Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドであり、てぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜は、拐われたマナ達を探すために色んな町を巡って廻っていたが、突然プリキュア達が襲い掛かってきた!」

龍牙「そんな晴夜の前に、エボルトと同じブラッド帝国の一人である伊能賢也が仮面ライダーブラッドへ変身した!そして門矢士によって別の世界へと送られた晴夜は、そこで仮面ライダークローズ、万丈龍我と出会い。彼に案内され別世界の仮面ライダービルド、桐生戦兎とも出会ったのだった」

イーラ「だが復活した桐ヶ谷晴夜の前に、仮面ライダーブラッドこと伊能賢也はパンドラ城という建設物を生成した。そして遂に、ブラッド帝国との最終決戦が始まるのだった」

晴夜「いや〜それにしてもイーラがマッドローグに変身するなんて驚きだったな〜」

イーラ「言っとくけど、僕はキュアダイヤモンドと決着をつける為に来ただけだからな」

龍牙「よーし!ここは一発決め台詞を言ってみるか!晴夜、こいつの決め台詞何にする?」

晴夜「ん〜、取り敢えず『あなたに忠誠を誓おう!』って言いながら杖を折ろうか」

イーラ「やらねぇよ!!ていうか何で杖を折らなきゃいけねぇんだよ!?」

晴夜「それでは第11話、勝利の法則は決まった!」

龍牙「今の俺たちは、負ける気がしねぇ!」

イーラ「だから言わねぇってば!!」


第11話 お前じゃなきゃダメなんだ…

晴夜達はパンドラ城へと仲間の協力により侵入することが出来た。

だが、城の罠にかかりビルドとクローズ・・・最悪の対決が始まった。クローズの強さにビルドは一度は敗れるが、銅色へと変わったタンクボトルとシャドウボトルを差し込み、新たなビルドのフォームを生み出した。

 

「なんだ・・・あのビルドは・・・」

 

伊能は黒く鎧を纏ったかのような新たなフォームへと変身したビルドを見て、パットを操作し、急いで調べる。

 

「該当データなし」

 

データにもない未知のフォームに少し戸惑いの様子を見せる。

 

「だが、あのボトルから感じられるのは・・・ジャネジー」

 

しかし、シャドウボトルからジャネジーが感じられらと言う。

 

「へぇ〜、ジャネジーってことは、あの坊や自滅のつもりかしら〜」

 

「これであの小僧がジコチューとなってくればこっちのもんや」

 

「人間が、自らジャネジーを受けるとは愚かな事だ」

 

三人はビルドがシャドウボトルの影響でジコチューになり、自滅の道を選んだと呟く。

 

 

一方、映像の向こう側のシャドウとタンクのボトルで変身したシャドウタンク・・・だが、まだ変身してからビルドが動こうとしない。

 

 

「ここは・・・」

 

晴夜が目を開けると、何もない暗い場所へと移り変わっていた。

 

「お前の心だよ」

 

声が聞こえ後ろへ振り返ると、そこには同じ姿、同じ格好をした自分が立っていた。

 

「お前は・・・」

 

「俺はお前だ」

 

同じだと言うもう一人の自分、それは心に眠る闇の自分だと晴夜は考えた。

 

「俺はお前の中に眠る闇・・・」

 

「俺の中に眠る・・・」

 

すると、晴夜(闇)が晴夜の中にあるピンク色のプシュケーに目を向ける。

 

「さぁ・・・俺のジャネジーを受け入れ、闇で全てを壊せ!」

 

晴夜(闇)の指から放たれた黒い光線が晴夜のプシュケーに当たる。しかし・・・

 

「何・・・⁉︎」

 

だが、晴夜のプシュケーは染まるどころか少しも変化が見られない。

 

「染まるわけないだろ。お前は俺なんだから・・・」

 

「なんだと・・・⁉︎」

 

「父さんも言ってたろ・・・どんな人間にも光と闇がある。その事をジコチューと戦っていて気づいたんだ」

 

