Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

44 / 93
前回までのあらすじ!

イーラ「仮面ライダービルドこと 桐ヶ谷晴夜 は、エボルトの毒にやられてぶっ倒れていた〜」

マーモ「そんでもって、ビルドを治すためにクローズ達はエボルトと戦うのだった〜
・・・というかなんで私達がこんなことやらなくちゃなんないのよ!?」

ベール所長「エボルトの奴がしばらく出番が減るからここであらすじ紹介しておいてくれって言われたんだ・・・くそめんどくせぇ……」

龍牙?「さらに、エボルトとの戦いで龍牙がエボルトと融合してしまうのでした〜」

イーラ「げっ!なんでここにクローズが・・・って、なんだその髪型…」

龍牙(エボルト)「どうだ〜似合うだろ〜ハハッ!人間界じゃあ、こういう髪型が流行ってるらしいな〜」

ベール所長「・・・まさかエボルトか?」

龍牙(エボルト)「Exactly !!(その通り!!)
ベール達があらすじ紹介を占拠している一方、龍牙に融合したこの俺に晴夜は勝てるかな〜
それじゃあ、第41話始まるぞ〜!」


第41話 危ういアイデンティティ!自分の存在する理由…

ビルドがエボルと一人で戦っている頃、ダイヤモンドとロゼッタは、エボルの攻撃で倒れていた和也を起き上がらせる。

 

「かずやん、大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫だ。それより、晴夜の奴……」

 

「ええ、心配ですわ」

 

三人が展示館を向く。一人で龍牙の体を乗っ取ったエボルトを倒すために追っていた晴夜が気になっていたからだ。

 

「とりあえず、私達も行こう!」

 

「そうだな」

 

「ええ!」

 

ダイヤモンドの発言に頷くと、三人が展示館の方へ向かおうとする。

 

「⁉︎待ってください」

 

「どうしたの?」

 

急に呼び止められた二人は足を止めて、ロゼッタに近づく。

 

「あそこに、誰が倒れておられるのです」

 

「え?誰が?」

 

ロゼッタがエボルの変身した瓦礫の場所を指し、二人が見ると確かに誰かが倒れている姿が見えた。

そのまま、三人が瓦礫が近づくと、倒れている人物の姿を見て驚いた。

 

「叔父さん……」

 

倒れていたのは、晴夜の叔父:石動総一郎だった。

 

「おい!しっかりしろ!おい!」

 

和也が総一郎を揺すりながら、声をかける。

 

「う〜……っ」

 

「大丈夫よ。意識はまだあるみたい」

 

ダイヤモンドの発言で和也がホッとすると立ち上がる。

 

「ダイヤモンド、ここを頼む。俺とロゼッタで晴夜の所に行く」

 

「わかったわ。任せて!」

 

「行くぞ!」

 

「はい!」

 

総一郎をダイヤモンドに任せ、和也とロゼッタは展示館へと向かった。

ダイヤモンドが彼らを見届けると、総一郎が目を覚まして話しかけてきた。

 

「キュアダイヤモンド……」

 

「総一郎さん、しっかりして下さい」

 

「あの箱を……エボルトに奪われては……ダメだ………奪われると…世界が……」

 

「世界……世界がどうなるんですか!」

 

ダイヤモンドが総一郎の言いたいことを聞こうとすると、総一郎が口を開こうとする。

 

「そ、それは……」

 

「総一郎さん!総一郎さん!」

 

しかし総一郎が何か言うとした瞬間に意識を失ってしまい、肝心な事を聞けなかった。

 

 

その頃、箱を保管してる部屋の中でビルドが、龍牙の体を乗っ取ったエボルドラゴンと戦っていた。

 

「なんで、アンタが龍牙の体に!」

 

ビルドが拳と蹴りを繰り出しながら、なぜ龍牙の体がいるのかを問う。

 

「お前にまだ、話してなかったな。もともと、俺と龍牙の一つの生命体だった」

 

「それは、一万年前の戦いと関係があるのか……?」

 

「その通り!」

 

エボルはビルドを払いのけ、一万年前の戦いの事を語り出した。

 

「俺達は、一万年前の戦いでキュアエンプレスに戦い、敗れた一人だ。その時、俺の自分の力と体をこの箱に封印された。そして、この箱は人間界へと放たれた」

 

エボル……否、エボルトは一万年前にキュアエンプレスに破れ、この箱に封印されていたと話す。

 

「なら、なんで龍牙の体に……」

 

不可解な点はそこだ。

封印されていたのなら、龍牙の体にその遺伝子が入っているのはおかしい。

 

「箱に封印されそうになった直前、俺は遺伝子の一部を放出させたんだ。

そして一万年経ち、俺の遺伝子は再び活動を始めた。俺の遺伝子生命体はトランプ王国の世界を周り、上城龍牙の母親に憑依した。

だが、その生命体は母親ではなく、体内にいた龍牙に憑依してしまった。そして生まれた時に、その生命体は俺の力と記憶を失ってしまった」

 

エボルの話を聞き、すぐに理解した。子供が生まれるのは命の誕生でもある。おそらくその影響で龍牙はエボルトに憑依されず、遺伝子だけを受け継いだのだと推測できる。

 

