Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は、父である拓人が実はジコチュー達とエボルトを欺くためにスパイ行為をしていたことに驚きを隠せずにいた。そんな中、俺たちは、仲間と協力してついにエボルトを倒した!」

龍牙「エボルトを倒したMVPは俺で決まりだな!」

和也「なんだよそれ。俺がお前にブリザードナックルを渡したおかげでエボルトの動きを封じ込めたんだろ! つまり俺が、M!V!P!」

幻冬「それを言うなら皆さんよりリーーチの長い僕の方が先にエボルトにダメージを与えたはずです。だから僕が、M!」

晴夜「どうでもいいよ。ハイじゃあ、第51話いきまーすよ!」


最終章『LOVE&PEACE編』
第51話 新たなるメモリー?涙の授業参観


エボルトの戦いからしばらく時が経ったそんなある日、久しぶりにジコチューが現れる。

公園に現れた長靴ジコチューにプリキュア組が踏み潰されそうになるが、抑えて投げ飛ばした。

 

「ジコチュー!さっさとアイツらを倒しておしまい!」

 

跳んだジコチューが水たまりに着地すると飛沫が飛ぶが、ビルド達は躱して、逆にマーモは飛沫を喰らった。

 

「何すんのよ!お化粧が崩れちゃうじゃない!」

 

『Ready go!』

 

マーモがジコチューに文句を言ってる間にビルドがレバーを操作し、高く飛躍する。

 

『ハザードフィニッシュ!ラビットラビットフィニッシュ!』

 

ラビットラビットビルドのライダーキックが決まり、長靴ジコチューが倒れる。

 

「水遊びは、周りの人に注意しておやりなさい!」

 

『クロコダイル!』

 

エースが唇にルージュを塗り、ローグがスチームブレードを装着してライフルモードにしたネビュラスチームガンにクラックボトルを差し込む。

 

「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ~ん!」

『ファンキーショット!クロコダイル!』

 

エースショットとファンキーショットが命中した長靴ジコチューは浄化された。

 

「覚えてらっしゃい!」

 

マーモが引き上げると同時にエースの変身時間が過ぎ、変身が解けた。

 

「それでは皆さん、帰りましょうか」

 

亜久里が言うと、ビルド達も変身アイテムを抜こうとするが・・・

 

「亜久里・・・」

 

「おばあ様・・・⁉︎」

 

後ろを振り向くと先程の戦闘を、たまたま通りかかった茉里に見られてしまった。

更に、時間切れとなって変身が解けて元の姿に戻った所も。

 

「見て・・・いたのですか・・・?」

 

「亜久里ちゃん・・・」

 

「最悪だ・・・」

 

 

 

それから夕方となり、幻冬が円家まで亜久里を送る。

 

「じゃあ、また学校で」

 

「ええ・・・また・・」

 

いつもの口癖である『アデュー』を言わず亜久里は家へと入っていく。そんな亜久里を見て幻冬は心配になっていた。

 

「ただいま帰りました・・・」

 

「亜久里・・・」

 

亜久里が家へと入り玄関を登る。

 

「明日の授業参観ですが、一緒に出ま―――」

 

「後にして下さい」

 

顔を下に向け亜久里は部屋の方をへと向かっていき、入っていた。

 

「おばあ様に見られてしまうなんて・・・わたくしとした事が迂闊過ぎましたわ」

 

 

そして、亜久里が部屋に入ってから数時間と経った。

 

「亜久里、夕食は食べられますか?」

 

「いえ、結構です・・・」

 

茉里が夕食は食べられるかと尋ねるが、亜久里は結構ですと答えた。

 

「さっきの事、気にしているのですか?」

 

茉里が亜久里にエースから元に戻ったことを気にしてるのと尋ねる。

 

「わたくしは前から知っていましたよ。あなたが特別な運命の子である事を」

 

なんと、亜久里が特別な子である事を、茉里は既に知っていたようだった。

 

「もうしばらくの間は黙っているつもりでしたが、今が頃合いなのかもしれませんね」

 

