晴夜「キュアエースこと円亜久里は、自分がプリキュアであることが祖母の茉里にバレてしまった!しかし、茉里はすでに亜久里が普通の人でない事を知っていました!」
龍牙「そのショックで家出をしたけど、そん時靴下だけで歩いてたんだよな。
足の裏痛くなかったのかな? ガラスの破片とか小石とか」
幻冬「気になるとこそこですか?回想編で急に赤ちゃんから小学生位に成長したんですよ!?」
晴夜「そして今回の話はクリスマスバージョン!この回で遂にあのベストマッチフォーム、
メリークリスマスフォームが・・・出ない⁉︎嘘でしょ!?そのフォームでジングルベルを歌いながら、あらすじ紹介するはずだったのに!」
MKビルド『メリークリスマース!』
晴夜「もう、早く第52話見せて!」
崩壊したトランプ王国のレジーナの部屋にベールが現れた。
「キングジコチュー様の周りがジャネジーで満ち溢れています。復活の日も近いのでは」
ベールが報告すると、レジーナは扇子で扇いでいた。
「そう思って、もう作戦を開始してるわ」
「作戦?」
「知ってた? 扇子って要の部分が外れるとバラバラになっちゃうって」
そう言うとレジーナが要を外し、扇子は見事にバラバラになった。
「プリキュアも仮面ライダーも同じだと思うのよ」
残骸を見ていて仮面ライダーとプリキュアも同じと応える。
「マナと晴夜さえ居なくなれば、プリキュアも仮面ライダーもバラバラになるって事」
「なるほど。奴らの気持ちの象徴であるキュアハート、勝利の法則を作り出すビルドを連中から引き離そうと言う訳ですか」
「パパの復活を邪魔するものは、アタシがやっつけるんだから!」
レジーナは晴夜達をやっつけると意気込む。
その頃、ぶたのしっぽ亭ではクリスマスを今や今かと待ち焦がれてるマナがテンションを上げていた。
「早くクリスマスが来ないかな!」
今もなお、マナはクリスマスツリーの飾り付けをしながらはしゃいでいる。
「テンション、激しく高いですわね」
「もう直ぐ、クリスマスだからね」
クリスマスももう間近なため、テンションが高いと二人が言う。
「まあ、小さな頃からこの時期が一番テンションが高いんだよ」
「そうなのか・・・?」
「ええ、マナは昔から大好きだもんね、クリスマス」
幼稚園の頃から付き合いの和也と六花はお見通しだった。
「うん!あたし、子供の頃はサンタさんになりたかったんだ〜、皆に愛を届けるサンタさん!」
目を星にして頷きなからマナが小さい頃の夢を話す。
「マナちゃんらしいですわ」
「今年は皆でパレードを見に行けるし、余計に楽しみね」
「うん!メリークリスマス!」
両手をあげていると、立っていた台座が倒れ、マナも地面に倒れかける。
「うわぁぁ!」
「危ない!」
マナが倒れそうになった次の瞬間、晴夜が倒れそうになったマナの手を掴み、引き寄せてマナが倒れるのを防ぐ。
「あっ・・・!」
晴夜に手を握られ、近づけられたマナが顔を赤くする。
「大丈夫?」
「えっ?うん・・・ありがとう」
顔を赤くしたのを隠すため下を向き、助けてくれたお礼を言う。
(やっぱり、晴夜君を見ると胸がドキドキする・・・)
「・・・(やっぱりマナ、晴夜君のことが・・・)」
そして、六花はマナの今の様子を見ながらそう考えていた。
すると、扉が開く音が聞こえ、みんなが振り向く。
そこに二人の学生らしき男女が入って来て、シャルル達はテーブルの下に隠れた。
「おやおや、相田マナさんでは、あーりませんか!」
めがねを掛けた男子が言ってくると、マナは晴夜が掴んでいた手を離し、慌てて男子の方を向く。
「え?」
「あなたも生徒会長スピーチコンテストに参加しちゃわない?」
後ろにいた肌が焦げているギャル学生が、マナに『生徒会長スピーチコンテスト』と書かれたチラシを見せる。
「生徒会長スピーチコンテスト?」
「スピーチコンテスト?初めて聞きますね?」
「知らないの?生徒会長の中の生徒会長みたいな、つまり・・・」
「キングオブ生徒会長を決めるコンテストではあーりませんか」
二人が『生徒会長スピーチコンテスト』の事を説明する。
「キングオブ生徒会長ですと⁉︎」
「それは、是非マナがならないとな!」
「うん!」
晴夜が言うとマナが頷く。
「知りませんでしたわ。キングオブ生徒会長を決めるコンテストだなんて」
「歴代の総理大臣も学生時代に参加していたとは・・・」
「そんな、コンテストがあるなんて驚きました」
『生徒会長スピーチコンテスト』の存在を知った他のみんなも驚き、マナにエールを送る。
「そうなると、やっぱりマナが出ないとね!」
「くぅ~っ!燃えるーっ!」
「おぉ、燃えてるなマナ!」
マナが燃えてると和也と六花がポスターの内容を確かめる。
「あっ!このコンテストの開催日・・・12月24日って書いてあるぞ!」
「ええっ!クリスマスイブ⁉︎」
マナもポスターに書かれた開催日を見ると12月24日ーークリスマスイブとあった。
「しかもドンピシャでクリスマスパレードの時間と被ってる!」
更に時間がクリスマスパレードの時間と被っていた。
「そんな~・・・じゃあ出られないかなコンテスト・・・」
「出たほうがいいんじゃない?」
晴夜がマナに出ればいいと勧める。
「そうね、マナにはキング・オブ生徒会長になってほしいもの」
「そうですね」
「それに、こんな機会だから参加してみろよ」
「でも・・・」
「私達とは何時だって遊べるんだし、がんばっておいでよ」
「だけど、冬休みは生徒会の仕事もやらなきゃいけないしー」
と生徒会の心配するマナ。
「そっちは私がなんとかするわ」
「ホントに?」
「だからマナは頑張ってきて」
「六花~! 恩に着るよ~」
マナは嬉しそうに六花に抱きつく。
