Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドであり、てぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜は、拐われたマナ達を探すために色んな町を巡って廻っていたが、突然プリキュア達が襲い掛かってきた!」

龍牙「そんな晴夜の前に、エボルトと同じブラッド帝国の一人である伊能賢也が仮面ライダーブラッドへ変身した!そして門矢士によって別の世界へと送られた晴夜は、そこで仮面ライダークローズ、万丈龍我と出会い。彼に案内され別世界の仮面ライダービルド、桐生戦兎とも出会ったのだった」

晴夜「だが復活した桐ヶ谷晴夜の前に、仮面ライダーブラッドこと伊能賢也はパンドラ城という建設物を生成した。そしてメサイアニックロードビルドに変身した俺はプリキュア達の洗脳を解き。遂にブラッドとの決着を付けたが、なんとブラッドは仮面ライダーエピオンへと変身し、地球が滅亡させられる為のフィナーレへと近づいていた。だがそんな中、俺たちはクローズビルドへと変身。奴らの野望を阻止したのだった・・・」

龍牙「なあ、前から思ってたけど、前回と前々回のあらすじってほぼ同じじゃね?使い回しで手抜きしてんのかコレ?」

晴夜「最終回でそういうメタ発言止めろよバカ!このSSの作者も自覚しているから!
まあ、ちょっとぐだぐだになっちゃったけど、今回も最後まで見てくれよな!」


最終回 訪問者…未来へ

ブラッド帝国・・・仮面ライダーエピオンとの戦いから半年が経った頃、晴夜は三年生へと進級していた。

 

あの戦いの後。プリンセスプリキュア、魔法使いプリキュアと新しいプリキュアと共に多くの事件もあったが、みんなの協力もありなんとかなった。

 

その後も、新しく仮面ライダーとして現れた時見ソウゴと明導ゲイツ、HUGっとプリキュアのみんなとティードと名乗るクライアス社の奴を倒した。

 

 

 

その事件から3日過ぎたある日・・・

 

 

俺はいつものように自分の家の外の研究室で発明とビルドドライバーのメンテナスをしていた。

その時、扉の方から音が晴夜の耳に届いた。

 

「龍牙か?帰って・・・」

 

研究室の扉を開く音が聞こえてた為振り向くと、そこにいたのは龍牙ではなかった。

 

「久しぶりだな。桐ヶ谷晴夜」

 

その顔は、いつになっても決して忘れもしない人。

雰囲気が以前会った時に比べて少し暗くなったかもしれないが、間違いない。

仮面ライダーディケイド・・・門矢士だ。

 

「ソウゴ達から聞いていましたが、またこの世界に来ていたんですね」

 

「ほぅ〜、あいつに会ったのか?」

 

「えぇ」

 

この人と会うのは半年振りだ。

あの時は、この人と・・・桐生戦兎さんに教わる事が多かった。

 

「それで、今度はこの世界に何の用ですか?」

 

「この世界の時空が乱れ出した」

 

「えっ?」

 

「原因が分からないが、おそらくクライアス社って奴らが何かやってるかもしれない」

 

「クライアス社・・・」

 

「この世界で影響を受けないのはお前だけだ・・・手伝ってくれないか?」

 

「わかりました・・・士さんには恩があります。協力しますよ」

 

こうして俺は、士さんに協力する事を決めた。

 

「それで、俺はどうすればいいんですか?」

 

協力するのは良いが、俺は士さんに何をすればいいのかと問う。

 

「調べたいのは四つ・・・一つはクライアス社の社長と……スウォルツって奴の正体・・・二つ、ツクヨミという奴の過去と素性だ」

 

「ツクヨミって・・・」

 

確かその子は、この前のティードの事件でソウゴ達と一緒にいた少女で、彼女はプリキュアでもなければ仮面ライダーでもない筈だ。

 

「・・・スウォルツとツクヨミが、あの世界の奴らと同じとは限らんからな……」

 

「・・・えっ?なんか言いましたか?」

 

「……いや、何でもない、こっちの話だ。

三つ・・・はぐたんって赤ん坊だ」

 

「・・・」

 

ツクヨミの事を考えていたせいで聞いてなかったが、はぐたんの名が出た事でさっきの言葉の疑問は頭の隅に追いやられた。

 