半年も前のジコチューの戦いは学んだことが多かった。

人間の中にある心、光と闇。その両方がある。そして、その両方を受け入れ認め合う時、本当の強さがが生まれる。

 

「だから、俺は光も闇も全部受け入れる。もちろんお前も・・・」

 

晴夜は闇の自分に手を差し伸べる。

 

「また、仲間や愛するものを裏切られてもか?」

 

今回のようにまた裏切られてもその思いを貫き通せるのかと自分に問う。

 

「・・・戦兎さんに会って俺も決めんだ・・・例え、どれだけの人に嫌われても、存在を否定されても俺は戦うだってな。そして・・・この後、俺が進む道・・・そこにある大事な人を取り戻す」

 

その強い晴夜の決意の目に圧倒され、晴夜(闇)が後ずさる。

 

「・・・いいだろ。力を貸してやる」

 

だがその言葉を聞き、晴夜(闇)は晴夜の差し伸べた手を握る。

 

「だが、忘れるな。お前が少しでもそこから離れ時、俺のジャネジーがお前を染める」

 

「ああ」

 

そう言った瞬間、晴夜(闇)が消えていく。

 

そして、再び目を開けると城の中で目の前にはクローズが立っていた。

 

「行くぞ、龍牙」

 

『フルボトルブレード!』

 

ビルドはその手にフルボトルブレードを持ち、それを見てビートクローザーでクローズがビルドへと向かっていく。

そして、フルボトルブレードとビートクローザーが衝突したが、一撃でビートクローザーをクローズの手から飛ばすと、クローズがレンチを下ろす。

 

『スクラップブレイク!』

 

今度はツインブレイカーでビルドに攻撃してくる。だが、フルボトルブレードで受け流し、そのままカウンターでクローズを怯ませる。

 

「ほぉ〜」

 

それを見ていた士は感心している。

 

だが、別の部屋で見ていた伊能達は目を見開き、驚いていた。

 

「バカな・・・ジャネジーの力をコントロールしている!」

 

「あり得へん!人間が何故そんな事が⁉︎」

 

「まさか・・・いや、違う。奴は桐ヶ谷拓人と巧のコピーに過ぎない!そんなことが・・・」

 

ジャネジーの力をコントロールしているビルドに伊能達三人が驚いてる。

だが、見ていた士は驚いていると言うより、当然な顔をしている。

 

「コピーじゃない。これはあいつがここまで戦って強くなっていた心の強さだ」

 

キングジコチュー、プロトジコチュー、エボルト。それらの戦いを通して学んで強くなっていった、晴夜自身が強くなったからだと、“人間の上っ面”だけしか観ていない伊能達が覗いているであろうカメラに向かって呟く。

その後、戦況はビルドの方がクローズを押していた。ビルドはタンクボトルを外し、フルボトルブレードに差し込む。

 

『タンク!』

 

フルボトルブレードに銅色のエネルギーを纏う。

 

『フルボトルスラッシュ!』

 

「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

フルボトルブレードの斬撃を放つ。斬撃を受けたクローズは後ずさるが耐えていた。

 

『タカ!ガトリング!』

 

タカとガトリングのボトルを差し込む。

 

『ベストマッチスマッシュ!』

 

フルボトルブレードから放たれた小さく細かな斬撃を飛ばす。

 

「⁉︎」

 

その斬撃を受けたクローズは耐えきれず倒れる。

 

「⁉︎あっ・・・ぁぁぁ・・・」

 

ビルドの攻撃を受け倒れていたクローズが急に頭を抑え苦しみなあげ声を漏らし始める。

 

「龍牙、聞こえるか?」

 

「うぅぅぅ・・・ぁぁぁ‼︎」

 

ビルドがクローズに声を掛けるが苦しみの所為でビルドの声が聞こえていなかった。それでも、ビルドはクローズに必死に声を掛け続ける。

 

「龍牙・・・俺はお前に感謝してるんだ」

 

「⁉︎」

 

その言葉が聞こえた時、クローズの苦しみが止まった。

 

「お前は・・・俺にとって最高の相棒で・・・友達なんだ!」

 