それからしばらく経った頃、家の帰宅の道を晴夜と龍牙の二人が歩いていた。
「なぁ、生徒会長スピーチコンテストって一体何やるんだよ?」
「それは・・・自分はこういう生徒会長でありたいとかを多くの人に伝えるとかだ」
「ふぅ〜ん、それにしてもやけにマナにスピーチコンテストに出るの勧めたな、お前・・・」
龍牙が何故マナにコンテストに参加するように勧めたのか晴夜に尋ねる。
「俺はただ、マナがやりたいならやらった方がいいと思ったから言っただけだよ・・・」
晴夜が言うと、二人が歩き続ける。
「失礼ですが、桐ヶ谷晴夜君ですか?」
するといきなり、二人の前に黒いスーツを着た男性が現れ、晴夜を尋ねる。
「はい、そうですけど」
「おっさん、晴夜なんか用なのか?」
「バカっ!失礼でしょうが!」
晴夜が小声で龍牙に注意する。
「お、おっさん・・・ごほん!」
龍牙におっさんと言われたスーツを着た男性が咳き込む。
「えぇ、実は君に是非とも参加してもらいたいものが・・・」
男性が晴夜にポスターを渡す。
「科学発明研究発表会?」
晴夜は書かれた題名のポスターを読む。
「そこで他の学生達と一緒に発明研究を発表するんだ。私はそこで担当をするものだ。是非とも君に参加してもらいたいんだが?」
「他の人の科学を見れるのか〜是非とも興味あるな〜!」
男性が晴夜に参加してほしいと言われ、晴夜は髪をかきながら発表会に興味深々の様子だった。
「あれ?この日、マナのコンテスト日と同じだぜ」
「えっ?あ、本当だ」
龍牙に言われた通り、ポスターに記されていた発表日はマナのスピーチコンテストの12月24日と同じだった。
「どうでしょう。来ていただけますか?」
「あ、そうですね・・・」
みんなとの約束もあるため、晴夜が発表会に出るか考え始める。
「出りゃいいじゃねえか!お前、こうゆうの誰よりも得意だろ!」
龍牙はその様子を見て、出ればいいと晴夜に言う。
「それは・・・まぁいいか、マナだけパレードに来れないのもかわいそうだし・・・わかりました。参加します」
「ありがとう。では、また当日に」
晴夜が発表会に参加すると言うと、男性は後ろを向いて二人から離れて去っていった。
「じゃあ、俺これから病院に行くよ」
「お!博士によろしくな」
晴夜はビルドフォンを取り出し、ボトルを差し込むと、ビルドフォンを放り投げる。
『ビルドチェンジ!』
ビルドの専用バイク『マシンビルダー』へと姿が変わり、ヘルメットを被ってエンジンをかけると、四葉病院へと向かった。
その頃、ぶたのしっぽ亭のマナの部屋で、マナがコンテストで発表するスピーチを考えていた。
「う〜ん・・・」
「マナ、何か浮かんだシャルか?」
「ううん、まだ全然進んでない・・・」
スピーチの原稿が進んでないとマナが言うと、自分の手を見る。見ていた手は今日の昼間に晴夜に助けてもらった時に握られた手だった。
(晴夜君に握られた手の感じが、まだ残ってる・・・)
手を見ながらマナは、晴夜が以前エボルトに向けて言った事を思い出す。
『例え、過ちを犯しても!二度と繰り返さないために、何をすべきか、体系し、研究すべきことが科学の役割だ!俺は人間を信じてる!』
「人を信じる・・・そうだ!」
マナが何かを閃き、ペンを取るとスピーチの原稿を書き始める。
一方、龍牙と別れた晴夜はしばらくして、マシンビルダーは四葉病院へと到着した。
そのまま晴夜は病院へと入り、とある病室の前へと到着すると中に入る。
「父さん!」
病室に入るとベットに座っていて何かの本を読んでいる父:拓人がいた。
「そんな、いちいち来なくても私は逃げないぞ」
拓人は本を閉じて晴夜に言う。
「わかってるけど、やっぱり4年振りにこうやって話せるのが嬉しいんだ」
「そうか、外はクリスマスパレード前で盛り上がってるな」
「うん、みんな張り切ってるよ」
晴夜は病室の窓の外からクリスマスパレードの準備をしている人達の姿を見た。
「やっぱり、いいな。みんなが笑顔でクリスマスを迎えられるのって♪」
晴夜は人の笑顔を見て思っていた。
この人達の、この当たり前でかけがえのない日々を守るために、みんなと戦っていたと。
「その人達が笑顔でいられるのはビルドとして戦ってきたお前のおかげだ」
拓人が晴夜のおかげと言うが、窓を見ながら晴夜は違うよと首を横に振る。
「俺だけの力じゃないよ。ここまで戦ってこれたのはマナや龍牙にまこぴー、六花にありす、かずやん、亜久里ちゃん、幻冬君。みんなと出会えたからここまで来れたんだ」
「だが、その楽しいクリスマスを笑顔で過ごせない人もいるかもしれない」
「笑顔で迎えられない・・・」
拓人の言葉を晴夜は考え込むと、以前マナとアイちゃんとで大貝町のお祭りを回った時のマナの言葉を思い出す。
『お祭り賑やかだね。レジーナも見たら喜ぶだろうな・・・』
その時のマナの気持ちとクリスマスパレードに来れなくなったマナ、本当は一緒に来て欲しいレジーナのことを思い出す。
ーー中でもあの時、マナが少し悲しそうな顔していたと感じていた。
「そうだ!」
晴夜が拓人が言った事と二人の気持ちを考え、そこから何かを閃き出し叫ぶ。
「どうした、いきなり?」
「決めたんだ、今度の発表するものが!」
「発表?何のことだ?」
「うん。24日に発明の発表するらしく是非参加してほしいって」
「ほぅ〜、それで何を作るんだ」
「今閃いた。父さんがヒントをくれたおかげで!」
「そうか・・・」
「よ〜し、やるぞ!」
晴夜はまた外を見て発明の何かをイメージしながら考えていた。その様子を拓人は嬉しそうに見ていて、誰かのための発明だと信じてくれてそうな表情だった。
「―――晴夜。お前に渡さなければならないものがある」
「えっ?」
拓人が隣の引き出しを開ける。すると、2本のボトルと二枚のカードを取り出して晴夜に渡す。
