イーラ「・・・だりぃ……」
マーモ「・・・ホントに、何で私達がこんなことをすることになっているのかしら……」
ベール所長「・・・第44話・・・始まるぞ……」
エボルト「・・・もっとやる気出せよお前ら…
あっ、詳しいあらすじは下のやつを見ればだいたい分かるぞ!」
ハート達はエボルトから晴夜を解放することが出来たが、エボルトは三人のライダーキックの力を利用し、完全体へと復活してしまった。
そして・・・解放された晴夜は自分の事を兄:桐ヶ谷巧と言い出した。
「お、お前・・・」
「君はまさか、上城龍牙か?ここは、どこだ・・・?何が起きた?」
「なんか・・・晴夜君、じゃない・・」
この口調、本当に晴夜じゃないと二人は感じていた。
「ほぅ〜。まさか、桐ヶ谷巧の人格が晴夜に取り付くなんて、面白いことになったな〜」
エボルが桐ヶ谷巧の人格になった晴夜と龍牙、ハートの前に着地してきた。
「スターク・・・いや、エボルトか!」
「フェーズ4・・・これが俺の完全体の姿だ。お前がエボルドライバーを直してくれたおかげで力を取り戻せた」
「これが・・・本当の姿・・・うっ⁉︎」
龍牙が頭を抑えると、龍牙の頭からキュアエンプレスやメラン・・・そして、エボルトが完全体となって世界を滅ぼそうした、過去の映像がフラッシュバックで龍牙の頭から浮かぶ。
「なんだ⁉︎今のは・・・」
和也と幻冬が龍牙とハートの前に合流した。龍牙も今見た事を後にして立ち上がってエボルに向け、三人はボトルを握る。
「まだやるのか、再変身は体への負担が大きいんだろう〜」
エボルが三人に向けて言うが三人は迷わずボトルの栓を回し、龍牙はグレートクローズドラゴンに差し込む。
『覚醒!』
龍牙がガジェットのスイッチを入れたと同時に、三人はドライバーにボトルを差し込む。
『グレードクローズドラゴン!』
『ロボットゼリー!』
『デンジャー!クロコダイル!』
三人がボトルを差し込みレバーを操作した瞬間、ドライバーから再変身しようとした影響か三人の体から電流が体に流れる。
「「「ぐわぁぁぁぁ・・・!!変身!」」」
『Wake up CROSSーZ!Get GREAT DRAGON!Yeah!』
『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』
『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!〈キャー!〉』
三人共もう一度変身する事が出来た為、エボルに向かっていく。
だが、再変身した影響か、三人の動きが先までとは格段に落ちいていために、エボルに手も足も出なかった。
「そんな状態で俺の相手が務まると思えるのか?」
「くそ・・・!」
「今までとは、比べ物にならない!」
「諦めるな!また三人に同時にやればいけるはずだ!」
『スクラップ フィニッシュ!』
グリスが言うと自分のドライバーのレンチを下ろした。
「はい!」
『クラックアップ フィニッシュ!』
ローグとクローズもレバーを操作した。
『Ready go!』
音声が鳴り響くのと同時に三人が高くジャンプし、収束されたエネルギーのキックをエボルに向けて放つ。
『グレードドラゴニック フィニッシュ!』
三人がライダーキックはエボルに決まった。だが、エボルは三人のライダーキックを片腕で止めていた。
「この程度か〜、はぁ!」
三人のライダーキックを片腕で軽く跳ね返した。
「じゃあ、今度は俺から行くぞ!」
エボルが目に映らない一瞬のスピードで三人に攻撃をし、三人はなすすべなく受けてしまい倒れてしまう。
「はぁ、はぁ・・・うぉぉぉぉぉ!」
クローズが立ち上がり拳を繰り出すが、エボルは一瞬のうちにクローズの懐に入った。
「はぁ!」
そのまま黒いオーラを纏った拳がクローズに決まり、クローズを吹き飛ばした。
「半端ねえ・・」
飛ばされたクローズは強制変身解除してしまった。
「龍牙!」
「余所見している場合か」
エボルがドライバーのレバーを、握り回し出した。
『Ready go!』
レバーを操作し終えると、エボルが高くジャンプした。
『ブラックホール フィニッシュ!チャオ!』
空中で前方宙返りを繰り返して勢いを付け、グリスとローグにキックを叩き込むと、二人が吹き飛んだ先に発生させたブラックホールに放り込んで圧縮させた。
そして爆発し、二人が変身解除して倒れていた。
「かずやん!幻冬!」
龍牙が叫ぶが二人は気絶しているのか、反応がなかった。
エボルはそのまま倒れている和也と幻冬のもとへ歩き出した。
「これで、終わりだ」
エボルが気絶している二人にスチームガンを構え、とどめを刺そうとする。
「エースミラーフラッシュ!」
そこに三つの鏡がエボルの周りを囲み、エースがマジカルラブリーパッドの画面の上で三角を描き、鏡面からの光のエネルギーが連結すると、エースミラーフラッシュを放ち、エボルは二人から離れた。
「お二人共、大丈夫ですか!?」
