Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は、マナの実家の料理店で 剣崎真琴 と再会した!そこで俺たちは料理を通じて友情を深め、ついに真琴がキュアソードであることが判明しました」

クローズ「しかし、突如現れた ベール という男によって巨大な穴の中に落ちていく晴夜達!マナ達と離れ張なれになってしまった晴夜は、そこでこれから自分にとって最高の相棒になるこの俺、仮面ライダークローズこと…」

晴夜「おい!なにネタバレしちゃってんだよ!!そこから先は皆さんにとって未来の話だから!!」

クローズ「えっ!なんだよ急に!まだ名前言ってないんだけど!?」

晴夜「ソードと仲間になれると思いきやいきなりこんなピンチなことになるなんて、俺たちこれからどうなっちゃうの!?第7話、始まるよ〜」

クローズ「おい!もう終わりかよ!せめて名前だけでm(おわり♡


第7話 ギリギリの戦い!そして、現れるもう一人のライダー

突然現れたベールによって作られた巨大な穴に落とされた晴夜達。

しばらくして、マナが目を覚ました。

 

「う……あれ?」

 

起き上がったマナは辺りを見回すと、そこに見えるのは全て砂漠の様な景色だった。そんな光景を見ている中、倒れていた六花とありすを見つける。

 

「六花!ありす!よかった……はっ、まこぴーは⁉︎」

 

「ランスちゃん達も居ません」

 

「それに晴夜君も……ハッ!」

 

六花の驚きの言葉を聞いたマナ達は振り向き、遠くに聳え立っていた巨大な物体に驚く。

そこには、ジコチューの親玉『キングジコチュー』が立っていた。

 

「何なのあれ……!」

 

「(なんだろ、胸の奥がジリジリいっている……ここに居ちゃ駄目だ!)みんな逃げて『その必要はないわ』え?」

 

マナは後ろを振り向くと、真琴が砂漠の丘に立っていた。

 

「まこぴー!」

 

「キングジコチューは深い眠りに付いているの……襲って来ることはないわ」

 

「キングジコチュー?」

 

「どうしてそんなことを知っているの?貴方は一体……」

 

ありすがあの巨大な何かの名前を反復していると、六花の問いに対して真琴はしばらく眼を閉じ、再び眼を開きながら答える。

 

「私の名前はキュアソード、このトランプ王国を守護する……最後の戦士?」

 

(……何故少し疑問形なのかしら?)

 

そう言うキュアソードこと真琴は、少し疑問形で答えた。

 

 

 

その頃、マナ達から離れた所。そこでは一人の少年がトランプ王国へと向かっていた。

 

「もうすぐだ……ん?」

 

少年は目の前に倒れている人物を見つけ、倒れている所に向かって走った。

そこに居たのは晴夜だった。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「うっ……?あれ、ここは?……ってか、お前誰?」

 

「お、お前こそ誰だよ‼︎」

 

お互い驚き合うと、少年は晴夜の腰に装着されているドライバーに目が光る。

 

「お前……なんで、そのドライバーを持ってるんだ?」

 

「は?」

 

そう晴夜に言うと少年は後ろから同じドライバーを出す。

 

「ビルドドライバー……」

 

「お前も博士から貰ったのか?」

 

「博士?なんて名前の博士なんだ?」

 

晴夜はビルドドライバーを作っただろう人物の名前を少年に問う。

 

「桐ヶ谷拓人博士……」

 

その言葉を聞いた瞬間、晴夜の体に衝撃が走った。

 

「父さん……」

 

「えっ……」

 

次の瞬間、晴夜は少年の肩を掴んで問い詰める。

 

「父さんが……父さんがこの世界にいるのか?

