新訳・転生マブラヴ オルタネイティヴジェネレーション移設版 作:うさぎたるもの
元々ウイングガンダムの方が出力や推進力も圧倒的に上なために、マークは客人達を確実に母艦にたどり着くように案内するために推進用のスロットル若干さげつつゆっくりと進んでいる。
「なるほど、ゲームでは戦術機は空をある程度は飛べるとノベルで読んだりもしたが、実物でここまで自由に飛べるのはウイング世界のエアリーズと同じぐらいの性能を有していると考えればいいか」
そんなことを考えてのゆっくりめの推力でウイングガンダムはこの地球の空を飛んでいるのだ、無論『小型化したミノフスキークラフト』をウイング本来に装備させているために、MSの推進力ではここまでの自由な飛行能力を得ることはできない、ウイングガンダムも自機の推力で空を飛ぶことを得意としていたモビルスーツで有った。
実際に可変機能を使っていないのだ。今もこの瞬間に三機の戦術機から自分の機体の実働データなどは取られているのは、わかっている状態で自らの母艦に案内している最中だった。
だがモビルスーツと戦術機は圧倒的に違う・・・特に激戦区で戦っていたテオドール機とアイリスディーナ機に関しては、確かにあの補給コンテナで補給はしていたが、ウイングと一緒に飛ぶのにやはり多くの推進剤をつかっていた。
これはシュタージ側も一緒ではあるが、それは同じ機体であればという意味である。
彼らが載る戦術機は第一世代機でありながら、【最新鋭機のMiG-23チボラシュカ】が使える立場に居る為に、推進剤の燃料消費や推進剤の減りと減少をある程度済ませており、また推力上昇や向上もあり、多くの戦場で戦えるように作られている機体である。
そのためか、彼らの位置は当然ウイングが先頭に立ち、その後にベアトリクス機が真ん中に入り最後に666中隊の二機が後ろで何とか付いてきた。
「うーーん、それにしても・・・ここまで性能差が違うとな・・・こいつらは第一世代機かそれとも第二世代機か情報が限られているからな、国連もそうだけど、こいつらの国は冷戦中のドイツの関係と思っていたらいいか、シュタージなんて普通にいるし」
そうなのだ、マークのいた世界ではドイツは吸収合併されており、その時に出てきたさまざまなファイルや関係書類によって、分裂していたドイツの関係は最悪だとわかりきっていた。
実際に転生する前のマークのドイツではかなりの死者や犠牲者が多く出たのが通称【シュタージ・ファイル】といえる血塗られたファイルであった、これは日本にいてもある程度の歴史で学ぶことができたのだ。
最もこの言葉は三人は聞こえてはいない為に問題ではない、そもそも母艦に案内するのだ、それに普通に戦術機側の通信は入らない、ウイング側は安全のためにわざと通信は切ってはいるが元々の規格が違う。
母艦群のレーダーから目を放さないようにしながら自らの母艦であるベクトラ級1番艦・ベクトラに帰還信号と同時に暗号通信を送っていたのだ。
「通信がマーク中将機から入りました、通信は【青】ですシナプス艦長」
「よし、かねてよりの手はず通りにガイドビーコンを後部位置から出すんだ。それと制圧部隊にも実弾仕様の携帯許可並びにすべての艦内クルーも同じく拳銃の許可と発砲の許可を与える」
「後部格納エリアは万が一に備えて、必要最低限の整備兵以外は別のところで待機並びにガンダムにも制圧のために、パイロットは各々振り分けられた機体内部で待機だ」
「了解、これよりデフコンⅡを発動します、通信は青ですが、交渉役のパイロット達が暴れる可能性が高いためにこのような処置です、各々割り振りされた場所で待機をお願いします」
実際に宇宙世紀の世界を知っている人物達は基本的にガンダムや試作機は盗まれるものだと分かっているからだ、特にここにいるのはあのアルビオンのクルーである、ガトーにGP02Aを盗まれた経験を生かして、色々と対策を立てていたとしても不思議ではない。
これによりベクトラ側も暗号通信を受信した上で色々と仕込みを入れて後部格納庫エリアから延びるカタパルトデッキからガイドビーコンが点滅し始める。
これは誰もがわかりやすく着陸・帰還する為に母艦に備わっている機能ではあるが、実際の所はあんまり使われることがない機能である。
これにはちゃんと訳がある、確かに戦闘訓練・母艦からの発進・着陸の訓練ではこの機能は必須ではあるが、戦闘になれば事実上不要になる機能でもある。
これを使うと母艦の位置が常に戦場で絶対にばれる為に、殆どの軍隊が使わない機能に成り下がっていた。
