Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は キュアハートこと 相田 マナ と一緒にジコチュー達と戦っていた時、彼女の幼馴染である 菱川六花 がキュアダイアモンドに変身した!」

クローズ「なーにがてぇんさい科学者だよ、仲間が一人居なくなっている事にも気がつかなかったくせによぉ」

晴夜「ちょっと!その話と天才は関係ないでしょうが‼︎」

クローズ「行方不明になったランスを探しに行こうとした晴夜達であったが、突如そこに現れたのはマナ達の幼馴染を名乗る少女、 『四葉ありす』 であった!」

晴夜「おいバカ!俺の分まで喋るなよ!……さあ、どうなる第4話!!」

クローズ「おい!バカってなんだよバカって!」

晴夜「だからツッコミ遅いんだよ」


第4話 ポカポカ!キュアロゼッタ登場‼︎

ありすが小学生だった頃、お嬢様である事で少しだけからかわれる事があった。

 

「返して下さ〜い!」

 

「うるせぇ!お嬢様だからって七十二色の色鉛筆なんて生意気なんだよ!」

 

「そんな〜!」

 

そして今、ありすは色鉛筆を持った男子生徒に返すよう頼み込むが、男子生徒の一人から五月蝿えと叫ばれ、涙眼になったその時だった。

 

「止めなさい!」

 

男子生徒が振り向くと、そこにはマナと六花がおり、マナは男子生徒に向かって怒鳴る。

 

「寄って集まって女子をからかうなんて、最低よ‼︎」

 

彼女の説教に男子生徒は言葉に詰まり、ありすの顔には助けが来たことに対する喜びの笑顔が浮かび出る。

 

「マナちゃん……!」

 

―――それは、ありすが小学生の思い出のことであり、彼女の中では良い思い出のひとつであった。

 

 

 

 

時は戻り、晴夜達はありすの豪邸にお邪魔していた。

そこへセバスチャンが彼らの前に置かれたカップに紅茶を入れてくれた。

 

「本日の紅茶はダージリンのファーストフラッシュです。お好みでサクラのジャムとご一緒にお召し上がり下さい」

 

マナと六花、晴夜は差し出された紅茶を飲み、三人はその美味しさに笑みがこぼれる。

 

「はぁ……あっ⁉︎美味い!」

 

「あっ美味しい!」

 

「なんか春って感じね」

 

そう言葉がこぼれたことにありすは笑みを浮かべる、そんな中で晴夜は彼女に問う。

 

「あの〜話って何ですか?」

 

「桐ヶ谷さん、そんなにかしこまらないでください。自然で大丈夫です」

 

「はぁ〜……」

 

「確かお茶会は来週だったよね?」

 

六花は何故今、自分達と紅茶を飲んでいるのか疑問に思っていた。

それに対しありすは一口、紅茶を口にしてから話し出す。

 

「はい、それは……『プリキュア』と『仮面ライダー』の事です」

 

それに対して晴夜は目を大きく開き、マナと六花は飲んでいた紅茶を思わず吐き出そうとしてしまう。

 

「「ブッ!ゲホゲホ!」」

 

「な……なんでそれを?」

 

晴夜は何故ビルドとプリキュアの事をありすが知っているのかを聞いて、ありすは答える。

 

「それは、セバスチャン」

 

「はい」

 

セバスチャンは服からリモコンを取り出して操作し、空いている椅子が浮き上がって、それを晴夜達は思わず『えっ?』と言葉がこぼれる。

そしてそこにはミニサイズのソファーに寝そべって、ポップコーンとオレンジジュースを飲んでいるランスが居たのだった。

 

「あっ?どうもでランス〜⁉︎」

 

「「ラ……ランス〜⁉︎」」

 

驚きを隠せない晴夜達、シャルル達らはランスに事情を聞いていた。

 

「ランス、これは一体どう言うことシャル?」

 

「それは……」

 