どこだ……どこにいるんだッ!」

 

少年は思わず、晴夜が掴んでいた腕を振り払った。

 

「知らねぇよ⁉︎俺だってわからないんだ!それよりも早くトランプ王国の宮殿に行かねえと!」

 

「トランプ王国……ここの名前か?」

 

「ああ!たぶんそこに行けば、きっとソードもいる」

 

少年のソードという言葉に晴夜が反応した。

 

「ソード……もしかしてキュアソードことか?」

 

「お前、あいつの事知ってるのか?」

 

「ああ、俺達はサングラスを掛けた奴にこの世界に送り込まれた」

 

「っ⁉︎ だったら急がねぇと‼︎」

 

「おい、待てよ!」

 

少年が急いで走ろうするところを止め、少年は晴夜の方を見た。そして、晴夜はビルドフォンとボトルを出し、ライオンボトルをビルドフォンに差し込み『マシンビルダー』へと姿を変えた。

それを見て、流石の少年も驚いた。

 

「うわぁ!なんだよこれ?」

 

「俺の発明品さ!そうだ、まだ名前いってなかったな。

俺、桐ヶ谷晴夜」

 

「……龍牙、上城龍牙だ」

 

互いに自己紹介すると、晴夜は龍牙にヘルメットを渡し。龍牙がバイクに乗ったのを確認した晴夜がエンジンを掛ける。

 

「道案内を頼む」

 

「……わかった」

 

走り出したバイクは、トランプ王国の宮殿へと向かう。

 

 

 

その一方、シャルル達もマナ達とはぐれてしまっていて、彼女達を探すために大声で叫んでいる。

 

「マナー‼︎六花ー‼︎ありすー‼︎」

 

「晴夜も一体どこにいるのでランス〜⁉︎」

 

そう叫んでいたその時、ラケルが何かに気が付く。

 

「ハッ!、隠れるでケル!」

 

とシャルル達が隠れた後の上にジコチューが飛んでいて辺りを見張っていた。

その光景にシャルル達は絶望に追いやられる。

 

「トランプ王国はすでにジコチューの支配されてるケル、見つかったらおしまいケル!」

 

「ジコチューに罠にはまってトランプ王国に送り返されて……おまけにマナ達と離れ離れ……」

 

「僕達、どうしたらいいでランス?」

 

「僕も分かんないケル……」

 

そう考えてる三匹だったが段々と悲しくなっていき…

 

「「「びえええええええええええ!!!」」」

 

そして、遂に泣いてしまった…

とその時。

 

「落ち着くビィ!」

 

泣き出してしまったシャルル達に向かって、暗い方から一喝されたのである。

それに驚きその方角を見ると、一匹の紫色をした妖精がそこにいた。

 

「泣いてもはじまらないビィ!ここからどうするか考えるビィ!」

 

突然現れたその妖精にシャルル達は少し戸惑う。

 

「ええっと……」

 

「あなたは?」

 

するとその妖精は自己紹介を始めた。

 

「私はダビィ!キュアソードのパートナーダビィ!」

 

「「「ああああああ!!!!!」」」

 

そしてお互い自己紹介を済ませようとしたがダビィに後回しにされた。そしてシャルルが宮殿にマナ達は向かうのではないかと考えつき、四匹は行動を始めた。

すると、ダビィにシャルルが質問した。

 

「ねぇダビィ……どうしてトランプ王国はこうなってしまったシャル?」

 

「僕たち生まれてすぐにあっちの世界に飛ばされたから、分からないケル」

 

するとダビィは足を止め、語り始めた。

 

「トランプ王国はとても平和な国だったビィ……」

 

 

 

ダビィの話によるとトランプ王国は笑顔でたくさん満ち溢れ、アンジュ王女のおかげでとても豊かな国だった。

 

……だがある日、突然ジコチューが攻めてきた。

 

そして奴らは国の人々をジコチューに変えていった。

それでもアンジュ王女は希望を捨てずにジコチューに立ち向かっていきキングジコチューを封印した。

そしてシャルル達を魔法の鏡に送り込んでいた時にアンジュ王女が追いつめられ、追いつめていた所をキュアソードが駆けつけて共に鏡の中に入って行ったが、その時に彼女は女王とはぐれてしまったのだった。