だが地上でしかも雪が降っている中での視界も悪くなっている最中では、これほど頼もしい機能はないのだから。
そのためにマークは再び通信を入れたのだ、向こうが驚かないようにまた迷わないようにだ。
「今、ついたのはガイドビーコンというものです、これを頼りに付いてきてください、その先に自分の母艦があるので」
「「「了解」」」
三人とも最早なにもいう元気が無いのか、それとも何かを企むのかはわからないが、それでも返事だけはしてくれた。
マークはウイングガンダムのペダルに少し力を入れて、ガイドビーコンがあるカタパルトデッキから入っていく、このときにはこの部分のビームシールドは一時的に解除されているが他の部分はまだ維持されたままである。
「マーク機後部カタパルトデッキに着艦しました、現在収容作業中です」
「次が本命というわけか・・お客人達がくるぞしっかりエスコートするんだいいな」
シナプスはさらにブリッジ全体に響く声で激を飛ばしていた、オペレーター達はそれぞれの部署にその艦長の激を正確に伝えていく、そんなさなかピンク色の幕に包まれた超大型の空中戦艦として三人の目に映っていたが。
「なるほど・・・あれも粒子兵器・・・しかも防御用なのか・・・船を守るように展開されている、私たちが持っているミサイル程度ではあの幕は流石に剥がれないわ、私が載っているこの機体の計器でも壊れるほどのエネルギーを放っているんだもの」
確かにベアトリクスが指摘したことはあっている、核兵器程度ではベクトラ級に搭載されている艦艇用のビームシールドはすでに破壊できないほど防御力が上がっていた、これはベクトラ級の搭載されているジェネレーター出力に物を言わせた結果でもある。
実際に物理兵器とビーム兵器の殆どを防いでくれるビームシールド装備の艦艇は火星軍にとってしてみれば当たり前の装備になっている、維持費もあるにはあるが、その維持費はすでに神様からの贈り物によって解消されているのだ。
物資が幾らでも作れる機械がある以上コストはすでに無いにも等しい。ただし無から有は作り出すことはできないために、壊れたビームシールド発生装置ごとこの装置に入れると、ビームシールド発生装置が作られたそれぞれ素材が実質に出てくるので、コストの必要がほとんどないといえるだけなのだ。
「なんだよ・・・このピンク色の幕は・・・さっきから雪が降っている中、風で艦艇にも当たっているはずなのにそれが・・・雪まみれにならず・・・この幕が存在しているってどういうことなんだ」
テオドールが驚くのは無理は無い、実際にテオドールの通信はシュタージュの連中は一切繋がっていないのだから、だが当然隊長である、アリスディーナ機には繋がっていた。
「この馬鹿が・・・見ればわかるだろう? この幕がレーザー種の攻撃どころか雪すらも溶かしてしまっているということだ、防御系に特化しているマーク中将の母艦なのだろう、それにその技術の一端でも手に入れることができれば・・・我々はより多くの戦場に出ても生き残ることが出来るんだぞ・・」
「それは・・・確かそうだが・・・その技術が回ってくる保障でもあるのか? はっきり言って乗っ取った方が早いと思うんだが」
実際にテオドールにしてもだ、直ぐにそんな技術が自分達に回ってくるなんてうぬぼれても居ない事で自分達は捨て駒にされる部隊の一つなのだから。
「確かにそうだが・・・たが相手は仮にも軍を名乗っている・・・しかも火星軍とな・・・それに政府もあるとすれば・・・確かにマーク中将の言うことを素直に受ければ・・・なにも間違いではないだろう火星と地球は違う惑星だ、地球に有った兵器の運用やそれに情勢下の情報等も欲しいと思っているだろうな」
アイリスディーナにしてみれば、仮にマーク中将の言うことが間違いではなければ、おそらくは……
【私の部隊か・・・それとも東ドイツの中から腕が【良い衛士】がテストパイロットして選ばれることになる・・・また技術を教えるといっても人材を広く広げればスパイが入り込む結果になりえないが・・・それすらも見通してのあの宣言か・・・それならば・・・納得はする】
【とかアイリスも考えているでしょうね・・・実際に交渉にならなければ・・・殺せば終わりだけど、それではシュタージ……いいえ、ひいては東ドイツそのものが国連からの支援が受けられない・・・今の東ドイツはさまざまな国家の支援の下にあるのだから、だとしてもよそのテストパイロットになんとか私か・・・それともあの子を入れることができるならば・・・シュタージの権力も発言力も上がるわ】
