晴夜「仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は、『マジカルラブリーパッド』を手に入れる為にプリキュア達と最後の試練に挑んだ!」
ローグ「そこで彼らはメランと出会い、マジカルラブリーパッドを手に入れるための戦いに挑みました。そしてその戦いで晴夜さんは新フォーム『ラビットラビットフォーム』に変身して、無事にマジカルラブリーパッドを手に入れることが出来ました」
晴夜「うわっ、いつから居たんだよローグ!」
ローグ「今回から遂に、僕の正体が彼らの前で明らかになります。
さぁ、ジコチュー達には大義の為の犠牲になってもらいましょう!!」
晴夜「そんな物騒なこと言っていると・・・一緒に戦いたくなくなっちゃうな〜」
ローグ「じゃあ言いません☆」
晴夜「素直かよ。さあ、どうなる第35話!」
いつものジコチュークラブのボウリング場では、リーヴァとグーラ、そしてベールが座っていた。
「マズイな……俺達を押しのけてプリキュアと仮面ライダーを倒すと大口叩いておきながらこのザマ……
キングジコチュー様にご報告したらどうおっしゃるか」
ベールがビルド達に連敗続きのリーヴァとグーラに向かって、そう煽り立てる。
「フン、プリキュアと仮面ライダーなんていつでも倒せるわ」
「そうだ。今までは腹ごなしの準備運動だ」
「見せてあげる、私達の本気。もう既に始まっているわ、この世界を滅ぼすとっておきの作戦がね」
そのとっておきの作戦は、既に始まっていた。すると、小さな蝙蝠がリーヴァの手に置かれる。
「あら、奴のデータを取って来たのね、ありがとう。
……スタークちゃんにブロスちゃん達……いや、ブロスちゃんを強化してもらったし、フッフッ……これで、奴らも終わりよ!」
リーヴァは高々と笑う。まるで、勝利を確信するかのような笑いだった。
その頃、試練から帰って数日経ち、晴夜達は四葉邸に集まって水晶の鏡を見ていた。
「もしもーし」
「ドアじゃないし」
マナがノックする様に叩くが何も反応しない。
「もしもし」
「電話じゃないし」
電話をする様に持って話してみるが、当然何も反応しなかった。
「真実を映す鏡、マジカルラブリーパッド。王女の槍と同じ力を持つこの神器を使いこなせば、キングジコチューを浄化出来るハズ」
「でもよ、どうやって使えばいいんだよ……」
「鏡なのに何も映さないし」
「本当に使えるようになれるのかよ?」
「メランが認めてくれたんだ。使いこなせるようになるさ」
「では、調べてみましょう」
ありすが持っていたスイッチを押すと、ブラインドが降りて暗くなり、凄そうな機械が下から現れた。
更にテーブルがスライド移動して中に入り、スキャンと同時に解析が行われた。
「残念ながら、現代の科学では解析は難しいようです」
「摂氏千度の耐火実験や、深海での耐久実験もやってみます?」
ありすがそんな提案をしていると、晴夜が機械の中にある水晶の鏡を見る。
「いや、一度分解してどんな素材から調べてみるのが……」
スパナやドライバー等の道具を持って、本当に分解しようとしている感じで提案する。
「やめろ、この科学バカ!」
龍牙がハイテンションになった晴夜の腕を掴んで止める。
「そ、それよりも、アイちゃん!」
「きゅぴらっぱ~!」
…アイちゃんの力でも何も起きなかった。
「きゅぴらっぱ~でもダメか……」
「やはり、分解して……」
「だからそれは、やめろ!」
和也が晴夜の頭を叩いて止める。
「キングジコチューに対抗出来る力を手に入れたのに、それが使えないなんて……」
みんな落胆していると、六花がある事を思い出した。
「ねえ、それもだけど、メランが龍牙君に『自分が何者かわかってるのか』って言った時のことなんだけど……」
「あ!それ俺も思った!いや……じつは前々からコイツの事は気になっていたんだ……」
「お前……俺に告白したいのか?」
「違えよ!」
晴夜はそう言って、龍牙の頭を叩く。
「おかしいと思わないか? いきなりスクラッシュドライバーを使いこなせるようなり、和也と違い何度も変身して使いこなせるようになったわけじゃない……」
「そうだよな、俺が使いこなせるようになったのは、五、六回くらい何度も変身して慣れたからだよな……」
「それって、何か関係あるの?」
「それだけならともかく、龍牙の場合はハザードレベルの上がりようが普通にしてはかなり早すぎる」
みんなが龍牙の成長の事を考えているとその時、誰かの腹の音が鳴った。
「だ、誰?」
「えへへ……」
腹の音を鳴らしたのはマナだった。
「ねぇ、お腹空かない?」
マナがぶたのしっぽ亭でお昼を食べようと言い出し、みんなで向かおうとする。
「セバスチャンさん……」
「何でしょう?」
晴夜がセバスチャンに父からのメモリーデータを渡す。
「龍牙の事を調べて貰えませんか?おそらく、父の研究に何かあると思うんです。出来るだけこの事は内密に……」
「わかりました」
セバスチャンは晴夜からメモリーデータを受け取る。
それからしばらくして、ぶたのしっぽ亭へと到着した。
「ただいまー!」
「「「「「お邪魔します」」」」」
「あら六花」
すると其処には六花の母:亮子がいた。
「ママ!お仕事は?」
「休憩中よ。ここのオムライスがどうしても食べたくなっちゃって。」
「ほら、亜久里ちゃんも入って入って!」
「とても食事する気分では……」
ドアの前で不安な表情で立ち止まった亜久里をマナは入るように促す。
「やはりわたくし達にはまだ力が足りないのでしょうか……?」
「腹が減っては戦は出来ぬ。だよ」
「しかし……」
「考え過ぎなんだよ亜久里ちゃん。俺もハザードトリガーを使いこなせるなったんだから、きっとラブリーパットが使いこなせるようになるよ!」
「晴夜さん……」
「それにお腹が減ってちゃ、頭が働かなくていい考えなんて浮かばないよ」
「そうそう。晴夜君の言う通りだよ」
「あら亜久里」
「おばあ様、どうしてここに?」
今度のお茶会の連絡のために亜久里の祖母:茉莉も来た。
「わざわざすみません」
「はい!」
「ありがとうございます」
お茶会の予定が書かれた紙をあゆみに渡した。
「わたくしも食べて行こうかしら、オムライス。皆さん、ご一緒してよろしいですか?」
「もちろんです!