「そして、4年前にこの箱はお前の叔父:石動総一郎に発見された。その瞬間、俺は石動の体に憑依した。そして、この箱にある力を使って、トランプ王国へと向かおうとした」

 

「4年前……まさか、父さんがトランプ王国に飛ばされた原因は……」

 

4年前と聞き、晴夜の父:桐ヶ谷拓人がトランプ王国に飛ばされたのと同じ時だと察した。

 

「察しがいいな。そう、俺がこの箱を使ってトランプ王国に向かおうとした時に偶然、あそこに居たお前の親父を巻き込んじまった」

 

「お前が……父さんを!」

 

父親を飛ばしたのは事故ではなく、意図的なものだと知り、怒りを感じたビルドが殴り掛かろうとする。

 

「おいおい、まだ話の途中なのに礼儀がなってねぇな〜」

 

「黙れ!」

 

エボルが避けると、もう一度とパンチを繰り出すがまた避けられる。

 

「本来なら、あのトランプ王国の惨劇で龍牙と融合するつもりだった。

だが~あの時、奴のハザードレベルはまだ俺と融合できるほど無かった。だから、俺は奴を生かし成長するのを待った。そして、とうとう俺と融合できる5.0へと達した」

 

エボルが語り続ける中、ビルドは何度もエボルに殴り掛かろうとする。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

「なかなか、頑張るな〜。流石俺が作り上げた、仮面ライダーだ」

 

「作られた……仮面ライダー」

 

エボルはいきなり、自分を作った仮面ライダーと言い出した。

 

「ああ〜、お前には本当の事を話してなかったなァ晴夜。お前がビルドになれたのは、俺のおかげなんだぞ!」

 

「……どういう事だ?」

 

「言葉通りの意味だ。お前はもともとビルドに変身するはずなかった……いや、そもそも変身する資格なんてなかったかもな〜?」

 

変身する資格は無かった。晴夜にはエボルの発言の意味がわからなかったが、ビルドドライバーは彼の為に送られたものだと語る。

 

「元々ビルドドライバーは、お前の兄:桐ヶ谷巧のものだからだ」

 

「に、兄さんが……」

 

このビルドドライバーは元々自分の物じゃなく、兄の物だと聞き、彼の身に衝撃が走った。

 

「このエボルドライバーの修復も、お前の兄貴がしてくれた。

お前の兄貴は何も知らず心良くやってくれた。だが予想外な事に、父親がビルドドライバーを奴に送られてしまった。俺の正体と計画を知ったあいつは俺を部屋に呼んだ」

 

 

 

 

――それは、1年前に遡る。

晴夜の兄:桐ヶ谷巧は総一郎の体を乗っ取ったエボルトに、トランプ王国で封印され破損していたエボルドライバーの修理を任した。だが、父親から送られたビルドドライバーとトランプ王国でのデータが送られたことですべてを知り、総一郎を部屋と呼んだ。

 

『アンタと上城龍牙は、異世界の生命体エボルトなんだろ!この世界を滅ぼすのが目的だと!』

 

『父親の送られた資料を読んだのか〜』

 

『アンタには、すっかり騙された!だから、こっちも手を打った!』

 

『それで、どうするつもりだ〜?』

 

『当然、アンタと上城龍牙の二人を倒す!』

 

巧がビルドドライバーを装着し、ゴリラボトルとダイヤモンドボトルを取り出し、差し込む。

 

『ゴリラ!ダイヤモンド!ベストマッチ!』

 

そのままレバーを操作し、音声が流れ出した。

 

『Are you ready?』

 

『変身‼︎』

 

巧が叫ぶがドライバーから何も出現しなかった。

 

『残念だったな、それは偽物だ』

 

『すり替えたのか⁉︎』

 

『人間ごときに、俺がやられるわけないだろ。お前が直してくれたエボルドライバーはどこにある?』

 

『誰が教えるか!お前の計画にこれ以上加担するつもりはない!」』

 

『そうか、残念だが知られたからにはしょうがない。ふぅん!』

 

『ガァ!』

 

スタークの腕から伸びた尻尾のような攻撃が巧の胸を貫き、巧が倒れた。

 

『ったく、面倒な事させやがて、チャオ〜!』

 

スタークは巧の部屋を後にした。

その後、巧の部屋は火事となった。

 

 

 

 

そして時は戻り、今の現状となった事をエボルトは語り続ける。

 

「じゃあ、兄さんが死んだのは……!」

 

「残念だが、俺じゃない。俺は奴を殺したつもりない」

 

エボルトに殺されたわけじゃない。だとしたら何故、あの時死んだのか、理由が見えてこない。

 

「そうして、俺はお前に桐ヶ谷巧のビルドドライバーを渡した。そして以前話した通り、俺の計画の手始めとしてボトルの浄化をしてくれた。感謝してるよ」

 

「なぜ、俺を選んだ……!それだけなら、他にも居たはずだ!」

 

「簡単さ、お前が利用しやすいからさ〜」

 

「……ッ⁉︎」

 

「石動の記憶では、お前の持つ技術と知識は兄貴と引けを取らない。何より、お前は誰かが傷つく事を、絶対に黙っていない。直ぐに行動に出る。

そういう点では、お前が適任だと思った」

 

「貴様……!うわぁぁぁ!」

 