 

 

その話を同時にマナ達も聞いていて、改めて真琴の思いを知った…

そして六花とありすはある事に気が付き、真琴に聞く。

 

「もしかしてあなたがアイドルをやっていたのは?」

 

「王女様を見つけるため?」

 

「私には歌しか残っていなかった……歌い続けていければきっと、あの方も気づいてくれるって思っていた。

……けれど………王女様は見つからない……

私がどんなに歌っても、王女様は答えてくれない……」

 

そう言葉にする真琴に、六花達はそれを黙って見る事しかできなかった。

だがその時、マナが立ち上がって彼女に近寄る。

 

「だったら一緒に王女様を探そうよ?」

 

「えっ!?」

 

それに真琴はマナの方を向く。

 

「一人より四人で探せば見つかるよ!」

 

「マナちゃん?」

 

「何……言ってるのよ」

 

困惑する六花達。

 

「あのマーモって人も、王女様の行方を捜していた……きっと王女様を見つけられたら困る理由があるんだよ!」

 

その言葉に対して、真琴は目をつぶって言う。

 

「新たなジコチューが生まれている間、ジャネジーが生まれるの。奴らはそのジャネジーを集めてキングジコチューを復活させようとしているのよ。

だけど……キングジコチューが目覚める前に王女様を取り戻す事が出来れば、今度こそあいつを封印できるかもしれない……」

 

「ほら!ねっ!」

 

マナは六花達とそれを聞いて言う。

 

「それに……私たちがジコチューを浄化すれば、それだけキングジコチューの復活を遅らせる事ができるって事ね?」

 

これまでの話を聞いて、六花はそう分析する。

 

 

 

丁度その頃、マシンビルダーで宮殿を目指す晴夜と龍牙も、此処での悲劇を龍牙から聞いた。

 

「なるほどな、つまりこの国をここまで最悪な事をしたのは、あのイーラやマーモ達という事か……」

 

「あぁ……」

 

「それで、お前はソードとなんで一緒じゃなかったんだ?」

 

晴夜が何故彼女と一緒じゃなかったのかと質問すると、龍牙はその理由を答えた。

 

「俺は……あの時、ソードと一緒に周りにいたジコチューを倒して、宮殿に向かうはずだった……」

 

「はずだった……」

 

「宮殿に向かう途中に、スタークって奴が現れたんだ」

 

「スタークが……」

 

晴夜はかつて、自分達の前に現れたワインレッドの怪人を思い浮かべた。

 

「知ってるのか?」

 

「ああ、奴は俺達の世界でも人をスマッシュに変えた張本人。そして、俺達の前に現れた」

 

「そうだったのか……とにかく俺は、ソードを先に行かせて一人でスタークに挑んだけど、俺は奴に負けた。

それで、俺が目が覚めた時には……」

 

話が止まり龍牙の方を見ると、とても苦しい顔しているのに気付き、そんな彼に声をかける。

 

「そんな、しょぼくれた顔すんなよ」

 

「なんだと!お前に俺のなにが『わかるよ!』…えっ?」

 

「お前の気持ちはよく伝わるよ!俺もお前の話や、こんな町の姿を見せらちゃ、黙っていられなくなる……」

 

「お前……」

 

晴夜のその言葉に、龍牙は少し心が軽くなったような感じになる。しかし…

 

「でも、ズボンのチャックが全開だけどな」

 

「えっ…あ⁉︎」

 

晴夜からの助言を聞いた龍牙は自分のズボンを確認すると、本当にチャックが全開だった。急いでチャックを締め、晴夜に話しかける。

 

「いつからだよ?」

 

「割と最初から‼︎」

 

「そんな前から、何で言ってくれねんだよ!」

 

