Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

亜久里「かつてトランプ王国を滅ぼしたキングジコチューから国王を取り返したビルド達の前に、国王の心を闇に染めた張本人、プロトジコチューが現れた」

レジーナ「しかし、仮面ライダービルドはマジェスティロードフォームに、キュアハートはパルテノンモードに変身してプロトジコチューを追い詰めた」

真琴「その時、倒したはずのエボルトが現れ、黒いパンドラパネルと10本のロストボトルを使い、ついに地球殲滅を宣言する」

ありす「グリスとローグの活躍もあり、黒いパンドラパネルを奪ったビルド達は、白のパンドラパネルとパンドラボックスを一緒に使い、新世界を作ろうとした。しかし龍牙さんがエボルトを連れて割れ目に行ってしまいました」

六花「そんな龍牙君を連れ戻すために、晴夜君はもう一度ビルドとなり裂け目の中に入って行った。エボルトとの最終決戦で龍牙君を取り戻した仮面ライダービルドこと 桐ヶ谷晴夜 は仮面ライダークローズこと 上城龍牙 と合体して『クローズビルド』に変身した!」

マナ「そして遂にエボルトを倒した晴夜と龍牙君はこれからどうなっちゃうの!?
『ドキドキ&サイエンス』 最終話、はっじまっるよ〜!」


最終話 ベストマッチのコンビは永遠に!

二つの世界の運命をかけたエボルトとの最後の決戦、晴夜と龍牙は二人のボトルとジーニアスボトルが一つとなった事でクローズビルドとなり、エボルトを完全に倒した。

だが、みんなの元へと戻ろうとした時、裂け目が無くなり、二人は強烈な光へと飲み込まれ、絶体絶命となった。

 

その時、クローズビルドが別の光に包まれ、光から飲み込まれるのを救い、

光に包まれた二人を守る。

 

「な⁉︎なんだよ・・これ!」

 

「これは・・・」

 

いきなり現れた光に二人が驚く。

 

「――あなた達はまだここに来てはいけない」

 

「「えっ?」」

 

不思議な声が聞こえ、二人には待ってる人がいると告げる。

そして、光は二人を包んだまま上へと昇り、新たな裂け目が生まれ、二人は裂け目の中から脱出した。

 

「あの声の人・・・まさか・・・」

 

「あぁ・・・間違えねえ」

 

二人を助けてくれた声の人が誰なのか、晴夜達にはわかっていた。

 

 

 

その頃、人間界ではパンドラボックスから放たれた光の柱が消え、六面のパネルから色が無くなっていた。

 

「「晴夜・・・」」

「龍牙・・・」

 

彼女達は空を見上げていた。

 

「裂け目が・・・」

 

「消えてしまいましたわ」

 

「そんな・・・晴夜と龍牙は・・・まだあそこに・・・」

 

二つの世界を繋ぐ裂け目が無くなり、二人はもう戻ってこないと思い込んだ。

その時・・・

 

〈パァァーーーン‼︎〉

 

衝撃波が発生し、みんなが伏せ、顔を上げると、更に大きくなった裂け目が出現し、そこから大量の浄化されたプシュケーが現れた。

 

「プシュケーがあんなに・・・」

 

「おそらく、プロトジコチューに取り込まれたプシュケーがエボルトが消えたことで解放されたのでしょう」

 

プシュケーは二つのパネルで繋がったトランプ王国へと向かっていく。

その影響か、王国は戻っていく。

だが、それだけじゃない。戻ってきたのはプシュケーだけじゃなく、あの惨劇で命を落とした人達も次々と復活していった。

 

「おお、国民が!」

 

国王は国民が蘇っていくことに驚く。

 

「どうやら、晴夜と龍牙君はエボルトを倒したんだ!」

 

「これが、あなたが目指した新世界ですか?」

 

「いや、これはあの二人が導いた世界です」

 

拓人と国王は元のトランプ王国と、キングジコチューとエボルトによって大きな傷跡を残した人間界が戻っていく姿を見て、二人が導いたからだと告げる。

王国にプシュケーが集まり、人も町も戻っていく。

――だが、二つの世界を救った二人は現れなかった。

 

