晴夜「仮面ライダービルドであり、てぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜は、拐われたマナ達を探すために色んな町を巡って廻っていたが、突然プリキュア達が襲い掛かってきた!」
龍牙「そんな晴夜の前に、エボルトと同じブラッド帝国の一人である伊能賢也が仮面ライダーブラッドへ変身した!そして門矢士によって別の世界へと送られた晴夜は、そこで仮面ライダークローズ、万丈龍我と出会い。彼に案内され別世界の仮面ライダービルド、桐生戦兎とも出会ったのだった」
晴夜「だが復活した桐ヶ谷晴夜の前に、仮面ライダーブラッドこと伊能賢也はパンドラ城という建設物を生成した。そしてメサイアニックロードビルドに変身した俺はプリキュア達の洗脳を解き。遂にブラッドとの決着を付けた、のだが・・・」
ジーニアスボトル、ロイヤルボトル、シャドウボトルの三つのボトルが融合したメサイニックビルド。救世主と名付けられたビルドは仮面ライダーブラッドとの戦いに決着をつけた。
「はぁ、はぁ・・・」
「あっ・・・」
ブラッドがビルドに倒され変身解除すると、ビルドも力を使い過ぎた影響かボトルが三本へと戻り、変身解除となる。
「晴夜!」
ハートは変身解除して膝を折る晴夜に急いで駆け寄り、晴夜を支える。
その頃、ビルドから放たれた。メサイニック・フォトンバーストによる振動が下で戦っていたディケイドとディエンドも気付く。
「あっちは片付いたようだな」
「じゃあ、こっちも・・・」
二人が互いに二枚のライダーカードを取り出す。
『FINAL ATTACK RIDE!DI DI DI DIEND!』
『FINAL ATTACK RIDE!DE DE DE DECADE!』
ドライバーに装填すると、ディケイドの前方からカードのエネルギー体が出現した。
「ハァ!」
「ハァ!ヤァァァァァ!」
ディエンドが青緑色の光のカードがディエンドライバーの銃口から渦を巻くように伸びて、ロストスマッシュをロックオンし放たれ。それを受けたスマッシュ達が怯むとそのまま、カードを潜り抜けるディケイドによるライドブッカーの剣が決まる。
「「あぁぁぁぁ‼︎」」
ディケイドとディエンドの攻撃によりロストスマッシュが変身解除された。ディケイドは二人の体内から排出されたロストボトルを拾う。
「フン!」
ディケイドが二人から取り出されたロストボトルを掴むと、拳に力を入れて破壊した。
その頃、外ではへルブロスとなったブロス兄弟にグリスブリザードとプライムローグが戦闘を繰り広げた。
「おい!どうした!」
グリスが頭突きでヘルブロスを怯ませた。
「終わりか!」
追い討ちをかけるようにロボットアームを繰り出し、殴り飛ばした。
「「バカな・・・私達が・・・ありえない!」」
「オラァ!どうした!こんなもんか!」
グリスはドライバーのレバーを一回転させる。
『シングルアイス!』
グリスはロボットアームをヘルブロスに向ける。
『グレイシャルアタック!バリーン!』
巨大化した左腕のアームで捕まえ、ヘルブロスを地面に叩きつける。
「「ありえな・・・ありえない!」」
起き上がったヘルブロスは巨大な歯車を出現させ、後ろにプリキュア達に放つ。
「っ⁉︎てめぇ!」
「「洗脳が解かれた彼女達の不要です!」」
「させない!」
だが、ローグが前に出てマントで攻撃を跳ね返した。
「「バカな・・・あれを跳ね返すとは・・・」」
「こんなの、さっきまでのエースショットに比べたら大したことない!」
『クロコダイル!ファンキーショット!』
ローグはネビュラスチームガンを放ち、ヘルブロスを怯ませた。そして、グリスとローグが二人で並ぶ。
「覚悟はいいな!心火を燃やしてぶっ潰す!」
「大義のための犠牲となれ!」
二人はドライバーのレバーを回し、高く飛躍した。
『『Ready go!』』
『グレイシャル フィニッシュ!』
『プライムスクラップ フィニッシュ!』
