新訳・転生マブラヴ オルタネイティヴジェネレーション移設版 作:うさぎたるもの
仮想戦闘シミュレーターを五時間ほど終えてようやく三人ともそれぞれの宛がわれた機体から休憩所で休憩をおこなっていた。
そのためかそのデータを見たケイをはじめとするアストナージを頂点とした整備班のメンバーで三人が動かした後の様々なデータを調べていたのだ。
「ふーーん、なるほどねも確かに三人とも十分にガンダムに乗せる資格はあるね、特に女性二人は指揮官としても十分だよ、ただし男性の方が色々と突撃型のタイプのパイロットだな」
「確かにな、ここまで機体を酷使するほど使うなんて、結構頑丈に作られているガンダムタイプを」
「突撃級相手に足蹴りしたり、ビームサーベルも二刀流、バックパックの方のついているサブアームは結構使われているね、これじゃあ一戦するごとに色々と補給など整備が必要なタイプだな」
など様々な整備士が三人が残した仮装戦闘データを見ているが、結構真剣にパイロットデータを見ていたのだ。流石に三時間も船の中にいるためか、そろそろ戻る準備も必要ではないかと思っていた。
すでに用意している貨物用のシャトルにマークは色々な仕込みをした、さすがにこんな状態でこんな船から戻ってくる、お土産の一つか二つぐらいは用意しないと、せっかくの契約者という存在も消える可能性が高いからだ。
だからこそ休んでいる彼らには話をしている。
「現在あの貨物用のシャトルに君たちが乗ってきた機動兵器三機とこちら側で用意した、モビルスーツ用の武装の一部をお土産として乗せている、だがこれもあくまで契約者としての仕事だ、実物は君たちの国で調べるのはいいがその一部の武装のデータは最初に君たちに紙の資料としてあの貨物用のシャトルに積んでいるから、そのデータをきちんと国連やほかの国々渡すのも仕事の内だとおもってくれ」
「それは・・・契約者としてのテストという形でいいんですね」
「そういう事だ、そしてこのテストで失敗したら、残念だが東ドイツという国は取引が一切できないと思ってくれ、これは地球規模で起きる可能性が高いぞ」
「わかっています」
「・・・・・・・」
そうして、三人がようやく休憩所でマークと色々と話して、一時間がさらに経過する。
「そろそろ時間か・・・」
とマークがつぶやいて、彼らのもとに近づいていくと何やら色々としゃべっている様子がみてとれた。
誰だってこれがテストという事は分かっていたからだ、あのテオドールでさえ何も言わないのは仕方がない、補給が完全に途切れる事をマークに直接言われてしまった、この契約を遂行する事が契約者として初めての仕事ともいえた。
一方で三人も三人が着ている強化服にはガンダムの仮想戦闘データが登録されていた、これは彼女たちのスリーサイズがわからないために通常のパイロットスーツを貸してもいいかわからなかった。
こちらはマークもあえて何も言ってはいなかったが、アイリスもベアトリクスもテストだと言われた後のために、どのようにするのか大体は分かってしまった。
「それにしてもすごいわ、あのような機体が有るなんてしかも戦闘能力は折り紙つき」
「そうね、でもあくまでもガンダムは火星軍が貸してくれる機体よ、下手なことをすれば確実に東ドイツは見限られるわよ」
確かにそうなのだ、アイリスディーナが言っている事は間違いではない、そもそも火星軍にしてみればどの国と交渉してもいいのだ、
今回は戦場にマークが出て、たまたま戦場にいた三人と情報を交換する為にこの船に呼ばれたにすぎない、事実テオドールもそのことを十分に知っていた、だからこそ今も黙ったまま何かを考えていた、そのためか休憩所から出ている彼女らにマークが言葉をかけると。
「そろそろ君たちを地上に帰す準備が出来たから、ついてきてくれ」
「わかった」
「「了解」」
格納庫に休憩所がある為に 貨物用シャトルが準備されている場所に非常に近かった、これはベクトラ級の元々の作られている目的によってこのような作りになっている。
これは宇宙世紀の世界においては宇宙側での地球圏プラットホームという位置づけで開発されていた名残である、地球からの大型貨物やシャトルを一時的にこのベクトラで回収して、それぞれのサイドへと荷物を運ぶ役割を得ていた。
だからこそ可能な施設も色々と整っていた。
「これが君たちが帰るための足だ、そして君達が乗ってきた戦術機の三機はすでに入っているからこのシャトルを使って帰ってくれてかまわないが、その後は東ドイツ側が手順に乗っ取ってこの大型貨物シャトルをバラしてくれよ、そのためのハロを操縦席においているから」
