晴夜「キュアダイヤモンドこと 菱川六花 は、自分の進路に悩みを抱いていた」
龍牙「そんなある日、六花は記憶喪失になったイーラを介護することになりました!」
和也「おーい!言われた通り連れてきたぞ〜!!」
イーラ「オイ!ばかやめろ!!なんだよいきなり拉致してきて!」
晴夜「俺達はこれから、なんやかんやあって綺麗なイーラから元のジコチューに戻ってしまったイーラを再び綺麗なイーラにする為に、他の作品から最高の発明品を借りてきました!」
『きこりの泉ィ〜!』
イーラ「……おい、なんだこれ」
晴夜「さあ、今すぐこの泉の中に入って心を入れ替えるんだ!」
和也「でぇじょうぶだぁ、すぐにおわっから!」
イーラ「ちょ!何すんだよお前ら!?いや押すな!押すなって!やめろってば!ヤメロ!
ヤーメーロー!!ヤーーメーーロ!!!」
龍牙「第30話、始まります」
晴夜達がどんどん成長していくその頃、ジコチュークラブでは、リーヴァが焦っていた。
「くぅ〜!ビルドとクローズにグリス!あいつらが面倒だからプリキュア達を仕留められないわ!」
ビルドとクローズ、グリスの存在がリーヴァの心情を焦らせていた。
「特にビルド!何か、ビルドの弱点はないかしら?」
ビルドの弱点が何かと呟く。
『知りたいのなら、俺が教えてやろか?』
突然声が聞こえ、リーヴァが後ろを振り向くと、そこにはスタークがいた。
「あら、スタークちゃんじゃない。アンタ旅に出てたんじゃなかったの?」
『ああ!この後直ぐにまた、旅に出る。それよりもビルドの弱点が欲しいようだな』
スタークが弱点が欲しいのかとリーヴァに語りかける。
「ええ!欲しいわよ!ビルドがいなければ後はどうにでもなるわ!」
『そうか、ならこのデータを返してやろう』
スタークがメモリチップデータをリーヴァに投げる。リーヴァはそれをキャッチした。
「何よ、これ?」
『そいつには、ビルドの今までの戦闘データがある。それを見て対策を練りな、それと……』
スタークが指を鳴らすと、スタークの後ろから二人の人物が現れる。
その二人はそれぞれに歯車のギアを装着したような姿をしていた。
一人は身体の右半分に白い歯車に似た装飾を付けており、顔の左半分にはエンジンを模したような仮面をつけている。
もう一人は身体の左半分に青緑色の歯車がついた、先程の人物と比べるとアシンメトリーなデザインをしており、顔の右半分にはリモコンを模したような仮面で覆われていた。
『そいつを貸してやる。精々頑張りな、チャオ〜!』
スタークがそう言うと、黒い煙を纏って消えていった。
「ありがとう、スタークちゃん!これで、ビルドもおしまいよ!」
リーヴァがビルドのデータと新たな戦力を手に入れて、勝利を確信したと言わんばかりに高々と笑う。
その頃、桐ヶ谷家で龍牙が晴夜を探していた。
「晴夜ー!晴夜ー!」
龍牙が名を呼ぶが反応がない。それどころかいつもの地下室にも姿がない。
「あいつ、一体どこに行ったんだ?」
龍牙は晴夜がいないと呟くと、後ろから晴夜の祖母が現れた。
「晴夜なら、今日は朝早くから何処かへ行ってしまったわよ」
「えっ⁉︎……あいつ、朝早くから何処に行ったんだ?」
晴夜の行き先がわからないまま、龍牙は一人でソリティアへと向かう。
「おはよう」
ソリティアに入っていくと、既に六花にありす、真琴、和也が来ていた。
「おはよう、龍牙。あれ?晴夜はどうしたの?」
真琴はいつもは龍牙と一緒にいる筈の晴夜がいない事に気付く。
「あいつ、朝から何処かへ行ったらしいんだ。行き先も告げずにな」
「えっ⁉︎晴夜君も!」
「晴夜もって……あれ?そういえば、マナはどうした?」
マナが来ていない事に気付いた龍牙。いつもなら既に来ているはずだが。
「二人共、何処へ行ってしまったんでしょう?」
「晴夜はともかく、マナの場合は何か厄介事に首を突っ込んでじゃあねぇか?」
「それは、あり得るね。なんてたって幸せの王子だから」
「でも、マナのそういうところがみんなに惹かれるのよね!」
真琴が言うと四人が頷く。
「でしたら、晴夜さんは何処に行ったのでしょう」
ありすが呟くと皆は晴夜がいない理由に悩む。
一方、噂の晴夜はマシンビルダーを近くに留め、何処かへ向かって歩いていた。
そこは、マナの父に連れて行ってもらい、レジーナと最後に遊んだ海だった。
――そして、初めてハザードトリガーを使った場所でもある。
「レジーナ……」
晴夜が呟くと持っていたハザードトリガーを見つめる。
(あれから、色んなボトルを使い、俺自身のハザードレベルは上げてきたつもりだが……今の俺にこれが使いこなせるか?)