「どのタイミングで言うのか気づけよバカ」

 

「バカってなんだよ!なんでバカなんだよ‼︎」

 

「おいおい、揺らすなよ……」

 

そんなこんなでじゃれ合いながらも、二人は宮殿へを目指し向かっていく。

 

 

 

 

元の世界にある、ジコチュークラブにて。

ベールがソファに寝そべっていて、その近くの椅子に座っていたスタークに晴夜達の行方について話していた。

 

『ビルド達をトランプ王国に……?』

 

「ああそうだ、それにトランプ王国はもはやジコチューの巣窟。小僧や小娘達では生き延びることさえ敵わぬ。と思うが……」

 

そう言いつつもベールは起き上がってサングラスをかける。

 

「念のため、確かめておくか」

 

『そうしておけ、ビルドやプリキュアはしぶといからな……』

 

その事にベールは鼻で笑い、姿を消していった。

 

 

 

 

その頃、塔で話していたマナ達。

すると、湖からジコチューカエルの軍団が現れ、マナ達を襲い、一気に塔はカエルでぎっしりとなった。残ったカエルが2階から逃げたマナ達を追ってくる。

 

「なんでこんなに居るの?」

 

「この国の人みんなジコチューに変えられたの、生き残ってるのは私とあいつだけ……」

 

そのまま彼女たちは、T字路で左に曲がる。

しかし、逃げた先の通路が崩落してることに気付く。

流石にここを通るのは難しいと感じた六花達であったが…

 

「飛ぶよ!」

 

なんと、マナは崩壊した通路の先に飛び移ると言い出したのだ。

 

「えっ⁉︎無理無理!」

 

と首を横に振る六花であるが、三人同時に飛び込み、無事に向こう側に着地した。だが運悪く、真琴は足場が崩れてしまい、ジャンプが間に合わなかった。落ちながら飛んだが明らかに足りず、落ちそうになったその時、真琴の手をマナが掴む。

真琴が背後を見ると、後ろからカエルジコチューが迫り来ることに気付く。

 

「私の事は放っていて貴方達だけでも逃げなさい」

 

とマナに逃げる様に言うが、彼女は首を横にふって拒否した。

 

「あたし、逃げたりしない。キングジコチューを倒してトランプ王国に平和を取り戻してみせる!」

 

「あなた一人で何ができるって言うのよ!」

 

マナの発言に反論する真琴であったが…

 

「一人だけではありませんわ」

 

「幸せの王子がやるって言うんだから、私達も人肌脱がないとね」

 

と六花とありすも手を差し出す。

 

「止めなさい。貴方達はトランプ王国とは何の関係も無いでしょ」

 

「友達を助けるのに理由なんて必要?」

 

それを聞いて真琴は初めて会ったクローバータワーの出来事を思い出す。

 

(まるでブレない……強いんだな、この子)

 

ふと、そんなことを思う真琴は、決意したのか、六花達の方に手を差し出す。そして、上に上がった。

一方、追ってきたカエル達は空中で揉めている間に墜落した。

 

「あらあら……」

 

その光景を見たありすとマナは溜息をする。

 

「あの……助かったわ……ありがとう」

 

その言葉に三人は嬉しそうな気持ちになった。

 

「さてと、これからどうする?」

 

マナはこれからの行動指針を考える。

 

「まずは、元の世界に戻らない事にはにっちもさっちもいきませんわ」

 

「そうね、せめて、晴夜君やラケル達とも合流できれば……」

 

「魔法の鏡……」

 

「「「えっ?」」」

 

真琴は自分が脱出する時に使った時空の扉の事を思い出し、マナ達に話す。

 

「それにくぐれば、もう一度貴方達の世界に戻れる筈……

もしかしたらダビィ達も、そこに向かっているかも……」

 

それを聞いてマナ達は、真琴の案内で宮殿を目指し、走り出した。

 

 

 