ランスが説明すると、あの日晴夜達がシャルル達を連れて帰ったのであったが、どうもランスだけが置いてきぼりになっていて、起きた時にはもう誰もいなかったのだ。

そして外に出て皆を探しに行っていた際に車に引かれそうになった時、その車の持ち主であるありすに拾われたらしい。

 

「と言う訳ランス〜」

 

「なるほどね」

 

「プリキュアの秘密を喋っちゃ駄目でケル!」

 

ラケルに怒られたランスはとっさにありすの後ろに隠れる。

 

「ス〜、怒られたランス」

 

「この子を責めるのはお門違いですわ、セバスチャン」

 

「はい」

 

そうセバスチャンは再びリモコンを操作して、窓のシャッターが閉まって暗くなると、天井からシアタースクリーンが出て来てそこから映像が出て来る。

その映し出される映像にマナ達は思わず呆然としてしまう。

 

『変身‼︎』

『プリキュア!ラブリンク!』

 

それは晴夜がビルドに変身するシーンとマナがキュアハートに変身するシーンだった。

 

「俺ってなかなかいけてるな?」

 

驚きのあまり目を丸くするマナ達とは別に、晴夜は自分が映っている映像に感心する。六花は「自画自賛してる場合かー!?」と心中で突っ込んだ。

 

「こ……これは……?」

 

マナは動揺しながら聞き、ありすは平然と答える。

 

「クローバータワーの防犯カメラの映像です。わたくしが気付いてクシャポイしたからよかったものの、危うくビルドとプリキュアの正体が世界中に知れ渡る所でしたわ」

 

「それは困るシャル!」

 

「お願いありす、この事は秘密にして!」

 

「俺からもビルドの事は、目をつぶって下さい!」

 

マナと晴夜はありすにそう頼みこむが、ありすの代わりにセバスチャンが答えた。

 

「ご安心を。この件はわたしとお嬢様以外誰も知りません」

 

それにマナと晴夜は一息つくが、ありすが「ですが油断はできません」と彼らに釘を刺す。

 

「そこでご提案があります」

 

「提案?」

 

六花はありすから渡された提示を聞いて、それについての説明を聞こうとする。

 

「わたくしに、マナちゃん達をプロデュースさせてくださいな」

 

そしてありすはそう、笑顔で語った。

 

 

 

一方、本来ならば誰もいないはずのボウリング場で、イーラはマーモ達にキュアダイヤモンドの事を話していた。

 

「三人目?本当なの?イーラ」

 

「ああ、また新しい奴さ、こう青くてフワッとして、キラキラしてやがってさ」

 

それ聞いたマーモは少しからかった。

 

「あら〜、惚れたの?」

 

「ちがうよ!『じゃあ何だ?』!!」

 

イーラはソファに座っているベールの方を見て、ベールは言い続ける。

 

「新しいプリキュアに恐れをなして逃げて帰ってきたのか?」

 

「へ……へっ!あんなの何人来ようが怖いもんか…『でも負けたんだろ?』うるさいな‼︎」

 

「それにしてもビルドってのはともかく、プリキュアってまだ増えるのかしら、ああ〜ヤダヤダ」

 

マーモはその言葉にいやいやと言い、ベールは天井を見ながら話を続ける。

 

「早めに滅ぼした方が良いだろうな、あのトランプ王国の時の様に……『そう上手くいくか?』ん?」

 

イーラ達はソファでくつろいで座っているスタークの方を見て、ベールは「どういう意味だ?」と問う。

 

『あのプリキュア達……案外そうとうやるかもな?それにビルドの方もお前達のジコチューを倒せる様だからな?』

 

「フン!偉そうに言うなよ!そっちのスマッシュもやられただろ!」

 

イーラが抗議すると、スタークは何も感じずに答える。

 

『スマッシュの事に関しては、ビルド達の力の確認する為に送っただけだ。それに次は俺もあいつらと闘うつもりだ。そん時は協力してくれよ!』

 

そして笑いながらスタークはイーラ達にそう言うのだった。

 

 

 

 

四葉財閥の豪邸では、ありすがプロデュースの事について話していた。

 

