Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

34 / 93
前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は、新たに現れた『エンジンブロス』と『リモコンブロス』に苦戦をしていました…」

ローグ「するとそこへ、この僕『仮面ライダーローグ』が現れ、ビルド達のピンチを救うのでした」

龍牙「あっ!ローグじゃねーか!なんでここに……」

晴夜「それよりもあんたは一体……もしかして、ヒゲホテルか!?」

ローグ「違います!!それは別世界の仮面ライダーローグですから!」

龍牙「ヒゲホテルじゃないなら……ファッションクソダサおじさんか!!」

ローグ「それも別世界のローグですよね!?……とりあえず、第31話、始まります」


第31話 タイムリミットとの勝負!

ビルド達は大貝町でグーラが作り出した自転車ジコチューの暴走を止めようとしていた。

 

「暴れろジコチュー!」

 

「空いてる場所に停めて、何が悪い!」

 

自転車ジコチューが道を暴走し続け、ビルド達はそれを止めようとする。

 

「道を歩く人の邪魔になるでしょ!」

 

ダイヤモンドの言葉を聞かず、ジコチューはビルド達に突進攻撃をするがビルド達は跳んでかわす。

 

「何を手を焼いているのです!」

 

「キュアエース!いたの⁉︎」

 

建物の上に立つキュアエースが七人に何にもたついているのだと叫ぶ。

 

「この程度の相手なら、問題無いハズですよ!」

 

「いつもながら厳しい……」

 

「でも、そんなに手を焼いてないけど……」

 

ビルドが呟いていると、エースが町の時計塔を見ていた。

 

「時間が掛かり過ぎですわね!」

 

『えっ?』

 

「まだそんなに……時間は経ってないぞ!」

 

「またお会いしましょう!アデュー!」

 

そのままエースはビルド達に手を貸さず、去って行ってしまった。

 

「行っちゃった……」

 

「時間を気にしてたな……」

 

「皆さん、集中して決めましょう!」

 

「ああ、まずはこいつを止めるぞ!」

 

ロゼッタとグリスの言う通り、今は目の前のジコチューを止める事が優先だと気づき、再びジコチューに体を向ける。

 

「マッハ1000‼︎」

 

「えっ⁉︎マッハ1000⁉︎」

 

「マッハ1000って、そんなに出せるのかよ!」

 

「んな訳ないでしょう!」

 

「ソード!龍牙君!タイヤを狙って!」

 

「ラブハートアロー!」

『シングル!シングルフィニッシュ!』

 

ダイヤモンドの指示でクローズはツインブレイカーにボトルを1本差し、ソードはラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットする。

 

「プリキュア!スパークルソード!」

 

ソードがスパークルソードを放つ。

ジコチューは最初は余裕でかわしていたが、よろけた所に命中し、前輪がパンクした。

 

「これでどうだ!はっ!」

 

後ろからクローズがガドリングボトルの能力でツインブレイカーによる連射で後輪もパンクさせた。

 

「今よ!ハート、晴夜君!」

 

ダイヤモンドが叫ぶと、ビルドはドリルクラッシャーにボトルを差し込み、ハートはラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットする。

 

『Ready go!』

『ボルックブレイク!』

 

ロケットボトルを差し込むと、ドリルクラッシャーのドリルが飛び、ジコチューに命中した。

 

「プリキュア!ハートシュート!」

 

同時にハートはハートシュートを放った。

ハートシュートが命中し、自転車ジコチューは浄化された。

 

「ふーっ……」

 

ジコチューを倒し、グーラも去っていくと、みんなで喜び合ったのだった。

 

 

その日の夕方、みんなで明日の茶道に使う和菓子を持って行こうと向かっていきながら、今日のエースの事について話していた。

 

「ちょっと厳し過ぎるなーって思うけど、キュアエースのおかげで、みんな強くなれたよね」

 

「相変わらず彼女の事は何も分かって無いけど」

 

「来る時も去る時も突然だからな〜」

 

「謎過ぎて、なんか気になるんだよな」

 

みんながキュアエースの話をしているなか、晴夜はローグの事を考えていた。

 