 

 

夕方となり、マナ達は丘の方で元に戻った大貝町を見ていた。

 

「町と人は戻ったけど・・・」

 

「あいつらだけ・・・」

 

マナが上を見上げると、涙が溢れる。

 

「約束したじゃん・・・絶対に帰ってくるって・・・なんで・・・いつも・・・」

 

「「マナ(ちゃん)・・・」」

 

「二人も王女様も戻らない・・・二人が取り戻した・・・平和になったトランプ王国を確かめる事は出来ないの・・・!?」

 

「真琴・・・」

 

晴夜と龍牙が戻ってこない事に、二人が悲しみにくれる。

その時、目の前が光で輝き出すと、そこに二つの影が見えた。

 

「「えっ⁉︎うわぁぁぁぁぁ!」」

 

光から晴夜と龍牙の二人が現れ、尻餅をつく。

 

「イテェェェェ・・・あれ?ここって・・・」

 

「どうやら、戻れたみたいだな・・・」

 

二人が辺りを見回して裂け目から戻ってこれたと言うと、二人が立ち上がる。

 

「晴夜・・・」

 

「マナ!」

 

振り向くと顔を下に向けていたマナが後ろにいた。

 

「あっ・・えっと、その帰ろうとしたら裂け目がなくなってそれで・・・」

 

そう言いかけるとマナが勢いよく晴夜を抱きしめた。

 

「よかった!戻ってきてよかった!」

 

泣きながら晴夜を抱きしめ続ける。

 

「ごめん、心配かけて・・・」

 

「ううん!約束を守って無事に帰ってきてくれただけで凄く嬉しい!」

 

マナは涙を出しながら帰ってきてくれて嬉しいと告げる。

 

「最高の笑顔だな・・・」

 

マナの顔が今まで見た中で最高の笑顔だと呟く。

 

「おかえり、晴夜!」

 

「ただいま、マナ!」

 

晴夜は笑顔でただいまと言い返す。

 

「真琴・・・」

 

一方、龍牙が真琴に近づく。

 

「その・・・悪かったな・・・心配かけて・・・」

 

突然、真琴が龍牙の腹を思い切りパンチする。

 

「ぐはぁ!」

 

龍牙が殴られた所の腹を抑える。

 

「何すんだよ!今、必死に謝ろうとしてるのによ!」

 

「謝るですって・・・」

 

真琴が龍牙の服を掴む。

 

「あんた!自分が犠牲になろうなんて!どれだけ迷惑かけるのよ!」

 

「ごめん・・・」

 

真琴は龍牙がエボルトと一緒に犠牲になろうとした行動に怒っていた。

 

「もう、あんな真似しないで・・・お願いだから・・・」

 

真琴は顔を下に向きながら目から涙が溢れる。

 

「わかった」

 

龍牙がそう言うと、彼女は溢れ出た涙を払い、顔を上げる。

 

「じゃあ、罰として誓いを立ててもらうわ!」

 

「誓い・・・?」

 

「私のマネージャーになって!」

 

「えっ?マ・・マネージャー⁉︎」

 

まさかの龍牙が真琴のマネージャーになってと言い出して全員が驚く。

なお、和也だけは羨ましそうな顔をしていた。

六花がある疑問を二人に尋ねる。

 

「でも、どうやって戻ってこれたの?」

 

「裂け目は無くなってたはずですよね・・・」

 

どうやって戻ってこれたのだと聞くと、二人が戻ってきた場所が照らされ始めた。

 

「「「王女様!」」」

「アン!」

「アンジュ!」

 

すると、照らされるようにアン王女の幻が現れた。

 

「やはり、俺と龍牙を裂け目から助けてくれたのはあなただったんですね」

 

晴夜は、あの時助けてくれたのはアン王女だと言う。

 

「ごめんなさいお父様、博士、ジョナサン。わたくしはもう、元の身体には戻れません」

 