「プロデュースって……」

 

「何をするの?」

 

「それは……」

 

具体的に何をするのかを言おうとするが、シャルル達は何かを感じ取った。

 

「ジコチューの闇の鼓動シャル!」

 

「何?場所は?『大貝町の駅前のようですな』えっ?」

 

晴夜達はセバスチャンの示した位置に思わず振り向き、六花は「分かるんですか⁉︎」と驚く。

 

「四葉財閥の情報綱を侮って貰っては困りますわ、セバスチャン」

 

「はい」

 

そう言ってセバスチャンが三再リモコンを操作すると、外の地面からリムジンが出て来る、それに晴夜達は呆然としてしまう。

 

「「「ハハハ……」」」

 

三人で呆れていたその時、晴夜の携帯が鳴り、確かめるとスマッシュの反応が確認された。

 

「どうしたの晴夜君?」

 

「どうもジコチューがいる場所にスマッシュらしい反応があるそうだ」

 

それを聞いたマナ達は驚き、晴夜は外に出て行く。

 

「悪いが先に行く!」

 

そう言って晴夜はスマホにボトルを差し込んだ。

 

『ビルドチェンジ!』

 

すると音声と共にスマホがバイクに変わった。ビルド専用バイク『マシンビルダー』を出して、それを見たマナ達は驚く。

 

「ええっ!バイク⁉︎」

 

「どう、すごいでしょ!最高でしょ!天才でしょ!」

 

そう言って晴夜はマシンビルダーに乗って走り出して行ってしまい、マナと六花は慌てて叫ぶ。

 

「あっ!!待ってよ晴夜君〜〜〜‼︎」

 

「中学生のバイク乗りは駄目なのよ〜〜〜‼︎」

 

…良い子のみんなはバイクは16〜18歳になってから乗ろう!

えっ?晴夜はいいのかって?

………細けぇ事はいいんだよ!

 

 

その頃、町ではジコチューが暴れていた。

 

「いいぞジコチュー!もっと暴れろ!」

 

ご機嫌なイーラ。すると、何処からかの発砲か、ジコチューが態勢を崩した。

 

「ん?」

 

イーラが振り向くと、マシンビルダーに乗った晴夜がやって来て、ブレーキを掛けるとバイクから降りて来た。

 

「これ以上はさせないよ!ジコチュー!」

 

「出たな、ビルド!」

 

イーラは睨みながら言うと、晴夜はビルドドライバーを装着し、2本のボトルを数回振り、栓を開けてドライバーに差し込んだ。

 

『タカ!ガトリング!ベストマッチ!』

 

ドライバーのレバーを回し、前後からランナーが出現すると、アーマーが形成され、音声が流れた。

 

『Are you ready?』

 

「変身‼︎」

 

二つのアーマーが合体し、晴夜の体に装着された。

 

『天空の暴れん坊! ホークガトリング! イェーイ!』

 

「勝利の法則は決まった…ん?」

 

ビルドが変身完了したと同時にありすの車が到着したが、ハート達はなぜか車にの上に立っていた。

 

「み、みなぎる〜愛〜キュアハ〜ト」

 

「え、英知の光〜キュアダイヤモンド」

 

「うっ⁉︎気持ち悪〜い〜」

 

「ハート!大丈夫⁉︎」

 

「お〜い大丈夫か⁉︎」

 

「う、うん……大丈夫……うぷっ⁉︎」

 

ビルドはハート達を心配するが、どうやら大丈夫でないようだ。

ハートに至っては、今にも吐き気を催しそうだった。

そして今回のジコチューはミュージックプレーヤーだった。ジコチューは音波を飛ばして攻撃を仕掛けて来た為、全員は直ぐに躱して、ビルドはすぐにドライバーから武器を形成した。

 

『ホークガトリンガー!』

 

ホークガトリンガーを手に取り、ジコチューに向けて撃つ。

光線で銃弾を防がれるがビルドは連続発射で攻撃し、ジコチューはそれを受けてしまう。

ハートとダイヤモンドも連携プレーで攻撃して、ジコチューを翻弄する。

 