(ローグ……一体誰からボトルとドライバーを……)

 

ドライバーとボトルは自身と父・拓人、そしてドライバーのデータを見せたセバスチャンさんにしか作れないはずと晴夜が考えているうちに、お菓子を届ける目的地へ到着した。

 

「あっ、あそこだよ。ママが茶道を教わってる円茉里先生のお家」

 

「ん……?円……?」

 

「お菓子を届けるんだったわよね?」

 

「うん。パパ特製の和菓子だよ。明日の野点で使うんだって」

 

「野点?」

 

「野点ってなんだ?」

 

野点とは何かと龍牙がみんなに聞く。

 

「外でお客様をもてなす、お茶会の事ですわ」

 

ありすが野点について龍牙と真琴に説明している中、マナがインターホンを鳴らすと、家から亜久里が出て来た。

 

「あら⁉︎」

 

「あれ?えっ?」

 

「キュアエ―――」

 

「円!亜久里です……!」

 

キュアエースと言いかけたマナを亜久里が止めようとすると、今度は和服を着たおばあさんーー円茉莉 が出てくる。

 

「マナさん、お菓子を持って来てくれたのですね」

 

「あ、はい……」

 

マナは栞莉に持ってきた和菓子を渡した。

 

「ありがとう。これで明日は、いい野点になります。

…あら、初めて会う人が二人もいるわね」

 

栞莉は晴夜と龍牙の方を見て言う。

 

「初めまして、桐ヶ谷晴夜です」

 

「俺は、上城龍牙だ」

 

二人は栞里に自己紹介した。ちなみに和也の事は以前に会ったことがあるそうだ。

 

「晴夜君と龍牙君ね。私は円茉里。亜久里の祖母です」

 

「あ、よろしくお願いします」

 

「孫をご存じ?」

 

「え?孫?キュアエ―――」

 

「先日、お祭りでお会いしたのです」

 

今度は晴夜がキュアエースと言いかけた所で亜久里が誤魔化す。

 

「まぁ、そうでしたか」

 

「ちょっと、よろしいですか?」

 

晴夜達と共に栞莉から少し離れる。

 

「おばあ様の前で、キュアエースと呼ばないで下さい!」

 

「やっぱりキュアエ―――」

 

シャルルが言いそうなったが亜久里に止められる。

 

「こんな近くにいらしたとは」

 

「灯台下暗しだったわね」

 

「驚いて、何処から突っ込んでいいのか……」

 

「そのような言い方はおよしになって。わたくしは、逃げも隠れもしませんわ」

 

亜久里が晴夜達に言う。

 

「ですが、今は少々……都合が悪いのも事実です……

あ、こう言うのはどうでしょう!」

 

亜久里は何かを閃き、晴夜達に閃いたことを話す。

 

 

 

 

その頃、ジコチューアジトのボウリング場では、グーラが苛立っていた。

 

「あー、腹が立つ!」

 

ビルド達に負けて苛立ったグーラはテーブルやソファーを食べていた。

 

「その辺にしておきなさい。アジトが無くなるでしょ」

 

「これが食わずにいられるか!」

 

リーヴァの言葉を聞かず、アジトの物を食べ続ける。

 

「確かに、仮面ライダーはともかくプリキュアがあそこまで力をつけるなんて予想外だったわ」

 

リーヴァは仮面ライダーは兎も角、プリキュアの予想外の成長に驚く。

 

「このままじゃ私達も、ベール達の二の舞になり兼ねないわね……

こちらも合体技を使ってみましょうか」

 

「俺とお前がか?」

 

リーヴァがグーラとの合体技をしようと提案する。

 

「私、あなたのワイルドな所、気に入ってるのよ」

 

「ワイルド?悪い気はしないな……俺もお前のシルクハット、嫌いじゃないぜ」

 

「まあ嬉しい。それじゃ……」

 

「「試してみる?(か!)」」

 

リーヴァとグーラ、二人の息が合った。

 

 

 

 

翌日、マナ達は亜久里の提案により野点へ招待された。

 

「よくいらっしゃいましたね」

 

着物を着た亜久里が晴夜達を出迎える。

 

