Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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あらすじ

「この本によれば。仮面ライダービルド、桐ヶ谷晴夜。仮面ライダークローズ、上城龍牙。二人のベストマッチコンビがプロトジコチュー、エボルトを倒し世界に希望を繋ぐ明日を創った。
だが、それを壊そうとするものが現れたそうだ」


第1話 動き出した陰謀

「何が起こった!」

 

現在、日本から少し離れた位置に位置する国である、トランプ王国と呼ばれる王国の研究室。

そこの研究員の室長となった晴夜の父である桐ヶ谷拓人と、トランプ王国初代大統領・ジョー岡田ことジョナサン=クロンダイクの二人が研究室に駆けつける。

するとサイレンが辺り一面に響く研究室は酷く荒らされおり、研究室で働く研究員が何人か倒れていた。

拓人は一体何があったのだと、倒れていた数人の内の一人から問い掛ける。

 

「侵入者です!数本のロストボトルと二つ目のハザードトリガー、ビルドドライバーが盗まれました!」

 

「なっ⁉︎パンドラボックスは!」

 

「パンドラボックスは無事です!」

 

ジョーはパンドラボックスが盗まれ無かったことにホッとする。

 

「しかし、何故箱ではなく、ボトルとドライバー、トリガーを狙ったのでしょう?」

 

「何か、不吉な事が起きなければいいが・・・」

 

あのエボルトの戦いでエネルギーを多く失ってもなお、強大な力を持つパンドラボックスを盗まず、ビルドドライバーとハザードトリガー、ロストフルボトルを狙った犯人の意図を、拓人は読む事が出来なかった。

 

 

 

 

そして、どこかわからない部屋に何かの人数が映像を見ていた。

それは、ビルドとクローズの戦闘映像だった。

 

「仮面ライダービルド・・・60のボトルを使いこなし、いくつかのフォームを持つ。

なかでも、スパークリング、ラビットラビット、タンクタンクの特殊なフォームもいくつかある」

 

ビルドのこれまでの戦闘映像を見ながら一人の男がビルドの戦闘、戦い方を説明していた。

 

「仮面ライダークローズ・・・ボトル1本で変身可能のライダー、格闘戦に強く武器も使う時もある・・・」

 

ビルドに続いてクローズの説明をしていると、男と同じ部屋に居た一人の少年がクローズの戦闘映像をじっと見つめ、血が滲む程に強く拳を握る。

 

「クローズ・・・上城龍牙!」

 

「……そういえば、君と彼は浅からぬ因縁があったね」

 

男の近くで顔を歪ませる少年は、クローズの変身者である上城龍牙の事を知っているようだった。

 

「私達が狙うのは、ビルドのハザードトリガー。クローズのグレートクローズドラゴン……

手始めにまずは、彼女らに協力してもらう」

 

男性がビルドのハザードトリガーと、クローズのグレートクローズドラゴンが狙いだと話しながら映像の操作を行う。

すると今度はフュージョンの時に戦ったプリキュアオールスターズと、キングジコチューの戦いでのドキドキプリキュアの映像が映し出される。

 

「彼女らプリキュア達を我々の配下とし、ビルドとクローズを堕とす!」

 

「「「了解!」」」

 

男性はプリキュアオールスターズを配下すると言いだすと、少年を含んだ数人が頷きながら行動を開始しようとする。

 

「おい、ドキドキプリキュアは俺にやらせろ」

 

すると少年が、ドキドキプリキュアは自分にやらせろという。

 

「好きにしたまえ、むしろ君は彼女を自分の物にしたいだろ?そのための力を手に入れたからね」

 

それを聞いた男が口元を歪めながら去っていくと、少年はビルドドライバーを取り出し強く掴み、映像から流れた変身解除した龍牙を見る。

 

「上城龍牙・・・キュアソードはお前から離す!そして・・・この男・・・」

 

龍牙への怨言を放っていると、次にビルドから変身解除した桐ヶ谷晴夜の映像を睨む。

 

「お前らは仮面ライダーに相応しいくない。

仮面ライダーは、人を支配させるためにあるんだよ」

 

少年は机に置いてある道具を掴むとそれを映像に向かって投げ、晴夜と龍牙が映し出されたスクリーンを壊した後、ドキドキプリキュアを狙いに向かった。

 