エース達四人が現れて二人を介抱しようとするが反応はなく、ダイヤモンドが二人の脈があるか確かめる。
「大丈夫、脈は正常よ」
「皆さん、ここは一度撤退しましょう!」
ロゼッタの意見に全員同意した。全員逃げるためにまずソードが前に出た。
「ソードハリケーン!」
無数の光剣を竜巻に載せてエボルの動きを封じた。
その隙にロゼッタがマジカルラブリーパットを出現させ、ラビーズをセットした。
「ロゼッタバルーン!一、二の三!」
風船が割れて、そこから光の蝶が無数に現れ、全員の姿を隠した。蝶が離れていくと既にハート達五人も晴夜達四人の姿もなかった。
「逃げたか〜。懸命な判断だ」
エボルは龍牙が置いていったパンドラボックスを拾い、エボルトリガーをパンドラボックスに入れる。すると、箱から黒いパネル出現した。
エボルはそのパネルを外し、コブラ、バット、ゼブラ、ハサミがモチーフの4本のボトルを差し込んだ。
「あと、6本かぁ〜。最終章の始まりだ」
場所が変わり、崩壊したトランプ王国のキングジコチューの前にベール達三人が座っていた。そこに一人の人間が入ってきた。
それは、かつてエボルトが憑依した総一郎だった。
「エボルト。また、その人間の体を乗っ取ったのか?」
「いや、完全体となった今の俺に人間の体はもういらない、これはただの擬態だ。本人の方はまだ夢の中だ…
キングジコチュー様、頼みがあるのですが?」
「頼みだと・・・!」
「これからも、あんたに協力するさぁ。・・・ただ、人間界だけ俺に支配させてくれないか?」
「なに・・・」
「気が変わったんだ、俺はあの世界を滅ぼすのはやめた。あの世界を俺は支配したいんだ」
「そんなもの、乗るわけが・・・」
「よかろう!」
「キ、キングジコチュー様・・・!」
キングジコチューはエボルトの頼みを受け入れた。それを聞いたベールは驚きを隠せなかった。
「ただし、これまで通り我に力を貸せ!それが条件だ!」
「どうも感謝します」
エボルトは礼を言うと、キングジコチューの前から去って行く。
しばらくして、エボルトはジコチュークラブの自分の部屋とは違う。多くの機械が置かれていた部屋と入る。
「キングジコチューとの取引きが了承された。計画を進める!」
エボルトが言うと部屋中には一人、ガスマスクを被り白い防護服を纏った人が現れた。
「頼みますよ。先生」
エボルトは防護服を纏った人の肩を叩く。
果たして、エボルトが目的とする、最終計画とは。
そして、エボルトの研究に手を貸しているこの人は・・・
場所が変わり。地下室では、マナに真琴、龍牙の三人がいた。
六花達はエボルトから逃げた後、和也と幻冬は四葉病院へと運ばれた。
しばらくして、六花から連絡があり。二人は外傷はそこまで酷くなく、再変身による体への負担が大きかったらしい。
「うん、わかった。かずやんと幻冬君は大丈夫だって」
マナが龍牙と真琴に言うと二人がホッとする。ただもう一つ問題があった。
「こっちは、どうなのかな?」
三人が晴夜の方を見る。
「オ〜ノ〜!これが僕の顔!まさか弟の体なんて〜!」
晴夜が自分の顔を鏡を見ながら、混乱すると、いきなりペンを持ってボードになにやら方式を書き始めた。
そんな姿を見て、三人が小声で話していた。
「ねぇ、本当に晴夜じゃないの?」
「うん・・なんかそうみたい」
「桐ヶ谷巧って・・・あいつは自分の事をそう呼んだ」
「でも、晴夜のお兄さんって1年も前にエボルトに倒されたんでしょ?」
真琴の言う通り、晴夜の兄:桐ヶ谷巧は1年前にエボルトに倒されたと聞いていた。
すると晴夜は、ボードからペンを離し三人に体を向ける。
「はぁ〜。…確かに、僕はエボルトにやられた。だが、奴は僕を生かしてエボルドライバーの場所を吐かせようとした。だから、僕は自分の体を捨てる事した」
自分の体を捨てた。桐ヶ谷巧は自分がエボルトの毒を受けた時、自分の部屋に火を付け、エボルドライバーの場所の秘密を守ろうとしたと話す。
「そして、僕はこの本物のビルドドライバーに僕の記憶と人格のデータの全てを詰め込んでおいた。いつか、自分が復活する為にね」
そう言って、今まで晴夜が使っていたビルドドライバーを掲げる。
「でも、なんで今になって目覚めたの?」
真琴が聞くと、晴夜がパネルから再構築したアイテムを見せる。
「おそらくこのアイテムの力で僕の仕込んだデータが呼び覚まし、晴夜の体として復活したんだろ」
仮説を言うと、再びボードに方式を書き始める。
「あ、それともう一つ。スマッシュを知ってるだろ?あれを完成させたのは僕なんだ」
「「「えっ⁉︎」」」
なんと、スマッシュを作り出したのは彼、桐ヶ谷巧だと言う。
「そもそも、人間をスマッシュに変えるあのガスは、パンドラボックスから生み出された未知の物質だ。そこから僕はスチームブレードを作って、それに内蔵されているネビュラガスを打ち込む装置を使い、スマッシュを生み出してボトルの成分を集められるようにした。
・・・それがスマッシュを作った理由だ」
