晴夜「この俺仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は、スタークの正体である 石動総一郎 との決着をつけたのだった!」
龍牙「おい晴夜、それいつの話だよ。スタークの正体は石動総一郎に憑依した・・・」
晴夜「おい!バカ!!勝手にネタバレするんじゃないよ!」
龍牙「ハァ!?バカってなんだよ!バカって!?」
晴夜「…さて、今回俺たちは、妖精の住む世界で行うパーティにマナ達率いるプリキュアと一緒に招待されました。しかし、そこでは何か不穏な空気が漂っているようで・・・」
ビルド&NEWSTAGE 2 withレジェンドライダー
ここは、妖精達が住む世界。そこでは妖精達が平和に楽しく過ごしていた。
「皆さーん!授業が始まりますよー!」
妖精学校の先生と思しき妖精が、ハンドベルを鳴らした。妖精達は授業を受けに、妖精学校へと向かい、席に着く。
「今日は、素晴らしい先生をお招きしました。プリキュアの妖精、タルトさんです!」
「ワイはタルト!フレッシュプリキュアの妖精や!」
妖精の先生が声をかけると、みんなの前に鼬の様な姿をした妖精ーータルトが現れた。
「プリキュアの妖精だ!」
「すご~い!」
妖精達はプリキュア妖精であるタルトを見て感激していた。
「握手は順番、サインは一人一枚やでー」
他の妖精と握手したり、サインを渡す。
「ほな、これまでのプリキュアの活躍を紹介するでー」
二人の妖精は教卓に移り、リモコンのボタンを押すと。画面が映り、プリキュアとフュージョンとの戦いが映し出された。
「これはフュージョンっちゅう敵と戦ったVTRや」
「かっこいい~!」
戦闘の映像を見て、妖精達はかっこいいと呟く子達が多い。
「ほな、ここで問題や。このプリキュアの名前は何だか分かるか?」
タルトはキュアドリームが映った所で一時停止させる。
『キュアドリーム!』
「ほな、これは?」
『キュアイーグレット!』
今度はキュアイーグレットが映し出される。
「ほんならこれは、何だか分かるか?」
そう言って、風呂敷からミラクルライトを取り出してみんなに見せる。
「ミラクルライト」
『ミラクルライトー!』
みんなが叫ぶ中、一人小声で言うエンエンという狐の様な姿をした妖精がいた。
「そや。このミラクルライトは、プリキュアはん達を応援する時に光らせるんや。使う時に気をつける事、みんなは知ってるか?」
「投げない、振り回さない、光を近くで当てない」
「投げたり振り回したり、光を近くで見たらアカン。よう覚えておいてやー」
『はーい!』
「次はコレや」
今度はプリキュアの変身アイテムを出した。
「あっ!リンクルン!」
「ココロパフュームだ~!」
「そや、プリキュアのアイテムや。みんなよお知っとるやんか」
妖精学校の生徒がよく知っていることに関心する。
「このプリキュアについて書かれた教科書で、みんな熱心に勉強してますからね」
「ちょっと、見せてもらってもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
タルトが先生からプリキュア教科書を受け取る。
「へぇ・・・随分と詳しく書かれてますね
教科書を見るとスマイルプリキュアまでのプリキュアについての名前や必殺技の特徴などを詳しく書かれていた。
「プリキュア!メタモルフォーゼ!」
「「デュアル・オーロラウェーブ!」」
タルトが持ってきた変身アイテムから目を離している隙に妖精達が勝手に変身アイテムを使おうする。
「あれ?変身出来ないよ?」
「これは本物や無い。本物はプリキュアが持ってるさかいな」
だかしかし、タルトが用意した変身アイテムは本物では無く、作り物だった。
「それに、変身ちゅうのはな、妖精だけでもプリキュアだけでも出来へんのやで。妖精とプリキュアが力を合わせて、初めて凄いパワーを生み出すんや」
プリキュアと妖精の凄いパワー、それはかけがえのない・・・
「凄いパワーなら俺にもあるぜ」
一人の妖精が自分にも凄いパワーがあると叫ぶ。
「グレル、参上!」
机の上に立っていた狸の様な姿をした妖精ーーグレルが剣を持った。
「コラグレル!危ないから降りなさい!」
「プリキュアがいなくったって、悪ぃヤツはこの俺がみーんなやっつけてやる!」
机から跳躍し、剣を無造作に振り下ろした。
すると作り物の変身アイテムが飛んで、妖精達の頭に当たり、落ちたミラクルライトでタルトが前へと転がり、先生とぶつかってしまう。しかもそれによって、リモコンのボタンが押され、スクリーンにフュージョンの姿が映し出され、これに驚いた妖精達は泣き出してしまった。
「みんな、大丈夫かい?タルトさんも大丈夫ですか⁉︎」
「ワイは平気や・・・プリキュアの妖精やからな・・・」
みんなは平気と聞き、とりあえず一安心する。
「グレル!タルトさんとみんなに謝りなさい!」
他の妖精達がグレルを睨みつける。
「ケッ!お説教なんて聞きたかねぇよ!」
そこにチャイムが鳴り、グレルは走り去って行った。
「グレル!」
「まーまー先生。授業はここまでや。握手とサインしたるでー!」
他の妖精達がサインと握手を求めに行く中で、唯一エンエンだけ行かなかった。
「行かないの?」
「ぼ、僕は・・・いいよ・・・」
そしてそのままため息を吐きながら、教室から出た。
その頃、教室を飛び出したグレルが下を向きながら歩いていた。
「何だよ、プリキュアプリキュアって!」
グレルが歩きながら不満そうにして剣を振り回す。
「プリキュア・・・いい・・・」
すると隠れてプリキュア教科書を読んでいたエンエンを見つけた。
「おい、エンエン」
グレルの声に驚いたエンエンが慌てて本を閉じる。
「ぐ、グレル・・・」
「お前またプリキュアの教科書なんか見てんのか?そんなに気になるなら、さっきのプリキュアの妖精に色々聞いて来いよ」
グレルが聞くがエンエンは首を横に振る。
「話すの、怖いのか?」
「うん・・・」
「何が怖いのか、俺にはぜーんぜん分かんねぇ」
くだらそうな言い方をし、グレルが寝そべる。
「お前、プリキュアの妖精になりたいのか?」
「僕なんか無理だよ・・・プリキュアの妖精になれるのは、妖精の中でもほんの一握りなんだし・・・」
「ま、そりゃそーだな。お前みてぇな弱虫になれるワケねえや」
グレルが言うとエンエンから涙が溢れる。
「何で泣くんだよ!こんな事でいちいち泣くなよ!…ったく!」
涙目になったエンエンをグレルが手で涙を拭う。
「どいつもこいつもプリキュアプリキュアって、プリキュアなんて普通の女の子じゃねーか。変身出来なきゃなーんにも出来ないのにさ」
『そうさ。プリキュアなんて変身出来なきゃなーんも出来ないのさ』
グレルが叫ぶと突如、謎の声が聞こえた。
「何だ今の声?」
「ぼ、僕じゃないよ・・・」
『俺だ・・・』
「誰だ?」
「ま、待ってよ~!」
謎の声に誘われるかようにグレルが走り出し、エンエンはグレルを追いかけた。
「どこだー!」
『ここだ』
声がした場所のドアは『立ち入り禁止』と掲げられており、鍵が掛けられていたが、グレルはこじ開けようとした。
「だ、ダメだよ~!ここは立ち入り禁止の部屋だよ!絶対に入っちゃダメだって先生が言ってたよ!」
「入っちゃダメだって言われると、入りたくなるな。どりゃあっ!」
そう言って石を叩きつけ、強引に鍵を開けた。
「おい!どこだー!」
『ここだ』
部屋の奥から声が聞こえた。
そこに置いてあったのは影水晶と呼ばれるもので、支えられていたものが倒れ、影水晶がグレルの傍に転がった。
そしてその水晶玉がグレルの影に沈み、その影が生み出された。
「な、何だ?」
「影が・・・!」
「お前・・・俺の影か?」
「――そうだ。俺はお前だ。だからお前の事は何でも分かる。先生やクラスのみんな、あの程度の事で大げさなんだよ」
「だよな!俺は盛り上げようとしただけだったのにさ!」
「お前の言う通り、プリキュアなんかただの女の子だ。変身出来なきゃなーんにも出来ない。それを証明しようぜ!」
「面白そうだ!」
「お前聞いてたな?」
グレルの影から生み出された者ーー『ファントム』がエンエンの目の前に来た。
「エンエン、お前も来いよ。どうせ暇なんだろ?」
「え・・・?で、でも・・・」
「いいから・・・来い!」
「え、ちょ、ちょっと~!」
無理矢理エンエンを連れて行き、自分の凄さをプリキュアに見せつけようと企てている。
その頃、スマイルプリキュアが集まっているみゆきの部屋では、赤点を取ったみゆきの為に集まっていた。
「ぴかぴかピカリン!」
「ジャンケンポン!」
みゆきはパー、キャンディはチョキを出したので、キャンディの勝ちだった。
「負けた~・・・」
「勝ったクル!」
「だからどこら辺がチョキなん⁉︎」
普通に見ても、どこがチョキなのか分からなかった。
「みゆきさん、勉強中ですよ」
「今日はもうおしまいにしようよ~。疲れちゃったよ~」
「どりどり・・・35点!」
キャンディがチェックするとみゆきの数学のテストは35点だった。
