イーラ「仮面ライダービルドこと 桐ヶ谷晴夜 は、兄の 桐ヶ谷巧 の代わりとしてエボルトによって作られた仮面ライダーだった」
マーモ「それを知ったビルドは、自分がライダーとして戦っていく理由を見失っていた」
ベール所長「そこにマゼンタカラーのライダーが現れ、そいつのせいでビルドが再び戦う決意を抱いてしまった!おのれマゼンタ色の仮面ライダー!」
龍牙(エボルト)「まあまあ落ち着けよ〜、これでも飲めって!」
ベール所長「ん?あぁ悪いな・・・(なんだこの黒いのは・・・?)〈ズズッ〉ブフォ!!」
龍牙(エボルト)「あ〜やっぱ俺の入れるコーヒーはマズイか〜。
…んじゃあ、第42話始まるぞ!!」
ベール所長「エボルトォォォォォォォォ!!!!!!」
ビルドの活躍によりエボルドラゴンが退き、なんとか難を逃れた。
だが、エボルがエボルトリガーを出現させため、ボトルから成分が全て抜き取られてしまった。そんな時、以前手にした鏡ラビーズが光り出し、そこからアン王女が映し出された。
そして、エボルトについて語り始めようとする。
「一体、この箱はなんですか、この箱のエネルギーはなんですか?」
『皆さん、その箱は「パンドラボックス」と言います』
「パンドラボックス?」
「禁断の箱って意味よ」
「パンドラボックス・・・うっ⁉︎」
箱の名前を聞いた晴夜が頭を抑えると、頭の中から自分の過去の出来事がフラッシュバックのように脳裏に浮かぶ。その中にパンドラボックスのような箱が記憶から出てきた。
「晴夜君、大丈夫?先の戦いで頭を打ったの?」
「いや、なんでもない(今のは・・・もしかして、俺はこの箱を一度見たことがあるのか・・・?)」
心配してくれたハートに大丈夫だと答えると、和也はアン王女に質問する。
「なぁ、今更なんだけどエボルトってなんだよ」
『エボルトとは、一万年前キュアエンプレス達が戦った、世界を破滅させる種族の王にあたる存在です』
「世界の破滅を求める・・・それって、メランが言ってた・・・!」
『そのパンドラボックスも、元々はエボルトの物だと言われています。それをキュアエンプレス達三人が三種の神器の力を合わせて、エボルトを封印したと言われています』
「この箱は、エボルトの物だったということになりますわね」
『一万年前の戦いの後にこの箱は誰にも手が届かない人間界へと送られました。
ですが・・・』
「晴夜の叔父さんが見つけてしまった」
『はい・・・一部の力でもエボルトは石動総一郎へと憑依してしまいました。それにより、トランプ王国へと向かおうとした』
「あの・・・どうして、エボルトはパンドラボックスを直ぐに開けて力を取り戻そうとしなかったですか?」
幻冬の発言も最もだ。エボルトがパンドラボックスから解放されたのなら、直ぐにでも箱を開ければよかった。なのに、そうしなかったにはそれ相当の理由があるのだと察した。
『それは、エボルトがトランプ王国に飛ぼうとしたとき、来たのはエボルトではなく、桐ヶ谷博士だったのです』
「・・・父さん」
アン王女が言うには。晴夜の父はあの時、エボルトが憑依した総一郎を無理矢理パンドラボックスから離し、そのせいで箱と共にトランプ王国に飛ばされたらしい。
「あの!パンドラボックスとボトルに何か関係があるんですか?」
ハートの言う通り、エボルトが箱を求めていたのはわかったが、ボトルに執着していた理由がわからない。
『それは、エボルトの力が解放されないためです。エボルトが力の一部でも復活したと知り、私の父と桐ヶ谷博士が話し合い、エボルトの力が解放されないようパンドラボックスからボトルが60本精製されたんです』
(そうか、エボルトがあそこまでボトルに執着していたのは箱を開けるためだったのか)
『皆さん、エボルトの野望を止めて下さい!お願いします!』
鏡からアン王女の姿は消え、ラビーズからも光がなくなると、晴夜がパンドラボックスに近づき、成分がなくなったボトルを見る。
「・・・せめてボトルがあれば良かったんだけど、ボトルの成分は全部空にされてしまったからな…」
晴夜が呟くと、アイちゃんがパンドラボックスに近づいた。
「きゅぴらっぱ~!」
アイちゃんから放たれたエネルギーがボトルに降りかかる。
すると、アイちゃんのエネルギーにより全てのボトルから色が戻った。
「色が・・・もしかして!」
晴夜はボトルを1本パネルから抜き取り、自分のドライバーへと差し込んだ。