「これは・・・」
ボトルの方は白と黒で、それぞれ鳥と蝙蝠の羽のようなモチーフがあった。
もう一つはビルドとクローズのライダーズクレストが記されたカードだった。
「それと、ハザードトリガーをパンドラボックスに入れてみろ。そこに私がエボルト達にも隠していた、白パネルがある」
「白パネル?」
「そこから先は、後で自分で調べろ。私からの課題だと思いなさい」
拓人の言う白パネル。
それが何のか、暴走装置のハザードトリガーをどう使うのかわからなかった。
その頃、菱川家の六花の部屋にはプリントの山を机に置いていた。
「さて、マナがいないとなると忙しくなるわよ~」
マナの分まで生徒会の仕事に取り掛かる。
「六花、ホントにそれでいいケル?」
するとラケルがそれでいいのと六花に聞く。
「ホントはクリスマス、マナと一緒に居たいんじゃ・・・」
ラケルが六花にマナのクリスマスを過ごしたかったはずだと聞く。
「そりゃあね」
彼女の本当の気持ちは、マナと一緒にクリスマスを楽しみたかった様だ。
「でもこの先、高校に行ったり、社会人になったり、お互い夢もあるし・・いつまでもずっと、一緒にいられる訳じゃないからね。離れ離れになってもお互い、頑張らないと」
これからの自分の未来への決意を述べる。
それからしばらく経った夜、地下室で発表で出す発明品を晴夜が作っていた。
「ここの配列が難しいな・・・」
はんだごてと鉛を使いながら発明に神経を研ぎ澄ませていた。
だがその一方で、拓人の言っていたハザードトリガーを使い白パネルをどうやって出現させればいいのか考えていた。
「なんだろ、白パネルって」
『そんなパネルは存在しない!』
白パネルの事を口にすると兄:巧の声が聞こえ、振り向くと二人の意識の世界へと入っていた。
「兄さん・・・」
「お前は父さんを美化している」
晴夜は拓人のことを美化していると巧が言い出す。
「父さんは俺達を利用して自分の計画のためにエボルトと手を組んでいた」
「それは違う!」
巧の発言は違うと晴夜が言うと話を続ける。
「それはエボルトを欺くためにやった事だ!本当は俺達のための事も考えていた」
拓人の行動はみんなために俺達を守るためやっていた事だと言う。
「本当にそうかな・・・」
巧は父親である拓人を信用してない言い方でハザードトリガーを見つめる。
「善意のある人間なら、ハザードトリガーなんて暴走装置は設計したりしない・・・」
巧がその場から消えた途端、もとの自分の部屋へと戻っていた。一旦道具を置き、ハザードトリガーを取り出す。
「ハザードトリガーには、何か別の目的があるはず、それを見つける」
必ずハザードトリガーの暴走装置以外の使い道を見つけようと意気込みながら、道具を再び握り発明に目を向ける。
「でも、今はこれが先だ」
晴夜はクリスマスの発表まで完成させようと必死になって取り組む。
翌日、学校の生徒会室では大量のプリントが置かれていた。
「えーっと、書類はこれとこれを仕上げておけばいいのよね?」
左・右の書類を見ながら聞くとマナが頷く。
「よーし! みんなとの待ち合わせまでにちゃっちゃと終わらせるよ」
待ち合わせの時間までにと意気込む。
「六花~、クリスマスにあたしが居なくて寂しくないのかーい?」
「全然」
マナは六花に寂しくないとあっさり返されてガックリする。
「それちょっと寂しい・・・」
「わたしはね、マナにキング・オブ・生徒会長になってほしいの!その為なら、離れ離れでも頑張っちゃう!」
「六花・・・」
張り切る六花を見て嬉しそうになる。
「よーし、だったらあたしも頑張っちゃうよ~!」
六花を見たマナは自分も頑張ると意気込む。
その後マナは、教室に鞄を取りに戻ると、教室から晴夜が現れた。
「あっ!晴夜君!」
「よう、マナ。今帰り?」
「うん、明日はいよいよスピーチコンテストだから」
「そうか、俺も頑張らないとな」
「えっ?晴夜君も何かあるの?」
晴夜は鞄から男性に貰ったポスターを見せる。
「『科学発明研究発表会』、晴夜君これに出るの?・・・って12月24日!同じ日にあるんだ」
「まぁ、成り行きだけどね」
晴夜がチラシを鞄に閉まって言うと、マナは顔を赤くして口を開く。
「あのさ・・・!」
「ん?なに?」
「晴夜君、もし・・発表まで時間があったら・・・あたしのスピーチ、聞きに来てほしいの!」
「えっ⁉︎」
スピーチを聞きに来て欲しいと言われ、晴夜は顔を赤くし、後ろへ振り返る。
(えっ⁉︎これって、まさか・・・よし・・・)
心の中で何かを決意し、マナの方を振り返る。
「いいよ!時間があったら必ず行くよ!」
「うん!ありがとう!じゃあ、明日お互い頑張ろう!」
そう告げてマナは走って何処かへ行ってしまった。
「よし!じゃあ俺も頑張りますか!」
晴夜も発表会に向けて、発明品のために急いで家の地下室へと向かう。
そして、晴夜とマナの発表会当日となった。マナがぶたのしっぽ亭から出てくるとそこには以前訪ねて来た二人の姿があった。
「でっは~でっは~、参りましょうではあーりませんか~!」
「レッツゴーゴー!」
「はい!」
三人はスピーチコンテストの会場へと向かう。
同じ頃、晴夜も・・・
「お待たせしました」
「いえ、俺も今来た所です」
完成した発明品を入れた箱を持ちながら待ち合わせの場所で待っていた晴夜の下に、発表会の参加を頼んできた男性が現れた。
「では、行こうか」
「ええ」
晴夜も発表会の開催場所へと向かう。
その頃、大貝中の生徒会室には作業中の六花と十条に、手伝いに来た龍牙と真琴も居た。
「きついな〜!」
「大変なのね、生徒会の仕事って」
「会長も菱川さんもいつも頑張ってて、尊敬します」
「マナが引っ張ってくれるからね~」