「「はぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」
「「ば、バカなぁぁぁ!」」
ヘルブロスに二人のライダーキックが決まり、ヘルブロスは変身を解かれると元の二人に分裂し、ブロス兄弟のギアも破壊された跡が見られた。
それを見て、グリスとローグもボトルを外した。
「よっしゃ!やったぜ!どうよ!見たか!」
ハイテンションで和也が勝利を喜び、後ろにいるみんなに振り向く。
「…あれ?」
だが和也がそこに目を向けると、さっきまでいたプリキュア達がドキドキとハピネス以外しかないなかった。
「いや〜年下でそこまでやるんなんて私感心したよ〜」
マリンが勢いよく幻冬の肩を叩いて褒める。
「はぁ〜、ありがとうございます・・・」
幻冬はお礼を言っていると、ミントとアクア、ベリーも彼の下に駆け寄る。
「さっきの攻撃からみんなを守ったの凄いわ!」
「えぇ!とても素晴らしいかったわ!」
「冷静に相手を見ていた貴方はよかったわ」
「ど、どうも」
褒めていたのはさっきのヘルブロスの攻撃からみんなを守った幻冬だけだった。
「え〜⁉︎なんで〜幻冬・・・」
「む〜〜・・・」
囲まれている幻冬にエースが少々ご機嫌斜めである横で、和也はなぜ幻冬だけ褒められているのか納得がいかなかった。
「俺が一番頑張ったつもりだけど・・・」
「かずやん。私達は見てたから」
「とても、かっこよかったですよ。和也さん」
「まぁ、良かったじゃん」
六花達がそんな和也をフォローしていると…
「「あぁぁぁ・・・」」
「「⁉︎」」
あれだけ攻撃を受けた筈のブロス兄弟達が起き上がる。
「あいつら・・・」
「まだ、やる気ですか」
二人がドライバーを構えるが、洗脳されたプリキュアとヘルブロスとの連戦でこれ以上はきついと感じていた。
「何故です・・・」
「…え?」
ガイがそう呟くと、幻冬は様子のおかしい二人に疑問を抱いた。
「止めをさせよ・・・敗北は死!」
「殺せ!早くしろ!」
すると彼らは、敗北した自分達にトドメをさせと言ってきた。
「バカか?」
「「⁉︎」」
「俺達は他人命を取るために戦ってるわけじゃねぇよ」
「自分達が守りたいものと失ったものを取り戻そうした。それだけです」
二人にトドメを刺さない理由を語ると、ブロス兄弟は尻を地面につけて項垂れた。
そして、最上階にいる晴夜とハートの前にようやく龍牙とソードが現れた。
「「晴夜!ハート!」」
「大丈夫か?」
「ちょっと、飛ばし過ぎた・・・」
龍牙が肩を貸し、晴夜はフラフラのままだが起き上がる。
「なあ、あの光なんだ?なんか、優しい光って言うか・・・」
龍牙にもあの時、発せられた光の波長に気づいていた。
「あれは、メサイア・・・救世主って意味だってさ」
「救世主?」
救世主と言われ、それは何かと思う龍牙。
「何故だ・・・」
すると倒れる伊能が何故だと言い、晴夜達は振り向く。
「バカな・・・こんな事が・・・」
伊能の手には、ハザードトリガーとクローズドラゴンを握られていた。晴夜は彼から外れた自分のビルドドライバーを拾う。
「伊能!もう終わりだ!大人しくトリガーとドラゴンを返せ!」
晴夜は伊能が持つハザードトリガーとクローズドラゴンを返せと言う。すると・・・
「フッ・・・ハッハッハッハッハッハッハッーー‼︎」
「何がおかしいのよ!」
「やはり、君は敵に甘さみせた。君達の負けだ」
「「「「えっ?」」」」
「君がトドメをさせなかったを後悔しろ!」
伊能は高笑いを終え、立ち上がる。
「やめろ。もうドライバーはない。例えスマッシュになっても俺には勝てない」
「誰がそんな模造品を使うと言った……」
「なんだと?」
伊能は確かに今、模造品と言った。
その言葉を聞いた晴夜は、まさかと脳裏に嫌な予感が過ぎる。
「ふぅん!」
『エボルドライバー!』
「エボルドライバー⁉︎」
なんと伊能が腰に巻いたのは、エボルトが使っていたエボルドライバーだった。