おじーちゃん!パパー!美味しいオムライス頼むねー!」
「「オーケー!」」
歪みいながらも、健太郎と宗吉はオムライス作りのために厨房に入る。
「ほら、亜久里ちゃんも入って入って!」
「セバスチャンも一緒に食べましょう」
「では、お言葉に甘えて」
「ママ、隣の席いい?」
「ええ、もちろん」
食事を終えてテレビを見ると、ニュースがある事件の事を報道してた。
その事件はそれまで元気だった人達が、いきなり眠ったまま目を覚まさないと言うものだった。
「まぁ、何なのかしら?」
「みんな疲れてるのか?」
「んな訳ねえだろ」
(何だか嫌な予感がするな……)
晴夜がそう心の中で呟き終えると同時に、黒い球が店の中へと入った。
「アイちゃん?どうしたのですか?」
それを察知したアイちゃんが暴れ出した。
更に町の人達やリポーター達も黒い球が体に入ると同時に眠り出した。
「どういう事?」
「おいおいどうなってんだ?」
ガタッと音が聞こえて振り向くと、あゆみ達が眠っていた。
「皆さん!」
晴夜達は倒れて眠てしまったあゆみ達に駆け寄り、揺すって起こそうとする。
「ママ!大丈夫⁉︎」
「眠ってるシャル!」
「おじいさん⁉︎」
「目を覚まさないわ」
「一体何が起こってるんだ?」
「ママ!」
「おばあ様!」
「起きるケル!」
「しっかりして下さい!」
晴夜達が声をかけて起こそうとしたが、あゆみ達が起きることはなかった。
「黒い物体が皆さんに――!」
「「セバスチャン!」」
黒い物体があゆみ達に入った事を言うと、セバスチャンにも黒い球が入り眠ってしまった。
「黒い物体……それが原因なのか……?」
「危ない!」
亜久里が黒い球に気付いてすぐにマナと晴夜の中に入った。
「「「マナ(ちゃん)!」」」
「「「晴夜!」」」
その時、ラビーズとボトルが光り出し、中に入った球体を消滅させた。
「これは……」
「ラビーズとボトルが守ってくれたシャル!」
「今のが、黒い球体……」
『カモーン、プリキュア、仮面ライダー』
するとテレビにリーヴァの顔がアップで映し出される。
「リーヴァ……!やはり、お前達が……ッ!」
『これは世界を滅ぼす最後の手よ。私達が育てたジコチュー植物の実は、大量のジコチューの種を生み出すの。飛び散ったその種は空から降り注ぎ、町中の人間達のプシュケーに植え付けられる。人間達は今はただ眠っているだけ。
でも、種が芽を出せば、全てのプシュケーは闇に染まり、何十万ものジコチューとなって大暴れする。ジコチューとなった人間達が、自分で自分達の国を滅ぼすってワケ。更にそれだけのジコチューが誕生すれば、ジャネジーが一気に増えて、キングジコチュー様が復活するのよ!芽が出るまであと僅か、もうこの世界はおしまいよ。止める方法はただ一つ、私達を倒す事だけ』
これを聞いた後、マナ達はDBの運転する車で、晴夜と龍牙はマシンビルダーで四葉テレビへと向かった。
すると、道に真ん中に誰か立っていた。
「ブロス……でも何だ?コイツら合体してる……!」
なんと、エンジンブロスとリモコンブロスが合体した姿で晴夜達の道を邪魔する。それを見た和也が車から降り前に出る。
「ここは、任せろ!お前ら先に行け!」
「ですが、和也さん一人では……」
「なら、僕が手伝います」
突如、一人の少年が晴夜達の前に現れる。その手にはスクラッシュドライバーを握っていた。
「柴崎さん!」
「知り合いなの?」
「もしかして、君が……」
晴夜が言いかけると幻冬は晴夜達にボトルを見せる。
「あいつが、あの時の仮面ライダー!」
龍牙が叫ぶと幻冬は頷く。
「君の話は戦いが終わってからゆっくり聞かせてもらう」
晴夜が言うと、幻冬は「わかりました」と頷く。
「急ぐぞ!時間がない!」
「ダビィ!」
「分かったわ!」
マナ達を乗せた車と晴夜のマシンビルダーがアクセルを噴かして四葉テレビへと向かった。
和也と幻冬はブロスに目を向ける。
「さあって、まこぴー達のために頑張りますか!」
和也が気合い入れようとすると幻冬に質問する。
「おい、ライダーになるからには覚悟は出来てるんだよな?」
「もちろん、この力を貰った時から覚悟は出来てます!」
「ガキのくせ、言うじゃねえか!」
和也と幻冬はスクラッシュドライバーを装着した。
「行くぞ!」
「ええ!」
『ロボットゼリー!』
『〈ピキ!ピキ!ピキ!〉デンジャー!クロコダイル!』
二人はドライバーにゼリーとボトルを差し込み、レンチを下ろし、高々と叫ぶ。
「「変身!」」