相棒であり、コンビでもあるクローズは・・・龍牙はかけがえのない友達だと言うと、クローズに近づく為に歩き出す。

 

「お前と会う前までの俺は・・・本当の親友言える奴がいなかった・・・そして、お前と初めてトランプ王国で出会った」

 

――あの日のことは今でも忘れない。トランプ王国に飛ばされ、砂漠で倒れていてそこで声を掛けられ、最初に会ったのはこいつだ。

 

「それから、仕方なくお前と一緒に暮らしたな。バカって言葉の一つから俺とお前はいつも・・・喧嘩しちまう・・・」

 

――バカと言うと、こいつは反応していつも俺の肩を揺する。

 

「けど、俺は嫌いじゃないかった。お前と出会えてよかった!」

 

――例え、その出会いが計画の一部でも、こいつ出会った事は一度も後悔していない。

 

「お前は、俺が迷ったり、ピンチなった時いつもお前の言葉や行動が俺に勇気をくれたんだ」

 

父さんがスマッシュを作った時、エボルトに乗っ取られた時、自分をいつも助けてくれた。そして、今回。ビルドとして戦ってきた本当の理由・・・忘れかけていた事をこいつは何度も思い出させてくれ、そして、勇気をくれた。

 

「俺がここまで来れたのは・・・お前が俺の支えだったんだ龍牙!」

 

「あっ・・・!あぁぁぁぁぁーー!」

 

「だから・・・お前じゃなきゃいけないんだ。俺の最高の相棒は・・・お前だ」

 

「⁉︎」

 

その一言が、クローズの苦しむ動きを再び止めた。

 

「また、喧嘩しようぜ・・・龍牙」

 

ビルドはそう言って、クローズに手を差し伸べる。

 

「・・・晴夜・・・」

 

「・・・龍牙」

 

クローズの口からビルドの名前を呼ばれた。

 

「・・・晴夜・・・頼む・・・やってくれ・・・」

 

「・・・わかった」

 

ビルドはクローズの意思を聞き入れ、フルボトルブレードにロイヤルとシャドウのボトルを差し込もうとする。

 

「龍牙・・・お前の命賭けるぞ・・・!」

 

『ロイヤル!シャドウ!マジェスティ!』

 

差し込むとドライバーのレバーを回し、フルボトルブレードに光と闇の色をしたエネルギーを纏う。

 

『Ready go!』

 

ブレードに纏ったエネルギーは混ざり合いクローズに向けて放たれようとする。

 

『マジェスティフィニッシュ!』

 

「龍牙ァァァァァーーーー‼︎」

 

フルボトルブレードをクローズへと向けて切り裂く一撃を放った。その攻撃を受けクローズが倒れ、強制変身解除した。

それと、同時にクローズから赤いエネルギー体が現れた。

 

「ハァ!」

 

ビルドはフルボトルブレードでのそのエネルギー体を切り、消滅させる。

 

「龍牙!」

 

ボトルを外し変身解除すると、攻撃を受け倒れた龍牙に駆け寄る。

 

「龍牙!おい!しっかりしろ!」

 

龍牙の肩を揺すり、龍牙に呼びかける。

 

「おい!目覚ませよ!まだ、まこぴーも取り戻してねえぞ!まこぴーのマネージャーになるんだろ!・・・また、俺と喧嘩するんだろ!」

 

晴夜は必死に龍牙に呼びかけるが、目を覚まさない。

 

「早く、目覚ませ!筋肉バカ!」

 

中々目を覚まさない龍牙を見て、晴夜は目から涙が出そうになる。すると・・・

 

「・・・うっせな・・・寝れねえだろ・・・科学バカ・・・」

 

龍牙が目を開き、筋肉バカと叫んだ晴夜に向かって科学バカと言う。

 

「バカ・・・寝てる場合かよ・・・」

 

晴夜はすぐに目から流れそうになる涙を拭う。

 

「バカってなんだよ・・・バカって・・・」

 

二人はいつもと同じやり取りを始める。

 

「「プッ・・・ハァハァハァハァハァー‼︎」」

 