『ラビット!』
ラビットのシルエットがドライバーから浮かび上がった。
「成分が戻った!なんで・・・」
ボトルに成分が戻ったことに驚く。アイちゃんには不思議な力を持っていたのは知ってたがボトルの成分まで戻せた事に関して推測が付かなかった。
(なんで、アイちゃんにボトルの成分が戻せたんだ・・・)
その頃、崩壊したトランプ王国でキングジコチューの所へと呼ばれたエボルトがやってきた。
「エボル、いやエボルトよ!なぜビルドがまだ生きていて!何をやられて帰ってきた!」
「そう怒鳴るなよ、キングジコチュー。俺はアンタにとって最高の兵器なんだぞ」
「わかっておる!だが、私はビルドが憎いんだ!あの時私を攻撃した奴がな!」
「わかったよ。次にやるときはちゃんとやるよ!その代わりここのジコチューを何体か貸してくれ」
「いいだろ、それでビルドが倒せるならな!」
「仰せのままに!」
エボルトがキングジコチューの命令を了諾し、キングジコチューのもとを離れると、エボルトリガーを取り出した。
「さあって、いよいよ力を取り戻す瞬間が来るな!」
エボルトリガーを見て呟くと、人間界へと向かおうとしていた。
「おい!エボルト」
「なんだ?ベール」
エボルトが人間界へと向かおうすると、目の前にベールがやってきた。
「お前の狙いはその乗っ取っているクローズの体を手に入れ、力を取り戻すことじゃないのか?」
「残念だが、俺の真の狙いと目的は違う。気分が向いたら話すよ、チャオ〜!」
エボルトはベールから去っていくと、ベールは壁を強く叩く。
「エボルト!貴様のいいようにはさせない!必ず・・・貴様を出し抜く!」
ベールはエボルトの存在が邪魔だと感じ出していた。
翌日、採掘場から戻った晴夜は地下室に戻り、パンドラボックスについて調べ始めていた頃、真琴がやってきた。
「晴夜、何してるの?」
「エボルトを倒す為にパンドラボックスの力を利用してビルドの能力を限界まで引き上げるアイテムを作る!」
真琴がパンドラボックスを見ると上のパネルだけが外されており、外された緑色のパネルに何本のケーブルが付けられていた。
「実はエボルトが父さんの研究データの一部を消してたんだ」
「え⁉︎」
「それを復元してみるとこのパネルは別の装置に再構築されることがわかった」
パソコンのキーボードを操作すると、画面と連動しパネルが別の構造の装置へと変わった。
「すごい!」
パネルが新しい装置に変わるの見て驚くと晴夜が装置を掴み見つめる。
「ただ・・・これを使えばライダーシステムは人間の限界値を超える・・・」
「ちょっと、それって危険なんじゃない・・・?」
真琴が心配していると、それと同時に画面から装置が使った場合の人体の影響は『DANGER』と現れていた。
「大丈夫!天才の発明ですから!それに龍牙を助けるために必要だろ!」
「そうだけど・・・」
開き直るように晴夜が問題ないと言うが、部屋の入り口から晴夜と真琴の会話を隠れて聞いていたマナは…
(晴夜君・・・また・・・)
マナには感じていた。晴夜の問題ないと言うが、それは嘘で、みんなを心配させないに言った為だと言う事に。
その頃、ソリティアではマナ、真琴、晴夜以外の全員が集まっていた。
「うう〜ん・・・」
「六花ちゃんさっきから何を難しい顔をしてるんですか?」
「アン王女の言ってたエボルトについてよ」
「何か気になることでもあるのか?」
「うん・・・アン王女の話ではエボルトは一万年も前から世界のあらゆるものを滅ぼしてきたらしいじゃない。それなのに今回はかなり時間が掛かってる」
「確かに、変ですね。それだけの力を持っていたのなら、わざわざキングジコチュー達に手を貸している理由がわかりませんわね!」
みんながエボルトの行動について話していると幻冬は黙ってボトルを見ていた。
「幻冬君?どうしたんですか?」
「あ、いや今のままで本当に僕たち勝てるのかなって・・・あんな強いエボルトに・・・」
幻冬はエボルトを倒せるかどうか、不安になっていた。
ーーしかし、いくら仮面ライダーでも彼は元々、只の小学生で、これからのことに対して不安になったとしても仕方なかった。
「幻冬君!あなた・・・!」
そんな幻冬を亜久里が叱ろうとすると、和也が幻冬の服を掴んだ。
「和也さん・・・」
「お前の気持ちはわかる!俺だって勝てるどうか弱気になった!