「えっ?そんな・・・晴夜さん、新世界が出来れば、全部元に戻るんじゃなかったのでは・・・」

 

幻冬が近づき、新世界が出来ればアン王女も元に戻るはずと聞く。

 

「・・・戻るのはエボルトが起こした災いだけなんだ。そうなんでしょう、父さん」

 

「あぁ・・・プロトジコチューを倒せばジコチューにされたトランプ王国の人々は元に戻る。だが、エボルトの介入はトランプ王国と、更に星々にいた人々の多くの命を犠牲にした。その人達を蘇るせるために私は新世界を作ろうと思い立ったんだ」

 

もし、プロトジコチューだけを倒したとしても、エボルトが今まで起こして来た悲劇によって死んでいった物達は戻って来ない。だから拓人は新世界を作ることを決意したと言う。

拓人が言う新世界はエボルトが起こした悲劇を無かった事にし、全てを元に戻す事だと話す。

 

「けど、アン王女が三つに分かれたのは自分の意思・・・それは戻すことが出来ない運命・・・」

 

そして、アン王女は元に戻ることは出来ないとも話す。

 

「レジーナも亜久里も、多くの愛を知り、二つの命として成長したのです」

 

「心配しないで。パパの傍にはずっとアタシが付いてるから!」

 

「わたくしは、あなたの思いを受け継いで行きたいと思います!」

 

「ありがとう」

 

アン王女はジョーの方を見つめる。

 

「ジョナサン、わたくしは幸せです。あなたにもたくさんの愛を分けて貰いましたから」

 

「僕もだよ、アン」

 

「キュアソード、クローズ、あなた達には本当に辛い思いをさせてしまいましたね。けれども、あなた達が仲間を見つけてくれたおかげで、全ての問題が解決しました。心から感謝しています」

 

「王女様・・・俺は・・・」

 

「そんな言葉はいいのです!本当にもう元に戻れないのですか⁉︎」

 

「ごめんなさい。もう戻れないのです」

 

涙を浮かべた真琴はそう問いかけるが、アン王女はもう元には戻れないと告げる。

 

「あなたに涙は似合いません。笑って。そしてこの世界にあなたの歌を届けて下さい」

 

アン王女が言うが真琴は首を横に振る。

 

「無理です・・・!王女様のいない世界で、もう私は笑う事なんて出来ない・・・!」

 

真琴は笑う事など無理だと呟き、泣き崩れると同時に膝が地面につくが、龍牙も膝を折り真琴の手を握る。

 

「龍牙・・・」

 

「俺達がずっと一緒にいてやるよ!俺は、お前を守る仮面ライダークローズだ!」

 

そう言うと真琴が龍牙に抱きつき、涙を流す。

 

「悲しまないで、ソード」

 

「王女様・・・」

 

「アンと呼んで、って言ったでしょ?わたくしの命の絆は、アイちゃんに引き継がれているわ。わたくしはいつも、あなたの事を見守っているのよ」

 

「王女様・・・」

 

真琴は龍牙から離れ、もう一度アン王女を見る。

 

「皆さん。手を貸してくれて本当にありがとう。桐ヶ谷晴夜君。あなた心から感謝しきれない程感謝しています」

 

「俺は、感謝させる程の事はしていません・・・むしろ、今回は俺の所為でもあるんです・・・」

 

――知らなかったとはいえエボルトの復活のためにボトルの回収に協力していた。

――ハザードトリガーの暴走で仲間を傷つけた。

――そして、作られた偽りの仮面ライダー・・・全て、自分が招いたことでもある。

そんな自分は感謝されることはない。

 

「それでも、あなたはみんなの明日を創りました」

 

「アン王女・・・」

 

「あなたがいたからソードもクローズも新たな出会いを見つけ、成長しました。

そして、あなたがいたからトランプ王国は元に戻ったのです!」

 

「アン王女・・・ありがとうございます!」

 

そう思ってくれて嬉しくなり、晴夜は涙が溢れる。

 

「皆さん。本当にありがとう」

 

