Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「キュアハートこと 相田マナ はクリスマスの前の日、生徒会長スピーチコンテストに参加することになった!そう言うこの俺、仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 も、科学発明研究発表会に参加することが決定しました」

龍牙「まぁ、どっちもジコチュー達の罠だったけどな」

マナ「その後色々あって、あたしと晴夜が遂に付き合うことになっちゃいました〜!」

真琴「・・・あらすじ紹介にまでノロケ話持ってくるやめたら?」

幻冬「ちなみにあの後、二人は近所のホテルに行って朝まで語り明かした・・・いてててて‼︎ちょっと!?何ですか急に!!」

六花「何って、子供がそう言う事を言うんじゃありません!!」

幻冬「えっ?どう言うことですか!仲のいい男女はホテルに行ってなんか色々と話し合ったり、プロレスごっこをやったりするんじゃないんですか?」

亜久里「・・・ちなみにそれってどこ情報ですの?」

幻冬「前に父さんに『どうして二人は仲がいいの?』って聞いたら、『それは父さんと母さんが、近所のホテルで朝まで語り合ったからだよ』って言ってました。
後、子供が出来たのもそのおかげだと言ってました。意味は未だに分かりませんが」

和也「まさかのトーサン!?」

ありす「・・・実際、子供ってどうやって出来るんですかね?」

マナ「・・・・・・さぁ?」

晴夜「はいはいはいはい集合! これからとんでもないことになるから、第53話に入る前にちゃんと聞いて」


第53話 悲しき決着!エース対マッドローグ、明かされる全ての過去

クリスマスから明けて数日経ち、みんなでソリティアへと集まった。

 

「えっ?僕の偽物が現れたのかい?」

 

以前ベールが偽物になっていた事があってか、晴夜達はジョーをじーっと見ていた。

 

「そうか、それは大変だったね」

 

だが本人はアイちゃんを抱きながら他人ごとのように言う。

 

「それだけじゃありません!」

 

六花は立ち上がってテーブルを叩く。

 

「ジョナサンが留守の間にこっちは大変だったシャルよ!」

 

「マジカルラブリーパッドを手に入れたり!仮面ライダーはパワーアップしたり!」

 

「アイちゃんがイヤイヤ期を乗り越えたり!晴夜と龍牙はエボルトに体を乗っ取られたり!」

 

「そもそもプリキュアと仮面ライダーが一人ずつ増えた事も知らないでランスよ~!」

 

シャルル達が説明してる間にジョーは亜久里と幻冬に近づき、亜久里の手を握る。

 

「初めまして、キュアエース。仮面ライダーローグ」

 

ジョーは亜久里と幻冬に初めましてと挨拶する。

 

「君達二人の事はアンから聞いているよ」

 

そう言うと、亜久里の手のひらに口付けをする。

 

「なっ・・・!」

 

それを見て幻冬が驚くとジョーは手を離す。

 

「アン王女から・・・?」

 

「どう言う事ですか?」

 

「ご覧の通り、アンはまだ目覚めていない」

 

階段の下でクリスタルに閉じ込められているアン王女を見て、彼女は未だに目覚めていない事を話す。

 

「けれど、僕もただ無駄に時を過ごしていた訳じゃない」

 

そう言ってジョーは、見た事無いキュアラビーズをテーブルの上に置いた。

 

「これは・・・」

 

「ラビーズですか?」

 

「三種の神器の一つ、エターナルゴールデンクラウンさ」

 

『えっ?ええ~っ⁉︎』

 

三種の神器の最後の一つであるエターナルゴールデンクラウンだと言われ、全員驚く。

 

「一体どこでこれを?」

 

亜久里はどこで手に入れたのかとジョーに聞く。

 

「あれは、マナちゃん達と別れたすぐ後の事さ」

 

ジョーはアイちゃんが亜久里の元へ旅立った後、アンからエターナルゴールデンクラウンを探して欲しいと聞いて、探しに行っていたと答える。

 

「そうして僕は、アンの言葉に従い、この神器を手に入れてたんだ」

 

「なるほど」

 

「さっそく使ってみるシャル!」

 

「オッケー!」

 

ラビーズをセットして円を刻むと同時に、アイちゃんの力も加わって、エターナルゴールデンクラウンが出て来た。

 

「これが・・・!」

 

「三種の神器の最後の一つ!」

 

「この世の全ての知識が詰め込まれていると言われている、エターナルゴールデンクラウン!」

 

「黄金の冠は、資格を持つ者にのみ知識を分け与えると言われている」

 

「資格を持つ者か・・・」

 

「君達なら、この冠を使いこなせるかもしれないって思ったんだ。それで―――」

 

「何も起きないけど?」

 

ジョーが説明してる途中でマナがエターナルゴールデンクラウンを被っていた。

 

「いきなり被ってるし!」

 

「流石はマナ。行動が早い」

 

しかしマナが被るも、何も起きなかった。

 

「いけません!それは一万年前の物ですよ!もう少し丁重に扱って下さい!」

 

亜久里が取り上げたその時、エターナルゴールデンクラウンが光り出した。

 

「光った?」

 

――その瞬間、クラウンは亜久里にこれまでのトランプ王国やアン王女の戦いの記憶を次々と見せた。

 

「亜久里ちゃん!」

 

亜久里はその衝撃のあまり、気絶してしまった。

 

「どうしていきなり・・・」

 

晴夜は亜久里が落としたクラウンを触る。

 

「は・・・⁉︎」

 

すると、晴夜の頭からいくつかの記憶が蘇る。

――それは、1年前に起こったトランプ王国での惨劇の記憶だった。

 

「これは・・・」

 

その惨劇の中に確かに自分もいた。全て見えた時、晴夜はクラウンを手から離し、フラフラとなる。

 

「晴夜!大丈夫か?」

 

「あぁ・・・大丈夫」

 

龍牙に支えられ大丈夫だと言うが、マナは何かあったのだと気付いていた。

 

 

それからしばらく経った後、クラウンを握った亜久里が目を覚ます。

目を覚ますとそこは自分の部屋だった。

 

「気が付きましたか?」

 

「おばあ様・・・」

 

「マナちゃん達が、あなたを運んで来てくれたのよ」

 

「そうですか・・・」

 

あまり元気のない様子で起き上がる亜久里。

 

「おばあ様・・・わたくしはどうしたら良いのでしょうか・・・」

 

目を覚まして早々にどうしたらいいのかと茉里に尋ねる。

 

「わたくしは全てを知りました。自分が何者だったのか、どのような運命を課せられて生きて来たのか。――それはとても悲しく、重い運命です・・・」

 

亜久里はクラウンから見た記憶で、全てを思い出したと言う。

 

「あまりにも重くて、踏み潰されてしまいそうです・・・!」

 

しかしその記憶は彼女にとって辛く、悲しいものだったのか、亜久里の目に涙が溜まる。

 

「わたくしは・・・わたくしは・・・!」

 

茉里が亜久里を優しく抱き締める。

 