「こんにちは!」

 

「本日はお招きいただき、ありがとうございます」

 

マナ達は着物姿だったが、晴夜と龍牙、和也は私服だった。

 

「野点なんて緊張するけど、キュアエースの事を知るいい機会だわ」

 

「そうね」

 

六花と真琴は小声でそんな会話をし、亜久里は晴夜達ライダー組を見る。

 

「桐ヶ谷さん達もよくいらしゃいました」

 

「今日はよろしく」

 

「なんか、自信がねえな〜」

 

「まあ、ハナからお前は無理だろけどな」

 

「ああ〜ん、なんだと!」

 

龍牙と和也が揉めそうになると真琴が二人の間に入る。

 

「もう〜、二人共やめなさい!」

 

「もうやめます!!な!」

 

真琴に頼まれては仕方ない、そんな感じで和也がやめると龍牙は呆れてため息をつく。

 

「ハイ。それでは、どうぞこちらへ」

 

用意されている場所へと移動を開始した。

亜久里の後についていく様に歩き、周りには誰もいない場所へと来た晴夜達は、全員が正座をして座っている。

 

「それでは!これより、貴方達に茶道の作法を教えて差し上げます」

 

「いや、私達は何もそこまで」

 

マナがそう言いかけると…

 

「プリキュア!五つの誓い!」

「一つ!プリキュアたるもの、一流のレディであるべし!」

 

「「「「そうなの!?」」」」

 

「そんな、まだ誓いがあったのか〜」

 

晴夜達はプリキュアの誓いがまだあることに驚く。

 

「もちろん!仮面ライダーの誓いがあります!」

 

「「「えっ!俺達も!?」」」

 

ライダーである晴夜達にも誓いがあると亜久里が言う。

 

「仮面ライダーたるもの、何事にも全力に取り組む!」

「わかりましたか!」

 

「「「は、はい……」」」

 

亜久里の発言に何も言い返す言葉がなかった。

 

「わたくしがお茶を立てる前に、お菓子を食べ切って下さい」

 

「「「「は、はい……!」」」」

 

亜久里に言われ、それぞれ和菓子を口に入れる。

 

「「美味し~い!」」

 

「流石、マナの親父さんが作った和菓子だ」

 

「メチャクチャ、うめぇ〜!」

 

六花と真琴、和也と龍牙がお茶菓子を口に運んでから、和菓子の味の感想を言う。

それに続きマナが食べようとすると、亜久里が欲しがる目で和菓子を見ていた。

 

「食べる……?」

 

「よかったら、俺のあげようか?」

 

これを聞いた亜久里は目を輝かせるが、すぐに正気に戻った。

 

「茶道の基本はもてなしの心です。もてなすわたくしが食べるワケには行きませんわ」

 

「お菓子が絡んだ時だけは可愛いのに」

 

六花が言うとみんな確かに頷くと、亜久里は器用にお茶を立てていた。

 

「どうぞ!」

 

亜久里はに立ててたお茶の入ったお椀を置き、マナがすぐ様お椀に手を伸ばそうとする。

 

「その前に挨拶!」

 

「いただきます!」

 

「マナちゃん、『お手前、頂戴します。』ですわ」

 

「へぇー」

 

「流石四葉家のご令嬢」

 

「確か、飲む前にやる事があったハズだけど…」

 

「こういう事もあろうかと、ちゃんと勉強して来たの!

お茶碗は……ほっ!」

 

真琴はお椀を上に投げ、傘の上に乗せて回し始めた。

 

「回すの!」

 

「お、上手いな真琴!」

 

傘でお椀を回すのが上手いと龍牙が言うが、流石それはちょっと…

 

「ま、まこぴー、それはちょっと……」

 

「回し方が違うと思うビィ!」

 

「えっ?」

 

「違うのか?」

 

真琴の行動に龍牙の発言に全員がズッコケた。

シャルル達はお椀が大き過ぎて中々飲めず、アイちゃんも抹茶を舐めたらあまりの苦さに泣いてしまい、マナはすぐにアイちゃんをあやす。

 

「あらあら」

 