「所詮、お前らは偽りの仮面ライダーに過ぎねぇ・・・」

 

 

 

 

その頃、ドキドキプリキュアのメンバーは楽しく歩いていた。なかでもマナと真琴は上機嫌に歩いていた。

 

「マナとまこぴー、待ちきれないって顔ね」

 

「仕方ありませんわ。明後日、晴夜さんと龍牙さんが来るんですもの」

 

「二人に会うのは、この前の事件以来ですから」

 

この間の子供が眠り続ける事件があり、一人の妖精の暴走を止めるため仮面ライダーとプリキュアがその事件を解決させた。

余談だがその時、事件解決の為に来てくれたグレルとエンエンはキュアエコー・坂上あゆみと一緒にいることになったらしい。

 

「だってー!この間から会ってないから楽しみでしょうがないもん!」

 

この前の事件ではマナを含んだプリキュアは眠らされていたため、マナは晴夜の時間があまりなかった。

その為、彼女は晴夜と過ごす時間を楽しみにしていた。

 

「そんな急かさなくても明日には会えるわ」

 

「そう言って、真琴は龍牙に会えると一昨日から楽しみでしょうがなかったビィ」

 

「〜〜ッッッ‼︎ダビィ!」

 

ダビィに本音を言われた真琴は顔を赤くして怒る。

そんな二人の姿を見た六花達は、早く明日が来ないかと急かしている彼女らに思わず笑みを浮かべる。

 

「もう、二人とも」

 

「かわいいですわね」

 

「愛が強すぎていいですわね」

 

そのまま帰路を歩いていると、五人の前に黒服を纏った少年が立っていた。

 

「お前らがドキドキプリキュアか?」

 

「あれ・・・?」

 

「あなた誰?」

 

マナが声をかけると少年はあるものを取り出し、それを見た五人は目を大きくしながら驚く。

 

「ビルドドライバー⁉︎」

 

「なぜ、あなたがそれを」

 

「皆さん、あの方は本気ですわ!」

 

『ビルドドライバー!』

『マックス!ハザードオン!』

 

少年はビルドドライバーを腰に装着するとさらに、少年は懐から取り出したハザードトリガーを起動させると、サソリ型のガジェットが手に置かれた。

 

『パルロスコピーオン!』

『Are you ready?』

 

ガジェットをボトルに差し込み、セットするとドライバーのレバーを回す。

すると前後にハザードライドビルダーが現れ、更に後ろの地中から緑色のサソリ型ユニットが出現した。

 

「変身」

 

ビルダーが重なりハザードフォームへとなると、緑色のサソリ型ユニット――『パルロスコーピオンアーマー』が装着された。

 

『オーバーフロー!真縁の一撃!パルロスコーピオン!ヤベーイ!』

 

「―――俺こそ、仮面ライダーパルロ」

 

緑のアーマーで、両腕のアームにサソリの鋭い爪を模した『PSデスシザークロー』を装着。肩には『PSレッガショルダー』、背中にはサソリの尻尾を模した伸縮装備『デススティングヴァイパー』を付けた姿を持つライダー、仮面ライダーパルロと名乗るライダーがそこに現れた。

 

「さぁ、お前ら大人しくついてきてもらおうか?」

 

手を曲げてこっちに来いというジェスチャーを行うパルロを見て、マナ達五人は構える。

 

「みんな!」

「「「「ええ‼︎」」」」

 

マナが言うと四人はコミューンとラビーズを取り出し、亜久里の後ろにアイちゃんが現れる。

 

「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

「プリキュア!ドレスアップ!」

 

マナ達四人は光に包まれ、亜久里はアイちゃんから出現したラブアイズパレットにより炎に包まれと五人が姿を変えた。

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキ!プリキュア!」」」」」

 

「愛をなくした悲しい仮面ライダーさん!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻してみせる!」

 

五人が名乗りを上げ、いつもの決め台詞を言う。

 

「アイちゃん!和也さんとレジーナ、幻冬にこの事を伝えてきて下さい!」

 

「アイ!」

 

エースの指示を受け、アイちゃんは三人連絡するために飛んでいた。

 

「行くよ!」

 

ハートがパルロに突進してパンチを繰り出すが、対するパルロはハートのパンチを片手で受け止めた。

 

