龍牙「仮面ライダークローズことプロテインの貴公子 上城龍牙 とその仲間達は、強くなる為にキュアエースこと 円亜久里 と共に強化トレーニングをしました」
和也「その道中、亜久里のクラスメートである 森本エル と出会い、彼女と一緒にお祭りに行って夏休みをエンジョイしたのでした!」
晴夜「そして夏休み最終日まで宿題を溜めてしまい、エンジョイした分のツケを払うのでした……」
龍牙「…………テンション下がること言うなよ……」
あぐり「それでは、第34話始まりますわよ!」
今日のみんなは、ソリティアで平穏なひと時を過ごしていた。
そんな時…
「ダビィ先生!」
「先生?」
シャルルがいきなりDBのことを先生と言い出した。
「どうかシャルルに、変身の仕方を教えて下さい!」
ソリティアの下ではシャルルがDBに変身の仕方を教えてくれと頼み込んだ。
「変……?」
「身……?」
「シャルルもダビィみたいに人間に変身したいシャル!」
「いきなりどうしたの?」
「この姿だと、マナのお手伝い出来ないから……
あたし、人間になってマナのお手伝いしたいシャル!」
シャルルが人間になりたかった理由は、この前マナのために生徒会の仕事を手伝おうとしたが、何も出来なかったからであり。人間になれば、マナを手伝えると思ったからである。
「なるほどね。そう言う事なら―――」
「「ダビィ先生!」」
今度はラケルとランスもDBに寄ってきた。
「僕にも教えて下さいケル!」
「ランスも人間になりたいランス~」
ラケルとランスも頼み込む。
「「「お願いします!」」」
三匹は土下座して頼み込んだ。
「でも、人間の姿になると飛べなくなるし、通信も出来なくなるし、他にも妖精なら出来る事が出来なくなるかもしれないわよ」
DBが人間になった時のデメリットを教える。
「それでも、マナを助けたいシャル!」
「僕も六花のお手伝いをしたいケル!」
「ランスもでランス~」
それでもなりたいと頼み込む。
「分かったわ。じゃあやってみましょ」
「「「わーい!」」」
「ただし、人間になるのって凄いパワーを使うから、最初は一時間ぐらいにしておく事」
「「「はーい!」」」
「ではでは……へーんしん!」
一度元の妖精の姿に戻り、ダビィが妖精の姿から再びDBへと姿に変わった。
「凄いシャル!」
「一瞬で変身しちゃったでランス~」
「でも、どうやったかよく分からなかったケル……」
「大丈夫。本当に大事なのは心から変身したいと願う気持ちだから」
「心から変身したいと願う気持ち……」
「ええ。まずはなりたい人間をイメージして、そして強く願うの」
三匹は人間になりたいと強く心に願う。
(マナみたいな女の子に……)
(六花と同い年ぐらいの男の子に……)
(カッコいい男子に……)
(((なりたい!)))
そう願ったその時シャルル達が光り出し、姿を変えた。
だが人間では無く、シャルルはヤカンに、ラケルは椅子に、ランスは長靴に姿を変えた。
「何これ椅子⁉︎」
「何で長靴~?」
「あたしなんてヤカンシャル~!」
人間の姿からかなりかけ離れた方に変身してしまった。
「みんな、もっと集中してイメージしてみて」
DBに言われもう一度強く願う。
(今度こそ人間に!)
(人間に!)
(人間に……!)
