Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドであり、てぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜は、拐われたマナ達を探すためにブロス兄弟を退けさせつつ、彼らから情報を探ろうとする」

龍牙「その時の情報によれば、真琴達を拐った仮面ライダーパルロとブロス兄弟には巨大なバックがいらしい」

和也「そいつらのボスってどんな感じなのかな?こんなか?」

?『頭を垂れて踞れ』

幻冬「いやいや、こんな感じかもしれないですよ?」

?『誰だろうとわたしの永遠の絶頂を脅かすものは許さない』

レジーナ「アタシはこんな感じだと思うわ!」

?『私の強さは、桁外れだ』

晴夜「なんでもいいけど、早く第3話始めてくれる?」


第3話 追われるビルド

ブロス兄弟を退けさせた晴夜と龍牙はその翌日、みんなを探すために行動を開始した。

晴夜は、愛用のバイクマシンビルダーを飛ばしていた。だが、走っていたのは大貝町ではなく、音楽の溢れる加音町だった。

 

「ここにも手がかりなしか?」

 

バイクから降り辺りを歩き回るが、やっぱり手がかりになるようなものはなかった。

 

「ごめんニャ・・・晴夜に手伝って貰ってすまないニャ」

 

スイートプリキュアの妖精ハミィが晴夜に謝る。

 

「気にすんなよ、ハミィ。今は響さんや奏さん達を探すのが大事だろ」

 

「晴夜、ありがとうニャン!」

 

ハミィを慰めるとビルドフォンから着信音が流れる。

 

「龍牙、どうだった?」

 

電話の相手は別行動で探している龍牙からだった。

 

「いや、こっちは手がかりなしだ」

 

 

現在、龍牙はスプラッシュスタープリキュアのいる町、夕凪町へと着ていた。

――何故、二人が違う町にいるのかは、昨日までに遡る。

 

 

 

昨日の夜、二人が連れ去られたドキドキプリキュアのメンバーを探そうと話していた時、ソリティアに他のプリキュアの妖精達が現れた。

 

『みんな、連れ去れてしまった!』

 

「「えっ?えぇぇぇぇぇぇぇーーー!!」」

 

プリキュアオールスターズの全員が連れ去られたと聞かされ、二人はかなり驚いた。

 

「みんな本当に捕まったの?」

 

晴夜が問いかけると、メップル達がその時の状況を説明する。

 

「男が現れていきなり・・・」

 

「それで、変な姿に変身してほのか達がメポ・・・」

 

「こっちは女性が現れたココ!」

 

「そいつも変身してみんなを襲ったナッツ!」

 

「変身したって、まさか・・・そいつも仮面ライダーに!」

 

「いや、なんか違ったロップ・・・でも黒いボトルを持っていたロップ」

 

龍牙が仮面ライダーがやったのだと睨むが、シロップは違うと言って、代わりに黒いボトルを持っていた事を話す。

 

「黒いボトル!?父さん、それって・・・」

 

「恐らく、ロストボトルを使ってロストスマッシュに変身したんだろう」

 

「でも、ロストスマッシュは人間がなったら死ぬ可能性もあるんだろう?」

 

「それなのになんで、使っても平気だったんですか?」

 

「犯人の実体を掴めない限り、私からは何も言えない」

 

ロストスマッシュのことを聞いた和也と幻冬が拓人に説明を求めるが、拓人は分からないと話す。

 

「どうして、みんなを連れて去るの・・・」

 

(・・・そういえば、あの二人が言ってたな。俺と龍牙を落としめるって、それと関係しているのか?)