「「「それは・・・・・・・・・・・・・わかった」」」
実際に仕方がないことでもあった、そもそもこの貨物用のシャトルの技術でも地球側にしてみれば十分すぎるほどのオーバーテクノロジーである、三機が丸々入る貨物用のシャトルは地球上ではいまだに作られては居ない よくて二機や一機である。しかも一部とはいえモビルスーツの武装や弾薬が詰め込まれているのだ。
それに、マークが元の世界でやっていたマブラヴオルタ世界で白銀武が来る時間軸においては普通にハイヴ攻略に必要に応じて作られた特殊なシャトルタイプがあるが、今はまだそれは存在はしていない。
プロトタイプ程度は作られてはいるが、それもアメリカが作っている最中であり、極秘中の極秘技術であった、東ドイツ側にこの情報が流れるわけなかった。
そして三人共にシャトルに入り、操縦席に移ると三人が座れるように作られた席と計器類の中央にはハロが埋め込まれており、自動操縦が可能になっていた。これは万が一にも操縦がわからないための処置であったが、三人にしてみれば十分すぎるほどのサポート体制がとられていた。そうしている間にもマークは格納庫についている管制室に移り、貨物シャトルとの通信を開く。
「そのシャトルについている、ハロは自動操縦用です。ただしそちらの認識コードは知らないので、ハロに言えばそちら側の友軍識別用の認識コードを確認するので、安全にそちら側の基地につけるでしょう、では再び会えることを祈って」
「なにからなにまでありがとう、マーク中将」
「あぁ・・・・・・そうだな、次も会えるといいな」
「そうね、私も警察だから、次はだれか別の人がくるかも知れないわよ」
こうして三人が載るシャトルが無事にベクトラから発進していくのを確認したマークは、再びベクトラのビームシールドを張りなおすと、この戦場から4隻のベクトラが離れていく
中華戦線も欧州戦線も同じくベクトラ級が徐々に高度を上げて、大気圏の近くまで上がっていく、しかもこれはわざとゆっくりに上昇していたために、これを各国の衛星も見ていたが、だれもまだ、手はださないままその船団は大気圏を離脱していく、地球の軌道衛星上から離れていく。途中で急遽本来ならばそこにはなにもなかった。そう……地球側の観測結果では何も存在しなかった筈の空間に、突如大量に表れた超大型のシリンダー型の筒状がおおよそで500機以上も一気に現れたのだから
これによって余計に地球側は混乱するしかなかった、本当に火星軍か政府が存在するならば彼らの母艦10隻を観測し続ければ、絶対に母港と呼ばれるところがわかるはずだと思っていたのだから。そう、特にアメリカという国は、だがその予想を全面的に覆してしまった。
またこの船団の性能と母港と呼ばれる筒状の何かを目視で観測した上で、地球上の誰もが火星軍ならびに火星政府は存在するのではないかと確認がとれる程度までは認識された。
だが同時に次に問題が発生した、それは交渉する国家の順番など、各国家の力関係が国連で大きく問題化していたからだ。一方その頃、マークはすでにブリッジに戻って、火星とコロニーに同時に通信を行っていた。
「レビル総司令官にゴップ提督、これが今手に入れた地球の情報です。最も現地の人達の情報とこちらがハックで手に入れた情報は若干違いますが。おおむねはあっていますね」
これは仕方がない、誰だって情報の刷り合わせをするときには、すでにある程度の情報を手に入れてからその情報の真意を探す為にさまざまな方面で集めた情報を一つに纏めた上で情報を精査して行動するのだから。
「しかし、これはなんというか……ここまでひどいとは……なんでマーク殿が我々をスカウトしたのがなんとなくではあるが納得はしている」
所詮は知識や地球の情報をハッキングして得られた情報だけしかない。現地の生の生きた声を、今回はようやく拾えた程度なのだ。だからこそゴップもまた火星軍や政府の幕僚と政治家達と共に頭を抱えるしかなかった。
「ゴップ提督それは仕方が無いことでは? 貴方の政治的手腕は連邦随一であることは歴史が証明していますから。ティターンズ・エゥーゴなど連邦内の紛争にも無視をしたまま、無事に残った貴方の派閥は十分にすごすぎますからね」
事実、ゴップは逆シャアまでは普通に連邦内の最大派閥ではあったことは間違いない。実際にさまざまな連邦内勢力が滅んだのに最後まで生き残った派閥は伊達ではない。