「どうして、エボルドライバーを⁉︎」
「簡単さ、私も持っていたのだよ。最後の切り札を!」
最後の切り札と叫ぶ伊能。すると、彼の瞳が赤く染まった。
それに反応するかのようにロストスマッシュから元に戻った岸波、斗賀野も瞳が赤くなる。
「アッハッハッハ!ついにこの時が!」
「今こそ!一つになるで!」
笑い合う二人の体が液状化した。
「なんだ?」
士は突然の事に目を丸くさせると、液状化した二人はそのまま上へと向かう。
そして、液状化した二人は伊能に取り込まれた。
すると、伊能の体内からコブラの姿を連想する龍の様な絵柄が描かれた赤いボトルが生成された。
「今こそ一つになる時だ!」
『マックスハザードオン!』
ハザードトリガーを起動すると、腰にエボルドライバーに装着し、体内から生成されたボトルのキャップ栓を回して、ボトルをグレートクローズドラゴンに差し込む。
『ブラッドドラゴン!』
“ブラッドドラゴン”と鳴り響くと、その音声に合わせグレードクローズドラゴンガジェットをエボルドライバーに差し込む。
『エピオン!』
すると、伊能の周囲からマッドローグのようなパイプ線が大量に出現した。
『Are you ready?』
「ハッハッ・・・変身!」
パイプ線は変身の叫び声と共に巻きつくと、一斉に飛び散った。
『Wake up epionn!Get BRAD DRAGON!フッハッハッハッハッハッハ!』
『ヤベーイ!』
「これは・・・」
そして、そこに出現した伊能の変身したライダーの姿が、ライダースーツのカラーが血のようなワインレッドになり、背中には翼を模した形状の装備が見えた。
「これが私達の真の姿・・・エピオン。仮面ライダーエピオン!」
「仮面ライダー・・・エピオン」
新たなライダー、仮面ライダーエピオンが誕生した。
エピオンはドライバーからハザードトリガーを外し、それをパンドラボックスに入れる。
「なんだあれ?」
トリガーが放り込まれると、パンドラボックスの中のエネルギーが反応し出した。
「「「「うわぁぁぁぁ!」」」」
そのエネルギーは衝撃波となり晴夜達を吹き飛ばした。
すると、パンドラボックスから天に向かってエネルギーが放たれ、その下から地球のマグマのようなものが現れた。
「パンドラボックスが・・・」
「これで終わりだ。エボルトが成し得なかった事を、私がやる!」
「エボルトがやらなかった?」
「それよりあのパンドラボックスの光は何なの?」
「あれは地球のエネルギーだ」
ソードが疑問を口にした時、パンドラボックスから放たれたエネルギーは地球のエネルギーと言う声が聞こえ、晴夜達は後ろを振り向く。
「ユウヤ」
そこにいたのは仮面ライダーパルロのフェルノ・ユウヤだった。
「地球のエネルギーってどういうことだ?」
「お前のハザードトリガーの逆回転した悪意の力をパンドラボックスに注ぎ込み。その力でパンドラボックスのエネルギーは地球の核に貯まった。後はそれを破壊すれば、地球は終わりだ!」
「なんだって!」
「哀れな桐ヶ谷晴夜よ。自分の甘さを永遠に呪うがいい。ハッハッ・・・」
エピオンはそれだけを言い残すと、パンドラボックスが作り上げた地球の地中へと飛び立った。
「どうやったら、止められるの!」
「それは・・・」
ソードがどうすれば止められるのだと聞くが、ユウヤは言いづらそうだった。
それは苦難の事だと言わんばかりに。
「奴らは地球の核を破壊すればと言ってた。なら、その前に奴らを倒す・・・それが勝利の法則だ」
だが晴夜が導いた勝利の法則・・・それは核を破壊される前にエビオンを倒す事だと語る。
そう言うと、晴夜もパンドラボックスが作り上げた穴の方へと向く。
「一人で行くつもりじゃねえだろな・・・」
龍牙も起き上がり、晴夜に一人で行くつもりかと問う。
「俺も行くぜ」
龍牙が言うと二人は頷く。
「待って」
するとハートが晴夜の腕を掴んだ。
「・・・今度は、ちゃんと帰ってこれるの・・・?」