「みゆきはもっと勉強した方がいいクル」
「う、うわわ~っ!」
慌てて自分の赤点だったテストを隠す。
「きゃ、キャンディこそどうなの⁉︎女王様の勉強は!」
「そ、そりは・・・」
キャンディはみゆきから目を逸らす。
「さては勉強を抜け出して来たね?」
「だって・・・お兄ちゃんが毎日勉強って厳しいクル!」
キャンディは女王になる為の辛い日々を語り出す。
「ポップは真面目やからな」
「たまには息抜きしないと」
「それもそうですね。では、今日は終わりにしましょう」
「やったぁ!」
その時、天井にゲートが作り出され、ゲートから手紙が降って来た。
「な、何や?」
「何これ?手紙?」
「妖精の学校からクル!」
「妖精にも学校があるんだ」
「あるクル。学校で勉強したり、友達を作ったりするクル」
「キャンディ、開けていい?」
「もちろんクル」
手紙を開けると、顔を隠した妖精――グレルが映った。
『皆さん、こんにちは。俺達・・・あ、いやいや、わたくし達妖精学校でプリキュアと妖精の全員皆さんをお招きして、プリキュアパーティを開きます!ぜひぜひ、ご参加下さーい!』
「行こう!妖精学校のプリキュアパーティへ!」
その手紙は同じ内容で他のプリキュアの方にも来ていた。
そして、妖精学校へみんなは向かって行った。
その頃、ソリティアではドキドキプリキュアの四人と仮面ライダービルドこと、桐ヶ谷晴夜とクローズの上城龍牙が、二階でありすが取り寄せたお菓子でお茶会を開いていた。
店のオーナーのジョー岡田は、アイちゃんと一緒に外出していた。
「わぁ〜〜〜!お菓子が一杯‼︎」
「話題のスイーツをお取り寄せしました」
テーブルの上には、ドーナツやカップケーキなど色々なスイーツが置かれていた。
その内の一つ、気になったお菓子を晴夜は目をつけた。
「ありす、この変わった色のキャンディーは何?」
ありすに茶色をしたキャンディーは何かと聞く。
「はい、それは大阪で一時期ブームを起こしたと言う禁断のスイーツ、納豆餃子飴です」
「え、納豆餃子飴・・・」
――納豆餃子飴と名前を聞いた瞬間悟った。100%通り越して1000%の確率で、絶対不味いと。
「ねぇ、ありすはそれ食べた事あるの・・・?」
「ありませんわ」
「え?あ、そう・・・」
六花はこれを聞いた時、絶対に口に合わないないだろうと思っていた。
しかし、次の瞬間・・・
「いただくわ」
「俺も!」
「「ええっ⁉︎」」
「食べる気なのか⁉︎」
三人は真琴と龍牙の行動に驚いた。
「一体、どんな味がするのかしら・・・?」
「まこぴー、龍牙君、それは止めた方が・・・」
「止めとけ、絶対に味覚がおかしくなるぞ・・・」
真琴と龍牙が口に含んだ途端、真琴はあまりの不味さに気分を悪くした。
「まこぴー大丈夫⁉︎」
「凄い破壊力ケル・・・!」
一方の龍牙は何の問題がなく飴を舐めていた。
「おい・・・龍牙お前それ不味くないのか・・・?」
「ん?そんなに不味くねえぞ」
「「「「ええっ⁉︎」」」」
龍牙の味覚の恐ろしさにみんな驚愕した。
そこへシャルルから音が流れ出した。
「電話シャル」
近くに置かれていたティーカップから画面が現れ、そこから一人の妖精が映し出された。
「シャルル〜!」
「キャンディ!久しぶりシャル〜!」
「誰?」
「友達のキャンディシャル」
電話をかけてきた妖精はスマイルプリキュアの妖精キャンディだった。
「ところで、シャルルもパーティー来るクル?」
「何のパーティービィ?」
「プリキュアパーティークル!プリキュア全員が集まるクル!」
「プリキュア全員?」
「私達の他にも、プリキュアがいるんですか?」
「いっぱいいっぱいいるケル」
「へぇ〜、プリキュアってそんなにいるんだ」
「俺も初めて知った」
「それは、お前はバカだから忘れただけだろう」
「バカってなんだよ!バカって!せめて筋肉をつけろよ!」
二人のいつもと同じ痴話喧嘩が始まる。
「でも、パーティがあるなんて聞いて無いでランス〜」
ランスの言う通りこっちにはそんな招待状は来なかった。
「招待状、届かなかったクル?」
「来てないシャル」
「多分マナ達はプリキュアになったばかりだから、招待状が間に合わなかったんだケル」
「こっちに届かなかったとしたら、多分ラケルの言う通りだろうな」
キャンディは画面越しから晴夜と龍牙の姿を見て、シャルルに聞いた。
「シャルル、そこの二人の男の子は誰クル?」
「彼は桐ヶ谷晴夜シャル、それと上城龍牙シャル。
彼らはプリキュアと一緒に戦ってくれる、仮面ライダーシャル」
シャルルが晴夜と龍牙をキャンディに紹介する。
「ねぇ、そこにプリキュアさん、そこにいるの?おーい!」
マナが問うと画面から女の子が現れた。
「はーい!初めまして!星空みゆきでーす!」
「キュアハッピークル!」
「こんにちは!相田マナです!」
「キュアハートシャル!」
二人は自己紹介すると、みゆきは晴夜の方を見た。
「ん?そこの君は?」
「桐ヶ谷晴夜!仮面ライダービルド!」
「ビルドって?」
「ビルドとは、作る、形成するって意味のビルドだ。以後お見知り置きを」
ビルドについて説明するとみゆきが目を輝かせた。
「マナちゃんも晴夜君達も、プリキュアパーティにおいでよ!」
「うん!行く!パーティで会おう!」
「面白そうだな〜、しかも他にも妖精いるなら見てみたいかも〜」
晴夜は自分の髪をかきながら言う。
「あ〜、こいつの悪い癖が始まった・・・」
マナと晴夜達もプリキュアパーティへ向かう事になった。
その頃、パーティが開かれる妖精界では。
「ありがとうございました」
「プリキュアの事なら、ワイらに任せてや」
学校の中を歩いていると、妖精学校の先生が立ち入り禁止の扉が開いていたことに気づく。
「っ!立ち入り禁止の扉が開いている⁉︎」
先生へ急いで中へと入る。
「な、無い!影水晶が無い!」
中に入ると、影水晶が無くなっていた事に気付いた。
「影水晶?何やそれ?」
「心の影を映す水晶玉です」
先生がタルトに影水晶のことを話す。
「自分の心と向き合うためのものなのですが、影水晶は心に影のある者を呼び寄せ、悪い事をさせようとそそのかすのです。はっきりと断れば大丈夫なんですが、もし影の言いなりになってしまったら・・・」
「もし言いなりになったら、どうなるんですか?」
「影は光を呑み込んで力を持ち、大変な事になってしまうのです!」
「邪魔すんな」
突如、タルトと先生の後ろに影水晶に封印されていたはずのファントムが現れた。
一方、プリキュアパーティに呼ばれていた先輩プリキュアが追われていた。
「ねえほのか!アレは何⁉︎」
「分からないわ!」
「何で追いかけて来るの⁉︎」
「知らないわよ!」
「この間もテストでトップ取ってたのに~!」
「それ、関係無いでしょ⁉︎」
なぎさとほのかがファントムに追われていたが、そこにひかりが木に足を引っ掛けて転んでしまう。
「ひかりさん!」
ファントムが襲い掛かって来たが、ほのかが手助けしたため難を逃れた。
「てゆーか、こんなのあり得ない!」
「変身さえ出来れば・・・!」
どうやら既になぎさ達は変身アイテムを奪われてしまったため、変身出来なかったようだ。
様々な場所からファントムが現れ、なぎさ達に襲い掛かった。
「やったぜ!捕まえたぞ!」
「なぎさ~!」
「ほのか~!」
「変身アイテムを奪っちまえば、プリキュアは何も出来ない」
「どうしてこんな事をするメポ!」
「バカな事は止めるミポ!」
「うるさいなぁ・・・」
メップルとミップルの口をテープで塞ぎ、下へと落とした。
ファントムに捕えられ、その中には他の妖精達と変身アイテムが捕まっていた。
「ブラック、ホワイト、ルミナスっと・・・後は、スマイルプリキュアか・・・」
MHの勢のページに×をすると、既にいくつかのページのプリキュアに×が記され、残ったのはスマイルプリキュアだけだった。
「おい、誰か来たぞ」
「何っ?」
湖の辺りを歩いてたのは、みゆき達スマイルプリキュアだった。
「パーティ会場の湖ってここ?」
「だーれもおらんなね」
「スマイルパクトって事は・・・アイツらがスマイルプリキュアか」
プリキュア教科書を見てスマイルプリキュアと答える。
「変身出来なきゃただの女の子だ。スマイルパクトを奪おう」
五人の変身アイテムスマイルパクトを奪おうと言い出す。
「そうだグレル。アイツに行かせようぜ」
ファントムがエンエンを指差す。
「そうだな。エンエン、お前がスマイルパクト奪って来いよ。プリキュアの事知ってるし、上手く盗れるだろ?」
「ぼ、僕はいいよ・・・!見てるだけで・・・!」
「今更何言ってんだ。俺達がやってるのを見てたのにお前は止めなかった。俺達と同罪だぞ。もう後戻りは出来ない。そうだろう?」
「俺達は仲間だ。な?」
「こんなヤツ放っておこうぜ、一緒にいたってつまんねぇもん。俺とお前でアッと言わせてやろうぜ」
「そうすっか」
「ま、待って!」
「誰かいないのー!?」
(嫌だけど・・・やるしかない・・・!)