「いいぞでランス〜‼︎さぁ、ありす。僕達も……」

 

しかし、ありすは紅茶を飲みながら観戦していた。

 

「ありす!呑気にお茶なんか〜!」

 

「大丈夫ですよ、既に勝負はついています!」

 

「えっ?」

 

ありすが言うと、予想が的中したジコチューが突然暴れなくなった。

 

「ん?どうしたジコチュー?……って電池切れかよ⁉︎」

 

「ハート、今のうちに!」

 

チャンスと感じたビルドはハートにとどめを刺す様に言い。それを聞いたハートはキュアラビーズをラブリーコミューンにはめ込んだ。

 

「貴方に届け!マイスイートハート!」

 

胸のハートのアクセサリーからエネルギーを放ち、それを受けたジコチューの眼がハートになった。

 

「ラブラブラ〜ブ!」

 

ジコチューは浄化され、それを見たイーラは悔しがる。

 

「くそ!覚えてろ!」

 

イーラはそれだけを言い残し、消え去った。

 

「一件落着!……んっ?」

 

ビルドが後ろを向くと、後ろから血の様に赤いワインレッドのスーツを纏った姿をした人物が現れた。

 

『ほぅ〜、なかなかやるな。これが新しい「プリキュア」かぁ〜!』

 

「お前は?」

 

ビルドが問うとその人物が答えた。

 

『俺か?俺は「ブラッドスターク」。よろしくな‼︎』

 

「『ブラッドスターク』?(奴らの仲間か?)闘うために来たのか?」

 

『いや、今日は挨拶に来ただけだ!だが、次から相手になってもらうからな‼︎チャオ〜♪』

 

そう言ってスタークは煙を纏い消えていった。ビルドはとりあえず変身を解除した。

 

「……『ブラットスターク』、何者なんだ?」

 

 

 

その日の夕方。

晴夜やマナ、六花はありす邸へと戻っていた。

 

「駅前の監視カメラの映像は全て削除しておきました。ネットに上げられた情報も削除済みです」

 

「御苦労さまです」

 

「徹底的だな……」

 

さすがの晴夜も四葉財閥の凄さに驚いた。

 

「執事さんって、ホント凄いですね!」

 

「いえ、それほどでも」

 

マナは感心しながら言うと、セバスチャンは謙遜しながら答える。

 

「……と、まぁ、こんな感じに。私がプロデューサーとして、皆さんをしっかりサポートしますわ」

 

「確かに。これなら安心できる」

 

その光景に皆が微笑んでいると、ランスが立ち上がり、ありすへと近づいていく。

 

「ありす……」

 

「ランスちゃん?」

 

ランスの声に反応し、ありすはランスを見る。

 

「ありすはどうして戦わないランス?マナも六花も晴夜も一生懸命戦っているのに、ありすだけ後ろでお茶を飲んでいるなんておかしいでランス!」

 

「ランス?」

 

ランスがありすに向かって言い出した事に周りが反応する。

 

「ありすもプリキュアに変身して、一緒に戦うべきでランス!」

 

「そう言ってもさ、ありすはキュアラビーズを持ってないでしょ?」

 

「確かに、変身するにはそれが必要だしな……」

 

マナの言葉に晴夜は頷きながら答える。

 

「キュアラビーズ?」

 

「あぁ、これ」

 

そう言って、マナはキュアラビーズを取って見せる。

 

「それがないと変身できるないシャル」

 

「それでしたら……セバスチャン」

 

「ハイ……」

 

ありすに言われたセバスチャンはとあるものを出す。それはキュアラビーズだった。

 

「持っていたの!?」

 

「何で⁉︎」

 

「クローバータワーで露店のお兄さんにいただきました」

 

「あの人か……」

 

「みたいだね……」

 

晴夜達はジョー岡田の事を思い浮かべる。すると、ランスはありすの手を掴む。

 