その言葉に晴夜は、前に新世界の裂け目に向かった時に危うく帰れなくなってしまう所だった事を思い出し、どう返せばいいかわからず口をしかめる。
「やだよ。晴夜がまたいなくなるなんて」
「マナ・・・ごめん。でも、俺は・・・俺達は行かないきゃいけないんだ・・・」
「晴夜・・・」
「決めたんだ・・・もう、迷わないし振り返らない。お前やみんながいるをこの世界を守るために戦う」
「でも・・・」
ハートから涙が出ると晴夜はコートのポケットから何かを取り出すと、それをハートに見せた。
「これ・・・」
「これって・・・」
彼の手に置かれたそれは、ハート型の髪飾りだった。
「その・・・似合うかなって・・・」
「晴夜・・・」
「約束するよ。もう約束は破らないし、お前を守る為にずっと一緒にいるって・・・だから・・・」
「わかった・・・でも・・・約束して・・・」
約束してと晴夜に尋ねる。
「私のところに帰ってきて・・・キュアハートの・・・相田マナとして・・・わがままを聞いて・・・」
その約束に、晴夜は何の躊躇いもなく答える。
「うん。約束する。絶対に戻ってくる・・・お前のところに」
いつも優しい笑顔を見せて、戻ると約束する。
そして、ソードは龍牙が行くことを止めなかった。
「行くんでしょ」
「あぁ」
「そう」
ソードは龍牙の答えを聞くと、彼女は龍牙に抱きつく。
「ま、真琴・・・!」
「少しだけこうさせて・・・」
「・・・おぉ」
ソードにいきなり抱きつかれ驚くが、龍牙はソードの頼みを聞き入れる。
「なぁ、戻ったら頼み聞いてくれるか?」
「頼み・・・」
「お前の歌、聞かせてくれ!」
龍牙が笑いながらそう言うと、ソードは笑みを浮かべなから
「わかったわ。龍牙だけの独占ライブをしてあげる!」
「あぁ、楽しみしてるぜ!」
その様子を階段の下から、士と海東が見ていた。
「いいね。若い〜って・・・」
「まぁ、ガキだからな」
「士も夏メロンちゃんを大事にしなよ〜」
「夏みかんだ!」
こっちはこっちで何やら話していた。
そして、晴夜と龍牙は穴へと構えると、ビルドフォンを取り出し、ライオンボトルを差し込みビルドフォンを投げる。
『ビルドチェンジ!』
晴夜の愛用のバイク『マシンビルダー』、晴夜の戦いを支えてくれた相棒でもある。
二人はヘルメットを被り、マシンビルダーに乗り込む。
「行くぞ・・・」
「あぁ・・・」
エンジンをかけ回りだすとマシンビルダーは地球核へとエピオンとの決戦へと走る。
「晴夜・・・」
「龍牙・・・」
彼女達は彼らの帰りを信じ、二人を見送る。
すると、城から地震と振動音が鳴り響く。
「城が崩れるぞ!」
「早く逃げるよ!」
士と海東が逃げる様に促すと、ハートは自身のパートナー妖精であるシャルルが居ないが為に、晴夜と一緒に全力で戦えない自分を恨みながらも、大切な彼が無事に帰って来ることを祈る。
「絶対帰ってきて、晴夜」
そしてそれだけを呟くと、全員は城からの脱出を始める。
その頃、地球核へと突入した晴夜と龍牙はマシンビルダーを飛ばし、急いでエピオンを探す。
「おい!あれ!」
「エピオン!」
追いついた晴夜と龍牙のマシンビルダーはエピオンの先へと回り、エピオンの前へと止まるとヘルメットを外し、マシンビルダーから降りる。
「来たか?子供とはいえ、流石は仮面ライダーか」
「お前を倒す。絶対に!」
「もはや、パンドラボックスは我が力となった・・・貴様らでは何も出来まい」
「そんなの、わかねぇだろ」
「俺と晴夜には不可能なんてねえんだよ!」
二人はビルドドライバーを装着し、晴夜はロイヤルボトルとラビットボトル、龍牙はクリアドラゴンにボトルを差し込み構える。
「子供が身の程をしれ!はぁぁァァァ!!」
エピオンは強烈な殺気のオーラを二人に向けて放つ。
「うっ!」
「すげぇ・・・殺気・・・こんなの初めてだ・・・」
エピオンから発せられた殺気はこれまでに感じたことがない程の強烈なプレッシャーで、二人が今まで戦ってきた相手、エボルトにも引けを取らないほどだった。