ハザードトリガーを見てそう思っていた。
『ここに来て、自分の罪を再確認しに来たのか?』
すると、後ろから現れたスタークが、晴夜に問い掛ける。
「何の用だ?」
『ふふっ……ちょっと様子を見に来ただけだ。
それで、あれからハザードトリガーは使えるようになったのか?』
スタークがハザードトリガーは使えるようになったか聞く。
だが、まだ晴夜は使いこなせないので、何も言えなかった。
『そうか。なら、ボトルを引き取らせて貰う』
「渡すと思うか?これ以上アンタの好きにはさせない」
スタークがいきなりボトルを引き取ると言い出したがしかし、晴夜は断った。
『そう言うと思ったよ』
どうやら、スタークは晴夜が断わる事は分かりきっていたようだ。
『お前とキュアハート、そしてレジーナは良く似ている』
「いきなりなんだ……」
するとスタークが晴夜とマナ、レジーナは似ていると言い出す。
『お前とキュアハート、レジーナはどちらも守るものがある。
しかし、違いがあるとすれば。レジーナは父親、キングジコチューを守るという覚悟だけで、他には失うものがない。
だが、お前とキュアハートは多くの物を抱え過ぎている。
だから、お前ら二人は自分を解放する事が出来ない』
「知ったような口を聞くな!」
晴夜がスタークの考えを否定する。
『さあ、ボトルを回収させてもらう』
スタークが言うと晴夜はビルドドライバーを装着し、ボトルを差し込む。
『ラビット!タンク!ベストマッチ!』
『Are you ready?』
「変身!」
『ラビットタンク!イェーイ!』
晴夜はビルドに変身し、スタークに攻撃を仕掛ける。
そして、砂浜へ場所を移し、ビルドとスタークの戦いが激しく行われる。
押され出したビルドはラビットタンクスパークリングを構えて振る。
『ラビットタンクスパークリング!』
プルタブを開けた後にラビットタンクスパークリングをドライバーに差し込み、レバーを回す。
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
『ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!』
スパークリングフォームへとフォームチェンジしたビルドはスタークへの反撃を始め、拳や蹴りを連続で繰り出すがどれもスタークに防御されてしまい、今回はスタークの方がビルドを押している。
『もう、俺にはスパークリングは効かん!』
スタークの言う通り、今のビルドのスパークリングの力はあまり通用していない。
『今のお前が俺に勝つには、ハザードトリガーを使うしかない!』
スタークがそう言うと、ビルドは左足にある『クイックフロッセイレッグ』にエネルギーを収束させる。
ビルドがそのまま収束させたエネルギーで加速し、飛び蹴りで攻撃しようとするが、スタークはすぐに察知すると距離を取り、そのままカウンターでビルドを吹き飛ばす。
すると、ビルドからいくつかのボトルが落ちてしまい、スタークが落ちたボトルを拾いながら語りかける。
『そんなに、自我を失うのがそんなに怖いのか?
