新訳・転生マブラヴ オルタネイティヴジェネレーション移設版 作:うさぎたるもの
1984年 7月20日 佐渡島のMS訓練場の会議室でロンド・ベル隊所属のマーク中将から呼び出しを受けた契約者のメンバーが集まってた頃より一か月ほど前、
6月25日のアメリカ合衆国ではマクダエル・ドグラム社のF-15C イーグルがアメリカ軍すべてに量産配備されていた、元々はF-4更新機として開発され遠近共に高い対BETA戦性能を誇る汎用第2世代戦術機として本来ならば世界各国で採用される予定ではあったが、火星政府が火星軍に作らせたモビルスーツの機体性能等を調べると第二世代型の戦術機の武装程度ではモビルスーツの装甲にかすり傷をつける程度でしかないのだから。
だからこそ各国にうる予定の戦術機業界もまずはアメリカ本土のみに新型戦術機の配備を完了させているのは仕方がない、
だが今回の火星軍主体のハイヴ攻略作戦においては戦術機の数が圧倒的に足りないのだ、また後続戦闘能力も何もかも足りない状態であった。
実際に世界中に配備する為に大量生産はしていたが、何処の国もMSの技術の解析に力を入れているために、現場での殆どの国はいまだに第一世代型の戦術機の改造機が多く出回っていた。
確かにアメリカの生産力はすごいが、それでも戦術機イーグルの生産量は一ヶ月通して、たったの100機しか作れないのだ。
これはアメリカが第一世代機を作るのに多くの力を回している為に、新型機は作ったとしても売れるとは限らないのは当たり前であった。
だからこそ10月の中旬頃のハイヴ攻略にある程度の数をまとめて第二世代型戦術機を運用することで戦場での実績を残そうという魂胆でもあった。
「わかっているだろうが、わが社の最新鋭機の戦術機もハイヴ攻略戦に出すしかない、どんな犠牲も払っても、ハイヴを攻略した戦術機というブランドをてにいれないと わが社は」
「わかっておりますが・・・今までのように国連側に賄賂等を送って、作戦に干渉するというのは無理です、火星軍は火星政府の下に存在組織です、我々地球側が下手に干渉してしまえば、契約者達の契約内容に触れかねません」
「ちっ・・・・・いまいましい火星との契約だ」
なんだかんだで、アメリカ軍も政府も第二世代型の戦術機の強さを見せるための戦場を欲しがっていたのは仕方がない、第一世代型の戦術機は本当によく売れたのだ。
重装甲でありながらある程度の生存性がある戦術機なのだ、おまけに大量の戦場で使われている信用性も信頼性もある戦術機なのだ、新型戦術機をアメリカが作った最新機を他国が使いたいと言ってもその国の特性に合わせる仕様でやはり時間もかかったりする。
だからこそ各国は独自に第一世代型の戦術機を開発用ベース機にして色々と自国の特性に合わせて色々とカスタマイズ機や第一世代型より性能が強いが第二世代機ではない1・5世代型などが多く作られることになっている。
ベルンハルト機は後者の1・5世代機になる、バラライカはカスタマイズ機の部類になるのだ。
そのようなこともありソ連側も同じくMFPTI計画始動したのだ。
これは第二世代型と呼ばれているが【MiG-23/27】の失敗を挽回すべく、米国のATSF計画に対抗する多機能前線戦術機計画(MFPTI=МФПТИ)が開始していた、火星軍のガンダムやモビルスーツの力を恐れた上層部が開発部に命じたのだ、第3計画によって作られた子供達が乗る特別な戦術機の開発もスタートしていた。
むしろこっち側がソ連として本命といえたのだ、確かに第3計画の作られた子供達の高い能力を秘めているが、それを戦場に出せるほどの安全な戦術機はまだソ連側には存在はしていなかったから。
だからこそモビルスーツガンキャノンの技術を解体した上でそれを出来うる限り詰め込んだ特殊機を作ろうといえるのだから恐ろしいとさえいえたのだ。
「ええいまたか・・・また失敗機が増えたのではないか? 同士よ、実験体が生存できる上に戦力化の戦術機の開発はわが党の・・・いいやソ連という国の命運をかけているプロジェクトだ!!!」
「わかっていますが・・・特殊な戦術機の開発は余計に時間がかかるんです、いくらベースが最新機で有ろう共です、そのベース機をただ発展させるだけならば我々もできますが、モビルスーツなんて火星側が作っている機動兵器の技術を応用して作るなんて無理ですよ、あと5年はかかります、下手すれば10年の長い開発スパンが必要です」
「なんだと・・・わが党の技術力はあのアメリカと同等かそれ以上なんだぞ・・・それなのに10年はかかるだと・・貴様まさか・・・資本主義者か・・・」