「その様子は、何か感づいているのか?」

 

「はぐたん。あの子はただの赤ん坊ではないと思います。なんとなく、アイちゃんのように特別な赤ん坊ではないかと思っています」

 

「最後は・・・」

 

「時見ソウゴ・・・」

 

「ソウゴを・・・」

 

「今回の時空の乱れは、時見ソウゴが関係している。それをクライアス社の奴らが利用している」

 

「あのソウゴが・・・」

 

 

こうして、晴夜は門矢士と共にクライアス社について調べてる事にした。

彼はどうしてもこの世界を守ると決めていた。あの戦いから・・・

 

 

―――その理由を語るには、今から半年前に遡る必要がある。

 

 

 

 

ブラッド帝国との決戦を行ったあのブラッド城での戦いで、彼らは大事な人を取り戻した。そして、仮面ライダーエピオンとの決着も付けた。

 

「「ラブ&ピース・・・フィニッシュ‼︎」」

 

「ぐうぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

「「はぁぁぁぁぁーー‼︎」」

 

ゴールデンシルバーフォームへとクローズビルドへと進化し、二人が叫んで放ったライダーキックはエピオンを貫きこの戦いの終止符を打った。

 

 

二人はその後、エピオンの爆破した下に落ちていた、晴夜自身のビルドドライバー、ハザードトリガーとクローズドラゴンを拾う。

 

「終わった・・・」

 

「やったな・・・でも・・・」

 

「「・・・」」

 

二人が変身アイテムを拾うと、二人はそのまま地面へ倒れた。

 

「晴夜!」

 

「龍牙!」

 

二人が地中から現れる姿を見たハートとソードが駆け寄ると、二人は強制変身解除となり、クローズビルドボトルも三本のボトルへと戻ってしまった。

 

「晴夜!龍牙!」

 

「二人ともどうしたんですか⁉︎」

 

和也と幻冬も駆け寄るが、二人は倒れたまま何も言わない。

 

「晴夜!晴夜!」

 

「龍牙しっかりしなさいよ!龍牙!・・・龍牙・・・」

 

ハートとソードは必死に二人を揺すり声をかけ続ける。しかし、二人はうんともすんとも言わない。

しかしその時・・・

 

「「がああ〜、がああ〜・・・」」

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

二人から出た声に、一同が驚愕した。

 

「今、がああ〜って・・・」

 

「もしかして・・・」

 

ブラックとホワイトがもしかしてと思ったが、そのもしかしてである。

この二人は、ただ気を失って倒れたのではない。

 

「ふふぅ・・・凄いでしょ〜むにゃむにゃ・・・最高でしょ〜、天才でしょ〜」

 

「ちょっとこれ・・・」

 

「うん・・・」

 

「今の俺は・・・負ける気が・・・しねぇーーー‼︎」

 

「間違えないようね」

 

「「「「「「寝てる‼︎」」」」」」」」

 

二人は疲れきって、ただ眠ているだけだった。

 

「やっぱ・・・ただのガキか」

 

「もう〜食べられねえよ〜」

 

「さぁ〜実験を・・・」

 

辛かったのはほんの数日だったが、全てをやりきた二人の顔は満足そうに笑って寝ていた。

それから二人は運ばれて、しばらく眠り続ける・・・

 

 

 

『――んっ・・・』

 

その時、晴夜が目を覚ました。しかし・・・

 

『ここは・・・?』

 

目を覚まして起きてみると、どこかわからない荒野にいた。

 

『声・・・』

 

奥の方からも声が聞こえてそっちへ向かう。

 

『これは・・・』

 

その光景に、晴夜は目を大きく広げながら驚いた。

 

『はぁぁ!』

『デリャャャ!』

『タァ!』

『オリャャャャャ!』

 

そこにいたのは、多くの怪人達と戦っている18人の戦士だった・・・

そう、彼と同じ……いや、幾たびの修羅場を潜り抜けた仮面ライダーがいた。その数は分かる限りで18人。

 

『ゴーストに鎧武、ウィザード・・・知らない仮面ライダーまで、なんだここは・・・』

 

会ったことのある彼らも、共に戦っている。何故こんな現状となっているのかと、晴夜は混乱してわからなかった。

その時・・・

 

