シャングリラ・フロンティア ~Side:Alinoiyu~ 作:ゆくゆく
というわけでやって来ました、ファステイア。いやー、さすがに跳梁跋扈の森のエリアボスくらいなら余裕でしょって思ってたけど結構危なかった。くそぅ、あのデカヘビめ、今度会ったら容赦しないから・・・
「噴水前広場って確かあっちだよね・・・」
かなりうろ覚えになってる記憶を総動員しながら待ち合わせ場所へ向かう。
「あっ、ついたついた。意外に覚えてるもんだねぇ・・・って、あ・・・」
やばい、見た目わかんない。さらに言うなら名前も聞いてないし教えてもない。うあー、やらかした!こんなんでどうやって待ち合わせするんだよー!
うーん、本気でどうしよう。さすがにリアルネームそのままっていうのはないだろうし・・・
何とか手がかりがないか周りを見渡していたところ、ふとあることに気づく。
(あれ?なんか人だかりが・・・)
疑問に思い近づいてみると、そこにはある意味納得できる衝撃の光景がひろがっていた。
「うわ、超クオリティ高いじゃん・・・」
「え、俺声掛けちゃおうかな・・・」
「無理無理、お前なんか相手にされねーよ・・・」
うーん、絶妙に嫌な予感がする。でもなぁ、確認しない訳にも行かないし・・・
「なぁ、セバス。どうやって彼女を探そうか。」
「坊っちゃま・・・いえ、お嬢様?そもそも何で名前を聞いて置かなかったんですか。」
あ、これ確定だわ。群衆の間から聞こえてきた話の内容からこの混雑の中心にいるのが私の待ち合わせ相手であることを察する。いやでもこれどうやって話しかけよう。さすがにこんな人混みの中出てって話しかける勇気は私にはない。
あ、そうか。1回ログアウトしてリアルでメール送ればいいのか。
ん・・・・・・ログアウト後の意識が浮上するような感覚がどうにも好きになれない。何かこう自分という存在が曖昧になっているような・・・ってまぁそんなことはどうでもいい。
携帯端末からぱぱっとPNと場所を教えて再ログイン。もうちょい人だかりが減ってるといいなぁ・・・・・・
再びログインした私を待っていたのはさっきよりも多い人だかりだった。Why・・・?しかもなんかこっちを見ているような・・・
周囲を見渡すと直ぐにその原因が理解出来た。褐色の肌の美少女と、それと対をなすような真っ白な肌をした美人が私の側に立っていたからだ。いや、まぁ何となく誰かは想像が着いてるんだけどね・・・
「えーっと、ザーイド君だよね?」
周りに聞こえないように小声で話しかける。
「うん?そうだけど・・・ってあ!ひょっとして有野さん?」
「ちょっ!声が大きい!とりあえずここから離れよ?かなり注目されちゃってるし・・・」
「あ、ああ。分かったよ。」
できるだけ早急にこの場を離れようとしたんだけど・・・
「ねえねえ、彼女たち!初心者だよね?良かったら俺らと一緒に遊ばない?」
デスヨネー。こんだけ注目されてるんだから絡まれないわけがなかった。
忘れてた。UAが1000を超えてました。ありがとうございます!
・・・・・・・・・UAって何ですかね?アクセス回数?