「けど・・・負けるかよ!」
「ああ!」
晴夜と龍牙はビルドドライバーにボトルとガジェットを差し込む。
『ラビット!ロイヤル!ベストマッチ!』
『クリスタルクローズバースト!』
差し込み終えるとドライバーを回し、二人の周囲にライドビルダーが形成され、アーマーが形成されていく。
『『Are you ready?』』
その音声と共に二人は叫ぶ。
「「変身!」」
『光輝くスピーディウォリアー!ロイヤルラビット!イェーイ!』
『Burst up!GET CRYSTAL CROSS-Z-DRAGON!Yeah!』
晴夜はビルドラビットロイヤルに、龍牙はクリスタルクローズへと変身し、エピオンへと突撃する。
「「はぁぁぁぁ‼︎」」
ビルドのフルボトルブレードとクローズのパンチがエピオンに決まった。
「「⁉︎」」
だが、二人の攻撃はエピオンの持つ巨大な大剣に阻まれていた。
「その程度か・・・はぁ!」
「「うわぁぁぁぁぁ‼︎」」
一瞬のエピオンの斬撃はビルドとクローズを吹き飛ばし、二人は壁へと激突した。
「早い・・・」
「マジかよ・・・」
フルボトルブレードを支えにビルドは起き上がると、クローズも必死に起き上がる。
「マジで・・・ジコチューやエボルトよりも強え・・・」
同じブラッド帝国の二人とパンドラボックスの力をモノにしているのか、エピオンは今まで二人が戦ってきた数々の敵を超えていた。
「だけど・・・俺達は仮面ライダーだ!必ずあいつを止めれる!」
フルボトルブレードを持ち、ビルドは構える。
「あぁ!俺達は負けない!俺達は仮面ライダーだ!」
二人の負けないと強い気持ちが、二人を奮い立ち上がらせた。
「行くぞ!」
「おぉ!」
二人は再び飛び上がり、エピオンへと向かっていく。
「身の程しらずが」
エピオンが大剣を突きつけようとする。
『シャドウ!フルボトルスラッシュ!』
ビルドは闇のオーラを纏ったフルボトルブレードを振り、エピオンから放たれた初撃を防いだ。
「もらった」
だが、エピオンが伏せがれてもすぐさま次の動作に入り、ビルドにカウンターを放とうする。
『ドラゴニックアタック!』
「オラァァァァ‼︎」
そこへ、クローズのライダーパンチが決まりエピオンを吹き飛ばした。
「今だ!」
『ロイヤル!シャドウ!マジェスティ!』
「くらえ!」
『マジェスティフィニッシュ!』
横切りでビルドのフルボトルブレードから放たれたエネルギー波の攻撃で、エピオンは壁へと吹き飛ばされた。
「やったか・・・」
壁へと激突したが、爆煙で倒せたかは見えなかった。
「⁉︎」
突如、爆煙からビルドに向けて赤い斬撃が飛んできた。
「晴夜!」
エネルギーの斬撃がビルドに向かって放たれ、クローズがレバーを回す。
『クリスタルブレイク!』
「うぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」
クローズが前に出て、突如して放たれたエネルギーを吸収しようとする。
「くぅ・・・」
だが・・・クローズの羽がエネルギーを処理し切れず、オーバーヒートを起ころうとしていた。
「吸収しきれねぇ・・・」
余りにも巨大なエネルギーに、クローズはその力を吸収しきれなかった。
「うわぁぁぁぁ!」
そして、とうとう羽も限界へと達し、クローズが吸収しきれないエネルギーが直撃した。クローズは地面へ倒れ、変身解除となって倒れる。
「龍牙!うぉぉぉぉぉ!」
『タンク!フルボトルスラッシュ!』
ビルドがタンクボトルを差し込み振り続ける。だが、剣筋が見えてるエピオンには簡単に避けられる。
「終わりだ」
「うわぁぁぁぁ‼︎」
エピオンの巨大な大剣から放たれた一撃がビルドに決まり、ビルドも龍牙の元へ飛ばされ晴夜も変身解除へと追い込まれた。
「あぁぁぁ・・・」
「くぅ・・・」
変身解除した二人は受けた部分を抑え、立つことすら辛く感じていた。
(つ、強い・・・)