もしそうなら、残りのボトルを出せ!お前の持っているボトルで、俺の計画はさらに完成に近づく』
「そんなこと……」
ビルドが立ち上がり、ハザードトリガーを出して、ドライバーに差そうとするが、手を止めてしまう。
「……させるか!」
『ハザードオン!』
しかし、迷いながらもハザードトリガーのスイッチを押し、ドライバーに差し込む。
『海賊!電車!スーパーベストマッチ!』
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
海賊と電車のボトルを差し込み、レバーを回すと金具の鉄板、ハザードライドビルダーが前後に出現した。
『Are you ready?』
「ビルドアップ……」
前後に出現した漆黒の金型が重なり、レンジの音が鳴ると重なっていた金型が離れ、そこから黒いビルドが現れる。
『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!』
ハザードフォームへとビルドはフォームチェンジし、カイゾクハッシャーを構えてスタークに向かっていく。
『やっと、その気になったのか』
スタークのそれは、ビルドがハザードフォームになるのを待っていた様な口ぶりだった。
ビルドはカイゾクハッシャーを振り回しながらスタークに攻撃する。
『もっと、もっと、お前の全てを出しきれ!』
スタークはビルドの攻撃を受け続けながら、全力を出せと煽る。
「大丈夫だ……まだ、行ける……!」
これまでの戦いでビルドもレベルを上げてきたか、前回よりハザードフォームで意識を保っている。
「もう、少し……うっ!」
突然、ビルドの動きが止まってしまい、ハザードトリガーの暴走が始まり出す。
「あっ……ダメ……か……―――」
遂にビルドの自我が無くなった。そのままビルドはカイゾクハッシャーを落とし、自我を失いつつ、ビルドはトリガーのスイッチを押す。
『マックス!ハザードオン!』
そして、ドライバーのレバーを回す。
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
『Ready go!オーバーフロー!』
黒いオーラを纏ったビルドの拳が連続でスタークに繰り出す。
『ハザードレベル4.2……4.4………これがハザードトリガーの力か……いいぞ、リミッターを外せ!』
スタークがビルドのハザードレベルを呟きながらビルドに殴られ続ける。
『ヤベーイ!』
ハザードトリガーから音声が鳴ると、ビルドがスタークを殴り飛ばす。
『いいぞ!俺の想像を超えて来い!まだいける筈だ!俺が求めていたレベルに達して来い! さあ!』
ビルドが更にスタークを攻撃しようとした、次の瞬間――
「プリキュア!ハートシュート!」
どこからかの砲撃が飛んで来てビルドに命中し、ビルドは強制変身解除になった。
スタークが飛んで来た方を向くと、そこにはラブハートアローを構えていたキュアハートの姿があった。
そのままハートは、変身解除した晴夜に駆け寄る。
「晴夜君!」
ハートが叫ぶと意識が戻った晴夜が彼女を見る。
「ハート……」
「相手なら、あたしがなるわ!」
ハートがスタークの方を見て構える。
『はぁ〜、とんだ邪魔が入ったか……
晴夜、残りのボトルの回収はまた今度にしてやる。チャオ!』
そう言うとスチームガンを周りに発射し、気付いた時にはスタークの姿は消え去っていた。
その後、変身解除したマナは急いで晴夜の元に駆け寄る。
「晴夜君、ごめん!大丈夫!?」
「いや、ありがとう……おかげで助かった」
手を差し伸べられた晴夜が彼女の手を掴み立ち上がる。
「でも、なんでマナがここにいるんだ?」
「うん、ここに来ればレジーナに会えるんじゃないかなって、思って……」
「マナもか……」
「えっ⁉︎じゃあ、晴夜君も!」
「うん……俺もここに来たのはレジーナに会えるかなって……
会って謝りたいんだ……」
やはり、あの時の事を晴夜はまだ引きずっていた。
「あの時、自我が無くなっていたとはいえ、俺はレジーナを倒そうとした……
その事を、謝りたいんだ……」
「その時は、あたしも一緒に謝るよ!」
「マナ……」
「だって、レジーナとあたし達は友達だから一緒に謝ろ!ね!」
マナの言葉に晴夜の心が軽くなる。
「ああ、その為にも、キングジコチューにレジーナを元に戻して貰えるようにするために強くならなきゃな!」
「うん!」
マナが笑顔で頷く。
「それじゃあ、そろそろ帰ろう!」
「そうだな!みんなに何も伝えずに来たから心配してるだろしな」
晴夜とマナは大貝町へ戻る。
その頃、ビルドの研究をしているリーヴァはというと。
「なるほど、ビルドのフォームには、攻撃パターンが存在する……
つまりそれさえ分かれば、対策を万全にすればビルドを排除できるわ」
「何やってんだお前?」
後ろからグーラが現れ、何をしているのかを聞く。
「ビルドの研究よ!これで、ビルドを排除できるわ」
「なんか、面倒な事やってんな……」
グーラはリーヴァのやってるいることが面倒くさそうに見えていた。
「さあ〜て、ビルドを排除しに行くわ!あんた達も付いて来て!」
リーヴァはスタークが連れてきた二人と共に、ビルドを倒すために出ていった。
その頃、海岸から帰ってきた晴夜とマナがソリティアへと到着し、先にマナがソリティアへと入った。
「ただいま!」
「どこ行ってたの?」
「ちょっと人助けを……」
マナが言うと、少し経ったら晴夜も中に入ってきた。
「お、晴夜。お前、朝からどこ行ってたんだよ」
「ちょっとな……」
「また、一人で何か抱え込んでるでしょう?」
真琴が言うと、晴夜はそんなことないと話す。
「大変ケル!ジコチューの闇の鼓動ケル!」
『えっ!』
「場所はどこだ?」
「大貝町の大広場の公園から聞こえるでランス!」
「みんな、行こう!」
マナが言うと全員急いで大広場の公園へと向かう。
現場に到着すると、リーヴァが作り出したジコチューが大広場で暴れていた。
「公園は、俺のものだー!」
ジコチューは公園は自分の物だと叫ぶ。
「止めろ!」
晴夜達七人がジコチューの前に現れる。
「来たわね、ビルド。さあ、出てきてらっしゃい!」
リーヴァが手を叩くと、スタークが連れてきた二人が現れる。
「なんだ、コイツら?」
「新しいスマッシュか?」
――確かに、スマッシュに……いや、何か違う。なんだこの感じ!?