「アイちゃんにはこの味早過ぎたね……」

 

「流石に赤ちゃんには……」

 

「あなた達!」

 

亜久里はみんなのふざけっぷりに怒っていた。

 

「ゴメン!ちゃんとやるから!」

 

マナが謝りながら立とうとした瞬間、何故か倒れてしまう。

 

「だ、大丈夫?」

 

「あ、足が痺れた……」

 

倒れた理由は、足が痺れたからだった。

 

「まこぴーは平気なの……?」

 

「当然でしょ!」

 

マナが真琴の足をつつくと、真琴も倒れた。

 

「し、痺れた……!」

 

「やせ我慢だったビィ」

 

真琴も足が痺れていたが、我慢していた模様。

すると晴夜が龍牙の方を見てみる、龍牙も先からなんか様子がおかしい、額から脂汗が出ていた。

 

「龍牙、どうした先から足が震えてるぞ?」

 

「まさか、お前も……」

 

「な、なわけねぇだろ!」

 

龍牙が言うと晴夜と和也は彼の足をつつく、すると龍牙も倒れ出した。

 

「足が…し、痺れた……!」

 

「「お前もかよ!」」

 

足が痺れた光景を見ていた亜久里が笑い出した。

 

「亜久里……ちゃん?」

 

「だって、おかしな事をなさるから。

今日はこの辺にしておいてあげますわ。そもそも野点では、茶室のような堅苦しい作法は必要ありませんしね」

 

「「「「えっ?」」」」

 

「俺達をからかってたの⁉︎」

 

「そんな事ありませんわ」

 

「もう!」

 

みんなも亜久里も誘われ、みんなで笑い合ったのだった。しばらくして亜久里の祖母:栞莉が現れた。

 

「楽しそうですね」

 

「おばあ様!」

 

「亜久里がお友達を茶席に連れて来たのは初めてなんですよ」

 

「そうなんですか?」

 

「これからも亜久里と仲良くしてやって下さいね」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

「嫌ですわおばあ様……皆さんと少しお散歩して来ます」

 

「おさんぽー!」

 

「はい、行ってらっしゃい」

 

亜久里に案内で散歩に出かけ、川の方へとやって来た。

 

「綺麗……!」

 

「ここまで透き通ってる川、初めて見た」

 

「ここは有名な清流なのです。気持ちいいですよ」

 

みんなは清流の川に足をつける。

 

「本当だ!」

 

「気持ちいいですわ」

 

「痺れが取れる〜!」

 

みんな気持ち良さそうな顔で涼しんだ。

 

(キュアエースじゃない時の亜久里ちゃんって、普通の女の子なんだな)

 

(これが、あの子の本当の姿かもな……)

 

マナと晴夜は亜久里を見てそう思っていると、亜久里は晴夜達の方を見る。

 

「これまで、あなた達に厳しく接して来て申し訳ないとおもっています」

 

亜久里は今までの接し方に問題があったと謝罪する。

 

「あなた達に強くなって欲しい、その一心でして来た事です」

 

これまで、厳しく指導していた理由をみんなに話す。

 

「わたくしに聞きたい事があるのでしょう?お答えしますわ」

 

「どうして私達を鍛えてくれるの?あなた一人でも十分、キングジコチューと戦えそうなのに」

 

「そうだよな、あれだけ強いのになんでだ?」

 

真琴と龍牙が亜久里に質問する。

 

「わたくしだけでは無理なのです。

わたくしは、こちらの世界で生まれたプリキュアです」

 

「こっちの世界で生まれたってどうゆうことだ?」

 

「かつてジコチューと戦い、一度敗れました。

その時に、パートナーのアイちゃんは卵に戻り、離れ離れになっていたのです。

ですがある日、アイちゃんはわたくしの前に戻って来てくれて、あなた達との出会いに導いてくれました」

 

「ジョーさんの所にいたハズなのに、そんな事になっていたのね」

 

「一ついいかな?」

 

「どうぞ」

 

六花がそう呟くと、晴夜も亜久里に質問をする。

 

「ロイヤルクリスタルは、君が変身するために必要な物なのか?」

 