『タイムマジーン!』

 

「うぉぉ!」

 

いきなり巨大なロボットが晴夜の前へと現れた。

 

「ロボット・・・」

 

そのロボットのコクピットの入り口のようなものが開き、そこから一人降りてきた。

 

「仮面・・・ライダー・・・」

 

その人物の姿は、まるで金属製の腕時計がモチーフになっているかのようで、銀の鎧部分にはマゼンタと黒が混じり、アンダースーツは黒。額には「カメン」の文字が刻まれてあり、複眼にあたる部分はマゼンタの「ライダー」と書いてあった。

 

『君の力はここにあるよ?』

 

その仮面ライダーは、ビルドの顔の描かれていた時計型のデバイスを見せた。

 

『⁉︎』

 

そのデバイスは、あっちの世界で桐生戦兎から預かったデバイスと同じだった。

 

『ビルド!』

 

「アーマータイム!」

 

ビルドと発声したウォッチをドライバーに装填するとロックを解除し、ドライバーを回す。すると、前から『ビルド』という文字が現れ、ビルドのようなアーマーも出現した。

 

『イェェーーー!』

 

そのまま陰から飛び越え、体にアーマーが装着される。

 

『アーマータイム!ベストマッチ!ビ・ル・ドー!』

 

「ビルド」と描かれた複眼が設置されると、両肩に赤と青のフルボトルのような大型デバイス、右腕には大型のドリルが装備されていた。

 

『行くよ』

 

そのままビルドの武装を纏ったライダーは、ライダー達が戦っている中に飛び込んでいった。

 

『はぁぁ!』

 

謎の仮面ライダーは、一人で向かってくる怪人を寄せ付けなかった。しかも、他のライダーが戦っている怪人までも相手にしていた。

 

『ヤァァァ!』

 

腕につけられたドリルが次々と決まっていく。しかも、その戦い方がまるでビルドそのもののようだった。

 

『決めるよ!』

 

二つのウォッチを起動させ、ドライバーを回転させる。

 

『フィニッシュタイム!ビルド!』

 

グラフの放物線が現れると怪人達を拘束し、放物線へと乗り込み加速する。

 

『ボルテックタイムブレーク!』

 

『オリャャャャャャ!』

 

そのまま滑りつづけ攻撃して行くが怪人を倒しきる。しかし、その所為でライダー達まで巻き添えを喰らっていた。

 

『誰だ?なんで、俺の力を?』

 

怪人がいなくなったの見て、晴夜が謎のライダーに何故ビルドの力を持っているのだと問う。すると何を思ったのか、謎のライダーはドライバーからウォッチを外す。

 

『知りたい?』

 

変身前の姿は、晴夜と同じくらいの少年だった。その少年は見覚えのない制服を着ており、同い年である筈なのに、若い感じが掴めそうになかった。

 

『俺は・・・仮面ライダージオウ!時見ソウゴ!』

 

『時見・・・ソウゴ・・・?』

 

『全ライダーの力を集める魔王に・・・なるんだってさ!』

 

時見ソウゴが晴夜にそう告げると、そこで彼の意識は途切れた・・・

――だが意識が途切れるその前、一瞬だけ彼の後ろに、5歳程年上に見える、彼そっくりの男性が映った様に感じた。

 

 

 

「うぅぅぅ・・・」

 

目を開けた時、広い部屋のベットに寝ていた。

起き上がろうとすると、手に何か握られている感触があった。

 

「マナ・・・」

 

その方向を見ると、ベットの横の椅子で手を握っているマナの姿があった。

 

「・・・ただいま」

 

寝ているマナにただいまと呟く。

 

「ん・・・」

 

するとマナの目が動き、そのまま目が開くとマナが目を覚ました。

 

「おはよう。マナ」

 

目を覚まして晴夜がおはようと言う。

 

「おはよう。晴夜」

 

お互いにおはようと言い返す。

 

「ねぇ?ここは?」

 

「あたしの家だよ」

 

「えぇ⁉︎」

 

ここはマナの家『ぶったのしっぽ亭』で、ここはマナの部屋だったらしい。

 

「なんで・・・ここに?」

 

「晴夜と龍牙君。あの後倒れて寝ちゃった事覚えてないの?」

 