そして、二人は笑顔で高々と笑い合う。笑い終わるとお互い立ち上がり、お互いの手を掴む。

 

「サンキュー・・・相棒」

 

お礼を言われると晴夜は髪をかき、照れ隠しする。

 

「・・・前に言ったろ。お前に何かあれば俺が全力で止めるってな」

 

あの時の二人の約束・・・『何かあったときは必ずそいつを全力で止める』。

クローズチャージやハザードフォームになった時、二人が最初に交わした約束だ。

 

「ヘッ・・・!」

「フッ・・・!」

 

〈パンッ!〉

 

二人がお互い微笑すると腕を上げお互いにハイタッチを交わす。

ベストマッチコンビの復活だ。

 

「どうやら、上手くいったみたいだな」

 

見ていた士が二人に近づく。

 

「お前、意外とやるときはやるんだな」

 

士が晴夜の方を見て言う。その時・・・

 

「ビルドちゃん〜、クローズちゃん〜」

 

いきなり二人を呼ぶ声が聞こえ三人が振り向く。

 

「今度は私達と遊びましょう」

 

「暇だったからウズウズしてたんや」

 

シーザスとゼブラ、二体のロストスマッシュが現れ、こちらへと向かってくる。

 

「ここから、俺がやる。お前ら先に行け」

 

士が二人の前に出て、一人のロストスマッシュと戦おうとする。

 

「ふざけんな。あんた一人でやらせるか!まだ・・・くぅ!」

 

戦おうとするが、さっきのダメージがまだ体に少し残っていた。

 

「お前ら、こんな奴ら相手にしてる暇は無いだろう」

 

二人にはまだやらなければならないことがある、その事を知っているから士は二人を先に行かせる。

 

「ガキはただ前だけ見て進め。振り返らず前だけ向いていろ」

 

「士さん・・・わかりました」

 

「・・・ありがとうな」

 

士に任せて二人は上へと向かって走り出す。

 

「待ちなさい!」

 

ロストスマッシュが二人を追おうとするが、士が前に出て二人の先に行かせようとしない。

 

「悪いが、ここからはあいつらの道だ。邪魔はさせない」

 

「あのガキなんで、洗脳から解け、ジャネジーの力も使ってなんでジコチューにもならへんや!」

 

ゼブラスマッシュは何故晴夜がジコチューにならなかった。その上何故龍牙は洗脳から抜け出せたと問う。

 

「お前ら何もわかってなかった」

 

「何ですって・・・」

 

「あの二人は切って切れない絆があるんだ」

 

あの二人には切れない絆かあると言う。

 

「それはお前らじゃあ、絶対に切れないあの二人の強い絆だ!それがわからないお前らなんて、何にもわかってない。ただのセコくて汚い存在だ!」

 

「人間風勢が!」

 

「下等な存在が偉そうな事を言うな!」

 

士の説教に二人が感化され、彼に向かって人間風勢と怒鳴る。

 

「下等かどうか?今にわかる」

 

「何や!お前一体⁉︎」

 

ゼブラスマッシュが士に向けて指を指し問う。

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えおけ!」

 

お決まりの台詞を叫び、ディケイドライバーを装着し、横に装備されてるライドブッカーから一枚のカードを向ける。

「待ちたまえ」

 

そこへ士の前に一人の男性が現れ、手に持った銃で二体のスマッシュに向けて放った。

 

「海東」

 

「やぁ〜、士。久しぶり〜」

 

現れたのは龍牙からドラゴンエボルボトルを盗んだ海東大樹だった。

 

「なんで、お前がこの世界にいるんだ?」

 

「君がこの世界のお宝を独り占めするかと思って来ただけだよ。まぁ、いいお宝が手に入ったけど」

 

海東は龍牙から盗んだドラゴンエボルボトルを見せる。

 

「相変わらずだな」

 

それを見た士は、相変わらず泥棒やってるんだなと思う。

 

「まぁ、これより価値のあるお宝はあの二人の絆かな〜」

 

ドラゴンエボルボトルより価値のあるもの、それは晴夜と龍牙。二人の絆かもしれないと呟く。

 