「でも・・・エボルトはスマッシュを作ったのは晴夜君のお父さんだって……」
「・・・おそらく、奴がそう言ったのは弟の晴夜を動揺させる為だろう。スマッシュのベースは、僕が今までしてきた実験からだ」
マナがジコチューゲームの後に晴夜が語っていたエボルトの話を言うと、彼はエボルトが言ったことは晴夜を動揺させる為だと推測した。
「すまなかったねえ、だが抜けたボトルの成分を取り戻すためには仕方ないことだった。
すべては科学の発展のためだ」
スマッシュを作った事を平然と、何も悪いことをしたつもりは無いと言うような発言が龍牙は気に入らず立ち上がる。
「ふざけるなよ!何が科学の発展だ、そのせいでどれだけの人が苦しんだと思って・・・」
「そんなことより、解せないのは君だよ!上城龍牙!エボルト遺伝子を持つ君がなぜ僕の弟と一緒に行動しているんだ。僕は君とスタークを倒すつもりだった」
「俺にはエボルトの時の記憶がねぇ、だから敵じゃねぇよ!」
「どうかな?晴夜は人を信じすぎるところがある。それを利用してピエロを演じているかもしれないな」
「てめぇ・・・」
龍牙が殴り掛かろうとすると、その前に真琴が前に出て晴夜の服を掴む。
「真琴・・・」
「謝りなさいよ!いま龍牙に言ったこと!」
「事実を述べただけだよ、キュアソード。手を離してくれないかな」
そう言いながら晴夜は真琴の手を払う。
「お前、いい加減に・・・」
自分は何も間違っていないと言うような態度に我慢出来ず、龍牙は思わず手を出しそうになると、また龍牙の頭からキュアエンプレス達とエボルトが戦った一万年前の記憶が脳裏に浮かぶ。
「龍牙君どうしたの?」
「なんでもねえよ。ちょっと外行ってくる」
龍牙は晴夜の服を掴んでいた手を離し、一人地下室を出ていった。
「うるさいのがいなくなった所で本題に入ろうか」
龍牙がいなくなったのを確認すると、パネルから再構築されたアイテムを持ちながら二人に話す。
「この究極のアイテムを完成させエボルト倒す。そして・・・上城龍牙も」
「ちょっと待ってよ!なんで龍牙を消す必要があるのよ!」
龍牙を倒すと宣言し、真琴が立ち上がって晴夜をみる。
「彼はエボルトの遺伝子を持っている」
「待ってよ!それは記憶が・・・」
「彼がいつエボルトとして復活してもおかしくない・・・僕のようにね」
真琴は今の晴夜の話や言ってる口調を聞いて感じていた。
――こいつは、晴夜じゃないと。
「アンタとは話にならないわ」
真琴は晴夜、いや・・・巧に呆れて地下室を出て行こうとする。
「ま、まこぴー!」
マナが止めようとするが結局、真琴は地下室から出ていてしまった。
その頃、地下室を出て公園で一人座っていた龍牙は以前エボルトが言った言葉を思い出していた。
『何千、何万の命を奪ってきた俺の一部だ!』
(俺はあんな奴とは違う!けど・・・)
龍牙はエボルトから奪ったグレードドラゴンエボルボトルを見つめる。
(コイツを使ったら、急に頭からあんな記憶を見るんだ?)
エボルトが完全体からなったら急に脳裏に浮かんでくる一万年前の戦いの記憶。それが龍牙の心に強く感じる。
龍牙が考えて、頭を上げると真琴がこっち向かって歩いてくる。
「真琴・・・」
龍牙が呟くと、真琴がいきなり走り出しコミューンを取り出した。
「プリキュア!ラブリンク!」
「お、おい・・・!真琴・・・!」
いきなりキュアソードになり、龍牙に向かっていく。
その頃、四葉病院では完全体となったエボルトのライダーキックを喰らい怪我をし、意識を失っていた和也と幻冬が二人部屋の病室で寝ていた。
「・・・ん、ここは・・」
「和也さん、大丈夫ですか?」
和也が目を覚まし周りを見ると、近くに六花とありす、そして、隣のベッドで寝ていた幻冬と看病している亜久里とアイちゃんの姿があった。
「六花、ありす・・・俺は、たしか・・・」
和也は自分がエボルトの技を喰らい、幻冬と二人でやられてしまった事を思い出した。
「エボルトのヤロー!今度こそは・・・くぅ!」
「無理しないでよ!まだ、怪我が酷いんだから!」
「けど・・・あ!そういえば、晴夜はどうなった⁉︎」
「それが、晴夜さんは・・・」
六花とありすが晴夜に身に起こったのかを和也に話した。
「・・・ん、亜久里さん」
しばらくして、隣のベッドで寝ていた幻冬も目を覚ました。
「気がつきましたか」
「亜久里さん、アイちゃん・・・」
意識を取り戻した幻冬は、亜久里に介抱されながら起き上がった。
「マジかよ・・・晴夜の兄貴の人格が晴夜の中に・・・」
「え⁉︎どうゆうことですか?」
今、目を覚ました幻冬には和也の言ったことがよくわからなかった。
「マナ達からの話では、晴夜君が使ってたビルドドライバーは元々晴夜君のお兄さんものだったらしいのよ」
「でも、なんで晴夜さんの体にそれが・・・」
「亡くなる前にビルドドライバーに自分の記憶と人格データを詰め込んだらしいのです」