アンジュはお礼を言い、消滅した。そして、腰から外したビルドドライバーを見つめる。

 

「アン王女・・・俺は守ります。あなたが守ったこの世界を絶対に!」

 

これからもビルドとして戦いみんなを守ると誓い、晴夜はビルドドライバーをしまうと、眠っていたアイちゃんが目を覚まし、真琴の元へと飛んだ。

 

「アイちゃん・・・大好きだよ・・・!」

 

真琴はアイちゃんを抱き締めてそう言った。それを見てマナ達もアイちゃんの元に集まる。

そして、晴夜はクローズビルドボトルを見ようと取り出した。

だが、ボトルは既に3本に戻り、フルボトルは赤と青のラビットとドラゴンのボトルに戻っていた。ジーニアスボトルは色を失くしてたままである。

 

「ボトル、戻っちまったな」

 

「あれは、奇跡のフォームって訳か・・・」

 

クローズビルドは奇跡のフォームだと呟く。

 

「よかった〜。お前と合体するなんて二度とごめんだ!」

 

「はぁ〜!?それはこっちの台詞だ!」

 

「今思ったでしょう」

 

晴夜が今思ったと言うと龍牙が突っかかる。

 

「じゃあさ、バカって十回言ってみて」

 

「あん?バカバカーーー科学バカーー!」

 

「科学バカは余計だろ。てっか、何回言った?」

 

「三回」

 

「三回って、やっぱバカじゃねえか」

 

「だからバカってなんだよ!バカって!せめて筋肉つけろ!」

 

「なんで、筋肉つけなきゃなんねえの。ってか、真ん中で言ってるみたいだけどさ・・・」

 

「ああ〜ん!もう、そう理屈っぽく言うのが科学バカなんだよ!」

 

「意味わかんねぇし・・・」

 

いつもと変わらないこの二人のじゃれ合いの口喧嘩をみんなは面白そうに見ていていた。

 

「ふん!」

 

「へへ〜ん♪」

 

二人が痴話喧嘩が終わると二人が笑い合う。

そして、お互いに手を出し上、下と順番に手を当てると最後腕を上げハイタッチをする。

その時の二人の顔は『くしゃっ』として、今までにして最高の笑顔を見せる。

 

 

その様子を近くの家の屋根の上で、ネズミとなったベールの尻尾をマーモが摘みながらみていた。

 

「な、何をする!離せ!」

 

「こんなになっちゃって」

 

「情けねぇなベール」

 

「まあいい。また一万年程眠りについて力を蓄えるさ」

 

「えー?また一万年眠るのかよ?・・・まあ、あいつらがいたんじゃな」

 

イーラは穏やかな表情の晴夜達を見てそう言い。そのやり取りを最後に、ジコチュー達はどこかへと去って行った。

 

 

 

そして、夜となり。いつもの景色の見える場所へとマシンビルダーを止め、町を空に浮かぶ星を見ていた。

すると・・・

 

『あの時、お前が導き出した法則は正しかったみたいだ』

 

心の中にいる巧の声が響き、二人の意識世界へと入り、晴夜がエボルトを裂け目に放り込み、導き出した法則は正しかったと呟く。

 

「父さんは、全てを戻して今日の事を心に刻むようしたかったんだと思う」

 

拓人はジコチューの悲劇をみんなに心に残し、これからの事を考え、元に戻すことだと話す。

 

「父さんの記述にはそんな記載はされなかったはず・・・」

 

「それは、必要なアイテムが揃わなかったからだ・・・」

 

晴夜が今の作った新世界に必要なアイテムがあったから出来たと話す。

 

「ッ⁉︎ジーニアスボトルか!」

 

巧がジーニアスボトルがキーアイテムだと気づいた。

 

「ジーニアスボトルは元々パンドラパネルから作られたアイテム・・・黒と白のパネルとジーニアスが揃った時、物理現象を超えた法則が生まれる!」

 

黒と白のパネルとジーニアスボトルの三つが新世界を導き、二つの世界の救済に導いたと話す。

 