「そういえば・・・」

 

思い返せばあの後、エピオンを倒し奪われたハザードトリガー、クローズドラゴンガジェットを拾いった所までは良かったが、その後に達成感を感じたのは覚えていた。

しかし、クローズビルドから変身解除してからの記憶がない。

 

「他のみんなは?」

 

「みんな、元に戻ったよ。みんな晴夜にありがとうだって」

 

あの時、ジーニアスとロイヤル、シャドウ三本のボトルの融合したメサイアニックフォームでみんなを元に戻ったと知る。

 

「近いうちに、みんな晴夜にお礼を言いに来るって」

 

「そうか・・・」

 

「晴夜・・・本当に今回はごめんね」

 

マナは今回の事件で、晴夜と龍牙を傷つけたのだと頭を下げる。

 

「良いってそんなの。もう謝らなくても」

 

晴夜は頭を下げなくても良いと言う。

 

「みんな本心じゃなくて操られていたからしょうがなかったって、わかってるから」

 

「ううん。それでも、あたしは晴夜に向けて攻撃したり・・・偽りだって言っちゃった・・・えっ?」

 

マナが言いかけると、晴夜は彼女の頭を撫でる。

 

「もういいよ。マナの気持ちは十分だよ。俺はいつものマナとこうして会えて最高だ」

 

「晴夜・・・うん〜♪」

 

笑顔でマナも晴夜の事を抱きしめ返した。それからしばらくして、二人が離れるとマナはあの時、決戦前に晴夜からハート型の貰った髪飾りを渡した。

 

「晴夜、付けさせて・・・」

 

「うん・・・下手くそだったらごめん」

 

晴夜はマナが手で止めている髪の部分に髪飾りをつける。

 

「どうかな?」

 

「ありがとう。晴夜」

 

付けてあげるとマナは笑顔で返し、晴夜も笑顔で返す。

 

「あっ?あの人は・・・」

 

その頃、ぶたのしっぽ亭の下のレストランの方では・・・

 

「う〜ん。うまい」

 

士が一人ご馳走になっていた。彼はあの後、晴夜をここまで運んでくれたようだ。

 

「…そういえばお前、あの娘と一緒に居なくて良いのか?あいつ、お前のパートナーだろ」

 

するとふと思い出したかの様に、士は何処かに出かけようとしているシャルルに声を掛けて、ようやく戻ってきたマナと一緒に居なくて良いのかと聞く。

 

「…確かに、本当は心配した分まで、マナと一緒に居たいシャル・・・でも、それは晴夜の方が強いシャル。だから、しばらくは二人きりにしてあげるシャルよ」

 

「・・・そうか」

 

シャルルの話を聞いた士はそれだけ言うと、シャルルが何処かに散歩に行く様子を横目に再び料理に手をつける。

それからしばらくして、晴夜とマナが降りてきた。

 

「ようやく、目が覚めたか?」

 

晴夜が士に近づく。すると、ぶたのしっぽ亭の扉が開く音が聞こえ、そこに現れたのは、仮面ライダーパルロのユウヤだった。

 

「お前は・・・」

 

「桐ヶ谷晴夜・・・お前に話がある」

 

「・・・いいよ」

 

「晴夜・・・」

 

「大丈夫」

 

心配するマナを安心させながら、戦う意思があるのかと警戒してボトルは手に握ったまま、晴夜は彼の話を聞く為に外へ出る。

 

 

その頃、真琴の住むマンションの方では龍牙も目が覚めていた。

 

「うめぇ〜!」

 

その後、龍牙、真琴、DBの三人は近くのファミレスへと向かい。こちらで龍牙が元気の良い食欲振りを見せるのだった。

 

「すいません!パスタとポテト追加で!」

 

「…あんた、まだ食べるの?」

 

真琴がテーブルの上を見ると、既にオムライスやハンバーグなどかなりの量を食べていたのか、大量の皿が積み重なっていた。

 

「いいんだよ。昨日まで色々とあったから飯が喉を通らなかったんだよ。いただきます!」

 

「もう〜・・・」

 

そのまま真琴は、龍牙の空腹が満たされるの待っていた。

 

 

一方で、六花、ありす、和也の三人は、和也の農家の実家の近くにある、四葉家が管理しているマンションに来ていた。

 