 

「どうした、なんか俺についているか?」

 

「いや、何でもない・・・」

 

晴夜はブロス兄弟の『次はあなた方は追う立場ではなく、追われる立場となるのです』というセリフに何かあると睨む。

 

「でもよ、こんな簡単にみんな連れ去られるなんて、おかしくねえか?」

 

「それだけ相当な実力あるか、それとも・・・」

 

「それとも?」

 

「みんなの事を研究して来たか、だ」

 

「それって、犯人達はみんなの動きとか技が見切られていったとか、そうゆう事か?」

 

「それだけじゃない、犯人はみんながどこにいるかも把握していた。かなり周到な準備をしていたかもしれない」

 

勿論、これだけのことを出来る実力を持ち、計画的に行えた事から後ろにいるのはかなりの策士がいるって事にもなる。

 

「お前もそう思うか?」

 

晴夜の推測に気づいた拓人が話しかけると、晴夜が頷く。

 

「で、どうする?」

 

「決まってだろ。みんなの手がかりを探そう」

 

晴夜はプリキュア達の手掛かりを探す為に、彼女達が住んでいる町を隅々まで探すつもりでいる。

 

「俺達で他のプリキュアのいた町に向かうんだ。もしかしたら、犯人に関する手がかりが残っているかもしれない」

 

「手がかりか・・・」

 

「見つけられるの・・・?」

 

「やるしかない」

 

 

そして翌日、二人は朝早くから行動を開始した。

晴夜はシャルルと共にマシンビルダーで龍牙はダビィの運転により行動を開始した。

龍牙は最初にサンクルミエール市に行って希望ヶ花を回り、今は夕凪町へと来ていた。

 

「これから、ダビィと次の町に行く」

 

『了解、俺は次に四つ葉町に行って次は若葉町に行く。その後、大貝町を探すつもり』

 

一方の晴夜は加音町、四つ葉町、若葉町と回って探していた。

 

「わかった。俺も次の町に行ったら、トランプ王国に行ってみる」

 

龍牙は携帯を耳から離すと電話を切る。

 

「はぁ〜、中々見つかんねえもんだな」

 

「仕方ないわよ、地道にやりましょう」

 

こっちはダビィが人間の姿となったDBが運転しながら手がかりを探していた。

 

「すまないラッピ」

 

「迷惑をかけてしまって申し訳ないチョピ・・・」

 

龍牙の肩からスプラッシュスタープリキュアの妖精、フラッピとチョッピが現れる。

 

「気にすんなよ。俺達だってみんなを探してるんだ。このくらい構わねえよ!」

 

「「ありがとうラッピ!(チョピ!)」」

 

一緒に探してくれて感謝感激というような顔をする妖精達だった。

 

「さぁ、次へ行きましょう!」

 

DBが言うと車に乗り込もうとする。

 

「「そこのあなた待って!」」

 

その時、二人同時に声をかけられ龍牙が顔を上げる。

 

「ん?俺か?」

 

そこには、赤と青の髪色をした姉妹が立っていた。

 

「あなた、この町の人じゃないわね」

 

「もしかして、咲と舞を拐った犯人!」

 

「えっ!?ちょ、ちょっと、待って俺は・・・」

 

「「違うラッピ!(チョピ!)」」

 

フラッピとチョッピが前に出て姉妹に向かって違うと叫ぶ。

 

「フラッピ」

「チョッピ!」

 

「彼は咲と舞を拐った犯人じゃないラッピ!」

 

「咲と舞を一緒に探してくれてるチッピ!」

 

「「えっ!?」」

 

二人が説明すると二人が龍牙を見る。

 

「え、えっ〜と・・・あ、あ〜あ、こうゆう事は晴夜が得意なんだよな・・・

俺は上城龍牙、仮面ライダークローズだ」

 

「仮面ライダー・・・」

 

「クローズ・・・」

 

龍牙は二人に仮面ライダーの事とプリキュア達と一緒に戦った事があることを話し、今回の事件を追っていることも話す。

 

「ごめんなさい、私達の勘違いで」

 

「知らなかったとは言え、謝るわ」

 

二人が龍牙を疑った事を謝る。

 

「気にすんなって、お互い大事な奴がいなくなると焦っちまうからな」

 

自分も真琴が連れ去られて聞いて、焦っていたを思い出す。

 