そして、茉里が亜久里に話さなければならない事を言う頃合いと言い出す。

 

「以前、わたくしが身寄りの無いあなたを引き取った事は話しましたね。

わたくし達が出会った日の事、覚えていますか?」

 

部屋の前で正座し、話を始める。

 

「はっきりとは覚えていません・・・」

 

「そうでしょう。そのハズです。何故ならあなたはその時―――まだ生まれたばかりの赤ん坊だったのですから」

 

その時の亜久里はまだ生まれたばかりの赤ちゃんだと、茉里の口から告げられ、亜久里も驚く。

 

「あれは1年前、野点を開いた時の事です」

 

茉里が1年前に何が起こった事を話し出す。

 

「空から光る何かが降って来て、そこへと向かってみたら、赤ん坊だったあなたがいたのです。

すると怪物が現れて、わたくしに襲い掛かろうとしました。その時あなたの体が光って、その光が消えた頃にはその怪物はいなくなり、あなたは今の姿となったのです」

 

おそらく、その怪物というのはジコチューだと亜久里は聞いていた感じていた。だが、それで今の姿になったのかがわからなかった。

 

「わたくしは不思議な声に従い、あなたを見守って来ました。一緒にいたのは、マナちゃん達と仮面の方は晴夜君達でしょう?亜久里?」

 

返事が聞こえなくなったのが気になってふすまを開けると、亜久里の姿はそこには無かった。

亜久里は窓の外から、家を飛び出したのだった。

 

 

晴夜達がソリティアを出るのと同時に、雨が降って来た。

 

「凄え雨だな」

 

「変身が解かれた所を見られちゃった以上、私は茉里さんに正直に話すべきだと思うわ」

 

「俺も六花と同意見だ」

 

「でも亜久里ちゃんは、茉里さんをプリキュアの戦いに巻き込みたくないって言ってたし・・・」

 

「やはり、ここはまず亜久里ちゃんの気持ちを聞いてみませんと・・・」

 

「明日、様子を見に行きましょう」

 

「そうだね」

 

「皆さん!」

 

声が聞こえ振り向くと雨の中、傘を差して走っていた幻冬が現れる。

 

「幻冬君、どうした?」

 

「円さんから、亜久里ちゃんがいなくなったて電話があって・・・」

 

『亜久里ちゃんが⁉︎』

 

亜久里がいなくなったと聞き、晴夜達が驚く。

 

「それで、皆さんの所に来たんじゃないかと思って・・・」

 

「とりあえず、みんなで探そう!」

 

マナが言うとみんな頷き亜久里を探そうとしようとする。

 

「・・・亜久里ちゃん?」

 

すると幻冬が、こちらに向かって歩く亜久里に気付く。

今の亜久里の姿は、傘を持っていなかったためビショ濡れで、靴もしていなかった事から靴下が汚れ、更に泣きそうな表情も浮かべていた。

 

「亜久里ちゃん・・・」

 

幻冬がずぶ濡れの亜久里に傘を被せる。

 

「どうしたの?」

 

マナがどうしたのか尋ねると、急に泣き出した。

 

「六花!時間を巻き戻す装置とか作れませんか⁉︎」

 

「ええ?」

 

すると亜久里は六花に時を巻き戻す装置を作れないか尋ね始めた。

 

「ここは一つ!四葉財閥の力で!」

 

「それは・・・」

 

「晴夜!ジーニアスだったらタイムマシンとか作って下さい!」

 

「た、タイムマシン!」

 

「いくら晴夜がジーニアスでもそれは流石に・・・」

 

「そうだ!アイちゃんの魔法なら!」

 

亜久里がアイちゃんに迫る。

 

「ちょ、ちょっと落ち着いて!」

 

「とにかく一旦、え〜っと、マナの家へ行こう。このままだと亜久里ちゃんが風邪引いちゃうから」

 

晴夜が言うと急いでマナの家へと向かい、家と到着した。

 

 

『ええ~っ⁉︎』

 

「茉里さん、全部知ってたの⁉︎」

 