「それはそうだが……しかし第3計画か、我々の世界にもネオ・ジオンが作り出したプルシリーズ計画という似たようなクローン計画があると。十分に注意が必要になるのは仕方がないと思うが……」
「だからこそです、自分が後から呼び出す人達の思考や感情などを読まれてそれを利用されてはたまりません」
確かにマークの言っていることは間違いではない、事実第3計画はこの時期にはすでにスタートしているし、ある程度の成果としていくつかの人造人間が生まれているのだから
「それに寿命で亡くなるなら、せめて地球と月のごたごたが完全に無くなるまでは生きて欲しいのです、自分は確かに人材は呼び出せます。ですが政治家、または軍属としてはまだまだ未熟なのですよ」
確かにそうなのだ、マークは前世を含めても合計で30年も生きていればいい方である。しかも民間人なのだからどう考えても役割が違うのは当たり前であった。
「ふむーー確かに、今回の外交は相手が気づかないことでなんとかぎりぎりの綱渡りだったからな、だからこそ地球圏にこれとロンデニオンコロニー群を、今この瞬間にステルスを解除させたわけか」
「はい」
マークが二人に出した計画書は、新しい要塞とさらに新しいコロニーを地球圏にもって来ることで補給や後々にかかる政治などの拠点にするための考えた計画書であったが、余計に色々と面倒なので【第五計画派閥】をつぶす意味も含めて色々と考えられた計画は最終的には地球の人口の全てをこちら側で作ったコロニーに移民させるという計画も入っているのだ。
いざとなればコロニーに穴をあけてしまえばその借りている国家はコロニー事消滅するというわけでもあったからだ。最もそんなことはしないようにしたいが、非常に有効的な手札であるのは仕方がない。
これは計画初期段階から火星政府と軍で決められている結果でもあった。
「レビルよ・・・これは、確かに問題ではあるが、我々の力を地球の連中に見せるのも必要だと私は考えるがね、仮にも私達がいた地球ではないが、それでも地球を救えるのは違いないだろう」
「確かにな、だがどうする? 人材はルナツーならばワッケイン司令を据え置けばいい。現状の地球圏にあるロンデニオンコロニー群もロンド・ベル隊の拠点だ、部隊の総指揮官であるブライト司令にあとで辞令を含めて色々とやるためにこちら側で改めて通信で呼び出す必要があるが、他の火星軍の本拠地並びに惑星軌道上にいる者達を一部だが呼び出す部隊の人材は色々と考えさせられるな」
今の火星政府はジオン・ネオジオン派閥と連邦軍派閥・ティターンズ派閥・エゥーゴ派閥など結構派閥が多いのだ、これはマークが宇宙世紀の世界を呼び出した結果でもあった。本来ならば死亡していた者達や、病気を持っていた者達もここでは綺麗に治った健康体でよみがえっている。
だからこそ、一部ではギラ・ドーガ系の部隊やサザビーなど一部の人間にしか使えない機体も作っている状態なのだ。無論そのおかげでベクトラ級の建造が早まった、元々ベクトラ級はジオン側ネームシップと連邦系の造船技術を融合された作られた母艦であった。
だからこそスカウトする時に色々とためらったパイロット達が多くいたのは仕方がないことではあった。
ジオン系船舶技術を持つ者達と連邦系船技術を持つ者達にベクトラ級のデータを見せて作らせた、そして当然火星に存在するベクトラ級もジオンカラーの母艦も何隻かは存在している。
それゆえか実質火星の周りに存在する小惑星はさまざまな勢力の要塞タイプが作られているために、地球連邦軍が元々持っていたルナツーと同じ大きさの石っころは簡単に見つけられた上に、結果的には火星の防衛用に宇宙要塞が複数も出来上がっていた。
また同時に幾つかのコロニーも火星の軌道上に幾つか作られていた、これは要塞を作る為に火星の衛星軌道上に無造作に浮かんでいる小惑星の幾つかを整理すると、当然今までアステロイドベルト地帯であった場所が開けたスペースになる。
それと同時にミノフスキー粒子によってデブリはその場にとどまり続けるという変な空間が生まれてしまったために簡単にコロニーなどを製作できたのだが・・・
「以上が、自分が呼び出す人材のリストですが・・・・・・どうでしょうか?」
「このリストはなるほど確かに連邦軍でまともな軍人、軍属達が多いな一部ティターンズやエゥーゴのメンバーも含まれてはいるが」
「はい・・・流石に地球の契約者達の連中にMSの操縦などを教え込むと同時に実戦部隊が必要と考えますと、この辺が妥当だと考えます」