「どれ程辛いものであっても、人は運命に背く事は出来ないのですよ。ただ、受け身で押し潰されるのか、自ら立ち向かって未来を切り開くのか、それはあなた次第。

何を成すべきなのか、本当は分かっているのでしょう?」

 

「…ありがとう、おばあ様。もう迷いません」

 

母親同然に大切な存在である茉里の言葉を聞き、亜久里はもう迷わないと決心した。

 

 

 

その頃、地下室で晴夜と龍牙がある実験を始めようとしていた。そこにはパンドラボックスが置かれていた。

 

「いくぞ」

 

龍牙が聞くと晴夜が頷いた。そのまま龍牙はパンドラボックスにハザードトリガーを入れた。

すると、パンドラボックスの中が光りだし、箱から白いパネルが出現した。

 

「おお〜!白パネルだな〜!」

 

白パネルが現れて龍牙が驚くと、晴夜は白いパネルを外して見せる。

 

「このパネルの存在は誰も知らない。エボルトの遺伝子を持つ、お前だから出来たものなんだ」

 

晴夜が白パネルが出来たのが龍牙のおかげだと言うと、白いパネルについて語り始める。

 

「このパネルは異世界にアクセスすることが出来るパネルなんだ」

 

「異世界って、トランプ王国に繋げられるのか!」

 

「あぁ、けどこのパネルには別の使い道があるんだ」

 

「別の使い道?」

 

龍牙が聞くと晴夜はCDのロストボトルを取り出して龍牙に渡す。

 

「ロストボトル?」

 

「キングジコチュー達の手にある黒いパネルとこの白いパネルに10本のロストボトルを装填した状態でパネル同士を合体させれば、物理法則を超えた現象が起こる・・・」

 

「そうなれば、もしかしてトランプ王国は元に戻るのか?」

 

「おそらくな・・・けど、最終的な事は俺にもわからない・・・」

 

晴夜がわからないというと龍牙の携帯が鳴り出す。

 

「真琴、どうした・・・わかった直ぐ行く・・・」

 

「まこぴー、どうかしたのか?」

 

「なんか、ソリティアに来てくれって。ちょっと行ってくる」

 

龍牙は上着を取ると地下室を出て行き、ソリティアへと向かう。

龍牙が地下室といなくなると、晴夜は白いパネルを見つめる。

 

『どうやら、全てを思い出したみたいだな・・・』

 

すると、自分の中にいる巧の声が聞こえた。

 

「・・・この記憶を封じたのは兄さん、それともエボルト?」

 

晴夜はエターナルゴールデンクラウンから見た記憶を封じたのは巧かエボルトなのか、どっちかと聞く。

 

『・・・記憶を消したのはエボルトだよ。その記憶を持っていると警戒されて、何かと都合が悪かったらしい・・・』

 

巧は記憶を消したのはエボルトだと答える。

 

「そっか・・・」

 

だが晴夜は、別に恨んでいる様子はなかった。

 

『晴夜、お前は父さんの言う『新世界』。どう考えてる』

 

「まだ、わからないけど、父さんはきっとトランプ王国を元に戻すことが『新世界』だと思う」

 

『そうある事を願いたいね』

 

巧の声が消えると晴夜のビルドフォンから着信音が鳴り出す。

 

「どうした・・・?」

 

 

晴夜が電話に出てしばらくするとマシンビルダーを走らせ、大貝町の一望できる公園へとやってきた。

 

「晴夜・・・」

 

そこには、ここのベンチに来て欲しいと連絡したマナが座っていた。

 

「どうしたの、こんな時間に?」

 

こんな遅い時間に何か用かと聞く。

 

「ねぇ、あの時エターナルゴールデンクラウンを握って何を見たの?」

 

マナは晴夜がエターナルゴールデンクラウンで何かを見た事に、既に気付いていたようだった。

 

「やっぱり、気付いてるか・・・」

 

晴夜はやっぱりマナには隠し事は出来ないと感じていた。

 

「全部思い出したんだ。あの時、父さんが言ってた言葉の意味を・・・」

 

 

『お前は・・・1年前のトランプ王国の惨劇の時、トランプ王国に来ていたんだ・・・』

 

 

――そのことを、クラウンを握って思い出したと語る。

 

「俺は、1年前トランプ王国に行ったんだ・・・白いパネルで」

 

晴夜は後ろから先ほどパンドラボックスから出現した白いパネルを見せる。

 

「1年前、俺は父さんの研究室へと足を踏み入れた。その時、俺はこの白いパネルを見つけていたんだ。そして、あの悲劇を見たんだ・・・」

 

 

 

1年前、晴夜は行方不明となった拓人の研究室で見つけた白いパネルを拾った。

その時、パネルが光り出し、晴夜はトランプ王国へと飛ばされた。

 

『ここは、一体何が?』

 

周りを見回した時、そこにいた人は慌てて逃げていた。

晴夜が上を見上げるとそこには多くのジコチューが人々を襲っていた。

それだけじゃなく、逃げてる人も次々とジコチューになっていった。

 

『何だよ、これ・・・』

 

晴夜は何が起こっているのかわからず、ただ逃げる事しかできなかった。

 

『はぁ、はぁ・・・なんだよここは!?』

 

晴夜が息を切らしながら何がどうなってるのかと呟く。すると、泣いている子供の姿を見えた。

 

『危ない!』

 

ジコチューが子供が襲おうとしていたのを見ていた晴夜は、子供を庇って守ろうとした。

その瞬間、誰かが強烈なキックを繰り出し、ジコチューから晴夜達を救った。

 

『誰・・・』

 

顔を上げて見てみると、そこには赤と青の姿をした仮面の戦士がいた。

――そう、晴夜と子供を守ったのはラビットタンクフォームの仮面ライダービルドだった。

 

『大丈夫か?』

 

ビルドが子供にそう聞くと大丈夫と頷き、子供は晴夜にお礼を言って去っていった。

 

『あの・・・あなたは』

 

晴夜は何があったのかわからず、髪を抑える。

 

『ッ!・・・お前はまさか、晴夜か?』

 

その癖を見たビルドは晴夜なのかと問う。

 

『えっ?』

 

ビルドはドライバーからボトルを外し変身を解除した。その正体は自分の父親:桐ヶ谷拓人だった。

 

『父さん!なんで、父さんがここに!』

 

『お前こそ、何故ここに!』

 

『このパネルを拾ったら急にこっち・・・』

 

晴夜は白いパネルを父に見せる。するとそれを見た拓人は驚く。

 

『・・・晴夜⁉︎こっちだ来い!早く!』

 

拓人は晴夜を連れて、王宮にある魔法の鏡の部屋へと行く。

 

『父さん・・・ここは?』

 

『いいか、晴夜!この世界はもう保たないかもしれない。奴らはこの世界を滅ぼしたら、奴と共に私達の世界にも進行するかもしれない!』

 

『何言ってんだよ?』

 

『いいか、この世界と私達の世界を守るための最後の可能性を持つのは――――!』

 

『・・・誰なのそれ・・』

 