「自己紹介がまだだったわね、あたしは薫」

 

「私は満。よろしく、上城君」

 

「龍牙で構わねえよ」

 

誤解が解けたおかげで、なんとかわかってもらえた様子だった。

 

「咲と舞を探しているなら、あたし達も協力するわ!」

 

「うん!今度は私達が咲と舞を助ける番だから!」

 

「今度は・・・ってどうゆう事だ?」

 

聞いてみるとかつて二人は、ダークフォール戦士だったという。

けれど、それに抗ったことでアクダイーカンに追放され、薫と満は二度に会うことが出来なかったはずなのに、咲と舞が二人を必死に連れ戻してくれた事を話す。

 

「私達になって、まだマシよ」

 

「今、辛いのは二人の家族だよ・・・」

 

「家族・・・」

 

二人が連れ去られた事により二人の家族も深く心配していると話す。

 

「家族か・・・いいよな」

 

「えっ?」

 

「俺は、両親が小さい頃に亡くなったから、あんまり親の顔を覚えてねえんだ・・・」

 

龍牙は元々は、真琴と一緒に暮らしていた孤児だった事を二人に話す。

 

「けど、辛くねえよ!俺には友達って言うもっと大事なものがあるからな!」

 

「うん!」

 

「私達も同じよう!」

 

同意すると龍牙は薫と満の話を聞いて、自分にも似たような経験がある事を思い出す。

 

「俺もあいつに何度も連れ戻されたな・・・」

 

「あいつって?」

 

「俺の相棒だよ!最高の相棒だ!」

 

エボルトに自分が人間じゃないと言われ、そのショックで心が折れそうになった時、お前は人間だと言ってくれた。

身体を乗っ取られ危険な事を承知で自分の命をかえりみずエボルトから助けてくれた。

新世界のために犠牲になろうとしたのに、追いかけて助けに来てくれた、どこまでもおせっかいな奴。

 

「桐ヶ谷晴夜って言うんだ」

 

「桐ヶ谷・・・晴夜」

 

「いつか、会わせてよ」

 

「ちょっとイかれた科学バカだけどな」

 

龍牙がそう言うと二人が笑い出す、それにつられて龍牙も妖精達も高々と笑い合う。

 

「それじゃあ、私達もこっちで頑張って手がかりを見つけるわ!」

 

「そっちも頑張って、もう一人の相棒を見つけてね!」

 

「おぉ!ありがとうな!」

 

薫と満は去っていき、一緒に探すのを手伝ってくれると言っていた。

 

「さぁ、行きましょう!」

 

「あぁ!気合い入れて行くぜ!」

 

龍牙も車の助手席に座り込み、DBの運転による捜索の再開が始まった。

 

 

一方、四つ葉町についた晴夜は四つ葉ストリートへとやってきた。

 

「ここも、手がかりなしか?」

 

晴夜は四つ葉ストリートの中を歩き回るが手がかりになるようなものはなかった。

すると、元気よく走る子供達の姿が目に映る。

 

「賑やかところだな〜」

 

ストリートの中を歩いていた晴夜が周りを見て、みんなが笑顔で幸せそうな顔をしていた。

 

「そうだ!桐ヶ谷はん!ちょっと休憩でいいところがあるんや!」

 

フレッシュプリキュアの妖精タルトが晴夜にいいところがあると言う。

 

「いいところ?」

 

「こっちやさかい!」

 

案内されるストリートの広大な芝生の所へとやってきた。

 

「タルト先輩まだシャルか?」

 

「もうすぐやで!」

 

「どこに連れて行くんだよ?」

 

タルトに案内されると、ワゴンタイプの改造車が置いてあり、色とりどりのドーナツが並べられていた。

 

「ここか?」

 

「ここや!」

 

「あ〜ら、かわいい男の子ね!」

 

すると黒いサングラスをかけた男性が近づいてきた。

 

「「(こ、怖い・・・)」」

 

それを見た晴夜とシャルルは思わず怯えてしまう。

 