和也と幻冬から巨大なビーカーが現れ、和也の方には黄色い液体を纏い、幻冬には紫の液体と下から巨大なワニの口のようなものまで出現し、お互いのビーカーが割れると二人はスーツとアーマーを纏った。
『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』
『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!〈キャー!〉』
そして、グリスは頭部にあるスクラッシュファウンテンからヴァリアブルゼリーを噴出させてクリアブラックの装甲の装着を行い。ローグの頭部に取り付けられたセルフェイスクラッシャーがワニの様に噛み付くと、クロコダイラタンアーマーに白いヒビが入って緑の複眼が現れる。
二人は仮面ライダーグリス、仮面ライダーローグへと変身した。
「心火を燃やして!ぶっ潰す!」
「大義のための犠牲となれ」
「「はぁぁぁ!」」
グリスとローグは合体したブロス――『ヘルブロス』との勝負を始めた。
グリスとローグにヘルブロスの相手を任せて、晴夜達は四葉テレビ前に到着した。
「あなた達が来たって事は、あっちはグリスが引き受けてるのね。
でも、あなた達は―――」
「俺らには絶対勝てねぇ!」
「そんなの……やってみなきゃ分からないよ!」
「それに、こっちには切り札がある!」
晴夜と龍牙はドライバーを装着し、晴夜はハザードトリガーを取り出す。
『マックス!ハザードオン!』
ハザードトリガーのスイッチを入れ、ドライバーに差し込む。
「あら?それ使っていいの?」
「ご心配をどうも」
晴夜はフルフルボトルを数回振り、上の栓を回した。
『ラビット!』
晴夜と龍牙はボトルとゼリーをドライバーへと差し込み、マナ達四人はコミューンにラビーズをセットした。
『ラビット&ラビット!』
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
『ドラゴンゼリー!』
『Are you ready?』
晴夜の周りに金具とラビットのユニットが、龍牙の方は巨大なビーカーが出現した。
「「変身!」」
「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」
晴夜達が叫ぶと晴夜と龍牙の体にアーマーが装着され、ビルドハザードとクローズチャージになり、ビルドはそのままパージされたラビットのユニットを拾うかのように装着し、マナ達四人は光に包まれ、光から現れるとプリキュアへと姿を変える。
『オーバーフロー!』
『紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』
『潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』
六人は仮面ライダーとプリキュアへと変身を完了した。
「わたくしも!」
「待って。あなたには5分のリミットがある。まずは私達に任せて!」
「分かりました!」
亜久里もエースに変身しようとしたが、ダイヤモンドに止められ、一旦任せる事とした。
「見なさい!」
「これが俺達の本気だ!」
そう言うとリーヴァとグーラが合体し、ゴリラの体と頭蓋骨を足した様な胴体と頭の部分に仮面を付けたジコチューとなった。
「合体した⁉︎」
「マジかよ……!」
「さーてと―――」
「行くぜ!」
ハート達は両手を組み合わせて叩きつける攻撃を躱すが、その攻撃によって生まれた風圧で車が吹き飛んだ。前に出たハートとロゼッタがラッシュを繰り広げるが、ガードされたり避けられてしまい、一瞬の隙を突かれて攻撃を受けて吹き飛ばされた。
今度はダイヤモンドとソードが飛び蹴りを放つも、これもガードされ、二人は流れを変えるためにラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットした。
「プリキュア!スパークルソード!」
「プリキュア!ダイヤモンドシャワー!」
スパークルソードで怯ませ、ダイヤモンドシャワーで凍らせたが、一瞬で砕かれてしまった。
「みんなで行くよ!」
「「「「プリキュア!ラブリーフォースアロー!」」」」
ラブハートアローの弓を大きく展開させ、台尻部分の引き金を引き絞り、前面にハート形のエネルギー体が生成される。そしてハート達は相手にウインクし、ラブリーフォースアローを放った。
だが、合体ジコチューが開いた口の中に飲み込まれた。
その隙にクローズがツインブレイカーにクローズドラゴンを差し込み攻撃しようとする。