「僕達も頑張るケル~!」
「了解」
ラケルとダビィが机下で判押しの手伝いをしていた。
「マナ、大丈夫かな~? スピーチ、とちったりしないといいけど」
六花はマナの心配をすると、それを見た真琴と龍牙は思わず笑みをこぼす。
「離れていても、六花の頭の中はマナの事で一杯ね」
「流石、幼馴染だな」
「はいケル〜」
ちょい驚く六花。ラケルの声に十条が反応する。
「なんですか?今の声」
「空耳よ、空耳」
六花が誤魔化すと、龍牙と真琴も苦笑いし、机下ではラケルがダビィに口封じされていた。
その頃、コンテストの体育館の会場へとマナ達が到着し、中に入る。
「さぁ、ここが会場でーす!」
「さっさと入ってくださいではあーりませんか!」
「失礼しまーす!…えっ⁉︎」
「遅れてすみません。…えっ⁉︎なんだよこれ・・・」
「晴夜君!なんでここに?」
「なんでって、会場がここだって案内されたんだけど・・・けど、これは・・・」
中はどう見ても廃校の体育館。コンテスト看板も汚い紙に素人が書いたような書体で、固定はガムテープである。さすがに晴夜とマナもおかしく思う。
すると、二人がスポットライトに照らされる。
「やっほー!マナー!晴夜ー!」
「「レジーナ!」」
レジーナが現れて二人は声を上げる。
「アタシからのクリスマスプレゼントよ、受け取って」
レジーナが投げキッスをした途端、後ろのドアが閉まり。晴夜とマナが驚くとその隙にめがね男子とギャル、スーツの男性が二人から離れる。すると、上から降ってきた牢獄に二人が閉じ込められる。
「何事シャル!」
「これは・・・」
「レジーナ、どういうこと?」
「晴夜とマナさえいなければ、仮面ライダーもプリキュアを倒すのは簡単だと思ってね」
「楽勝楽勝」
「いい気味では、あーりませんか」
「あっけない程楽だったな〜」
「そんな!お前達だったのか!」
「騙されたシャル!」
ここまで晴夜とマナを案内したのはベール達だと知り、騙されたと気づく。
そんな事も知らない六花達のいる生徒会室でも、トラブルが発生した。
「しまった!この書類、今日中に先生に見せないと!」
「え?」
「あとコレも、コレも終わらせないとまずいです。どうしましょう・・・?」
「そんなに⁉︎」
「とりあえず、コピーしてきます」
十条は書類を持って走って行ってしまった。
「もう、どうしよう~!このままじゃパレードに間に合わない!どれから手をつければいいの!」
六花が仕事の量が多い事に慌てながらどうすればいいのかと狼狽える。すると真琴が何かに気付いた。
「ねぇ六花、これ」
書類を差し出すと、それには何かメモがついていた。
「マナメモ?」
それは、マナが書いたメモだった。
『六花、いっぱいいっぱいになったら 大きく息を吸って深呼吸だよ! 大丈夫、六花ならできる!』
「マナ・・・」
「ここにも何か挟んであるぞ」
今度は包まれた何かに挟まったメモがあった。
『腹が減っては戦はできぬ!お腹が空いたら食べて♡マナ特製オムライスおにぎりだよ』
開けるとそこにはオムライスおにぎりを始めとしたお弁当があった。
「わぁ~、おいしそうだビィ!」
「作っておいてくれたんだ」
「ここにもメモが貼ってあるケル」
ファイルにもメモが貼っている。
『六花様ごめん、会計書類貯めちゃった ヨロシクっ 愛してるよ~』
そのメモをみて呆れて溜息をつく。
「あーあ、まったく」
「なんだかマナがそばに居るみたいね」
「ほーんと、いつもどおりマナに振り回されてるってカンジ」
「でも何か」
「六花嬉しそうケル」
「え、そう?」
ラケルに言われると目を閉じたまま顔を上げ目を開く。
「マナ、あたしも愛してるよ」
六花がマナのことを心の中で想いながら呟く。
「よーし、あと少し。頑張ろう!」
張り切る六花にみんな頷いて仕事に取り掛かる。
「あいつも頑張ってるよな」
龍牙も発表会に行った晴夜の事を思う。
「大丈夫よ!アンタのもう一人の相棒でしょう」
「そうだな。よし、俺もやるぞ」
真琴に言われ、龍牙も気持ちを切り替えて生徒会の仕事を手伝う。
その頃、閉じ込められたマナはキュアハートに変身し、晴夜はドリルクラッシャーで牢屋に攻撃する。
『Ready go!』
ハートは蹴りを三発繰り出し、晴夜はボトルをドリルクラッシャーに差し込み牢獄を攻撃するも、電撃が走るだけで無傷である。
「だめだ、レジーナが言ってた通りビクともしない」
「せめて、俺が変身出来れば・・・」
二人は、自分たちが閉じ込められてから数時間前のことを思い返す…
「これは魔法の檻だから破れないわよ」
「だったら・・・」
晴夜はビルドドライバーを装着し、フルフルボトルを取りだす。
『ラビット!』
フルフルボトルのキャップの栓を回し、変身しようとするが・・・
「無駄よ!その檻で晴夜が変身したら檻は爆破するから」
「えっ⁉︎」
「ビルド。貴様が変身すれば貴様は助かるがキュアハートはどうなるのかな〜?」
「くぅ・・・」
ベールの発言で晴夜はフルフルボトルを下ろす。
「じゃあ仮面ライダーとプリキュア倒してくるから大人しく待っててね。バーイ」
レジーナ達はテレポートで去っていった。
そして、今の状況に至る。
「みんな・・・」
「大丈夫」
晴夜が大丈夫というと、もう一度ドリルクラッシャーを持ち上げる。
「あいつらなら、俺達がいなくても絶対に大丈夫だよ」
みんなを信じてる晴夜の顔を見て、ハートは顔を赤くして胸を抑える。
(・・・そうだ、この顔だ・・・あたしが初めて晴夜君を見てドキドキしたの・・・
いつもと違ったドキドキに)
ハートがドリルクラッシャーで檻を攻撃し続ける晴夜を見て、何かを感じる。
その頃、生徒会の仕事とも終わった六花達はありすや和也達と合流し、パレード会場の『ヨーロピアンパーク』と書かれた通り街に歓声をあげる。