そのような考えをしている間にも三機は無事にその超弩級大型戦艦へ着艦できたが、同時にそのピンク色の幕が外への出口すらも防いでしまった。これにはさすがに3人とも驚くしかないのだ。
実際にテオドールやアイリスが戦場で目撃したガンダムと呼ばれる機体の多くがこの格納庫で待機していたのだから。
「なにも心配はありませんよ、今は貴方達三人以外をこの船に招待したくは無いので、外部との接触できる場所をふさいだだけです」
実際にマークもウイングガンダムに乗った状態でカタパルトデッキに待機しており、格納庫に案内する為にも待っていた。
「・・・いいえ・・・・・・・なにも、問題はないわ、そうよ問題ではないはずよ」
「オレもだ・・・さっさと案内をしてほしい」
「私もだ」
三機ともそろってスピーカーモードで通信を返してきた、そしてそのままウイングガンダムの後ろに付くように戦術機の足を使って歩いていくとカタパルトデッキから格納庫に直結していることもあるために。
何やら複数機分ほど空いたスペースがそこにはあった、実際に最悪の事を考えて、わざと開けられたスペースであった、実際にマークが知っているマブラヴシリーズでは、戦術機の中にSー11という高性能爆弾が入っており、自爆すれば洒落にならないほどの被害が出るために、この格納庫部分はブロックごと切り離した上で、そのブロックごと外に捨てるように設計されていた。
これは艦隊での砲撃戦やモビルスーツ戦でこの艦艇がダメージを受けた時に。ダメージコントロールシステムとしてはじめっから採用されている機構の一部である、これはペガサス級のダメージコントロール技術の応用でもあった。
だからこそ、必要最低限のメンテナンスベットしか置いてはいなかった。切り離し前提のブロックだからこその荒業でもある。
そしてマークが3機の戦術機に通信が聞こえるように通信を開始する。
「このメンテナンスベットは三機分用意させているその開いた場所を使ってくれ」
ウイングの指がさす場所にはちょうど三機分のメンテナンスベットが用意されていたがそれは大きさがフリーな奴である、この大きさの母艦になるとMSだけではなくて、大型機タイプのMSや一部のMAすらも収容可能なタイプなのだ、それゆえにフリータイプのベットは特にクインマンサ級も実際に運用は可能だったりする。
三機ともそれぞれ左端にベルンハルト機・中央にアイリスディーナ機・右端にはテオドール機が入ると・・・直ぐにそれぞれの機に合わせたサイズ調整が行われていく。
「なるほど・・・だからなにも問題はないというわけか」
他の二人の女性はすでに機体から降りる準備をしていた、流石にMS用の推進剤は戦術機には合わない、技術のマッチングもなにもしてないので、そのため電力の補給も当然行えない。MSも核融合炉で動いていたが、その補給にはやはり機械を動かす為に電力なども当然必要になる。だが戦術機のバッテリーの規格がわからなければ充電用のケーブルも合うはずもない。だがもっとも帰りはなにも問題はないのだがそれは今話すことではないだろう。
「三人とも降りる前に言っておくが武装関係は外してもらうぞ・・・ナイフも拳銃も駄目だ・・・貴方達にも見えているだろうが制圧部隊がすでにいる状態で・・・それにマシンガンを装備させている・・・警備体制の関係上このような形をとらせてもらっている」
実際に彼らのコクピットブロックからでも500人の警備兵士が火星軍で正式採用されている制圧用のサブマシンガンを肩に担いで、堂々と彼等にもわかるように待機していた。
「ちっ・・・なるほどな・・・道理で簡単に入れるわけだ・・・下手なことをすれば一瞬の内に蜂の巣かよ」
「そうだな、後はここには君たち用の補給物資もないからな そもそもお互いの機体の開発条件すらも違っている・・・こちらの物資で補給はできないが・・・無事に帰すことだけは約束できるぞ、なにも起きなければな」
「まあっ……そうでしょうね、私としてもさっさと交渉なり、情報でもいいから話をしたいのよ。そろそろ降りてもいいかしら」
ベルンハルトから会話でマーク自身もウイングの補給の開始と戦闘データのまとめをまた火星に送る為に色々と作業をしていたのだから。
「なにも問題ではないと繰り返し言っているが・・・武器類は機体内において置けよ」
「「了解」」
「チッ わかった」
男性にしてみればこれは不服なのだろうが・・・実際には命を守る為には必要な条件なのだ、こうして三人は戦術機その物である主電源を落として、戦術機の胸のコクピット部分が開くことでようやく表れることができた。