「はい。ロイヤルクリスタルはわたくしが変身するのに必要な物です。

あなた達が集めてくれたおかげで、もう一度変身出来るようになりました。感謝します」

 

「僕も聞きたい事があるケル。

どうして亜久里は変身すると大きくなるケル?」

 

ラケルが言う通り、確かにどうして亜久里は変身する時は大人なるのか、皆それが疑問に思っていた。

 

「想いの力です」

 

「想いの力?」

 

「ジコチューによって、危機にさらされてる世界を心から守りたい。

わたくしはその思いで自らを成長させたのです」

 

「凄すぎシャル……!」

 

「じゃあ逆に、その想いが弱かったら?」

 

「変身は出来ますが、力は落ちてしまいます。

今こうしてる間にも、キングジコチューは多くの世界を飲み込み、復活へと近づいています。

それに対抗するため、わたくしは真のプリキュアのステージに立ったあなた達と共に戦いたいのです」

 

「分かったよ、あたし達も強くなったもの!」

 

「まだまだですわ!

あなた方はもっと強くなれます!ならなくてはいけないのです!

ジコチューの恐ろしさはこんなものではありません!」

 

亜久里はこれからの戦いの為にも、もっともっと強くなる必要があると語る。

 

「今話した事はおばあ様は知りません。どうか、あの人には内緒にしてください!」

 

理由は、栞莉を危険に巻きこみたくないんだと晴夜達に伝える。

 

「もちろん。ね?」

 

「約束するよ」

 

(もっと頑張らなくちゃ、レジーナのためにも!)

 

マナが考えていると亜久里は晴夜達ライダー組に近づく。

 

「そして、あなた方仮面ライダーにももっと強くなって欲しいのです!

特に桐ヶ谷さん、あなたにはあの力を自分の物してほしいのです!」

 

「あの力って……ハザードトリガーのことか……」

 

晴夜が言うと亜久里が頷く。確かにハザードトリガーの力を自分のものに出来れば…

でも、まだオーバーフロー状態になると自我が無くなるのが問題だ。

 

「ハザードトリガー……」

 

晴夜はハザードトリガーを出し見つめる。

すると、川の北側の方から悲鳴の聞こえ、みんなで急いでその場所へと向かう。

そこには巨大なコンロジコチューと、傍にはリーヴァとグーラが立っていた。

 

「これがジコチューシャル……⁉︎」

 

「何て大きさだビィ!」

 

「来たわね、プリキュアに仮面ライダー」

 

「驚いたか?これが俺達コンビの結晶、合体ジコチューだ!」

 

「サイズは二倍、力は五倍、ジコチュー度は十倍よ!」

 

「確かにこれまでとは違うようですね!

今回はわたくしも行きます!5分で終わらせますわよ!」

 

(5分……?)

 

5分とは一体……亜久里の意味を考えながらも晴夜達三人はドライバーを装着し、マナ達四人はコミューンにラビーズをセットした。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

『ドラゴンゼリー!』

『ロボットゼリー!』

 

ボトルを差し込み、晴夜はドライバーのレバーを回し、龍牙と和也はドライバーのレバーを下ろした。

 

『Are you ready?』

 

「「「変身!」」」

「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

 

晴夜達の体に形成されたアーマーが装着され、仮面ライダーへ、マナ達四人は光に包まれ、光から現れるとプリキュアへと姿を変える。

 

『ラビットタンク!イェーイ!』

『ドラゴンインクローズチャージ!』

『ロボットイングリス!』

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

 

「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」

 

「愛を無くした悲しいコンロさん!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻して見せる!」

 

手でハートマークを作り、コンロジコチューにいつもの決め台詞を言う。

 

「アイちゃん」

 

「きゅぴ!」

 

「プリキュア!ドレスアップ!」

「きゅぴらっぱ~!」

 

アイちゃんから出た光から箱が現れる。その後亜久里は七つの炎のシルエットに包まれ、炎から現れるとキュアエースとなる。

 

「愛の切り札!キュアエース!」

「美しさは正義の証!ウインク一つで、あなたのハートを射抜いて差し上げますわ!」

 