しばらくし、シャワーを浴び、マナが持ってきた部屋着を借りた亜久里が両手で温かいココアの入ったカップを持って、茉里が全部知っていた事を話した。

 

「はい・・・全部どころかわたくしの知らない事まで・・・」

 

「1年前・・・」

 

1年前と聞き、晴夜は拓人に言われた事を思い出す。

 

 

『お前は・・1年前にトランプ王国の惨劇の時にトランプ王国に来ていたんだ・・・』

 

 

…と、拓人が言ってた時と同じだと感じていた。

 

(1年前って、確か晴夜君も・・・)

 

あの時聞いていたマナも、拓人が告げた事を思い出す。

 

「そして、わたくしはいきなり10歳に成長したらしいです・・・」

 

『へぇー・・・』

 

「えっ⁉︎驚かないですか⁉︎」

 

次の亜久里の発言に関しては、幻冬以外誰も驚くことはなかった。

 

「それだけですか?結構ショッキングな事を言ったつもりですが・・・」

 

「だって・・・ねぇ?」

 

「ねぇって、なんでみんな驚かないんですか?」

 

幻冬と亜久里はなぜみんなが驚かなかったのかわからなかった。

 

「あなた、プリキュアになる時、いつも想いの力で成長してるじゃない」

 

「そう言えばそうでした・・・」

 

「えっ⁉︎そうだったんですか!」

 

亜久里が自分が前にみんなにその事を言ったことを思い出し、幻冬は初めて聞いて驚いた。――まぁ、その時はまだ一緒に戦ってなかったからしょうがない。

 

「竹やぶで生まれたなんて、まるでかぐや姫ですわね」

 

「確かに急成長した所も似てるかもね」

 

亜久里の成長がかぐや姫と同じだと和也とありすが言い出す。

 

「かぐや姫?」

 

「人間の世界で育ち、月の故郷へと帰って行ったお話ですわ」

 

ありすがかぐや姫のストーリーを語り出す。龍牙が亜久里に質問する。

 

「なぁ、亜久里は前にジコチューと戦って負けたって言ってたよな。それっていつの事なんだ?」

 

龍牙が珍しくまともな質問をする。

 

「それです!わたくしもそれが分からないのです!ジコチューに負けたのはおばあ様と出会う前、わたくしが持ってる一番古い記憶なのです」

 

「一番古い記憶って?」

 

「わたくしには、その前の記憶が無いのです」

 

「もしかして誕生日とか知らなかったのは、そう言う事だったから?」

 

「はい。おそらく、敗北のショックによるものだと思っていたのですが・・・」

 

自分の事がよくわからなかったのは敗北のせいによるものだと考えていた。

 

「すみません。その話をすると、わたくしとおばあ様が血が繋がっていない事を伝えなくてはならなかったので、言えませんでした」

 

自分のことをあまり話さなかったことを言って、皆に謝った。

 

「謝る必要無いわよ」

 

「そうだせ、謝る必要は全然ねえよ」

 

それに対して、謝る必要ないと龍牙と真琴が言う。

 

「赤ん坊のわたくしがおばあ様と出会う前に、ジコチューと戦っていたと言うのは、おかしな話です」

 

「確かに・・・」

 

「それに、最近よくアン王女とキングジコチューが戦う夢を見るのです」

 

最近よくトランプ王国の悲劇を、アン王女とキングジコチューの戦いをよく夢で見ると話す。

 

「もしかしたらジコチューに敗れていたと思っていたのは、わたくしの記憶では無いのかも・・・」

 

自分の過去の記憶に自信をなくす。

 

「そんな夢を見るって事は、亜久里ちゃんは、アン王女の生まれ変わりとか?」

 

「あり得そうな気もするけど・・・」

 

「茉里さんに亜久里ちゃんを託した人が誰なのかも、気になるわね」

 

「何より一番分からないのは・・・」

 

「わたくしが何者か、ですね」

 

亜久里が自分が何者かと呟くが…

 

「僕は、亜久里ちゃんは僕たちと変わらない人間だと思うけど・・・」

 

「えっ?幻冬君・・・」

 