知らない名前を言われ、混乱すると拓人は笑顔で晴夜に言う。

 

『4年ぶりにお前の顔を見れて嬉しかったよ。生きてれば、また会おう、晴夜・・・』

 

『待って!父さん!』

 

白パネルを預かった拓人は晴夜を魔法の鏡へと入れ、晴夜は人間界へと戻った。

その後、晴夜は研究室へと戻ると、そこにブラットスタークのエボルトが現れ、晴夜からトランプ王国の惨劇を見た記憶を消した…

 

 

 

「そんな事が・・・」

 

「最悪だよ・・・こんな時に思い出すなんて・・・」

 

そう呟きながら、晴夜は白いパンドラパネルを強く握る。

 

「あの時、俺に誰かを守れる力があるなら、助けられた人がいた筈なのに・・・」

 

――もしあの時、自分にライダーの力があったなら…

――もしあの時、誰かの為に少しでも多くの手を差し伸べられたのなら…

あの時の無力だった自分が、悔しくてたまらなかった。

その時、後ろを振り向くとマナが晴夜をギュッと抱きしめる。

 

「マナ・・・」

 

「大丈夫、今の晴夜ならあの時、助からなかった人を助ける事ができる。

それが、愛と平和を守り続ける、仮面ライダービルドだよ」

 

抱きしめながらマナが晴夜を励ます。

 

「・・・やっぱ、俺っていつもマナに救われてるな」

 

晴夜はマナにいつも救われてると呟くと、マナは晴夜から離れる。

 

「そうだな、俺がこの力を使ってるのは、誰かの明日を作って守るためにある。だからこそ必ず、トランプ王国を取り戻して見せる!」

 

「うん!みんなとなら絶対に出来るよ!」

 

晴夜とマナは大貝町の光り輝く景色を見ながら、トランプ王国を救うと誓う。

 

 

その頃、ソリティアへと真琴の連絡を受けた龍牙がやってきた。真琴と龍牙が中に入る。

すると、ジョーが二人にトランプを投げ、二人はこれを片手でキャッチした。

 

「やあ。君達も呼ばれたんだね」

 

ジョーが二人に振り向くと、

 

「お揃いですわね」

 

亜久里とアイちゃんが入ってきた。

 

「何でアイちゃんまで?」

 

四人をソリティアに呼んだのは、亜久里だった。

 

「何だい?大切な話って」

 

「これです」

 

そう言うと亜久里は、アンが入っていた氷づけのクリスタルを自身の力で粉々にした。

 

「王女様!」

 

「なんで!」

 

「何をするんだ!」

 

クリスタルが粉々になって三人が驚く。だがそのクリスタルには、アン王女は入っていなかった。

 

「どうなってんだ・・・」

 

「今まで見ていたのは幻。これは、ジコチューを欺き、時間を作るために王女が用意した影なのです」

 

クリスタルにいたアン王女は偽物だと知り、三人は驚く。

 

「ゴールデンクラウンは、わたくしに全てを教えてくれました。お話しましょう。隠された王国の真実を―――」

 

亜久里はゴールデンクラウンから見た真実を四人に全て伝えた。

そして、それを聞いた四人は驚いて声が出なかった。

 

「そんな・・・そんな事って・・・!信じられない・・・!」

 

驚きの余り、真琴は持っていたコーヒーカップを落としてしまう。

 

「マジかよ・・・じゃあ、今までのことは・・・」

 

「しかし、君の話が本当なら、どうやら、これまでにバラバラだったピースが全て収まる・・・!」

 

ジョーは亜久里の言ってる事はこれまでの辻褄が合うと推測されると話す。

 

「クローズ、キュアソード、ダビィ、ジョナサン、これまで王女のために頑張ってくれてありがとう。心からお礼を言います」

 

亜久里が四人に、アン王女のためにありがとうとお礼を言う。

 

「わたくしはこれから、レジーナと決着をつけるためにトランプ王国へ参ります」

 

亜久里はこれからトランプ王国へ行って、レジーナと決着をつけると言い出す。

 

「そこであなた達にも、戦いの行く末を見届けて欲しいのです」

 

亜久里は四人にもその戦いを見届けて欲しいと頼み込む。

 

「決着って・・・!」

 

「待って!どうしてマナと晴夜に打ち明けないの!?」

 

「晴夜とマナに話せばもしかしたら―――!」

 

「それは出来ません!」

 

亜久里はこの事を晴夜とマナには話すことは出来ないと叫ぶ。

 

「亜久里ちゃん!」

 

「マナと晴夜ならきっと、戦わずに済む方法を探すハズです。わたくしとレジーナのどちらかが倒れても、二人には耐えがたいでしょうから」

 

亜久里は二人の気持ちを考えて、話したくないという気持ちがあった。

 

「ですが、この戦いはわたくし達に課せられた運命。避けて通る訳には行かないのです。無理にとは言いません。納得出来ないのであれば、どうぞお帰り下さい」

 

「行くよ。君達はどうする?」

 

ジョーが立ち上がると龍牙と真琴、ダビィに二人の戦いを見届けるために行くかと聞く。

正直、行く行かないにしてもどちらも苦しい決断だった。

 

 

 

次の日、マナ達はぶたのしっぽ亭の前におせちの買い出しをするために集まっていた。

 

「ごめん、お待たせ」

 

晴夜がぶたのしっぽ亭へと到着した。

 

「あれ?龍牙は?」

 

「一緒じゃなかったの?」

 

「いや、先に行ったって聞いたんだけど・・・」

 

晴夜が言うが来てないのは龍牙だけじゃなく、真琴と亜久里も来てなかった。

 

「遅いね・・・」

 

「どうしたんだろ?」

 

「まこぴ〜!どうしたんだーー!」

 

真琴がいない事に、和也が酷くショックを受けていた。

 

「和也さん落ち着いて下さい。でも遅刻だなんて珍しいですね〜」

 

「おせちの材料の買い出しまでには、きっといらっしゃいますわ」

 

晴夜達は三人が来るのを待っていた。

 

「大変シャル!」

 

いきなりシャルルが慌てて現れた。

 

「アイちゃんも居ないケル!」

 

ラケルからアイちゃんが居ないとみんなに言う。

 

「あの!」

 

「森本さん。なんでここに?」

 

すると、亜久里の友達の森本エルが慌ててやってきた。

 

「亜久里ちゃんはいますか⁉︎」

 

「何かあったの?」

 

「昨日、亜久里ちゃんが家に来てこれを・・・柴崎君にも・・・」

 

幻冬にも亜久里から渡された絵を渡すと、エルは亜久里が描いた自分の似顔絵を見せる。

 

「亜久里ちゃん、何だかいつもと違ってて・・・そう思ったら、もう二度と会えないような・・・そんな気がして来て・・・それで、亜久里ちゃんの家に行ってみたんですけど、いないんです・・・!」

 

「亜久里ちゃん・・・」

 

不安となった幻冬は走り出して亜久里を探そうとする。

 

「あたし達も亜久里ちゃん達を探そう!」

 