「「「へーんしん!」」」
もう一度シャルル達が光り出し、姿を変えた。
今度は先程とは違い、ちゃんとした人間の姿となった。
「わーい!変身出来たシャル!」
変身出来たシャルルが喜びの声を上げる。
「でも僕、チビッ子になっちゃったでランス~」
「ランス末っ子だしね」
「僕長男なのに、何でシャルルよりチビッ子ケル⁉︎」
「でもみんな、最初にしては上出来よ。とは言え慣れてないんだし、くれぐれも人間でいる時は一時間ぐらいに―――」
DBが説明している間に既にシャルル達は上に行ってしまっていた。
「「「じゃーん!」」」
「え?誰?」
「迷子か?」
いきなり、現れた子を見てみんなが思っていると。
「シャルルだよ!」
「ランスでランス~」
「僕だよ分かる?」
「え?」
『ええ~っ⁉︎』
みんなの目の前に現れた三人が人間になったシャルル達だったという事に驚いた。
「ホントにホントにシャルルなの⁉︎」
「シャル!」
「本当にラケル⁉︎」
「そうケル!」
「僕達ダビィみたいに人間に変身したでランス~」
「凄いですわ!」
「まさか、変身出来るなんて……」
「ビックリ過ぎて、何も言葉が出ねえ」
全員、シャルル達の姿を見て驚いて言葉が出なかった。
「みんな、一つ聞かせていただきますか?どうして人間になったのです?」
亜久里がシャルル達がなぜ人間になったのかと尋ねる。
「えーっと……僕、前から六花と一緒に勉強したり、運動したりしたかったケル!」
「いいねぇ、青春だね!」
「ランスは、ありすに子守唄を歌ってあげたいでランス~」
「嬉しいですわ」
「はーい!はいはーい!シャルルはマナのお手伝いをしたいシャル!」
「シャルル……」
(そういえば、この前手伝えなくって、落ち込んでたよな)
晴夜はこの前、シャルルがマナの仕事を手伝えなかったことを思い出した。
「シャルル、マナの事忙しくて可愛そうって言ってたものね」
「ありがとう!」
マナがシャルルを抱き締める。
「そう言う事だから、この子達の想い、認めて貰えるかしら?」
アイちゃんを抱えたDBが上に来る。
「私からもお願いするわ」
「俺もいいと思うけど」
晴夜と真琴も亜久里に認めて貰う様に言う。
「分かりました。これも妖精達の成長の証。各々、人間としても、パートナーをサポートしてあげて下さい」
「「「はーい!」」」
亜久里から許可を貰い、シャルル達はこれから人間としても支えると返事をする。
その夜。マナの部屋ではシャルルはホチキスで資料をまとめる作業を終わらせた。
「はーい、マナ」
「え?おおっ!凄~い!上手に出来たね!助かるよ!」
マナの仕事を完璧にこなしていた。
その頃、菱川家ではラケルが手伝いしようと張り切る。
「よーし!まずは宿題を終わらせるケル!」
「ああ、宿題ならもう休み時間に終わらせたわ」
「えっ⁉︎」
ラケルは六花の宿題をやろうとしたが、既に学校で終わらせていた。
「じゃ、じゃあ晩ご飯作るケル!」
「それも今朝仕込み済ませちゃった」
晩ご飯を作ろうとするが、既に朝の内に仕込みを終わらせていて、手伝える事が既に無かった。
「流石は六花……僕、役に立てないケル……!」
「そんな事無いって。一緒にいてくれるだけで嬉しいし」
「でも……」
ラケルは六花の手伝いが出来なくて、悲しんでいた。
一方、四葉邸でのランスとはいうと…
「ありす、子守唄で寝かしつけてあげるでランス~」
ランスが子守唄を歌ってありすを寝かしつけるが、逆に自分の方が眠ってしまった。
「やはり眠ってしまわれましたか」
「ええ、可愛らしいですわ。まるで、小さな弟が出来たようで」
「はい」
「ありす、お布団かけてあげるでランス~……」
ランスは夢の中で、ありすを寝かしつけているような可愛らしい寝言を放つのだった。
翌日、マナ達は学校へと向かっていた。
「今日もマナのお手伝い頑張るシャル!」
「ありがとうね、シャルル」
「今日は、なんか機嫌がいいね」
「マナの役に立ててるようで良かったビィ」