「この程度か?」

 

「ハァァァァァァーーー!」

 

ハートは更にキックが繰り出したが、パルロはそれを軽く掴んで彼女を投げ飛ばす。

 

「「ハート‼︎」」

 

ハートが投げ飛ばされると次にダイヤモンドとロゼッタがパルロに接近して、二人同時にラッシュを繰り出す。

だが、パルロは二人のラッシュを避け距離を取る。

 

「そんな・・・」

 

「なら、ラブハートアロー!」

 

ダイヤモンドがラブハートアローを出現させラビーズをセットする。

 

「プリキュア!ダイヤモンドシャワー!」

 

ダイヤモンドシャワーを繰り出し凍らせようとし、パルロの足を凍らせた。

 

「ソード!今よ!」

 

今度は後ろからソードがラブハートアローを持った状態で現れた。

 

「スパークルソード!」

 

ソードの必殺技、無数の剣を放つスパークルソードをパルロに向けて放つ。

 

「ふん!そんなもんか!」

 

パルロは後ろの尻尾を前へと出し、振り回すとソードのスパークルソードを相殺した。

 

「嘘でしょ⁉︎」

 

「なら、私が・・・ラブキッスルージュ!」

 

エースがラブキッスルージュを出現させるとそれを自分の口へと塗り、前方に生成したハート形のエネルギー体が生成される。

 

「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ~ん!」

 

両手持ちして頭上に掲げたラブキッスルージュを振り下ろし、エースショットを放った。

 

「こんなもん!」

 

パルロは腕の爪を伸ばし上と掲げると、エースの放ったエースショットを真っ二つに分け直撃を防ぎ、ついでにダイヤモンドに凍らせられた氷も破壊した。

 

「そんな程度か、お前らの実力は・・・」

 

「みんな!」

 

「「うん!」」

「「ええ!」」

 

ハートがコミューンにセットして円を刻むと、マジカルラブリーハープが現れた。

更にマジカルラブリーハープを爪弾くと、五人の背中から翼が生えエンジェルモードへとなった。

 

「「「「「プリキュア!ロイヤルラブリーストレートフラッシュ!」」」」」

 

ハートがマジカルラブリーハープの弦を爪弾くと、空中で組み立てた陣形の中央から、ロイヤルラブリーストレートフラッシュを放たれた。

 

「ふん!」

 

『Ready go!』

『ハザードフィニッシュ!』

 

しかしパルロはドライバーのレバーを回し、必殺技の準備をした。

 

『パルロスコーピオンアタック!』

 

腕のパーツから放たれたエネルギーが、ロイヤルラブリーストレートフラッシュを相殺した。

 

「そ、そんな・・・」

 

まさか、ロイヤルストレートフラッシュをも相殺されてしまったことに五人は驚く。

 

「やはり、仮面ライダーの力は凄い・・・この力で俺は全てを手に入れる!」

 

「あなた、仮面ライダーの事何もわかってないわ!」

 

「なんだと・・・?」

 

「仮面ライダーは何かを手に入れるためのものではありません!」

 

「誰かの笑顔と未来を守り続け!」

 

「多くの人の望む明日を創ってあげられるために力を使う!」

 

「愛と平和をみんなの胸に掲げて生きていく世界を作る!それがあたし達が知ってる仮面ライダーだよ!」

 

ハート達が自分達が知ってる本当の仮面ライダーを語る。しかし…

 

「くだらない!そんなの仮面ライダーじゃない!」

 

「何ですって!」

 

「その仮面ライダーって、ビルドとクローズの桐ヶ谷晴夜と上城龍牙だろ?」

 

パルロはビルドとクローズの事を知っていた事を知り、ハート達の顔が警戒心で更に歪む。

 

「愛と平和の世界を守る・・・そんなの仮面ライダーじゃない!仮面ライダーは自分の為に使うものだ!

