Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

ベール所長「地球を滅ぼすほどのエネルギーが眠るパンドラボックスがついに開かれた! その力を操る異世界の生命体・エボルトの前に、仮面ライダーが立ちはだかる!」

イーラ「いや、とっくの昔にパンドラボックス開かれてっから、いつの話をしてんだよ」

ベール所長「いーんだよこーゆーのはテキトーで、今回で俺たちのあらすじ紹介終わりだから」

イーラ「だったら尚更、ちゃんとやらなきゃダメじゃねーか」

マーモ「えーと、ビルドの記憶に兄の 桐ヶ谷巧 の人格をぶち込まれたビルドは、打倒エボルトに躍起になった〜」

巧「呼んだか?」

エボルト「お前は!他の科学者達から『悪魔の科学者』という異名で呼ばれていた、
桐ヶ谷巧じゃねーか!」

巧「・・・僕、影でそんな呼ばれ方されていたのか・・・地味にショックだよ……
やっぱり信用できるのは科学だけだ・・・」

エボルト「は〜い、ここにいる奴はほっといて第45話、始まるぜ!」


第45話 アイちゃんがジコチューに!

桐ヶ谷巧の人格から戻った晴夜は、兄が作り上げたジーニアスボトルを使い、仮面ライダービルド・ジーニアスフォームへと変身した。

 

「勝利の法則は、決まった!」

 

「ハッハッハッア!面白い!」

 

その様子を見たエボルはスチームガンをビルドに向けて放った。

しかし、ビルドがその場を一歩も動くこともなければ、エボルの攻撃も当ることはなかった。

 

「うそ!どうやって」

 

普通に直撃コースなのに、ビルドは何も無く攻撃も当たらなかった事にダイヤモンド達は驚く。実際は、目では捉えきれない速さでエボルの攻撃を跳ね返しただけなのだが。

 

「なるほど、ならば!」

 

エボルとビルドは目にも捉えきれないスピードで戦い始めた。

皆が二人の動きを捉えられない中、二人はキックやパンチを繰り出し続けていた。そして、ビルドはエボルの繰り出した拳を掴むと、そのままドライバーのレバーを回し、ビルドの右側に装填された有機物のボトルが光り出した。

 

『ワンサイド!』

 

光り出したボトルのエネルギーは右腕に収束されていく。

 

『Ready go!』

『ジーニアス アタック!』

 

ビルドのライダーパンチが決まると、彼の拳からエボルの体にエネルギーが注入されていく。

 

「なっ⁉︎」

 

注入されたエネルギーが危険を察知し、エボルがすぐビルドから離れる。

 

「ぐわぁ!なんだあ、これは・・・」

 

しかし、ビルドが注入したエネルギーのせいかエボルの動きが止まった。

エボルが動かなかった隙にビルドはドライバーのレバーを2度回した。

 

『ワンサイド! 逆サイド!』

 

今度は左側の無機物のボトルが光り出し、右足にエネルギーが収束されていく。

 

『Ready go!』

『ジーニアス ブレイク!』

 

音声が鳴るのと同時にビルドのキックが炸裂し、動けなくなったエボルを壁へと激突させた。

 

「マジ強え・・・マジ最強・・・」

 

ジーニアスフォームの強さに龍牙は驚いて、何をどう言えばわからず、語彙力の無い台詞でそう呟きながら起き上がった。

 

「まさか、そんな秘密兵器を隠し持っていたとは・・・」

 

壁に突きつけられたエボルが起き上がり、ビルドに呟く。

 

「いいだろう、今回はこれで引いてやるよ。

だが忘れるな、次はこうはいかんぞ、チャオ〜」

 

ビルドに別れを言うとエボルは去っていった。

エボルが去るとビルドはドライバーからジーニアスボトルを外して変身解除し、ジーニアスボトルを見る。

 

「兄さん・・ありがとう」

 

ジーニアスボトルを見た晴夜は、兄:桐ヶ谷巧の技術の凄さを改めて感じ、超えなきゃならない壁の大きさを感じた。

ボトルを仕舞うと倒れていたハートの方を振り向き、近づいて目の前に着くと手を差し伸べる。

 

「大丈夫か?ハート」

 

ハートは晴夜の手を握り、起き上がる。

 

「本当に・・・晴夜君?」

 

「さっきから言ってるでしょう。天才科学者の息子の桐ヶ谷晴夜です!」

 

「ア〜イ!」

 

アイちゃんが晴夜に近づき、機嫌よく笑っていた。

 

「うん!晴夜君に間違いない!」

 

その様子を見て涙が出そうになると、ソード達も駆け寄り涙を拭う。

 

「晴夜君なのよね・・・?」

 

「口調からしたら晴夜さんと思うのですが?」

 

「まさか、だけど桐ヶ谷巧じゃないよね」

 

「だから・・・さっきも言ったでしょう!天才科学者の息子の・・・」

 

晴夜が言いかけると、後ろから足音が聞こえ、全員が振り向く。

 

「和也さん!」

 

「幻冬さんも!」

 

怪我直ったばかりの和也と幻冬がスクラッシュドライバーを装着し走って現れた。

 

「おい!みんな、敵は・・・って、誰もいねえ!」

 

「晴夜さん・・・じゃなくって巧さんでしたね」

 

「かずやん、幻冬君。俺だよ、晴夜」

 