「(嫌な予感がする・・・早く探さないといけない気がする。まさか、龍牙とまこぴーも・・・!)あの、馬鹿が・・・!」

 

晴夜達も亜久里を探そうと走り出す。

 

 

 

 

同じ時、トランプ王国ではレジーナが不機嫌そうに巨大なパフェを食べていた。

 

「おかわり!」

 

「はいはい!」

 

ベールが新しい巨大パフェの容器を運ぶ。

 

「ご機嫌ナナメみたいね」

 

(マナ・・・晴夜・・・アタシの気持ちも知らないで・・・)

 

レジーナはメロンソーダをストローで飲みながら心中で呟く。

 

「まあ何はともあれ、キングジコチュー様は間もなく完全復活。そうなれば―――」

 

「うるさいわね!アンタに何が分かるって言うの!」

 

そう言ってレジーナは巨大パフェのおかわりを傍に置く。

 

「おお怖っ」

 

その時、謎の揺れと光が生じた。

その光が消えると、マジカルラブリーパットの力でレジーナ達の前に龍牙・真琴・亜久里・ジョナサンが現れた。

 

「お前達!どうしてここに⁉︎」

 

「あなたと決着をつける事が、わたくしの運命だからですわ。レジーナ」

 

何故プリキュアとクローズがいるのかとベールが問うと、亜久里はレジーナを決着を付けるためだと言う。

 

「フン、何をバカな事を・・・」

 

すると亜久里が、持っていたエターナルゴールデンクラウンをベール達に見せる。

 

「ッ!それは・・・!」

 

「まさか・・・エターナルゴールデンクラウン・・・!」

 

エターナルゴールデンクラウンを見てベール達が驚く。

 

「その通りです。わたくしのゴールデンクラウンとあなたが持つドラゴングレイブを賭けて、一騎打ちを申し込みます!」

 

「それだけじゃねえ・・・」

 

龍牙は晴夜が持っていたCDロストボトルを見せる。

 

「お前らが持ってるロストボトルと黒いパネルも、この勝負に勝ったらこっちに渡せ」

 

「負けたら、こっちのロストボトルとパンドラボックスも渡すわ」

 

エターナルゴールデンクラウン、ロストボトルとパンドラボックスも賭けての一騎打ちをレジーナに申し出た。

 

「あははははっ!」

 

レジーナは一瞬睨んだが、すぐに笑った。

 

「面白いじゃない!あなたの事は前からコテンパンにしてあげようと思ってたの」

 

ソファを足で叩きミラクルドラゴングレイブを握ると、エボルドライバーを装着する。

 

「その勝負、受けてあげるわ」

 

レジーナはボトルをドライバーに差し込む。

 

『コウモリ!発動機!エボルマッチ!』

 

ボトルを2本差し込み、レバーを操作した。するとレジーナのドライバーから無数のパイプ線が乱雑に現れた。

 

『Are you ready?』

 

「変身!」

 

レジーナの体にペインライドビルダーが一瞬に纏わりつき、マッドローグへと姿を変える。

 

『バットエンジン!フッハハハハハ ハハハハハ!』

 

レジーナがマッドローグへと変身したのを確認した亜久里達も変身をしようとする。

 

「アイちゃん、行きますわよ」

「きゅぴ!」

 

龍牙はビルドドライバーを装着し、真琴はコミューンを取り出す。

 

「プリキュア!ドレスアップ!」

『ボトルバーン!クローズマグマ!』

「変身!」

「プリキュア!ラブリンク!」

 

龍牙の体がマグマライドビルダーから流れ出たヴァリアブルマグマが、真琴の体が光り、亜久里は七つの炎のシルエットに包まれて姿を変える。

 

『極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!』

「愛の切り札!キュアエース!」

「勇気の刃!キュアソード!」

 

三人が変身を完了すると、クローズとソードはジョーと共にエースから離れる。

 

「行かせねえ!」

 

「あなた達に邪魔はさせないわ!」

 

「大人しく見ていて貰おうか!」

 

「何よ偉そうに!」

 

クローズとソードとジョナサンがイーラとマーモの前に出て道を塞ぐ。

 

「キュアエースはアタシの獲物よ!アンタ達はそこで見てなさい」

 

「行きます!」

 

エースとマッドローグによる一騎打ちが始まった。

 

二人の激しい戦闘が繰り広げられ、その余波で建物が崩れ落ちる。

 

「さて、レジーナ様のお手並み拝見と行こうか」

 

その様子を見ながら、ベールは何かを狙っているかのような笑みを見せる。

 

「なーに?逃げてばっかじゃ決着なんかつかないわよ!」

 

マッドローグがミラクルドラゴングレイブからエネルギー刃を放つが、エースは逃げながらこれを躱す。しかし、逃げた先の建物が崩れ落ち、エースが落下して行く。

 

「意外とあっけないのね!」

 

「あなた、深追いし過ぎですわ」

 

追撃を仕掛けるが、エースはミラクルドラゴングレイブを両腕で捉えた。

 

「この!離してよ!」

 

縦に振り回して両腕を放され、強烈な一撃を叩き込むが、マッドローグには命中しておらず、その上空でエネルギーを溜めていた。

 

「行っちゃえ!ドラゴングレイブ!」

 

エネルギー波を放つが、エースはかわす。

 

「もう!こっちに倒さないでよ!」

 

そのエネルギー波によって、また建物が崩れ落ちた。

クローズとソードは建物が崩れるため移動しながら二人を追う。その途中、ソードは二人の戦いが見ていられなくなった。

 

「目を逸らしてはダメだ!」

 

「でも・・・!」

 

建物を自力で登るジョーがソードに向けて叫ぶ。

 

「これは、彼女が選んだ運命なんだ!最後に勝つのはレジーナなのか、キュアエースなのか、僕達はそれを見届けなければならないんだ!」

 

「けど・・・」

 

するとジョーが手を滑らせて落ちるが、その危機をクローズとソードに救われた。

 

「分かってる!分かってるけど・・・!」

 

「これが、本当に避けられない運命だとしたら・・・!悲し過ぎる・・・!」

 

「クソッーー!俺たちは何も出来ねえのかよ!」

 

クローズが地面を思い切り叩いて叫ぶ。

 

 

 

 

一方、ソリティアに晴夜達が到着した。

 

「亜久里ちゃん!」

 

「亜久里ちゃん!どこに!」

 

幻冬が慌ててソリティアの中を徹底的に探そうとしていた。

 

「三人はここに来ていたんですわ!」

 

「ジョナサンもいないケル!」

 

ラケルがイスの上に四人のコートが置いてあったのを見つける。

 

「なんだよこれ?」

 

和也が粉々となったクリスタルに気付くと、晴夜もそのクリスタルを見て何かを感じる。

 

「これ、王女様が入っていたクリスタルだ・・・でも、王女様はいない・・・」

 

「王女様はどうなったの・・・?」

 

「一体何が起こってるシャル⁉︎」

 

この粉々になった残骸を見ても、彼らには此処で何が起こったのかわからなかった。

 