「それが龍牙君を助けるために使ったあのアイテムの影響でビルドドライバーに仕掛けられたシステムに反応したらしく、晴夜君の体にお兄さんの人格が乗り移ったらしいのです」
「それって、今の晴夜さんは見た目は晴夜さんでも、僕達が知ってる晴夜さんじゃないって事なんですか?」
「そういうことになるわね」
六花が説明が終わるのと同時に、病室にマナが入ってきた。
「マナ・・・晴夜はどうだ?」
「今は地下室で、エボルトを倒すためのアイテムを作ろうとしている。発明に夢中になるところは晴夜君と一緒なのに・・・」
マナがそう言うと、桐ヶ谷巧の目的をみんなに話した。それを聞いてみんな桐ヶ谷巧の考えの最後が理解出来なかった。
「エボルトと倒したら、龍牙さんも倒す・・・」
「おい・・・なんで、龍牙を倒す必要があるんだよ!」
みんなは巧がエボルトだけでなく、龍牙をも倒すなんて納得が出来なかった。
「龍牙君にエボルトの遺伝子があるから倒すって」
「そんな・・・そんなのダ『わたくしは、それがいいと思います!』え⁉︎亜久里ちゃん、今なんて・・・」
「わたくしはエボルトの遺伝子を持って龍牙さんを消す考えは正しいと思います!」
「どうして・・・龍牙さんを消すだなんて考えを認めるんだよ!『昔のわたくしならそう言ってたはずです』・・・え⁉︎」
「わたくしは龍牙さんはわたくし達にとって大切な仲間ですから、エボルトに戻ることはありません!」
亜久里が龍牙はエボルトになることは無いと言うと、マナが椅子から立ち上がった。
「マナ・・・?」
「あたし、もう一回話してみる!」
病室を出て、もう一度桐ヶ谷家の地下室へと向かった。
「晴夜さん、もとに戻りますか?」
「マナちゃんなら、もしかしたらいけると私は思います」
「・・・なぁ、最近になってマナの奴、やけに晴夜の事気にかけてないか?」
「そういえば・・・もしかして・・・」
「どうしたのですか?」
「ううん。何でもない(それはないか・・・マナだもん)」
六花は自分が考えている事はないだろう思っていた。
しばらくして、マナは晴夜の家の地下室の入り口の冷蔵庫と到着し、中に入ろうとする。
〈ドカァーーーン!!〉
「な、何!」
中に入るといきなり、驚く程大きな爆発音が地下室に鳴り響く。
マナが部屋を見ると、周りは数多くの方程式が書かれた紙が散らばっており、巨大なボトル製造機の階段の上に立っていた晴夜の姿があった。
「完成した!全てのボトルの成分を取り入れた究極のパワーアップアイテム。
その名も・・・ジーニアスボトル!」
パネルから再構築されたアイテムをジーニアスボトルと名付けた。
「ハッ!凄いでしょう、最高でしょう、天才でしょう♪」
階段を降りながら腕を上に掲げながら、晴夜がよく言うフレーズを発する。
「そのフレーズ、お兄さんから来てたんだ・・・」
今まで晴夜が言ってたフレーズが兄から来たものだと思い、やっぱり兄弟だと感じていた。
「これで、エボルトを倒せる。上条龍牙も・・・!」
巧が呟くとマナが近づいて来る。
「あの、どうしてそんなに龍牙君を倒そうって思うんですか?」
なぜ、そこまで龍牙を倒そうと考えているかを尋ねる。
「僕に言わせればなぜ、君達は敵だと思われる上城龍牙を庇うのかな?印象とかで彼を判断するのは・・・」
「もっと、友達を信じて下さい!」
「友達・・・はぁ〜。青春漫画じゃあるまいし、そんな非科学的な事で彼を信用するなんて」
巧は友達を信じて、というマナの発言に呆れるのかような口調だった。
「なんで、人を信じようしないんですか?」
マナの一言を聞いた巧は足を止めた。
「晴夜君は・・何よりも友達を大切にしてた。龍牙君のことを知っても友達であること変わりはなかった」
「そうらしいね。それにキングジコチューの娘であるレジーナって子とも友達に成ろうしたらしいね。そんな危ない奴と友達になるなんてバカとしかいいようがない」
「レジーナはそんな子じゃない!」
レジーナの事を否定するような言い方をした巧が許せず、マナが叫ぶ。
「レジーナは本当は優しい子なんです!あたしが危なかった時助けてくれたんです!」
トランプ王国に潜入した時、レジーナは自分を助けてくれた事を話す。
「それは、演じてただけだよ。君達を騙し最後は君達に牙を向けた。違うかい?」
巧はレジーナに対する見方を変えようとせず、龍牙と同じように危険対象としてしか見てなかった。
「違います!レジーナはキングジコチューに利用されただけで、もしかしたら元の優しいレジーナに戻るかもしれないんです!」
「そんな方法はない」
レジーナを戻せると言うマナの意見を、巧は即刻否定した。
「それと君達は勘違いしてるけど、晴夜はビルドじゃない!仮面ライダービルドもこのビルドドライバーも僕のものだ!晴夜はただエボルトに利用された偽りの仮面ライダーだ」
「晴夜君は偽りなんかなじゃない!晴夜君はビルドを自分だけのものだなんて思っていません」
―――それは、まだボトルを浄化していた頃、教室にいた晴夜にマナが話しかけた時のことだった。