「「えっ?」」

 

「・・・もしかして、晴夜さん?」

 

「戻ったのか?」

 

和也が聞くと晴夜をクルリと体を回す。

 

「よう!ただいま!天才科学者の息子の桐ヶ谷晴夜です!」

 

そして笑顔で自慢気に言う。この口調を聞いた全員は間違いなく、晴夜だと確信した。

 

「・・・何が、ただいまだ!てめえ、心配して損したじゃねえか!心火を燃やしてぶっ潰す!」

 

和也が晴夜に向かって走り、思い切り晴夜の体を叩いて説教する。和也からの説教が終わると龍牙に近づき、手を差し伸べる。

 

「遅くなったな、相棒!」

 

「〜ったく、いつもお前は遅いんだよ!」

 

龍牙は晴夜の上げた手を掴む二人が固い握手を交わした。

 

「兄さんの事、悪かったな。お前を傷つけた」

 

「・・・気にすんなよ。もう何言われたか覚えてねえよ」

 

「そうだった・・・お前はバカだからそこら辺は問題ないか」

 

「バカって何だよ!せめて、もうちょっと他の事言えよ!」

 

この二人のじゃれ合い、これは誰にも真似できない、二人だから出来ること。

――晴夜は元に戻ったと、全員思っていた。

じゃれ合いが終わるとハートが晴夜の前に現れた。

 

「ハート?」

 

「もう絶対、あんな無茶はしないで!」

 

「ごめん・・・あの時、約束を破って」

 

――無事に帰るって言っていたのに。

ハートはエボルトから龍牙を救い出すために自らも犠牲にしようとしてエボルトを倒そうした晴夜の自分勝手な行動をしたことに怒っていた。

 

「・・・でも、無事に戻ってきて良かった」

 

ハートが笑顔で晴夜に言う。

 

「⁉︎」

 

すると、ハートの笑顔を見て何かを感じた晴夜は顔を赤くして顔を反対の方に向く。

 

(…今、なんでハートの笑顔を見て反応したんだ?)

 

 

 

 

その頃、エボルトの実験室では。ビルドにやられたエボルトが戻り、ソファで倒れ込むと、ビルドに攻撃された胸を抑える。

 

「まさか、あんな物を作り上げていたとは・・・」

 

エボルトが呟くと、防護服を着用した人が現れた。

 

「予測では、あそこまでの力を引き出すとは思わなかった。だが、あいつだからあそこまで引き出せかもしれない」

 

防護服を着ていた人がジーニアスボトルについて話すと、エボルトは黒いパネルを見る。

 

「・・・だが、俺の計画が完成すれば、簡単に奴を倒してやるよ」

 

エボルトの最終計画。彼はそれを成すための、黒いパネルの完成を楽しみにしていた。

 

 

 

 

翌日、秋の雰囲気に舞う公園でおいしそうにクッキーを食べているアイちゃんを晴夜達は見ていた。

 

「食べ過ぎるとよくないからそこまでね」

 

言い聞かせると、アイちゃんが挙手する。

 

「ジュースの飲みすぎもよくないからそこまでよ」

 

「素直ないい子にはご褒美ですわ」

 

ランスがコミューンに変わるとありすがラビーズをセットし、太鼓を出した。その太鼓をアイちゃんは楽しそうに叩いてる。

 

「ちょっと前まではイヤイヤって言うイヤイヤ期だったけど」

 

「それも卒業したって感じだな」

 

楽しそうなアイちゃんを見て、みんなはイヤイヤ期はもう終わったと思った。

 

「不思議だね、アイちゃんの笑顔を見てると」

 

「心がとっても優しくなって」

 

「「元気が出るようね!」」

 

「この優しい顔でこの笑顔があればジコチューがパワーアップすることもありませんわね」

 

「これで、ひと段落乗り切ったな」

 

「アイちゃん頑張って色んなことに挑戦していましたね」

 

幻冬がアイちゃんの頭を撫でると、不思議そうにこっちを見て笑った。

 

 

 

 

場所が変わり、ジコチュークラブでベールがある提案をイーラとマーモに話す。

 

「何? あの羽の生えた赤ん坊をジコチューに育てるだと?」

 

「アイちゃんだ・・・」

 

『正しい子どもの育て方』と言う本を読んでるベールはアイちゃんと訂正した。

イーラとマーモが素っ気無い態度をとり、それにムカついたベールは二人のブラットリングに電流を流した。

 

「アイちゃんがジコチューになれば我々のパワーがアップする。そうすればプリキュアと仮面ライダーを倒せる」

 

「でもどうやって、ジコチューに育てるって簡単じゃないわよ」

 

「そこでだ・・・」

 

服をとると全身タイツの衣装になるベール。暫し間を置くイーラもマーモがポーズをとられて慌てて逃げる。ベールは右手を軽く腰らへんに手を当て、見せてくる。

 

「指人形で行く」

 

指人形を付け、アイちゃんをジコチューにするための計画を始める。

 

 

 

 

みんなとアイちゃんと外で遊びしばらくした頃、晴夜はパソコンを向け、何かのプログラムを組もうとした。だが、頭の考えのどこかではマナの事を考えていた。

 

(はぁ〜、なんだろ…マナの笑顔は何度も見てきたはずなのに、今日はやけに引っかかる・・・)