幻冬は亜久里は僕たちと変わらない人間だと言う。

 

「だって、亜久里ちゃんいつも誰にでも優しく、自分が正しい思った事を動じずに言える。だから、僕は亜久里ちゃんは人間だと思うよ」

 

「幻冬君・・・」

 

幻冬が言ったことが、亜久里の胸に強く響く。

 

「そうだな・・・それに、ここには人間じゃないって言われても心を揺ることがないバカがいるんだぜ!」

 

晴夜が龍牙を見て話す。

 

「そうそう・・・ん?そのバカって俺のことか?」

 

「他に誰がいるんだよ」

 

「はぁ〜!何で俺がバカなんだよ!」

 

龍牙が椅子から立ち上がり、晴夜の方を揺する。

 

「だって、お前エボルトの遺伝子があるってエボルトに言われた時、バカみたいに動じずにクローズマグマになったじゃねえか」

 

晴夜は龍牙がクローズマグマへと初めてなった時のことを話す。

 

「だから、なんでそこでバカを付けるんだよ!お前だってバカだろ!科学バカだろ!」

 

「それは、ジーニアスですからしょうがないでしょう〜。天才ですから〜」

 

「そこ自慢する所じゃねえだろ!」

 

晴夜と龍牙のじゃれ合いと言い合いを久々に見てみんな笑って見ており、相変わらず仲のいいコンビだな思っていた。

 

「いずれにせよ、わたくしはこれ以上おばあ様にご迷惑をお掛けする事は出来ません!もう一緒にいる訳には行かないのです・・・!」

 

「でも、茉里さんの気持ちも考えるべきだと思うよ」

 

幻冬が茉里に気持ちを伝えるべきだと言う。

 

「まずは茉里さんと話すべきなんじゃないかな?」

 

「ですが・・・」

 

本当のことを話すことに亜久里が戸惑う。

 

「亜久里ちゃんはそれでいいの?茉里さんと離れる事になっても」

 

「わたくしは―――」

 

晴夜に言われ、亜久里の心は茉里とは離れたくないと心の中で思っていた。

 

「マナー?茉里さんから電話よー」

 

「はーい!」

 

茉里から電話が来たと、下にいたあゆみが伝えると、マナは下へと向かった。

晴夜も茉里に聞きたい事があるため一緒に向かった。

 

「きっと、亜久里ちゃんを探されていたのですわ」

 

「亜久里ちゃん、今日は家に泊まってって」

 

上に戻ったマナと晴夜が亜久里に今日は泊まってってと伝えた。

 

「安心して。茉里さんにも事情を話したら、許可貰えたから」

 

「どこまで話したのですか?」

 

「聞いたよ。明日の土曜は、授業参観なんでしょ?茉里さんも楽しみにしてるって」

 

「そうなんですの?」

 

「ええ・・・。保護者の方々の前で絵を描いて、発表する事になっているのです」

 

「明日はあたし達が、責任持って学校に送りますって言っておいたから」

 

「あたし達がって・・・」

 

「まさか・・・」

 

「うん。みんなも泊まってって。今夜はパジャマパーティだよ!」

 

「いいんじゃない?」

 

「ナイスアイデアだと思いますわ」

 

「賛成ー!」

 

「でも・・・」

 

「パーティと言えば―――」

 

亜久里が言いかけるとシャルル達妖精が何かをみんなに見せる。

 

「「「「お菓子シャル(ケル)(ランス~)(だビィ)!」」」」

 

「スイーツ!・・・はっ!今のは反射的に・・・」

 

お菓子を見て目を輝かせるが、すぐに正気に戻った。

 

「いいからいいから。よーしみんな!今夜はとことん楽しもー!」

 

『おーっ!』

 

その後パジャマパーティが行われ、トランプをしたり、枕投げをしていたりしていた。

みんなと遊んで亜久里にだいぶ笑顔が戻ってきた。

 

 

 

それより少し遡って茉里から電話を振り返る。

マナが茉里から泊まる許可を貰うと晴夜に電話が変わった。

 