「だとしたら、そのお宝壊させない」

 

「なら手を貸せ」

 

「いいだろう。でも足は引っ張らないでね」

 

「こっちの台詞だ」

 

海東もディエンドの変身カードを取り出す。

 

『『KAMENE RIDE!』』

 

「「変身!」」

 

二人がカードをドライバーに差し込む。

 

『DECADE!』

『DIEND!』

 

九つの影が一人となり数枚のプレートが現れ、その頭部を縦に貫きはめ込まれ、黒とマゼンタの仮面ライダーディケイド、黒と青の仮面ライダーディエンドとなった。

 

「行こうか、士!」

 

「はぁぁ!」

 

ディケイドとディエンドが二体のロストスマッシュと戦闘を始めようする。

ディケイドのライドブッカーをソードモードにして振る。そして、ディエンドの銃撃でサポートと二人の息のあった連携がスマッシュを翻弄する。

 

「こっちが優先だな」

 

「まだまだ行くよ。士!」

 

二人がさらにロストスマッシュに攻撃を仕掛ける。

 

 

一方、士と別れた晴夜と龍牙は城の中を進み最上階へと目指すため、再び、ビルドとクローズへと変身した。

 

「フゥ!ハァ!」

 

「オラァァァァァ!」

 

二人が襲いかかるスマッシュとガーディアンを倒し続ける。

 

『テン!トゥエンティ!サーティ!フォーティ!フィフティ!シックスティ!セブンティ!エイティ!ナインティ!ワンハンドレッド!』

 

ビルドがホークガトリングへと変身し、ホークガトリンガーのシリンダーを回した。

 

『フルバレット!』

『スクラップブレイク!』

 

ホークガトリンガーの百発の攻撃が繰り出すと、クローズがそこにライダーキックを放ちスマッシュとガーディアンを撃退し、上へ上へと進み最上階の手前まで来た。

 

「ここが最上階の手前・・・」

 

「もうすぐか・・・」

 

一度変身解除し、上へと続く階段を探す。すると、上に続く階段を見つけた。

 

「あれか、行くぞ」

 

「ホーリーソード」

 

「「⁉︎」」

 

階段へ行こうとした次の瞬間、斬撃が飛んできて、咄嗟に躱した。

 

「今のは・・・」

 

晴夜は斬撃が飛んできた方へと振り向く。

 

「真琴・・・」

 

斬撃を飛ばしたのは、キュアソードだった。

 

「あなた達をここから先に行かせるわけにはいかない。ここで私があなた達を切る」

 

「まこぴー・・・やるしかないのか」

 

晴夜はボトルを取り出すと、龍牙が前に出た。

 

「ここは、任せろ・・・お前は上に行け」

 

龍牙がキュアソードと戦うとし晴夜にさっきに行けと言う。

 

「でも、相手はまこぴーだぞ・・・お前・・・」

 

戦いづらいと思い自分が戦おうかと言おうとする。

 

「・・・あいつを助けるのは俺だ」

 

「龍牙・・・」

 

「それに、さっきの借りを返させてくれ」

 

さっき操られて晴夜を攻撃した借りを返すためだと言う。龍牙の覚悟を受け入れた。

 

「わかった・・・」

 

晴夜はキュアソードは龍牙に任せる。

 

「取り戻せよ。お前の大事なものを」

 

「お前もな!」

 

龍牙が拳を晴夜に向ける。

 

「あぁ・・・」

 

晴夜も拳を出し、二人が拳を当てる。

 

「待ってるぞ」

 

晴夜は上へと続く階段へと進む。

 

「行かせない」

 

ソードが先に進む晴夜に攻撃しようとする。

 

「やめろ!」

 

しかし、龍牙が飛び込みソードの攻撃を止める。

 

「邪魔よ!」

 

「ぐぅ!」

 

龍牙を蹴って自分から離し、晴夜に攻撃をしようとする。だが、既に晴夜の姿はなかった。

 

「あなた・・・」

 

「真琴・・・」

 