「やっぱり毎年すごいや!」
「美しいですわ」
幻冬と亜久里が町の飾りを見て目を輝かせる。
「龍牙!あっち行ってみよ!」
「お、おい引っ張るなよ」
真琴が龍牙の腕を引っ張ってあちこち周っていた。
「龍牙の奴〜羨ましい奴め〜!」
そしてその様子を和也が悔しそうに見ていた。
「マナちゃんと晴夜さんも一緒に来られれば良かったですね」
「でも今頃、きっと頑張ってるんじゃないかな。総理大臣になると言う夢と自分の作った物を試すために」
「そうだな、今日はあいつらの挑戦だもんな」
「いっぱい写真撮って後で二人に見せてあげよう」
六花が言うとありすと和也が頷く。
その後、パレードが始まり巨大なクリスマスツリーでみんなが記念撮影を取る。
そして、幻冬と亜久里は外で販売されたお菓子を食べに行く。
真琴と龍牙はゲームセンターでもぐらたたきをしていた。
「オラァァァァ!どうだ!」
「やったー!また、私の勝ちね!」
もぐらたたきで得点を競い合っていた様で、真琴が勝つと龍牙が悔しそうにしていた。
一方、六花はクレーンゲームをしており、和也とありすはそれを見ていいて、DBはカメラを持っていた。足で吊り上げたのだが、あげたところで落ちてしまう。
「あぁ!」
「おしい!」
「こんな時、マナなら絶対とってくれるのに」
六花は『大丈夫、六花ならできる!』と言うマナの言葉を思い出す。
「ようし、もう1度チャレンジだ!」
「はい!」
「いけぇ、六花!」
真剣な表情で六花はもう一度挑戦する。そのままクレーンはカエルのストラップ部分を見事に吊り上げた。真剣な顔で見るとありすと和也は口を押さえ、そのまま出口に入りカエルのストラップの獲得に成功した。
「わぁ!」
カエル人形を振って喜び、見ていた和也とありす達も嬉しそうである。
「やったー! 獲れたよマナ!」
後ろを向いて報告するが、勿論マナは居ない。
「あ・・・」
「六花ちゃん・・・」
「六花・・・」
「やっぱり六花、マナが居なくて寂しいケル?」
「ううん、寂しくないよ」
しかし、その様子を店の外から見ていたものがいた。
「ふん、強がり言っちゃって」
「やるならとっととやっつけようじゃあーりませんか」
「そうそう。私もゲームで遊びたいし!」
晴夜とマナを閉じ込めここまできたレジーナが外で六花達の様子を見ていた。
「うわぁ! 綺麗!」
「素敵ねぇ!」
“STARPOPCORN”という屋台の前を通過していく通行人達。そしてそこで働く女性店員は、楽しそうにクリスマスを楽しんでいる通行人に嫉妬していた。
「いいな~、みんな楽しそうで。クリスマスなんてなくなっちゃえばいいのに」
通行人を見て、そう呟く女性店員のプシュケーが黒く染まりかける。
「なんて、いけないよね、こんなこと言っちゃあ。みんなハッピーなのに」
だがすぐに先の発見の考えを思い直す。
「いいんじゃない? クリスマスなんてなくなっちゃえば。
あなたを素敵なジコチューにしてあげる」
レジーナが女性店員のプシュケーを黒く染め、クリスマスツリージコチューへと変える。
レジーナによって作られたジコチューはそのままパレードに集まった人達を驚かせる。
「ジコチューでランス!」
ランスが言うと、全員がジコチューが現れた外へと出てくる。
「滅入り苦しみまーす!」
回転すると無数の球体をバラまく。黄色の球体は適度に転がると弾け、同じ色のガスを放出し、続いて青、緑、紫、黄色と弾け、街の建物は落書きの様にカラフル染められてしまっている。
「皆、いくよ!」
六花の掛け声とともに七人はドライバーを装着し、コミューンを取り出しラビーズをセットする。
『ボトルバーン!クローズマグマ!』
『ボトルキーン!グリスブリザード!』
『プライムローグ!』
龍牙達がドライバーに差し込むとレバーを操作し、マグマライドビルダー、アイスライドビルダー、プライムライドビルダーにワニの顎を下から出現させる。
『『『Are you ready?』』』
「「「変身!」」」
「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」
「プリキュア!ドレスアップ!」
七人が叫ぶと共に七人の体は包まれ、姿を変える。
『極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!』
『激凍心火!グリスブリザード!ガキガキガキガキガキーン!』
『大義晩成!プライムローグ!ドリャドリャドリャドリャ!ドリャー!』
「英知の光!キュアダイヤモンド!」
「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」
「勇気の刃!キュアソード!」
「愛の切り札!キュアエース!」
七人が変身を完了し、名乗りをあげる。
「来たわね、壊れた扇子!」
「レジーナ!」
「「壊れた扇子?」」
「どういう意味ですの?」
レジーナはハートとビルド以外の七人がやられてる絵が書かれた扇子を見せる。
「マナと晴夜の居ないあんた達なんて、要を失ってバラバラになった扇子みたいなものってこと」
「「それじゃ皆さん、派手に戦おうじゃあーりませんか!(あーりませんか!)」」
「では、始めましょうか〜」
ベール達の口調を聞いて、全員がある事実に気づく。
「って、まさか!」
「マナを誘いに来たのは、あなた達だったのですか!」
「じゃあ、晴夜さんの方も!」
晴夜とマナを誘ったのはベール達だと察する。
「うふふ、私の変装が完璧すぎて分からなかった?」
「生徒会長スピーチコンテストや科学発明発表会なんて真っ赤な嘘さ!」
「ビルドのアドバイス通り、ちゃんと工夫して変装してきたぞ」