「これでハッキリしたランス。ありす、僕は君に巡り合うためにこの世界に来たんだランス。プリキュアになって僕と一緒に戦ってほしいでランス!」

 

しかし、ありすから出た言葉は…

 

「ゴメンなさい。私……プリキュアにはなりません」

 

ランスは「ガーーーーーーン!」と口で言うほどショックを受ける。

 

「あ、ありすのバカァァァァァ!」

 

「「ランスー!」」

 

ランスは泣きながら飛び出して行き、シャルルとラケルはそれを追いかけていく。

 

「ランス……」

 

「私達も追いかけよう!」

 

「う、うん。それじゃ、またね、ありす」

 

「ハイ」

 

マナと六花が出ていくと、晴夜はゆっくり立ち上がりありすを見て、マナ達の後を追いかけた。

 

 

 

その後、晴夜達は近くの公園に居たランスを見つけたが、見るからにがっかりしていた。

 

「はぁ〜……ありすは何でプリキュアになってくれないでランス?」

 

と言った時、マナが「その理由……心当たりがあるかな」と呟いた。

 

「何か、知ってるの?」

 

晴夜の問いに答えようと、マナは近づいてくる六花とシャルル達を視界に入れながら、昔の出来事を説明した。

 

 

 

 

――それは、小学生5年の時だった。

ありすはお嬢様の事で生徒達がよくからかっていた事があり、その日も男子生徒から色鉛筆の事で男子からからかわれていた。

 

そんな中、マナ達が注意をしてその場は去って行ったが。その放課後、男子達が中学生の兄を連れて来て、マナ達に仕返しに来た。

マナは勇敢に立ち向かったが、男子達から『ウザい』、『目立ちたがり』と言われ、泣いてしまったのだ。

その時、ありすが言った。

 

『取り消して下さい……』

 

『ありす……?』

 

『なんだてめぇ?』

 

『マナちゃんを傷つけた事……今すぐ……取り消して下さい‼︎』

 

 

 

 

「あのありすが……」

 

「それでどうなったでランス?」

 

「それが……」

 

「ありすはお爺様の教えで沢山習い事していたの。ピアノや習字だけじゃなく、空手に柔道、剣道、合気道……」

 

「すご……それでどうなったんだ?…って、まさか……」

 

晴夜が言うとマナは頷き、また話し始める。

喧嘩の結果、ありすがあっという間に三人を倒したのだ。

そして我に返ったありすは自分がした事にかなり動揺し、そのまま去ってしまった。

 

「それ以来、ありすは武道のお稽古を全部辞めちゃった。ありすは友達の事を馬鹿にされると怒りで我を忘れちゃうの……」

 

「多分自分でもわかっているんだろうね……だからありすがプリキュアにならないのはきっと……」

 

「怒りで我を忘れて、同じ様になってしまうからか……」

 

晴夜がそう呟いていると、シャルルが何か察知した。

 

「闇の鼓動シャル……」

 

「えっ、また⁉︎」

 

「マナ!」

 

「うん!」

 

二人は頷きあうと、晴夜はマシンビルダーに乗りながら「マナ達はジコチューを頼んだ!」と託して何処かへ行こうとする。

 

「何処に行くの?」

 

「ありすの家だ!ランス、お前も来い!」

 

「分かったでランス!」

 

ランスを肩に乗せ、そのままバイクのエンジンを鳴らしながらありすの家に向かった。

 

「六花行こう!ジコチューを止めないと!」

 

マナがそう言うと六花は頷き、二人はジコチューのいる所へ向かった。

 

 

 

ありすの豪邸にある暗い部屋。そこではありすがキュアラビーズを見つめながら悩んでいた。

 

「私は……どうすれば……お爺様なら」

 

それを見ていたセバスチャンが、

「お嬢様……本当は皆様と一緒に闘いたいのでしょう?ですから時には素直になるのもいいと思います」

とありすに助言をすると、そこに晴夜とランスが入って来た。

 

「まあ、お二人共?どうしてここに?」

 

ありすが問いかけると、まずはランスが言った。

 

「ありす!君の気持ちはマナ達から全部聞いたランス〜。

……だけど!今の君ならあの時と違って、大事なものを守れるでランス!」

 

「ランスちゃん……でも……」

 

それでも戦う事に迷いが生じている彼女に、今度は後ろにいた晴夜が話しかける。

 

「ありす、君の過去ついてマナ達から聞いた。

確かに怒りで我を忘れるのは、とても怖い事だってわかるよ……

でも大事なのは、正しい力と間違っている力をちゃんと知る事だよ!今の君なら出来るはずだよ!