「こちらへどうぞ」

 

三人の一緒について来たブロス兄弟のライとガイは、そのまま部屋の中へと入る。

 

「悪いな。ありす用意して貰って」

 

「いいえ。今回は和也さんにも恩があります。これくらいお礼をさせて下さい」

 

「でも、かずやんもあの二人を自分の農家で雇うなんてね」

 

「なんか、あの二人を助けてやりたいって思ったんだ」

 

元々は人間であり、ブラッド帝国では伊能達と一緒だった。だがその伊能がいなくなり、いく宛もなかった二人を、和也は自分の家の農家で働く代わりに家を見つけやると言ったのだった。(ありすのおかげだけど)ちなみに二人の使っていたネビュラスチームガンは拓人に渡り、彼の手に預けられた。

 

「ありがとうございます。カシラ!」

 

「この御恩、消して忘れません!カシラ!」

 

そしてブロス兄弟はと言うと、初めて会った時の死んだ様な目でなく、清々しいくらいの笑みを浮かべ、ハイライトを大きく輝かせながら和也を“カシラ”と呼ぶ。

 

「あぁ・・・あのな、カシラって言うのはやめてくれないか・・・普通に和也かかずやんでいいから・・・!」

 

「いいんじゃない。カシラでも!」

 

「和也さんには似合ってますよ」

 

「えぇぇ・・・」

 

二人は和也への恩があるためか、それから彼をカシラと呼ぶようになった。

 

 

そして幻冬とレジーナは、亜久里の住む円家にいた。

 

「お二人共どうぞ」

 

亜久里が二人にホールケーキを用意してくれた。

 

「わぁ〜」 

 

「美味しいそう〜食べてもいい!」

 

「はい。迷惑をかけたお礼です」

 

「でも、僕は何も・・・」

 

今回、彼女らを洗脳から解放したのは晴夜であり、自分は晴夜と龍牙が敵を倒す時間稼ぎの為にみんなの相手をしていただけ。それにあの時、早く来ていればこんな事にはならなかったのではないかと幻冬は自覚していた。

 

「いいえ、あなたも晴夜さんと同じ頑張っていました」

 

「亜久里ちゃん・・・うん」

 

そう言ってくれるだけで幻冬は嬉しかった。

 

「あっ!そうですわ。私が食べさせてあげます!」

 

「えぇぇぇぇ⁉︎」

 

すると亜久里が食べさせてあげると言われ、流石にそれは幻冬にとっては初めて体験だった。

 

「私ではダメですか?」

 

「あ、いや・・・そうじゃなくて・・・その・・・」

 

幻冬は顔を赤くしながら目を逸らすと、亜久里は頬を膨らませながら彼の顔を片手で掴んで自分の顔の方に向ける。

 

「うにょ!?」

 

「…まさか・・・お姉さまの方がよろしいのですか⁉︎」

 

この前の戦いで亜久里よりも年上のプリキュアの皆に褒められていた事を思い出し、彼女は年上に食べさせて貰うのが良いのかと聞き出した。

 

「ち、違うよ!そんな事・・・」

 

「では、何故ですの!幻冬!」

 

「だから・・・」

 

「じゃあ、あたしが貰う。あん!」

 

「「あっ⁉︎」」

 

亜久里がフォークで突き刺していたケーキを、横からレジーナが食べてしまった。

 

「レジーナ‼︎」

 

「いいんじゃん。味は同じなんだから」

 

「そう言う事ではありません!」

 

亜久里は幻冬に食べさせてあげる筈のケーキを横から食べたレジーナに激怒だった。

 

(はぁ〜・・・良かったのか残念だったのか・・・わかんないや)

 

「アイ〜!」

 

「アイちゃん。一緒に食べようか?」

 

「アイ!」

 

亜久里とレジーナが口喧嘩しているのを見ながら、幻冬はアイちゃんを抱っこして膝の上に乗せながら亜久里の作ったケーキを食べていた。

 

 

 

その頃、ユウヤに声をかけられた晴夜は外のベランダの方で話をしていた。

 

「お前に聞きたいことがある……何故、偽りの仮面ライダーとエボルト達に言われながらも、お前はライダーとして戦い続けた」

 