「これで、どうだ!」
『Ready go!レッツブレイク!』
「そんなもん!」
合体ジコチューは口をまた開き、クローズのレッツブレイクすらも飲み込まれてしまう。
その隙に、ビルドが合体ジコチューに攻撃を仕掛ける。
「やるわね……」
「はぁ!」
今度はビルドがラビットラビットフォームのスピードで攻撃するが、全て防がれる。
「何?この攻撃は」
「弱すぎだぜ!」
「何……?!」
ビルドは距離を取り、腕と足を遠くから伸ばしながら攻撃するがそれすらも防御される。
「どうして……!」
「なんで、攻撃が読まれてるの?」
まだリーヴァとグーラはラビットラビットフォームを知らないはず。なのに、この二人は攻撃パターンを把握している。
「ならこれだ!」
『フルボトルバスター!』
フルボトルバスターを構え、赤いエネルギー弾を発射するが、合体ジコチューに躱されてしまう。
「今度はこっちから!」
「行くわよ!」
合体ジコチューが力を解放し、ビルド達に襲い掛かろうとする。
「プリキュア!ドレスアップ!」
「きゅぴらっぱ~!」
流石にこれ以上は危険だと判断した亜久里がキュアエースに変身した。
「エース!」
「一気に決めますわよ!」
「ならこっちも!」
ビルドはフルボトルバスターに3本のボトルを差し込む。
『ラビット!海賊!忍者!ミラクルマッチデース!』
「彩れ!ラブキッスルージュ!」
エースはルージュを唇に塗り、相手に向かってキスを投げると、前方にハート形のエネルギー体が生成される。
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ~ん!」
『ミラクルマッチブレイク!』
両手持ちして頭上に掲げたラブキッスルージュを振り下ろし、ビルドもフルボトルバスターのトリガーを引き、エースショットと同時に放った。
それに対して合体ジコチューが光線を放ち、激しくぶつかり合う。
しかし、ジコチューは更に光線の威力を高めてミラクルマッチブレイクとエースショットを打ち破った。ビルドとクローズは無事だがハート達五人は深手を負った。
「ラブリーパッドは⁉︎」
エースの手に先まで握られていたラブリーパットが消えていた。
「あら、これ三種の神器の一つじゃない?」
なんと、ラブリーパッドは合体ジコチューの手に渡っていた。
「神器?」
「伝説の戦士が使うって言うアレよ」
「それを返せ!」
ビルドが拳や蹴りを繰り出すが、合体ジコチューはビルドの攻撃をことごとくガードする。
「どうして、攻撃パターンが読まれるんだ……!」
「こんな物、こうよ」
ジコチューは手に力を込め、ラブリーパッドを五つに割ってしまった。
「ラブリーパッドが……」
「これで勝負アリね……ん?」
「そんなガラクタを集めてどうすんだ?」
ハートがラブリーパッドの破片を集めてるのを見て尋ねる。
「ガラクタじゃない……壊れてたって、メランの想いが込められた宝物だよ!」
「ああ!物にはその人が使って来た!魂がある!それを馬鹿にするお前達に負けるわけにはいかない!」
ビルドはフルボトルバスターを再び持ち構えると、エースも立ち上がる。
「プリキュア五つの誓い!」
「一つ!プリキュアたるもの、いつも前を向いて歩き続ける事!」
「たとえラブリーパッドが無くても、あなた方などに断じて負けません!」
合体ジコチューにラッシュを繰り出すエースだったが、時間切れになって変身が解けてしまった。
「終わりよ!」
「やべぇ!」
合体ジコチューが光弾を亜久里に放つが、クローズは亜久里の盾となり、亜久里を庇う。
「ぐわぁ!」
亜久里は無事だが、光弾はクローズに命中し、クローズが変身解除してしまった。
「龍牙!大丈夫か?」
ビルドが龍牙に駆け寄る。
「ああ……でも、ドライバーが……!」
最悪な事に、光弾はスクラッシュドライバーに命中し、完全に破損してしまった。
「ジコチューの種は間もなく目を覚ますわ。トドメを刺すのはそれからにしてあげる!」
「お前達の世界が滅んで行く様を、ゆっくり見物してろ!」
合体ジコチューはビルド達への勝利を確信し去っていった。
「何一つ、通用しませんでした……」
「私達に出来る事は、もう……」
ロゼッタとダイヤモンドが絶望感と悔しさに打ちひしがれていると…
「ソード、ゴメン……シャルル、ゴメン……
あたし……トランプ王国を失ったみんなの気持ちを分かったつもりでいた……でも、本当は分かって無かった……
自分の身近な人達が、大切な街がこんな事になって、初めて分かった……!