でもな、俺たちはトランプ王国を取り戻し、龍牙やレジーナを助けて!エボルトより更に強いかもしれないキングジコチューに挑むんだぞ!」
「・・・和也さん」
「だから、もっと気持ちを強く持て!」
和也の言葉を聞き、弱気になってしまった自分に後悔すると、亜久里が幻冬に言う。
「晴夜さんが言ってましたわ!ライダーシステムは想いが強くなれば強くなるって!晴夜さんと龍牙さん、和也さんだって出来ました!貴方だってライダーです!」
「亜久里さん・・・皆さん!すいませんでした!勝手に一人弱気になってしまいました!」
幻冬がみんなに先言った発言を謝る。
「一緒に強くなろうぜ!」
「はい!」
「大変ケル!ジコチューの闇の鼓動がたくさん感じるケル!」
「「「「⁉︎」」」」
突如、ジコチューが現れたとラケルが叫ぶと、続いてソリティアにセバスチャンが入ってきた。
「皆さん大変です!」
「セバスチャンどうしたんですか?」
「大貝町の噴水広場でスマッシュが多数出現されました!」
「こっちもかよ!」
「みんな!」
真琴が和也達と交流し、真琴にスマッシュとジコチューが分かれた所から出現した事を話し、二手に分かれ行動を開始した。
「わかったわ!行くわよ和也!」
「まだ、和也かよ」
和也は真琴にかずやんと呼んでくれず、ガッカリする。
「あ、幻冬!」
「はい?」
「六花にありす、亜久里ちゃんを頼むぞ!」
和也の発言に首を縦に振ると和也と真琴はスマッシュの方へと向かい、六花達四人はジコチューの現れた方へと向かった。
先に六花達四人が、多数のジコチューが出現した現場に到着した。町の中ではトランプ王国大勢居たカラスジコチューだった。
「あ!あれ!」
「あれはトランプ王国で沢山おられたジコチューでは」
「それが、何でこんなに沢山!」
「考えてもしょうがありません!皆さん行きましょう!」
亜久里が言うと、六花とありすはコミューンを取り出し、幻冬はドライバーを腰に装着し、ボトルを取り出した。
『デンジャー!クロコダイル!』
幻冬からビーカーとワニの顎が出現し構える。
「変身‼︎」
「「プリキュア!ラブリンク!」」
「プリキュア!ドレスアップ!」
幻冬のビーカーに液により体が覆われ、ワニの顎によってビーカーが砕けた。
六花とありすは光に包まれ、亜久里はアイちゃんから出現したラブアイズパレットにより炎に包まれと三人が姿を変えた。
『クロコダイルインローグ!オラァ!〈キャー!〉』
「英知の光!キュアダイヤモンド!」
「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」
「愛の切り札!キュアエース!」
四人が変身完了すると、大勢のジコチューへと向かっていた。
その頃、そんな事を知らずに地下室で椅子に座っていた晴夜は装置を見ていた。
「これを使えば俺は・・・」
晴夜はパネルが再構築された装置を見つめていた。そして、パソコンの画面からは『DANGER』のアラームが鳴り続けていた。
すると、晴夜のビルドフォンから着信音が鳴り出し、晴夜がビルドフォンを掴み電話に出た。
「どうした?」
『晴夜!大変だ!町中にスマッシュとジコチュー達が現れて暴れ回ってる!』
和也はジコチューは六花にありす達が向かってくれたと晴夜に伝え、一緒にスマッシュの元へと向かってくれと連絡した。
「わかった!俺もすぐに向かう!」
晴夜が椅子から立ち上がって、向かおうとすると足を止めた。
「マナ・・・」
入り口の所でマナが一人立っていたからだ。
「それって、命に関わるんでしょう?」
「そんな訳ないだろ!」
晴夜が言うとすぐにパソコンの画面を消し、地下室の入り口へと向かおうとした。
「どうして・・・」
「えっ?」
マナが晴夜の腕を掴む。
「龍牙君のため、町を守るため、トランプ王国を取り戻すため・・・なんで、もっと自分を大事にしないの?晴夜君に何かあったら、あたし達ずっと後悔するかもしれない。
龍牙君だって、まこぴーや六花達みんな、晴夜君を止められなかったら・・・」
晴夜の服の袖を掴ながら自身の気持ちを言うと、晴夜が口を開く。