三人は晴夜とマナはベール達に騙されたとご機嫌に話す。
「マナに晴夜とあんた達を離れ離れにしたかっただけ」
レジーナが七人に、彼らを離れ離れにするためにマナと晴夜を騙したと明かす。
「そんな!許せない!マナと晴夜君の夢を利用するなんて」
「てめえら〜!許さねえ!」
ダイヤモンドとグリスはレジーナの計画を聞いて、許せないと感じる。
「くひひひひ、怒ってる怒ってる」
「ジコチュー!」
ジコチューが小声で言うとレジーナがジコチューに攻撃命令を下す。
「滅入り苦しみますーー!」
体から棒の飾りを生やし回転すると七人に向けて放たれた。七人の前に落ちてきたそれには火がついており、間もなく爆竹の様に炸裂する。
ロゼッタがロゼッタリフレクションでガードする。だが威力が高いのか表情が歪みだす。
「はああああぁぁぁっ!」
気配を感じソードがベールへパンチしようとしたが回避される。そして反撃、掌から光線を発射する。
「くぅ!」
クローズが前に出てソードを守る。
「ソードハリケーン!」
ソードが反撃に出たが回避される。
「マナと晴夜はどこですか!」
攻撃しながらエースがマナと晴夜の所在を問う。
「さぁな」
「知ってたって言うわけないでしょ~」
「くらえ!」
イーラとマーモが指先から光線発射してきた。ローグが背中のマントを使いエースを守った。
ダイヤモンドはマッドローグとなったレジーナの前に降り立つ。
「ひどいわレジーナ!マナはキング・オブ・生徒会長になる為に寝ないでスピーチ考えてたのに!それに今日の為に一生懸命作った晴夜君の発明品を!」
「簡単に騙される方が悪いのよ」
「マナと晴夜君を返しなさい!」
ダイヤモンドが突撃し、パンチを避け、マッドローグが左回し蹴りを繰り出す。次にチョップを柄で受け止め、ミラクルドラゴングレイブで突くが避けられる。
そのままダイヤモンドからのキックを防ごうとするが、柄で受け止めきれず吹き飛ぶ。
「な、なんなの!」
マッドローグは予想外の強さに驚きを隠せない。だが、それはダイヤモンドだけじゃない。
『クロコダイル!ファンキーショット!』
ローグがファンキーショットを放ち、イーラとマーモがそれを防ぐとその隙にエースのキックに退けられる。
『ボトルバーン!ボルケニックナックル!』
ベールはソードのキックで怯むとボルケニックナックルでベールを吹き飛ばす。
『シングルアイス!グレイシャルアタック!バリーン!』
ジコチューをグリスのロボットアームで拘束して、ロゼッタのロゼッタウォールでジコチューを攻撃し退けさせる。
「こいつら!」
「マナと晴夜が居なくてもつえーじゃねーか」
「誰よ! 要を失えば楽勝とか言ったの!」
予想外のことにマッドローグが槍を強く握る。
その頃、檻に閉じ込められた晴夜とハートは攻撃を続けて牢屋突破に励むが、弾かれるだけだった。
「マナ、晴夜!大丈夫シャルか⁉︎」
「大丈夫・・・行かなきゃ・・・みんなの・・・ところへ・・・」
「あぁ、早くしないと・・・」
晴夜はもう一度ドリルクラッシャーで攻撃をする。だが、やはり傷一つつかなかった。
「くそっ!引くくらい硬いな・・・」
「・・・晴夜君、変身して!」
「えっ⁉︎でもそれだとハートが・・・」
今ここでビルドになればこの檻は破れるかもしれない。だけど、それだと檻が爆破しても晴夜は助かるかもしれないが、フラついてる今のハートの状態は危険だと感じていた。
「お困りの様だね」
聞き覚えのある声を聞いて二人が振り向く。
「マイスイートハートと天才科学者の少年」
その人の顔を見た晴夜とハートは驚く。
二人が驚いている頃、七人はジコチュー達を押していた。
ベールはソードに空中で叩き落とされ、ジコチューはグリスにロゼッタに投げられかけ、イーラとマーモはエースとローグに振り回され、マッドローグはダイヤモンドのキックを受け止めていた。
「どうして!マナと晴夜と離れ離れにすれば、あんた達なんかへなちょこだと思ってたのにぃ!」
マッドローグが言うとダイヤモンド達が降り立つ。
「生憎私達は離れていても離れはしないの!」
「離れていても離れはしない・・・?意味分かんないわよ!」
ダイヤモンドの言葉の意味がマッドローグには良く分からなかった。
「たとえそばにいなくても・・・マナはいつも私達の事を思ってくれている」
「・・・俺達もあいつらの事を思う。だから俺達は、離れていても・・・離れはしねぇ!」
ダイヤモンドが言うとクローズが続けて言うと五人も同意見で頷く。
「「心はいつも」」
「「「つながっているから!」」」
五人が続けて叫ぶ。
「レジーナ、あなただって同じ筈。いつだってあなたの心の中にマナと晴夜君は居る!あなたもいつもマナと晴夜の事を考えてるんじゃない?違う?」
「それに本当はもう晴夜のこと許してるんだろ?」
ダイヤモンドとクローズが説得しようとすると、マッドローグが怯みだす。
「確かにお前、いつもマナマナ、晴夜晴夜言ってるよな」
「鬱陶しいくらいにね」
イーラがいうとマーモも同意する。
「う、うるさいわね!」
マッドローグは変身を解除し、後ろで言っていた二人に振り向いて怒る。
「同じだな!」
「マナちゃんも」
「マナもいつもあなたの事を考えています」
「晴夜さんもあなたにどう謝ればいいかいつも考えていました」
晴夜とマナもレジーナの事を考え、謝りたいと思っていた。
「レジーナはどうしているか、辛い思いをしてないか、寂しい思いをしてないか、もう一度、レジーナと話がしたい。マナは何時もそう言ってるわ」
「レジーナにあの時、自分が暴走してレジーナを傷つけたことを謝りたいってな。それでも、一生許してもらえなくてもいい。ただ、もう一度話したいってな」