 

「晴夜・・・晴夜!」

 

「⁉︎え・・・なに?」

 

「なにって、お前さっきから手止めてるからどうしたと思ってよ」

 

「ああ、ちょっと考えごと『相変わらず、鈍いな・・』えっ?」

 

「どうした?」

 

「いや、なんでもない・・・(今、兄さんの声が・・・)」

 

いきなり兄の声が頭から聞こえ、何が起こったのか自分にもわからなかった。

 

 

その日の夜、相田家のマナの部屋ではマナとアイちゃんとシャルルが寝ている。

 

「アイちゃん アイちゃん」

 

「きゅぴ?」

 

アイちゃんが気持ちよく眠いていると、自分の名前を呼ぶ声が聞こえ目を開く。

 

「ここだよ、アイちゃん」

 

天窓を見ると指人形がいた。アイちゃんは寝ぼけながら起き上がり、飛んで見に行くが、近づいてみたらもういなかった。

 

〈ひょこん!〉

 

いきなり出てきたベールの指人形が窓越しでアイちゃんの前に現れた。

 

「「「こんばんは、アイちゃん」」」

 

幼児番組のような挨拶し、イーラにニワトリ、マーモや猫の指人形も現れた。

 

「僕達は君の友達さ」

 

「寝るのはまだ早いわ」

 

「一緒に、遊ぼうよっ!」

 

指人形を見て友達と言ってくれて感動したのか、嬉しそうなアイちゃんが目を輝かせていた。

 

「夢のパラダイスへレッツラゴーだ」

 

「楽しいよ~」

 

「おいでよ~」

 

「早く早くぅ」

 

三人がアイを誘うとする。アイちゃんは超能力で窓を開け、ベール達を追う。

 

「アイちゃん、こっちだよ〜」

 

ベール達と共にアイちゃんの動きに合わせて飛行していた。

 

「ノリノリだね、アイちゃん」

 

「今夜は泣かさないわよ、アイちゃん」

 

自分達の人形を動かしながら誘惑し、アイちゃんを誘導していく。

 

 

翌朝。マナはアイちゃんを起こすが、本人はまだ眠たそうな感じだった。

抱いたマナ曰く、アイちゃんは朝からいつも元気なのに寝ているという。食事も膨れっ面で拒否した。

 

「食べたくないの?」

 

「ちゃんと食べないとダメシャル!」

 

お説教を喰らうが「やっ!」と拒否るアイちゃん。

「またイヤイヤ期かな?」と思うマナの横では、アイちゃんが赤ちゃん椅子の机をイヤイヤ言いながら叩く。

 

「マナ!急がないと学校に遅刻しちゃうシャル!」

 

「ホントだ! じゃあシャルル、今日はアイちゃんを見てて」

 

「まかせるシャル」

 

シャルルに言われ、マナは学校へと向かった。

 

 

その日の夕方、みんなが相田家に訪れた。

 

「ただいま・・・えっ!」

 

部屋に入ると中は無茶苦茶になっており、シャルルはボロボロだった。

 

「どうしたのこれ?」

 

「アイちゃんがお昼寝しないから玩具を取り上げようとしたら、イヤイヤと引っ張りあいになってこうなったシャル」

 

シャルルがこうなった説明をすると、後ろでラケルとランスと玩具の取り合いしてるアイちゃんがいた。そしてランス、ラケルの順に投げ飛し、ラケルはダビィと激突した。

 

「アイちゃんも随分力持ちになったのね」

 

「この間、うちで野菜の収穫やったからか〜?」

 

「それでも、強くなりすぎですよ」

 

マナは晴夜達に「今朝からまたイヤイヤ期が始まったみたいなの」と教える。

 

「アイちゃん、なんか変わったシャル」

 

シャルルは膨れっ面でガラガラをたたきつけてるアイちゃんを見ながらそう説明する。

 

「まぁ、まだ赤ちゃんだもんね」

 

「日々、変化成長するのが赤ちゃんですわ」

 

「しばらく経ったら、いつものアイちゃんに戻るだろう」

 

だがシャルルはきっと何かあると考え、自分が突き止めようと考える。

 

(でも、なんでいきなりまたイヤイヤ期に・・・昨日までは、そんな感じはなかった・・)

 

晴夜も急にこんなことになるなんておかしいと感じていた。

 

 

そして、夜になり。原因を突き止めようとシャルルが夜更かししようとするが、結局寝てしまい、目を開けた頃には朝だった。マナに挨拶されやってまった顔のシャルルはアイちゃんを気にすると、アイちゃんもまだグッスリ寝ていた。

つついて起こそうとするがやっぱりグズる。

 

「「まさか!」」

 

顔を見合わせる。

その後ジュースも飲みまくって、マナの飲みすぎだよと言う静止も聞く耳も持たずなアイちゃん。マナは本格的に2度目のイヤイヤ期が始まったって感じだと思う。

 

 

「今晩こそ・・・」

 

そして、再び夜へと変わった。シャルルは起きてアイちゃんのイヤイヤ期の原因を探ろうとした。

 

「我慢シャル、寝ちゃダメシャル、ファイトシャル」

 

そう呟いて寝ないようにするが、数分後にはすっかり寝ってしまう。

 

 