晴夜は今まで、自分のしてきた事全部がエボルトに利用され、そのための手伝いを奴の手の平の上で行なっていたのだと知り、怒りで我を忘れそうになっていた。

 

「いくら叫んでも無駄だ。お前は仮面ライダーになった瞬間、俺に利用される事が、お前の存在する理由になったんだからな!」

 

エボルはドライバーのレバーを操作した。

 

『Ready go!』

『エボルテック フィニッシュ!チャオ!』

 

「⁉︎ぐわぁぁぁぁぁーー‼︎」

 

そして、右腕に青い炎を収束させたパンチをビルドに放つ。 もろに受けたビルドはそのまま倒れ込み、変身解除してしまう。

 

「晴夜君!」

 

晴夜の後を追いかけてきたハートが部屋に到着し、晴夜に駆け寄る。

 

「待てよ!くぅ!」

 

「晴夜君、無茶だよ!」

 

「最後に言っておくぜ。なぜ、俺がお前の毒を直してやったと思う。お前にはまだ、やってもらいたいことがあるからだ」

 

エボルがそう言うと、箱が置かれている台座に近づき、箱を奪う。

 

「チャオ〜!」

 

「待って!」

 

ハートが向かって行こうとするが、箱を持ってエボルは去っていった。

 

「そんな……」

 

「龍牙……クソォォォォー!」

 

晴夜は地面を強く叩いた。

――龍牙を助けられなかった……そして、自分の全てが作られたものだと知った…

 

 

 

 

 

その頃、大貝町の入り口から灰色のカーテンが現れ、そのカーテンから一人の青年が現れた。青年はマゼンタのトイカメラを首にかけていた。

 

「ここが、新たな世界か?」

 

呟くと、青年の手には白黒の何も描かれていないカードが握られていた。

 

「さって、探すとするか。この世界の仮面ライダービルドを・・・」

 

青年が歩き出し、仮面ライダービルドを探し始めるために歩き出した。

 

 

 

 

場所が変わり、ジコチュークラブのボウリング場。ジコチュー三人とエボルドラゴンになったエボルトが話していた。

 

「話を聞かせてもらった」

 

「まさか、あなたが一万年前からいた存在だったなんて……」

 

どうやら三人も、龍牙達の会話を聞いていたらしい。

 

「だが、貴様はビルドを倒す事が出来たものを、生かしているとは……キングジコチュー様はさぞお怒りだとおられるぞ」

 

「そう言うな。あいつにはまだやってもらわなければならないんだ」

 

「やってもらいたい事?」

 

「まぁ、気長にやるさ。それに一万年もあの世界にいたんだ。もっと人間ってのを観察したいんだ」

 

エボルがソファに寝転がって呟く。

 

 

 

 

そして翌日、エボルに箱を奪われ、龍牙を連れ去られてから一日経った。

晴夜は地下室で一人、自分が作った今までの武器やボトルを見ていた。

そして、いつもならこの部屋で騒いでいるはずの最高の相棒……龍牙が居ない事を思い浮かべていた。

 

「龍牙……」

 

自分を助けようと必死に戦ってくれたのに、龍牙を助けられなかった。

――だからなのか、俺自身の心には大きな穴が空いた気がした。

 

自分がエボルトにいいように利用され、知らず知らずに奴の手を貸していた。

――その事実により、俺には仮面ライダービルドである資格は無いと強く感じ始めていた。

 

「どうすればいいんだよ……」

 

そう、自分の髪を抑えながら呟く。

 

「晴夜君……」

 

声が聞こえ振り向くと、其処にはマナが立っていた。

 

「マナ……俺って、仮面ライダーの資格もなく、ただ利用される存在なのかな……」

 

晴夜は、自分の存在する意味が何なのかわからなくってきた事を、マナに告白する。

 

「あたしは、晴夜君が仮面ライダーでよかったと思っている!」

 

「マナ……」

 

「晴夜君は、あたし達がプリキュアになる前までずっと一人で戦っていた。みんなの笑顔を守りたい!みんなの明日を作って守ってあげたい!その気持ちでずっと戦って来た筈だよ。愛と平和を守るために」

 

マナは晴夜に、貴方が仮面ライダーで良かったと強く語る。

 

「そうだけど……今はわからないんだ。なんで、ライダーになったんだって」

 

対してそう返した晴夜は立ち上がって、「でも嬉しかった、ありがとう」と言い残しつつ、地下室を後にした。

 

「晴夜君……」

 

どう何を告げればいいのかわからないまま、マナは晴夜を一人どこかへ行かせてしまった。

 

 

それから、しばらくしてフラフラ歩きながら町を歩いてると晴夜は一人、川が流れる水面に映る自分の姿を見ていた。

 

「兄さんの代わりで、エボルトに作られた仮面ライダーか……」

 

晴夜はビルドドライバーを見て思っていた。

確かに、最初はマナや龍牙の言う通り、誰かの為に戦っていた。

でも、今はどうなんだ。なんで仮面ライダーになったのか、もう俺にはわからなくなっていた。

 

晴夜が頭中で考えていた時、彼の足元に火花が飛び散った。

 

「敵か⁉︎」

 