マナの仕事を手伝えることにシャルルは上機嫌だった。
「僕は全然、六花の役に立てなかったケル……」
一方のラケルは六花の手伝いが出来なくて落ち込んでいた。
「言ったでしょ。一緒にいてくれるだけで嬉しいって」
六花の言葉を聞いて、ラケルは開き直った。
「よーし!だったら僕、六花の傍を離れないケル!」
「シャルルはもっともーっとマナのお手伝いをするシャル!早く放課後になって、マナのお手伝いしたいシャルよ~!」
「シャルル、すっごく嬉しそうね」
「マナの力になれることが嬉しいんだよ」
「あたしもキュンキュンだよ~!」
そして放課後となり、生徒会室へと仕事を始める。
「わーい!放課後シャル~!へん……しん!」
昨日とは違い、今日は制服姿へと姿を変えた。
「いいなぁ……僕も変身したいけど、小学生になっちゃうし……」
(まあ、小学生の姿じゃあ、ここだと無理があるからな〜)
「ラケルの分まで、シャルルが頑張るシャル!」
張り切っていると、副会長の十条が生徒会室に入ってきて、シャルルに気づく。
「会長、その子は?」
「えーっと……臨時でお手伝いをお願いしてる……」
「シャルルです!よろしくお願いしますシャル!」
「シャル?」
「じゃなくって、よろしくお願いしまーす!さぁ、何でもお仕事頼んで下さーい」
「じゃあこの書類、ホチキスでまとめてもらえないかな?」
「シャルルにお任せ!」
シャルルは頼まれた仕事をすぐに始め、数分経つと…
「えーっと……」
「出来ましたー!」
「早っ!」
驚くほど早く作業を終わらせた事に驚く。
「次は何をすればいいですか?」
「それじゃ、文化祭で使う備品をチェックしてもらおうかな」
「はーい!」
今度は文化祭の備品のチェックをしに、備品が置かれている部屋に向かい…
「終わりましたー!」
「早っ!」
これも早い内にシャルルは終わらせた。
「しかも完璧……!流石会長のお知り合い、素晴らしい助っ人ですね!」
しかもミス一つ無く、まさに完璧だった。
「でしょ?シャルルにはいつも助けてもらってるんだ」
「それに、似ていますねお二人は。まるで姉妹みたいです」
「おーい相田、ちょっといいか?」
「はい、何でしょう?」
クラス担任の城戸先生が生徒会室に入る。
「第二中学の生徒会長に、大至急これを渡して来てもらいたいんだが、行けるか?どうしても必要な書類らしくてな」
書類の入った封筒をマナに渡す。
「行きます。任せて下さい!」
「じゃ、頼んだぞ」
「はい!」
「でも会長、この後文化祭の打ち合わせが入ってますし、バレー部の助っ人も頼まれているんじゃ……」
「そうだった!」
この後に文化祭の打ち合わせとバレー部の助っ人を頼まれていた事を、マナはすっかり忘れていた。
「あーもう、体が二つ欲しいよ……」
「シャルルにお任せ!お届け物、あたしが行って来まーす!」
マナから書類を受け取ったシャルルは第二中学へと向かった。
「大丈夫かな?」
六花はシャルル一人に任せた事に心配がる。
「俺が付いてくよ。何かあったら連絡するよ」
「じゃあ、晴夜君お願い」
晴夜はシャルルの後を追いかけた。
しばらくして、シャルルと合流し、そのまま一緒に第二中学へと向かう。
「一人で大丈夫シャルよ!」
「何かあるかもしれないからだよ」
歩きながら話していると、階段のあたりで重そうな荷物を運んでいたおばあさんが見えた。
「大丈夫ですか?」
晴夜とシャルルがおばあさんの元に駆け寄り、重そうな荷物を一緒に階段の上まで運ぶ。
その後は、子供が道路に飛び出そうしているところを助けようとし、トラックの上に渡す書類を投げてしまい、二人に急いで追いかけた。
その頃、第一中学の体育館ではバレーの試合が始まろうとしていた。
「遅いなぁシャルル、大丈夫かな……?」
「晴夜君が付いてくれたから、大丈夫だと思うけど?」
二人は晴夜とシャルルの帰りが遅くて気になっていた。
(いいなぁ、一中は強くて。ウチの学校負けてばっかりだし。今日こそはズルして勝ちたい!)