その頃。その日の夜、地下室では爆睡して寝ている龍牙に対して、晴夜は父親のデータからまだ開けないデータを開こうとパスワードを入力する。

 

「ダメだ・・・残ったデータが開かない。はぁ〜、アイちゃんのこともあるし・・・『相変わらず、他人のことばかりだな』っ⁉︎」

 

兄の声が聞こえ、後ろを振り返ると周りは白く染まっており、そこは長々と続く階段と境界線のような鏡が置かれていた。

 

「ここは・・・?」

 

晴夜が辺りを見回し、鏡を見るとそこに防護服を着た桐ヶ谷巧がいた。

 

「兄さん・・・」

 

「ここは、僕とお前の記憶の世界・・ここで僕とお前の記憶を共有できるんだ」

 

「記憶・・・もしかして、俺が4年前の父さんの記憶が曖昧なの、兄さんの仕業・・・!」

 

「そんな事より・・お前は今、他人の事を考えるより、エボルトを倒すことに専念しろ!」

 

「わかってる・・・でも、俺はアイちゃんの優しい笑顔を取り戻したい」

 

「はぁ〜、本当にお前は・・・」

 

巧が呟くと急に周りが光り輝き出した。晴夜が顔を上げると、元の自分の部屋へと戻っていた。

 

「・・・今のは、夢か?…あれ?」

 

パソコンの画面を見ると、開けなかったデータが開いていた。そこには、晴夜も知らない10本のボトルの事が書かれていた。

 

「人工的に作られたボトル・・・ロストボトル?」

 

ロストボトル・・・父親のデータから出てきたこのボトル。フルボトルは違うこのボトルが何の意味があるのかわからなかった。

 

 

 

 

その頃、ジコチューグラブのボウリング場。そこには、ベール達に連れてこられたアイちゃんがいた。

 

「おやちゅ!」

 

「はーい!」

 

アイちゃんが言えばマーモがクッキーを出し、アイちゃんが口にする。

 

「じゅーちゅ」

 

「はぁい!」

 

イーラがジュースを取り出し、アイちゃんが勢いよく飲む。

 

「おもちゃ~」

 

アイちゃんに要求すれば二人を玩具を出す。

 

「ジコチューに好きなだけぇ~」

 

「食べて飲んで遊んでね」

 

イーラとマーモの言うとおり実行するアイちゃん。

 

「もっと~!」

 

「「ハイハイ」」

 

要求されると途端にやる気ない返事で準備する。

 

「どんなワガママを言ってもぜーんぶ自分の言うとおりになるって最高だろ~?」

 

「それがジコチューよ。アイちゃんもジコチューになりたいよね~」

 

苦笑いしながらアイちゃんを口説き落とそうとしていた。

アイちゃんはそれに答える様に、嬉しそうに二人の頬を引っ張る。

 

「楽しいのか〜?」

 

イーラが聞くと、アイちゃんは頷く。

 

「よかったわ」

 

アイちゃんの涎掛けのハートが黒く染まりかけ出した。

 

「アイちゃんが完全なジコチューになるまで、時間の問題だな」

 

ベールは心中でそう考え、ニヤつく。

 

「そうなれば俺は更にパワーアップ。人間界から奪ったジャネジーをも独り占めし、エボルトもキングジコチュー様をも超える力を手に入れれば、ジコチュー界のナンバートゥーからワンに昇格だっ!」

 

メロンジュースを飲みながら妄想をし、嬉しさを我慢しきれなり、口にジュース残ったまま大笑いをする。

すると前方からボウリングのピンが飛んできてベールの顔面に直撃する。

 

「アイちゃんがボウリングしようって」

 

「ふん! バカバカしい!」

 

「きゅぴらっぱ〜!」

 

癇に障ったのか、涎掛けのハートを光らせて超能力発動し、ベールをレーンに正座させる。

そのまま超能力で飛ばされるボール。慌てて逃げようとして滑ったベールをピンごと撥ねとばす。

 

ドヤ顔のアイちゃんの後ろでベールが酷い目に遭ってはしゃいでるイーラとマーモ。

すると二人もレーンに置かれる。逃げようとするも轢かれるのは当然の結末。

超能力で動くボールとベール達の悲鳴がしばらく暫く続く。それを見て喜んでるアイちゃんの涎掛けのハートはほぼ闇に染まってる。

 

「今は我慢だ!もう少しで俺は・・・なんばー・・・わん・・・」

 

子供声をバックに、当然ながら指人形もガックリと倒れる。

 

 

 

 

明け方。帰って来るアイちゃんが眠そうに自分のベビーバックに入ろうとした。

丁度その時、鼻ちょうちんが割れたシャルルがアイちゃんが帰ってくるのを目撃した。

 

 

そしてその日の夕方、大貝中の昇降口でその事を晴夜達に話した。

 

「え!アイちゃんが朝帰り⁉︎」

 

それを聞いて驚く六花。頷くマナはシャルルが見たと教える。

 

「まさか、アイちゃんがそんな」

 

「見間違えじゃねえか?」

 

「でも、もし朝帰りなら夜どこに行ってるんだ?」

 

「確かに最近のアイちゃんはすごくワガママになっちゃって。それと関係してるかも・・・」

 

話しながら下駄箱に着き、マナが下駄箱をあけると中から手紙が落ちてきて、それを拾う。

 

「ら、ら、ら、ら、らぶれちゃー⁉︎」

 