晴夜が飛んできた砲撃の方を見ると、そこには一人、銃のような武器を持っていた人物が見えた。特徴的だったのは、その姿はピンク――いや、マゼンタに近く、頭部に何枚ものプレートらしきものがはめ込まれていて。何より、腰の部分に巻いている物が気になっていた。

 

「ベルト?」

 

そのベルトは白く丸い形をしており、円の辺りには九つのマークが小さく描かれていた。

 

「お前が、この世界の仮面ライダービルドか?」

 

「……あんたも仮面ライダーか?」

 

晴夜はマゼンタ色のライダーに仮面ライダーなのかと問う。

 

「ああ。で、お前がビルドなら早く変身しろ」

 

マゼンタ色のライダーが晴夜に変身しろと言い、晴夜はビルドドライバーを取り出すが、装着する事に悩む。

本当に、これを巻いていいのかと。俺には、これを巻く資格はあるのかと。

 

「どうした?変身しなきゃ死ぬだけだ!」

 

マゼンタ色のライダーは銃にしていた武器を剣に変え、晴夜に降り掛かろとする。

 

「……仕方ない」

 

晴夜はビルドドライバーを装着し、ラビットタンクスパークリングを取り出した。

 

「やっと、その気になったか」

 

スパークリングを数回振り、プルタブを開けて上に掲げるとビルドドライバーに差し込んだ。

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

音声が鳴り響き、晴夜はドライバーのレバーを回す。前後からビルドマークのフレームが現れ、そこから更にランナー『スナップライドビルダー』が出現、アーマーが形成された。

 

『Are you ready?』

 

「変身‼︎」

 

腕を広げ、構えると。アーマーが晴夜の体に装着され、アーマーから無数の泡が弾け、音声が響く。

 

『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!

 

スパークリングフォームへ変身したビルドはドリルクラッシャーとカイゾクハッシャーを持ち、マゼンタ色の仮面ライダーに向かっていく。

 

 

 

晴夜が地下室を出てしばらく経った頃、マナは一人でソリティアへと到着した。

既に六花達も居り、みんなに昨日起こった事を全て話した。

エボルトに龍牙が乗っ取られた事と箱を奪われてしまった事。

そして、ビルドの存在。

 

「晴夜君は……」

 

「今は考えたいから、一人にさせてほしいって……これからビルドとして戦っていいのかわからないって……」

 

「そう、総一郎叔父さんの容体はどう?」

 

「はい、体に特に外傷もなく命に別状もなく、エボルトも抜けています。ですが、まだ意識の方はまだ戻らないと」

 

「それより、エボルトに乗っ取られた龍牙を助けねえとな」

 

「でも、あの強さは異常よ」

 

「僕たちで、助けられるので――あっ」

 

言いかけると龍牙が乗っ取られて悲しんでいる真琴の方を向く。

 

「龍牙……」

 

「まこぴー……ん⁉︎」

 

真琴の顔を見た和也の頭から、いくつかの妄想が浮かんだ。

 

(まこぴーの心は今、傷ついている。ここで、まこぴーの心を癒してやることが出来れば

……って何考えてるんだ。晴夜と龍牙の事にみんな悩んでるのに……だがここで、グリスから和也に。いや――かずやんに昇格できるチャンス、チャンス!では、心火を燃やしてまずは……)

 

「何を悩む事がありますか!」

 

「あ、亜久里ちゃん……」

 

タイミング悪く亜久里が先に叫んでしまい、和也の妄想計画は崩れてしまった。

 

「簡単に言えば、エボルトという敵を龍牙さんの体から追い出してしまえばいいのです!晴夜さんの叔父さまを解放したように!」

 

 

「ほぅ〜、随分前向きな意見だな〜。キュアエース」

 

 

『⁉︎』

 

全員が声が聞こえた方を向くと、そこにいたのは龍牙だった。

 

「龍牙……」

 

真琴が名前を言うが、龍牙が顔上げると瞳が赤くなっていた。

 

「違う!」

 

和也が叫ぶと全員が立ち上がって構えると、龍牙……いや、エボルトがマナ達に近づいてくる。

 

「お〜い、晴夜はいないのか?」

 

「見たらわかるだろ、ここにはいねぇよ!」

 

「そうか、まぁお前らだけでもいい。ふぅん!」

 

「「「「うわぁ‼︎」」」」

 

エボルトが見えない程のスピードで全員に向かってきた。

 

 

「―――ここは?」

 

「どこなのよ!」

 

いつの間にかソリティアとは違う場所へと移動させられた。見たところ、採石場のような場所だった。

前を向くとそこにはエボルトがおり、その横には昨日奪われた箱まで置かれていた。

 

「どうだ?俺の力は?」

 

エボルトはボトルが装着されたパネルのようなものを取り出した。そのパネルを手から離すと、パネルは箱の方へと装着された。

 

「龍牙を解放して!」

 

「返して欲しいなら、力強くでやるんだな」

 

エボルトがマナ達の方を向くとエボルドライバーを腰に装着し、ボトルを取り出して栓を回し差し込んだ

 

『コブラ! ライダーシステム! エボリューション!』

 

エボルトがドライバーのレバーを操作すると、その周囲からランナーが出現し、異様なオーラを纏ったアーマーが形成された。

 

『Are you ready?』

 

「変身!」

 

叫ぶとアーマーが龍牙の体に装着された。

 