「晴夜君、今日は機嫌がいいね」
「まあな、今日は朝から豊作でね」
晴夜はポケットから新しいボトルをマナに見せる。
「わあ〜!新しいボトルだ!」
「ああ!早く試したい!」
晴夜は新しいボトルを早く使いたくて、心の底からウキウキしている様子だった。
「・・でも、こんなに新しいボトルが見れるのはマナ達のおかげだと思ってる」
「え?」
「俺、大貝町に引っ越して来る前まではずっと一人でスマッシュと戦っていたから」
それを聞いたマナは、晴夜はマナ達がプリキュアになる前からずっと一人でスマッシュと戦っていた事を思い出した。
「その時は、ボトルが出来ても一人で喜んでた。でも、この町に来てマナに六花、ありす、まこぴーや龍牙に出会えて、ボトルを浄化して精製していると今のビルドは自分だけのものじゃなくって、みんなのおかげで強くなれるって思ったんだ」
そして、今のビルドがここまで強くなってきたのは、エボルトの計画じゃない。みんなと積み重ねてきた思い出がビルドを強くした。だから、ビルドは自分だけのものではない。
「晴夜君は・・ビルドの力はみんなとの出会いで強くなった。だから、ビルドは自分だけじゃなくみんなとの大事な思い出だって!」
「思い出・・・」
「あなたにだってあった筈です。毎日がドキドキするような友達が!」
マナが言うと巧は近くの椅子に座り込み、下を向く。
「僕に友達なんて居ない・・・」
「そんな・・・絶対いたはず!」
「友達を信じても裏切られてバカを見るだけだ・・・
僕が信じられるのは科学だけだ・・・」
下を向きながらジーニアスボトルを強く握りしめる。
「あたしは、晴夜君を絶対に裏切らない!晴夜君は誰にだって優しく接してくれる。誰かの明日を守るためや何かに向き合った時に向かうところがあたし・・・」
「マナ!ジコチューの闇の鼓動シャル!」
言いかけるとシャルルがいきなり現れ、ジコチューが現れたと叫ぶ。
「・・・わかった!行こうシャルル!」
「シャル〜!」
マナは地下室を出て行き、ジコチューが現れた場所へと向かった。
「相田マナ・・・そういうわけか。晴夜の事が・・・」
マナの心を巧は感づいていた。晴夜の事が気になってしょうがないとーー
場所が変わり、大貝町の公園ではいきなりキュアソードへと変身したため、龍牙もグレードクローズへと変身した。
そして、クローズはレバーを回し、右腕にエネルギーが収束されていく。ソードはラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットした。
『グレードドラゴニック フィニッシュ!』
「スパークルソード!」
クローズの腕から放たれた後ろに出現したドラゴンと共に放たれ、ソードもスパークルソードを放った。二人の放った技は激突し、相殺されてしまった。
技を打ち終わると二人は坐りこみ、変身を解除した。
「どう?少しは強くなったでしょ!」
「特訓なら、特訓って言えよ!」
「言ったら、本気出さないでしょう」
真琴の言う通り、特訓って先に言われると何処か甘さが出てしまうだろうと思っていた。
「もうすぐ、キングジコチューとも戦わなければならないのよ。悪足掻きでもいいから少しでも強くならないと」
「ああ・・・そのためにもまずエボルトをぶっ倒す!」
龍牙がエボルトを倒すと言うと、真琴は桐ヶ谷巧が言った事を龍牙に話す。
「桐ヶ谷巧はアンタを消すつもりよ」
そう言うと龍牙は驚いたのか、急に黙り込む。
「心配しないでよ!私達がそんな事をさせない!」
「真琴・・・」
「アンタはどこからどう見ても人間よ。まぁ、ちょっとバカっぽい所があるけど」
「ったく、お前までそれ言うのかよ」
龍牙がグレートドラゴンエボルボトルを取り出して見つめながら真琴に言う。
「なぁ、もし俺が暴走した時・・・そん時は容赦なく俺を倒してくれ」
「えっ?」
「冗談だ。締まらねえなぁ、あいつがいねえと・・・」
龍牙は晴夜の事を思い浮かべながら、ボトルをポケットにしまい込む。
「大変ダビィ!闇の鼓動ダビィ!」
「マジかよ・・・行くぞ真琴!」
「ええ!」
二人が立ち上がって、急いで現場へと向かった。
大貝町の大通りの広間にまたトランプ王国にいたジコチューが現れていた。
二人が到着すると、ジコチューの反応に気づいたマナや病院から来た六花にありす、亜久里も駆けつけた。
「みんな、行くよ!」
マナの掛け声と共にドライバーとコミューンを取り出した。
『覚醒!』
龍牙はクローズドラゴンの起動スイッチを入れ、ドライバーに差し込む。
『グレートクローズドラゴン!』
『Are you ready?』
「変身!」
「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」
「プリキュア!ドレスアップ!」
クローズに変身する時と同じランナーと横からクローズドラゴンのアーマーが出現し、龍牙の体と重なり変身する。マナ達四人は光に包まれ、亜久里はアイちゃんから出現したラブアイズパレットにより炎に包まれりると五人が姿を変えた。