ユウヤは何故、偽りの仮面ライダーと言われ、利用されている存在でありながらも戦い続ける事が出来たのだと晴夜に聞く。

 

「・・・簡単だよ。みんなを守りたかったから」

 

晴夜はみんなを守りたかったのだと述べた。

 

「エボルトによって作られたヒーロー・・・利用される存在。確かに何度も言われたし、戦う理由も失いかけた時も沢山あった。でも・・・」

 

―――その度に、戦う理由を思い出せてくれるみんながいた。作られた存在、ハザードトリガーの暴走、エボルトの計画を知らず手伝っていた・・・それでも、俺にはマナが龍牙、士さん、戦兎さんにみんなが俺が本当に守りたいものを思い出させてくれた。

 

「ラブ&ピース・・・愛と平和の世界を守る為に戦う。それが俺が戦う理由。それはエボルトでなければ伊能でもない。俺が最初からずっと思っていた事だ」

 

「ラブ&ピース・・・」

 

ユウヤはプロトスコーピオンロストボトルを取り出す。

 

「そんな世界は・・・ただ綺麗如だと。ずっと思っていた」

 

トランプ王国の崩壊によるジコチューの支配。

彼はあの現場を見て、そんな世界は無理だと。力による支配が絶対だと感じた。

 

「けど、お前がブラットの時に見せたあの姿に・・・」

 

だが晴夜の変身したメサイアニックフォームを見たユウヤは、彼から発生したあの光の粒子がとても優しいものである事をを感じていた。

 

「桐ヶ谷晴夜。お前の唄う綺麗如が、どこまで叶うのか見せて貰う事にする」

 

「えっ?」

 

「だが、この世界の最強の仮面ライダーは必ず俺がなってやる。但し、今度はお前達の言う正義のヒーローとしての…な」

 

そう言ってユウヤは晴夜から去って行く。

 

「正義のヒーローか・・・」

 

「よかったね。晴夜の考えがわかってくれて」

 

「うん」

 

彼なら今度こそ、正義の仮面ライダーになれるかもと晴夜は思う。

 

「おい」

 

晴夜がユウヤの後ろ姿を見ながらそう感じていると、士が晴夜に声をかける。

 

「お前に、仮面ライダーの真実を話しておく必要があるな」

 

「仮面ライダーの真実?」

 

仮面ライダーの真実と聞いたマナは、それはどういう事だと思いながら耳を傾ける。

 

「仮面ライダーは、お前達プリキュアとは違う逆の力から誕生したものだ」

 

「逆?」

 

「仮面ライダーとは、怪人のなり損ない。悪から生まれたものだ」

 

「⁉︎」

 

それを聞いてマナは、改めて考えてみれば晴夜達が仮面ライダーになれるのは、スマッシュになるネビュラガスと同じ力があるからだと思い出した。

 

「だから、何ですか?」

 

「晴夜?」

 

だが晴夜は、仮面ライダーは悪から生まれた力と聞いても、動じる気配はなかった。

そこにいた晴夜は、偽りのヒーローである事を思い悩んでいる面影が、何処にも無かった。

 

「例え、ライダーの力が悪から生まれたとしても・・・俺は、俺達はみんなを守るためにこの力を使う決めて仮面ライダーになる事を選んだ!」

 

悪から生まれたものだとしても、彼は最初からずっと愛と平和の為にこの力を使ってきた。それが、彼が目指す仮面ライダーである。

 

「ふん。そうか」

 

士はその言葉を聞くと後ろを振り向き、歩き出した。

 

「桐ヶ谷晴夜。お前の見極めは合格だ」

 

「えっ?」

 

士は晴夜は合格だといい、灰色のカーテンを作り出した。

 

「待ってください!もう行くんですか?」

 

「俺はこの世界の人間じゃない。用が済んだら出て行く」

 

「・・・士さん」

 

「まぁ、また機会が会った時は、今回の借りとして一緒に戦ってくれよな!」

 

後ろを向いたまま手を振り、士はオーロラカーテンの中へと入って行き、また別の世界へ歩み出した。

 

「・・・」

 

晴夜は戦兎から託されたビルドドライバーを取り出した。

 

(戦兎さん、士さん。ありがとうございました)

 