「うちのドーナツ食べ行きなさいよ!」

 

「は、はい・・・い、いいただきます(怖くて、断れねえ・・・)」

 

サングラスの男性に勧められて晴夜はドーナツを口にする。

 

「え、うそ、美味しい過ぎる!」

 

すると、ドーナツの味が美味しい事に驚く。

 

「美味しい!シャル!」

 

シャルルもご機嫌の様子だった。

 

「貴方達見ない顔だけど、ここに来たの始めて?」

 

「ええ、ちょっと用があってここに。あ、俺は桐ヶ谷晴夜です」

 

「ここの店長のカオル。よろしく!」

 

「どうも。ここのドーナツ美味しいです!」

 

「ありがとう」

 

カオルがそう言うと、ストリートのステージの方を向く。

 

「でも、あそこにあの子達が来ないと一日が来ないって感じなの」

 

あそこでいつも踊っている四人の姿を思い浮かべる。

 

「・・・見つかりますよ。絶対に!」

 

(この子、いい目してじゃない!)

 

カオルはそんな晴夜の目を見て、何か良いものを感じた。

 

「ご馳走さまでした。代金は?」

 

「いいわよ。払わなくても」

 

「えっ?でも・・・」

 

「美味しいって言ってくれたお礼」

 

「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます」

 

「また、来てよね」

 

「ええ、また来ます!」

 

カオルにお礼を言って、晴夜は去っていった。

 

「どうや、ええ所だろ」

 

「あぁ、ありがとうタルト!」

 

晴夜はタルトにお礼を言って、止めてあるマシンビルダーの元へと走る。

 

「いい少年ね。これからの成長が楽しみな子ね」

 

カオルはそんな晴夜を、ドーナツのリング状の窓穴から見ていた。

 

 

 

その頃、大貝町・ソリティアでは、和也、レジーナ、幻冬の三人がいた。

 

「あいつら、大丈夫かな?」

 

「ねぇ、アタシ達も行こうよ!」

 

「駄目だよ。君達の怪我は今治りかけてるんだ。無理するときじゃないよ」

 

人間の姿へと変身したココこと、小野田コージとナッツが三人の怪我の看病をしている。

 

「でも、晴夜さんと龍牙さんばかり探させて僕達は、ここで待ってるしか出来ない・・・」

 

「焦る気持ちはわかるが、今は直す事に専念するんだ」

 

「君達の力は絶対に必要になる」

 

二人に言われると和也が幻冬の肩を優しく叩く。

 

「怪我直したら、今度こそきっちりあのブロス達に借り返そうぜ!」

 

「和也さん・・・」

 

「俺もお前もレジーナもまだ本気出してねえ!今度こそ心火を燃やしてぶっ潰す!」

 

「はい!」

 

和也に喝を入れられた事で、幻冬にいつも明るさが戻った。

 

「そして・・・奴らぶっ潰したら俺が、まこぴ〜!!の救出に俺が颯爽登場する!

『かずやん、ありがとう助けてくれて!』『気にすんな、俺はまこぴーのためなら例え火の中水の中・・現れるぜ!』」

 

また、叶わね自らの妄想世界に入り込む。

 

「和也さん・・・落ち着いて・・」

 

「そして、お互い見つめ合い最後は・・・ぐふぅ!」

 

いきなり和也が倒れると後ろでミラクルドラゴングレイブを持ったレジーナがいた。

 

「かずやんは、しばらく大人しく寝てて!」

 

ミラクルドラゴングレイブで頭を叩き和也を気絶させたみたいだ。

 

「それに・・・真琴さんは、龍牙さんのことが・・」

 

これ以上言うと和也の心が精神的に病んでしまうのかと思い、口を紡ぐ。

 

 

その頃、若葉町へと着いた晴夜はメップルとミップルの案内で三人が戦っていた場所へと訪れる。

 

「ここなのか?」

 

「そうメッポ!」

 

「ここで戦ったミッポ!」

 