そして宮殿に着き、真琴が最後に王女といた部屋へと到着した。

 

「鏡がいっぱい……」

 

「魔法の鏡はこの奥よ」

 

そして真琴の案内の下、マナ達は魔法の鏡を探そうと歩き出すと…

 

「遅かったな」

 

声が聞こえ、前を向くマナ達。

そこには鏡を持ったベールが立っていた。

 

「お前達の探し物はこれか?」

 

「魔法の鏡⁉︎」

 

「トランプ王国と異世界を繋ぐ唯一の鍵……お前達が生きていれば必ずここに現れると思ってた」

 

『ほ〜う、お前にしてよく気付いたなベール』

 

するとベールの後ろから声が聞こえ、彼は声の聞こえた方を見る。

 

「スタークか…」

 

「スタークッ!」

 

彼の後ろにスタークが立っていた。真琴はスタークを見て構えを取り、マナ達も構える。

 

「この俺と一戦交えようというのか?勝てる見込みもないというのに」

 

「やってみないとわからないでしょ!」

 

「生憎だが……ゲームオーバーだ!フン!」

 

ベールは鏡を倒し、それによって鏡は割れてしまい、光が失われた。

 

「これでお前達は永遠に元の世界に戻れない……」

 

『残念だったな』

 

二人がそう嘲笑う様に呟くと、真琴は絶望的になり膝を着いた。

 

(最後の望みも消えた……私はもう二度と王女様にも、あいつにも会えないんだ……)

 

「主を失った宮殿と共に朽ち果てるがいい……フフフ……ハハハハ!」

 

ベールが勝利を確信しながら大きく笑っていると…

 

「はっはっはっはっー!」

 

突然、マナが笑い始めた。

 

「あん⁉︎」

『ん?』

 

ベールとスタークはそんな彼女の様子に疑問を抱いた。

 

「そんな事であたし達の心が折れると思ったら大間違いよ!」

 

マナはとても自身満々に言う。

 

「何だと⁉︎」

 

「あたし達は貴方の力でトランプ王国を送り込まれた!

それは……貴方には自由に、時空を行き来出来る能力がある証拠!」

 

マナはそあ分析すると、ベールは驚く。スタークは「あの小娘、思ってたよりメンタル強いな」と思っていた。

 

「鏡なんかなくっても……貴方に元の世界に送り届けてもらえばいいのよ!」

 

「お前、俺を屈服させる前提で言ってるのか?」

 

「モチのロン!」

 

「何処から出てくるのその自身……」

 

「マナちゃんらしいですわ」

 

六花とありすはそれぞれマナに言い、それを見ていた真琴も言う。

 

「負けたわ……貴方に……戻りましょう!貴方達の世界に!」

 

「「「うん!」」」

 

『だが、変身も出来ないお前らに何ができるんだ?』

 

スタークがそう訊くと、後ろからバイクのエンジン音が聞こえた。

二人が音が聞こえた方へと視線を反らしたその時、天井のシャンデリアも落ちてきた。其処には妖精達がおり、マナ達の元に戻った。

 

「なんだ!」

 

ベールは驚くが次の瞬間、出口からマシンビルダーに乗った晴夜と龍牙が現れた。バイクはドリフトし、マナ達の前に止まった。

 

「「「晴夜君(さん)!」」」

 

「よう!いいタイミングで間に合ったな!」

 

そして、真琴はもう一人の方…龍牙を見ていた。

 

「…………龍牙……なの?」

 

「あぁ…その、心配かけたな……」

 

「私……」

 

真琴は涙目になりながら龍牙に語りかけるが…

 

「話は後だ!今はコイツらを倒す!」

 

晴夜が真琴と龍牙にそう言う。

 

「……うん!ダビィ!私、もう絶対諦めない!