胸がこんなに、痛むんだね……凄く悲しくて……悔しい!」
ハートは世界があと少しで滅ぶという絶望で胸を痛め、悲しくて悔しく感じたと声を上げて泣き崩れた。
「ハート……」
その様子を見ていた合体ジコチューは喜びを感じていた。
「もっと泣け、もっと叫べ!」
「この世界と共に、あなた達ももうおしまいよ!」
ハートが泣き叫ぶのを見て、ビルド達への勝利を確信した合体ジコチュー。
「――ふんっ!」
突如、ハートが両手で頬を風圧が出来るくらい勢い良く叩いた。
「あー、泣いた泣いた。スッキリした。うん、落ち込むのはもうおしまい!」
するとどう言う事だろう!かつて友を喪くした時と違い、彼女は泣くだけ泣くと自ら喝を入れて、速攻で立ち直ったのだ!
「さぁ、反撃だよ!」
「反撃?」
「ハートの言う通りだ。ラブリーパッドは割れ、全然歯が立たなかった。
でも、まだ勝利の法則はある。それはハートも気付いているはずだけど」
ビルドがまだ方法はあるとみんなに言うと、ハートの方を向く。
「うん!あたし達が今よりもーっと強くなろっ!
亜久里ちゃんは世界を守りたいって想いで自分を成長させて、エースになった。強い想いで成長出来るなら、あたし達はもっと強くなれる!」
「今すぐ強くなれると言うのですか⁉︎」
「なれる!みんなを助けたいってこの気持ちが、ジコチューに負けない!それが俺たちを強くする!」
「それに、一人じゃない!」
亜久里の疑問にビルドとハートが答えると、ダイヤモンドがため息をつく。
「たく、いつも無茶ばかり言うけど、今度は本当に無茶ぶりね」
「でも、ハートの言う通りです。どんなに彼らが強くても、気持ちでは負けません!」
「みんなが一緒なら、頑張れる!」
「俺たちなら、負ける気がしねぇ!絶対にな!」
「メランの一万年の思いに応える!」
ダイヤモンド達が言うとハートが拳を突き出す。
「リーヴァは、これが最後の手だと言った」
「つまり、彼らも追いつめられているって事。全力でぶつかって行こう!」
ダイヤモンドが上に手を乗せる。
「みんな一緒なら、怖いものはありません!」
「この世界を、トランプ王国のようにはさせないわ!」
「必ず、俺たちはあいつらに勝つ!」
ロゼッタとソード、龍牙も続いて手を乗せる。
「必ず、みんなの明日をこの手で守る!」
更に、ビルドも手を乗せる。
「キュアハート、まさかあなたに教えられるとは思いませんでした」
最後に亜久里が手を乗せた。
「あなたは……いいえ、あなた達はプリキュアの新たなステージに登ったようですね!」
「プリキュア五つの誓い!」
亜久里がそう言うと、ハートはプリキュア五つの誓いを復唱する。
「一つ!プリキュアたるもの、いつも前を向いて歩き続ける事!」
ハートは思い出す。たとえ友達を失ったとしても、仲間の為にも立ち止まらず、常に歩み続ける大切さを。
「一つ!愛は与えるもの!」
ソードは思い出す。歌う理由を見失って迷いが生じるも、「自分のために、そして自分を応援してくれる人のために歌う」ことを決めた時のことを。
「一つ!愛する事は守り合う事!」
ロゼッタは思い出す。幼い頃から自分の面倒を見ているセバスチャンを守っていく決意を抱いた日のことを。
「一つ!自分を信じて、決して後悔しない!」
ダイヤモンドは思い出す。どんな時でも、「医者になりたい」という夢と「自分の気持ち」を信じて行動する事の大切さを。
「一つ!プリキュアたるもの、一流のレディであるべし!」
亜久里は思い出す。心身ともにもっと強くならなくてはならぬという想いの下、自ら創り出した矜持を。
「一つ!」
ハートは語る。六つ目の誓いを。
「六つ目⁉︎」
「みんなで力を合わせれば、不可能は無い!