『コブラ! コブラ! エボルコブラ!フッハッハッハッハッハッハ!』

 

仮面ライダーエボルへと変身したのと同時にクローンスマッシュも現れた。それを見たマナ達はドライバーとコミューンを取り出した。

 

「みんな!行くよ!」

「「「「「ええ(おお!)」」」」」

 

マナの合図にみんなが叫ぶとボトルとラビーズをセットした。

 

『ロボットゼリー!』

『デンジャー!クロコダイル!』

 

和也と幻冬の方からビーカーとワニの顎が出現し構える。

 

「「変身‼︎」」

「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

「プリキュア!ドレスアップ!」

 

和也と幻冬の二人にビーカーに液が二人の体に覆われ、ビーカーが砕けた。

マナ達四人は光に包まれ、亜久里はアイちゃんから出現したラブアイズパレットにより炎に包まれと五人が姿を変えた。

 

『ロボットイングリス!ブラァ!』

『クロコダイルインローグ!オラァ!〈キャー!〉』

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」

 

「あたし達がスマッシュを引きつける、ソードとかずやんと幻冬君はエボルを」

 

「わかった。任せろ」

 

「龍牙、待ってて。今助けるわ!」

 

「行くよ!」

 

七人がエボルとスマッシュに向かっていく。

 

 

 

 

エボルとの戦いが始まろうとしていた頃、ビルドはマゼンタ色の仮面ライダーと戦っていた。

ビルドの武器とマゼンタ色の仮面ライダーの武器がぶつかり合う。実力はお互い互角に近い戦いだった。

 

「やるじゃないか、だったらこいつだ」

 

マゼンタ色の仮面ライダーはカブトムシのライダーの絵柄の書かれていたカードを取り出し、それをベルトの真ん中に差し込んだ。

 

『KAMEN RIDE!KABUT!』

 

「変わった……」

 

マゼラン色の仮面ライダーは姿を変え、カードの絵柄と同じライダーである『カブト』へと変わった。

 

『ATTACK RIDE!CLOCK UP!』

 

「消えた⁉︎ぐわぁ!」

 

新たなカードを差し込み、カブトが消えるといきなりビルドに何かの攻撃を食らってしまい、連続で同じような攻撃を受けていく。

 

「⁉︎そうか……なら!」

 

ビルドは四コマ忍法刀をドライバーから形成し、トリガーを3回押した。

 

『風遁の術!』

 

ビルドの周囲に風が出現した。

 

「そこだ!」

 

「ぐわぁ!」

 

ビルドが四コマ忍法刀を振るとカブトに直撃した。

 

「やはり、超高速で動いていたのか」

 

ビルドは四コマ忍法刀で風を出し、その風に触れたその瞬間を狙った。

 

「流石に頭がいいな。ならこれだ」

 

また別のカードを出し、ドライバーに差し込んだ。

 

『KAMEN RIDE!RYUKI!』

 

今度は赤い色のアーマーを纏い、龍がモチーフの姿ーー『龍騎』へとなった。

 

「またかよ!」

 

「行くぜ!ふぅ!」

 

龍騎がビルドに襲い掛かろうとすると思いきや水面へと潜っていた。

 

「えっ?どうやって?」

 

水面に近づくと、いきなり水面からまた龍騎が現れ、剣を持ってビルドに攻撃してきて命中させた。

 

「どんな、物理法則だよ!」

 

「これだけじゃない」

 

『ATTACK RIDE!STRAIK VENT!』

 

龍騎の腕に龍の顔のような形をした武器――『ドラグクロー』が装着された。

それを見たビルドはカイゾクハッシャーを構え、トリガーを引く。

 

『各駅電車!急行電車!快速電車!海賊電車!発車!』

 

「ハァァ!」

 

ドラグクローとカイゾクハッシャーから放たれたエネルギーがぶつかり合い、その爆風でビルドを吹き飛ばした。

 

「何だよ、この威力……だったら……」

 

『FINAL ATTACK RIDE!AG AG AG AGITO!』

 

「⁉︎」

 

爆煙の中から、また別のライダーへと変身した仮面ライダーの右足に収束された光輝くキックがビルドに決まった。

 

「ぐわぁぁぁぁ!」

 

決まったキックの影響で吹き飛ばされ、晴夜は変身解除してしまった。

 

「強い……これが、本物の仮面ライダーの力……」

 

「――何を迷っている」

 

『アギト』となったライダーは真ん中のベルトの機械を引き、変身解除した。

そこには赤いTシャツに黒のジャケットを着た20代後半の男性。首には変わった形のトイカメラをぶら下げていた。

 

「どうして、俺が迷っていると思うんだ?」

 

「戦いに余計な考えが混じっていた。それがお前の動きを次の行動にも影響し鈍らせていた」

 

「……」

 

青年の発言に何も言い返す言葉がなかった。

 

「……ライダーの資格が無いんだ、俺には……」

 

晴夜は青年に話した。自分は兄の代わりにライダーになり、ずっとエボルトの計画のために利用されていた事。そんな自分にライダーの資格はないと感じていた事も。

 

「なるほど、大体わかった」

 

「大体って……」

 

晴夜が呆れた様に言うと、青年は川の方へと身体を向ける。

 

「少年、教えてやる。俺も利用されたライダーだ」

 

「あなたも……?」

 