エースがエースマークを作り名乗りを上げる。

 

「初めての共同作業だ!」

 

「上げて行くわよ!」

 

「レッツ、バーベキュー!ファイアー!」

 

腕のチャッカマンでコンロの火を入れ、体の鉄板から熱が放たれた。

 

「あ、熱い……!」

 

「肉が焼けたぞー!」

 

「肉⁉︎……じゃない!」

 

「ミサイルよ!」

 

骨付き肉の形をしたミサイルが放たれるが、全員が跳んでかわす。

今度は野菜の形をしたミサイルが放たれるも、それもギリギリでかわす。

 

「もっと食え!」

 

ジコチューからまたミサイルが放たれる。

 

「食えるかそんな物!」

 

そう叫ぶとビルドはボトルのドライバーを差し替える。

 

『タカ!扇風機!』

 

「ビルドアップ!」

 

トライアルフォームに変身したビルドは、タカと扇風機の風力でジコチューのミサイルを跳ね返し、ジコチューにダメージを与える。

 

「ビルドが邪魔ね。また、よろしくね」

 

リーヴァがシルクハットを投げると、ビルドの前にエンジンブロスとリモコンブロスが現れた。

 

「また、コイツらか!」

 

「晴夜!」

 

クローズとグリスがビルドの元に行こうとすると、グーラが二人の前に立ちはだかる。

 

「奴を助けたかったら、俺を倒してからしな!」

 

「常套だ!」

 

「後で後悔するなよ!コラッー!」

 

クローズとグリスはグーラとの勝負が始まる。

ビルド達の動きが封じ込められ、ハート達では、ミサイルを止めるのにも限界がある。

 

「キリがありませんわ!」

 

「(後3分……それまでに終わらせなければ……!)

合体技を!わたくしが足止めします!」

 

「彩れ!ラブキッスルージュ!」

 

エースはラブキッスルージュを出現させると、ルージュを唇に塗り、相手に向かってキスを投げ、前方にハート形のエネルギー体が生成される。

 

「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ~ん!」

 

両手持ちして頭上に掲げたラブキッスルージュを振り下ろし、エースショットを放った。

黄色のエースショットが当たったジコチューは蔓で動きを封じられた。

 

「火力アップ!」

 

しかし、火力を上げたジコチューが蔓を燃やし尽くした。

 

「まさか!」

 

「エースショットが破られた!」

 

「マジかよ」

 

「自分の心配もしたら!」

 

その隙にリーヴァがシルクハットを投げつけて四人にダメージを与えた。

 

「なっ!」

 

「昨日のお返しだ!」

 

グーラがハート達に気を取られていたクローズとグリスにラリアットでダメージを与えてきた。

 

「皆さん!」

 

「みんな!くそっ!コイツらさえなんとかなれば!」

 

助けに行きたいが、二体のブロスがビルドを自由にさせない。

 

(後2分!)

 

「締めのデザートはいかが?」

 

「デザート?甘くて凄く美味そうな匂いだ!行くぞ!ジコチュー!」

 

「あ!どこ行くの!?今日は共同作業でしょ!」

 

「あいつらなんで……」

 

「甘い匂いがするって言ってたぞ」

 

グーラがジコチューを連れて甘い匂いのした方に向かい、リーヴァが追いかける。

 

「あの方角は……おばあ様!」

 

「させるか!どきなさいよ!」

 

ブロス達を振り払いビルドもエース共にリーヴァ達を追いかける。

その甘い匂いのする方には、まだ野点中の茉莉達がいたのだ。

 

「追わなきゃ!」

 

ハート達もすぐに立ち上がり、追いかける。

 

(後1分!)