(こんなに・・・強えなんて・・・)
「所詮は子供が歯向かうなんて、無駄だったな」
エピオンは自身の本来……いや、ひょっとしたらそれ以上の力に軽く酔いながら、晴夜達を嘲笑う。
「無駄なんかじゃない・・・」
だが、無駄じゃない。その一言を呟くと、晴夜は起き上がった。
「何故そうまでして立ち上がる」
エピオンには晴夜がどうしてここまで必死なのかわからなかったが、晴夜はそれを察したのか、笑みを浮かべながらエピオンに理由を語ろうとする。
「わからないか・・・だったら、教えやる!俺はこの世界が好きなんだよ!」
「好きだと?こんな弱い世界が?」
「確かに人間は弱いさ。弱いけど・・・それでも、みんなと力を合わせれば弱い力は何倍にも強くなれる!」
「そうだ!」
必死に力を振り絞った龍牙も起き上がった。
「人間には無限の可能性があるんだ!」
「あぁ、二人ダメなら・・・」
「四人で!四人がダメなら・・・」
「六人で!六人で足りなければ・・・」
「八人!十人で!」
「俺達はそうやって絆を作り、今日まで戦ってきた!」
「ここまで支えてくれた、みんなの思いがあれば不可能を可能にする!」
「その思いがある限り、俺達は戦う!」
「それでお前に・・・」
「「俺達は・・・お前に勝つ!」」
その時、二人の思いに反応したかのようにドライバーからラビットとドラゴン、そして、懐にあるジーニアスの三本が光り出す。
「なんだ・・・」
「これは・・・」
二人のドライバーからボトルが外れ宙へと浮かぶ。
そして、ボトルは三本が一つになろうと回りだし、回り終えるとボトル缶となり、晴夜の手に置かれる。
「クローズビルド・・・」
それは、二人が奇跡によって現れるクローズビルドボトルだった。
以前と違い、今回は二人の思いからこのボトルが誕生した。
「結局、俺とお前は・・・最高のコンビってわけか」
「あぁ、・・・俺とお前がいる。それだけで出来ない事はない!それが俺達の勝利の法則だ」
二人がお互いに顔を合わせて前へと進み、再びエピオンに挑む。
「貴様ら、まだ抗うというのか!」
「当たり前だ!」
「何度だって抗ってやるよ!俺達は仮面ライダーだ!」
「仮面ライダー・・・」
「覚えておけ!ここにお前を倒す、最高のベストマッチコンビの仮面ライダーがいるんだとな・・・!」
「「さぁ、最後の実験を始めようか‼︎」」
晴夜と龍牙は一緒にクローズビルド缶を前に出し、叫ぶ。
「行こうぜ、晴夜。これがこの戦いの最後の!」
「あぁ・・・最後の!」
晴夜はクローズビルドボトルを数回振る。二人の周囲に数式が現れると同時に晴夜はボトル缶をフタを開き、ボトル缶をドライバーへと差し込む。
『クローズビルド!』
ボトル缶を差し込んだ晴夜は、そのままドライバーのレバーを回す。ボトル缶が光り出してランナーファクトリーが前後から出現すると、前後のランナーが金と銀のアーマーが形成され、赤と青へと姿を変わり、それと同時に二人は走り出す。
『Are you ready?』
「「変身‼︎」」
二人が走った同時にランナーが二人と重なり、二人の身体が一つとなって体から煙が現れると、ビルドマークが浮かび上がり、変身が完了した。
『ラビット!ドラゴン!Be The One!クローズビルド!イェイ!イェーイ!』
ビルド・ラビットラビットフォームとクローズの二つの外見を併せ持ったような姿をし、腰から下半身にかけてコートの裾のようなローブを装着した姿。
二人の奇跡の変身・・・クローズビルドへの変身を完了した。
「「うぉぉぉぉ!」」
クローズビルドは宙へと飛びビートクローザーを出現させ、エピオンの大剣とぶつかり火花を散らす。
「「はぁぁ!」」
「くっ・・・貴様・・・」
エピオンも負けじと力を入れる。
「「はぁぁ!」」
クローズビルドとエピオンの攻撃の反動で、二人が離れた。
『フルボトルバスター!』
今度はフルボトルバスターを出現させ、砲撃モードへ変え構える。
『フルフルマッチデース!フルフルマッチブレイク!』