「だが、その影響で今どうなったか分かってるのか・・・仮面ライダーは・・・」

 

「全然、気にしてないよ」

 

「・・・強くなったな。お前と近くで、一緒に居れて楽しかったよ・・・さよならだ」

 

巧の声はさよならと言って晴夜の心の中から去っていく。

 

「晴夜!」

 

するとマナが現れ、走って晴夜に近づく。

 

「やっぱりここにいた!」

 

やはりマナには晴夜の行動はお見通しだった。そして、隣に入り一緒に町の景色を眺める。

 

「ねぇ、晴夜は気にしてない?仮面ライダーの存在があたし達以外誰も覚えてないこと・・・」

 

「・・・」

 

――二つのパネルの力で新世界は誕生した。人間界とトランプ王国を守り、救済した。

だが仮面ライダーの存在は自分の関わりのあるもの以外、誰の記憶にも残らなかった。これもエボルトによる影響が無くなったからだと拓人は推測していた。

そして、今回のことはプリキュアの六人が世界を救ったと言うことになった。

 

「いいんだよ。俺たちはみんなの明日を創れただけで・・・」

 

晴夜は仮面ライダーの存在が忘れたことよりも、多くの人の明日を創れただけで十分だと言う。

 

「あたしは、忘れないよ。この世界を守ったヒーロー・・・仮面ライダーを!」

 

マナは晴夜の手を握りながら言う。

 

「ありがとう」

 

・・・やっぱり覚えてくれる人がいる、その事が何よりも晴夜には嬉しかった。

しばらくして、二人はマシンビルダーに近づき、ヘルメットを出現させるとマナに渡し、乗り込むとエンジンが走り出す。

 

「ねぇ、そういえばこんな風にゆっくりして乗るの初めてじゃない?」

 

「そういえば、乗るときは敵が現れて急いで向かうから、こんな風に落ち着きながら走るの初めてだな」

 

二人で落ち着きながらこんな風に走るのは初めてだと語り合う。

 

「ねぇ、あたし叶えたい夢があるの!」

 

「それって、総理大臣になる事――」

 

「ううん、それじゃなくてもう一つあるの!」

 

「もう一つって?」

 

 

 

 

 

 

「あたし、晴夜と結婚する!」

 

「そうか・・・・えっ⁉︎」

 

結婚と聞いて驚いた晴夜は、思わずマシンビルダーを止めた。

 

「結婚って、俺と?」

 

「そうだよ!」

 

「あ、いや・・・いくらなんでも、気が早いとゆうか・・・」

 

晴夜はいきなり結婚しようと言われ、混乱していた。

 

「その・・・俺でいいのか?科学の事になるとテンション上がっちゃうし、仮面ライダーだし・・・」

 

晴夜は自分はマナと結婚する相手としてはふさわしくないのかと思うが…

 

「関係ないよ!あたしは何事にも一所懸命取り組んでいる晴夜が大好きなの!」

 

「そうか・・・じゃあ、俺もマナの隣で居られるよう存在なれるよう頑張るよ!」

 

そう言われたマナは嬉しそうに晴夜の背中を抱きしめる。そして、二人は夜空の星の中を気持ちよく走り続ける。

 

 

 

 

 

それから、1ヶ月の時が過ぎた。

大貝第一中学校では、新学期が始まり、みんなの新たなスタートが始まろうとしていた。

 

「マナ!」

 

国王と二人に過ごすことにしたレジーナは大貝第一中学校に転入した。

 

「宿題でわからない所があるから教えて!」

 

「宿題は自分でやらなければなりません」

 

「ケチ!なら、晴夜・・・あっ!」

 

「マナ・・・」

 

「大丈夫!いつでも会えるから!」

 

大丈夫だと言ってマナは空を見上げる。

町も人も全てが元に戻り、宇宙に浮かぶ月や星も、エボルトの滅ぼされた跡も無く、元通りに戻っていた。

――けど、大貝第一中学校には桐ヶ谷晴夜はいなかった。

 

 

 