涙目のエンエンがみゆき達に近づく。
エンエンが走り出して次第に近づくが、石につまずいて転がり、みゆきの股下を通り抜けた。
「あ!いた~!」
「見つかった!エンエンのドジ!」
「チッ、使えねぇヤツだな。俺に任せろ」
「こんにちは~」
「かわいい~ねぇ、お名前は?」
なおはエンエンに名前を聞こうとしたが…
「ん?どした?」
「曲者!」
後ろからのファントムの気配に気付いたれいかが手ではたいた。
「チッ、見つかっちまったか。スマイルパクト・・・よこせ!」
巨大化したファントムが襲い掛かった。
「ここに隠れてて」
みゆき達はファントムと戦う為に、森の中にエンエンを隠す。
「みんな、行くよ!」
みゆきの掛け声と共に五人共変身アイテムのスマイルパクトを取り出す。
『レディー!』
「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」
『ゴーゴー!レッツゴー!』
五人の体が光に包まれ、姿を変える。
「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」
「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」
「ぴかぴかぴかりんジャンケンポン!キュアピース!」
「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」
「しんしんと降り積もる清き心・・・!キュアビューティ!」
「「「「「五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」
五人がプリキュアへと変身を完了し、全員が名乗りをあげる。
「あれがプリキュアの変身・・・」
「カッコいい~!…って見てる場合じゃ無い。
変身しちゃったじゃんか!どうすんだよ~⁉︎」
襲い掛かったファントムをサニーが抑えて投げ飛ばす。
「スマイルプリキュア、コイツらの技は・・・キュアサニーは炎のボールを飛ばす!」
ファントムは吹き飛んでる間に体勢を整え、プリキュア教科書のページをめくる。
「プリキュア!サニーファイアー!」
「火には水を掛ければ消える!」
湖から水を掬い、サニーが放ったサニーファイアーを相殺させた。
「何やて⁉︎」
サニーを蹴り飛ばして距離を取り、ピースはファントムに向かって跳んだ。
「プリキュア!ピースサンダー!」
ピースがピースサンダーを放つ。
「キュアピースは雷攻撃!」
森の中に飛び込み、ピースサンダーが木に当たって拡散された。
「嘘⁉︎雷が散っちゃった!」
「プリキュア!マーチシュート!」
ファントムが着地したのを確認したマーチが、マーチシュートを放つ。
「キュアマーチは直球攻撃!」
網の姿となり、マーチシュートを跳ね返した。
「跳ね返された⁉︎」
「スッゲ~俺の影!スゲ~!プリキュアと互角に戦ってるぞ!」
「プリキュア!ビューティブリザード!」
ビューティブリザードが放たれた瞬間にファントムが湖へと入り、湖は凍ったがファントムは無傷だった。
「こっちこっち!」
「何やアイツ!めっちゃ手強いで!」
「あっ!プリキュア教科書を持ってるクル!」
「プリキュア教科書?」
「プリキュアの伝説や特徴や戦い方が色々書かれてるクル!」
「そんなものがあるの!?」
「今度はこっちから行くぜ!」
ハッピー達はファントムの攻撃をかわす。
その攻撃で木がエンエンの方に倒れて来る。
「危ない!」
倒れる寸前でハッピーがエンエンを救った。
「大丈夫?」
「チャーンス!」
ハッピーは背中からファントムの攻撃を受け、転がりながら倒れてしまう。
「いただき!」
ハッピーのスマイルパクトを奪い、変身を解かせた。
「みゆき!」
「隙あり!」
気を取られてた隙に四人を吹き飛ばし、スマイルパクトを奪って変身を解かせた。
「みんな!」
「仕上げだ!」
ファントムが五人に向けて息を吹き出す。
「な、何やコレ⁉︎」
「動かない・・・!」
すると五人の全身が、結晶化して行く。
「お前達も水晶になって動けなくなるのさ。こんな風にな」
ファントムがテレビの姿となり、プリキュア達が水晶化した姿が映し出された。
「あれは・・・!なぎささん!ほのかさん!ひかりさん!」
「咲ちゃん!舞ちゃん!」
「のぞみさん達も!」
「どういう事・・・!?プリキュアのみんなが・・・!」
「プリキュアパーティは、私達をおびき寄せる罠だったんですね・・・!」
「そういう事だ!」
騙されていたことがわかると茂みから泣いてる声が聞こえた。
「ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!」
「えっ・・・?何で君が謝るの?」
エンエンが泣きながらみゆき達に謝り続ける。
「まさか・・・!いいよ。だからもう泣かないで。ね?」
みゆきはエンエンの気持ちを察し、笑顔で泣かないでと言う。
「お願いがあるの。この事を、ドキドキプリキュアと仮面ライダービルドにも伝えてくれないかな?」
みゆきはここに来るはずの晴夜とマナ達にこの最悪な状況を伝えて欲しいと頼む。
「え・・・?ドキドキプリキュアに仮面ライダービルド・・・?」
エンエンは誰のことなのかよくわからなかった。
「ドキドキプリキュアは最近誕生した新しいプリキュアで、それとね、仮面ライダーは私達の力になってくれる男の子だよ」
「新しいプリキュア・・・それに、仮面・・・ライダー・・・?」
「もうすぐここに来るから、マナちゃんに・・・キュアハートと仮面ライダービルドの桐ヶ谷君に伝えて。ちょっとピンチ、助っ人お願いって」
「で、でも僕・・・」
「お願いね」
笑顔で言うとみゆき達は水晶になってしまい、エンエンはみゆきの伝言を伝えに行く。
「みんな・・・待っててクル」
残ったキャンディはこの事を兄のポップに伝えに行こうと向かう。
「やったぁ!プリキュア全員を捕まえたぞ!俺達ってすっげぇ!」
グレルは上機嫌に叫ぶとスマイルパクトを拾う。
「本物の変身アイテムか。これ見たらみんなビックリするよな」
「ああ、みんながお前を見直す」
「俺、クラスのヒーローになっちゃうかも!」
プリキュアを捕まえ、グレルは浮かれていた。
「ああ。もう誰も俺達には逆らえない」
するとファントムは妖精学校から聞こえる声に耳を傾け、学校の方を振り向く。
「そうだ、学校壊しちゃおうぜ」
「えっ?」
ファントムが学校の方を見てそう呟くと、それを聞いたグレルは驚く。
「眩しいなぁ」
太陽の光が鬱陶しいのか、ファントムが太陽に向けて自分の一部を投げつけた。
「おい!何したんだ!」
「眩しいから太陽を落として真っ暗にしちゃおうと思ってさ。ワイルドだろう?」
何がどうなってるのかグレルにはわからなかった。
「もう戦えるプリキュアはいない。俺を邪魔できるヤツはいない」
「待てよおい!」
グレルからプリキュア教科書とスマイルパクトを奪い、妖精学校へと向かった。
ファントムが妖精学校に襲来し、学校を壊して行く。
「先生!」
「タルトさん!」
妖精学校の生徒が倒れた先生とタルトに駆け寄る。
「みんな・・・!」
「早く逃げるんや・・・!」
「ギャーギャーうるさいなぁ。学校と一緒に妖精もまとめて消しちゃおう」
ファントムが逃げ出す妖精達を捕まえ、妖精学校に閉じ込めた。
そして逃げられないように、窓も出入り口も全て塞いだ。
「おい!やめろ!」
「何で?お前だってこうしたかったんだろ?」
ファントムはグレルもこうした方がいいんだろ?と言う。
「お前、思ってるだろ?学校なんてつまんない。誰も俺の事を分かってくれないって」
「お、俺は・・・!」
「お前の代わりに俺が壊してやる。つまんない学校も、分かってくれないヤツらも、俺が全部消してやる」
「や、やめろ!俺はそんな事思って無い!」
「嘘つけ!」
テープでグレルの口を塞ぐ。
するとファントムが複数現れ、それを見たグレルは逃げ出した。
「ど、どうしよう・・・!どうすればいいんだ~⁉︎」
テープを剥し、グレルは叫びながら逃げる。
一方、みゆきからの伝言を伝えようと歩き続けるエンエン。
「無理だよ・・・僕にはそんな出来るわけ・・・」
そんなの無理だと自分に呟く。
「わっ!」
突然現れたマナに驚いたエンエンは腰が抜けた。
「こーんにちはー。あたし、相田マナ!よろしくね!」
マナが紹介する、しかし返事がなかった。
「おーい?」
「ビックリしたんだよ。あ、俺は桐ヶ谷晴夜、よろしく!」
「何、ドサクサ紛れて紹介してるんだよ」
「ゴメンね、いきなり」
「私達は怪しい者ではありません」
「ところであなた、プリキュアパーティの会場はこの辺りなの?」
「ぷ、プリキュアパーティ⁉︎」
パーティの事を口に出すとエンエンは六人が振り向いてしまう。
「あっ!ちょっと!」
「どうしたあの妖精?」
そのままエンエンは逃げてしまった。
「うああああ〜っ!」
するとグレルが現れ、ファントムに追いかけられている様子だった。
「「みんな、行くよ(ぞ)!」」
「「うん!」」
「ええ!」
「おお!」
晴夜と龍牙はビルドドライバーを装着し、ボトルを取り出し、ドライバーに差し込む。
マナ達四人は変身用ラビーズをコミューンにセットした。
『ラビット!タンク!ベストマッチ!』
『ウェイクアップ!クローズドラゴン!』
晴夜と龍牙はレバーを回すと、前後からスナップライドビルダーが出現し、アーマーが形成された。
『『Are you ready?』』
「「変身!」」
「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』
『Wake up burning!Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!』
「みなぎる愛!キュアハート!」
「英知の光!キュアダイヤモンド!」
「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」
「勇気の刃!キュアソード!」
「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」
「ドキドキ・・・プリキュア⁉︎それにアイツらは⁉︎」
六人は変身を完了するとファントムの突進をかわす。だが、ファントムはビルド達六人の姿に驚く。
「ドキドキプリキュア・・・載って無いぞ!それにアイツら何だよ!」
――ファントムは知らなかったようだが、ドキドキプリキュアは最近誕生したばかりで、プリキュア教科書には書かれて無かった。
そしてビルドとクローズもプリキュアでは無いので、プリキュア教科書には書かれて無かった。
「プリキュアなのに・・・どうして載って無いんだ!チッ!」
特徴を知らない相手と戦うのは危険だと感じ、ファントムが引き上げた。
「行った・・・」
グレルがホッとすると六人はグレルとエンエンに振り向く。
「ねぇ君達、今の何?」
ハートの質問にグレルはハートから目を逸らす。
「何か知ってる事があるなら、教えてくれないか?」
ビルドはグレルが何かを知っているのだと感じる。
「あ、まだ名前言って無かったな。俺は仮面ライダービルド!作る形成するってビルドだ」
ビルドという名を聞いてエンエンはみゆきが言ってた仮面ライダーのことを思い出す。
(仮面ライダーって・・・キュアハッピーの言ってた・・・?)