一方、一人のバレー少女が心で呟くとプシュケーが黒く染まり出す。
(でも、正々堂々と戦って勝たなきゃ、意味無いか……)
そう言うとプシュケーは染まらなくなった。
「そうか?」
「ズルしてもいいんじゃない?」
「あなたの望み―――」
「倍にして叶えてやる!」
少女の元に現れたリーヴァとグーラの二人が指を鳴らすと同時にプシュケーが真っ黒に染まり、取り出される。
「「暴れろ!お前の心の闇を解き放て!」」
闇を加えたプシュケーからバレーボールマシンジコチューが生み出された。
「ジコチュー⁉︎」
「またあの二人だわ!」
「やれ!ジコチュー!」
「試合ごとブッ壊しちゃって!」
「弾丸サーブ!」
ジコチューは口からバレーボールを出し、サーブを放った。
その頃、違う場所にいた龍牙達にもジコチューが現れたと連絡が来る。
「闇の鼓動が聞こえるビィ!」
「えっ⁉︎」
「マジかよ!」
「闇の鼓動でランス~!」
「行きましょう!」
「場所は……マナ達の学校か!」
龍牙達四人も急いで大貝第一中の体育館へと向かった。
「マナ!六花!」
「大丈夫ですか!」
龍牙と和也、ありすと真琴がマナ達の元に来る。
「ったく、懲りねえ奴らだな!」
「うん!みんな、行くよ!」
マナの掛け声で全員がドライバーとコミューンを構える。
「プリキュア!ラブリンク!……って、シャルルいないんだった!」
マナはプリキュアに変身しようとしたが、シャルルはまだ戻って来てなかったので、変身したくても出来なかった。
「もしかして、人間の姿のままでいるビィ!?」
「うん、あたしの仕事手伝ってくれて……」
「だとすると、闇の鼓動が聞こえて無いのかもしれないビィ!」
「早く、晴夜君に連絡しないと!」
「あたし、連絡してくる!」
「ああ、ここは俺たちに任せろ!」
「早く、晴夜に連絡しろ!」
「ゴメンね、行って来る!」
マナは晴夜に連絡しようと体育館を出ると、龍牙と和也はドライバーを装着し、六花、ありす、真琴はコミューンにラビーズをセットした。
『ドラゴンゼリー!』
『ロボットゼリー!』
龍牙と和也がスクラッシュゼリーを差し込み、レンチを下ろすと、五人が高々と叫ぶ。
「「変身!」」
「「「プリキュア!ラブリンク!」」」
龍牙と和也の周りにビーカーが出現し、液体が二人の体を包み、ビーカーが割れるとアーマーとスーツが装着され、六花達三人は光に包まれ、光から現れると髪と服も変わりプリキュアへと姿を変える。
『ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』
『ロボットイングリス!ブラァ!』
「私達が相手よ!」
「行くぜぇ!」
変身を完了し、五人がジコチューに向かって走り出す。
「よーし、試合開始だ!」
グーラが試合開始を宣言し、同時にリーヴァがジコチューを応援する。
「ミラクル弾丸サーブ!」
ジコチューから放たれた強烈なサーブが五人に炸裂する。
「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」
「プリキュア!スパークルソード!」
『シングル!シングルフィニッシュ!』
ジコチューの放ったサーブをロゼッタはロゼッタリフレクションで弾き飛ばし、ソードとクローズはスパークルソードでとシングルフィニッシュで撃ち落した。
「トドメですわ!」
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ~ん!」
クローズ達の元に現れたエースがエースショットをジコチューに放つ。
エースショットが命中したことで浄化されると思いきや、ジコチューの顔面が回転し、浄化を無効化にした。
「コートチェンジ!」
「エースショットが効かなかった!」
エースショットが効かなかったことに全員が驚く。