実際にガンダムやモビルスーツを貸し出すとしてもだ、操縦技術がなければ意味がない。また整備技術も同じであった。どのみち地球側の人材を育てる必要があるのだから。
「では機体はどうするのかね流石に最新鋭機は駄目だと思うが」
「それはやはり訓練は地球連邦軍に習ってザク、ジムシリーズとガンタンクシリーズ・ガンキャノンシリーズが中心となりますが、一先ずは、ジムトレーナーとザクトレーナーのMSの動かし方を学んでほしいと考えています」
確かにジムシリーズとザクシリーズの2機種は優秀なのだ、後にジェガンシリーズまで作られるまで連邦軍を支えた量産型MS機である。これはジェガンの基礎技術にザクシリーズ、つまりはジオン系の技術が使われた結果でもあったからだ。
「連邦と同じにするわけか、当然ハイローミックス機か」
「はい、そこはノウハウが一番ある地球連邦軍の伝統にのっとって、練習機でモビルスーツの動かす訓練を実質するつもりです」
「レビルよ、いいのではないのかね、所詮第一世代機だ、しかもほとんどがV作戦で生まれた機体である以上。当然モンキーモデルで作るつもりだが、反乱の可能性も含めてのこれだ」
「確かにこれならば問題は有るまい、だが今から人材の呼び出しとならびに機体と戦艦の作成でどうしてもそちらに送るのは一週間程度はかかるぞ、それは覚悟してもらう必要があるが、問題は無いだろうな」
「はい、そこは問題はないです、どの道ルナツーもMSも艦艇なども作れますからこちらで作るということも考えても問題ではないと思いますが」
「そうだな、それを含めての一週間だ、流石に機体データがある分作りやすいことは作りやすいが、それでも時間は多少かかるぞ」
それは仕方がないのだ、実質ノウハウがある戦艦作りでも十分な時間が必要なのだが。
それを一週間でできるというのはマブラヴ世界の住人が聞けば驚きを通り越して製造スピードが異常すぎると誰もが思うだろう、だがこれが火星の実情なのだから仕方がない、こうして、マークは火星から呼び出す人材をリストアップした上で合流する部隊と編成にブライト達上層部とともに話をするのだか、それはまたこの時ではない、もう少し先のお話である。
そして何よりもスカウトシステムでマークが呼び出した人材のほとんどは、人工生命体「クローニングされた」状態で現れるのは仕方がないことだ。そうしないと色々と大変なことになるからだ。ただしクローン体では子供ができないとかそんなことはない、普通に子供もできるし何よりも寿命でちゃんと死ぬこともできる一般的な体でしかないのだから。
そして部隊を作り地球に向かってルナツー要塞は地球圏に存在しているロンド・ベル隊の総本部があるコロニー群に向けて補給物資などを積んて要塞ごと地球へ移動を開始していく、当然だがルナツー要塞の住民は普通に五万人はいる、だからこそ色々と食べ物系が中心となって物資が運ばれている。
地球圏につけば補充要因としてとロンデニオンコロニー群と合流した上で休憩が取れるようになるのだから、ちなみにだが原作再現と同じようにコロニーは最大で普通に人々が生活できる場所が作られているのだが、どうしても5千人しか収容はできないようになっているのだ、これでも、まだマシな方である。
それになにも問題だらけではない、そもそもの話に10隻のベクトラ級はあくまでも地球側の勢力になめられない為だけに作られた船団だ、ルナツーが来ればドックに10隻が入り、3隻だけ運用していくということが決められていた。
大量のМSを動かすにはそれ相応の物資がいるからだ。あとはコロニー防衛用の艦隊司令部の旗艦として4隻は必要なのだから。
そして残りの3隻は地球圏のプラットホームとして運用することが決まっている、月から地球へハイヴが落とされるのはこの一年間の間で、かなりの数が確認されている。
つまり地球へハイヴを落とさせないように、地球の衛星軌道上にベクトラ級とラーカイラム級とクラップ級から連なる50隻の艦艇で【第一機動艦隊】を作り、【第二機動艦隊】【第三機動艦隊】に分けて、地球の衛星軌道上から月以外からも飛んでくるハイヴを打ち落として【ハイヴから地球】を守る役目を担っていた。
この役目は主にティターンズ派閥に属している者達とエゥーゴ派閥に属している者達で守る予定であった。
元々は同じ連邦軍で生まれた派閥なのだ、地球を守るという1点においては同意してくれるために、このような艦編成になっていたりする。