「エボルトの計画に手を貸していた俺には、エボルトを止める責任がある」
「そんなの、晴夜君一人の自己満足だよ!」
「そうかもしれない・・・それでも、俺がケリをつけたいんだ。俺が戦うしかないんだ」
マナは何を言っても意思を曲げない晴夜に、思わず悲しそうな顔になる。
「なんで、伝わらないの・・・」
「十分伝わってるよ。ありがとうマナ」
「じゃあ、約束して!必ずみんなで帰ろうって」
すると彼女は晴夜に、必ずみんなで帰ろうと約束する。それを聞いた晴夜は一瞬黙り込むが、すぐに笑顔になって返事を返す。
「約束する!絶対みんなで帰る!」
「うん!」
マナが頷くと二人は地下室を出て、外でマシンビルダーを出すと急いで現場へと向かった。
その頃、スマッシュの現場ではクローンスマッシュが暴れ回ってる町の中、そこに指を鳴らしながらスマッシュに指示を出している龍牙に憑依したエボルトがいた。
「早く来い、晴夜。町がなくなちまうぞ!」
指を鳴らし続けながら呟くと後ろから晴夜とマナが合流した和也達と一緒に到着した。
「遅かったな、もうすぐこの世界も終わりだ」
「そんなことさせるかよ!」
「必ず、龍牙を解放する!」
「みんな!行くよ!」
マナが叫ぶと四人はボトルとラビーズを取り出した。
「「プリキュア!ラブリンク!」」
『マックス!ハザードオン!』
和也はロボットゼリーを取り出し、晴夜はフルフルボトルを振り、赤いランプの出た瞬間と共に栓を回した。
『ラビット!』
二人はボトルをドライバーにボトルを差し込んだ。
『ラビット&ラビット!』
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
『ロボットゼリー!』
二人がドライバーを操作し、ドライバーから金型とラビットユニット、巨大なビーカーが出現した。
『Are you ready?』
「「変身!」」
和也の体が黄色の液体が覆われグリスへ、金型が晴夜の体と重なり、金型が離れハザードフォームへと変身し、パージされたラビットユニットを飛びならから装着し、着地した。
『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』
『オーバーフロー!紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』
「みなぎる愛!キュアハート!」
「勇気の刃!キュアソード!」
四人が変身完了すると、クローンスマッシュの何体が四人に襲い掛かり、四人が応戦に入った。
「晴夜!スマッシュは俺たちに任せろ!」
「あなたはエボルトから龍牙を解放して!」
「わかった!」
フルボトルバスターでスマッシュを払いのけ、龍牙の前にへと到着した。
「エボルト・・・!」
「さあ、始めようぜ!」
エボルトドライバーを腰に装着し、ボトルを取り出すとドライバーに差し込んだ。
『コブラ! ライダーシステム! エボリューション!』
龍牙がドライバーのレバーを操作し、龍牙の周囲からランナーが出現し、異様なオーラを纏ったアーマーが形成された。
『Are you ready?』
「変身!」
叫ぶとアーマーが龍牙の体に装着された。
『コブラ! コブラ! エボルコブラ! フッハッハッハッハッハッハ!』
エボルコブラになった龍牙は素早いスピードで、ビルドのフルボトルバスターの砲撃を回避し、一瞬にビルドに接近してきた。
そして、そのまま拳や蹴りを繰り出しビルドに攻撃してきた。
フルボトルバスターを放ちエボルを飛ばし、町の柱へとエボルは激突した。
その隙にフルフルボトルをドライバーから外し数回振り栓を回し、青いランプが出た瞬間半分に割ってからもう一度ドライバーに差し込む。
「ビルドアップ!」
『タンク&タンク!ビルドアップ!』
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
レバーを回すのと同時に小型のタンクユニットが現れ、エボルに攻撃する。
攻撃が終えるとユニットは宙へと浮かぶ。