そして自分も利用されていたライダーだと語る。

 

「ある時、俺はある男の口車に乗せられた。そうすれば世界が救えると言われてな。

でも、結局の所は利用され最後は捨てられた。妹にも、仲間さえにも……」

 

「それで、どうしたんですか?」

 

「自分が犯した罪だ。俺は俺のやり方でその世界にケリをつけた。

だが、そのおかげで知れた。こんな俺にも大切なものがあるとな」

 

「大切なもの……(俺にとって大切なもの……)」

 

「それに、俺やお前のような利用されたライダーなんて、世界を回れば大勢いるぞ」

 

「えっ?」

 

「だが、どいつもこいつも例え利用されていたと知っても、自ら信念と決意で前に進んでいた。お前は無いのか?何か理由や決意があってライダーになったんじゃないのか?」

 

「理由……はっ⁉︎」

 

晴夜は思い出した。脳裏にこびり付いた、あの言葉を…

 

「最悪だ……また、思い出されちまった……」

 

晴夜が立ち上がると、ビルドフォンから着信音が鳴った。

 

「はい。セバスチャンさん……わかりました。すぐに行きます」

 

ビルドフォンの電話を切り、もう一度青年の方を見て頭を下げた。

 

「ありがとうございます。あなたのおかげで思い出しました。

俺がライダーになった、本当の理由」

 

「そうか」

 

「そう言えば、あなたの名前は何ですか?」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えなくていい」

 

「そうですか。ありがとうございます」

 

晴夜は走って、何処かへ向かっていた。その姿を青年はトイカメラを持ち、シャッターを切って晴夜を写した。

 

「どうやら、俺がこの世界でやるべきことは済んだな」

 

青年が絵柄ないカードを見ると、カードからビルドの絵が浮かび上がる。

 

「さって、次の世界に行くとするか!」

 

青年は灰色のカーテンを出現させ。青年――門矢士はカーテンを潜り、また新たな世界へと行ってしまった。

 

 

その頃、砕石場でエボルと戦っていたハート達は、エボルとクローンスマッシュと戦っていた。

ハートとダイヤモンド、ロゼッタ、エースの四人はクローンスマッシュと戦っている。

 

「よし、これならいける!」

 

「エースが決めて!私達が隙を作るわ!」

 

クローンスマッシュがエネルギー波を四人に向けて放たれた。

 

「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」

 

だが、ロゼッタリフレクションがスマッシュの攻撃を防いだ。

 

「今です!」

 

「ええ!彩れ!ラブキッスルージュ!」

 

エースはルージュを唇に塗り、スマッシュに向かってキスを投げると、前方にハート形のエネルギー体が生成される。

 

「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ〜ん!」

 

エースショットが決まり、クローンスマッシュを破壊することができた。

 

だが、グリスとローグ、ソードがエボルに戦いを挑むが、三人掛かりでも手も足も出なかった。

 

「スパークルソード!」

 

エボルにスパークルソードを放ってる間にグリスが高くジャンプし、ドライバーのレンチを下ろした。

 

『スクラップ フィニッシュ!』

 

「オラァァァァ!」

 

グリスがライダーキックでのスクラップフィニッシュを放つが、簡単に跳ね返された。

 

「龍牙!」

 

ソードがエボルに近づき、龍牙を叫ぶ。

 

「龍牙!お願い目を覚まして!帰ってきて!」

 

エボルの中に呼びかける。すると、苦悶の声が聞こえた。

 

「ソ、ソード……俺だ……助けてくれ……」

 

「はっ⁉︎龍牙、戻ってきたの!」

 

龍牙の声が聞こえたソードは、龍牙の意識が戻ってきたと感じるが…

 

『ライフルモード!』

 

「⁉︎」

 

ライフルモードとなった銃がソードを攻撃し、ソードを吹き飛ばした。

 

「どうだ〜、いい声してるだろ〜。残念だが、奴の意識はもう無い」

 

「龍牙……ッ」

 

「ここは僕らでやります」

 

ソードの前に二人が出ると、グリスが一つの提案を出した。

 

「俺が動きを止める。その隙に俺ごとやれ!」

 

「……わかりました」

 

「よし、行くぞ!コラッ!」

 

グリスが二つのツインブレイカーを放ちながらエボルに接近していく。

 

「至近距離で俺に勝とうなんて、甘い!」

 

エボルがグリスに拳を繰り出そうとするとその瞬間を狙い、グリスがエボルの腕を掴んだ。

 

「何⁉︎」

 

そのまま、グリスはエボルの腕を掴んだまま後ろを取り、エボルの動きを止めた。

 

「今だ!やれ幻冬!」

 

「はい!」

 

ローグはドライバーのレンチを下ろした。そしてエボルへと向かっていく。

 

『クラックアップ フィニッシュ!』

 

ローグの右手に収束されたエネルギーがエボルに攻撃しようとする。

 

「無駄だ」

 

「何?ぐわぁ!」

 

だがエボルはスチームガンを後ろを見ぬままグリスに攻撃してきた。エボルを掴んでいたグリスは離れ、膝をつくと至近距離でグリスに光弾を当てる。

 

「和也さん!」

 

「お前も邪魔だ!」

 

エボルもドライバーのレバーを回した。

 