心の中で桐生戦兎と門矢士にお礼を言う。

 

「・・・マナ。もしかしたら、俺が仮面ライダーの所為でまた今回みたいに迷惑をかけることになるかもしれない。だけど・・・」

 

「晴夜」

 

マナは晴夜に飛びつき、二人はそのまま倒れる。

 

「・・・マナ」

 

「大丈夫。あたしは晴夜から絶対に離れない」

 

「⁉︎」

 

「晴夜は晴夜!ビルドはビルド!関係ないよ。どんな時でも一緒に乗り越えようみんなで!」

 

「マナ・・・うん」

 

晴夜は目から、少しだけだが嬉しい涙を流した。

 

「晴夜」

 

「「ん・・・」」

 

そのまま、彼らは倒れたまま口付けを交わした。

 

―――こうして、彼は決めた。

どんなに蔑まれ嫌われても、大好きなこの世界を守る為に、仲間と愛している彼女を守り続けると、そう決めた。

 

 

 

 

そして、この世界に危機が訪れた今回。彼はこの世界に現れた門矢士と共にクライアス社を中から調査していた。

 

「よし!ここまで来れば!」

 

この日、晴夜は門矢士とクライアス社に潜入し、クライアス社のコンピュータから彼らの計画を調べていた。

 

「これは・・・」

 

そこに記載されてあるのは、スウォルツとツクヨミの関係。そして、彼らが狙うマザーの力を持つ存在についての情報だった。

 

「スウォルツとツクヨミが別の世界から・・・」

 

スウォルツとツクヨミは、こことは違う平行世界から現れた存在である事がわかった。

そして何より晴夜の目を焼き付けたのは、クライアス社が探しているマザーの力を持つ少女・・・キュアトゥモローだった。

 

「この顔・・・」

 

その少女の顔を見た晴夜は、何処か見覚えのある顔だった事に気付いた。

 

「⁉︎もしかして・・・」

 

〈パタン!〉

 

その時、コンピュータルームの扉が開く音が聞こえ、後ろを振り向く。

 

「侵入者を発見!」

 

そこに人型のロボットのようなものが現れた。

 

「カッシーンって奴か・・・」

 

そのロボットは、このクライアス社の会長であるオーマジオウの部下でもある、ロボットのカッシーンであった。

 

「確認。仮面ライダービルド。桐ヶ谷晴夜。我が魔王の邪魔をするなら排除する!」

 

カッシーンが識別センサーで、目の前の人物が晴夜である事を確認すると、手に持つ三又槍を晴夜に向けて振り抜く。

 

「さぁ、実験を始めようか?」

 

晴夜は咄嗟に躱しながらビルドドライバーを装着し、ボトルを二本取り出すと数回振り始め、後ろからいくつかの数式や化学式が現れるとキャップを回した。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!」

 

兎と戦車のシルエットが浮かび、『R/T』と表示された。

そしてレバーを回し、前と後のビルダーからアーマーが形成された。

 

『Are you ready?』

 

「変身‼︎」

 

一度構えた後、両手を一度交差させてバッと広げるとアーマーが中央の晴夜に重なるように装着される。

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』

 

赤くピンと伸びた兎の耳のような形状の複眼を持つアーマー、青い戦車のような形状をした複眼を持つアーマー・・・それが一つとなり、体から煙が吹き上がり仮面ライダービルドへと変身した。

ビルドとなり、すぐ様ドリルクラッシャーで反撃に出る。

 

「ふぅ!」

 

ドリルクラッシャーとカッシーンの持つ武器がぶつかり、お互いに譲らない攻防を見せる。

 

「はぁぁ!」

 

「なっ・・・⁉︎」

 

カッシーンの突きにより、ビルドのドリルクラッシャーが吹っ飛ばされた。

そのままカッシーンはビルドに攻撃するが、ビルドは咄嗟に腕を出して防ぐ。

 

「桐ヶ谷晴夜!何故、貴様は何故!我が魔王の邪魔をする!」

 

「・・・こんな世界に・・・させない為だ!」

 

ビルドはカッシーンを片方の腕で振り払う。そして、ラビットボトルを外してボトルを握るとラビットボトルを金色へと変える。

そして、ホルダーに装着されたロイヤルボトルを取り出し、振り出すと背後から白で書かれた数式が現れる。

 