「スペードのカード?」

 

すると晴夜は、クリスタルの残骸に刺さってたスペードのAのカードを見つける。

その時、ラブリーパッドが突如晴夜達の前に出た。

 

 

 

 

その頃、トランプ王国での運命の戦いを繰り広げる、二人の決着がさらに激しくなっていた。マッドローグはドラゴングレイブからエネルギー波からエースに向けて放つ。

 

「ラブキッスルージュ!」

 

ドラゴングレイブのエネルギー波をラブキッスルージュで上から急降下して突き、これを消滅させた。

 

「やるじゃない」

 

「当然ですわ」

 

エースとマッドローグの実力はエースの方が少し押していた。

 

「でもよー、勝ちは見えてんだろ?もうすぐ5分経つぞ」

 

「そうしたらもうプリキュアじゃいられなくなるわ」

 

二人はエースの最大の弱点、5分過ぎると強制的に変身が解けてしまう事を指摘する。

 

「甘いですわね。わたくしにはもはや時間の制限などはありません。ゴールデンクラウンの知恵を得て、真のエースに目覚めたのです」

 

勝利が見えたと思ったその時、エースが高速でマッドローグの前まで飛んでそう言った。

ゴールデンクラウンの真の力を得たキュアエースは五分と言う時間制限が無くなり、いつまでも変身したままでいられるようになったのだ。

 

「何それ⁉︎ズルい!」

 

「エースミラーフラッシュ!」

 

それを聞いたマッドローグはズルイと文句を言うが、エースは気にせずエースミラーフラッシュを放って目くらましをし、蹴りを叩き込んで落下させる。

 

「これで決めます!ときめきなさい!エースショット!ばきゅ~ん!」

 

エースがトドメを刺そうとエースショットを放つ。

 

「バカにしないでよね!」

 

マッドローグはそう言うとドライバーのレバーを回す。

 

『Ready go!』

 

マッドローグの背中から蝙蝠の羽『マッドナイトフライヤー』が出現し、更にドラゴングレイブにエネルギーが溜まっていく。

 

『エボルテックアタック!チャオ!』

 

マッドローグも負けじと竜の形をしたエネルギー波を放った。

二つのエネルギーがぶつかって相殺され、大爆発が起きた。

そして爆発が収まると、エースとエボルドライバーが破損し変身解除したレジーナが倒れていた。

 

「本当に・・・ここまでやり合わなきゃいけねえのかよ・・・?」

 

(どうすればいいの・・・?二人が傷つけ合うのを、私達は見ている事しか出来ないの・・・?)

 

クローズとソードはこの二人の決着は、やはり納得の行かないものだと感じていた。

 

(神器を持つ者同士が本気でぶつかれば当然ただでは済まない。二人が弱った所で全ての神器と奴らが持つ最後のロストボトルを奪い取れば、俺様がナンバーワンだ)

 

一方、自分の野心が叶う瞬間だと思うベールが指を鳴らすと、海からイカジコチューがエースを囲むようにして三体現れた。

更にレジーナの方にはゴリラジコチューが現れた。

 

「行けジコチュー達!キュアエースを倒すのだ!(レジーナもろともな)」

 

エースとレジーナを倒す好機だとベールは笑みを浮かべる。

 

「アイツ・・・!」

 

「抜け駆けするつもり⁉︎」

 

「エース!レジーナ!」

 

「あいつら・・・!」

 

クローズとソードが助けに向かおうとするが、クモジコチューの糸によって身動きが取れなくなった。すると、クローズが持っていたロストボトルが落ち、ベールがそれを拾う。

 

「手出しはしねえ約束だろ!」

 

「そんな約束、した覚えは無いな」

 

ロストボトルを見せながら約束を覚えてないと言う。

 

(どちらかが正しいだなんて私には分からない!けれど、私は・・・!)

 

(亜久里もレジーナも、どっちも失いたくねぇ!)

 

「マナーーーー晴夜ーーーー‼︎」

 

ソードがマナと晴夜の名前を叫んだその時、上空から放たれた光が囲んでいたジコチュー全てを吹き飛ばした。

 

「何っ⁉︎」

 

そこに現れたのは、ビルドジーニアス、ハート、ダイヤモンド、ロゼッタ、グリスブリザード、プライムローグの六人だった。

 

「みんな!」

 

ソードがダイヤモンドとロゼッタに抱きつく。

 

「あの、まこぴー。俺には・・・」

 

グリスは二人に抱きつかれて羨ましいそうに言う。

 

「あなた達・・・」

 

「大丈夫、エース」

 

「ええ・・・」

 

「なんで、相談してくれなかったの・・・」

 

ローグがエースを介抱して立ち上がらせて何故相談してくれなかったと尋ねると、ビルドはクローズに近づく。

 

「ったく、無茶しやがって」

 

「悪かった・・・」

 

ビルドの手を掴みクローズが起き上がる。

 

「みんな!行くよ!」

 

ハートの声と共に九人がジコチューに構える。

 

「行け!ジコチュー!」

 

ベールの指示で吹き飛ばされたジコチュー達が九人に襲いかかる。

ビルド達四人はフルボトルバスター、マグマナックル、ブリザードナックル、スチームブレードを取り出す。

 

「「「「「プリキュア!ロイヤルラブリーストレートフラッシュ!」」」」」

「「「「はぁ〜はぁぁぁぁぁぁーー‼︎」」」」

 

ハートがマジカルラブリーハープの弦を爪弾くと、空中で組み立てた陣形の中央から、ロイヤルラブリーストレートフラッシュを放たれた。

ビルド達はそれぞれの武器を地面に向けて放ち、地表を通ってジコチューに直撃した。

星屑のように拡散して降り注ぎ、舞い上がる金色の羽根の中すべてのジコチューが浄化された。

ジコチューが全て浄化されると、エースがラブキッスルージュをレジーナに向けるが、ビルドとハートが庇うようにして前に出ていた。

 

「どいて下さい」

 

「嫌だよ!何で二人がそうまでして戦わなきゃならないの⁉︎」

 

「どうしてこうなったのかわからないけど、戦う必要はないはずだ」

 

ビルドは二人が戦う必要はないという。

 

「これが、わたくし達の運命だからです!」

 

「何なのよ、さっきから運命って」

 

「一体どういう事なの!?説明してよ!」

 

ローグが何故こんなことになったのかと聞くとエースはルージュを下ろす。

 

「分かりました。ここまで来てしまった以上、話さない訳には参りませんね」

 

エースはここに来たビルド達にも真実を話そうとする。

 

「わたくしと彼女は、決して相容れる事の出来ない関係」

 

「どういうことなの、それ?」

 

エースとレジーナの二人が相容れる事が出来ない関係、ローグ達にはその理由がわからなかった。

 

「元は一つの命、アン王女から生まれた光と影なのです」

 

「一つの存在から・・・二つの存在が生まれた・・・⁉︎」

 

「王女様の・・・」

 

「光と影・・・」

 