『やはりあの時亜久里と一緒にいたのはマナちゃん達と仮面の方は晴夜君達、あなた達だったのね』

 

マナ達がプリキュアで晴夜達が仮面ライダーと見抜かれていた。

 

「はい。それとその事は―――」

 

『分かっています。誰にも言わないわ』

 

「ありがとうございます」

 

晴夜達のことは黙ってくれると約束してくれた。

 

「亜久里ちゃんから聞きました。あの子は普通の人間じゃ無いって事、1年前に赤ん坊の姿から今と同じ姿に成長した事も」

 

『ええ、その事を話したら家から飛び出して・・・』

 

「亜久里ちゃんがパニックになるのは当然だと思います。自分が普通の人間じゃない事と、あなたに正体を見られたショックもあって、考える事が出来無かったでしょうから」

 

『晴夜君、頼みがあるのだけれどいいかしら?』

 

「ええ、いいですよ」

 

茉里の頼みを晴夜はお受けした。

 

『亜久里のランドセルと靴を、明日の朝にそちらへ運んでくれる?』

 

「そう言えば、あの時の亜久里ちゃんは靴も履いてませんでしたね」

 

『明日、授業参観なの、お願い出来ますか?』

 

「分かりました。じゃあ朝お伺いします」

 

『お願いしますね』

 

晴夜もその後、上へと上がっていった。

 

 

 

深夜も深まってみんなが眠る中、既に爆睡していた龍牙と和也。しかし亜久里だけは眠れなかった。

 

「眠れないの?」

 

晴夜が眠れないのと亜久里に尋ねる。

 

「あのね、さっき亜久里ちゃんは、茉里さんに迷惑掛けたく無いって言ってたけど、きっと茉里さんは、亜久里ちゃんの事少しも迷惑に思って無いと思うんだ」

 

「どうしてそう言えるのです・・・?」

 

「電話で色々頼まれちゃったんだ。亜久里ちゃんをよろしくって」

 

「あなたの事を思っていなければ、そんな事は言えないわね」

 

「大事な人をおいそれ嫌いになれないものよ」

 

「絆と言うものは、とっても強いものなのです」

 

「それにキュアエースはキュアエース。亜久里ちゃんは亜久里ちゃん。俺達にとっての大切な友達だよ。茉里さんにとっても、きっとな」

 

「あなたはどうしたいの?本当に茉里さんと離れ離れになりたいの?」

 

「一緒に・・・いたいです・・・」

 

亜久里は涙を流して、茉里と一緒に居たいと、そう伝える。

 

「じゃあ、その気持ちを明日、しっかり伝えてみたらいいんじゃないかな?」

 

「はい・・・!」

 

「・・・」

 

その会話を幻冬が寝たふりをしながら聞いていた。

 

 

 

そして翌日。亜久里の通う学校では、親子で一緒に登校する様子が見られた。

亜久里は晴夜からランドセルと靴を受け取り、晴夜達と共に学校へと来た。

 

「頑張れ!」

 

マナのエールを受け取り、幻冬と一緒に学校へと入って行った。

 

 

…それから、しばらく経った後、亜久里と幻冬の通う学校にレジーナが現れた。

 

「何この絵?」

 

学校の昇降口の近くにあった絵を見た。

 

「卒業制作、永遠の友情?変なの。こんなの描いて、何の意味があるの?」

 

するとその時、前に自分がマナとの絵を描いた事を思い出す。

 

「下らないわ。絵なんてモノがあるから、愛が無くならないのよ。人間界から、絵を消してあげる!」

 

 

その頃、亜久里と幻冬のクラスでは保護者の似顔絵を描くという課題が出されていた。

 

(気持ちを伝える・・・)

 

昨日の夜に晴夜に言われた事を思い返しながら真剣に茉里の絵を描いていた。

 

「じゃあ〜、出来た人は手を挙げて」

 

亜久里が茉里の絵を描き終えて手を上げようとしたその時・・・

 

「きゃあぁぁぁぁぁーーー!」

 