「ラブレター⁉︎」

 

「どうした?お前まで珍しい・・・」

 

六花がうろたえると、晴夜まで反応した。

だが、マナが表を見ると果たし状だった。それを見て二人は『はぁ〜』と安心したのか、

ため息を吐く。

 

「本当にどうした?お前・・・」

 

「え?いや・・・別になんでもない」

 

誤魔化すと、晴夜と龍牙も果たし状に書かれた内容を読むと、目を大きくした。

 

『アイちゃんはあずかった かえして欲しければ 町外れの廃工場まで来い! ベール』

 

「アイちゃんが浚われた!」

 

「今すぐ助けに行かないと!」

 

「でもまた何か企んでいるかもしれないよ」

 

「俺達を誘う罠かもしれねえ!」

 

「例えそうだとしても、アイちゃんは絶対取り戻してみせる!」

 

マナは手紙を強く握りながら、アイちゃんを取り戻そうと誓う。

 

「行こう!どっちにしてもアイちゃんが危険だ!」

 

晴夜達は学校を出て、アイちゃんの元へと急いで向かう。

 

 

 

しばらくし、和也やありす達とも合流し指定された廃工場へと到着した。中には既にベール達三人が背後を向きながらいた。

 

「アイちゃんはどこ?」

 

「隠してないでおだしなさい!」

 

「もし、何かしたなら…」

 

「ここにいるよ」

 

子供声で振り向くベール。

彼が抱っこする腕にはサングラスをかけ、灰色衣装の着たアイちゃんがおり、晴夜達はそれを見て驚く。

 

「アイちゃん!」

 

「その格好どうしたの?」

 

「アイちゃんこっちへ」

 

亜久里が言うがアイちゃん来る気はなかった。

 

「やだって言ってるよ」

 

「お前らが勝手にそう言ってるだけだろ!」

 

「違うよ、これはアイちゃんの意思だよぉ~」

 

和也の鼻に指人形をおしつけるイーラ。

 

「アイちゃんは~、私達と居るほうが楽しいんだよねぇ」

 

そう言って指人形を振るマーモ。

アイちゃんはそれに対して「ハイ!」と応える。

 

「アイちゃんは完全なジコチューになったんだよ」

 

「そんなの嘘ですわ!」

 

「ジコチューに好きなだけ飲んで」

 

「ジコチューに好きなだけ食べてね」

 

イーラとマーモがお菓子とジュースを与えると、アイちゃんは両手叩いてご機嫌な表情になる。

 

「そうか!お前らが夜な夜なアイちゃんを連れ出してジコチューに育てていたな!」

 

晴夜はアイちゃんの急な変わりようはベール達の仕業だと察する。

 

「正解だよ~!」

 

「でも、今更気付いても遅いよ」

 

二人が言ってるとアイちゃんがゲップしながらドヤ顔でクッキーを食べてる。

 

「ダメだよアイちゃん!」

 

「もうやめて!」

 

「お腹壊しちゃうよ」

 

マナ達が叫ぶがアイちゃんは止めようとしなかった。

 

「ほーら、怖いお姉ちゃんとお兄ちゃん達が怒ってるから、取り上げちゃうね」

 

ベールはその言葉通りお菓子とジュースを没収させアイちゃんを嫌がらせる。

 

「いいねぇ~そのジコチュー」

 

「きたよきたよ〜ジャネジーが漲ってきたよ!」

 

と指人形振りながら言うイーラとマーモ。

 

「アイちゃんは絶対取り戻す!」

 

「皆、行くよ!」

 

マナが言うと全員頷く。

 

「アイちゃん!」

 

亜久里がアイちゃんを呼ぶがそっぽ向かれる。

 

「亜久里ちゃんは危ないから下がってて」

 

晴夜達四人はドライバーとボトルを取り出し、マナ達四人はコミューンとラビーズを取り出した。

 

『ラビット&ラビット!』

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

『グレートクローズドラゴン!』

『ロボットゼリー!』

『デンジャー!クロコダイル!』

 

晴夜達四人がドライバーのレバーを操作し、四人の周囲からそれぞれのビルダーが出現した。

 

『『Are you ready?』』

 

「「「変身!」」」

「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

 

晴夜達四人の身体にビルダーから形成されたアーマーが装着され、仮面ライダーへ。マナ達五人は光に包まれ、光から現れるとプリキュアへと姿が変わった。

 

『オーバーフロー!紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

『Wake up CROSSーZ!Get GREAT DRAGON!Yeah!』

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!〈キャー!〉』

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

 

亜久里以外の全員が変身を完了すると、構える。

 

「幻冬君。君は亜久里ちゃんを守ってあげて!」

 

「わかりました!」

 

ハートの指示でローグは亜久里をフォローにするためビルド達から離れた。

ビルド達はアイちゃんを取り戻すためベール達三人に向かっていく。

 

「プリキュアども、仮面ライダーども!」

 

「今日がお前達の最期の日よ!」

 

イーラとマーモが闇の光弾を作り出し、ビルド達に向かって放つ。唸り声と共に廃工場の壁を破壊する。七人が工事から出るとイーラとマーモがすぐさま飛び出てきた。

ハートとビルドはマーモ、ダイヤモンドとクローズはイーラの連撃を防御中。

 