するとエースは自分とレジーナはアン王女から生まれた光と影。元は一つの命である事を告げたのだった。

 

「レジーナとキュアエースが・・・光と影・・・⁉︎」

 

「王女様から生まれたって・・・」

 

「どういう事ですの・・・?」

 

「龍牙!まこぴー!一体どういうことだ・・・」

 

ハート達はクローズとソードにどういうことだと聞く。

 

「な、何言ってるの、二人が光と影って?」

 

何故、二人が光と影なのかわからなかった。

 

「あははははっ!そうやってアタシを惑わそうとしても無駄よ。アタシはね、あなたを見てると、胸がムカムカするんだから!」

 

笑ってから立ち上がり、エースを指差したレジーナが叫ぶ。

 

「それは、あなた自身を見てるからです」

 

「アタシ自身?」

 

「あなたに真実を知る勇気があるのなら、お見せしましょう。わたくし達の運命を!」

 

持っていたラビーズがエターナルゴールデンクラウンへと変わった。

 

「さあ」

 

エースがレジーナにクラウンに触るよう促す。

 

「み、見ればいいんでしょ!さっさとよこしなさい!」

 

エターナルゴールデンクラウンを奪うようにして取ったその時、レジーナの全身が光に包まれた。

 

「⁉︎」

 

「レジーナ!」

 

「これは・・・エース、一体何が起こったんだ」

 

レジーナに何が起こったのかエースに聞く。

 

「彼女は今、ゴールデンクラウンに刻まれた王国の記憶を見ています」

 

「王国の記憶・・・?」

 

「そこにあるのですね。お二人の真実が」

 

「それを今、レジーナが見てるのか?」

 

「キュアエース、あたし達にも見せて!」

 

「見たいんだ。二人の真実を」

 

「分かりました。目を瞑って、わたくしと心を重ねて下さい」

 

ビルド達が頷き、互いに手を掴み、目を瞑る。

 

「行きます」

 

エースがエターナルゴールデンクラウンを掴むと、ハート達もレジーナ同様光に包まれ、近付いたアイちゃんも姿を消した。

 

 

 

「ここは・・・」

 

目を開けると全員変身が解けて宙を浮いていた。

 

「平和だった頃のトランプ王国です」

 

「これが、本当のトランプ王国・・・」

 

晴夜が呟くと白い髭を蓄えた男性と、その男性に抱かれた赤ん坊の光景が晴夜達の前に出てきた。

 

「あの人は・・・」

 

「トランプ王国の国王様だビィ!」

 

「あの人が亜久里ちゃんとレジーナのお父さん・・・?」

 

「と言う事は、王様に抱かれているのは・・・」

 

「アン王女なのか?」

 

「はい。アン王女です」

 

そう、トランプ王国の国王に抱かれた赤ん坊こそ、後のマリー・アンジュことアン王女である。

 

「王女様・・・」

 

「アン王女はこの世に生を受けた時、同時に母を失いました」

 

『我が娘、マリー・アンジュよ、お前は母の分まで生きるのだ。人々に夢や希望を与えるこの太陽の如く、光り輝くのだ』

 

国王は夜明けと共に現れた太陽に重なるようにアンを持ち上げて言った。

 

「これが、アン王女の始まりだったの・・・」

 

「はい、アン王女は国王様の深い愛に包まれ、すくすくと育ちました」

 

それから、さらに時が経っていき、アン王女も成長していく。

 

『アン、また腕を上げたな』

 

『まだまだですわ。お父様』

 

剣術の練習をしていたアンの元に国王が現れる。

 

『だがそろそろ、レディとしての習い事も力を入れて貰わんとな』

 

国王はヒゲをいじりながらアンにそう言う。

 

『あらお父様、剣術も立派なレディのたしなみでしてよ』

 

晴夜達はその記憶を見ていて、アン王女は幸せな父親の愛に溢れた日々を送っていた事を知る。

 

「幸せな時間が過ぎて行きました。しかし、アン王女は突然謎の病に倒れたのです」

 

突然の病に倒れたアン王女、その病は亡くなった母親の病と同じだった。国王は必死に直そう医者に頼む。

 

『何とかならんのか!』

 

『我々の医学ではこれが限界です・・・』

 

『博士!あなたの世界の科学の技術ではどうにかならないのか!』

 

『残念ですが、私にもどうにも・・・すいません。私でも力になれず・・・』

 

その場にいた拓人もどうにも出来ないと、国王に告げる。

 

『ではこのまま、アンの命の炎が消えるのを黙って見ておれと言うのか!』

 

国王は妻を亡くし、今度は娘まで亡くそうとしているこの現実が許せなかった。

 

『神よ・・・!あなたは妻だけでは飽き足らず、娘まで奪おうと言うのか!そんな事はさせぬ・・・!』

 

 

『一つだけ方法があります』

 

―――すると、彼らの前に一人の人物が現れ、国王にアン王女を助ける方法はあると言う。

 

『何っ?』

 

『エターナルゴールデンクラウンです』

 

『確か、あらゆる知識が詰まれた黄金の冠、その力を借りれば・・・ですが、あれを使うのは・・・』

 

『分かっておる。しかし・・・あの黄金の冠には、伝説の戦士プリキュアが打ち倒した闇が封じられている。もしそれを使えば、闇を解き放ってしまう事になる・・・!』

 

『恐れながら国王様、このままでは王女様は・・・!』

 

エターナルゴールデンクラウンの知識があれば確かにアン王女を救うことは出来るが、それを使えば封印された闇が解放されてしまう。

 

 

そんな事を知りながら、国王はエターナルゴールデンクラウンが封印されている地下へと赴く。

 

『これを使えば、アンは助かる。しかし、この世に再び闇が解き放たれたら、民はどうなる・・・!トランプ王国で平和に暮らしていたみんなは・・・!』

 

クラウンの封印を解けばアン王女を助ける事は出来る。だが、国民を巻き込む大惨事を招くことになる。

 

『だが・・・だが他にアンを救う方法は無いのだ・・・!闇と手を握って助かっても、アンは喜ばない!』

 

だが国王は、アン王女の喜ばない事をしてまで、アン王女を治したいという気持ちもあった。

 

『だがこのままでは・・・!どうすれば良いのだ・・・⁉︎私は・・・私は・・・!』

 

迷いに迷い、国王のプシュケーがジャネジーで完全に黒く染まった。その時、国王は剣を握った。

 

『そうだ・・・アンが死んでしまえばもはや世界は終わったも同然。アンさえ助かれば、世界がどうなっても構わない!』

 

国王は剣の一振りで封印を破壊し、エターナルゴールデンクラウンを掴んで知識を得て、上へと戻った。

だが封印が解かれた事で、闇が解き放たれたのだった。

 

「そんな、国王が・・・マジかよ・・・」

 

あまりのショックに龍牙が膝を折り、真琴が泣き出した。

 

「泣かないでまこぴー、龍牙君」

 

「大切な家族と世界を天秤にかけろって言われたら、俺達だって…誰だって迷う」

 

「マナとかずやんの言う通りよ」

 