やはり、作られた偽りの仮面ライダーってわけか・・・」

 

作られた偽りの仮面ライダー、その言葉に反応したハートが叫ぶ。

 

「違う!晴夜は偽りなんかじゃない!いつも優しくて、どんな人でも手を伸ばしてくれる、あたしにとって最高の正義のヒーローよ!」

 

――そう、ビルド・・・晴夜は敵だったレジーナ、キングジコチューに変えられた王様、それ以外の人や妖精を敵味方に関係なく手を伸ばして、救ってきた。

 

「そうよ!龍牙もバカでいつも身勝手だけど・・・誰かの人の為に精一杯に戦って、その人の笑顔を守ることができる人よ!」

 

龍牙も誰かの為に必死になって戦い誰かのための力になろうとする。

――それが、あいつの一番いいところだから。

 

「そんな二人から見れば、あなたの方が偽りですわ!」

 

エースがパルロに叫びながら指を指すと、パルロは下を向き握り拳を強く握る。

 

「うるさい!俺が・・・俺が本当の仮面ライダーだ!」

 

本当の仮面ライダーと叫ぶと、パルロはドライバーのレバーを何度も回す。

 

『Ready go!』

 

それに連動する様にパルロの腕の爪がかなり伸び始め、エネルギーが収束されていく。

 

『ハザードフィニッシュ!』

『パルロスコーピオンフィニッシュ!』

 

パルロは伸びた爪から放たれた技をドキドキプリキュアの五人に向けて放った。

 

『きゃぁぁぁぁぁーー!』

 

爪のから放たれた無数の一撃が五人に命中し、五人共地面へと倒れる。

 

「マナ!大丈夫シャルか?」

 

「六花しっかりするケル!」

 

「ありす!」

 

「真琴、亜久里!起きるビィ!」

 

「お前らは邪魔だ!」

 

妖精達が五人に声をかけるが、五人共さっきの技をもろに受けたせいで気を失っていた。

パルロが倒れた五人に近づき、エース以外の四人のコミューンケースを外すと、シャルル達四人が入ったコミューンケースを放り投げる。

 

「「「みんな!」」」

 

其処へアイちゃんから連絡を聞き、急いで来た和也ら三人が駆け寄ろうとする。

すると、何処からか放たれた攻撃が三人を吹き飛ばした。

 

「なんだよ急に・・・」

 

「何処から・・・」

 

一体何があったと疑問に思っていると、そんな三人の前に二人組の男が現れた。

 

「邪魔しないで頂きたいな」

「パルロ、早くその女達を連れて行け!」

 

突如現れた二人組の内、一人の男はトランスチームガンから煙幕を放ち、周囲を眩ませる。

 

「マナ!みんな!」

 

レジーナが彼女達の名を叫ぶが、煙幕が晴れた頃にはハート達五人の姿はなかった。

 

「てめぇら・・・六花にありすを何処にやった!」

 

「まぁ、簡単に言えば私達のアジトですね」

「そこで、俺達の計画が始まる」

 

「計画・・・?」

 

「マナ達を拐って何をするの?」

 

レジーナが二人組の男にマナ達の行方を聞く。

 

「その事を話す理由は貴方達にはありません」

「どうせ、お前ら負けるんだしよ!」

 

二人の上から目線の台詞を聞いた和也達は、彼らを睨みつけながら怒りを露わにする。

 

「ふざけやがって、舐めたことを後悔させてやる!コラっ!」

 

「流石に舐めすぎですね僕たちを!」

 

「アイちゃん!行くよ!こんな奴ら早く倒してみんなを助けに行こう!」

「きゅぴ!」

 

アイちゃんも気合いを入れると、二人は拓人に修理してもらったスクラッシュドライバーを装着する。

 

『ロボットゼリー!』

『デンジャー!クロコダイル!』

 

二人はドライバーにゼリーとボトルを差し込み、レンチを下ろした瞬間、三人は高々と叫ぶ。

 

「「変身!」」

「プリキュア!ドレスアップ!」

「きゅぴらっぱ〜!」

 

和也と幻冬から巨大なビーカーが現れ、和也の方には黄色い液体を纏い、幻冬には紫の液体から巨大なワニの口のようなものまで出現し、その後二つのビーカーが割れるとその姿を変えた。

レジーナはアイちゃんから放たれた緑色の光から、パレットにラビーズをセットし、手順を取ると緑色の光が包まれ姿を変える。

 

『流れる!潰れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!〈キャー!〉』

「運命の切り札!キュアジョーカー!」

 

三人は仮面ライダーグリス、仮面ライダーローグ、キュアジョーカーへと変身した。

 