エンエンが思ってる間にビルドが話を続ける。
「そして、こいつは仮面ライダークローズ、俺の助手な」
「誰が助手だ!」
助手と言うとクローズがビルドの肩を揺らす。
「だから、お前はいちいち食いつくんじゃないよ」
二人の痴話喧嘩に戸惑っていたグレルとエンエン、しばらくして二人がやってしまった事をドキドキプリキュアのメンバー四人とビルド、クローズに話す。
「そんな・・・」
「他のプリキュアが・・・」
グレルとエンエンがプリキュアパーティはプリキュア達を誘き出し、罠にはめる物だと話す。
「つまりパーティは、みんなをおびき出す罠だったって事か・・・」
ビルドが推測を立てると隣にいるエンエンが涙目になる。
「何だよエンエン!そんな目で見るなよ!言いたい事があるなら言えばいいだろ!言えよ俺のせいだって!」
「どう言う事だ?」
「まさかあの影、お前が⁉︎」
ファントムの影はグレルからのだとクローズは察し、尋ねる。
「あーあーそうだよ!俺が全部悪ぃんだよ!泣くなよこの泣き虫!泣くなってば!」
グレルがエンエンに向かって叫ぶとエンエンが泣き出し、グレルも泣き出した。取り返しのつかない事をしてしまった。
「はい、そこまで」
ハートが二人に泣くのはそこまでと言う。
「泣きたくなる事って、あるよね。怒りたくなる事も、あるよね。でも、泣いたり怒ったりしてても、楽しくないでしょ?楽しくない事は、辞めちゃおう。ね?」
ハートが言うと二人の妖精は泣くのを堪える。
「今は泣いたり、怒る時じゃないどうすればいいか、それを考えるんだ」
「止めちゃおうって言われても、もうどうにも出来ないし・・・」
「それはあなた次第だよ。どうにも出来ないから諦めるか、どうにかするために行動するか」
「あたし達が協力するからさ」
「お前は本当はどうしたいの?」
ビルドに質問にグレルは迷った末に答える。
「アイツは・・・俺の影なんだ。こうなったのは俺のせいだから、だから・・・アイツを止めたい」
グレルは影を止めたいと言う。
「分かった。止めよう!お前の影を!」
グレルの覚悟が伝わると、エンエンの方へと振り向く。
「お前は、どうしたい?」
「えっ?」
「泣いている自分は好きか?嫌いか?」
「嫌い・・・」
ロゼッタがエンエンの涙を指で拭って尋ねる。
「では、どんな自分になりたいですか?」
「僕は・・・キュアハッピーみたいに笑いたい」
「ハッピーに会ったの?」
「うん・・・」
「何か言ってましたか?」
「ハッピーが・・・キュアハートとビルドに伝えてって『ちょっとピンチ、助っ人お願い』って」
エンエンはハッピー・・・みゆきからの伝言を伝えた。
「他もやられたって事は・・・戦えるのは俺達六人か」
「分かった、伝言ありがとう。」
「ちゃんと言えたじゃない。言いたい事。」
「やれば、できるじゃねぇか」
「あ、言えた!」
「・・・じゃあ、俺から一つ」
ビルドが膝を曲げ、何かを取り出し、エンエンに渡す。
「これは・・・」
エンエンに渡したのは炭酸飲料缶のようなボトルだった。
「もし、やばくなったらそれを俺のところに持ってこい」
「どうして、僕に・・・」
弱虫の自分に何かを託したか意図がわからなかった。
その頃、ビルド達から退いたファントムがドキドキプリキュアとビルド、クローズについて何か無いかとプリキュア教科書を開く。
「ドキドキプリキュア・・・やっぱ載って無いな。と言う事はあれは最近生まれたプリキュアか」
ファントムもドキドキプリキュアは最近出来たのだと察すると、教科書のページを更にめくる。
「プリキュア達は力を合わせて敵を倒して来た」
ファントムはこれまでのプリキュアの経緯を確かめた。
「じゃあ、二度と力を合わせられないようにしよう」
ファントムは木から起き上がり羽を広げ移動を開始し、妖精達や変身アイテムを隠す場所を探そうとする。
「ここにしよう」
妖精達と変身アイテムが入った入れ物を滝の中に沈めた。
「残るはドキドキプリキュア・・・それと赤と青のヤツとドラゴンのシルエットのヤツだけだな。アイツらを片付ければ邪魔者はいなくなる」
「―――面白そうな事をしてるな。手伝ってやろうか?」
「ん?」
後ろを振り向くとそこから赤い魔法陣が現れ、指にリングを付けた男が現れた。
「誰だお前は?」
「俺は操真晴人、通りすがりの者だよ。何か文句があるのか?」
ファントムの前に現れた青年――操真晴人が手を貸そうかと持ちかける。
その頃、滝に投げられ閉じ込められた妖精達の中では、メップルとミップルが口を塞いでいたテープを剥す。
「メップル、ミップル達はどうなっちゃうミポ~・・・?」
「あ、電話メポ!」
プリートフォンが鳴り出し、通信に出る。
「メップル先輩、お久しぶりケル!」
「ラケル!」
電話の相手はキュアダイヤモンドの妖精ラケルだった。
「はい、分かったケル!変身アイテムは妖精の滝に沈められてるケル!」
「プリキュア達が変身出来れば、きっと影の暴走を止められるでランス~」
「変身アイテムを、取り戻すシャル!」
「みんなで助っ人しに行こう!」
変身アイテムの場所がわかり、アイテムを取り戻すべく六人が手を乗せる。
「ほら、お前達も」
「一緒に行くビィ!」
ビルドとダビィに言われグレルとエンエンも手を乗せる。
「エンエン、お前はどこかに隠れてた方が・・・」
「僕も行きたい」
エンエンはフードを取り、決意の目を見せた。
「それじゃあ行こうか!」
「変身アイテム、絶対取り戻すよ!ファイト!」
『オーッ!』
ビルド達は、変身アイテムを絶対に取り戻すと誓った。
妖精界の空が暗くなり、ファントムが周りを黒く染めていき、妖精学校の生徒達は怯えていた。
「暗くなって来た・・・」
「私達、どうなっちゃうの?」
「大丈夫や。きっとプリキュアが来てくれる」
タルトがみんなにプリキュアが来ると励ます。
みんなの変身アイテムを取り戻そうとビルド達六人は森の中を走っていた。
「ドキドキプリキュア、見ーつけた」
だがそこにファントムが前に立ちはだかった。
「ダイヤモンド!ソード!」
「「オッケー!」」
ダイヤモンドとソードがファントムの相手をし、その隙にハートとロゼッタ、ビルドとクローズは先へ向かう。
「俺も六人に増えようっと!」
ダイヤモンドの飛び蹴りを受けて吹き飛んだファントムが体勢を整えて分裂し、六体となった。
『忍者!コミック! ベストマッチ!』
「ビルドアップ!」
スナップライドビルダーから形成された新たなアーマーがビルドの体に重なる。
『忍びのエンターテイナー!ニンニンコミック!イェーイ!』
ニンニンコミックへとフォームチェンジし四コマ忍法刀のトリガーを3回押す。
『分身の術!』
こちらも分身し、分列したファントムに応戦する。
「グレル!エンエン!行って!」
「ここは、俺達が止める!行けぇ!」
ビルドとハートはエンエンとグレルに先に行くように言う。
「エンエン行こう!」
「うん!」
グレルとエンエンは先へと向かうと、ビルドはボトルを取り替える。
『海賊!電車!ベストマッチ!』
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
形成されたアーマーがビルドの体に装着された。
『定刻の反逆者!海賊レッシャー!イェーイ!』
海賊レッシャーフォームへと変身したビルドはカイゾクハッシャーを構え、トリガーの弦を引っ張る。
『各駅電車、急行電車、快速電車、海賊電車、発車!』
カイゾクハッシャーから放たれたエネルギーが放たれ、ファントムも後ずさる。
「お前達を倒せば、俺が新しい伝説だ!」
ファントムはさらに分身し、数を増やしていく。
「数だけ揃えても、俺達を止められると思うなよ!」
クローズがそう叫んでからドライバーのレバーを回す。
『Ready go!』
音声が鳴ると、クローズの背後から蒼いエネルギー状の龍――クローズドラゴン・ブレイズが現れた。
『ドラゴニックフィニッシュ!』
背後から現れた龍の吐く火炎に乗り、ライダーキックでファントムを蹴り飛ばした。
ビルドもカイゾクハッシャーを振り続けファントムに攻撃する。
――しかし、どの攻撃もファントムの決定打にならなかった。
「くそ、キリが・・・⁉︎」
視覚センサーから何かを見て、それにビルドが反応した。
「あの二人・・・くぅ!」
「あ、晴夜君どこ行くの!」
ビルドが何かを見て走って行ってしまった。
その頃、崖を走るグレルとエンエン。だが、その途中で、グレルの足場が崩れ落ちた。
「グレル!」
エンエンが手を差し出し、その手をグレルが掴んだが、エンエンの力では落とさずに済むのがやっとだった。
「エンエン、離せよ」
だがエンエンは首を横に振った。
「このままじゃお前まで・・・いいから離せ!」
「この世界をメチャクチャして、俺は悪いヤツなんだ!俺なんかもうどうなったっていいんだ!だから・・・手を離せ!」
「グレルは悪いヤツなんかじゃない!」
「悪いだろ!俺は最低なヤツだ!」
「違うよ!だって・・・グレルは僕に話しかけてくれたじゃないか!」
エンエンがグレルと今までの一緒に入られた日々を語り出す。
「いつも・・・いつも話しかけてくれたじゃないか!僕は一人ぼっちじゃ無かった!グレルがいて、嬉しかった!」
グレルの今で居てくれたことが嬉しかったと叫ぶ。
「僕は・・・キュアハッピーみたいに笑いたい!グレルがいなかったら、僕は笑えないよ!」
「エンエン・・・」
力を振り絞って登ろうとするも、エンエンのいた足場にヒビが入って崩れ落ち、二人まとめて落ちてしまった。
『天空の暴れん坊!ホークガトリング!イェーイ!』
「大丈夫か?」
しかし、そんな二人をビルドが救った。
崖から落ちる姿を見たビルドがホークガトリングフォームでここまで飛んで来たのだ。
「「ビルド!」」
ホークガトリングフォームのビルドが落ちた二人を救い地面へと戻る。
「大丈夫か?」
ボトルを外し変身解除し、二人に大丈夫だと聞く。
「どうして、お前も俺を助けるんだよ…」
晴夜になんで助けたのかとグレルが問う。
「俺は・・・自分の思い上がりで・・・こんな・・・こんな迷惑をかけたんだ!」
グレルが顔を下に向けながら言うと、晴夜が膝を曲げて語りかける。
「俺は、お前を責めないよ」
「えっ?」
「お前が、自分がいけないことをした自覚をしているなら、俺は責めないよ」
晴夜はグレルを責めないよと言う。
「お前はそのために今、自分がやらなきゃいけないことを一生懸命やってるじゃないか?」
「⁉︎」
晴夜の言葉が心に響くと晴夜は起き上がる。
「それに、俺はお前らのそんな苦しい顔を見たくないな。どうせなら二人の笑顔が見たいな」
「なら、俺も笑顔にしてくれよ!」
晴夜の後を追ってきたファントムがここまで付いてきた。
すぐさま晴夜が前に出て二人を守ろうとする。
――すると、巨大な眼のような光が現れた。それを見たファントムは晴夜達から離れる。
そこからオレンジのパーカーを被った、一人の人物の姿が現れた。
「なんだ?」
「誰だお前?」
「俺は、仮面ライダーゴースト」
「仮面ライダー・・・⁉︎」
自分以外の仮面ライダーと名乗り晴夜は驚く。
「なら、お前も倒す!」
ファントムがゴーストに向かってくると、ゴーストは青い目ん玉の様なものーーゴーストアイコンを取り出し、ゴーストドライバーに入れる。