 

するとエースの胸元が赤く光り出す。

 

「ここか!甘いいい匂いだ」

 

野点中にグーラが乱入し、お茶と和菓子を握り、それを食べた。

 

「うんめ~」

 

「何ですあなた!茶席を土足で荒そうとは!恥を知りなさい!」

 

「あ?お前も食ってやろうか?」

 

「やめなさいよ!」

 

いつの間にかスパークリングへとフォームチェンジしたビルドが、ドリルクラッシャーでグーラに攻撃する。

 

「おばあ様!」

「ときめきなさい!エースショット!」

 

エースショットを放とうとするが、いきなり変身が解けてしまった。

 

「どうして変身が……⁉︎

(そうか……!5分で終わらせなきゃならないのは、こう言う事か!だから昨日も時間を気にしていたのか!)」

 

すぐにビルドが跳躍し、落下する亜久里を救う。

 

「大丈夫か?」

 

「わたくしは大丈夫です。ですがおばあ様が……!」

 

「大丈夫……でも、かなりやばいかも……」

 

ビルドはジコチュー、グーラ、そして二体のブロス達に囲まれていた。

 

「キュアエースはもう変身できない。ビルド!今日で貴方も終わりよ!」

 

リーヴァが勝負合ったかのように高々と笑う。

 

「この状況を抜けるには、ハザードトリガーしかない!」

 

そう言うとハザードトリガーを取り出した。ビルドは迷わず、トリガーを起動させる。

 

『ハザードオン!』

 

トリガーが起動し、ドライバーに差し込む。そして、ウルフとスマホのボトルを差し込む。

 

『ウルフ!スマホ!スーパーベストマッチ!』

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

レバーが回るのと同時にビルドの前後から金型が出現した。

 

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ」

 

金型はビルドと重なり、金型が離れるとスマホと狼モチーフの複眼を持つ黒い姿を纏ったビルド。スマホウルフハザードフォームへと姿を変えた。

 

『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!』

 

「な、何よあれ?あんなのスタークちゃんからのデータにはなかったわ!

ブロスちゃん達やっておしまい!」

 

ハザードフォームに驚くリーヴァはブロス達に指示をし、ブロス達がビルドに襲いかかろうとする。

しかし、ビルドは二体のブロスを同時に拳をぶつけ、吹き飛ばす。

 

「何やってんだよ!」

 

今度はグーラとジコチューから襲って来るが、ビルドのハザードフォームはグーラ達を完全に押していた。

 

「あと少し……いける……!あっ……!」

 

ビルドは頭を抑え出し、ハザードトリガーによる暴走が始まろうとしていた。

 

「ダメ……か……」

 

抑えていた腕を下ろすと、トリガーのスイッチを押した。

 

『マックス!ハザードオン!』

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

『Ready go!オーバーフロー!ヤベーイ!』

 

暴走したビルドはドライバーを回すと足から黒いオーラを纏い、グーラの腹を思い切り蹴り飛ばした。

 

「な、グーラを一撃で!」

 

危険を感じたグーラはビルドから離れ宙へと飛ぶと、再びブロス達がビルドに襲い掛かる。

 

「止めなさい!…あ⁉︎晴夜君!」

 

ようやく、ハート達が追いつくとハザードフォームになったビルドに驚く。

 

「晴夜の奴、またあの姿になったのか」

 

「あなた達!」

 

「どうして変身が……⁉︎」

 

亜久里がキュアエースないことに気づく。

 

「わたくしが成長したプリキュアでいられるのは、5分だけなのです!」

 

「だからすぐお帰りになられていたのですね!」

 

「そんな理由があったのかよ……」

 

「任せて!亜久里ちゃんの大切な人はあたし達が守る!」

 

「ジコチュー!奴をバーベキューにしてしまえ!」

 

グーラがジコチューに指示をするが、暴走状態のビルドを止めることはできない。

 

「今こそ亜久里ちゃんに、キュアエースに強くなった成果を見せる時!」

 

「その前にまず晴夜を正気に戻さねえとな!」

 

「おお、行くぜ!龍牙!」

 

クローズとグリスが頷くとビルドに向かって走っていく。

一方、ビルドは複眼からアプリのアイコンの様なものを出してブロス達の周囲に纏わりつかせ激突させている間に、ドライバーのレバーを回し終えた。

 

『オーバーフロー!ヤベーイ!』

 

黒い狼のオーラを纏った強烈な拳が、二体のブロスを機能停止まで追い込んだ。

 

「いや!ブロスちゃん!」

 