みんな!行くよ!」
ハート達は決意を新たにし、もう一度戦いに向かうと、ビルドは龍牙の方を向く。
「龍牙、お前に頼みがある」
「俺に?」
頼みごとを託された龍牙は不思議そうな顔をする。
一方その頃、グリス、ローグはヘルブロスに苦戦していた。
距離を取ってツインブレイカーとネビュラスチームガンで攻撃するが、ヘルブロスに命中こそはするがあまりダメージを与えられていない。
「くそ、マジかよ……!」
「ここまで、強くなってるなんて……」
流石に合体しているだけあって、かなり苦戦を強いられている。
そして、ヘルブロスは攻撃を開始する。ギアでの攻撃が二人だった頃よりも強力で、グリスとローグはガードの構えをしているだけで精一杯だった。
「⁉︎マズイ!」
ヘルブロスがグリスに更に攻撃しようとする。
次の瞬間、ヘルブロスが吹き飛ばされ、グリスとローグの前に何が落ちていた。
「何が……?」
「こいつは、龍牙の……!」
そう、それはクローズの武器『ビートクローザー』だった。
「和也ー!ローグ!」
マシンビルダーに乗ったクローズがグリス達の前に現れた。
「龍牙⁉︎なんで?……ってか、スクラッシュドライバーはどうした?」
スクラッシュドライバーが壊れたため、龍牙はビルドドライバーでいつものクローズへと再変身していた。
「話は後だ!お前らこれを使え!」
クローズがビルドから預かったボトルを二人に渡す。
「?よくわかりませんが……使ってみましょう!」
「おお!」
グリスとローグはボトルを差し込む。
『シャーク!』
『バイク!』
『『(ディス)チャージボトル!潰れな〜い!(ディス)チャージクラッシュ!』』
スクラッシュドライバーの力によって出現されたバイクとサメが形成され、二人同時にヘルブロスへと攻撃したが、ヘルブロスは防御の姿勢を取る。
「……ッ?」
「おい、動き止まったぞ」
攻撃をガードしたヘルブロスは、いきなり動きが止まった。
「わからねえが、一気に行くぞ!」
「ええ!」
「おお!」
クローズはビートクローザー、グリスはツインブレイカーを、ローグはネビュラスチームガンを構え、三人共ボトルを差し込む。
『スペシャルチューン!ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!』
『シングル!ツイン!』
『クロコダイル!』
三人の武器にエネルギーが収束されていき、ヘルブロスへと放たれようとしている。
『メガスラッシュ!』
『ツインフィニッシュ!』
『ファンキーブレイク!』
「「「はぁ!」」」
三人の技がヘルブロスに命中し、三人技をまともに受けたヘルブロスは木っ端微塵に爆破し、破壊された。
「やった……」
「しゃあ!」
「よっしゃあー!……って喜んでる場合じゃねぇ!」
クローズはグリスとローグに今の状況とビルドから伝えられた事を二人に話す。
合体ジコチューはクローズ達がヘルブロスと戦っている場所で、爆発が起こったのを見た。
「どうやらあっちも勝負あったみたいね」
「これで、仮面ライダーが一人消えた」
彼らはヘルブロスがグリスを倒したと思い込んでいた。
「そこまでよ!あたし達の世界は、あたし達が守る!」
「この世界の明日を奪わさせない!」
ビルド達がジコチュー植物がある屋上へとやって来る。
「往生際の悪い子達ね」
「まとめて消してやる!」
合体ジコチューが暴風を起こし、吹き飛ばされそうになるが何とか耐える。
ビルドが先陣切って、合体ジコチューに攻撃する。
「くぅ!」
しかし、合体ジコチューは難無く防御する。
「無駄よ、そのフォームの特性は既に分析済みよ。しかもそれが、今の最強のフォームって事も」
「なんで、知ってるの?」
ハートが言うと、合体ジコチューの元に一体の小さな蝙蝠が現れた。
「この子に、ビルドの情報を探らせてたの」
どうやら、あの蝙蝠はスパイロボのような役割をしていたらしく、リーヴァ達はその蝙蝠からの情報でラビットラビットフォームの攻撃パターンを読んでいた様だ。
「あなた達の理想、『ラブ&ピース』なんて、下らない理想も終わりね!」
合体ジコチューはビルドを壁へと吹き飛ばした。
「下らない理想なんてない!」
「あなた達が世界を滅ぼす力を持っていても、絶対に消せないものがある!」
「守りたい。私達のこの気持ちは消せません!」
「そんなもの、お前達ごと消してやる!」
ハート達がそう語ると、今度は口から光線を放つ。
「消させない!あたし達の町!メランの思い!あたし達が守る!」
「あなた達がどんなに強くても、私達は屈しない!」
「この鼓動が高鳴り続ける限り!」
「この胸がキュンキュン動く限り!あたし達は!」
「「「「「諦めない!」」」」」
ハート達が諦めないと言う強い決意を抱いたその時、ラブリーパッドの破片が光り出した。
「ラブリーパッド?」
「凄いパワーを感じるシャル!」