「こいつら、またパワーが上がってる!」

 

押されているとロゼッタとグリス加勢に入り、イーラの連撃を防御する。

 

『ビームモード!』

 

グリスがツインブレイカーでイーラをロゼッタから離すが、難なくイーラは砲撃を躱した。

 

「挟み撃ちよ!」

 

ソードの指示でダイヤモンドとクローズがハートと突撃を仕掛ける。

 

「何のこれしき!」

 

両手にバリアを張るマーモ、それによって爆風で弾き飛ばされる四人。

 

「皆さん!」

 

「隙あり!」

 

「危ねえ!」

 

心配するロゼッタにイーラが光弾を放ちグリスがロゼッタを庇うが巻き込んでしまい倒れてしまう。

いつにもなく押していて笑っているイーラとマーモにベールも勝ちを確信していた。

 

「アイちゃんにうるさい事を言う、怖いおねーちゃん、おにーちゃん達をおにーちゃん達がとっちめてくれてるよ~」

 

アイちゃんの目を伏せながら言うベールに喜んでるアイちゃん。

 

「はっはっはっ、ざまぁねぇなぁ!何が漲る愛だ!」

 

「愛なんてものは儚く消える下らないものなのよ」

 

「愛は・・・くだらなくない!」

 

「「はぁ⁉︎」」

 

ハートが叫ぶと立ち上がって、叫び続けた。

 

「それに、決して無くなったりしない。愛って信じる事だから。あたしがアイちゃんを信じている限り、愛は無限に溢れてくる」

 

「うるせぇ」

 

イーラが光弾を放つと、ビルドが前に出てフルボトルバスターを放ち、光弾を相殺した。

 

「晴夜君」

 

「ハートの言う通りだ。俺達がアイちゃんを信じる限り、俺達の力はいくらでも溢れる!」

 

ビルドが言うと亜久里も何か決意し、キリッとした顔になってアイちゃんに叫ぶ。

 

「アイちゃん、目を覚ますのです。アイちゃん!」

 

亜久里が呼びかけるとアイちゃんは涙を流して泣き出す。

 

「アイちゃんが泣けばジャネジーが強くなるわ」

 

ジャネジーが上がったイーラとマーモがビルドに向かってくる。ビルドもフルボトルバスターを構え、イーラとマーモを迎撃する。

ビルドが応戦していると負のエネルギーは廃工場屋上のタンクの足場を捻じ曲げ、タンクが転落していた。

 

「「「「危ない!」」」」

 

ハート達が起き上がり、転落したタンクに向かって急いで走っていく。ビルドも二人を払いのけ、フルフルボトルを外し数回振ってキャップを回した。

 

『タンク!』

 

フルフルボトルをもう一度差し込み走りながらレバーを操作した。

 

『タンク&タンク!ビルドアップ!』

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

タンクユニットが現れ、イーラとマーモに攻撃し、ビルドの方へと宙へと飛んでいく。

 

「ビルドアップ!」

 

ラビットラビットアーマーがパージされ、タンクタンクのアーマーが装着されタンクタンクフォームにチェンジし、ハート達を受け止める。亜久里はソードとローグが受け止めた。

 

「「ここは私達が!」」

 

「キュアハートと晴夜さんはアイちゃんを!」

 

「でも・・・」

 

「任せろ!早く行けえ!」

 

頷いてハートとビルドは去り、もう一度ラビットラビットへとフォームチェンジする。

泣いたアイちゃんを抱いたまま慌てて逃げるベールをハートとビルドが追い掛ける。

 

「おいで、アイちゃん!」

 

「アイちゃんを返せ!」

 

「誰が渡すか!」

 

大泣きの影響か、支えていたタンクに亀裂が入りハートとビルドのところへ倒れてくる。中は空洞だが、閉じ込められることは避けれない。

 

「「アイちゃん!」」

 

ビルドとハートは同時に飛びかかり、アイちゃんを守ろうとした。その瞬間、タンクはビルドのハートの上に落ちた。

 

「「アイちゃん!」」

「「「キュアハート!」」」

「「晴夜(さん!)!」」

 

ベールは難を逃れたがアイちゃんの姿もなかった。それを見て、アイちゃんもタンクの中にいると察した。

 

 

中では割れたサングラスが落ちていた。気を失っていたハート目を覚まし、ビルドも起き上がる。中は外側が暗く、何故か中心は明るい。

起き上がる二人はアイちゃんを見ると、泣きかけたアイちゃんがいた。

 

「アイちゃん!」

 

ハートがアイちゃんを見ると、すっかり黒ずんでる涎掛けを見て目を潤ませる。

 

「アイちゃんごめん。アイちゃんの事、ジコチューになるまで気付けなくて」

 

「ハート・・・アイちゃん・・・」

 

ハートは大泣きのアイちゃんを、目を潤ませながらギュッと抱きしめる。

 

「アイちゃんがあたし達の事、忘れてしまっても信じてるから」

 

「アイちゃんが笑顔でいるとすっごく幸せな気持ちになれるんだ。

だから・・・思い出してほしい」

 

二人が呟くと、ハートはアイちゃんにこれまでの事を話し始める。

 

「ねぇ、アイちゃん。前にみんなでかずやんの農園行った事、覚えてるかな?頑張る亜久里ちゃんに釣られてアイちゃんもニンジンが大好きになったんだよね。いっぱい食べて大きくなろう」

 

和也の家の農園で収穫体験した事を語る。

 

「あの頃のアイちゃん、イヤイヤ期でよく泣いてたよね。あたし、どうしたらいいか分からなくて困ってたんだ。でも、あたしも赤ちゃんの時にママやみんなに支えられて大きくなったんだよね。アイちゃんはどんな女の子になるのかな?