『カイガン!ニュートン!リンゴが落下!引き寄せまっか!』
ドライバーから先と違ったパーカーが現れ、そのままゴーストに装着された。
ファントムが左手のグローブから発せられる引力に引かれ右手の斥力の力でファントムを纏めて吹き飛ばした。
「くっ、一旦引くか・・・」
ファントムはゴーストの力に驚き一旦引いていく。
ファントムが姿を消すとゴーストは変身解除した。
「大丈夫?」
着物のようなジャケットを着た青年が駆け寄り、年は晴夜より四つくらい離れている感じだった。
「あなたは?」
「俺は天空寺タケル。仮面ライダーゴースト!」
「仮面ライダー・・・」
仮面ライダーゴースト:天空寺タケルが現れしばらくすると、空から大きなタカが現れた。
「みんな乗るクル!」
背中にスマイルプリキュアの妖精キャンディもいた。
全員がタカへと変化したポップの背中へと乗る。
「キャンディさん!ポップさん!」
「お願いです!妖精の滝にプリキュアの変身アイテムがあります!連れてって下さい!」
「お願いします!」
「お兄ちゃん!」
「了解でござる!」
ポップは加速し、急いで滝へと向かう。
「君が仮面ライダーの桐ヶ谷晴夜君クルか?」
「あぁ!」
晴夜を見てキャンディを尋ねると首を縦に振り頷く。
「君も仮面ライダーなんだね?」
タケルがキャンディの質問と晴夜の腰につけているビルドドライバーを見て聞く。
「ええ・・・利用された仮面ライダーですけど・・・」
「利用された?」
この間の戦いでのブラットスターク・・・石動総一郎が言った言葉を思い出すーー
『お前は正義のヒーローを演じていたにすぎない!仮面ライダーごっこをしていただけなんだよ!』
――あの言葉が、今でも脳裏に蘇る。
「あそこだ!」
妖精が放り込まれた滝の前と到着した。
「皆の衆、しっかり掴まってるでござる!」
妖精の滝へと突っ込むが、水流で流されてしまい、ポップが背中からぶつかってしまう。
元の姿に戻って流されてしまうが、グレルだけは耐え、何とか変身アイテムと妖精達を取り戻した。
岸に上がりポップ達が変身アイテムが入ったガラスケースを叩いたりするが、割れる気配が無い。
「割れないでござる!」
「割れろ!割れろ!」
やはり割れる感じはなく、ガラスケースに晴夜が触れる。
「どうやら、ただのガラスケースではないな。おそらく、あの影の仕業だろ」
ガラスケースが割れないのは、ファントムの仕業だと晴夜が推測する。
「グレル、その剣で割ろう!」
「え?でもこれはおもちゃの剣だ・・・」
「大丈夫だよ。その剣だってきっと力を貸してくれるはずだよ!」
「その剣は自分で作ったんだろ?なら、自分が作った剣を信じろよ」
「分かった」
みんなの目を見たグレルが剣を構え、エンエンも剣を持った。
「「わーれーろー!」」
二人の放った一撃が、ガラスケースに直撃した。
すると、ガラスケースからは亀裂が入り亀裂は大きくなっていく妖精達を解放する事が出来た。
「割れたクル!」
「おかげで助かったメポ!」
「無事で良かったでござる!」
「あ、あの・・・ごめんなさい!」
「助けてくれてありがとうミポ」
「なぎさ達はどこメポ⁉︎」
妖精達が自分達のパートナーはどこと聞く。
「ようやく来たか?」
そこに一人の青年が晴夜達の前と現れる。
「奴の仲間?」
晴夜が青年を見て警戒する。
「まさか、お前達が来るまでここを見張ってたんだ」
「えっ?」
「大丈夫だよ。あの人は味方だよ」
敵じゃないと驚くと一気に気が抜けた。
「お久しぶりです。晴人さん!」
「え?知り合いですか?」
「仮面ライダーウィザード。お前達の希望だ」
タケルは彼が自身の味方である仮面ライダーウィザード・操真晴人だと晴夜に伝える。
「貴様ら〜!」
またファントムの分裂した一部が現れた。そこへ晴人が剣のような銃――ウィザーソードガンを持ち、ファントムに向けて放つ。
「ここは任せろ!」
また襲ってくるファントムに向けてウィザードソードガンを放った。
だが、それでも分裂し数を増やす。その時、晴夜もホークガトリンガーを持ちファントムに放つ。
「早く君達が待っているみんなの所へ!」
「二人のやるべき事をやってこい!」
晴夜がホークガトリンガーを放ち、ファントムから妖精達を遠ざけて行かせようとする。
「わかったメポ!」
「ありがとうミポ!」
「「晴夜・・・」」
グレルとエンエンは心配するが急いで水晶化されたプリキュアの場所へと向かう。
太陽が黒く染まり、闇へと落ちて行く。ハート達五人は一向に減らないファントムの分裂に苦戦していた。
「うわぁぁぁ!」
ファントムの攻撃を受けついにクローズが変身解除してしまう。
「これがお前達のパワーか。大した事無いな」
ファントムが分裂し、また増えていく。
「「「また増えた!」」」
「相手は影!これじゃあキリが無い!」
「どうすればいいの⁉︎」
「このままでは・・・」
「負ける気しかしねえ・・・」
流石にこのままではまずいと思う。
それは、妖精達を行かせたライダーの三人も同じだった。
「ったく、数多いな」
「えぇ、これまでにないくらいに!」
「でも、まだ引けない!」
晴夜は諦めずホークガトリンガーを打ち続ける。
一方、三人のおかげでプリキュア達の元へと向かう妖精達。
メップル達はポップに、他の妖精達はシロップの方に乗っていた。
「あっ!森が影に飲み込まれてる!」
森が影に飲み込まれ姿を変えようとしていた。
「ミップル、行くメポ!」
「ミポ!」
「え?あの森へ行くのか⁉︎危険過ぎるって!」
「プリキュアは、どんな時でも絶対諦めないメポ!」
「だから、パートナーのミップル達も諦めないミポ!」
「流石プリキュアの妖精でござる!」
急いで結晶化したプリキュアのところへと向かう。
その頃、分裂したファントムにハート達五人は既に限界の様子を見せていた。
「お前達の実力はもう分かった。ドキドキプリキュアもお前らも終わりだ!」
「約束したんだ・・・!」
ハートは立ち上がる。
「は?」
「ハッピーと会おうって約束したから、絶対に会うんだ!」
ハッピーと会う約束を果たすためにハートはまだファントムに戦いを挑む。
「お兄ちゃん!スマイルパクトをみんなに届けてクル!」
「任せるでござる!」
キャンディ、グレル、エンエンは妖精学校の辺りで降り、ポップは変身アイテムを届けに向かった。
「あれ?シロップさん達は?」
届けに行く途中、下から巨大な腕が現れ、ポップに襲い掛かった。
「危ない!」
何とか逃げていたが、ついに捕まってしまう。
「お兄ちゃん!」
変化の術が解け、そのまま森の中に落ちて行った。
「もう・・・ダメだ・・・!」
ダメだと呟き地面へと膝を折るが…
「頑張れクルー!」
「キャンディさん・・・?」
「まだ終わって無いクル!だから応援するクル!頑張れクルー!ファイトクルー!」
キャンディの一言でグレルとエンエンは立ち上がる。
「あれは、キャンディはん?」
「グレル?」
「エンエンもいるぞ!」
妖精学校の窓から応援する三匹の姿が見えた。
「頑張れクルー!」
「頑張れー!」
「プリキュア!頑張れー!」
その姿を見てタルトも何かを感じ妖精のみんなの方を振り向く。
「みんな、ワイらが授業で言った事覚えてるか?変身っちゅうのは、妖精だけでもプリキュアだけでも出来へん。妖精とプリキュア、二つの力を一つにする事で、凄い力を得る事が出来るんだ」
タルトがこれまでのプリキュアの力について語り出す。
「気合いや!気合いや!気合いや!気合いやー!」
タルトの気合いが、ミラクルライトを呼び出した。
「ワイらも、プリキュアにパワーを送るんや!」
妖精達の手元にもミラクルライトが現れる。
「みんな、ちゃんと持ったか?」
ミラクルライトを持ったかと聞くと妖精達はミラクルライトをタルトに見せる。
「今こそ、プリキュアに力を与えるんだ!」
妖精達はミラクルライトを振りこの世界に優しい光が注がれていく。
ミラクルライトの影響か、ハート達五人も影響が出ていた。
「力が・・・!」
「湧いて来る・・・!」
「凄いですわ・・・!」
「まだ・・・戦える!」
「なんだよ・・・これ・・・!」
ハート達は起き上りまだ行ける感じがしていた。
その影響は、ファントムと戦っている仮面ライダー三人にもあった。
「これは・・・」
「なんか、魔力が上がった」
「なんだろう、力が湧いて来る」
ファントムと生身で戦っていた三人にも力が湧いて来ていた。
『テン!トゥエンティ!サーティ!フォーティ!フィフティ!シックスティ!セブンティ!エイティ!ナインティ!ワンハンドレッド!』
晴夜はホークガトリンガーのシリンダーを回した。
『フルバレット!』
ホークガトリンガーの百発の攻撃を繰り出し、ファントムの分裂した一部を消滅させた。
「やるねぇ、晴夜君!」
「いいえ、二人に比べたらまだまだですよ」
二人が会話していると晴人が二人に近づく。
「それじゃあ、そろそろ行こうか?」
晴人がリングを出し指にはめる。
『テレポート!』
リングの力がスキャンされると赤い魔法陣が出現した。
「あの、これって・・・」
「これが俺の魔法さ」
ウィザードリングを見せて晴人が言う。
その一方で、結晶化されていたプリキュア達が、元に戻って行き、パートナー達と再会した。
「「デュアル・オーロラ・ウェーブ!」」
「ルミナス!シャイニングストリーム!」
「「デュアル・スピリチュアル・パワー!」」
「「「「「プリキュア!メタモルフォーゼ!」」」」」
「スカイローズ!トランスレイト!」
「「「「チェインジ・プリキュア!ビートアップ!」」」」
「「「「プリキュア!オープン・マイ・ハート!」」」」
「「「レッツプレイ!プリキュア!モジュレーション!」」」
「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」
――身動きが取れなかったプリキュアが全員、ここに復活した。
「「みんな!ありがとう!」」
全員がハート達五人の前へと現れた。
「あの人達が・・・私達より先に生まれた先輩プリキュア・・・」
「あんなにいるの⁉︎」
「想像を超えた人数ですわ・・・!」
「間に合ったわね」
「だあああぁぁっ!」
そこにファントムが襲い掛かるが、ハッピーの一撃がファントムを消滅させた。
「あなたがキュアハート?」
「うん、来たよハッピー、助っ人に!…って、今あたしの方が助けられちゃったけどね」
さらにそこに赤い魔法陣が現れたのは、そこから妖精達を逃すために戦っていた晴夜、タケル、晴人の三人が現れる。
「「「「「晴夜(君・さん)!」」」」」
「クライマックスには間に合ったみたいだな!」
「遅えよ!」
龍牙が晴夜に近づく。
「少し太った?」
「太ってねぇよ!」
晴夜と龍牙はいつも痴話喧嘩をする。
一方、ファントムが一緒にいる晴人を睨む。
「お前、俺を騙したのか!」
「あぁ、ちょっとしたビックリって奴さぁ。サプライズ〜」
投げキスのようなモーションを見せられファントムから怒り出す。
「許さん!」
ファントムが腕を伸ばし全員に襲いかかろうとする。
――すると、空から隕石のようなものが降り、ファントムの攻撃から全員を守った。
落ちてきた煙から人の姿が見えた。その姿はオレンジのジャケットを着ていた背の高い男性がいた。
「鎧武!」