そしてその破片が、タブレット端末のような姿に変貌した。
「これは……」
「ラブリーパッドが、わたくし達の鼓動に答えてくれたのです!」
その力が、亜久里をもう一度エースに変身させた。
「ラブリーパッド、感謝します」
「みなぎる愛!キュアハート!」
「英知の光!キュアダイヤモンド!」
「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」
「勇気の刃!キュアソード!」
「愛の切り札!キュアエース!」
「「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」」
「あたし達がこの町のドキドキ、取り戻して見せる!」
初めて五人揃って決め台詞を言い、ハートが胸にハートマークを作り、いつもの決め台詞を発する。
「無駄だって……!」
「言ってんでしょ!」
合体ジコチューがハート達に襲い掛かろうとした、その時だった。
「それはどうかな!」
ビルドは既に立ち上がっており、合体ジコチューの後ろを取っていた。
「⁉︎貴様……!」
『マックス!ハザードオン!』
ビルドはドライバーからフルフルボトルを外し、一つの長さに戻す。数回振り出すと、ビルドの下から化学式が現れた。
――そして、ボトルを振っている最中、ウサギが飛んでいるような軽い音が鳴ってたが、途中からボトルの音が機械のプレス音の様な重い音に変化していた。
「さあ、実験を始めようか?」
久しぶりにそのセリフを言うと、フルフルボトル――『フルフルラビットタンクボトル』の栓を回した。
『タンク!』
「「⁉︎」」
タンク、と鳴るとボトルを再び半分に分け、ドライバーに差し込む。
『タンク&タンク!』
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
レバーを回すのと連動して、後ろからタンクの戦車のユニットが何体も現れると、合体ジコチューに攻撃を行う。そして、ユニットは空中へと浮かぶ。
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
『オーバーフロー!』
ビルドからラビットラビットフォームのアーマーが外れると、ジャンプして宙に浮かんだタンクのアーマーを拾うかのように装着した。
『鋼鉄のブルーウォーリア!タンクタンク!ヤベーイ!ツエーイ!』
装着された新たなアーマーを纏ったビルドはラビットラビットと違い、全身に青いアーマーが纏り、肩に戦車の砲撃――『BLDタンクタンクショルダー』がつけられ、腕には戦車のローラーがモチーフになっているであろうガンドレット――『ファイトマイトガントレット』がついてあった。
「勝利の法則は、決まった!」
ビルドは頭のアンテナをなぞるかのように上げ、決め台詞を言う。
「何ですって⁉︎」
「どうゆうことだ!リーヴァ!」
「そんなの知らないわ!」
ビルドの新たなフォームに戸惑いながらもビルドに攻撃しようと拳を出すが、ビルドは腕のその攻撃を防御した。すると、ビルドの腕の戦車のローラー『ブルータンクローラー』が動き出し、合体ジコチューの拳にダメージを与える。
「いたぁぁぁぁ!?」
叫んでる間にビルドの肩の戦車の砲撃が火を放ち、合体ジコチューを吹き飛ばした。
「どういうことなの?」
「新アイテムでの変身はラビットラビットのはず……」
合体ジコチューだけでなく、ソード達もビルドのこのフォームについては知らなくて驚いていた。
「タンクタンクフォームだよ」
「ハート、あなた知ってたの?」
ハートが頷き、あのフォームの存在をみんなに打ち明けた。
――それは、メランの試練が行われていた島での深夜の作業を手伝っていた時の事。
『時間掛かってるけど、間に合うの?』
『う〜ん、ラビットラビットだけならな……』
『ラビットラビット
『マナにだけ、教えておくよ』
『え?』
マナが近づき、晴夜のパソコンに目を向けるとラビットラビットフォームのデータの隣に、もう一個のフォームのデータが記載されていた。
『これは……』
『これが、今作っているアイテムによって出来る、もう一つのフォーム……タンクタンクフォーム』
実は晴夜はラビットラビットフォームと並行でもう一つ、タンクタンクフォームも作っていた。みんなに言わなかったのは、このフォームは秘密兵器としておきたいと晴夜がマナに教えたからだ。
「もう〜!だったら早く使ってよ!」
「秘密にしておくのが長過ぎです!」
秘密にしていた事にハート以外が怒ってる間に、ビルドは着実に合体ジコチューを押していた。
「お前は理想を掲げる事を下らないって言ったな?」
「だから何よ?」
「理想を掲げて何が悪い!」
フルボトルバスターで合体ジコチューに攻撃する。
「ラブ&ピースがこの世界で脆い言葉かなんて知っている!