それに、もしあの時のようになってしまったら、俺がマナや六花と一緒に君を全力で止める!

それが仲間として、友達としての役目だ!」

 

「っ!!」

 

晴夜の言葉を聞いたありすは自分の祖父の言葉を思い出し、大切なものを守るために闘うと決心すると、ありすのラビーズが輝く。晴夜とセバスチャンは見守り、ランスは眼を光らせる。

 

「……ありがとう、晴夜さん、ランスちゃん」

 

「え?」

 

ありすは真っ直ぐな目で晴夜達を見て、お礼を言う。

 

「私はもう、恐れません!」

 

晴夜はそれを見て頷き、ありすとマナ達の所へ向かう為、屋敷の外にあるマシンビルダーの所に行き、彼女にヘルメットを渡す。

 

「んじゃ!行きますか!」

 

「はい!」

 

バイクに乗った晴夜はありすを後ろに乗せると、セバスチャンが彼らをお見送りする。

 

「どうかご無事をお祈りしています」

 

二人は頷いて、晴夜はマシンビルダーを走らせるのだった。

 

 

 

一方マナ達は、ラジカセのジコチューが暴れている場所に到着する。

 

「行くよ!」

 

「ええ!」

 

二人がそう言うと、シャルルとラケルはラブリーコミューンに変化して、ラブリーコミューンにキュアラビーズをはめ込んだ。

 

「プリキュア、ラブリンク!」

 

その掛け声とともにラブリーコミューンの画面に指で【L・O・V・E】と描く。

『『L・O・V・E!』』

するとマナの髪が長くなり、頭頂部でハート型に結われ、金色になる。次に衣服がピンク色のコスチュームになり、アームバンドとブーツ、そして腰の横にリボンがついて、キャリーにシャルルが入り彼女はポーズを決めながら叫ぶ。

そして六花も光に包まれ、伸びた髪が頭頂部で髪飾りに結われ青紫色になり、服装も青色のコスチュームになり髪飾りや耳飾りがダイヤの形になった。

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

 

「愛を無くした悲しいラジカセさん?このキュアハートが貴方のドキドキ、取り戻して見せる!」

 

そしてハートがそう言って戦い始めるが、ジコチューは前回と同じ攻撃で攻めて来た。

 

「前回と同じ様に電池切れになるまで粘るよ!」

 

だがイーラが自信満々に「ばーか!同じように行かないぜ?よく見ろよ?」と煽ると、それを聞いた二人はジコチューの後ろの方へと目を向け、驚いた。

何とラジカセジコチューはコンセントでつながっていたのだ。

 

「あれじゃ時間稼ぎをしても意味無いじゃない!どうしよう〜」

 

そう考えているとラジカセジコチューからテープが放たれて、ハートとダイヤモンドをあっという間に拘束してしまい。ハート達はそのまま地面に倒れてこんでしまう。

 

「しっ、しまった!」

 

「よ〜し!ジコチュー!止めだ!」

 

「OKベイベー!」

 

ラジカセジコチューはそのままハート達に向かっていく。

その時、一台のバイクがジコチューに突進してぶつかり、倒れこんだジコチューの近くでバイクはドリフトしながら移動する。それにイーラはイラつきながら叫ぶ。

 

「げ‼︎ 来やがったな!ビルド!」

 

そのバイク、マシンビルダーから晴夜とありすが降りてきた。

 

「やあ、ジコチューさん」

 

「お待たせしました」

 