「ソイツの顔は裏表にある」
「片面をやっつけても、もう片面は戦えるのよ!」
「その間にもう片面は復活する。ソイツはコートチェンジを繰り返し、永遠に攻撃出来るんだ」
今回のジコチューは両面同時に浄化する必要があるそうだ。
「どうすれば……」
「大丈夫。もう片面を攻撃すれば!」
「そうですね。わたくしのエースショットと、あなた方のラブリーフォースアローで!」
「でも、ハートがいませんわ……」
ロゼッタの言う通り、ハートがいなれけばラブリーフォースアローは出来ない。
「晴夜の奴まだかよ!」
「今は耐えるしかねえ!」
「今日と言う今日は私達の勝ちよ!」
「勝利のサーブだジコチュー!」
更にジコチューの放ったサーブを六人は受けてしまった。
その頃、みんなが戦っている中、第二中学にいた晴夜とシャルルは。
「やっと届け終わったシャル……疲れたシャル……」
「大変だシャルル!」
届け物を終えて疲れて出てきたシャルルに、校門で待っていた晴夜が駆けつける。
「どうしたシャル?」
「ジコチューが現れて、みんなもう戦ってる!」
マナから連絡を受けた晴夜はシャルルに伝える。
「え?でも闇の鼓動は聞こえなかったシャル……はっ⁉︎」
『でも、人間の姿になると飛べなくなるし、通信も出来なくなるし、他にも妖精なら出来る事が出来なくなるかもしれないわよ』
シャルルは昨日ダビィに言われた、人間になった時のデメリットとの事を思い出した。
「それで聞こえなかったシャル……
ゴメンなさい!ダビィの言う事を聞かなかったあたしが悪いシャル……!」
シャルルが泣きながら謝罪すると、晴夜がシャルルの肩をポンっと叩く。
「悪いのはシャルルじゃないよ。シャルルは、マナのために変身してしたんだろ。それは間違いじゃないよ」
「晴夜……」
「急ごう。みんなの元へ!」
「うん!」
シャルルは妖精の姿に戻ると晴夜はビルドドライバーを装着し、ボトルを差し込む。
『タカ!ガトリング!ベストマッチ!』
レバーを回し、前後にアーマーが形成された。
『Are you ready?』
「変身!」
形成されたアーマーが晴夜の体に装着され、音声が鳴り響く。
『天空の暴れん坊!ホークガトリング!イェーイ!』
ホークガトリングへと変身すると翼を大きく広げて飛び、第一中学へと向かう。
第一中学の校門では晴夜達を待っていたマナが既にいた。
「晴夜君!シャルル!」
ホークガトリングフォームのビルドがマナの前に降り立つ。
「遅くなった!」
「ゴメンシャル!」
「ううん、あたしのために頑張ってくれたもの、ありがとうシャルル!」
「マナ……」
「シャルル、行くよ!」
シャルルが、コミューンへと変わりラビーズをセットし叫ぶ。
「プリキュア・ラブリンク!」
マナは掛け声と同時にラブリコミューンを【L・O・V・E】と描く。
マナの髪が長くなり、頭頂部でハート型に結び金色に変色し、次に衣装がピンク色のコスチュームになり、アームバンドとブーツ、そして腰のリボンが着いて、最後にキャリーにシャルルが入り、キュアハートとなり決めポーズをしながら名乗り上げる。
「みなぎる愛!キュアハート!」
「急ごう!」
二人は急いで、体育館にいるみんなのところへと向かう。
一方、体育館で戦っていたダイヤモンド達は苦戦していた。
「お前そろそろ時間切れなんじゃないのか?」
更にエースのリミットも近づいていた。
「この勝負、いただきだぜ!」
「大丈夫、必ず戻って来る!」
「ええ、必ず!」
ジコチューが攻撃しようとするとそこへビルドとハートが現れ、ホークガトリンガーの連射が決まり、更に体当たりが当たったことでジコチューは吹き飛んだ。
「クライマックスには間に合ったな!」
「みんな、遅くなってゴメン!」
「ゴメンシャル~!」
ビルドとハートがみんなの前に現れ、シャルルが迷惑を掛けた事を誤る。