短い間に色んな事が沢山あったよね。あたしがレジーナと離れ離れになって落ち込んでいた時、あたしと晴夜君をアイちゃんが励ましてくれたこと」

 

レジーナの事で悩んでいた時、アイちゃんはハートとビルドの心を慰めてた事。

 

「初めてしゅごーいって喋ったり、学校でヒヤヒヤしたりしたこと・・・

六花、ありす、まこぴー、龍牙君、かずやん、亜久里ちゃん、幻冬君、シャルル達、それからお兄さん」

 

みんなとのかけがえのないアイちゃんの思い出をハートが語り続けるとビルドも近づき、足を曲げてアイちゃんを見る。

 

「アイちゃん、俺もアイちゃんのおかげで今もビルドとして居られるんだ」

 

そう言ってドライバーからハザードトリガーを外した。

 

「俺が初めてハザードトリガーを使った時、俺はトリガーの力に飲まれ自我を失ってレジーナを倒そうとした」

 

ハザードトリガーをアイちゃんに見せながら初めて使った時の話をする。

 

「あの日の事は絶対に忘れてない。あの時はもう戦いたくないって自分でも思ったし、自分を何度も責めた・・・・でも、アイちゃんの笑顔を見て思い出したんだ。

俺は、アイちゃんの様な優しい笑顔を守りたいって、それが戦う覚悟を取り戻せた・・・

だから、ありがとうアイちゃん」

 

「皆で支えあって、やってこれたよね。そして、あたし達と初めて出会った時の事、覚えてるかな?」

 

ハートが初めてアイちゃんと出会った時・・・同時にアイちゃんの記憶の卵が割れ・・・

ハートとビルドの顔に掛かっていた逆光が晴れる。

 

「マ・・・ナ・・・?せ・・い・・や」

 

アイちゃんが目を輝かせ、二人を見る。

 

「アイちゃん」

 

「マナー!」

 

優しい顔でハートを呼び、嬉しそうなアイちゃんは「マナー!」と言いながら抱きつく。

 

「アイちゃん大好きだよ!」

 

お互いの顔をスリスリする。

ハートの優しい笑顔を見て、ビルド――晴夜が、何故自分がハートの事を気にかけていたかわかった。

 

(そうか・・・俺は・・ハートの事が・・・)

 

ビルドが心で呟くと二人に近づき、ジーニアスボトルを取り出した。

 

「よし、行こうか、みんなの所に!」

 

『グレート!オールイェイ!』

 

音声が鳴ると同時にキャップを正面に回し、ビルドドライバーに差し込む。

 

『ジーニアス!』

『イェイ! イエイ! イェイ!イエイ!』

 

レバーを回すと、特殊加工設備『プラントライドビルダーGN』が精製された。

 

『Are you ready?』

 

音声が流れるとビルドに白いボディースーツが装着し、それと同時にボトルに成分が注入され、プラントビルダーから射出された60本のボトルが全身に装填される。

 

『完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!』

 

ジーニアスとなるの同時に閉じ込めていたタンクに光が刺し込まれる。

 

「きゅぴらっぱ〜!」

 

アイちゃんの言葉と共にタンクは完全粉砕され、アイちゃんを抱いたキュアハートとジーニアスフォームとなったビルドが現れた。

 

「「「キュアハート!」」」

「アイちゃん!」

「「「晴夜(さん!)」」」

 

ビルド達が出て来ると同時にイーラ達のジャネジーが弱り始めた。

 

「力が落ちていく!」

「帰ろっと」

 

イーラとマーモが逃げようとするとブラットリングから電流が流れ、二人を逃げられない様にする。

 

「ブラッドリング最大パワーで行けぇ!」

 

タンクの上でベールが命じると、闇に光るブラッドリングからジャネジーが漲る。

 

「おおすげぇ!」

 

「こうなりゃヤケよ!」

 

ジャネジーが上がりイーラとマーモがやる気になった。

 

「アイちゃん!」

 

アイちゃんを出迎えると亜久里が叫ぶ。

 

「プリキュア!ドレスアップ!」

「きゅぴらっぱ~!」

 

亜久里はアイちゃんから召喚されたラブアイズパレットにラビーズをセットし、変身の手順をとると炎に包まれて、姿を変え始める。

そして、炎が消えるとキュアエースとなった。

 

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「「くらえ!」」

 

イーラとマーモは変身したキュアエースに向けて、先ほどの光弾をエースに向けて発射する。

 

「彩れ!ラブキッスルージュ!」

 

ルージュを唇に塗り、相手に向かってキスを投げると、前方にハート形のエネルギー体が生成される。

 

「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ~ん!」

 

エースが放つのと同時にアイちゃんの光を後ろから浴びたエースショットはイーラとマーモの光弾を圧倒する。

 

「すごい!」

 

「これが完全に愛を取り戻した、アイちゃんの力ですわ」

 