「それは、スタークちゃんが用意してくれた。エンジンブロス、リモコンブロスって言うのよ」
「エンジンブロス……リモコンブロス……」
スタークが用意した新たな敵、『エンジンブロス』と『リモコンブロス』が晴夜達の前に立ちはだかる。
「マナ達はジコチューの方を、俺と龍牙と和也で奴らを止める!」
「わかった!」
マナ達四人がラビーズをコミューンにセットし、晴夜達三人はドライバーを装着し、ボトルとゼリーを差し込む。
『ラビット!タンク!ベストマッチ!』
『ドラゴンゼリー!』
『ロボットゼリー!』
『Are you ready?』
「「「変身‼︎」」」
「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」
晴夜達三人は仮面ライダー、マナ達四人はプリキュアへと姿が変わる。
『ラビットタンク!イェーイ!』
『クローズインドラゴンチャージ!ブラァ!』
『ロボットイングリス!ブラァ!』
「みなぎる愛!キュアハート!」
「英知の光!キュアダイヤモンド!」
「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」
「勇気の刃!キュアソード!」
「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」
「愛を無くした悲しい公園さんとブロスさん達!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻してみせる!」
ハートが胸にハートマークを作り、リーヴァ達に言う。
「行きなさい!」
リーヴァの指示により、ジコチューとブロス達がビルド達に襲ってきた。
ハート達はジコチューを引き受け、ビルド達はブロス達の相手をする。
ジコチューの方はなんとかハート達が押しているが、ビルド達はブロス達にかなり手を焼いている。
「コイツら、スマッシュより強い!……でもなんだ?コイツら考えて戦っているのか?」
ブロス達の戦い方に疑問を持ちながらも、ビルドはラビットタンクスパークリングを差し込み、ドライバーのレバーを回した。
『ラビットタンクスパークリング!』
「ビルドアップ!」
『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!』
「でも、負けるられるかよ!一気に決めるぞ!」
ビルドが叫ぶと三人同時にドライバーのレバー操作をして、ドライバーから音声が強く響く。
『スパークリングフィニッシュ!』
『スクラップブレイク!』
『スクラップフィニッシュ!』
「「「はぁぁぁぁぁ〜はあ!」」」
三人同時にライダーキックを放つ。
しかし、ブロス達はまるでわかっているように攻撃を躱して、後ろから三人を攻撃した。
「なんだ、コイツら……」
「俺たち攻撃をわかってたのか……?」
「でもなぜ俺たちの動きが分かっているんだ?」
ビルド達は自分達の攻撃パターンがすべて読まれている事に驚く。
「その通りよ!エンジンブロスちゃんとリモコンブロスちゃん達には、あなた達の戦闘データが入っているのよ!」
「「「なんだと!?」」」
「でも、なんで戦闘データが……まさか……!」
ビルドは悟った。戦闘データを渡した奴はおそらく、いや間違いなくスタークだと。
「さあ、ブロスちゃん達!ビルド達にとどめを刺しちゃなさい!」
二体のブロスの腕部に装着された攻撃装置『ギアトルクガントレット』から巨大な歯車が出現し、ビルド達に向けて放たれる。
「みんな、危ない!」
「避けて!」
ハート達が叫ぶが避ける暇がない、このままでは確実に命中する。
「仕方ない……もう、これしかない!」
ビルドはハザードトリガーを使おうとし、ドライバーに差そうとした次の瞬間、ブロス達が放った歯車が相殺された。
「何……!」
「なんで……」
「おい、誰か……前にいるぞ!」
グリスが言うと確かにビルド達の前に誰かいる。そして、爆煙から姿が見えてきた。
その姿に周りが驚く。
「仮面ライダー……」
「マジかよ……」
「四人目の、仮面ライダー……」
その仮面ライダーは全身がパープル色の姿で、あちこちに白いひび割れの様なものがあり、脚部にワニの歯のようなデザインが施され、ワニの顎を模った装甲――『セルフェイスクラッシャー』が白くヒビ割れた黒い頭部を挟む構造となっていた。そして何より特徴的だったのは、腰にスクラッシュドライバーを装着していたことだった。