マークも今回の戦闘データのまとめも終わっており、残りは戦闘データを火星に送るだけだったのでその姿を三人の前に現した。
「まだ青年だと・・・しかも強化服すら着ていない」
「なるほど若い声だと思っていたら・・・」
「へーー確かに、こちらの反応を見るのはうってつけの人材かしらね」
三人とも反応はばらばらではあるが、ただ一ついえることは、シュタージュの属している人間にしてみれば、たったの一人でスパイのアジトや人脈などを暴けるのであれば、そいつ自身も使い捨てるのが当たり前であった。
こうして三人は無事にマークの母艦であるベクトラの格納に入り、自らの戦術機からなんとか降りれることになった、このあたりは基本ハンガーの隣についているクレーンか梯子によって下りられるので、三人は梯子を使ってハンガーから降りていく。
マークも自らの機体の最終調整をするためにも整備士達にも後を任せるためにもウイングガンダムのより強化プランを検討するデータを打ち込んで、こちらはハンガーについているクレーンによって降りてくる。
実際に今回の戦いで十分間もバスターライフルをチャージしていたのだ、どこかに無理がかかっている可能性も十分あるために、余計に整備士達にも、この事は報告してから降りているのだ。
こうして戦術機に載っていたパイロット三人とマークは生身で出会いそのまま会議室に向かって歩いていく。
「こうして顔を合わせて話すのは、初めてなので、このまま自分の後に付いてきてください。そこで色々と情報交換や今後の話し合いがあるので」
マークに言われると流石に三人ともなにも言わないが、特に赤毛の男性パイロットだけはなぜか黒髪長い女性に敵意を表した、目でにらみつつ、その後ろには金髪の長い髪の女性が後についてくる。
「まあっ・・・私を憎むのはわかるけど・・・ここではそういうことはやめたほうがいいわよ、ちゃんと隊長を守るのが貴方の仕事でしょう? テオドール少尉殿」
「そうだ・・・テオドール、今はいいが、ついた所でその顔や表情などは止めろ・・・交渉ができないまま私たちは帰らされてしまうぞ」
「ちっ・・・わかっていますよ、隊長様・・・でもこいつだけは・・・シュタージュの連中だけは」
実際にテオドールにしてみれば、この場においてはたとえこいつを殺してもなにも問題はないと考えているが・・・実際にはその通りで有ったりするのだ。
東ドイツのシュタージュのトップはソ連と繋がっている、これは明白の真実である、それと同時に確かに今一緒に来ているシュタージュの隊長にしてもだ、東ドイツの繁栄をもたらす為ならば。
ここで死亡しても問題ではない、逆に相手に政治的取引でそのことを持ちかけて東ドイツが有利になるように交渉するように仕掛けることも出来るのだ。
だからこそ・・・・シュタージュの隊長であるベルハルト少佐を殺してもだ。
「そうね、私もある意味では祖国の思惑によっては、私はここで殺されても仕方がないわ、現に最新鋭機の戦術機をこの戦艦に持ち込んでしまっているから、その点だけをとっても・・・最新鋭機の情報を売った、ために殺されるというシナリオをデッチ上げられるわ・・・でもこの交渉を成功されば話は別よ・・・ 何処の国もまだ開発できていない粒子兵器の一部だろうが技術を手に入れることができれば・・・それは十分すぎるほど祖国に対してのメリットが生まれるのよ」
確かにそうなのだ、実際にベルンハルト以外の戦術機はすでに打ち合わせウイングガンダムがバスターライフルを使った戦場の正確なデータ回収を部下たちに命じて作業を行わせていた。
実際に一部の地面がガラス化しているのだ、どう頑張っても隠せない証拠はいくらでも出てくることになるがそれでもライフルのあのカートリッジだけは見事に消滅していたためにどうしても現場での回収はできなかった、それはべトリクスがシュタージに戻った後に知らされる事であった。
今もシュタージュの戦術機大隊が現場にいる、それを行うために。
元々ベルンハルトは自分にも、そして部隊にもちゃんと保険をかけた上で行動している。
無論アイリスディーナの第666中隊も同じようにやっているが・・・部隊の質も違う上に下手に逆らうと国家反逆罪で部隊ごと処刑させられる可能性が高い、だからこそあくまでも可能性があれば極秘に回収を頼んでいる程度であるために、こちらはあんまり期待をしてはいない。