「答えの出せない、難しい問題ですね・・・」

 

「国王様だって、苦しい決断だったはずです・・・」

 

国王はアン王女とトランプ王国の国民、迷った末、アン王女を選んだのだ。

 

「辛かったはずだ・・・奥さんだけじゃ無くて、娘まで死んでしまったら、あの人はきっと生きてる事に耐えられなかったんだ」

 

晴夜は国王の気持ちが分かるような気がしていた。

 

「ゴールデンクラウンから得た知識で、アン王女の病は治りました。けれど、本当の悲劇はここから始まるのです」

 

封印が解かれ、エターナルゴールデンクラウンから得た知識によりアン王女は意識を取り戻した。

 

『おお、アン!気が付いたか!』

 

『お父様・・・』

 

アン王女が意識を取り戻し、国王は嬉しくなった。

――その時、悲劇が始まった。

 

『聞こえたぞ・・・闇の鼓動を・・・自分勝手なよこしまな願い』

 

『誰だ⁉︎』

 

突如聞こえた闇の声の囁きが国王に迫る。

 

『最愛の娘を救うために禁忌を犯し、世界を破滅へと導く・・・!これぞまさに究極のジコチュー!貴様こそ、私の器に相応しい!』

 

彼らの前に現れた闇が国王を取り込んだ。

 

『お父様!』

 

『国王様、どうされました!』

 

アン王女と拓人の二人が呼びかけると国王は海へと落ちた。誰もが死んでしまったかと思ったが、なんとそこからキングジコチューとなって出て来たのだ。

 

「まさか・・・」

 

「そんな・・・!」

 

「嘘でしょ・・・⁉︎」

 

「こんな事が・・・」

 

「国王様が・・・」

 

「キングジコチューだったのか・・・!」

この光景を見た晴夜達は驚いて声も出なかった。

 

「そうです。国王の魂はジャネジーに支配され、キングジコチューになってしまったのです」

 

キングジコチューの正体は、ジャネジーに支配されたトランプ王国の国王だった。

その後、ジコチュー軍団の猛攻で王国を守るプリキュア達も最後の一人、キュアソードとその時、ソードのサポートをしていた龍牙のクローズだけだった。

 

『何故です!お父様!どうして愛が溢れるこの国を滅ぼそうとするのです!』

 

『この世に愛など必要無い。愛などと言う下らんものがあるから苦しむのだ』

 

『そんな事はありません!わたくしの命を救ってくれたのは、お父様の愛です!』

 

『我が名は・・・キングジコチュー!』

 

そしてついに、アン王女とキングジコチューの悲しき戦いが始まった。

 

「激闘の末、アン王女はキングジコチューの身体を石化し、鏡の中へと逃れました。しかし・・・」

 

キングジコチューを石化させたアン王女は、魔法の鏡のある部屋へと逃げ込んだ。

 

『鬼ごっこは終わりだ。王女様』

 

晴夜とソードを逃がしたアンの前にベールが現れる。

 

『一つ聞くが、何故キングジコチューにトドメを刺さなかった?』

 

どうしてキングジコチューにとどめを刺さなかったと聞く。

 

『三種の神器、ミラクルドラゴングレイブの力があれば、完全に消し去る事も出来たハズだ。何故そうしなかった?』

 

ベールの質問にアン王女は答えることが出来なかった。

 

『そうか、お前の父親だから消せなかったんだな。自分勝手な奴め!』

 

ベールはキングジコチューは消せなかったのは父親だからだと推測する。

 

『国民を守るべき王族が、国民を犠牲にして憎しみを守るとは。流石親子、揃いも揃って最悪で最高のジコチューだ!』

 

『違う!』

 

ベールはアンを指差して叫んだ。その時、アンが胸を抑えて苦しみ出した。その理由はアンのプシュケーがジャネジーに染まりかけていたからだった。

 

(このままではわたくしもジコチューに・・・!)

 

『楽にしてやろう』

 

ベールが指を鳴らそうとしたその時、アンは、自分のプシュケーを抜いた。

 

『な⁉︎』

 

そして、そのプシュケーを二つに割った。

 

『何っ⁉︎』

 

『父から受け取った愛、世界中の人々の笑顔を守る愛。ジコチューと愛は表裏一体。そのどちらを選べばいいのか、わたくしには答えを出せません』

 

アンはプシュケーを見つめながら答えは出せなかったと謝る。

 

『わたくしはその結論を、世界の行く末を・・・このプシュケーから生まれた二つの存在に託します』

 

アン王女は二つのプシュケーを手放す。

 

『こんな形で、あなた達に過酷な運命を背負わせてしまった、ふがいないわたくしを許して下さい』

 

二つのプシュケーが光り、どこかへと飛んで行った。

 

『バカな・・・!』

 

「あれは・・・!」

 

「二つに分かれた王女のプシュケーです。その一つはキングジコチューの元に流れ着いてレジーナに。もう一方はわたくし、円亜久里として生まれ変わったのです」

 

「じゃあ、残った肉体の方は?」

 

和也は残ったアン王女の肉体はどうなったのか問う。

 

「プシュケーを抜かれた王女の身体は、卵となって人間界へとたどり着いたのです」

 

「卵ってまさか・・・!」

 

「アイちゃん!?」

 

「一つの存在から・・・二つじゃ無くて三つの存在が生まれたのか・・・!」

 

亜久里・レジーナ・アイちゃんの三人は、アン王女のプシュケーと肉体から生まれた存在だった。

 

 

 

全てを見終え、晴夜達は現在のトランプ王国へと戻った。そこには既にジョーがいた。

 

「みんな、見えたようだね。アンと国王の真実が」

 

「はい。全て見えました・・・」

 

「信じられない・・・レジーナと亜久里ちゃんが元々一つだったなんて」

 

「アン王女が、こんなにも辛い運命をいたなんて・・・」

 

「でも、そう考えると腑に落ちる事もあるわ」

 

六花がそう言うと、今まであったあらゆる謎を思い出す。

 

「あぁ、レジーナがロイヤルクリスタルを欲しがったのも―――」

 

「レジーナにパパとの思い出が無かったのも―――」

 

「そして何よりも、ゴールデンクラウンの力を使えた事がレジーナがアン王女の分身である事さ」

 

「ミラクルドラゴングレイブが使えたのも、その事だったんですね」

 

そう、全ての謎の答えが、そこにあった。

 

「もう王女様は蘇らないランスか~?」

 

「もしかして、光と影が一つになれば、王女様は復活するんじゃ!」

 

亜久里とレジーナが一つなれば戻るかもしれないとラケルが言う。

 

「王女様が元の姿に戻る事は無いビィ・・・」

 

しかし、ダビィが二人はもう元の一つには戻れないと答える。

 

「それだけの想いで、決断されたの」

 

「やっぱ、認めなきゃならないのか・・・」

 

龍牙と真琴が呟くと晴夜は亜久里に近づく。

 

「ありがとう、亜久里ちゃん。本当の事を教えてくれて」

 