『エボルテックフィニッシュ!チャオ!』

 

エボルのカウンターキックをもろに受けたローグはそのまま飛ばされ、二人とも強制変身解除してしまった。

 

「二人共大丈夫!?」

 

「ええ、でもあいつ……」

 

「とんでもねぇ、バケモノだな……」

 

「当然だ。人間ごときがやられるか〜」

 

エボルは箱に方へと歩いていった。

 

「さあって、いよいよメインイベントの始まりだー!」

 

エボルがまたボトルが装着されていたパネルを出し、箱に取り付けた。すると急に箱の六面が強く光り出した。

そして箱から荒々しく強い竜巻が出現し、周囲の視界を悪くする。

 

「なんだよ!この竜巻は!」

 

「目が、開いていられない!」

 

全員が目を隠し竜巻から目を守っていた。しばらくして竜巻が止み、目を開く。

 

「皆さん!見てください!」

 

ロゼッタが箱の方を指すと、箱に装着されたボトルから色が消えていた。

 

「ボトルの色が……」

 

「消えた……」

 

全員がボトルから成分が消えた事に驚いていると、エボルの手にはハザードトリガーと似た構造の機械が握られていた。

 

「ついに、取り戻した。フッハッハッハッハッハッハ!――ぐわぁ⁉」

 

エボルが高々と笑っていると何かの砲撃がエボルに直撃した。

みんなが砲撃が放たれた方を向くと、ドリルクラッシャーをガンモードに持った晴夜だった。

 

「「「「晴夜(君)(さん)!」」」」

 

みんなが晴夜の名を言うと、晴夜はみんなの前に出た。

 

「……お前か?どうした、自分が利用されてきた存在だと知って、もう戦う気が無くなったんじゃなかったのか?」

 

エボルの発言に晴夜はドリルクラッシャーを下ろした。

 

「確かに俺は、運命や偶然に仮面ライダーになった訳でもない……お前に作られ利用された存在かもしれない……」

 

「晴夜君……」

 

「でも、俺は!例え利用され、作られたと仮面ライダーだとしても……俺は、俺の信じた正義のために、ビルドとして……仮面ライダーとして戦ってきた‼︎」

 

そう俺は誰かを守りたい、明日を守りたいその思いでライダーになった。

今でも覚えている、あの時、あいつが言ってくれた言葉―――

 

 

『その力で、多くの人の明日を……未来を……守ってきただろ!

それを今、実現させてるのは、桐ヶ谷拓人博士の息子、桐ヶ谷晴夜……お前だろ!』

 

 

「答えなきゃな、あいつのために……」

 

そう言うと晴夜は、ハザードトリガーのスイッチを押した。

 

『マックス!ハザードオン!』

 

フルフルラビットタンクボトルを振り、フルフルインジケーターに赤いランプが出た瞬間と共にセレクティングキャップを回した。

 

『ラビット!』

 

そのまま、ボトルを半分に割ってドライバーに差し込んだ。

 

『ラビット&ラビット!』

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

『Are you ready?』

 

巨大な金型とラビットラビットアーマーが出現し、ユニットが空中へパージされた。

 

「変身!」

 

ハザードライドビルダーが晴夜の体と重なり、金型が離れてハザードフォームへと変身し、パージされたラビットのユニットを飛びながら装着し、着地した。

 

『オーバーフロー!紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

 

「行くぞ!エボルト!」

 

ビルドが一人、エボルトに向けて拳をぶつけた。

 

「何だと!」

 

「ハァァ!」

 

その一撃は、エボルトのガードした腕を吹き飛ばす程の威力だった。

 

「バカな!前より強くなっているだと!?どういうことだ!作られたお前がなぜ…」

 

「確かに俺は、アンタに作られた、兄さんの代わりかもしれない!

けど、俺には守りたいものと取り戻したいものがある!」

 

――今後ろにいる、守りたい仲間達。もう一度会いたい、レジーナ――そして、かけがえのない相棒、龍牙をこの手で取り戻す。

 

「そのために俺は兄を……桐ヶ谷巧を超える!」

 

ビルドの拳がエボルの防御を崩していく。

 

「ハザードレベル5.3……やるじゃねえか……」

 

エボルが呟くと、エボルは青いボトルを取り出した。

 

「だったら、龍牙の体内から採取したコイツで決めてやる!」

 

コブラエボルボトルを取り外し、ドラゴンエボルボトルを新たに差し込んだ。

 

『ドラゴン! ライダーシステム! エボリューション!』

 

レバーは操作すると、周囲からランナーが出現し、また異様なオーラを纏ったアーマーが形成された。

 

『Are you ready?』

 

ドライバーから形成されたアーマーが、エボルの周りに歯車の様なエフェクトが回りながら装着された。

 

『ドラゴン! ドラゴン! エボルドラゴン!フッハッハッハッハッハッハ!』

『ビートクローザー!』

 

エボルドラゴンになったエボルは、その手にドライバーから形成されたビートクローザーを持ち、ビルドに攻撃を仕掛ける。

 

「流石、俺のために作ってくれた武器だけの事はある。ふぅん!」

 

「ぐわぁ!」

 

エボルが振り回すビートクローザーの攻撃を受けてしまう。続けて攻撃をしようとしたが、ギリギリの所で避けた。

 