蹴られた龍牙が起き上がるのを、ソードは冷たい眼差しで龍牙に向けられる。

 

「いい気にならないで。偽物の仮面ライダー」

 

「・・・」

 

「あなたが仮面ライダーなれたのは、自分が持ってた遺伝子のおかげに過ぎないだけよ」

 

「そうかもな・・・」

 

エボルトの遺伝子のおかげそれを否定しなかった。龍牙が自分の掌を見つめる。

 

「俺の体に巡る血や肉は半分はエボルトのおかげだ・・・」

 

この体から流れる力はエボルトが俺に与えたものだ。

 

『お前の体に流れる血は俺と同じ世界を滅ぼす力だ!』

 

…その言葉は、今も思い返すことがある。

 

「世界を破壊する力・・・確かに俺は偽りの仮面ライダーかもしれねえ・・・でも、逆を考えればそれは守る力にだってなる!」

 

「だから・・・?」

 

「だから・・・だから、俺は俺自身を信じる!例えそれが作られた力だとしても・・・その力でお前を・・・世界を守る!愛と平和の為にな!」

 

「⁉︎」

 

 

『例えそうだとしても・・・俺がアンタと同じ力を持っていても俺は、仮面ライダーだ・・・アンタが世界を破滅させるために力を使うなら・・・俺はこの力を愛と平和のために使う!それが、俺が信じた仮面ライダーだ!』

 

 

「何よ・・・今のビジョン・・・」

 

今、思い出したフラッシュバックにソードの記憶をよぎらせ、ソードが頭を抑える。

 

「なぁ、真琴・・・」

 

「だから・・・なんでそんなに馴れ馴れしのよ!」

 

馴れ馴れしいと叫ぶソード。すると、龍牙は腰に装着されていたスクラッシュドライバーを外し、ビルドドライバーを取り出す。

 

「お前、覚えてるか?俺がクローズに初めて変身した日のこと・・・」

 

「そんな記憶はないわ」

 

「そうか・・・あれは、お前がプリキュアに選ばれて初めてジコチューと戦った日だったな・・・」

 

 

 

その思い出は、今も忘れもしない、二人にとって始まりの日のことだった。

 

『私は・・・アン王女に仕えるプリキュアよ!』

 

その時龍牙は、苦戦しているソードを壁の陰から見てることか出来なかった。

 

『ソード・・・俺は・・・』

 

あの時は、まだ仮面ライダーの力もなく、ただの無力でも何も出来なかった。そんな時だった・・・

 

『博士・・・』

 

後ろからアタッシュケースを持った拓人が現れた。

 

『君が、彼女を助けたいならこれを使いたまえ・・・』

 

アタッシュケースの中にはドラゴンボトルとビルドドライバーが入っていた。

 

『俺は・・・あいつを・・・あいつを助けてえ!』

 

迷わずドライバーとボトルを持ち、そのままボトルを振り、ボトルの力を纏った拳がジコチューを殴り飛ばした。

 

『龍牙・・・あなた何でここに・・・早く逃げなさい!』

 

『うるせえ!お前ばっかりに戦わせるかよ!』

 

『私はアン王女に認められたプリキュアよ!あなたみたいな市民に戦わせるわけにはいかないわ!』

 

『そんなことはどうでもいい!俺は・・・みんなを傷つけるあいつを倒すだけだ!』

 

『龍牙・・・』

 

ジコチューが起き上がり、攻撃をしてきた龍牙に突撃しようとする。そこへ、クローズドラゴンが現れ、火炎の粒を放ちジコチューを怯ませる。

 

『一緒に戦ってくれるのか・・・』

 

『〜♪♪〜』

 

クローズドラゴンが頷き、龍牙の手に置かれた。

 

『力を貸してくれ・・・』

 

ドラゴンボトルを数回振り、クローズドラゴンをガジェットに変え、差し込む。

 

『ウェイクアップ!クローズドラゴン!』

 

レバーを回すとスナップライドビルダーからアーマーが形成され、龍牙が叫ぶ。

 

 

『Are you ready?』

 

 

『変身‼︎』

 