トランプ王国の平和が戻るその日まで……ジコチューと闘う!」

 

真琴は出かけていた涙を引っ込め、覚悟を決めた。

 

「準備はいいか?」

 

晴夜の言葉に全員が頷き、マナが言う。

 

「行くよ、皆!」

 

マナ達はラブリーコミューンにキュアラビーズをセットして叫ぶ。

 

「「「「プリキュア・ラブリンク!」」」」

 

マナ達はラブリーコミューんの画面を指で【L・O・V・E】と描く。

『L・O・V・E!』

すると四人の体は光に包まれ髪が伸び、それぞれ違った頭頂部の髪飾りに結われ、次に彼女達の妖精パートナーと同じ色のコスチュームになり、キャリーにシャルル達が入ると、彼女達はポーズを決めながら叫ぶ。

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

 

「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」

 

次に、晴夜と龍牙はビルドドライバーを腰に装着する。

すると、龍牙の所に小さなドラゴンの様な物が現れ、龍牙の手に置かれてガジェットとなった。

 

「それは?」

 

「こいつは博士から、変身する時に必要だって言われて貰ったんだ」

 

「まあいい、行くぞ!」

 

「おう!」

 

「さあ、実験を始めようか!」

 

二人はボトルを出し一回降り、龍牙はガジェット――『クローズドラゴン』にボトルを差し込んだらドラゴンの絵が現れ、音声が鳴った。

 

『ウェイクアップ!』

 

晴夜は2本のボトルをベルトに差し込み、龍牙はボトルを差したガジェットをベルトに差し込むと音声が流れた。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

『クローズドラゴン!』

 

さらに二人はドライバーのレバーを回すと、スナップライドビルダーが出現し、アーマーが形成された。

しかし龍牙のアーマーはそれだけじゃなく、横にガジェットと似た形のアーマーが形成されていた。

そして、音声が鳴り響く。

 

『『Are you ready?』』

 

それと同時に、晴夜と龍牙は同時に構えて叫ぶ。

 

「「変身‼︎」」

 

『鋼のムーンサルト! ラビットタンク! イェーイ!』

『Wake up burning!Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!』

 

兎と戦車の二つのアーマーがモチーフのビルド。

だが龍牙の変身した姿はハーフボディのビルドとは違い、両方とも同じアーマーが体に装着され。更に横に形成されたアーマーも装甲になり、『ドラゴライブレイザー』『バーンアップクレスト』を纏い、頭部にはドラゴンの頭部みたいな出力調整装置――『フレイムエヴォリューガー』が追加され、大きくビジュアルが変わった。

 

「それ、名前は?」

 

「クローズだ!」

 

「仮面ライダー……クローズか」

 

「仮面ライダー?」

 

「俺がそう呼んでいるだけだ」

 

「仮面ライダー……クローズ、なんかいい名前だ!負ける気がしねぇ‼︎」

 

 

そして戦いが始まった。まずはハートがベールにパンチしたが、軽く避けられた。

 

「何だその拳は?ハエが止まるぜ?」

 

「はあああああ!」

 

次にソードはジャンプキックを放つが、ベールはその足を掴んだ。

 

「お前の蹴りは軽い」

 

「え⁉︎きゃあ!」

 

ソードを投げつけるが、ダイヤモンドがそれを抱えられた。

それを見たベールは二人に衝撃波を放ち、二人へ向かっていくが、そこにロゼッタが二人の前に立ち、ラブリーコミューンにラビーズをセットする。

 

「カッチカチのロゼッタウォール!」

 

ロゼッタウォールで防ぐも、ベールの衝撃波の方が強く、ロゼッタは吹き飛ばされる。

 

「ロゼッタ!」

 

それを見たベールは「どうした?もう終わりか?」と、ハート達に挑発する。

 

 

一方のビルドとクローズは、スタークと闘っていた。

 

「ハッ!」

 

「オラァ!」

 

ビルドがドリルクラッシャー、クローズは拳で攻撃するが、スタークはそれを防いだ。

 

『どうした?その程度か?』

 