それに実際にアイリス達が乗っている機体はやはり若干というべきかパイロットと兵器を運用する国側にあわせたチューニングをしている程度の第一世代機の中古であり、この世代の機体は大量に世界中に存在している戦術機のデータであるために情報流失によっての処刑はまずないと隊長だけは踏んでいる。
それにだ、このこの船の中に入った最初の人間を処刑するなんて政治的にも失点があまりにも大きいのだから、だからこそアイリスは堂々としながらこの船の内部を自らの目で見ながら、自らの頭に記憶させていた。
ベルンハルトも同じである、彼女の着ている強化服にもある程度の仕掛けはあるが、それでもカメラ機能などはぎりぎりまではオフにはしない予定である。
隠し撮りがばれた時の東ドイツの政治的な被害を信頼も含めると下手な手は打てないのが実情であった。
それにだ、この三人が無事にあの超弩級戦艦の内部に入れたのを地球側の人工衛衛星でなんとか確認した上にしてみれば・・・使えるならば何処まででも使ってやるという思想と思いが大半をしめていた。
さすがにあれだけの超威力を見せたライフル持ちの戦術機もどきやそれの母艦なのだから。
中には最新鋭機のデータが相手側つまりは【火星軍】と呼べる所に流出するのではないかという懸念があったが・・・そもそもシュタージュが使っている機体はソ連からの渡されたものであるとこの司令室にいる連中は知っていたし。
一方その頃、東ドイツの高官達がいる会議室内では・・・・
「だが相手側にも通信しようにも、相手の通信ナンバーや規格がわからないことでは手を打ちようがないぞ、そのことをわかっているのか? それにだ、君たちは先ほどの通信で一人だといっていたがそれも本当のことだといえるのかね?嘘の情報を我々に与えると事も相手は可能なんだが」
「そうだ、それに確かにシュタージ隊長が部下に命じて、あの粒子兵器が撃ち終わったら出ていた謎物質の回収も順調なのだろう。なにが問題なのかわからないのならば、はっきり言ってやろうか?」
「なにがだ!!!!」
「つまりだ、やつらは堂々と通信で火星軍と名乗った上にだ、機動兵器や軍隊が使っている科学技術力は我々よりも上だということだ、それを認めなければ・・・・われわれは第二次戦争の二の舞になるぞ・・・アメリカがまさか核兵器を作れるとは当事の我々では知ることではなかったはずだろう。たとえそのような情報が入ってきてもだ・・・」
「ぐぬぬぬぬ・・・・確かに・・・我々ここに居るトップはその情報を無視した結果・・・原子爆弾をしかも二発・・・落とされたのだから・・・」
「そうだ・・・だからこそ今は情報がほしいのだ、たとえそれが第666中隊の隊長と問題児だったとしてもな・・・いざとなれば・・・そいつらの隊ごと相手にくれてやればよい・・・・向こう側の通信が確かならばな」
「だがしかし・・・まってくれ・・・なぜ第666中隊なんだ、もっと他にも良い腕のやつらは居るだろうが、それにシュタージュのあの隊長もそうだ・・・」
まだ若いの為に全てを知らないが、それでも・・・ここで発言できているということは実際には未来を約束されたエリート幹部か、またはその子供のどちらかであるが・・・
「残念だが・・・君はまだ若すぎるな・・・確かに腕のいいやつらは居るだろうが、だがそいつらよりもだ、プロパガンダで使って諸外国にも知られている中隊の方が、イザ選ばれたとしても周りが勝手に納得してくれる」
「・・・・・・・・・・それはそうですが・・・」
「君の言わんとしていることもわかるが・・・まずは国連もそうだが・・・他の国とも足並みをそろえなければ成らない・・・今は第二次大戦時のドイツではないのだ、国力も物資もほとんどが諸外国からの輸入でまかなっている我々では・・・な」
実際にその通りなのだから仕方が無い、諸外国から援助が無ければ東ドイツという国は世界地図からとっくの昔に消えていたはずだった、こうして東ドイツのトップ連中の会話が話し合われている最中にも時間は・・・ゆっくりではあるが進んでいく・・・
二十台後半の政治家連中は黙るしかないのが現状であった、ここまで来てしまった以上は現場の三人に交渉を任せるしかないのだ、こうしてほかの戦線でも見られていた、ガンダムと呼ばれる戦術機もどきが母艦へと戻った後の出来事である。
さすがにウイングガンダム一機では支えられる戦線は限られていたからだ、666中隊やシュタージ連中がいる戦線以外もガンダムと呼ばれる機体は五百機以上は確認されていたのだから、中華戦線や欧州戦線やここ東ドイツ戦線でもだ。