それでも、謳うんだ!愛と平和は、俺たちがもたらすものじゃない!多くの人がそれを胸に生きていける世界を守る!」
「調子に乗るな!」
合体ジコチューが反撃に出ようとすると、フルボトルバスターを砲撃モードに変え、4本のボトルを差し込む。
『タンク!ジェット!ガトリング!ロケット!アルティメットマッチデース!』
フルボトルバスターのトリガーを引く。
『アルティメットマッチブレイク!』
4本のボトルの力が融合した青い巨体なエネルギー弾が合体ジコチューに命中した。
「こいつ……!」
「安心しなさい、この植物を守りきれば私達の勝利よ!」
『ドラゴニックフィニッシュ!』
『スクラップフィニッシュ!』
『クラックアップフィニッシュ!』
「「⁉︎」」
音声が聞こえ振り向くと、後ろのジコチュー植物をクローズ、グリス、ローグの三人がライダーキックで攻撃していた。
「キサマらー!」
リーヴァが叫ぶのと同時に、三人のライダーキックは決まり、植物ジコチューは完全に破壊され、三人は同時に着地した。
「ばかな……」
「ヘルブロスが負けた……それよりもなぜ、私たちに悟られずにここまで……!」
「教えてやろうか?」
合体ジコチューはビルドが居る方向に振り向く。
実は晴夜が渡したボトルは、晴夜の研究結果でブロスの動きを止める事が出来ると判明した。
そしてクローズ達三人がここまで悟られず攻撃出来たのは、グリスが持っていた消しゴムボトルで姿を隠したからだ。あとは見破られずここまで飛んできて、攻撃するだけ。
――これが、ビルドが導き出した勝利の法則。
「そんな、バカな……」
合体ジコチューは動揺が隠せずにいた。
「動揺してますね……」
「ふん!ざまあねぇな!」
「お前たちの負けだぜ!」
合体ジコチューが動揺してるなか、ビルドがフルボトルバスターを構えてハート達五人共に目の前に立っていた。
「これで終わりだ!リーヴァ!グーラ!」
ビルドはフルボトルバスターにフルフルボトルを差し込む。
『フルフルマッチデース!』
フルボトルバスターを構えると、ビルドの足が戦車のような姿へとなった。そのまま旋回しながら合体ジコチューへと攻撃していく。
『フルフルマッチブレイク!』
そして、最後の強烈な一発が合体ジコチューに叩き込まれる。
「今だ!決めろ!」
「うん!みんな行くよ!」
ビルドが言うとハート達五人はキュアラビーズを填め込み、マジカルラブリーパッドの中央にそれぞれのシンボルマークを表したエネルギーカードを出現した。
「「「「私達の力をキュアハートの元へ!」」」」
四人がエネルギーカードをキュアハートのマジカルラブリーパッドに送る。
四枚のエネルギーカードがハートのマジカルラブリーパッドの画面の上に載り、ハート形を描き、五枚のカードを合わせた強力なエネルギーカードを生成する。
「プリキュア!ラブリーストレートフラッシュ!」
ハートは合体ジコチューに向けてラブリーストレートフラッシュを放った。
フルフルマッチブレイクを受けた所にラブリーストレートフラッシュが命中し、合体ジコチューは浄化され、町も人もすべてが元に戻った。
戦いが終わり、ぶたのしっぽ亭へと戻り、幻冬も入れて全員で食事をすることになった。
「美味しそう!」
「いただきます!」
テーブルの上には美味しそうなオムライスが各々の席に置かれていた。
晴夜が手を伸ばそうとすると、六花達にタンクタンクフォームを隠してたことについて叱られていた。
「亜久里、どうしたの?」
「皆と一緒にご飯を食べる。それが嬉しくて」
「あたしも、当たり前だと思ってたけど、これって、最高に幸せって事だよね!」
「ああ、今この感じが最高だー!」
晴夜が髪をかきながら笑顔で言う。
「さっ、お喋りは後にして!」
「温かい内に食べな」
激闘を終え、みんなで楽しくご飯を食べたのだった。取り戻せたこのかけがえのない日々を、みんなは心から「くしゃっ」っとなっていた。
ジコチュークラブのボウリング場では、深手を負ったリーヴァとグーラが戻って来ていた。
「マジカルラブリーパッド……タンクタンクフォーム……!」
「何てパワーだ……」
「プリキュアにビルドめ………!次こそは……ッ!」
「残念ながら次はありませんよ」
「ベール……!」
「一体何を……!」
突如、後ろにいたベールがリーヴァとグーラのジャネジーを吸収する。
「我々の力の源、ジャネジーを頂いているんですよ。
可哀そうに。あなた方はプリキュアとビルドとの戦いで酷く消耗してしまった。もう抵抗する力も残っていないでしょう」
「貴様……!」
「まさか、最初からそれが目的で……!」
「お疲れ様でした。では、さようなら」
「べェェェェェルゥゥゥゥゥゥゥゥ…………!」
その叫びを最期に、全てのジャネジーを吸収し尽されたリーヴァとグーラは消滅した。
「後は俺に任せろ」
ベールの笑いが、誰もいないボウリング場に響き渡ったのだった…
「任せられるかね〜?」
飴の形へと凝縮されたジャネジーを喰らいながらベールが振り向くと、旅に出ていた総一郎が現れた。
「スターク……」
「いよいよ、本番の幕開けだ」
―――これが、今後更に厳しくなる戦いの始まりでもあった。
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!
第36話 文化祭で大パニック!
おまけ
ロゼッタ「何一つ、通用しませんでした・・・」
ダイヤ「私達に出来る事はもう・・・」
ハート「・・・」
ダイヤモンド「ハート・・・」
ハート「・・・う~~ううう、あんまりだ…」
ビルド「は、ハート?」
ハート「H E E E E Y Y Y Y あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!パ ッ ド が ぁ ぁ ぁぁ ぁ ぁ!!!!!!」
ビルド「うわっ!?ハートがバグった!?」
見よ!このどん底にまで突き落とされたヒロインの姿を。キュアハートは声を荒げ
滅びの時まで後わずかという現実を突きつけられ、絶望しながら涙を流している!!
ハート「ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ〜〜アァ……………」
ビルド「・・・あれ?ハート?」
ハート「・・・・フーーースッとしたわ。あたしはダイヤやロゼッタに比べるとチと荒っぽい性格だから、激昂して狂いそうになると、泣き喚いて頭を冷静にすることにしているの」
ダイヤ「初耳なんだけど!?」
まさにマナディシ。
完