『ラビット!ロイヤル!ベストマッチ!』

 

金色のラビットボトルとロイヤルボトルを差し込み、レバーを回すと前後から白と金のスナップライドビルダーが現れた。

 

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

『光輝くスピーディウォリアー!ロイヤルラビット!イェーイ!』

 

白いラビットラビットの複眼とボディはラビットラビットのボディに黄金のラインが刻まれ、後ろに白いマントを纏った姿、ビルド・ロイヤルラビットフォームとなった。

 

「はぁぁ!」

 

フルボトルブレードを持ち、そのままカッシーンを押し込もうとビルドが反撃に出る。

 

「うぉぉ!」

 

フルボトルブレードの剣技を使って攻撃を繰り出し続け、カッシーンを吹き飛ばした。

 

「この世界には、明日はない。だからこそ、明日を迎えられる世界を作る。それが仮面ライダーだ!」

 

『ラビット!フルボトルスラッシュ!』

 

フルボトルブレードの剣を伸ばして遠距離から攻撃し、カッシーンの持つ武器を手から落とさせた。

 

「ぬわぁぁぁぁ!」

 

「悪いけど、勝利の法則は決まった!」

 

変わらない決め台詞を叫び、フルボトルブレードにロイヤルボトルを差し込む。

 

『ロイヤル!フルボトルスラッシュ!』

 

白いエネルギー量を纏いフルボトルブレードでカッシーンに攻撃し、カッシーンを戦闘不能にさせる。

 

「…やり過ぎたな。他に気づかれる前に今のうちに出るか」

 

変身解除して、急いでクライアス社を出ると、士との合流地点に向かう為に晴夜は走る。

 

晴夜が士と共に行動を共にしているのは、彼がこの世界の仮面ライダーとして、世界の明日を創るため。

――それが過去でも未来でも、彼は世界の愛と平和のために戦う。

――そんな世界を守り続ける彼の戦いは、終わる事はない。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

特別編 仮面ライダークローズ&春のカーニバル!

 

特別編2 仮面ライダービルド&みんなで歌う!奇跡の魔法!

 

 




あとがき

晴夜「皆さん!ドキドキ&サイエンス。仮面ライダービルド、桐ヶ谷晴夜として主役の戦いはこれで幕引きです」

マナ「ここで次回から私達の未来のストーリーにして説明するね!」

晴夜「では・・・」

晴・マ「「さぁ、未来での実験を始めようか〜?」」




ジコチュー、エボルト、ブラッド帝国との戦いから三年の時が過ぎた・・・
世界は平和になり、彼らも自分の夢や目標へと向かい歩みを続ける。
そんな歩む中で、彼等の下には再び戦いが待っていた。

新ストーリー!『ドキドキ&サイエンス!after story!』

・第一部
『仮面ライダークローズ&キュアソード!最高と最凶のタッグ!』

・第二部
『仮面ライダーグリス&キュアロゼッタ!不滅の心火!』

・第三部
『仮面ライダーマッドローグ&キュアダイヤモンド!守りたい夢と笑顔・・・』

・第四部
『仮面ライダーローグ&キュアエース!withキュアジョーカー!新たな王女と守り続ける戦士』

・第五部
『仮面ライダービルド&キュアハート!』



ウォズ「如何でしたか?次回予告にあった二つの特別編やこれらの内容は、VシネマのビルドNEW WORLDからのモノもあればオリジナルストーリー、その間には彼らの学園生活や恋愛など色々とあり、さらには仮面ライダー、プリキュアのオリジナルフォームも考えているそうですよ?ちなみにその中には、このSSの作者が考えた物がいくつか・・・
おっと失礼、先まで読みすぎました」

「・・・それでは皆さん、最後にご唱和下さい!あの言葉を!」

祝え!大魔王たる仮面ライダージオウと共に、愛と平和のために戦い続ける科学の戦士、ビルドとその仲間達の活躍を!









「フッハッハッハッハ!アイツらの活躍がもうしばらく見られるとは、こりゃあ楽しみだな〜!
それじゃあ皆んな!またあっちの世界と此処の世界で会える事を、楽しみに待ってるぜ〜♪
チャオ!」

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