外から大きな悲鳴が聞こえ、幻冬と亜久里が椅子から立ち上がる。

学校の外にいた晴夜達も悲鳴の聞こえた方へと向かう。

 

そこで、レジーナが作り出した消しゴムジコチューが現れ、玄関に飾ってあった記念の絵を消そうとした。

 

「やめろ!」

 

晴夜がホークガトリンガーを放ち、ジコチューを吹き飛ばした。

 

「早く逃げて下さい!」

 

先程悲鳴を上げていた教師に逃げるように促し、それを聞いた教師はすぐさま逃げた。

 

「ちょっと晴夜!邪魔しないでよ!」

 

「レジーナ!何してるんだ!」

 

「学校中の絵を全部消すためよ!ジコチュー!絵なんて全部消しちゃえ!」

 

壁を突き破り、学校の中へと入って行った。

 

「おい!ジコチューが学校に入っていたぞ!」

 

「急いがないと、他の子達が危ないわ!」

 

晴夜達は急いでジコチューの後を追いかける。

 

「ジコチュー!やめろ!」

 

「これ以上の狼藉は、許しませんわ!」

 

そこに亜久里と幻冬が駆け付け、更に晴夜達も駆け付けた。

晴夜達四人はドライバーを装着し、マナ達はコミューンにラビーズをセットする。

 

『ラビット&ラビット!』『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

『グレートクローズドラゴン!』

『ロボットゼリー!』

『デンジャー!クロコダイル!』

 

晴夜達四人がドライバーのレパーを操作し、四人の周囲からそれぞれのビルダーが出現した。

 

『Are you ready?』

 

「「「「変身!」」」」

「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

「プリキュア!ドレスアップ!」

 

晴夜達四人の身体にビルダーから形成されたアーマーが装着され、仮面ライダーへ。マナ達五人は光と炎に包まれ、光と炎から現れるとプリキュアへと姿が変わった。

 

『オーバーフロー!紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

『Wake up CROSSーZ!Get GREAT DRAGON!Yeah!』

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!〈キャー!〉』

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」」

 

「愛を無くした悲しい消しゴムさん!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻して見せる!」

 

全員が変身を完了し、ハートが胸にハートマークを作っていつもの決め台詞を言う。

 

「もーっ!いっつもいっつも邪魔してー!このお邪魔虫!」

 

レジーナが叫ぶとエボルドライバーを装着した。

 

『コウモリ!発動機!エボルマッチ!』

 

ボトルを2本差し込み、レバーを操作した。レジーナのドライバーから無数のパイプ線が乱雑に現れた。

 

『Are you ready?』

 

「変身!」

 

レジーナの体にパイプ線が集まって、一瞬でマッドローグへと姿を変える。

 

『バットエンジン!フッハハハハハ ハハハハハ!』

 

マッドローグとなったレジーナはドラゴングレイブをビルドとハートに降り掛かる。

 

「もうこんな事止めて!」

 

「レジーナ!やめるんだ!」

 

「うるさい!うるさーい!プリキュアも仮面ライダーも消し消ししちゃえ!」

 

すると、ジコチューが頭突きを仕掛けるが、跳躍してかわす。

 

「学校の中で暴れるんじゃありません!」

 

「消しゴムマシンガン!」

 

するとジコチューが両腕の消しゴムをマシンガンのように撃ち出す。

 

「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」

 

ロゼッタがロゼッタリフレクションを発動し、消しゴムを弾き返す。

 

『シングル!ツイン!ツインフィニッシュ!』

 

「はぁ!」

 

グリスはツインブレイカーのツインフィニッシュを放ち、ジコチューに当たるとバランスを崩す。

 

「ソードハリケーン!」

 

そこにソードがソードハリケーンを放ってダメージを与える。

その隙に、クローズがドライバーのレバーを回す。

 

『グレートドラゴニック フィニッシュ!』

 

「オラァ!」

 

ダメージを受けたジコチューにクローズのドラゴンパンチを繰り出し、学校の外へと弾かれた。

 

「一気にカタをつけますわよ!」

 