「余裕かましている場合かよ!」

 

クローズはすかさずスタークに攻撃をするがあっさりと避けられ、逆にカウンターを食らってしまった。

 

「ぐわぁ!」

 

『おいおい、再び挑んできたわりには随分呆気ないな』

 

「くそ!何で当たらねぇんだよ!」

 

そう悔しがっているクローズを見て、ビルドは話しかける。

 

「攻撃が単調過ぎるんだよ。そんなんで勝てるかよ」

 

「なんだと!」

 

「ちょっと見てろ!」

 

お前誰の味方なんだよと文句を言うグロースにそう言って、今度はビルドがスタークに挑む。

 

『今度はお前か、俺を楽しませてくれよ!』

 

「あぁ、楽しませてやるよ」

 

そう語りながら違うボトルを出して、ドライバーに差しているボトルと差し替える。

 

『タカ! ガトリング! ベストマッチ!』

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

二つのアーマーが形成され装着され、音声が流れた。

 

『天空の暴れん坊!ホークガトリンガー!イェーイ!』

 

「変わった⁉︎」

 

「ハァ‼︎」

 

ビルドは翼を広げ、ホークガトリンガーの特徴の空中での銃撃で敵を翻弄する戦いでスタークに攻撃する。

 

『グッ、さすがだな!だがそのフォーム、一度見ているんだよな‼︎』

 

とスタークがスチームガンで反撃して来たが、ビルドは躱し…

 

「これだけじゃない!」

 

更に違うボトルを差し込んだ。

 

『ニンジャ!コミック! ベストマッチ!』

 

レバーを回し、また新たなアーマーが形成された。

 

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

『忍びのエンターティナー! ニンニンコミック! イェーイ!』

 

ニンニンコミックフォームになったビルドは四コマ忍法刀を持ち、刀のトリガーを1回押す。

 

『分身の術!』

 

複数に分身したビルドは、全方向からの攻撃でスタークをかく乱した。その隙に刀のトリガーを2回押す。

 

『火遁の術!』

 

ビルドの分身は一つになり、刀に炎を纏って更に音声が響く。

 

『火炎切り!』

 

『うわぁ⁉︎』

 

「うおっ!?」

 

スタークに一刀両断するような勢いでスタークに攻撃。見事に直撃すると、偶然近くにいたベールもその衝撃を受ける。

 

「すげぇ……」

 

感心するグロース。二人が吹き飛ばされるのを見たソードはビルド達に指示を出す。

 

「みんな!私があいつを引きつける……その隙にあなたたちの技や必殺技で攻撃して!」

 

「いいのか?」

 

「いいから!」

 

「わかったわ!」

 

ソードが全員にそう提案したのを聞いて、ビルドはボトルを取り替えて最初のフォームに戻し、一同はそれぞれ構える。ソードはラブリーコミューンにラビーズをセットした。

 

「閃け!ホーリーソード!」

 

ホーリーソードをベールとスタークに向けて放つ。

 

「どこを狙っている!」

 

『残念だったな』

 

ジャンプし避けるベールとスターク。

しかしホーリーソードは前方の鏡に命中し、それに反射されたホーリーソードが上にいた二人に命中した。

 

「何⁉︎」

 

『ちっ!計算して撃ったのか⁉︎』

 

ホーリーソードが命中しバランスを崩すベールとスターク。

そしてダイヤモンドはラブリーコミューンにラビーズをセットした。

 

「煌めきなさい!トゥインクルダイヤモンド!」

 

ベールとスタークに技を放ち、二人の足を凍結させた。

 

『くっ!!動けん!』

 

「貴方に届け!マイスイートハート!」

 

マイスイートハートをベール達に放つハート。

そして、ビルドとクローズはドライバーのレバーを回し、足にエネルギーを集約させていた。

 

『『Ready go!』』

 

「行くぞ!」

 

「おお‼︎」

 