『Are you ready?』
『オーバーフロー!』
ラビットラビットのアーマーがパージされ、タンクのユニットがビルドに装着される。
『鋼鉄のブルーウォーリア!タンクタンク!ヤベーイ!ツエーイ!』
フルボトルバスターのグリップを折って砲撃モードへと変え、スパイダーボトルをクアッドフルボトルシリンダーに差し込んだ。
『スパイダー!』
ボトルを差し込むと同時にフルボトルバスターに紫のエネルギー弾が収束された。
『フルボトルブレイク!』
紫のエネルギー弾が放たれエボルに命中し、エボルは町の柱まで飛び、蜘蛛の糸がエボルを拘束した。
エボルが動けなかったその隙に新たなボトルを差し込む。
『ドライヤー!フルボトルブレイク!』
フルボトルバスターから放たれた赤いエネルギー弾が放たれ、ドライヤーの熱の風がエボルにダメージを与えた。
「流石にもうフェイズ1は攻略したか・・・じゃあ、これでどうだ!」
ドラゴンエボルボトルを取り出し、コブラエボルボトルと切り替えてドライバーに差し込む。
『ドラゴン! ライダーシステム! エボリューション!』
レバーは操作すると、周囲からランナーが出現し、また異様なオーラを纏ったアーマーが形成された。
『Are you ready?』
ドライバーから形成されたアーマーが装着された。
『ドラゴン! ドラゴン! エボルドラゴン! フッハッハッハッハッハッハ!』
ドラゴンエボルとなり、ビルドから放たれた蜘蛛の糸を切り剥がして地面に着地し、一緒にビルドの方へと向かっていく。
その頃、カラスジコチュー達と戦っていたローグ達四人は町で逃げてる人達を避難させながら戦っていた。
「早く逃げて!」
「急いでください!」
ロゼッタが攻撃を防いでる隙にローグがスクラッシュドライバーのレンチを下ろした。
『クラックアップフィニッシュ!』
ローグは脚部からエネルギーの牙『クランチャーファング』を生成し、両足がジコチューを噛み付くように両脚で挟み蹴りを繰り出した。
「彩れ!ラブキッスルージュ!」
ルージュを唇に塗り、スマッシュに向かってキスを投げると、前方にハート形のエネルギー体が生成される。
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ〜ん!」
エースショットが決まりカラスジコチューを浄化され、四人周りにいたジコチューは全て浄化され四人が集まる。
「みんな大丈夫!」
「はい」
「ええ、周りの人達も無事に避難出来ました」
「ですが、妙ですわね」
「妙ってどういうこと?」
「なぜ、ジコチューとスマッシュをこれほど離れた場所へと展開するのですか?」
エースが疑問に思っていた事をみんなに発言する。
「そうね、わざわざこんな何キロも離れた場所じゃ無くしても・・・⁉︎もしかして・・・
みんな、スマッシュが現れたところに向かうよ!」
何かに気づいたダイヤモンドが走り出すと三人も後を追う。
「どうしたんですか!」
「こっちは囮よ!私達からスマッシュが現れた所まで離すためのね!」
「では、エボルトの狙いは!」
「少人数で私達を倒すことよ!急がないと!」
四人は急いでスマッシュとエボルトと戦っているビルド達の元へと向かう。
その頃、スマッシュを担当していたハートとグリス、ソード。
ソードがマジカルラブリーパットを出現させ、パットにラビーズをセットした。
「ソードハリケーン!」
ソードのマジカルラブリーパットから放たれたソードハリケーンがスマッシュの周囲を塞ぎその隙にハートがラブハートアローを出現させ、グリスが高くジャンプし、ドライバーのレンチを下ろした。
「プリキュア!ハートシュート!」
『スクラップ フィニッシュ!』
「オラァァァァ!」
ハートのハートシュートとグリスのスクラップフィニッシュが、ソードハリケーンによって周囲を塞いだスマッシュをすべて破壊した。
その頃、エボルドラゴンとフォームチェンジしたエボルがビートクローザーを使いビルドを押していた。
「くぅ!」