晴人が叫ぶと鎧武と呼ぶ男性はこちらに振り向いて近づく。
「遅れてすまなかったな!」
「あなたは?」
「この人は葛葉紘太。俺達と同じ仮面ライダーだ」
「あの人も仮面ライダー・・・」
「彼は仮面ライダー鎧武。仮面ライダー同士みんな思いは同じなんだな」
「よろしくな、かわいい後輩!」
「どうして、ここがわかった」
「強い力を感じてな。気になって来てみたが、かなりやばい様子だな」
「紘太さんも一緒に戦ってくれますか?」
「当然だろ!」
「ありがとうございます!」
晴夜が頭を下げると四人はみんなの前に出て構える。
「奴ら・・・全員仮面ライダーか⁉︎」
ファントムが四人の仮面ライダーを見て反応する。
「まぁいい!俺が全員を倒して伝説となる!」
ファントムが叫ぶと無数の数のファントムが現れる。それを見て四人は構え、腰の方へと腕を置く。
『ドライバーオン!』
晴人とタケルはウィザードドライバー、ゴーストドライバーを出現させ、紘太と晴夜は戦国ドライバー、ビルドドライバーを装着する。
「さぁ、この世界の希望を返してもらう!」
フレイムウィザードリングを取り出し、晴人は指にリングを嵌める。
「必ずこの世界の未来を俺たちが守る!」
『オレンジ!』
紘太はオレンジのロックシードを取り出し、錠前を開ける。
「この世界の命を繋ぐ!」
タケルはオレ魂アイコンを取り出し、アイコンを起動させる。
「この世界の笑顔と明日を創る!」
2本のフルボトルを数回振り数式が後ろから出現すると、キャップの栓を回す。
四人は妖精の世界を守る気持ちを抱き、ファントムに向けて叫ぶ。
「変身!」
ウィザードリングをドライバーに掲げる。
「変身!」
体を左右に大きく振った後、右腕を上にあげロックシードをセットしカッティングブレードをおろす。
『アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!』
「変身!」
オレ魂アイコンをドライバーに装填し、両腕を上にあげ、レバーを引く。
『ラビット!タンク!ベストマッチ!』
「変身!」
2本のボトルを差し込みレバーを回し、ライドビルダーからアーマーが形成された。
『フレイム!プリーズ!ヒー!ヒー!ヒーヒーヒィー!!』
『オレンジアームズ!花道・オンステージ!』
『カイガン!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』
「ここからは俺達のステージだ!」
「さぁ、ショータイムだ!」
「命燃やすぜ!」
「さあ、実験を始めようか!」
四人の仮面ライダーが変身を完了し、名乗り上げそれぞれの決め台詞を叫ぶ。
「わぁ〜!男の人のヒーローだ!」
仮面ライダーを見てピースが目を輝かせていた。
ハッピーが仮面ライダーに近づく。
「ねぇ、終わったらみんなでパーティしようよ」
「チョーいいね!」
「楽しくなるからな!」
「それじゃあまずは・・・」
「うん!早く終わらせよう!」
「ここからは、俺達の番だ!」
プリキュアとライダー達の反撃が、今始まった。
三十三人のプリキュアと四人の仮面ライダーが、ファントムを圧倒していた。
すると、妖精学校に集まっていたファントムが巨大化し、ブラック、ホワイト、ルミナスの元に跳んで来た。
ブラックの拳が、ファントムを吹き飛ばし、そこにホワイトが投げ飛ばし、ファントムを消滅させた。
「一時はどうなる事かと思ったよ。メップル、気をつけてよね」
「ブラックが油断するからメポ!」
「ちょっと何よ!あたしのせいだっての!?」
「まあまあ二人とも・・・」
「また会えてよかったミポ!」
「いっぱい飛んで来たメポ!」
妖精学校からファントムが飛んで来る。
「私に任せて下さい!」
応援していたキャンディ達の前に柱を持った巨大ファントムが現れる。
「ビートソニック!」
ビートがビートソニックでファントムを消滅させるが、柱が落ちて来る。
だがパッションが蹴り飛ばし、危機は救われた。
「キュアパッション!キュアビート!」
「大丈夫?」
「あら?あなたはあの影と一緒にいた・・・」
「ギクッ!」
「あ、あの、グレルは反省してるんです!だからその・・・」
「精一杯望めば、あなたの望みはきっと叶うわ」
「「えっ?」」
「自分の気持ちをきちんと話せば、みんな分かってくれる。大丈夫、やり直せるわ」
「じゃ、またね。」
そう言うと、パッションとビートは迎撃に戻った。
「何で・・・怒らないんだ・・・?」
「キュアパッションもキュアビートも、最初はプリキュアの敵だったんだよ」
「えっ?敵だったのにプリキュアになったのか?」
「うん。戦ってた相手と友達になったんだよ。」
「友達に・・・」
パッションとビートはかつての敵としてプリキュア達と戦った事があったのだ。
そこにまたキャンディ達の前に巨大ファントムが現れた。
「また来たクル~!」
ファントムが息を吹き出し、プリキュア達がまた結晶化し始めてしまう。
「また・・・!」
「ヤバいヤバいヤバいヤバい!」
「くっ・・・!」
「なんだよこれ⁉︎」
ライダー達も例外で無く、腕や足が結晶化して行く。
「アカン!みんな、応援や!」
『プリキュア!ライダー!頑張れー!』
妖精達の応援がミラクルライトに反応し、全員の結晶化が解ける。
「ブロッサム・シャワー!」
「皆さん!ありがとうございます!」
「サンキューベリーマッチ!」
「ピーチはん達も応援するで!」
『フレッシュプリキュアー!スイートプリキュアー!』
妖精達が必死に応援し、みんなの結晶化を防ぐ。
その頃、ウィザードがファントムの群れの中一人で戦っていた。その動きでファントム達を押していた。
「魔法の力見せてやるよ!」
ウィザードはフレイムドラゴンリングを指に嵌める。
『フレイム!ドラゴン!ボー、ボー、ボーボーボー!』
フレイムドラゴンリングをスキャンし、フレイムドラゴンスタイルになる。
『コネクト!プリーズ!』
コネクトリングをスキャンして現れた魔法陣からドラゴタイマーを取り出し、右腕に装着する。
『ドラゴタイム!セットアップ!スタート!』
ダイヤルを半時計回りに回し、サムズエンカウンターを押すと起動を始めた。
その間にもウィザーソードガンで迎撃し、タイマーが青まで行った所にカウンターを押した。
『ウォータードラゴン!』
青い魔法陣が現れ、そこからウォータードラゴンのウィザードが出て来て、ガンモードのウィザーソードガンから弾丸を放った。
今度は緑まで言った所にカウンターを押した。
『ハリケーンドラゴン!』
今度はハリケーンドラゴンウィザードが出て来て、逆手に持ったソードモードのウィザーソードガンでファントムを斬り裂く。
最後は黄色まで行った所でカウンターを押した。
『ランドドラゴン!』
最後にランドドラゴンウィザードが出て来て、ソードモードのウィザーソードガンでファントムを斬り裂く。
『ファイナルタイム!オールドラゴン!』
四人のウィザードからドラゴンの力が一つとなった。オールドラゴンフォームへと変わる。
一方の鎧武も橙丸と無双セイバーを使いファントムを攻撃する。
「輪切りにしてやるぜ!」
二本の武器でファントムに攻撃すると、さらに分裂し、鎧武に向かっていく。
『パイン!』
鎧武はパインロックシードを取り出し、ドライバーにセットし、カッティングブレードを下ろす。
『パインアームズ!粉砕デストロイ!』
パインアームズが装着され、パインアームズの武器・パインアイアンを振り回しファントムを寄せ付けない。
『レモンエナジー!』
鎧武が、今度はゲネシスコアを戦極ドライバーにセットし、レモンエナジーロックシードを開錠する。
『ロック・オン!ミックス!ジンバーレモン!ハハーッ!』
ジンバーレモンアームズを装着した鎧武が、ソニックアローからエネルギーの弓矢を連射して怯ませる。
『ロック・オン!オレンジスカッシュ!』
ソニックアローにレモンエナジーロックシードをセットし、戦極ドライバーのカッティングブレードを1回倒す。
「セイッハーッ‼︎」
鎧武の前にオレンジ・レモンの断面型エネルギーが現れ、そこに向けてソニックボレーを放った。
「まだ来るか、なら!」
『カチドキ!オー!ロック・オン!』
カチドキロックシードを開錠しドライバーにセットしカッティングブレードを下ろす。
『ソイヤッ!カチドキアームズ!いざ出陣!エイエイオー!』
カチドキフォームへとなり後ろのカチドキ旗を引き抜く。
「行くぜぇ!オラァァァァ!」
カチドキ旗を振り回しファントムに攻撃する。
さらに、ゴーストの方も空中へと飛びながらファントムを攻撃し、地面へと着地すると、アイコンを取り出す。
『カイガン!ベートーベン!曲名!運命!ジャジャジャジャーン!』
レバーを引いて押し込み、ベートーベンゴーストを纏ってベートーベン魂になる。
「まだまだ!」
次にビリー・ザ・キッド眼魂のボタンを押して起動状態にし、ゴーストドライバーに装填する。
『アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!』
ビリー・ザ・キッドゴーストが現れ、ファントムを攻撃する。
「この世界は必ず守る!」
『グレイトフル!』
今度はグレイトフルドライバーを装着し、操作する。
『ガッチリミーナー!コッチニキナー! ゼンカイガン!ケンゴウハッケンキョショウニオウサマサムライボウズニスナイパー!ダ~イヘンゲ~~!!』
グレイトフルへとフォームチェンジし、武蔵と信長の三蔵法師のゴーストを出現させ共にファントムに向かっていく。
「拙者の出番だな!」
「お願いします!」
ゴーストと英雄の魂と共にファントムを次々と倒していく。
そして、ビルドもファントムの分裂をドリルクラッシャーで倒し続けていく、そこに不意打ちを受けてしまう。
「先まで、力が違う・・・」
先の不意打ちを受けて分裂したファントムとはパワーが違うことに気づいた。
「そこか・・・お前が本体か?」
このファントムが本体だとビルドが睨む。
「ちっ!気づいたか。けど、お前じゃあ、俺は倒せない!」
ファントムの本体が勢いよくビルドに向かってくる。だが、ビルドは左足を蹴り上げ高く飛躍して交わす。
「残念」
飛躍した時には既にファントムが後ろを取っており、そのままビルドを地面へと叩きつける。
「マジかよ、流石は影ってところか」
影は実体が無いから伸び縮みの部分がある。それがファントムにもある。
「これは、厄介だな・・・」
けど、ビルドは諦めず立ち上がった。
「まだ、やるのか?」
「当然、ヒーローが逃げるわけにいかねぇからな!」
再びファントムに向かっていく。
そして、他の仮面ライダーやプリキュアが戦っているなか、龍牙だけが突っ立て見ていた。
「どうして・・・どうして、そんなボロボロになるまで戦うんだよ・・・みんな、バカばっかだ!」
何故、そこまでボロボロになって戦うのか龍牙にはわからなかったが…
「でも、悪くねえ・・・俺は・・・俺を信じしてくれる奴のために戦う!」
クローズドラゴンガジェットが龍牙の手に置かれドラゴンボトルを振るとガジェットに差し込む。
『ウェイクアップ!』
そしてドライバーにガジェットに差し込む。
『クローズドラゴン!』
レバーを回し、アーマーが形成された。
――そして、龍牙が叫ぶ!