「亜久里ちゃんの気持ちがレジーナと決着をつけに来た意味が分かったよ」

 

晴夜が亜久里の気持ちが分かったと言う。

 

「マナ・・・晴夜」

 

「でも、分かったからには、なおさら戦わせる訳には行かない!解決できる法則は必ず0.1%はきっとある!それを探そう!」

 

晴夜は戦わず助ける法則はあると話す。

 

「晴夜やろう!レジーナ、あなたも力を貸して」

 

「レジーナ・・・?」

 

マナがレジーナを呼ぶがレジーナはずっと下を向いていた。

 

「マナ・・・晴夜・・・アタシ、嬉しいの・・・」

 

レジーナの目から涙がポロポロ零れる。

 

「パパが・・・世界を滅ぼしても娘のアタシを救おうとしてくれた・・・」

 

するとレジーナの目が赤から元の青い色に戻る。

 

「レジーナの瞳が!」

 

さらに着ていた服の紫だった所が元の赤い色に戻った。

 

「レジーナ!」

 

「あなた達、そんなに大きな愛を貰った事がある・・・?地球とか宇宙とか、そんなものより大きな愛を貰った事、ある・・・?アタシだけよ、あるの・・・」

 

「レジーナ・・・」

 

「そんなアタシが、パパを捨てる訳なんて無い!アタシは最後まで、パパのために戦う!」

 

ミラクルドラゴングレイブを拾い、矛先を晴夜達に向けた。

 

「ダメだよレジーナ!」

 

「まだ、可能性が・・・」

 

マナと晴夜が叫んだその時、大きい揺れが生じた。

 

「地震か⁉︎」

 

「いや、あれは・・・!」

 

「遂に目覚めてしまった!」

 

遂にキングジコチューの封印が解かれてしまった。

 

「今行くよ、パパ!」

 

レジーナがキングジコチューの元に跳んで行く。

 

「やはり、レジーナとキングジコチューを倒すしかありません!」

 

「亜久里ちゃん・・・!」

 

「わたくしには、王族として生まれた者の責任があります!レジーナを倒し、キングジコチューを倒さない限り、トランプ王国の復活はありません!」

 

「本当にそれでいいの?」

 

「えっ?」

 

亜久里がレジーナとキングジコチューを倒そうとするが、真琴が本当にそれで良いのかと問う。

 

「王女様の想いを成し遂げようとするその気持ち、痛い程分かる。けれど、今の亜久里ちゃん、苦しそうだよ?」

 

「本当は、別の道があるって信じてるんじゃねえのか?」

 

「真琴・・・龍牙」

 

「危ない!」

 

突如黒い落雷が落ちて来るが、三人はジョーのおかげで難を逃れた。

 

「止めて!レジーナ!」

 

その落雷はレジーナが放ったものだった。

 

「止めないよ、マナ!」

 

「我が王国に必要なのは、私とレジーナだけ!消えろ!」

 

「避けろ!」

 

更にキングジコチューが晴夜達に落雷を放つ。

 

「さあ行こう。人間共を滅ぼして、パパとレジーナ、二人だけの世界を作り上げるんだ」

 

「うん!パパの願いは、アタシが全部叶えてあげる!」

 

「キングジコチュー様」

 

そこへベールが10本のロストボトルが装填された黒いパネルをキングジコチューに渡す。

 

「あれは!まさか・・・」

 

晴夜は黒いパネルが既に10本装填してあった事に驚く。

あの時、ベールが二人の決着の邪魔をした時、龍牙から盗んだらしい。

キングジコチューは黒いパネルを自分の身体へと取り込む。

 

「世界の壁よ・・・開け!」

 

キングジコチューは黒いパンドラパネルを身体に取り込んだその影響か、キングジコチューの前から小さなワームホールが作られた。

 

「あれが黒いパネルの力・・・」

 

そこにレジーナがミラクルドラゴングレイブを振り、ワームホールをさらに大きく開けた。

そして、その先の人間界へと赴いた。

 

「みんな、大丈夫かい⁉︎」

 

「ええ・・・!」

 

「何とか・・・!」

 

キングジコチューがワームホールを通り、レジーナ達と共に人間界へと向かった。

 

「キングジコチューが!」

 

「人間界へ向かったシャル!」

 

「今はレジーナ達を止めるしかない!そして、答えは出て無いけど、あたし達のありったけの思いを、全力でぶつけるしか無い!」

 

「ああ!みんなで見つけるんだ。二人の心を救う勝利の法則を!」

 

晴夜とマナはまだ、レジーナとキングジコチューを助けるという気持ちは消えてなかった。

 

「ったく、こんなやべぇ時に無茶な実験が好きな相棒だ」

 

「マナと晴夜君らしい答えね」

 

「でも、それでいいと思います」

 

「あぁ、その意見に俺も同感だ」

 

「うん」

 

「やりましょう。みんなを助けたるために」

 

「亜久里ちゃん」

 

マナは亜久里の方を向く。

 

「分かりました、行きましょう!」

 

マジカルラブリーパットを出現させ、晴夜達を光に包まれ、人間界へと向かう。

 

「この世界は、あたし達が守る!」

 

「行くぞ!これが最後の戦いだ!」

 

マジカルラブリーパッドによって晴夜達はクローバータワーの屋上へと現れる。

晴夜達四人はドライバーを装着し、ボトルを取り出した。マナ達四人はコミューンを取り出し、ラビーズをセットする。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

『覚醒!グレートクローズドラゴン!』

『ロボットゼリー!』

『デンジャー!クロコダイル!』

 

四人はドライバーを操作し、晴夜と龍牙は前後からライドビルダーが展開し、和也と幻冬の下からビーカーと装置ケミカライドビルダーが現れる。

 

『『Are you ready?』』

 

「「「「変身!」」」」

「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

「プリキュア!ドレスアップ!」

 

九人の体が光とランナー、液体に包まれ、姿を変える。

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』

『Wake up CROSS-Z!Get GREAT DRAGON!Yeah!』

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!〈キャー!〉』

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」」

 

九人が変身を完了し、ハート達がいつもの決めポーズを決める。

 

「レジーナ!キングジコチュー!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻して見せる!」

 

「さぁ、レジーナ、キングジコチュー、実験を始めようか?」

 

キングジコチューとレジーナとの決戦が、遂に始まろうとしていた。

――果たして彼らに、二人を救う勝利の法則は導けるのか。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第54話 明日へのビルド、運命を賭けた最終決戦!

 

 




おまけ

晴夜「でも、分かったからには、なおさら戦わせる訳には行かない!解決できる法則は必ず0.1%はきっとある!それを探そう!」

(^U^)「いい台詞だ、感動的だな、だが無意味だ」

マナ「あっ、あなたは・・・!!」

あぐり「お兄様!?」

幻冬「にっ、ニーサン!?」

(^U^)「では此方もケリをつけてあげましょう、亜久里」

龍牙「なっ、なんだあのベルトは・・・!」

(^U^)「変身」

《オープンアップ!》

続きは無い。

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