「心火を燃やして!ぶっ潰す!」

「大義のための犠牲となれ」

「さぁ、あなたの運命をここで断ち切ってあげるわ!」

 

三人が戦う前のフレーズを叫ぶ。

 

「では、私達も」

「ああ、兄貴!」

 

すると二人はローグと同じスチームガン――ネビュラスチームガンを取り出し、歯車の様なものが付いたボトルらしき物を差し込む。

 

「!?あれって、僕のと同じ銃・・・」

 

『ギアエンジン!ファンキー!』

 

白いチェック柄のスカーフを巻いた坊主の男がトリガーを引くと今度は隣の方へと渡し、青っぽいチェック柄のスカーフを巻いた短髪の男もボトルらしき物を差し込む。

 

『ギアリモコン!ファンキー!』

 

「「潤動!!」」

 

二人が同時に叫ぶと、黒い霧が二人を包み込む。

すると二人の前にギアが現れ、二人に向かって纏わり付いていった。

 

『エンジンランニングギア!』

『リモートコントロールギア!』

 

霧が晴れて見えたその姿は、かつてビルド達が戦ったブロス達と全く同じ姿だった。

 

「俺がエンジンブロスで、兄貴がリモコンブロス、どっちと相手したい!」

 

「どっちでもいい!ささっとそこを退け!」

 

「「はぁぁぁ!」」

 

「そうか、二人同時がいいか!」

 

グリスとローグ、ジョーカーはリモコンブロス、エンジンブロスへ向かっていく。

 

 

 

同じ頃、横浜の図書館では仮面ライダービルド・桐ヶ谷晴夜と仮面ライダークローズ・上城龍牙が勉強会を開いていた。

 

「・・・夜・・・晴夜!」

 

「えっ⁉︎どうした?」

 

「どうしたじゃねえよ、ここわかねえんだけど」

 

ボッーとしていた晴夜に龍牙が声をかけると晴夜が反応し、龍牙のわからない問題をみる。

 

「あぁ・・・って、ここの間題、テストで出た所だろ!バカ!」

 

「バカってなんだよ!バカって!」

 

バカという言葉で始まる相変わらずの二人のやり取りは今も変わっていない。

 

「てか、お前今マナの事を考えてだろ!」

 

「ん⁉︎・・・それは・・・」

 

どうやら図星みたいだ。鞄の中には何かプレゼントらしきものが入っていた。

 

「お前もまこぴーのことを・・・あっ!」

 

まこぴーの名前が晴夜の口から出ると、周りの人達が二人を見ていた。

 

「バカやろ、真琴の名前を簡単に出すなよ・・・」

 

「わりぃ・・・」

 

「まぁ、実際早く会いけどな、あいつに」

 

二人の心は早く大貝町に行きたい気持ちで、頭がいっぱいいっぱいだった。

 

「さぁ、続きやるぞ!」

 

「はいはい・・・」

 

二人は気持ちを切り替えて再び勉強へと目を向けるが、二人の心では早くみんなに会いたい気持ちに向いていた。

だがその時、外から悲鳴が聞こえた。

 

「なんだ・・・」

 

「行くぞ」

 

椅子から立ち上がり、二人は図書館の外へと出る。二人は聞こえた方へと向かっていくと、その光景に二人は目をかっ開いて驚く。

 

「スマッシュ⁉︎」

 

なんとそこには、何体ものスマッシュが暴れていたのだ。

 

「どうゆうことだよ!スマッシュはもう作れねえはずだ!」

 

龍牙の言う通り、スマッシュはエボルトが消滅した影響で作られるはずはない。

 

「とにかくみんなを助けるぞ!」

 

「おお!」

 

二人は別れて助けに向かっていく。

龍牙は公園で逃げていた子供達を庇い、ドラゴンボトルを振りながらスマッシュに拳を繰り出す。

 

「お前ら、早く逃げろ!」

 

龍牙に助けられた子供達は急いで逃げていく。

子供達がいなくなったタイミングを見計らいビルドドライバーを装着し、クローズドラゴンガジェットが手に置かれ、ボトルを一回振り、クローズドラゴンをガジェットに変え、差し込む。

 

『ウェイクアップ!クローズドラゴン!』

 