リーヴァがシルクハットでブロス達を回収する。

同時に、グリスがフルボトルをスクラッシュドライバーに差し込む。

 

『ロック!』

『ディスチャージボトル!潰れな〜い!ディスチャージクラッシュ!』

 

グリスがロックボトルの力によって現れたチェーンでビルドを拘束した。

 

「今だ!龍牙!」

 

「わかった!」

 

クローズがドライバーのレバーを下ろした。

 

『スクラップブレイク!』

 

ツインブレイカーでのスクラップブレイクをビルドに命中させ、ビルドのドライバーからハザードトリガーが外れた。

 

「はあ⁉︎ 俺は、またか……」

 

ビルドが正気に戻ると目の前にハート達がいた。

 

「晴夜君達は休んでいて、ここからあたし達が決める!」

 

ハートが走って勢いを付けてからジコチューに跳躍し、チャッカマンの先端をトングで切らせた。

ハートはジコチューの顔面にラッシュを繰り出す。

 

「支え合う心を!」

 

ロゼッタがリーヴァのシルクハットをかわし、ドロップキックを放った。

 

「大事な思いを!」

 

「未来の夢を!」

 

「喰らえ!」

 

グーラのラリアットをソードとダイヤモンドが抑え、二人の拳からの一撃で吹き飛ばした。

吹き飛んだリーヴァとグーラがジコチューの顔面に当たった。

 

「くじけても立ち上がる強さを!」

 

「「「「プリキュア!ラブリーフォースアロー!」」」」

 

ラブハートアローの弓を大きく展開させ、台尻部分の引き金を引き絞り、前面にハート形のエネルギー体を生成されると相手にウインクし、ラブリーフォースアローを放った。

ラブリーフォースアローを受けたジコチューは浄化され、プシュケーは持ち主の元に戻った。

 

「あなたが変な食い意地出すから!」

 

「うるさーい!食べる事は俺の生きがいだ!」

 

口論を繰り広げた二人は引き上げた。

 

 

 

それから夕方になり、茶道の会場は元に戻ると、晴夜はみんなに頭を下げる。

 

「みんな、ごめん……また暴走した……」

 

晴夜がみんなにまた暴走してしまった事を謝る。

 

「ったく、気にすんなよ!」

 

龍牙と和也は拳を晴夜の胸に当てる。

 

「お前、前に言ったろ。『危なくなったら全力で止める!』ってな」

 

「ああ、全力を止めてやるよ!」

 

「そうですよ。私にも言いましたよね。暴走したら止めると、私達がまたあなたが暴走した時は止めます」

 

ありすが言うと六花と真琴も頷く。

 

「みんなで一緒に乗り越えよう!」

 

「みんな、ありがとう……」

 

晴夜が言うと、亜久里がみんなの方を向く。

 

「今日は情けない所を見せてしまいましたね」

 

亜久里が今日は情けなかったとみんなに謝る。

 

「そんな事無いよ。亜久里ちゃん、とっても素敵だよ。はい、亜久里ちゃんの分」

 

マナが袖からお茶菓子を出す。

 

「食べて無かったのですか?」

 

マナは亜久里の為に取っておいたそうだ、そして亜久里はマナからお茶菓子を貰う。

 

「今日は本当にありがとう」

 

「こちらこそ。これからも、ご指導よろしくお願いします」

 

「では、これまで以上にビシバシ行きますわよ!」

 

亜久里が笑うと、みんなも大笑いした。

この日は、みんなの仲が深まる最高の一日となった。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第32話 サマーエンジョイ!お祭りで大騒ぎ

 

 




おまけ

晴夜「へ〜ここで野点をするのか〜」

マナ「亜久里ちゃんは何処だろう…」

和也「誰かいないか〜ちょっと〜!」

(^U^)「ようこそおいでくださいました!」

龍牙「うぉ!!なんだいきなり!?」

(^U^)「申し訳ございません、このような格好で」←作業着で草刈りしてた。

マナ「えっと、誰ですか?」

(^U^)「申し遅れました。私、あぐりの兄の円純一です」

一同『えぇぇぇぇぇぇ!?』

――試してあげよう、君たちの力を。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。