二人が言うと晴夜は辺りを見回す。

 

「なんか、わかるシャルか?」

 

「いや、まだわからない」

 

「ひかり見つからないの?」

 

ポルンが泣き目になりながら晴夜に問う。

 

「ん?」

 

地面の下に何か光るものを見つけた晴夜が、膝を折ってハンカチでそれを拾う。

 

「バッチ?」

 

ビルドフォンを取り出し、バッチの写真を撮ると拓人に電話をかける。

 

「父さん!」

 

『晴夜何かわかったのか?』

 

「うん、若葉町でなぎささん達が戦った所にバッチが落ちてたんだ」

 

『バッチ?』

 

「今そっちに送る」

 

晴夜はビルドフォンを操作し、その画像を拓人に送る。

 

『これは・・・」

 

「父さん、何か知ってるの?」

 

『トランプ王国の議員のバッチだ』

 

「えっ?そんな人が何で?」

 

『わからない、とにかくこっちで調べて見る。お前も気をつけろ!』

 

「何かわかったシャルか?」

 

「このバッチ、トランプ王国の議員が付けている人のらしいんだ」

 

『えっ!?』

 

その言葉を聞いた妖精達は、驚きの声を上げた。

 

 

 

 

一方、晴夜から連絡をもらった拓人は、大統領の部屋にいるジョーの元へと訪れる。

 

「こちらの国家議員が今回の事件に絡んでいる!」

 

「えぇ、晴夜から連絡があり若葉町という場所でこの国の議員バッチが落ちていたと連絡が」

 

「確かにこれはこの国の議員バッチ」

 

「それなら、研究室の警備に掛からずに済んだ事を頷ける」

 

「失礼します」

 

二人がこの事件についての仮説を立てていると、そこに一人の女性が入って来る。

 

「岸波君どうしたのかね?」

 

彼女は岸波涼香、拓人の研究室の研究員の一人である。

 

「所長、それと大統領に先程重要な連絡を受けました」

 

「重要な連絡?」

 

「そんな予定はなかったはずだが?」

 

「その内容を話してくれないか?」

 

拓人とジョーは彼女に連絡の内容を確認しようとする。すると・・・

 

「ええ、それはあなた方二人の排除との連絡です」

 

「「なっ!?」」

 

涼香の後ろから三体のクローンスマッシュが出現した。

 

「これは・・・」

 

「岸波さん・・・まさか、君が!」

 

「ええ。貴方の息子さんとお友達が必死に探しているグループの一人です」

 

なんと、涼香は拓人達が探していたグループのメンバーの内の一人だったのだ!

 

「では、この間の研究室を狙ったのも、まさか・・・」

 

「えぇ、私が研究室の位置と警備システムをダウンさせたからですよ」

 

「君達の狙いはなんだ!なぜ、マナちゃん達プリキュアを全員を拐う必要がある」

 

「教えて差し上げましょうか」

 

自分達の計画が順調で気分がいいのか、涼香は二人にプリキュア達を狙った理由を話そうとする。

 

「私達は所長の息子とある遺伝子を持った子供を絶望させること、それが私達の狙い」

 

「まさか、晴夜君と龍牙君を!」

 

「何故、あの子にそんな事をする!」

 

「所長、大統領、これ以上は話せませんね!」

 

そう言うと涼香はクローンスマッシュに指示を出して拓人達を襲わせようとする。

 

「貴方達の命をここで貰います」

 

「そう上手く行く思わない方がいい」

 

拓人は四コマ忍法刀を取り出す。

 

『隠みの術!』

 

四コマ忍法刀のトリガーを押すと、刀から煙幕が現れて周囲を隠す。

 

「なっ!」

 

『火遁の術!火炎切り!』

 

煙幕の中で炎を纏った四コマ忍法刀の火炎切りがスマッシュに繰り出され、スマッシュを後ずさりさせる。

 

「逃げられたわね・・・」

 