パワーアップしたエースショットはイーラとマーモを喰らい、完全に延びていた。

 

「ちっ、役立たずどもが!」

 

指を鳴らし、倒れた二人からブラッドリングを没収、自身の両手人差し指に一つずつ装着された。

すると、風船が膨れるように体を肥大化させるベール。動きがなんとも気持ち悪い。

 

「スーパー、ベール!」

 

決めポーズをとり、ビルド達の前に現れた。

 

「アイちゃんに愛が戻った今、あたし達に恐れるものはない!」

 

ハートが言うと全員頷き、ハート達五人は手を上に掲げる。

 

「「「「「マジカルラブリーパット!」」」」」

 

ハート達五人がマジカルラブリーパットを出現させ、キュアラビーズを填め込みハートを除く四人のマジカルラブリーパッドの中央にそれぞれのシンボルマークを表した。

 

「「「「私達の力をキュアハートの元へ!」」」」

 

四人がエネルギーカードをキュアハートのマジカルラブリーパッドに送る。

四枚のエネルギーカードがハートのマジカルラブリーパッドの画面の上に載り、ハート形を描き、五枚のカードを合わせた強力なエネルギーカードを生成され、

 

「プリキュア!ラブリーストレートフラッシュ!」

 

スーパーベールに向けてラブリーストレートフラッシュを放った。

ベールはラブリーストレートフラッシュに何度も拳を繰り出し、防ごうとした。

すると、ベールの前にビルドが現れた。

 

「お前は俺がビルドする!」

 

ビルドが叫ぶと、ドライバーのレバーを回した。

 

『ワンサイド!逆サイド! オールサイド!』

 

ビルドに装着された60本のボトル全てが光り出し、ビルドとベールの周囲を数式と方式が囲む。

 

「勝利の法則は、決まった!」

 

ドライバーから虹色に輝くグラフの放物線が現れ、ベールを拘束した。

 

『Ready go!』

 

ビルドが高く飛躍し、放物線を乗るように勢いよくベールに向かってライダーキックを放つ。

 

『ジーニアスフィニッシュ!』

 

ラブリーストレートフラッシュが決まった所にジーニアスフィニッシュがベールにボトルのエネルギーを注入していく。

 

「俺は、ナンバー1に、なる男だぁ~!」

 

ベールが叫ぶが二つの技が決まり光の中でダメージを受け、爆発し半裸で返って来る。それと同時にビルドも地面に着地する。

 

「やばい・・・ジャネジーが・・」

 

ジーニアスボトルの影響でベールのジャネジーが急激に落ちていた。彼から落ちたブラッドリングは消滅して、姿を消す。

 

「覚えてなさい!行くわよ、このポンコツ!」

 

イーラがベールの肩を貸し、マーモがベールに拳骨すると去っていき、工場も元通りに戻った。

 

 

その夜、水路傍を寝ているアイちゃんを抱っこしながら帰路を歩いていた。

 

「よく寝てるね」

 

「今日は色々あったもんな」

 

「アイちゃんの力と晴夜のジーニアスの力があればキングジコチューにも勝てるかも知れない」

 

「確かに晴夜さんのジーニアスボトルとアイちゃんの笑顔にはそれだけの力があるかも知れませんね」

 

「そうですわね。そうなればキングジコチューと相対する時が来たのかも知れません」

 

「そしたら・・・」

 

「レジーナとも会える」

 

みんなが話している中、楽しい夢を見ているのかアイちゃんはニッコリと笑っていた。

 

 

 

 

その頃トランプ王国、キングジコチューの前に呼ばれたベール達三人。

 

「あぁあ〜、ビルドにボコボコにされたみたいだな〜」

 

「くぅ〜エボルト、貴様・・・!」

 

エボルトの言葉に何も言い返す言葉がなく、ベールは拳を強く握りしめる。

 

「あーあ、わざわざトランプ王国に呼び出されたってことは・・・」

 

「またお説教?」

 

「口を慎め、聞こえるぞ」

 

ベールが二人に注意する。

 

「あんた達ってダメね、やっぱりアタシがいないと」

 

「そ、その声は!」

 

聞き覚えのある声が聞こえ、トランプ王国の空を見上げると。キングジコチューの上から緑色の闇の空間が出現し、そこから水色の光の球体が現れ、中から無数の赤い光線が飛び出し間もなく砕け散る。

 

「「「レジーナ!」」」

 

三人が声を揃える。

 

「レジーナ様! でしょ?」

 

キングジコチューによって深い眠りについていたレジーナが、ついに目覚めた。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第46話 再会と槍…変化するボトル

 

 




おまけ

スタークちゃん・エボルちゃん「ち"ゃお"♪」

7月号の付録は〜?

これを持てばみんな胸がドキドキ!

キングジコチュードール〜!

全長40cmくらいあるよ〜(我に従え!頭を垂れろ!)
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新連載!『アタシのジコチューな恋物語』第1話にみんなドキがムネムネ!!

DVD付録には『ドルオタ、推しと付き合うってよ』第13話を収録!

応募者全員サービスは〜

ジョー「バエル!」

ち"ゃお"7月号!好評発売中!!

エボルト「誰が買ってると思う?」

晴夜「龍牙かなーやっぱりwww」

エボルト「上条当麻だ」

晴夜「誰やねん」

不幸だぁぁぁぁぁぁ!?

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