『Wake up CROSSーZ!Get GREAT DRAGON!Yeah!』
「みなぎる愛!キュアハート!」
「英知の光!キュアダイヤモンド!」
「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」
「勇気の刃!キュアソード!」
「愛の切り札!キュアエース!」
「「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキ!プリキュア !」」」」」
五人が名乗り上げ変身を完了すると、ジコチューに向かっていく。
ジコチューがエネルギー波を放ち、全員が避けると、ハートとダイヤモンドは飛躍した。
「「たぁぁぁぁぁ!」」
二人が同時にキックが決まり、ジコチューが態勢を崩した。ジコチューは反撃に出てまた六人に向かってエネルギー波を放ってきた。
「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」
ロゼッタリフレクションを展開させジコチューの攻撃を防いだ。
その隙にソードはマジカルラブリーパットを出現させ、ラビーズをセットした。
「ソードハリケーン!」
ソードハリケーンを放ち、ジコチューの動きを封じた。
「龍牙!エース!今よ!」
「わかった!」
クローズはドライバーのレバーを操作した。
「ええ!彩れ!ラブキッスルージュ!」
エースはルージュを唇に塗り、スマッシュに向かってキスを投げると、前方にハート形のエネルギー体が生成される。
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ〜ん!」
『グレードドラゴニック フィニッシュ!』
エースショットとライダーキックが決まり、ジコチューを浄化することができた。特訓のおかげかクローズとソードのレベルはかなり上がっていた。
「やっぱ、そいつらじゃあ相手ならんか〜」
クローズ達はジコチューが全滅したのを確認すると、エボルドライバーを腰に装着した総一郎が現れた。
「叔父さん!もしかして、またエボルトに!」
「いいや、これは擬態だ。ここから俺も参戦するぜ」
エボルトリガーを取り出し、トリガーを起動させる。
『オーバー・ザ・エボリューション!』
エボルトリガーをドライバーに差し込み、2本のエボルボトルを取り出すとキャップを回し差し込む。
『コブラ! ライダーシステム! レボリューション!』
『Are you ready?』
「変身!」
エボルトがそう叫ぶと、周りから銀色に変色した円盤――『EV-BHライドビルダー』が縦に現れ、その周りをパンドラボックスのような立方体が黒い竜巻に乗って飛び交う。そしてその黒い立方体が合体して柱状になり、暗黒空間に飲み込まれたかと思うと、黒い立方体を飛び散らせながら、それが現れた。
『ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!レボリューション!フハハハハハハハハ・・・!』
そこには、降着円盤のような黒い円を白で縁取ったディテールを上半身の各所に持つ姿になったエボルがいた。
エボルトの完全体、『ブラックホールフォーム』である。
クローズにハート達五人はエボルに戦いを挑む。
「はぁぁぁぁ!」
ハートが走り出し攻撃しようとするが、一瞬のうちにエボルは目に止まらないスピードで攻撃を行う。六人は何も出来ず、この前の戦いの二の舞だった。
「スパークルソード!」
「ダイヤモンドシャワー!」
ソードとダイヤモンドのラブハートアローによる、無数の剣と吹雪を放つ。
しかし、エボルは何倍にも速いスピードで二人の攻撃を躱し、カウンターで攻撃を繰り出した。
「速い・・・」
「今までの、フォームとは比べ物にならないわ」
「みんな、マジカルラブリーパットで決めるよ!」
ハートが言うと全員頷き、ハート達五人は手を上に掲げる。
「「「「「マジカルラブリーパット!」」」」」
ハート達五人がマジカルラブリーパットを出現させ、キュアラビーズを填め込むと、ハートを除く四人のマジカルラブリーパッドの中央にそれぞれのシンボルマークを表した。
「「「「私達の力をキュアハートの元へ!」」」」
四人がエネルギーカードをキュアハートのマジカルラブリーパッドに送る。
四枚のエネルギーカードがハートのマジカルラブリーパッドの画面の上に載り、ハート形を描き、五枚のカードを合わせた強力なエネルギーカードを生成され…
「プリキュア!ラブリーストレートフラッシュ!」
エボルに向けてラブリーストレートフラッシュを放った。
「ふん。はぁ!」
しかし、エボルの手から小さなブラックホールのような円盤が出現し、ラブリーストレートフラッシュを吸収した。
「そんな・・・」
「ラブリーストレートフラッシュが・・・」
「飲み込んだ・・・」