煙幕で隠れた隙に拓人とジョーは危機から脱出した。

それを確認した涼香は携帯を取り出し、誰かに連絡を入れ、報告を行なっていた。

 

「所長と大統領は逃がしましたが、大統領の不在は作りました」

 

 

 

一方、大貝町へと戻った晴夜はシャルル以外の妖精達をソリティアへと戻し、ラケルとランスを連れて今度は町の中に手がかりがないかと回る。

 

「まだ、連絡はないか・・・」

 

父から連絡はないかとビルドフォンを見つめるが、あれから父からの連絡は一向にない。

 

「晴夜、何か気になるシャルか?」

 

「うん・・・昨日からずっと引っかかるんだよ。あの兄弟の言った言葉・・・」

 

自分と龍牙を落とし入れる為にみんなを連れ去った、彼らはそう言っていた。

 

「考えすぎケル!」

 

「前向きで行くでランス!」

 

「前向きか・・・」

 

前向きと言葉を聞いて、ランス達や龍牙の様に見習わないといけないと感じた。

 

『キャァァァァァァァァーー!!』

 

「!?あっちか!」

 

晴夜は急いで悲鳴が聞こえた方へと走る。

 

 

その場所では、襲ってくるスマッシュから逃げる兄弟の姿がおり、柱へと隠れる。

 

「いい、私が飛び出たらすぐに逃げるのよ!」

 

「そんな、お姉ちゃん!」

 

姉が走り出し、鞄でスマッシュを攻撃したがスマッシュは何も堪えず、簡単に払われる。

 

「お姉ちゃん!」

 

声が聞こえたスマッシュが弟の方へと向き、襲おうとした。

姉が弟の最悪の状況を想像した次の瞬間、マシンビルダーが現れスマッシュの攻撃から子供を守った。

そのまま、晴夜はドリルクラッシャー・ガンモードにし、スマッシュに向けて放った。

 

「もう、大丈夫だよ!」

 

マシンビルダーから降りた晴夜は助けた子供に駆け寄る。

 

「誰なのお兄さん?」

 

「天才科学者の卵だよ!」

 

「大丈夫!ありがとうございます!」

 

「今のうちに早く!」

 

二人が晴夜に礼を言って去っていった。すると、後ろから手拍子の音が聞こえた。

 

「いゃ〜あ、ホンマに人の悲鳴が聞こえると即参上、カッコえねな〜!」

 

拍手をしながら太った姿で黒い服を纏った男性がスマッシュの後ろから現れた。

 

「誰だ?お前?」

 

晴夜はその男性にドリルクラッシャーを向ける。

 

「武相なやっちゃな。僕は 斗賀野光臣、トランプ王国で議員をやってるもんや」

 

「(斗賀野光臣・・・どこか聞いた名前だな。)トランプ王国の議員がスマッシュと一緒っておかしいだろ」

 

「何者シャルか?」

 

「本当に議員ケルか?」

 

「怪しいでランス〜!」

 

三匹の妖精が指を指すと斗賀野はいきなり笑い出した。

 

「ハッハッハッハッ、流石見破れってもうったな〜。

そう、僕は議員じゃない。今回の事件の組織、ブラッドのメンバーや!」

 

「ブラッド、それがお前達の組織の名前か?」

 

「そう思って貰って構わないわ」

 

「みんなは・・・マナは無事なんだろうな!」

 

「さぁ〜、それは教えられんわ〜ハッハッハッ!」

 

光臣は笑いながらそう言っている為、マナの安否については教えてくれる様子は無さそうだ。

 

「お前・・・」

 

「その前に、自分の事を心配せえよ」

 

斗賀野の後ろで待機していたクローンスマッシュ達がジリジリと晴夜に近づいてくる。

それを見た晴夜はビルドドライバーを腰へと装着した。

 

「シャルル達は離れてろ」

 

シャルル達三人は晴夜から離れる。

 

「さぁ、実験を始めようか!」

 

手には既にラビットボトルとタンクボトルが握られていた。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

 