『Are you ready?』
「変身‼︎」
アーマーは龍牙の体に重なり装着され、音声が流れた。
『Wake up burning!Get CROSS-Z-DRAGON!Yeah!』
ハーフボディのビルドと違い両方とも同じアーマーが体に装着され、さらに横に形成されたアーマーも装甲になりアーマーを纏い、頭部にドラゴンみたいな絵柄になった。
「俺は、仮面ライダー・・・クローズだぁぁぁーーー!」
クローズが分裂しているファントムの一部をビートクローザーを使いただひたすらに切り続ける。
「お〜い!」
そこにグレルとエンエンがクローズの前に現れた。
「お前ら・・・」
「お願い、晴夜のところまで僕らを連れて行って下さい!晴夜にこれを渡したいの!」
「お前・・・それ・・・」
晴夜がエンエンに渡したのはビルドの強化アイテムのラビットタンクスパークリングだった。
その頃、ファントムの本体と戦っていたビルドはファントムの予想もつかない攻撃に翻弄される。
「ったく、引くくらい強いな」
「当たり前だ。俺は伝説になるんだ」
ファントムの方もかなり余裕の様子を見せ、かなり苦戦をしいられていた。
「晴夜!忘れもんだぞ!」
マシンビルダーに乗ったクローズがビルドが現れ、クローズの肩にグレル、エンエンが乗っていた。
「「晴夜!これを!」」
グレルとエンエンがビルドにラビットタンクスパークリングをビルドに向かって投げた。
ビルドはそれをキャッチした。
「グレル!エンエン!龍牙!ナイスタイミングだ!」
「うん!」
「いけえ!ビルド!」
「こっちは任せろ!早くそいつを倒せ!」
クローズは再びファントムの群れに向かっていく。
「了解!」
ラビットタンクスパークリングを振り、その後ボトル缶のフタを開けると、中から泡が噴出する。すると後ろから数式や化学式が現れる。
「さぁ、実験を始めようか!」
決め台詞を言うとボトル缶を掲げドライバーに差し込む。
『ラビットタンクスパークリング!』
レバーを回し前後からビルドマークのスナップライドビルダーが出現し、アーマーが形成される。
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
その掛け声と共にライドビルダーがビルドの体と重なり、泡を放ちながらドライバーから流れる音声が響く。
『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!』
「勝利の法則は、決まった‼︎」
仮面ライダービルド・スパークリングフォームへとなり、右のアンテナをなぞりながらもう一つの決め台詞を言う。
「こけおどしだ!」
スパークリングフォームとなったビルドに向かってくると、すかさずビルドもファントムに向かっていく。
その頃、スマイルプリキュアとドキドキプリキュアが別の所でファントムと戦っていた。
「お前達の攻撃はぜーんぶ知ってる。だから俺の勝ちだ!」
スマイルプリキュアとドキドキプリキュアの前に巨大ファントムが立ちはだかる。
先にマーチが先行し、ファントムの上を登る。
「プリキュア!マーチシュート!」
「マーチシュートは直球攻撃。芸がな―――」
かわしたが、もう一発が頭に命中した。
「直球勝負、上等!」
無数のマーチシュートを作りだし、連続で放つ。
「今や!どおりゃああぁぁっ!」
サニーとファントムがラッシュを繰り広げる。
「プリキュア!サニーファイアー!」
放ったサニーファイアーがファントムを吹き飛ばした。
「カッチカチの、ロゼッタウォール!」
ファントムが口から光線を放つが、ロゼッタのロゼッタウォールがガードした。
「私達も行きましょう!」
「よろしくお願いします!」
「プリキュア!ビューティブリザード!」
「煌きなさい!トゥインクルダイヤモンド!」
こちらも二人同時技でファントムを翻弄する。
「あのー・・・私達も一緒に戦いたいなー、なんて・・・」
「よろしく、先輩!」
「先輩・・・よーし!先輩、頑張っちゃうぞ!」
「閃け!ホーリーソード!」
「プリキュア!ピースサンダー!」
二人がピースサンダーとホーリーソードを放つ。
「何でだ⁉︎プリキュアの攻撃は全部知ってる!簡単に倒せるハズなのに!」
「私達を倒す方法など、教科書には載っていません!」
「私達のチームワークは、無敵なんだから!プリキュア!ハッピーシャワー!」
「あなたに届け!マイスイートハート!」
今度はハッピーシャワーとマイスイートハートが一つとなり、ファントムを倒した。
「決まった!ドキドキスマイルミラクルボンバー!」
「何ですか?それ?」
ファントム分身体はドキドキプリキュアとスマイルプリキュアが倒した。
一方、スパークリングフォームとなったビルドは本体のファントムを押していていた。
「なぜ、押されているんだ・・・!」
スパークリングの圧倒的なスピードについていけていなかった。
「はぁぁ!」
ビルドは右腕のクイックフロッセイアームに付いている『Rスパークリングブレード』から大型のエネルギー斬撃を繰り出し、スピードでさらにファントムを圧倒し、次の斬撃で吹き飛ばした。
「なんで・・・なんで!」
押されているファントムからは焦りが見え始めた。
「どうやら、俺達の力をまだよくわかってなかったみたいだな」
「なんで、俺が・・・」
「まだわかってないのか?」
「何をだよ・・・」
「俺達仮面ライダーとお前の力の決定的な違いを教えてやる!」
ビルドが左足の『クイックフロッセイレッグ』にエネルギーを収束させ、それを推進力に右足の『ヘビーサイダーレッグ』でキックを繰り出す。
「俺達はな・・・!」
それに同調したか三人の仮面ライダーも…
「多くの人の希望になるために!」
インフィニティリングをドライバーにかざす。
『インフィニティー!プリーズ!ヒースイフードーボーザバビュードゴーン!』
全身が強度を誇るアダマンタイトで覆われているフォーム、インフィニティフォームへとなる。
「そんなもんになった所で、無駄なんだよ!」
ファントムがウィザードに向けて拳から一撃を放つ。
だがウィザードは後ずさりすらしなかった。
「何なんだこの固さは・・・!」
インフィニティースタイルの全身を覆うアダマントストーンは、最高の硬度を誇っているのだ。
「フィナーレだ!」
アックスカリバーを出現させ、ハンドオーサーにタッチをする。
『ハイタッチ!シャイニングストライク!キラキラ!』
巨大化したアックスカリバーを持ちながら振り回すと高く跳躍する。
「イャァァァァ!」
アックスカリバーの必殺技、シャイ二ングストライクを放ちファントムを消滅させた。
「誰一人、見捨てないために!」
『フルーツバスケット!』
極ロックシードを取り出し、カチドキロックシードへと差し込む。
『ロック・オープン!極アームズ!大・大・大・大・大将軍!』
全てのロックシードの力を持つ仮面ライダー鎧武・極アームズへとなる。
そして、極ロックシードを回す。
『パインアイアン!イチゴクナイ!バナスピアー!マンゴパニッシャー!キウイ撃輪!影松!』
鎧武の後ろから他のロックシードの武器が宙へと出現した。
鎧武は召喚した武器をファントムに向けて放つ。
『無双セイバー!火縄大橙DJ銃!』
さらに無双セイバーと火縄大橙DJ銃を召喚して大剣モードへと変える。
『極オーレ!』
カッティングブレードを2回下ろす。
「セィハァァァァァァァ!」
複数のフルーツを模した虹色の斬撃をファントムに放ちこちらも分裂したファントムを消滅させた。
「世界の命を未来を繋ぐために!」
ムゲン魂アイコンを取り出し、ゴーストドライバーへと入れ、レバーを引く。
『ムゲンシンカ!アーイ!バッチリミナー・バッチリミナー・チョーカイガン! ムゲン!KEEP・ON・GOING! ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴースト!』
無限の可能性を持つ力、『光のゴースト』の異名を持つ仮面ライダーゴースト・ムゲン魂へとなった。
ガンガンセイバーを持ち、こちらも襲ってきたファントムを寄せ付けず、ナギナタモードへと変わる。
『ヨロコビストリーム』
オメガストリームの「喜」の感情を持つ必殺技をファントムに放つ。
それでも残り、今度はアローモードへと変える。
『タノシーストライク』
アローモードでオメガストライクの「楽」の感情を用いた必殺技を放ち。こちらも分裂したファントムを消滅させた。
「愛と平和のためにこの力を使う!」
ビルドの強烈なキックを受けファントムも後ずさる。
「それが・・・」
「「「「仮面ライダーだ!」」」」
四人の仮面ライダーが同時に叫んだ。
「どいつもこいつも、何で邪魔するんだ!」
散らばっていた影が一つに集まり、巨大なクモを作り出した。
「邪魔を・・・するなぁ!」
クモとなったファントムは強烈な光線を放った。