二人がレジーナに伝えたい事を語り出されると、レジーナが胸の鼓動に襲われる。
「また・・・また胸がジリジリする・・・どうして・・・アタシが好きなのはパパだけの筈なのに」
レジーナが呟くとジコチューが辛そうに後ろ向きに倒れる
「なんだ?」
「何弱ってんのよ」
「レジーナ様の気分がそのまま現れるんだろう」
レジーナの影響によるものだとベールが推測する。
「あなたに私達は倒せない。だって、私達、マナと晴夜君と紡いだ愛でつながっているもの」
ダイヤモンドがレジーナの元へ歩み寄ってくる。
「ジコチュー!」
ジコチューが持ち直し、ダイヤモンドにかかっていくがあっさり投げ飛ばされる。
「レジーナ、あなたもマナの事が好きなんでしょ!晴夜君のこと許してるんでしょう!」
「違うもん、アタシは別に。晴夜の事も・・・」
怯んでレジーナが顔を右に向ける。
「いい加減正直に認めなさい!」
「うるさいわね!そうよ!好きよ!アタシだってマナと晴夜が好き!悪い!?それにあの時のことだって晴夜が悪くないって知ってるもん!」
レジーナがマナと晴夜の事が好きと叫び。あの時、晴夜が暴走したことも晴夜は悪くないと叫ぶ。
「それ。ホント?」
レジーナが目を開けると、そこにマシンビルダーに乗って檻から脱出した晴夜とハートが現れた。
「マナ!晴夜!」
「うわ・・・思いっきり聞かれちゃったし」
「はは、はずいなこれ」
先自分が言った事を思い出し、レジーナが顔を赤くする。
「二人共、無事でよかった」
「皆も!」
「心配させるなよ!」
「悪い悪い!」
二人が無事だと知り、皆も嬉しそうである。
すると、ハートと晴夜はレジーナに駆け寄る。
「レジーナ、さっきの好きって言うの、ホントにホント?」
「レジーナ、あの時のこと、本当にごめん」
「嘘よ・・・嘘に決まってるでしょ」
レジーナは先のは嘘と、そっぽ向いて二人に言う。
「えー、嘘なの~?そんな~」
ハートが近寄ると、更に近寄られて怯むレジーナの両腕を掴む。
「嘘じゃないでしょ、ホントでしょ。ねぇねぇねぇ、ねぇねぇレジーナってばぁ~、ねぇ~」
ハートが揺さぶるとレジーナの赤面が全てを物語っている。
「うざいわね~!」
レジーナが叫ぶとグッタリしているジコチューに怒りぶつける。
「寝てんじゃないわよ!ジコチュー!」
レジーナにジャネジーを注入されたジコチューがパワーアップした。
回転しながら大量の球と爆竹を飛散させ、晴夜はそれを避ける。
「さあ、実験を始めようか〜!」
口癖を言うと晴夜はビルドドライバーを腰に装着し、ジーニアスを取り出す。
『グレート!オールイェイ!』
音声が鳴ると同時にキャップを正面に回し、ビルドドライバーに差し込む。
『ジーニアス!』
『イェイ!イエイ!イェイ!イエイ!』
レバーを回すと、特殊加工設備プラントライドビルダーGNが精製されていった。
『Are you ready?』
「変身!」
音声が流れるとビルドは白いスーツになり、それと同時にボトルに成分が注入され、プラントビルダーから射出された60本のボトルが全身に装填される。
『完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!』
「勝利の法則は、決まった!」
ビルドジーニアスへと変身を完了し、決め台詞を叫ぶとドライバーのレバーを回す。
『ワンサイド!逆サイド!オールサイド!』
ビルドに装着された60本のボトルが光り出し、ビルドの周囲を数式と方式が囲む。
ドライバーから虹色に輝くグラフの放物線が現れ、ジコチューを拘束した。
『Ready go!』
ビルドが高く飛躍し、放物線を乗るように勢いよくジコチューに向かってライダーキックを放つ。
『ジーニアスフィニッシュ!』
ジーニアスフィニッシュが決まりジコチューは浄化され爆発すると、プシュケーに戻った。
プシュケーが持ち主に戻ると同時に、周りも元に戻った。
「レジーナ、待って!」
帰ろうとしていたレジーナに待ったをかけるハート。レジーナは帰ろうとしていたが止まる。
「あたし達って今でも友達だよ!この気持ち、絶対変わらない。好きって言ってくれて嬉しかった!」
と目を瞑りながら言うとレジーナの瞳の色が赤から青に戻りかける。
「レジーナ、もう一度、俺達と一緒に・・・」
振り向いたレジーナの瞳は完全に青に戻っていた。
「マナ・・・晴夜」
するとレジーナの瞳が潤い出し、辛そうな顔になる。
「辛い・・・」
「「⁉︎」」
「マナと晴夜の事は好き、でも・・・パパの事も好きだから」
二人は何も言い返せず、レジーナを見上げている。
「あなた達にはみんなが居るけど、パパには・・・アタシしか居ないもの」
「レジーナ・・・」
『レジーナ!』
突如、自分を――レジーナを呼ぶ声が聞こえた。
「パパ!」
振り向くとそこにはキングジコチューの巨大な幻影が現れていた。
『何処だ~、私の可愛い娘~』
その言葉を最後に幻影は姿を消した。
「そうだ・・・帰らなきゃ・・・。もうすぐパパが目覚める・・・」
レジーナの瞳の色が赤に戻り、テレポートして姿を消す。
「レジーナ!」
慌てて走って叫ぶがレジーナの返事はなく、残ったのは雪が舞う薄暗い空だけだった。
そして夜になり、九人は棒立ちで街の中を立っていた。
「マナ、晴夜君、大丈夫?」
六花が心て尋ねると大丈夫と頷く。
「それにしてもよくここが分かりましたわね」
「お兄さんのお陰・・・」
「俺達、ジョーさんのおかげでここに来れたんだ」
ジョーのおかげだと二人が言うと・・・
「久しぶりだね」
そこにアン王女と共に姿を消したジョー岡田こと、ジョナサン=クロンダイクが現れた。
ジョーと再会してしばらくした後、晴夜がマナに近づく。
その後、晴夜達はクリスマスパーティーの用意をしてくれたぶたのしっぽ亭へと向かう。