マシンビルダーから降りてきたありすがハート達にそう言う。

 

「それ以上私の大切な友達を傷つけるのは……許しません!」

 

ありすは大声でそう答える。

 

「「ありす⁉︎」」

 

ハート達はありすの登場に驚きを隠せない、そんな中でありすは「ではランスちゃん、お願いできますか?晴夜さんも?」とランスと晴夜にそう訊く。

 

「もちろんランス〜!」

「了解!」

 

そう言ってラブリーコミューンに変わるランス。そしてありすはラブリーコミューンにラビーズをはめ込んだ。

 

「プリキュア!ラブリンク!」

 

その掛け声とともにラブリーコミューンの画面に指で【L・O・V・E】と描く。

『L・O・V・E!』

そして光に包まれ、シニヨンの部分から髪の毛が伸びて橙色になり。黄色のコスチュームを身に纏うと、髪飾りとクローバー形の耳飾りが付けられ。リボンがついたリストバンドとブーツを装着すると、両袖がパフスリーブになり、腹部にリボンがついてスカートがパニエで膨らんだようになりながら変身完了した。

 

「ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

 

名乗りポーズを決めるロゼッタ。

 

「ひだまりポカポカ?」

 

「キュアロゼッタ!」

 

そう言うダイヤモンドに、喜びながら彼女の名を言うハート。

そして晴夜もビルドドライバーを装着し、2本ボトルを取り出しながら振るといくつかの数式や化学式が現れ、栓を開けた。

 

「さあ!実験を始めようか!」

 

2本のボトルをドライバーに差し込んだ。

 

『ラビット! タンク! ベストマッチ!』

 

ドライバーのレバーを回し、前後からプラモの様なランナーが現れ、アーマーが形成され晴夜は構えて叫んだ。

 

『Are you ready?』

 

「変身‼︎」

 

二つのアーマーが合体し、身体から蒸気が流れて音声が流れた。

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク! イェーイ!』

 

赤と青のアーマーが重なり、兎と戦車がモチーフの姿・科学の力の戦士『ビルド』に変わった。そして、右のアンテナをなぞり上げながら右手を広げる。

 

「勝利の法則は、決まった‼︎」

 

「世界を制するのは愛だけです。さあ、あなたも私と愛を育んでくださいな」

 

ビルドが決め台詞を言っている横で、ロゼッタも手でクローバーの形を作りそう答える。

 

「何だそりゃ⁉︎ やっちまえジコチュー!」

 

ジコチューに指示するイーラ。

そしてジコチューはビームを発射して、それを避けるビルドとロゼッタ、だがジコチューはすぐにテープを出してロゼッタの腕を拘束した。しかしロゼッタは力を入れてジコチューを背負い投げ吹っ飛ばし、そのままジコチューを地面に叩きつける。

ロゼッタはビルドの隣に着地し、自分の手を見る。

 

「すごい……これが大切なものを守る力……」

 

そう左胸に手を触れてそう呟いていると、イーラが生意気だそ!と叫ぶ。

 

「っていうか、今更お前も参戦するのか?戦おうともしなかったお前が?弱腰のくせに⁉︎」

 

…が、それをビルドが反論する。

 

「違う、ロゼッタは自分の力に飲み込まれるのを恐れただけだ。だが今は、自分の思うように力を出す事が出来る!」

 

「晴夜さん……!」

 

「これでどうだい!ボリューム最大!俺のバズーカウケトルカ!」

 

ジコチューがパワーをフルにして攻撃を始めた。

それにロゼッタが前に出て、ラブリーコミューンにラビーズをはめ込む。そして、画面を指でなぞった。

 

「カッチカチのロゼッタウォール!」

 

そう叫ぶロゼッタの手の平にクローバー型のエネルギーが発生し、ジコチューの光線は防御された。

 

「防いだ⁉︎」

 

「すごーい!」

 

ロゼッタの鉄壁の防御に驚く一同。

 

「だが防御だけじゃな‼︎」

 

「いいえ!防御こそ最大の攻撃です!」

 