「ダメよ。まだいっぱい残ってるんだから」

 

マッドローグの手には多くの絵が握られていた。

 

「それは・・・!みんなが描いた大切な人の絵!」

 

「大切な人?」

 

「そうです!大切で、大好きな人に見せるために描いた宝物の絵です!」

 

「ふーん、そうなんだ。消しちゃえ!ジコチュー!」

 

マッドローグは手に持っていた絵を全てばら撒いた。

 

「止めて!」

 

「レジーナ!それはダメだ!」

 

「邪魔だって言ってるの!」

 

ミラクルドラゴングレイブを振って強風を起こし、エースとローグ以外が吹き飛んだ。

エースとローグは散らばった絵を必死に集める。

 

「あとは・・・」

 

そして、最後に残った亜久里の絵をローグとエースが必死に探す。

 

「あった!」

 

亜久里の絵はなんとジコチューの前にあった。

ローグが急いで飛び込み、亜久里の書いた絵を掴んで、間一髪絵を守った。

 

「はぁはぁ……よかった!」

 

「なんでそこまで必死になるの?そんなの貰って、喜ぶ人なんていないわよ?だったら最初から書かなきゃ良かったのよ」

 

「そんな事はありません」

 

「おばあ様⁉︎」

 

「茉里さん⁉︎」

 

ローグとエースの前に、茉里が現れる。

 

「これは、大切な孫が私のために描いてくれた絵です。たとえ消えてしまっても、込められた愛が色褪せたりはしません!」

 

ローグから絵を受け取り、消えてしまっても、込められた愛が色褪せたりはしないと言った。

 

「あなたの想い、伝わりましたよ。ありがとう、亜久里」

 

「おばあ様・・・」

 

「亜久里の絵を守ってくれてありがとう。幻冬君」

 

「茉里さん・・・」

 

茉里がローグに礼を言うと、エースが茉里に抱きつく、するとエースの全身が光り出した。

 

「これは・・・」

 

「温かい光・・・」

 

光を見てマッドローグが胸を抑える。

 

「胸が、チリチリする・・・。ジコチュー!あの二人をやっつけて!」

 

マッドローグがエースをやっけてとジコチューに命令する。

 

「あなた達には無理です。何故ならこのわたくし、円亜久里が、おばあ様に指一本触れさせないからです!」

エースが茉里の前に立ち、茉里を守ろうとする。

 

「おばあ様、これからはもっとご迷惑を掛けるかもしれませんが、全力でお守りします!ですから、どうかお傍にいさせて下さい!」

 

「それはわたくしの台詞です」

 

茉里も笑顔でエースの願いに応える。

 

「・・・皆さん、このジコチューは僕に任せてくれないかな?」

 

「それならわたくしも―――」

 

「エースは茉里さんを守るんだ。皆さんもそうしてくれませんか?」

 

ローグが一人でジコチューを倒すような発言をする。

 

「許せないんだ。絵に込められた、その人への大切な思いを消そうとした、この人だけは」

 

そう言うとローグはスクラッシュドライバーを外し、ビルドドライバーを装着した。そしてプライムローグボトルを取り出し、半分に分けて差し込む。

 

『プライムローグ!』

 

プライムローグと鳴るとドライバーのレバーを回す。

 

『ガブッ!ガブッ!ガブッ!ガブッ!ガブッ!』

 

ドライバーのレバーを操作すると、金色に輝くパイプ線がローグの周囲を囲み、ワニの顎が下から出現した。

 

『Are you ready?』

 

プライムライドビルダーがローグに纏わりつき、それをワニの顎が砕いた。

 

『大義晩成!プライムローグ!ドリャドリャドリャドリャ!ドリャー!』

 

そして幻冬はプライムローグへとフォームチェンジする。

 

「亜久里ちゃんの絵を消そうとして、みんなの思いが籠った絵も消そうとしたお前は・・・絶対に許さない!!」

 

ローグがジコチューに向かっていき、それに対してジコチューはローグに攻撃を繰り出す。

だがローグはすぐさまに避けると、拳をジコチューにぶつける。そのまま、ジコチューに反撃する隙を与えず拳や脚から何度も攻撃を繰り出す。

 