「晴夜さん、この箱何ですか?」
幻冬が後ろにある箱は何かと聞く。
「あぁ、今日発表するために用意した発明品だよ」
晴夜は箱をみんなに見せる。
「でしたら、見せて下さい」
「私もどのようなものか気になります」
「なぁ、やって見せくれよ」
「わかった」
晴夜は箱を開けて中にある発明品をみんなに見せる。
出てきた発明品は正方形の形をしていた。
「なんか、思ってより小さいな」
「いつもはもうちょっと大きいのに・・・」
いつも作ってる武器よりも小さい発明品だと龍牙と真琴の二人が言うと、晴夜は下のスイッチを押し起動させるとそれを机に置く。
『Ready go!』
音声とともに正方形の機械が光り出した。すると光に当たった壁が姿を変える。
「これは・・・」
「凄い・・・」
店の中がクリスマスパレードの雰囲気を映し出した。
「名付けて『クリスマス立体映像』」
「まんまかよ!」
龍牙は突っ込むが、晴夜の作った発明品は、店の中でも外のクリスマスを醸し出す雰囲気を見せていた。
「・・・晴夜君、ちょっと付いてきて!」
「えっ?何!」
マナは晴夜の手を繋ぎ、自分の部屋へと連れて行く。
すると、部屋の鍵を閉めた。
「どうしたの?」
いきなり部屋に入れられてどうしたとマナに聞くとこっちを振り向く。
「―――あたし、晴夜君のことが好きなの!」
「えっ?」
自分のことが好きだと言われて晴夜は驚く。
「いつも、発明とか研究に目を向ける姿や、誰かのために一生懸命戦って誰かの明日を作ってあげる。そんな、姿を見ていつも胸がキュンキュンするの!」
好きな理由をマナが言うとまだ続く。
「今回のスピーチが書けたのも晴夜君の言葉からなんだよ!」
スピーチコンテストの原稿が書けたのも晴夜のおかげだと語る。
「――最悪だ・・・先に言われるなんて・・・」
すると晴夜は、いつもの癖で髪をかきながら最悪だと言う。
「・・・俺も、マナの事が一人の女性として好きだよ」
「―――えっ?本当、いつから?」
晴夜もマナの事が好きだと言ってマナが驚く。
「初めてジーニアスになった時からかな・・・あの時のマナの笑顔を見て、この笑顔を傷つけたくないって気持ちが強くなって、アイちゃんを助けた時にそれを感じたんだ」
晴夜もマナの好きなった理由を伝える。
「それにあの発明品もマナがクリスマスパレードに出られなくて、悲しんでいたから作ったもんなんだ。だから・・・」
晴夜が言いかけるとマナがいきなり晴夜の唇にキスをする。晴夜は驚いて目を大きくする。
「ん・・・!」
そして、マナは晴夜から離れる。
「ありがとう!晴夜!」
呼び捨てにして言うと、今までない程の笑顔を晴夜に見せる。その笑顔を見て晴夜は顔を赤くする。
「・・・最高だな」
小声で最高だな晴夜が呟く。こっちもいつにもなくいい笑顔だった。
「ねぇ、聞かせて。マナのスピーチ」
「うん!晴夜に聞いて欲しいの!」
『俺(私・僕)達にも聞かせて!』
ドアから声が聞こえて二人が開けるとみんながドアの外で二人の会話を聞いていた。
「み、みんな、まさか・・・」
「聞いてたの・・・」
二人の質問にみんなが頷く。
「「「「マナ(ちゃん)!おめでとう!」」」」
六花達がマナの恋が叶って、おめでとうと叫ぶ。
「よかったな晴夜!!」
「羨ましいぞコノヤロー!」
「晴夜さん、おめでとうございます」
龍牙達も晴夜にお祝いの言葉を述べた。
「みんな・・・ありがとう!」
「へへっ、こっちも最高だな!」
「・・・晴夜君」
マナと晴夜が顔を赤くしながらみんなにお礼を言っていると、晴夜の前に六花が近づく。
「・・・六花?」
「なんだ?」
「・・・」
――マナ、あなたが選んだのなら、私にそれをどうこう言うことはない。
だって、私達はたとえ離れていても、ずっと離れることはないから。
それに晴夜君となら、マナを安心して一緒に居させられるしね。
・・・マナ、私もあなたが好き、だから―――
「・・・マナを、絶対に幸せにしてね?」
「あぁ!当たり前だ!!」
晴夜は笑顔でそう言い、六花も涙を一粒流しながら笑顔で頷いた。
その後、マナはみんなにスピーチで言うはずだった原稿を読む。
『人は過ちを繰り返すかもしれない。でも、そんな人が次は間違った方には進まないよう導いてあげられる、そんな生徒会長でありたい』とみんなに発表する。
――だがマナは、みんなにスピーチを発表を聞いてもらったよりも、晴夜に思いを伝えられた事が、何もよりも嬉しかった。
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!
第53話 悲しき決着!エース対マッドローグ 、明かされる全ての過去
おまけ
〜♪〈クリスマスに流れてそうなBGMを流せ〉
サンタフルボトル「ドキドキ〜」
ケーキフルボトル「クッキング〜!今日はクリスマスなので、クリスマスケーキを作りたいと思います!」
※季節外れじゃね?って言う人は怒ッ気怒気にするよ♡♡
サンタ「おぉーー!」
ケーキ「それじゃあ、ストップって言うまで砂糖を入れるね」
サンタ「うん!」
ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ
サンタ「・・・ストップ!」
ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ
サンタ「・・・もしかして本編に出れなかったこと、根に持ってる?」
ケーキ「・・・・・・・」
ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ
サンタ「・・・止まるんじゃねぇぞ」
〜オ〜ルフェ〜ンズ〜ナミダ〜〜カナ〜ァ〜シミ二〜♪
BLD
――――
完