ボトル差し込み、ラビットとタンクのシルエットが浮かぶと『R/T』の文字となる。そのままレバーを回し、前後からプラモデルの様なファクトリー・スナップライドビルダーが形成されると赤と青のアーマーが作られていく。

 

『Are you ready?』

 

「変身!」

 

構えて叫ぶと共に二つのアーマーは晴夜の身体と重なり、重なった瞬間体から煙が上がっていく。

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』

 

晴夜は仮面ライダービルドへと姿を変えた。

 

「やりいな!」

 

スマッシュがビルドへと向かってくる。ビルドはドライバーからドリルクラッシャーを出現させ、手に取り迎撃に出る。

 

「よう撮っといてやるで、君の戦いを」

 

後ろからカメラを搭載したドローンが現れた。

ビルドはドリルクラッシャーで攻撃を繰り出しながらスマッシュを寄せ付けない。

 

「一気に行くしかない!」

 

ビルドはハザードトリガーを取り出し、スイッチを押した。

 

『マックス!ハザードオン!』

 

トリガーを差し込みフルフルボトルを取り出し数回振り、赤いラビットのランプの出た瞬間と共にキャップ栓を回した。

 

『ラビット&ラビット!ビルドアップ!』

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

『Are you ready?』

 

ハザードライドビルダーとラビットユニットが出現すると、ラビットのユニットが空中へパージされた

 

「ビルドアップ!」

 

ハザードビルダーがビルドの体と重なり、ハザードフォームへとなる。そして、宙へとパージされたラビットユニットを飛びならから装着し、地面へと着地した。

 

『オーバーフロー!紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

 

ラビットラビットフォームへとフォームチェンジし、スマッシュへと向かっていく。

 

「勝利の法則は決まった!」

 

ビルドがラビットラビットの脚力を利用して高く飛躍し、足と腕を伸び縮みさせながらスマッシュを押していく。

 

「行けえ、晴夜!」

「エボルトを倒した晴夜ケル!」

「これくらい余裕でランス!」

 

三匹の妖精が見ても、ビルドの優先は揺らぐことはなかった。

 

「ええで、もっと戦ってくれほしいわ」

 

光臣はビルドが戦いを見てもっと戦ってほしいと呟く。

 

 

 

その頃、トランプ王国の大統領部屋に一人の男性が座り、その横に岸波涼香の姿もあった。

 

「諸君、いよいよ計画を始めようではないか」

 

巨大なスクリーンが出され、映像が流れる。

 

「君達の標的は彼だ」

 

現在、大貝町で戦っているビルドの戦闘映像が現れた。

 

「彼は仮面ライダービルドは、私達すべての敵だ!」

 

男性はビルドがすべて敵だと告げる。

 

「彼はエボルトに作られた仮面ライダー。そんな彼が、その力を未だにこのように悪用している!」

 

そしてビルドに対する話を続ける。

 

「見たまえ!このように罪のない人々が彼に苦しめられている!」

 

次の映像からは、ビルドが人を町を傷つけて破壊している映像を見せる。

 

「こんな、最低の存在、桐ヶ谷晴夜を許してはいけない!」

 

男性は地面へと強く足を叩き叫ぶ。

 

「今ここに、ビルドの殲滅を宣言する!ビルド殲滅するぞ!」

 

「「「「殲滅!殲滅!殲滅!殲滅!殲滅!殲滅!殲滅!殲滅!」」」」

 

ローブを被った集団も続くように殲滅と叫び、狂ったようにとにかく殲滅と叫び続ける。

 

「ビルド殲滅計画・・・始動!」

 

「「「「わかりました!」」」」

 

黒いフードローブを被った集団が敬礼し、行動を開始した。

 

「おっと、君達は待って欲しい」

 

男性が二人のローブを被った二人に待ったと声をかける。

 

「君達二人には、別の仕事をしてもらう」

 

何か考えがあるのか、男性は二人に別の仕事をしてもらうと言う。

 