場所が変わり神奈川の横浜。元々、晴夜は横浜に住んでおり、拓人とアメリカから戻ってきた母親と共に三人で暮らす事になり、横浜へと戻っていた。

 

「晴夜!急がないと遅刻するぞ!」

 

「大丈夫!すぐ行く!」

 

新しい学校と言うより、元の学校に戻る。そのためにブレザーの制服を着用していた。

 

「晴夜、本当によかったのか?」

 

拓人は晴夜は本当は大貝町に残りたかったのではないかと思い尋ねる。

 

「・・・寂しくないって、言えば嘘になるけど・・・マナに言われたんだ。

『今は親と一緒にいられなかった時間を大切にしなきゃいけないよ』って」

 

「そうか」

 

「それに、会おうと思えばいつでも会える!」

 

晴夜が言うと時計を見つめる。

 

「やべぇ!じゃあ、行ってきます!」

 

鞄を背負い急いで学校へと向かう。

 

「4年間、見ない間に逞しくなったな」

 

拓人は学校へと向かう晴夜を見送る。

 

黒と白のパネル、ジーニアスの力により新世界が出来上がり、その影響で人間界とトランプ王国は繋がり、トランプ王国は人間界への一つの国家となった。ジョーはトランプ王国の初代大統領となり、拓人は明日からトランプ王国へと戻り研究者として、研究を続けることになり、今は残ったパンドラボックスの研究を行っていた。

 

 

そして、晴夜はこの横浜の学校へと到着した。

 

「桐ヶ谷晴夜です。お願いします」

 

「桐ヶ谷君、空いてる席に」

 

「はい・・・えっ⁉︎」

 

晴夜が空いてる席を探そうとすると、知ってる顔の奴を見つけ驚く。

 

「よっ!」

 

「幻覚を見てるのか・・・」

 

なんと、龍牙が横浜の学校にいたのだ。

 

 

そして休み時間となり、校舎裏へと龍牙を連れ出し事情を聞く。

 

「お前!なんでこの学校にいるんだよ!」

 

「ああ、実は俺お前の家の養子になったんだ」

 

「はぁ〜〜〜‼︎⁇」

 

龍牙が桐ヶ谷家の養子となったと聞き驚く。

 

「いやな、真琴のマネージャーになるには勉強が必要だろ。それで、博士がその辺のためを学ぶなら養子ならないかって」

 

こうなった理由を晴夜に説明した。

 

「ええ〜〜!それって、お前と兄弟になるのか!」

 

「そんなわけねぇだろ!養子は形なだけで、俺は上城龍牙のままだよ」

 

義兄弟にはならないと言われ、そこだけは助かったと一息吐く。

 

「それに、お前一人ぼっちさせるのは、なんか寂しそうだな〜ってよ!」

 

「お前・・・」

 

一人ぼっち、確かに今までいたみんなとは離れ離れなり、一人になることは本当は辛かった。

 

「はぁ〜・・・最悪だ〜」

 

口癖の『最悪だ』と呟いて後ろの髪をかきはじめる。

 

「お前とまた一緒にいることにならなってな・・・」

 

「はぁ〜〜!何が最悪だよ!なんか問題があるのかよ!」

 

「あるに決まってるだろ。わざわざ大貝町から離れた横浜に来るなんてよ。

でも・・・ありがとうな」

 

「へぇん!このくらい問題ねぇよ!それにお前といると毎日が楽しいんだよ!」

 

龍牙が言うと腕を出し、晴夜も腕を出すとお互い気持ちよくハイタッチした。

 

「そんじゃ、先ずはお前のバカの頭を鍛えねえとな!」

 

「上等だ!真琴のマネージャーになるためならなんだって・・・って、今バカって言ったような!」

 

「突っ込み遅いんだよ」

 

また、二人の変わらない痴話喧嘩が始まった。むしろ、これがあるのが二人が最高のコンビの証拠を表しているものだ。

 

「それと、これもやるからな」

 

「なんだよ、これ?」

 

晴夜が『ドキドキ&サイエンス』と書かれた資料を龍牙に渡した。

 