ドライバーに差し込んであるものはクローズやグリスが使用しているスクラッシュゼリーではなく、晴夜が使っているボトルの様だが、全体がクリアパープルであり、フタ基部はゴールドとなっていて、中央に赤い大きなヒビが入っていた。
「な、何よ!あなた!」
リーヴァがパープル色の仮面ライダーに問う。
「お前に名乗る必要はない、お前達は大義のために犠牲となるんです」
「何よ!ムカつく子ね!ブロスちゃん達やってしまいなさい!」
ブロス達はパープル色の仮面ライダーに襲い掛かるが、彼らの攻撃を防御しながら、カウンターを与えブロス達に着実に攻撃していき、ブロス達の態勢が崩れていく。
その隙に、パープル色の仮面ライダーはスクラッシュドライバーのレンチを下ろした。
『クラックアップフィニッシュ!』
パープル色の仮面ライダーは、エネルギーの牙『クランチャーファング』を生成した両足をブロス二体に噛み付くように両脚で挟み蹴りを繰り出し、そのまま二体のブロスを吹き飛ばした。
「マジ強え……」
「同じスクラッシュドライバーなのに……」
パープル色の仮面ライダーの強さに驚くビルド達。と見とれている間にジコチューが襲ってきた。
すかさず、全員がジコチューの攻撃をかわす。
「こっちは早くジコチューを!」
「わかった!」
ハート達四人はラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットした。
「「「「プリキュア!ラブリーフォースアロー!」」」」
ラブハートアローの弓を大きく展開させ、台尻部分の引き金を引きしぼり、前面にハート形のエネルギーが生成され、相手に四人がウインクした。
ラブリーフォースアローが命中し、公園ジコチューは浄化され、そのままはプシュケーにジコチューにされた者の元へと戻った。
「そんな、ジコチューとブロスちゃん達が!?〜覚えてなさい!」
リーヴァは、ブロス達を連れて去っていった。
それを見たパープル色の仮面ライダーも去ろうとすると、ビルドが止める。
「待てよ!お前、誰なんだ?」
「仮面ライダー……ローグ」
「ローグ……」
パープル色の仮面ライダーは自らをローグと名乗った。
「また、会いましょう……仮面ライダービルド」
ローグはビルド達の前から去っていった。
「仮面ライダーローグ、一体誰なんだ……」
新たに現れた仮面ライダーローグ。
その正体は誰なのか。そして、あのスクラッシュドライバーを作ったのは誰なんだとビルドは考えていた。
その頃、ローグは誰もいない森の中にいた。
「おつかれ、なかなかの初陣だったな」
そこにいたのは、総一郎だった。ローグは総一郎が現れるとドライバーからボトルを外し、変身を解除した。
――その姿は、晴夜達よりも背が低く、小学生に近い感じだった。
「なんで、僕にこんな力を……」
少年は、総一郎に何故ライダーシステムをくれたのかと尋ねる。
「なぁ~に。お前とボトルが惹かれ合った、それだけだ」
適当な理由を少年に言う総一郎。
「で、このドライバーは返せばいいのですか?」
「お前にやるよ。チャオ〜」
総一郎は少年の前から去っていった。
森から出ると、総一郎は突如、胸を抑える。
「なに、勝手なことしてんだよ!」
すると総一郎からスタークになった時と同じ声で自分に言う。
「これ以上、お前の好きにはさせない……そして、晴夜にもだ!」
今度は、もとの総一郎の声で言う。
「まあいい、これはこれで面白くなる。フッフッ……」
また、スタークになった時の声となり、不気味な笑い方をする。
果たして、総一郎の身体には何が起きているのか、今は誰も知る由もない…
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!
第31話 タイムリミットとの勝負!
――大義の為に戦う「ローグ」は、一人の「悪党」によって生まれた。
おまけ
マナ「公園でパープル色のライダーにあったの!」
龍牙「しかもそのパープル色のライダーがめちゃくちゃ強いんだよ!」
晴夜「そのパープル色のライダーは『ローグ』って名乗っていたんだ・・・」
あぐり「・・・なぜ『紫色』とか『パープル』でなく『パープル色』って言うんですか?」
一同『・・・なんかそう言わなきゃいけないような気がしました』
パープル色の仮面ライダーが逃してくれたんです!
完