「お待ちしておりましたわ!」
「よーし、行こう!」
「このジコチューの特徴は既に聞いた」
ビルドはボトルを取り替え、ドライバーにボトルに差し込む。
『ニンジャ!コミック!ベストマッチ!』
そして、ドライバーのレバーを回した。
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
『ニンニンコミック!イェーイ!』
ニンニンコミックへフォームチェンジし、四コマ忍法刀を構える。
「勝利の法則は、決まった!」
ビルドが決め台詞を言うと、クローズとグリスにロックボトルとローズボトルを渡し、受け取るとクローズとグリスが左右に移動し、ツインブレイカーにボトルを差し込む。
『『シングル!シングルフィニッシュ!』』
二人のツインブレイカーからロックボトルのチェーンとローズボトルの鞭がコートジコチューの顔を拘束した。
「な!顔を!」
「言ったろ、勝利の法則は決まったと」
ビルドが四コマ忍法刀のトリガーを押す。
『分身の術!』
ビルドが分身し、ジコチューを四方を囲む。
「皆さんは表の顔を、私は裏の顔を狙います」
「了解!」
ダッシュでジコチューの裏に回り、ビルドは四コマ忍法刀のトリガーを2回押した。
『火遁の術!』
分身したビルド達の刀が炎を纏い、ハート達もラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットし、エースもルージュを構える。
「「「「プリキュア!ラブリーフォースアロー!」」」」
「エースショット!ばきゅ〜ん!」
ラブハートアローの弓を大きく展開させ、台尻の部分の引き金を引き絞ると、前にハート形のエネルギー体を生成される。
そして、ルージュを唇に塗り、相手に向かってキスを投げ、前方にハート形のエネルギー体が生成される。それと同時にビルドも技を放った。
『火炎切り!』
分身したビルド全員の火炎切り、エースショットとラブリーフォースアローの挟み撃ちでジコチュー爆発し、プシュケーに戻った。
「どこが無敵なんだよ!」
「私に文句言わないでよね!」
リーヴァとグーラは口論してから引き上げた。
プシュケーが持ち主に戻ると同時に、周りが元に戻った。
「みんな……シャルルのせいで本当にゴメンシャル……!」
「シャルルは忙しいマナのために役に立ちたかったでランス~」
「シャルルの気持ち、分かるケル。大好きな人の力になりたいって言う気持ち」
「あたしもだよ。あたしね、シャルルがあたしを助けてくれようとして、本当に嬉しかった。姉妹みたいだって言われた事もね。シャルルの事、本当の妹みたいに思ってるし、大好きだから!」
「マナ……」
マナ達はパートナーのために頑張ったシャルル達との絆を深めると…
「皆さん、妖精達とも絆を深め、更に上のステージに上れましたわね。ブラボーですわ」
そう言って称える亜久里が、四人の居るベンチゾーンにやってくる。
「亜久里ちゃん」
「時は来ました。あなた達には最後の試練に挑んでいただきますわ」
「最後の試練?」
「晴夜さん、あなたもそこであなたの真価が試されます」
「俺の……真価」
晴夜の真価。それは、ハザードトリガーをその試練で使いこなせるようになると言う事だと晴夜は感じていた。
――果たして、最後の試練とは?
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!
第34話 最後の試練、逆襲のラビット‼︎
おまけ
シャルル・ラケル・ランス「「「へーんしん!」」」
〜〜〜
「「「じゃーん!」」」
晴夜「え?誰?」
カリス「シャルルだよ!」
レンゲル「ランスでランス~」
ギャレン「僕だよ分かる?」
一同『どうしてそうなった!?』
運命の切り札を掴み取れ!
完