「ふんっ!」

 

両手でジコチューの腕を掴み、地面に向けて投げ飛ばした。

 

「よ、容赦無いわね・・・」

 

「あいつ、いつにもなく強えな・・・」

 

「俺達より強くなってねぇか・・・」

 

異常なまでのローグの強さにみんなが驚く。

 

「何なのよアンタ!」

 

マッドローグがローグに近づき、ミラクルドラゴングレイブを振る。

その攻撃をかわし、眼前にまで近づいたローグは背中のマントを離し、マッドローグに投げ、周りが見えなくなった隙にローグがキックを繰り出し、マッドローグを倒れこむとマントを再び装備する。

その隙にドライバーのレバーを操作する。

 

『Ready go!』

『プライムスクラップ ブレイク!』

 

レバー操作が終わり、拳を振り上げると、地中から黄金のワニのエネルギー体を作り出してマッドローグに噛み砕く。ローグの放った技がマッドローグの動きを封じ、変身解除させた。

 

「そこで大人しくしていろ」

 

ローグがレジーナに気を取られているその隙に、ジコチューが起き上がろうとしていた。

 

「これで終わりだ!」

 

ローグは再びドライバーのレバーを回す。

 

『Ready go!』

 

ローグは高く飛躍し、ライダーキックの態勢に入ろうとする。

 

『プライムスクラップ ブレイク!』

 

ジコチューに噛み付くように両脚で挟み蹴りを繰り出す。既にボロボロだった消しゴムジコチューは何も出来ずに直撃を受け、爆発した。

プシュケーが持ち主の元に戻り、壊れた物は全て元通りとなった。

 

「もーっ!べーっだ!」

 

舌を出して叫んだレジーナが引き上げた。

 

 

 

時は過ぎて放課後となり、亜久里が茉里と話し合い、後ろに幻冬に晴夜達もいた。

 

「勝手に家を飛び出してしまって、申し訳ありませんでした!」

 

茉里に頭を下げて謝る亜久里。

 

「今回はこの絵に免じて、庭の草むしりで許してあげます」

 

茉里に許してあげると聞き、喜びの表情を見せた。

 

「晩ご飯、何が食べたいですか?」

 

「おばあ様のキンピラごぼうが食べたいです!」

 

「分かりました。さっ、帰りましょう」

 

「はい!あ、それと・・・」

 

すると亜久里は後ろを振り返り、幻冬に近づく。

 

「亜久里ちゃん・・・?」

 

「幻冬、わたくしの絵を守ってくれてありがとうございました!」

 

「あ、いやその・・・えっ?今幻冬って・・・」

 

幻冬は『君』付けされなかった事に驚いた。

 

「そうですわ!幻冬も一緒に夕食を食べましょう!ねぇ、おばあさま!」

 

亜久里が聞くと茉里が笑顔で頷く。

 

「さぁ、行きましょう!」

 

「えっ⁉︎ その・・・」

 

亜久里は幻冬の手を繋いで家へと走って帰ったのであった…

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第52話 クリスマスの二人

 

 




おまけ

授業参観中――

幻冬くん母「幻ちゃーーん!頑張ってね〜!」

「テンションたっけーなあの人」
「しかも声結構大っきいし・・・」
「てかあの人、めっちゃ美人なんだけど・・・」

あぐり「・・・もしかして、幻冬君のお母さまですかあの人?」

幻冬「・・・母さん、もう少し抑えて!恥ずかしいから・・・!」


幻冬くん父「・・・・」

「それに対して隣の男性はさっきから全然喋ってないし、顔も動いてないんだけど・・・」
「ていうか、目がスゲー怖いんですけど・・・!」
「もしかしてヤのつく自由業の人ですかーー!?」

あぐり「・・・あちらは、幻冬君のお父さまですか?」

幻冬「・・・いや、逆になんか言ってお父さん!?緊張しているのは分かっているから!!」

これぞ幻冬ファミリー。

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