「いいこと教えてやる!キングジコチューの狙いは何だか知ってるか?この人間界を滅ぼした後は、次に宇宙を支配することだ。実に欲が深い奴だ!」
「そんなことさせない!俺たちが必ず終わらせる!」
ビルドはパネルから再構築された装置を取り出し、差し込もうとすると、マナに言われた事を思い出す。
『なんで、もっと自分を大事にしないの?晴夜君に何かあったら、あたし達ずっと後悔するかもしれない。龍牙君だって、まこぴーや六花達みんな、晴夜君を止められなかったら・・・』
彼女が言っていたことを思い出し、ドライバーに差し込む事を戸惑うが決意は変わらなかった。
「ごめんな・・・みんなを守ることが俺が何より大事にしてることなんだ・・・!」
戸惑ったがフルフルボトルをドライバーから外し、再構築された装置をドライバーへと差し込み、レバーを操作した。
その瞬間、装置から電流が現れるとその電流がビルドへと流れていき、ビルドにもダメージを与えた。
「ビルド・・・アップ・・・!」
電流を流れながらもドライバーのレバーを回し続け、流れ出た電流は周囲へと散乱しエボルの方にまで流れた。
「これは・・・」
電流が消えるのと同時にスマッシュを倒したハート達三人が到着した。
「はっ⁉︎晴夜君、あの装置を・・・!」
ハートはビルドドライバーにあの装置が差し込まれていたことに気づく。見た限りではタンクタンクフォームのままで何も変化はなかった。
エボルはそのままビートクローザーで斬りかかろうとしてきた。
ビートクローザーはビルドに命中はしたがビルドにはダメージが無く一歩も動かなかった。そのままビルドはエボルを振り払った。振り払ったパワーが強くエボルを町の噴水の水の中へと勢いよくふっ飛ばした。
「どうなってんだ?」
「あれがパネルの力なの?」
ビルドの強烈な一撃を目にしたハート達が驚いてると、噴水からエボルが倒れながら出てきた。
「ハザードレベル6・・・ついに・・・人間の限界をこえたか。晴夜、お前も愚かな人間の一人だったというわけだ」
「どういう事だ」
彼らにはエボルの呟いた言葉の意味がわからなかった。
「俺がなぜ、キングジコチューに手を貸していると思う?お前を使って自分の力を取り戻すためだ」
エボルが言うとエボルトリガーを取り出した。
「この中にあるエネルギーを完全に引き出すには人間の体力では限界がある。だから、俺は科学の力を利用した」
「⁉︎」
「お前は戦いが厳しくなれば否が応でもライダーシステムを強化せざるを得ない」
エボルの発言、それはビルドのこれまで成長や進化すらも計画の手の内だったことを意味する。
「それがお前をビルドにした真の理由・・・プロジェクトビルドの全貌だ!」
「そんなことのために・・・ふざけるな!」
エボルトの計画を打ち明けられ、怒りを感じたビルドがエボルに殴り掛かろとする。するとエボルトが、一瞬にしてビルドの懐に入る。
「もう、遅い!全て計画通りだ!」
エボルの拳がビルドの中に入っていく。
「エボルトの拳がビルドの中に・・・!」
「晴夜君!」
三人が急いでビルドのもとに駆け寄ろうとする。
「人間の限界を超えたビルドをいただいて!俺は完全になる!」
ビルドからエネルギーを吸収し、力を取り戻そうとすると、その瞬間エボルの体から龍牙が離れ、龍牙は解放された。
「ハッ・・・この時を待ってたよ」
龍牙がエボルトと離れたのを確認すると片方の腕でエボルを拘束し、ドライバーのレバーを回し出した。
「何のマネだ!」
「俺のハザードレベルを測ってみろ!」
「なっ・・・⁉︎6.1、 6.2 、6.3 ・・・バカな・・・どんどん上がっていく!」
いきなりビルドのハザードレベルが急上昇していることに驚く。
「父さんの研究でお前の計画はお見通しだ!龍牙を取り戻すためにあえてお前の策略に乗ったんだ!」
エボルがビルドに掴まれた腕を振り解こうともがくがビルドは完全にエボルの腕を離そうとはしなかった。
「こんな、急激に上げて、どうなるのかわかってるのか!」
「ああ、お前と一緒に消滅する!」
「「「⁉︎」」」
ビルドの言った発言に三人が驚く。
「そんな・・・晴夜君やめて!」
(ごめんな、マナ!)