「「はぁぁぁぁぁ!」
フルフルボトルを差し込み、赤と青のエネルギー弾を放ち続ける。
「うっ・・・」
エピオンはブラッドソードを盾として防ぐ。
「「はぁ!」」
動けない隙にフルボトルバスターのモードを変えて攻撃し、エピオンからブラッドソードを落とした。
「なっ!」
「オリャャャ!」
ブラッドソードを落とした隙にクローズビルドがパンチを繰り出した。
「調子に乗るな!」
エピオンは腕から鞭のようなものを出現させ、クローズビルドのフルボトルバスターを落とした。
「くっ・・・まだまだ!」
クローズビルドは鞭を掴み、それを利用し引き寄せると、エピオンにもう一度パンチを繰り出しぶっ飛ばした。
「ふん!」
するとエピオンは龍の様に巨大で忌々しい姿のコブラを出現させ、頭の上に乗り込む。
「はぁ!」
それを見たクローズビルドは銀色のドラゴンを出現させ、こちらも頭の上に乗り込む。
現れたドラゴンとコブラは何度もぶつかり合い、お互いに口から攻撃し合う。
「何故!そうまで戦う!」
「俺達には待ってくれる人達がいる!」
「その人達のために!だから・・・」
『フルボトルブレード!』
「「お前を倒す!」」
『ロイヤル!シャドウ!マジェスティ!』
光と闇のエネルギーを纏うフルボトルブレードを手に持ち、エピオンへ向けられた。
「ほざくな!貴様らは所詮は利用される、子供に過ぎん!」
エピオンもブラッドソードでフルボトルブレードに応戦する。二本の剣はぶつかり合いとなり、二人の手から離れた。そのまま肉弾戦と変わり、両者鍔迫り合いとなる。
「貴様ら二人が行った過ちを関係ない人が知れば、お前達はただの世界を危機に陥れた存在!誰もお前達は認めない!ここで私を倒し。彼女ら以外は、誰も君達を感謝することない!」
「わかってねえな!」
「誰かに感謝されるでも、認めて貰えるなんて理由じゃない・・・俺達はそんなことのために戦ってきたじゃない!」
「では、何故だ!何のために戦う!何がお前達を動かすんだ!」
「そんなもん、決まってんだろ!」
その時晴夜は、以前のマシュー事件で思い出した自分の原点の記憶――父が言った言葉を頭に浮かべるのだった。
『最後に聞かせて・・・』
思い出の世界に捕らわれたマナを助ける為に家の玄関を開きかけると、晴夜は思い出したかのように振り返り、父に問いかけた。
『父さんはなんで科学者になったの?』
父がどうして科学者になったかを知らなかった晴夜は、ずっと気になっていた疑問を聞き出すと、拓人は笑みを浮かべながら口を開いた。
『・・・それは、LOVE&PEACEだ!』
『えっ?』
『父さんは、愛と平和の為に科学者になったんだ!』
『・・・最高だよ。父さん』
父は晴夜にピースサインを作ってそう語ると、それを聞いた晴夜は玄関の扉を開き、彼女を助ける為に走り出した。
そしてその言葉が、彼が戦い続けるが為の理由になった。
それを忘れないために、今を必死に生き、必死に戦ってきた。
それが、父の願いであり、己の永遠の夢だから。
「俺達が戦うのは愛と平和の為だ!」
「愛と平和・・・そんな叶わぬ願いの為に、戦うと言うのか!」
「そうかもな!ラブ&ピースがこの世界で脆い言葉かなんて知っている!それでも、唄うんだ!俺達が少しでもそんな世界に行けるように努力して、多くの人がそれを胸に生きていける世界を守る!そのために俺達は戦い続ける!」
「そんな思いは、私のような存在が何度もぶち壊すぞ!」
「そんな事は俺達がいる限り何度でも抗ってやる!」
二人はエピオンの鍔迫り合いから再び戦闘に戻る。クローズビルドはパンチとキックと繰り出し、エピオンも同じように対抗する。そして、一度両者が離れる。
「俺達がみんなの明日を作る!その思いは誰にも撃ち砕けない!」
その言葉を言うとクローズビルドの体が光り輝きだす。
「なんだと・・・⁉︎」
「「うぉぉぉぉぉ‼︎」」
クローズビルドの体が光を放ち、その姿が変わろうとする。