「自分勝手な事しちゃ、みんなの迷惑だよ!」
ファントムが放った光線をハート達はどうにか防ぐ。
『プリキュア!ライダー!頑張れー!』
妖精達も必死にみんなを応援する。
「みんな!」
「行くよ!」
全プリキュアが集まり、力を一つに集中させた。
「ジコチューは・・・ダメーッ!」
三十三人のプリキュアの力によってファントムから放たれた力を相殺された。
「なんだと!」
その隙に、ウィザード、鎧武、ゴースト三人の仮面ライダーが高く飛躍し、同時にドライバーを操作する。
『チョイーネ!キックストライク!サイコ〜!』
『ソイヤ!極スカッシュ!』
『イノチダイカンガン!チョーダイカイガン!ムゲン!オメガドライブ!』
「イャァァァァ!」
「セィハァァァァァァァ!」
「ハァァァァァァァ!」
ファントムに三人のライダーキックが四方向から決まりクモファントムも消滅した。
だが、本体は脱出していた。
「残念だったな!」
『スペシャルチューン!』
それを見ていたクローズはロックボトルを差し込み、ビートクローザーのグリップを2回引っ張る。
『ヒッパーレ!ヒッパーレ!ミリオンスラッシュ!』
ビートクローザーから出たエネルギーがファントムを捉えて拘束した。
「なんだよ・・・これ!」
「今だ!」
ビルドが既にファントムの前と現れドライバーのレバーを回し、ファントムがワームホールのような放物線が形成され、中に吸い込まれ拘束される。
『Ready go!』
ビルドはワームホールの中に入っていき、ライダーキックを放つ。
『スパークリングフィニッシュ!』
「ハァァァァァァァァァァ‼︎」
「なぜだ、なぜだァァァーーーー!」
そう叫びながら、ビルドのスパークリングフィニッシュを受け、ファントムは地面へと叩きつけられた。
「なぜだ・・・」
スパークリングフィニッシュを受け、先程よりも小さくなった姿となっていた。
「俺は凄いんだ・・・どうして分からないんだ・・・!」
ファントムが叫ぶ中、ビルドは着地する。
「もうやめよう」
ファントムがグレルと同じ大きさに戻る。
「何で止めなきゃならないんだ?俺は凄い。プリキュアだって・・・仮面ライダーも倒せるんだ!」
「・・・」
ファントムがそう言うと、ビルドがファントムに近づき、スパークリングをドライバーから外し、変身を解除した。
「お前はプリキュアを倒して伝説になるって言ったよな・・・でも、戦って感じたんだ・・・本当の気持ちは違うんじゃないか?」
「何⁉︎」
「ああ、本当は倒したいんじゃない。俺はただ、プリキュアが羨ましかったんだ。
人気があって、みんなから頼りにされてるプリキュアが、羨ましかっただけなんだ」
「みんななんかどうでもいいだろ。どうせみんなもお前の事なんか分からないんだから」
「俺の事なんか誰も分からない。確かにそう思ってた。でも、いたんだ。俺を悪いヤツじゃないって言ってくれたヤツが、いたんだ」
グレルが晴夜の方を向くと、晴夜も頷いた。
「俺もソイツの事を知りたい。話したり、一緒に勉強したりして、エンエンと、友達になりたい」
「グレル・・・」
「学校のみんなとも友達になりたい。笑ったり、泣いたり、ドキドキしたり、自分の知りない気持ち、一杯一杯知りたい。お前もそうだろ。だってお前は、俺なんだから」
そう言って手を差し伸べる。晴夜も近づき膝を折りファントムを見る。
「なぁ、もしまた目覚めたら、その力を今度は別のことに使ってみろよ」
「別?何使うんだよ?」
「その力をに誰かの為にだよ」
「誰かのため・・・」
「誰かの力になって、誰かの明日を守るために何度も立ち上がって、誰かの為にその力を使えよ」
「それで、どうなるんだよ?」
「ラブ&ピース!みんなが笑顔になるに決まってるじゃないか!」
笑顔で堂々とピースサインにして言うと、周りが『し〜ん』となった
「お前・・・それ恥ずかしくないのか?」
龍牙も変身解除し、晴夜の肩を叩いて言う。
「お前みたいな、力任せの筋肉バカに言われたくねえよ」
「はぁ〜!何で俺が筋肉バカなんだよ!」
いつも通りに晴夜の肩を掴み何度も揺らす。
「あ〜もうだから、いちいち喰いつくじゃないの〜」
「だいだいお前だって、科学バカだろが!」
「科学バカ⁉︎俺は天才科学者の卵だぞ!」
『(自分の天才とか言えるところが凄い・・・)』
プリキュアは晴夜が自分の事を天才だと言えるところが凄いと驚くが二人のまだ終わらない痴話喧嘩に笑って見ていた。
「お前ら、お人好しだな・・・でも嫌いじゃねえ・・・」
――『ラブ&ピース』。
晴夜の言葉を聞いて、ファントムは笑って消滅した。
そして影水晶が、グレルの影から出て来た。
「あ、あの、みんなゴメン!」
今回の事件の事を責任があると感じ頭を下げて謝る。
「こんなの謝って済む事じゃないけど、でもゴメン!」
「あ、あのね、グレルはすっごく頑張ったんだよ!みんなを助けようって、本当に頑張ったんだ!」
「知ってるよ。見てたもん。ね?」
「グレルは勇気あるね!あんな怖い影に向かって行くなんて!」
「で、でも、俺のせいで学校が・・・」
「グレル、学校は勉強する所だ。グレルがたくさん学んでくれて、先生は嬉しいよ」
「先生・・・」
「二人は根性あるな。将来はプリキュアの妖精になれるかもしれへんで」
「本当に?」
「俺みたいな妖精でも?」
「あたしだって、自分がプリキュアになるだなんて思わなかったよ」
「俺も仮面ライダーになるとは思って無かったしな」
「だから君達も―――」
「笑顔で頑張ればハッピーになれるよ!」
「出来ない可能性はゼロじゃない。お前らの勇気があれば可能性は広がる!」
「エンエン!俺、プリキュアの妖精になりたいぞ!」
「僕も!」
「一緒になろう!」
その後は、みんなで妖精学校の修復作業を始めた。
プリキュア達だけで問題で、晴人の魔法で元に戻った。
その後、プリキュアパーティは仮面ライダーの彼らを加えてを開いたのだった。そんな中、頭の悪いピンク勢は晴夜に数学や理科について教えてもらったが、言ってることが複雑過ぎるためピンク勢はブロッサム以外理解不能に終わった。
そして、パーティも終わり、助っ人に来た三人の仮面ライダーとの別れの時間となった。
「どうやら、お別れみたいだな」
「皆さんのおかげで何とか出来ました」
「お前達もこれからの戦いが大変だな」
「けど、困難でも君達なら行けると信じてるよ!」
「あぁ、必ずトランプ王国をキングジコチューから取り戻してみせる!」
晴夜が三人に近づき、手を差し向けると三人と握手を交わす。
「どこの世界にも仮面ライダーがいる。それが全ての世界における勝利の法則だ!」
その一言で四人が笑って応える。
「またなんかあった時は・・・」
「ええ、その時は・・・」
「あぁ!そん時はまた・・・」
「また、一緒に戦いましょう!」
「そん時は俺もだ!」
五人が腕を出し合い五人が拳を当てる。
「じゃあ、またな!」
「頑張れよ!」
「二人も王国を取り戻すために頑張って!」
晴人は赤い魔法陣を潜り、紘太はクラックのチャックを開き、タケルはゲートを潜り三人は自分達の世界へと帰っていき、姿がなくなる。
「なぁ、あの人達は俺達とっては先輩ライダーなんだよな・・・」
「あぁ、背中がでかく見えたよ」
数々の修羅場に立ち向かっていた三人は、晴夜と龍牙よりも経験の差なんてものでは測れないものだと感じていた。
「俺達、あの人達みたいになれかな・・・」
「あの人達にはなれねえよ」
晴夜は彼らと同じようになれないと応える。
「俺達には、俺達にしか出来ないものしかならねえよ!」
「あぁ、そうだな!なら、俺は俺にしかなれないものを見つけてトランプ王国を取り戻す!」
「へへ〜ん!最高の答えだな!」
二人が笑い合うと、お互いに手を出し上、下と順番に手を当てると最後腕を上げ気持ちよくハイタッチをする。
「行くか?」
「おお!相棒!」
そのまま、二人はみんなのところへと戻りこれからの戦いに新たな気持ち向ける。
――そして、これが二人がベストマッチコンビとなった始まりでもあった。
終わり
おまけ
さぁ〜て!次回の『Re.ドキドキ&サイエンス』は〜?
ミカァ「三日月オーガス・・・です。ここ最近異世界転生の数が減っているから、暇つぶしに刀の使い方を極めていたら霞の呼吸を覚えたり、冬夜に将棋を教えてもらったり、ラウラとあんぱんを食べたりしてる。オルガ、次はどうすれば良い。何をすれば次の異世界オルガ動画が出るんだ。教えてくれオルガ・イツカ。
さて次回は――
『マナ、弟子を取るってよ』
『盾役がカードするだけの存在などど、そう思っていたお前の姿はお笑いだったぜ』
『勉強していないって言ってる奴に限って成績が良かったりする』
――の三本だよ」
次回もまた見てね☆ぴかぴかピカリン!ジャンケンポン♪
ピース「はい!私の勝ち!なんで負けたのか、次回のお話までに考えて来てね♪」
完