俺が昔書いてた小説が実際にあってそれを救うお話
「あー、クッソ、みんな、俺をバカにしやがって」
俺の名前は、『天上 烈人』。
この世は理不尽である。俺が何をしても認められないし、コケにされる。
こうイラついてるときはネットで動画を見たりスレを見るのに限る。
そんなときだった。
PCの画面から光が溢れて俺を包み込んだ。
「うおっ、眩しい!?」
俺は思わず目を瞑った。
そして、しばらくして目を開けると周りに何もないよくわからない空間に飛ばされていた。
「ここ、どこだよ!?」
たまらず叫んでしまった。
俺が騒いでいると、突然
「こんなところに読んで申し訳ありません」
絶世の美女というのはこんなのを言うんだろうな、という金髪の美女が現れた。
「あなたさまにはとある世界を救ってほしくこの空間に読んだのです」
そうなのか。嘘くさく思えるが、喋り方や表情を見ると嘘をついてるようには思えない。嘘かどうかぐらいは見分けれる。
「そうなのか、で、どこの世界だ?」
「信じてくれるのですか!?」
「まあな。見た感じ、嘘をついてる様子はないし」
「あ、ありがとうございます!」
「で、どこの世界なんだ?」
「〈アーレ〉です」
は?アーレ、だと。その名前は確か
「そう、あなたさまが創造なされた世界です」
やっぱりか。俺は昔、異世界モノというジャンルの作品を書いていた。異世界召喚されて王族に裏切られ、王族に復讐する旅をしながらハーレムが勝手に形成される、という王道ものだ。
「アーレは今窮地に立たされています。膿のようなものが溢れており、あと少ししたら滅んでしまう。しかし、その膿には私たち、神でも対抗できません。そのため、神より上位の創造主レツト様に来ていただきアーレを救ってほしいのです」
なるほど、筋は通っている。しかし、
「確か、ミルクがいただろ。あいつの力でなんとかなるはずだろ」
ミルク、というのは、俺が作った主人公キャラ。最終的には世界そのもの浄化する『ゴッド・ヒール』や神をも殺す『デスランス』、最強剣術である『無双流』を完全マスターするというまさに最強で素晴らしいキャラである。ちなみに男であり、元王子である。
「ええ、その通りであります」
「だろう。だったら、俺はいらないはず…」
「しかし、我々にも予想外のことが起こったのです。まさか、ミルク様が女として生まれてきたのです」
は?何を言ってるんだ?
「女に生まれてきたことにより本来若いときに受けるはずだった戦闘訓練を受けることができず、このままだと間に合いません」
「なるほどな。だが、俺は一般人だぞ」
「いえいえ、レツト様は一般人ではありません!アーレの創造主であり神より上の存在。できないことなどありません。どうか、アーレを救ってください」
美女に頭を下げられると、な。それに俺が作った世界だから一番詳しいとも言える。まさに適材適所というやつだ。
「頭を上げてください。わかった。救ってきましょう」
「ありがとうございます!では、早速、転生の準備をしますね」
「わかった」
さあ、ここから俺の最強人生が始まるぜ!
女神side
レツト様が光に包まれその場から消えた。転生は成功したようだ。しかし、素晴らしい人だったな。創造主様なのに物腰が低く、ちゃんと話を聴いてくれた。
私はどんな卑劣な言葉や暴言を言われようと受け入れるつもりでいた。だって、それくらいひどいことをしたのだ。しかし、そんなこと気にせず、私たちを救ってくれる、というのだ。なんと優しい人だろうか。
頬が赤くなっていく。かっこいい人だったな…よし
「そこの天使、この仕事やっといて!」
「え、女神様!?ちょっと!」
私も人間界に行ってレツト様を支えます!
この後、創造主パワーで無双して追っかけてきた転生女神やらTSした本来の主人公に好かれたりした