ロゼッタは両手のひらから小型の四つ葉のクローバー形のエネルギー障壁をそれぞれ二枚発生させて、二枚を合わせるように叩き付けると、ジコチューの光線を消滅させた。

 

「!?」

 

「なっ、音が消えた⁉︎」

 

「何で⁉︎」

 

ハートはなにが起こったのかわからなかったが、ダイアモンドとビルドがその理由に気づいた。

 

「そうか!ノイズキャンセリング!」

 

「音波同士が打ち消し合って消したのか……」

 

そしてロゼッタが「今です!」と叫ぶ。

 

「よし!なら今回は俺が決める!」

 

そう言ってビルドはドライバーから『ドリルクラッシャー』を形成すると、それをソードモードにし、ゴリラボトルを差し込んだ。

 

『ゴリラ!』

『Ready go!』

 

『ボルテック ブレイク!』

 

ドリルクラッシャーを振り落とし、大きな拳方エネルギーがジコチューに向けて放たれると、そのままエネルギー塊は敵を叩き潰す様に直撃。

 

「オ〜〜〜マイ〜〜〜ガ〜〜〜‼︎」

 

ジコチューは粒子化して浄化され、プシュケーを取られた青年も元に戻った。

 

「くそ〜〜〜!覚えてろよ〜!」

 

捨て台詞を言ってその場から消えるイーラ。ビルドはドリルクラッシャーを肩に置き一息する。

 

「ふぅ〜……」

 

『ほぅ……また新しいプリキュアの誕生かぁ!』

 

すると背後から声が聞こえ、ビルド達が声の聞こえた方を見ると、そこにはスタークがいた。

 

「スターク……」

 

『よっ!約束通り勝負に来たぜ‼︎

……が、今日は辞めておこう。少々分が悪いからな〜

またの機会にしようぜ‼︎チャオ〜♪』

 

「お、おい……」

 

そう言ってスタークは何もしないまま、その場から消えていった。

 

「あいつ、一体何だ?」

 

「晴夜君、さっきの人は?」

 

「わからないが、少なくともジコチュー達の仲間だと思う」

 

 

 

そして変身を解いた晴夜達、ランスはありすに礼を言う。

 

「ありがとうありす、君こそボクの最高のパートナーランス!」

 

「ウフフ、これからもよろしくね」

 

そう言ってありすが抱きつき、六花が言う。

 

「これでプリキュアは三人ね」

 

「キュアソードも入れば、四人シャル」

 

ありすは思わず「キュアソード?」と問い掛け、晴夜は答える。

 

「もう一人のプリキュアなんだ。だが味方か敵か不明な少女だよ」

 

「それでしたら、心当たりがあります」

 

「本当⁉︎」

 

皆はありすの言葉に振り向き、ありすらある物に指を刺す。

 

「クローバータワーの防犯カメラにもう一人、プリキュアと思わしきひとが映っていました……そう、それが丁度……」

 

「「「えっ⁉︎」」」

 

ありすが指差したのはエースティと描かれていた真琴のポスターであった。

 

「マジか……」

 

「嘘……まこぴー?」

 

ありすの衝撃発言に、全員が驚いていた。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第5話 うそ!あの子がキュアソード⁉︎

 

 




おまけ

いじめっ子(CV マダオ)「目立ちたがり屋な小娘が粋がってうちのもんに説教しおって……お前さん、随分好き勝手してくれたなぁ…
……まあ、小娘が小娘じゃ……それも仕方ない……
『相田 マナ』は所詮、説教して粋がるのだけが取り柄の……
敗北者』じゃけぇ……‼︎」

ロリありす「ハァ…ハァ…『敗北者』……?
取り消してください……!!! ハァ… 今の言葉……!!!」

ロリ六花「乗っちゃダメ!ありす!!」

ロリマナ「戻って‼︎」

キュアカグラ「そのセリフはどっちかというとわたくしのセリフですわよ!?」

モブ男「…いや、誰だお前」

月にお帰り。

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