今まで決まっていたラブリーストレートフラッシュが効かなかったことに、ハート達は動揺していた。
「やはり、お前らは三種の神器の力を全て引き出していなかったか〜
・・・さあって、今度は俺の番だ」
エボルが一瞬に内にハート達五人の前に移動した。そのままエボルは黒く染まった拳を五人に放ち、吹き飛ばした。
「つ、強い・・・」
「わたくし達は、まだ三種の神器を使いこなせていないと言うのですか?」
「でも、あたしはまだ諦めない!」
ハート達が起き上がろうとする。しかし、エボルにやられた傷によって体をうまく動かすことが出来なかった。
「みんな!…あん?」
クローズ達が振り向くとビルドドライバーを腰に装着し、手にフルフルラビットタンクボトルを持った巧が現れた。
「何しに来た?」
「別に君達を助けに来たわけじゃない」
「巧さん・・・」
そう語る巧の前に数体ものクローンスマッシュが現れ、向かってくる。
『マックス! ハザードオン!』
ハザードトリガーが起動し、フルフルラビットタンクボトルを数回振りキャップを正面へと回した。
『ラビット!』
フルフルボトルをドライバーへと差し込み、レバーを回した。
『ラビット&ラビット!』
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
『Are you ready?』
「変身」
指を鳴らすとドライバーからハザードライドビルダーとラビットラビットアーマーが出現し、晴夜の体にハザードライドビルダーが重なった。
『オーバーフロー!紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』
金型が離れた後、パージされたラビットラビットアーマーがそのまま装着され、ラビットラビットフォームへと変身した。
「仮面ライダービルド。作る形成するって意味のビルドだ。以後お見知り置きを」
スマッシュに指をさしながら自己紹介すると、フルボトルバスターを持ちスマッシュに向かっていく。
「はっ!ほおら〜!」
ビルドはフルボトルバスターを使い、スマッシュ達の攻撃を流しつつ、自分の攻撃をラビットラビットフォームのスピードでカバーしながら戦っていた。
「使いこなしてやがる」
「ボトルを僕にフィットするよう調整したからね!」
『フルフルマッチ デース!』
フルフルボトルをフルボトルバスターに差し込む。
『フルフルマッチ ブレイク!』
赤いエネルギーを纏ったフルボトルバスターを回転斬りのように攻撃し、ビルドの周囲を囲っていたスマッシュを破壊した。
「なら、俺が相手になってやるよ」
エボルがビルドに向かって来ようとすると、先にビルドが走り出し仕掛ける。
エボルはビルドのフルボトルバスターの攻撃を受け流し、鍔迫り合いとなる。
「お前とお前の弟に感謝しているよ。おかげで力を取り戻せた!」
「確かに僕はお前に力を貸した!けど、その計画を僕が壊す!」
「笑わせるな、お前らのライダーシステムなど、誰も助ける事が出来ず多くの犠牲を生むものだ。所詮、俺を復活させるための道具に過ぎん」
「それは、結果論だ!僕はお前を倒す!」
ビルドはエボルから距離を取り、ジーニアスボトルを取り出した。
「ほぅ〜」
「ビルドアップ」
そしてジーニアスボトルを起動しようと、スイッチを入れる。
――だが、何も反応はなかった。
「えっ⁉︎なんで!」
「どうしたの?」
「おかしい、完璧に仕上げたはずなのに」
動揺しながらも、ビルドはジーニアスボトルのスイッチをもう一度押すが何も反応はなかった。
「それが人間の限界だ!」
エボルがスチームブレードでビルドに攻撃を始める。ビルドは無すべくなく、エボルの攻撃を受けてしまった。
「くぅ!」
「これで終わりだな。また、俺にやれるとはな桐ヶ谷巧!」
『Are you ready?』
『極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!』
エボルがスチームブレードを降り掛かろうとしようとした瞬間、クローズマグマとフォームチェンジしたクローズがビルドを守った。
「気持ちが足りねぇんだよ!あんたにはあいつがどんな思いで戦ってたのかわからねえのか!」
クローズにそう言われるとビルドは変身解除した。
「・・・」
「あいつは・・・桐ヶ谷晴夜は正義のヒーローなんだよ。誰かを守るために、誰かの未来の為、誰かの明日を作るために戦ってきたんだ!」
「・・・」
「あんたにはそんな気持ちねえだろうが!」
クローズが巧に叫ぶとエボルにパンチやキックを繰り出し、攻撃を続ける。
「フォームチェンジした所で俺には勝てん!」
クローズの攻撃を防ぎつつ、エボルはドライバーのレバーを回した。
『ブラックホール フィニッシュ!チャオ!』
黒く染まったエボルのカウンターパンチがクローズに直撃し、クローズを変身解除へと追い込まれた。そして、倒れていた龍牙の服を掴む。
「残念だが、お前を助けてるくれるヒーローはいない。勘違いも華々しい!」