 

 

その頃、ビルドはスマッシュの戦いに決着がつきそうな様子だった。

 

「さぁ、終わりにしようか!」

 

フルフルボトルを外しもう一度振り今度はタンクの青いランプが光り、キャップ栓を回す。

 

『タンク!』

 

フルフルボトルを半分に割り、ドライバーにボトルを差し込んだ。

 

『タンク&タンク!ビルドアップ!』

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

レバーを回すのと同時に小型のタンクユニットが現れ、周囲を囲みながらスマッシュに攻撃し、タンクユニットは宙に浮かぶ。

 

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

ラビットユニットがパージされてハザードフォームへとなると、ビルドは宙へ飛び上がって浮かぶタンクのユニットがビルドに装着される。

 

『オーバーフロー!鋼鉄のブルーウォーリア!タンクタンク!ヤベーイ!ツエーイ!』

 

全身が青色に染まったフォーム、タンクタンクフォームへフォームチェンジを完了し、フルボトルバスターを出現させる。

 

『フルフルマッチ デース!』

 

フルボトルバスターにフルフルボトルを差し込みスマッシュへと向ける。

 

『フルフルマッチブレイク!』

 

青いエネルギー弾が放たれスマッシュは跡形もなく爆破した。

 

「ふぅ〜、一丁上がり!」

 

「流石、晴夜シャル!」

 

三匹の妖精達がスマッシュを倒したビルドに近づく。

 

「あ、それよりあいつは・・・」

 

スマッシュとの戦いで忘れており、辺りを見渡すが既に斗賀野光臣の姿はなかった。

 

「あのやろ〜どこ行った・・・あれ?」

 

ビルドが後ろを見ると、黒いフード被った三人がいた。

 

「何か?」

 

その人物達がフードを上げて顔見せると、ビルドはホッとした。

 

「なぎささん、ほのかさん、ひかりさん無事だったんですね」

 

なんと、フードを被ってたのはMHの三人だった。

 

「他のみんなは・・・」

 

ビルドが近づくと三人はフードを脱ぎ捨てた。

それを見たビルドは驚いた。いつもの変身後の姿なのに、服が闇の様な色、一色に染まっていたからだ。

 

「えっ、なんですかその色?」

 

「晴夜、おかしいシャル!」

 

「なんか、様子が変ケル」

 

「目の色も変でランス」

 

ランスの言う通り三人の目の色はいつもと違い、光を失っている様に見えた。

 

「皆さんどうしたんですか?」

 

ビルドの問いにも答えず近づいてくる。すると、後ろからも足音が聞こえて来た。

 

「!?」

 

ビルドが振り向くと、そこには既にフードを脱ぎ捨てたスプラッシュスタープリキュアの二人とプリキュア5の六人が近づいてくる。

 

「ちょ・・・咲さんものぞみさんもどうしたんですか?」

 

同じく黒く染まった服を着た彼女達はビルドに近づいてくる。

 

「ビルドは世界の敵・・・」

「みんなを傷つける最低の存在・・・」

「ビルドの殲滅・・・」

 

「えっ?えっ、えっ、俺?うそ、なんで、ちょっと、なに、なに、なになになになになに、なにーーー!」

 

「「「「ビルド殲滅!イャァァァァァァァァァァーーー!」」」」

 

その目に殺意を抱いたプリキュア達が、一斉にビルドへと向かって来た。

 

「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」

 

「なんで……最悪だーーーー!」

 

プリキュア達はビルドの居る周囲を囲み、襲いかかるのだった。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!last science!

 

第4話 クローズへの卑劣なパルロの罠

 

 




おまけ

無惨様「我の血肉となれ」〈パワハラ上司

サウザー1000%「あなたのスタンドの力、いただきますよ」〈ブラック上司

ボス「俺の側に近寄るなァァァァァァ!!!!」〈ギャングのボス

今日のボス・スタンドパワーを吸い取られ、喰われて死亡。

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