ビルドから化学式の放物線が出現しベール達を挟む。

更にクローズの背後からは蒼い炎の龍のエネルギー体『クローズドラゴン・ブレイズ』が現れる。

そして二人は飛び、ビルドは放物線を滑り込むように加速し、クローズは後ろの龍の吐く火炎に乗り、同時にダブルライダーキックをかました。

 

『ボルテック フィニッシュ!』

『ドラゴニック フィニッシュ!』

 

「「ハァァァァァァァ‼︎」」

 

ビルドとクローズ、ハートの技は同時にベール達へ直撃。

スタークを吹き飛ばし、ベールから黒いオーラが出てきた。

 

「やった!」

 

「ふぅ〜」

 

「しゃあ!」

 

一同は攻撃が命中した事に喜ぶ。しかし、ベールとスタークは立ち上がった。

 

「くう……おのれ、俺のジャネジーをここまで奪われるとは……」

 

『まさか、ここまでやるとは予想外だった』

 

「なんてタフなの⁉︎」

 

ビルド達はベール達のタフな所に驚く。

 

「皆さん!あれを!」

 

するとロゼッタは何かに気付き、ハート達に叫んだ。

みんながロゼッタが指差した方を見てみると、先ほどの時空を超える鏡の破片が光っていたのだ。

 

「あれは……」

 

「魔法の鏡はまだ生きている!」

 

「みんな!今の内に!」

 

ビルド達はすぐに鏡の破片がある所へ向かう。

 

「逃すものか……!」

 

「逃げるんじゃない……私達は必ず帰ってくる!

王女様と、一緒に必ずトランプ王国を蘇らせる!」

 

ベールにそう答えるソード。そしてビルド達は光に包まれ、宮殿から姿を消した。

 

「くっそう……プリキュア!おのれ仮面ライダー!」

 

ベールは悔しさの余り叫ぶが、一方のスタークは不敵な笑いを堪えて考え込んでいた。

 

『(……ビルドの方は3.7、クローズは3.5か〜)

……思っていた以上に……成長している……こいつは面白くなってきた』

 

 

 

トランプ王国から戻った晴夜達は、どこかの公園に着く。

 

「イタタタタ……」

 

真琴は見事に着地したが、他のみんなは失敗していた。

 

「ここは……」

 

「どうやら戻って来られたみたいね」

 

すると真琴は空の方を見る。そして、トランプ王国の道が閉じて行くのをただ見届けた。

 

「トランプ王国への道が……」

 

「これでもう……」

 

真琴と龍牙はもうトランプ王国に行けなくなるのではないかと思うが…

 

「大丈夫だ!」

 

「「え?」」

 

真琴と龍牙は晴夜達の方を向き、マナが二人に話す。

 

「また一緒に帰り道を見つけよう」

 

「王女様を探さないといけないしね」

 

「トランプ王国を取り戻す為にも」

 

そう言ってマナ達は手を重ね合わせ、晴夜が言う。

 

「真琴!龍牙!必ず俺達の力でトランプ王国と王女を取り戻す!」

 

晴夜の言葉にマナ達は頷き、真琴と龍牙は目を閉じ、マナ達の手に手を乗せる。

 

「お願い、みんなの力を貸して」

 

「俺からも頼む、力を貸してくれ」

 

「「「「うん!」」」」

 

「必ず、ジコチュー達に勝とう!」

 

『おー!』

 

晴夜やマナ達はその心に、新たな誓いを立てるのだった。

 


次回! Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第8話 バースデイ!不思議な赤ちゃん

 

 




おまけ

スターク「ねぇねぇ?どんな気持ち?自信満々にトランプ王国に送り込んでそこから強者ムーヴを醸し出していたのに返り討ちにされて、挙句の果てには元の世界に戻って行っちゃった気分は?」

ベール所長「スタァァァァァァク!!!!」

スターク様は煽り上手☆

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