エボルは龍牙を投げ飛ばした。
そんな姿を見ていると、巧を頭を抑え、今までの晴夜の記憶が頭から流れてきた。
『あいつは、俺を信じてくれた・・・人間だって、言ってくれたんだ・・・最高の相棒なのに・・・!』
『アタシね、マナと晴夜と会ってから、おかしくなっちゃったみたい。マナや晴夜に優しくしてもらうと、胸がドキドキするようになったの』
『もっと、友達を信じて下さい!』
頭から流れる晴夜の今までの全ての記憶が巧の心を揺さぶり、体の中に聞こえるもう一つの心が反応しようとしていた。
「⁉︎」
顔を上げると、歯車や数式が書かれた意識の世界の中に入る。
そこは、同じ服を着て、腰にビルドドライバーを装着していた、晴夜と巧・・・二人の兄弟だけの世界だった。
「お前は信じられるのか、友達を、自分自身も・・・!」
巧の質問に晴夜は迷わず、首を縦に頷いた。
「なら見せてくれ!お前が信じるものを、未来を・・・」
巧が手を差し出すと、晴夜も手を出し巧の手と重ねる。そして、巧の体が光り、晴夜の中へと入ると、意識の中の世界にある歯車と数式が動き出した。
――そして、曇りかかった空が晴れ、光が射し込まれ、龍牙の前に一人の少年が前に出る。
「何やってんだよ、龍牙!」
「へ・・・!」
自分のことを呼び捨てにするこの口調。まさかと思い、顔を上げる。
「やっぱり、サブキャラには荷が重かったみたいだな!やっぱり決めるのは主役の役目だな!」
「晴夜・・・」
「晴夜君、もしかして・・・!」
「自意識過剰な正義のヒーローの復活だ!」
ジーニアスボトルを向けてエボルに、この口調。
――間違いなく、桐ヶ谷晴夜だった。
「記憶が戻ったの!」
「ハートとお前の声が聞こえてたよ」
「晴夜君・・・」
「遅ぇんだよ!」
龍牙も嬉しくって泣きそうでたまらない顔を隠しながら言う。
「さあ、実験を始めようか!」
いつもの決め台詞を言い、ジーニアスボトルを起動させる。
『グレート!オールイェイ!』
ジーニアスボトルが光り出し、音声が鳴り響くとボトルの真ん中のキャップを回し、腕を高々と上げドライバーに差し込む。
『ジーニアス!』
ジーニアスと鳴り響く音声と共にドライバーのレバーを回す。
『イェイ!イエイ!イェイ!イエイ!』
音声とともにレバーを回し、晴夜の周りから加工設備プラント――『プラントライドビルダーGN』が作られていき、何本ものボトルが晴夜の後ろを囲み、再び音声が鳴る。
『Are you ready?』
そして晴夜は、人差し指を頭の上に当てる。
「変身‼︎」
晴夜が叫ぶと共に黄金のビルドマークが晴夜の胸に出現し、白いボディーが装着されると同時に、後ろを囲むボトルに成分が注入され、プラントから射出された60本のボトルが全身に装填される。
『完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!』
左複眼・左側頭部・右背部・右肩・右腕・左脚に暖色系のボトルが、右複眼・右側頭部・左背部・左肩・左腕・右脚に寒色系のボトルが装着され、頭部の額部分にはビルドドライバーの「ボルテックチャージャー」と同様の意匠『GNシンキングサーキット』、胸部には黄金のビルドのライダーズクレスト型の特殊変換炉『フルビルドリアクター』が組み込まれた。
「勝利の法則は・・・決まった!」
そしてビルドは右複眼を上の方になぞり上げ、手の平を開きながら決め台詞を叫ぶ。
新たなフォーム・・・ジーニアスフォームとなり、ついに桐ヶ谷晴夜が戻ってきた。
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!
第45話 アイちゃんがジコチューに!
――巧なら、ジーニアスを完璧に作り出せる。
――そして、晴夜なら、ジーニアスを完璧に使いこなせる。
おまけ
エボルト「あ〜暇だな〜なんか面白い事でも――グアッ!?」ブルルルル……ドガッ!
フルボトルマン「そんな時はフルボトル!!」
世界をとんでもないことにする力を秘めているぜ!〈なんだその適当な設定は…〉
作り方は簡単!スマッシュをぶっ潰したらエンプティボトルを向けて
レンジで〈〜チーン!〉
ブロリーもビックリ!!
伝説の超野菜人「ナニィ!?」
ほらほらすごいでしょ?天才でしょ?最高でしょ!!
スーパーマサラ人「かがくのちからってすげー!」
フルボトルは全部で60本以上!
野菜人のオージ「なんやて!?ホンマかいなクドー!!」
オルガ・イツカもビックリ!!
鉄華団団長「・・・すげぇよ……」
簡単いっぱいフルボトル!!
ラビラビビルド「おーい!」カラカラカラ…
フルボトルマン「ニーサン!!」
巧ビルド「ジーニアスボトルを使えばエボルトを倒せるぞ!」
フルボトルマン「うーわー!」
ドゴォォォォン!!
ジーニアスビルド「やったぁぁぁぁぁぁ!」〈ジィィィィニアァァァァァァァァァス!!〉
火星に到着ゥ!
ジーニアスビルド「ジャスティス!!」
フルボトル!!
ヘシン!
完