「違う!それは龍牙の為に作った!アンタの為じゃない!」

 

「わかってないな、お前が作った武器はすべて俺のものなんだよ!」

 

エボルのビートクローザーの攻撃をかわしながら、距離を取る。

 

「だったら、こっちも!」

 

フルフルボトルをドライバーから外し、数回振り栓を回し、青いランプが出た瞬間半分に割ってからもう一度ドライバーに差し込む。

 

『タンク&タンク!ビルドアップ!』

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

レバーを回すのと同時に小型のタンクタンクアーマーが現れ、周囲を囲みながらエボルに攻撃する。

攻撃が終えるとユニットは宙に浮かぶ。

 

『Are you ready?』

『オーバーフロー!』

 

「ビルドアップ!」

 

ラビットラビットのアーマーがパージされ、タンクのユニットがビルドに装着される。

 

『鋼鉄のブルーウォーリア!タンクタンク!ヤベーイ!ツエーイ!』

『フルボトルバスター!』

 

タンクタンクフォームとなったビルドはその手にフルボトルバスターを持ち、砲撃モードで青いエネルギー弾をエボルに向かって放つ。

対するエボルは、ビートクローザーでフルボトルバスターの光弾を切りながら近づいてくる。

 

「大したモンだ!だが、せっかくの素晴らしい発明も、全て俺のためだったから虚しいよな〜」

 

「元はと言えば、アンタのせいだろ!」

 

フルボトルバスターを砲撃モードから剣モードへと変えた。

 

「アンタが居なければ、龍牙がこんな目に合うことも!父さんも居なくならず、トランプ王国だって滅んだりしなかった!」

 

フルボトルバスターの攻撃を命中させながらエボルに叫ぶ。

 

「本当にそうか?もし、俺がいる居ないにしても、お前達はいずれ同じ道を辿るんじゃないか?」

 

「なんだと!」

 

「科学の行き着く場所は破滅だと!科学が発達し、便利になれば人は考える事を放棄していく、よって何も考えず争いに満ちていく……それが、科学がもたらす未来だー!」

 

「人間は、そんな単純じゃない!」

 

ビルドはフルボトルバスターでビートクローザーでの攻撃を受け流し鍔迫り合いとなった。

 

「例え、過ちを犯しても!二度と繰り返さないために、何をすべきか、体系し、研究すべきことが科学の役割だ!

俺は、人間を信じてる!」

 

フルボトルバスターにフルフルボトルを差し込む。

 

『フルフルマッチデース!』

 

ドラゴンエボルを振り払い。フルボトルバスターで攻撃に出る。

 

『フルフルマッチブレイク!』

 

青いエネルギーを纏ったフルボトルバスターがドラゴンエボルにダメージ与えた。

 

「人間ごときが、やるじゃねぇか」

 

エボルドラゴンがビートクローザーを使って立ち上がろとすると、ハザードトリガーと似たトリガーをビルドに見せた。

 

「それは……」

 

「エボルトリガーが、この中に俺の力の全てが入っている」

 

そう言ってエボルがエボルトリガーのスイッチを押そうとしたのを見て、ビルドが警戒した。

――しかし、トリガーは何も反応がなかった。

 

「やっぱり、まだダメか。晴夜、今日はこの辺りで引いてやる。チャオ〜」

 

エボルはビルド達の前から去っていく。

エボルが引いたのを確認すると、ビルドは変身解除。落ちていた箱を持ち上げ、白くなったボトルをドライバーに差し込んでみた。

 

「やっぱり、成分は抜けてるか……」

 

ボトルの成分が抜けてるのを確認すると、後ろにはハートがいた。

 

「晴夜君、もう大丈夫なの?」

 

「ああ、通りすがりの仮面ライダーの人に大事な事を思い出せた」

 

「「「「「通りすがりの仮面ライダー?」」」」」

 

晴夜の言う通りすがりの仮面ライダーとは誰なのか、頭に?が浮かんだ。

 

「それに、龍牙を助けなきゃな!」

 

晴夜が言うとみんなが頷く。もう、晴夜には迷いなかった。

すると、ソードが持っていた鏡ラビーズが光り出した。

 

「これは……」

 

ソードは鏡ラビーズをコミューンにセットした。

すると、鏡からアン王女の姿が映し出された。

 

「アン王女……」

 

『桐ヶ谷晴夜君、皆さんに話しておくことがあります』

 

「話しって、エボルトに関してですか……?」

 

『ええ……』

 

アン王女が語り出す、エボルトの正体とは――

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第42話 エボルトの野望⁉︎ 計画の真相

 

 




おまけ

龍牙(エボルト)「ミッ●ーのモノマネやりまーす」

イーラ「どうした急に」

ベール所長「命知らずのデスゲーム」

龍牙(エボルト)「やあ!ボク、ミッ●ーマウス!ハハッ!!
オイ!プルー●ゥ〜やめろよ〜ハハッ!オイッそこ!
フッハハハハハ!!オイッ!プルー●ゥー!フッハッハッハッッハ!フッッwwwハッハッハッハッハそこッ!フッハッハッハッハwwww!!フッハッハッハッハッハッハ!

イーラ「・・・ミッ●ー、高笑いしねぇだろ…」

Koe no sigoto ha tokui

作:エボルト


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。