「もし、俺たちの記憶を一つのストーリーがあったらどうなるのかなって思って作ってみたんだ」

 

「へぇ〜」

 

龍牙がその資料を読み始める。

 

「さって、それじゃあ」

 

晴夜はボイスレコーダーを取り出し、スイッチを入れる。

 

「てぇんさい科学者の卵、桐ヶ谷晴夜が来たこの町に正義のヒーローが現れた。

その名は仮面ライダー!」

 

「自分の事を天才の卵と言うけど、ただの科学バカだろ」

 

「うるさいよ!そう言うこいつはトランプ王国でボコボコにやられた上城龍牙!」

 

「俺はボコボコにやられてねぇよ!」

 

「そう言ってワンワン泣いていたから、そんな奴を心優し~い俺は拾ってしまったのだった」

 

晴夜と龍牙は、今までにみんなと過ごした記憶を語りながら、ボイスレコーダーに残そうとする。

 

―――やはり、二人は誰にも真似できない、最高のベストマッチコンビである。

 

 

終わり




???「・・・さぁ、これで彼ら、彼女らが織り成した、もう一人の仮面ライダービルド。
そして、もう一つのドキドキ!プリキュアの物語は一区切り着きました」

「―――だが彼らの物語は、これだけでは終わらない。これからも彼らの元には様々な苦難が降りかかるだろう」

「この本――原作『ドキドキ&サイエンス』を元に「再」構築され、この私によって「再び語られた」物語、『Re.ドキドキ&サイエンス』にも、これらの苦難が書かれ続けられるだろう・・・」

「・・・えっ?私は誰かって?・・・フッ、そんなこと、今は重要ではない。
大事なのは、「再び」私が語ることとなる、『もう一つの仮面ライダー』と『もう一つのプリキュア』の物語なのです・・・」

「さて、ここまで読んでくれた君達には、これから起きる未来の話を聞かせてあげよう・・・」

「この本によれば、プロトジコチューとエボルトを倒し、人間界とトランプ王国の救済させた仮面ライダービルドこと 桐ヶ谷晴夜 と仮面ライダークローズこと 上城龍牙 は、
NEW STAGE3という物語からしばらく経ったある日、その創り上げた世界を壊そうとするものが現れたそうだ・・・」



それは・・・・プリキュアオールスターズ。

晴・龍「「へぇ〜・・・ん?えぇぇぇぇぇぇぇぇーーー!」」

晴夜達の創り上げた明日。だが、まさかのプリキュアオールスターズが敵!?
彼女らは晴夜達、仮面ライダーは敵だと思い込み彼に襲いかかる。

そして、彼女達に指示する謎の組織と現れる謎の仮面ライダー。
更に現れる、仮面ライダーブラッドに、晴夜達は絶対絶滅のピンチを迎える。

「君達は、仮面ライダーの力を何もわかってない。仮面ライダーは人を支配させるためにあるんだよ」

晴夜達にそう告げる謎の仮面ライダー。

晴・龍「「さぁ、最後の実験を始めようか」」

だが、晴夜達は立ち上がりブラッド率いる組織に立ち向かうをとする。
しかし、立ちはだかるドキドキ!プリキュアまでのプリキュアオールスターズ。

晴夜「マナ・・・お前を止める!必ず!」

『Are you ready?』

晴夜「変身!」

覚悟を決めた晴夜はビルドへとなり、キュアハートに向かっていく。

『Re.ドキドキ&サイエンス!last science!』



「・・・どうです?楽しんでくれましたか?
では、これから「再び」語られるであろう「我が魔王の物語」、
『Re.HUGっとジオウ!』も・・・」

「ん?・・・おっと失礼、私としたことが。先まで読みすぎました・・・」

――そう言うと、青年は巨大な時計が見える暗闇から姿を消した・・・

祝え! 全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、「未来を守る少女達と共に」
過去と未来をしろしめす時の王者。
その名も仮面ライダージオウ。
いずれ、ここに生み出されるであろう「もう一人の」新たなる王の誕生を!

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