心の中で約束を破った事を謝り、ドライバーのレバーを回し続ける。
「人間ごときが俺を欺くだと⁉︎ふざけるな!」
「これで終わりだ!エボルトーーー!」
次の瞬間ビルドとエボルの周囲が爆発し、衝撃波が周りにいた三人を瞑った。
三人が目を開けると、爆煙の中が見え始めると、倒れていた二人の姿が見え、三人が二人に駆け寄る。
「晴夜君!晴夜君!目を開けて!」
「龍牙!しっかりしなさい!」
「ん・・・ソード・・・」
龍牙が目を覚ました。口調からしてエボルトは龍牙の体から抜けたようだ。
「龍牙・・・!」
「目覚めたか!」
「俺は・・・は⁉︎晴夜は!」
龍牙が起き上がって、隣で髪が白髪になって倒れていた晴夜に気づき、晴夜の肩を揺する。
「おい!晴夜!」
龍牙が晴夜に叫ぶと晴夜が起き上がった。
「晴夜君・・・」
晴夜も無事だと安心してみんながホッとした。
しかし・・・
「折角の計画が台無しだ」
「「「「⁉︎」」」」
晴夜の声を聞いて、全員が驚いた。その声は晴夜のものではないが、聞き覚えのある声だった。
「お前・・・」
「そんな・・・晴夜君・・・」
晴夜の瞳が赤く変わり、晴夜の手から放たれた衝撃波が四人を吹き飛ばしたが、グリスが三人を支えた。
「大丈夫か!」
「ああ・・・」
「ありがとう、かずやん」
「でも、晴夜はエボルトに・・・」
口調からして晴夜はエボルトに憑依されたと全員が思った。
そのまま晴夜は自分の体に手を入れ、体からボトル――『ラビットエボルボトル』が現れた。
「まあいい」
晴夜はエボルドライバーを装着し、ボトルの栓を回した。
『ラビット! ライダーシステム! エボリューション!』
『Are you ready?』
晴夜がドライバーのレバーを操作し、晴夜の周囲からランナーが出現し、異様なオーラを纏ったアーマーが形成された。
「変身!」
叫ぶとアーマーが晴夜の体に装着された。
『ラビット! ラビット! エボルラビット!フッハッハッハッハッハッハ!』
覆面がラビットラビットフォームの様なものとなり、アーマーがエボルドラゴンと同じ感じへと変化した。エボルの新たなアーマー、『エボルラビット』である。
「フェーズ3、完了・・・!」
エボルの新たなフォーム、ラビットエボルに全員が驚き声が出なかったが、龍牙が前に出てビルドドライバーを装着した。
「何がフェイズ3だ!晴夜を返せ!」
ナックルを取り出しボトルを差し込んだ。
『ボトルバーン!』
グリップを上と上げ、そのままドライバーに差し込む。
『クローズマグマ!』
ナックルを差し込み、ドライバーのレバーを操作した。
『Are you ready?』
音声が鳴り響くと、拳を手に当て構える。
「変身!」
龍牙が叫ぶが、後ろからマグマライドビルダーが出現するどころか、何もドライバーから出てこなかった。
「えっ?なんで!」
ドライバーの故障と思い、もう一度ドライバーを回すが何も出現しなかった。
「どうしたの、龍牙!」
「わからねぇよ!何も出てこねぇ!」
何で変身出来ないか龍牙にもわからなかった。
「残念だったな、お前はもう変身出来ない」
突然、龍牙が変身出来なくなってしまった。
――果たしてハート達は晴夜を解放できるのか…
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!
第43話 最恐のフェーズ!
おまけ
『ラビット! ラビット! エボルラビット!フッハッハッハッハッハッハ!』
エボルラビット(cv ルールーボイス)「私がエボルラビットだよ〜ブイブイ〜♡」
ハート「晴夜から女性の声が出てきた!?」
龍牙「誰なんだあんた一体!」
エボルラビット(cv ルールボイス)「はいそこの君達〜?邪魔だからさっさとくたばれ♡」
ソード「しかも言ってることがイかれてる!?」
月にお帰り。いやマジで。
完