その時、クローズビルドの左右の体の色が、ビルドのフォームが金色へ、クローズのフォームが銀色へと姿を変える。
「「クローズビルド!ゴールデンシルバーフォームだ!」」
「なっ⁉︎」
「「行くぞ‼︎」」
クローズビルドはさっきまでとは比較ならないスピードで攻撃を繰り出した。
重いパンチから放たれる一撃は、エピオンにかなりのダメージを与える。
「何故だ・・・何故こんな力が・・・人間に・・・」
「その理論は一つ・・・」
「何故なら俺と晴夜は最高の・・・」
「「コンビだからだ!」」
クローズビルドが勢いよくパンチを繰り出すが、エピオンは防御の構えでなんとか防いだ。
「コンビ・・・そんなものに・・・」
意味は無い。エピオンはそう言いかけるが、その前にもう一発パンチを放ったクローズビルドが叫び続ける。
「そんな事ない!相棒が友達がいる。それは人と人の最初の繋がりなれるんだ」
「最初は嫌いかもしれないが、段々とそいつの事を知って、次第に好きになっていく!」
「迷った時、苦しくなった時・・・」
「そんな時に一緒にいる仲間が入れば一緒に乗り越えられる」
「「それが、俺達の絆だ!」」
さらにパンチを繰り出してエピオンを怯ませ、最後にキックを放ち離れると、クローズビルドはドライバーのレバーを回す。
『Ready go!』
すると、二人の着地点にどこからか金色となったベストマッチラビットが出現した。ベストマッチラビットは足を後ろへ向け、クローズビルドを後ろ足に着地させると同時に蹴り上げた。
「「はぁ!」」
クローズビルドの右足に青い炎が纏われると、そのままエピオンに直撃。地上へと上げていくと、背後にベストマッチドラゴンが現れてブレスを発射した。
「なんだ!何故こんな事が⁉︎」
「今の俺達は負ける気がしねえ!オリャャャャャ!」
クローズビルドのキックはそのまま地上へと向かっていく。そのまま二人は、エピオンを地球の地中に行く為の穴から引きずり出した。
そして、エピオンが地上へと現れると、クローズビルドも続いて現れた。
「勝利の法則は決まった!」
『Are you ready?』
仮面のアンテナをなぞり上げて手を広げると、ドライバーから決め台詞を叫ぶ音声が鳴り響き、金と銀の二本の放物線が現れ、エピオンを拘束した。
そして、クローズビルドはその放物線の上と進む。
『Ready go!』
「「ラブ&ピース・・・フィニッシュ‼︎」」
滑るかのように加速したクローズビルドが放ったライダーキックが、そのまま放物線の終着点で拘束したエピオンに向かって滑り続ける。
「ぐうぉぉぉぉぉぉぉ!」
「「はぁぁぁぁぁーー‼︎」」
そして、遂に二本の放物線がエピオンの終着点へとたどり着き、彼の胴体を突き抜ける。
「ぐわぁぁぁぁぁーー‼︎」
クローズビルドが突き抜けると、エピオンは苦しみの声を高く上げた。
「馬鹿な、こんな子供二人に・・・」
「・・・」
「そうか・・・エボルトが貴様らに執着した。理由がわかったよ・・・うわぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
エピオンはそう叫ぶと体が爆破し、跡形もなく散った。
エピオンの爆破したその下には晴夜と龍牙から奪ったハザードトリガーとクローズドラゴンが落ちていた。
――そして、パンドラボックスの光の柱も無くなり、地球の核へ穴も消えた。
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!last science!
最終話 訪問者・・・未来へ
おまけ
エピオン「もう、変身アイテム全借り野郎のエボルトの下位互換とは言わせんぞ!」
クローズ「な……なんてパワーだっ!」
ビルド「そんなに嫌だったのか、あの称号……凄い執念だな………」
おめでとう!仮面ライダーブラッドは仮面ライダーエピオンに進化したぞ!
▼戦闘力が上がった。
▼脳内再現難易度が上がった。
▼再現費用はあまり変わらなかった。
完