シャングリラ・フロンティア ~Side:Alinoiyu~ 作:ゆくゆく
「うるさいっていったんだよ!このチンピラ!!」
言った、言ってやった!なんとか間に入ろうとしていた周りの人たちの驚く顔が見えるけど、もう止まれない。
「だいたい私とあなたなんの関係もないじゃん!それなのに教育してやるとか、気持ち悪いんだよ!」
「なっ・・・えっ?」
何かすごい驚いてる。今まで言い返されたこととかないのかな?
「それに私は謝るためにここに戻ってきたの!弱いものいじめしかできない初心者は邪魔しないで!」
「・・・は、はぁ!?お、俺は初心者じゃねーぞ!?つーか、いきなりなんなんだよ!犯罪者はおとなしく俺に従ってりゃいいんだよ!!」
何だその勝手な理論。てか、初心者じゃなくてこんなことやってるんだったら相当やばいやつじゃん、頭が。
「おい、そのへんにしておけ。」
ゑ?
「俺はにぇるにぇるにぇるにぇってもんだが、さっきから見てるとあんたがそこの嬢ちゃんに一方的に絡んでたじゃないか。それ以上暴れたいって言うなら衛兵を呼ぶが?」
「はぁ!?俺は悪くねーぞ!犯罪者を見つけたからとっちめてやろうとしただけだ!」
「だいたいその犯罪者って何だ!あんたが何かされたのか?」
あっ、その話の流れはマズイ。
「へっ、知らないなら教えてやるよ!このアリノイユってやつはな、あのツチノコ野郎の写真を勝手に撮って晒した最低女なんだよ!!」
・・・・・・
「えっと、アリノイユさん?こいつがいってることは本当なのかい?」
・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・はい・・・・・」
・・・・・・最悪だ・・・・・・
「おい、まじかよ・・・」
「てっきりあのチンピラが悪いと思っていたが・・・」
「あの娘の方が悪いのか・・・?」
周囲の囁きが鋭く私のからだに突き刺さってくる。さっきまでの昂っていた気持ちもすっかり冷めてしまい、すぐにでもここから逃げ出したい気分だった。
「・・・いや、それでもだ。この子が昔マナー違反をしていたからってそれを理由に私刑にしていい訳じゃない。それにさっきの言葉通りならこの子はサンラクさんに謝ろうとしているんだろう?なら部外者の俺たちがどうこう言っていい話じゃない。」
えっ・・・まさか今の話を聞いて味方してくれる人がいるとは・・・
「そうだそうだ!」
「反省してるんなら追い討ちかけなくてもなぁ」
「アリノイユちゃん・・・可愛い・・・ハァハァ」
さっきとはうって変わって周囲の人たちが賛成してる。変わり身早すぎじゃない?なんか変なの混じってるし・・・
「何だよ、なんなんだよテメーら!さっきまでそいつが悪いみたいな感じだったじゃねーか!!」
「そうでやんす!」
「兄貴は悪くないでやんす!」
必死に言い下がってるけど、形勢逆転かな。時間もないしさっさと終わらせちゃいたい。
「これ以上脅迫紛いの行動をするなら、GMコールをさせてもらいます!それでもいいならどうぞ!!」
さすがにこれだけ言えば大丈夫だろう・・・・・・大丈夫だよね?
「あっ、兄貴ぃ。さすがにGM呼ばれるのはまずいですぜ目・・・」
「ちっ・・・今回は見逃してやるよっ!」
良かった、去ってくれるみたい。でも時間かけすぎちゃった。こりゃ待ち合わせ間に合わないかなぁ・・・
「アリノイユさん、だよね。大丈夫だったかい?」
仲裁に入ってくれた男の人、何だっけにゃーにゃーにゃーみたいな名前だったような・・・思い出せないな・・・
「えっと、大丈夫です。ありがとうございました。」
「いやいや、どういたしまして。あいつらには困ってる人も多いからね。ところでその募集出したの俺なんだけど、アリノイユさんパーティー入ってくれるの?」
マジでか。なんという幸運。
「あっはい。是非入らせていただきたく・・・」
ちょっと緊張して変な喋り方になってしまった。
「あはは、そんな畏まらなくていいよ。じゃあ臨時だけどよろしくね。」
「はい!よろしくお願いします。」
◆
にぇるにぇるにぇるにぇは強かった。装備やスキルの強さもそうだけど何よりプレイヤースキルが凄い。こんなふざけた名前なのに・・・名前に関しては私人のこと言えないなぁ・・・
「えっと、アリノイユさんはこのままファステイアに向かうんだっけ?」
「はい、ここまでありがとうございました。」
「いやいや、気にしなくていいよ。サンラクさんに会えるといいね。」
この人超いい人だった。
「はい!」
「うん、いい返事だ。じゃあ僕はこれで。」
さて、さっさとファステイアまで移動しないとね。ザーイドくんを待たせてるはずだし。
実はねるねるね○ね食べたことないんですよね。