アーマーは龍牙の体に重なって装着され、音声が流れた。

 

『Wake up burning!Get CROSS-Z-DRAGON!Yeah!』

 

『俺は・・・俺は・・・クローズだッ!』

 

これが初めてクローズとなった日となり、アン王女からもキュアソードのサポートになるように命じられ、ソードもクローズがサポートとなるのを認められた。

 

 

 

「それからしばらくすると、キングジコチューに王国を崩壊されて、お前と別れたな・・・でも、再会したお前が新しい仲間と一緒にいた・・・」

 

「そんなこと、知らない・・・」

 

ソードは知らないと言うが、龍牙は話を続ける。

 

「そして、晴夜と会った・・・マナに六花、ありす、次にアイちゃんやかずやんに幻冬、亜久里にレジーナとも出会って、俺の世界は大きく変わったんだ」

 

龍牙が言うとソードは頭を抑え続ける。

 

「だから、そんなこと覚えてないし、知らないって言ってるでしょ!もう、何なのよ!あんたは!」

 

叫びながら手刀の斬撃を龍牙に向けて放った。

 

「くぅ!」

 

咄嗟にビートクローザーを取り出し、ソードの攻撃を受け流す。

 

「そんな言葉で私を惑わせようだなって・・・あなたをここで切る」

 

ソードの冷たい眼差しが龍牙に向け、戦闘体勢となっていた。

 

「そういえば、俺とお前、一度も真剣勝負したことなかったな・・・」

 

前に何回か二人で模擬戦をした時は、彼女も自分も、何処か甘さが出ていて、本気でやり合ったことがなかったと思い出しながら、龍牙はビルドドライバーを装着した。

 

「なら俺も覚悟を決めるぜ!」

 

龍牙は黒いボトルとオレンジ色の形のしたナックル・・・マグマナックルを取り出した。

 

『ボトルバーン!』

 

「・・・行くぜ」

 

ナックルのグリップを上と上げ、そのままドライバーに差し込む。

 

『クローズマグマ!』

 

ナックルを差し込み、ドライバーのレバーを操作すると、後ろから巨大なナックルの形状をしたマグマライドビルダーが作れていき、後ろへ完成された。

 

『Are you ready?』

 

その音声が鳴り響くと、龍牙は拳を手に当て構える。一度を目を閉じる。

 

「変身!」

 

そこから流れ出た溶岩『ヴァリアブルマグマ』が龍牙の体に掛かり、流れ出た溶岩からヤマタノオロチような八体の龍が現れ固まる。そのままナックルが前へ動き固まった溶岩は砕け、そこに変身し現れた。

 

『極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!』

 

全身がマグマのようにオレンジ色な姿に肩には龍のようなモチーフと後ろに羽まで装着され、晴夜に名付けれた『クローズマグマ』となった。

 

「はぁ〜・・・行くぜぇ!」

 

クローズマグマとなったクローズがキュアソードに向かって走り出す。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

クローズマグマの拳とキュアソードの手刀が衝突した。

仮面ライダークローズとキュアソードの対決が、今始まろうとしていた。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!last science!

 

第12話 想いを込める…輝け、クローズの光!

 

 




おまけ

もやし「それがわからないお前らなんて、何にもわかってない。ただのセコくて汚い存在だ!」

シザース「人間風勢が!」

ゼブラ「下等な存在が偉そうな事を言うな!」

もやし「それになんだその姿は、シマウマとかハサミとか全身黒ずくめとかお前ら格好いいとか思っているのか?特にシザースって名前とか明らかにデカ蟹に頭から美味しくいただかれそうな名前は。それに伊能も伊能だ。人のものを奪って使わないと変身も出来ないし、エボルトの後から現れたのにエボルトの最終形態よりもスペックが低いし、あれじゃあエボルトに下位互換と呼ばれても仕方ないな。しかも(ピーーーーーーーーーー)だし(ピーーーーーーーーーーー)で(ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

シザース・ゼブラ『・・・ぶ っ 殺 す ッ ッ ッ ッ !!!!』

士君はディスり上手☆

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