そしてドライバーにガジェットに差し込む。レバーを回し、ランナファクトリーからアーマーが形成された。

 

『Are you ready?』

 

「変身!」

 

拳を手に当てながら構えるとスナップライドビルダーから形成されたアーマーは龍牙の体に重なり装着され、煙が吹き荒れると音声が流れた。

 

『Wake up burning!Get CROSS-Z-DRAGON!Yeah!』

 

「しゃあ!行くぜ!」

 

ドラゴンがモチーフのライダー、仮面ライダークローズへと変身し、スマッシュへと向かっていく。

 

晴夜もスマッシュから周りの人を逃すとビルドドライバーを装着した。

その時、逃げ遅れた親子を見つけ、助けに入った。

 

「大丈夫ですか?」

 

「は、はい」

 

「ありがとう、お兄ちゃん」

 

晴夜は笑顔で女の子の頭を撫でる。

 

「早く逃げて下さい」

 

親子が逃げていくとスマッシュへと振り向く。

 

「さぁ、実験を始めようか?」

 

ビルドドライバーを装着し、ボトルを2本取り出して数回振り始め、後ろからいくつかの数式や化学式が現れるとキャップを回した。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

 

兎と戦車のシルエットが浮かび、『R/T』と表示された。そして、レバーを回し前と後のライドビルダーからアーマーが形成された。

 

『Are you ready?』

 

「変身‼︎」

 

一度構えた後、両手を一度交差させてバッと広げるとアーマーが中央の晴夜に重なるように装着される。

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』

 

二本のボトルにより変身する科学の力で戦うライダー・・・仮面ライダービルドへと変身した。

 

 

 

 

その頃、謎の部屋に一人残った男性がビルドとクローズが今スマッシュと戦っている映像を見ていた。

 

「よし、彼らを足止めできたか」

 

「ボス、連れてきたで」

 

「案外簡単な仕事だったわ」

 

後ろから黒服を纏った男性と女性が現れた。

さらに驚く事に、後ろにはMHからスマイルまでのメンバーが全員気を失って捕まっていた。

 

「あら、あの子はまだ?」

 

「今、ブロス兄弟に迎えに行かせた」

 

「仮面ライダーのくせに頼りならやっちゃな〜」

 

「頼りないとはなんだ」

 

パルロが現れ、ドキドキプリキュアのメンバーを三人に見せる。

 

「ほぅ〜、流石仮面ライダーといったところか」

 

男性が言うとパルロはガジェットを外し変身を解除した。

 

「当たり前だ。俺は本物の仮面ライダーだからな」

 

「本物を言うには、あの二人を倒してからちゃうんかな〜?」

 

もう一人の男性が少年の肩を叩いて、今戦闘中のビルドとクローズの映像を見届ける。

 

 

 

クローズの方はビートクローザーを出現させ、スマッシュに斬撃を繰り出す。

 

「よし!…あっ⁉︎ 危ねぇ!」

 

公園の遊具に隠れていた男の子を見つけたクローズは、その子を庇う為にスマッシュの攻撃の盾となった。

 

「くぅ!早く逃げろ!」

 

「う、うん・・・」

 

クローズに助けられた子供は急いで公園から離れる。

 

「このやろー!」

 

クローズが起き上がるとクローズドラゴンガジェットを外し、グレードドラゴンエボルボトルを差し込むとクローズドラゴンのガジェットの色が変わった。

 

『覚醒!』

 

クローズドラゴンの起動スイッチを入れ、ドライバーに差し込む。

 

『グレードクローズドラゴン!』

 

グレードクローズドラゴンと音声が鳴り、クローズはドライバーに差し込みレバーを回す。

 

『Are you ready?』

 

クローズの前後から違うライドビルダーが出現し、クローズの体へと重なる。

 

『Wake up CROSSーZ!Get GREAT DRAGON!Yeah!』

 

グレートクローズへとフォームチェンジし、スマッシュに向けてラッシュを繰り出しスマッシュを吹き飛ばした。

 

「しゃあ!オラオラオラオラ!」

 

クローズはドライバーのレバーを何度も回す。

 

『Ready go!』

『グレードドラゴニックフィニッシュ!』

 

背後から現れたドラゴンがクローズの右足にエネルギーが溜まり、高く飛躍してライダーキックをくらわせた。

 

 

一方、ビルドはドリルクラッシャーでスマッシュを圧倒していた。

 

「はぁ!ほぉら!」

 

ドリルクラッシャーを使いこなし、スマッシュを寄せ付けなかった。

 

「さあ、これでフィニッシュ!」

 

そう言うとビルドはハザードトリガーのスイッチを押した。

 

『マックス!ハザードオン!』

 

トリガーを差し込み、フルフルラビットタンクボトルを振り、赤いランプの出た瞬間と共に栓を回した。

 

『ラビット!』

 

フルフルボトルを半分に割りドライバーにボトルを差し込んだ。

 

『ラビット&ラビット!ビルドアップ!』

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

『Are you ready?』

 

ハザードライドビルダーとラビットのユニットが出現し、ユニットが空中へパージされた。

 

「ビルドアップ!」

 

ビルダーがビルドの体と重なり、金型が離れるとハザードフォームへと変身し、パージされたラビットラビットアーマーを飛びならから装着し、着地した。

 

『オーバーフロー!紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

 

ラビットラビットへとフォームチェンジを完了し、フルボトルバスターを出現させた。

 

「はぁ!」

 

フルボトルバスターを放ち、スマッシュを後ずさる。

その隙にフルボトルバスターのグリップを曲げ、砲撃モードへと変える。

 

『ラビット!パンダ!タカ!ミラクルマッチデース!』

 

3本のフルボトルを差し込み、フルボトルバスターに巨大な赤いエネルギー弾が収束されていく。

 

『ミラクルマッチブレイク!』

 

トリガーを引き赤いエネルギー弾が放たれ、命中したスマッシュは破壊された。

 

 

 

「どうかな?」

 

「全然、大したことない。二人もやはり偽物の仮面ライダーに過ぎない」

 

パルロの変身者は二人のことは大したことないつぶやく。

 

「さあって、そろそろ始めようか……」

 

すると男性が倒れているプリキュア達に近づく。

 

「我らの配下へとなって貰おうか?」

 

男性から赤いエネルギーが収束されていく。そして、男性はそのエネルギーを衝撃波としてプリキュアに向けて放った。

 

「さあ、起きてもらおか?」

 

男性が言うと、気絶していたプリキュアが起き上がる。

 

「諸君、これを見て貰おう。

この二人が、君達の倒す真の敵だ」

 

男性はプリキュア達にビルドとクローズの映像を見せると、プリキュア達に向けてビルドとクローズが倒す敵だとふっかける。

 

『わかりました』

 

するとプリキュア達が膝を折って跪き、命令を受け入れた。

 

「さぁ、始めようか・・・ビルド、クローズ殲滅計画を始動する」

 

それを見届けた男性が、ビルドとクローズを殲滅すると宣言した。

 

 

 

 

その頃、横浜でスマッシュを殲滅したビルドとクローズが合流すると、二人は変身解除した。

 

「なぁ、一体何が起こってんだ?」

 

「わかんねぇよ、クローンスマッシュみたいだけど、スマッシュを作れる技術はエボルトが消えて、もうないはず」

 

エボルトがいない新世界を作った影響でスマッシュは作られない世界を作ったはず、だからスマッシュは製造できない。

 

「何か嫌な予感がする・・・」

 

晴夜には何か良くない事が起ころうとしていると予感した。

 

「とりあえず、みんなに伝えようぜ」

 

「そうだな、父さんにも」

 

二人が話していると一台の黒いリムジンが二人の前に現れた。

 

「あれは・・・」

 

リムジンのドアが開くと中から拓人とジョーが現れた。

 

「父さん・・・」

 

「ジョーさんも、なんかあったんすか?」

 

急いで二人に駆け寄り、何があったのかを尋ねる。

 

「実は君達に頼みがあるんだ・・・」

 

「頼み・・・」

 

――今日の戦いが、二人にとって最悪な敵との、新たな戦いの始まりだった。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!last science!

 

第2話 計画始動、壊された平和

 




おまけ

サソード「えー!マジ〜!?緑でサソリライダー!?」

滅「サソリでライダーつったら紫が相場だよね〜!」

パルロ「・・・」

ダセーイ!(煽り)

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