「なんでそうなるんですか? いいですか技術は日々の蓄積です、ガンキャノンやガンタンクという支援機を手に入れて解体したはいいが、装甲素材のチタン系素材を作り出す技術だって我々にはないんですよ、戦術機の装甲と同じ手あれば、新型機のアップデート機でごまかせますが・・・それでは上層部は納得しないんでしょう」
「当たり前だーーー欠陥機を直した程度でソ連の技術力を世界中に見せるなんてことができるか? いいから早く機体をつくれよいいな」
「無茶だ・・無茶苦茶だ・・・ただでさえ欠陥機のアップデート機を作らなきゃいけないんだそ・・・上層部はなにを考えているんだ・・・全く」
こんな会話をソ連側の上層部の軍人と技術者達は常に行っていた、そもそもこの計画で作られる戦術機は表の戦術機部隊用の開発でもあるのだ、おおびらに開発部の予算を表から抜き取って本命を隠す為のダミー計画は計画を遂行する一部の人間しか伝わっていない真実であった。
故に大量に予算を使えるが、それで弱い戦術機・・・欠陥機を本気で手直ししないままで騙しでやりくりするのは無理があるのだから
火星政府が売りに題してガンキャノンとガンタンクの2種類だけでも支援砲撃機とは優秀すぎたのだ、なんせ戦術機のパイロットに落ちた兵士達でも簡単に動かせるのだから。
つまり今のころ戦術機の利点は空を自由に飛び回れることでしかない、ただし火星軍が使っているゲタの性能を見ている各国の軍隊や上層部にしてみれば空飛ぶ母艦や契約者の船を落とすか鹵獲するにはやはりある程度の性能を有した戦術機部隊の運用が必須だと考えていた。
そのような一部戦後を見据えた動きを各国がしながら、人類は初めてのハイヴ攻略戦に向けて着々と準備を続けていたのだ。
そして時間は1984年 7月25日、8月の火星と地球側の国連会議まで、契約者達も佐渡島で休養を取りつつ、各国の契約者達が入り乱れる中でもしっかり自らの腕やある程度の連携を仕上げていた。
あのハイヴ攻略するという宣言から五日ほどしかたってはいないがそれでも佐渡島要塞の大食堂や大会議室やシミュレーション室では今まで以上の活気がそこにはあった同時に色々と厄介事があるはずか、それが一切ないのだから不思議に思う連中もいたが、
食堂で休憩をしている篁は目の前の光景を見て、驚くしかないのだから。
「やはり・・・・マーク中将閣下の狙いはこれか、ソ連とアメリカのチームが合同で訓練をする日が来るとはな、東ドイツと西ドイツも同じか」
日本人チームの一人である篁チームもまた別の国と他の国と合同でチーム等を組んで自らの腕を鍛えていたのだから、気づかない方がおかしいのだ。
無論契約者達の中でも元の国がすでになく亡命国家になったり、一部の国と同盟を組んだり属国の様な扱いになった国々の契約者達がこの場にいるが。
ここではケンカはほぼない、また一部の国の契約者達が実質支配している国や亡命国家の契約者達にいじめまくるという事もすでにない、そのような性格や人格が破綻している連中達は最初から契約者の制度によって一部弾かれたり、弾かれなかったりする。
テオドールの妹であるリィズも本来ならば契約者になってないな人物である、性格や人格が最初から壊れていたからだ、だが【最初の契約者】の一人の妹という事で、人質や国によって何かしらの枷がくわえられるという事で、契約者の一人になっている人間もいるが、そいつらはちゃんと契約者になる時点で契約書と一緒に理由も言われており。
問題とかが起きれば自動的に問題が起きた契約者全てが契約を打ち切られて祖国に戻されるという相当なリスクを負っているのだから、だからこそリィズは元シュタージの職場でやっていたハニトラ系も色々なことも封印して純粋にパイロットの腕を上げてたのだ。
「よっ・・・篁・・・お前も気づいたようだな、マーク中将閣下のやり方を・・・・いやらしいやり方ではあるが高い成果が色々な場所出ているぞ」
「やはりか・・・我ら日本人は和の生活は慣れているが・・・海外の国々は基本自国のパイロット同時の連携しかやっていないからな」
実際にBETA大戦では自国と国連軍の力を合わせてなんとか防衛線を構築していたのが、当たり前であった、つまり日本もそれはあたり前であった、近衛部隊や帝国軍を大陸に派遣なんてとんでもないと言われる時代なのだ。
後方国家の国々の契約者は特にこの系統が多くいたが、どのみちトルネードガンダムを乗せたトロイホース級で最前線で何度も戦えば、いやでもその考えは変更するしかないのだ。
ただしあくまでも考えを変更するだけで、下手すれば高性能モビルスーツのおかけで簡単にBETA群を倒せることからも、上から発言する契約者も中にはいる。
それがたったの五日でその考えを言う連中がほぼ消え去ったのだ。
「当たり前だが・・・ハイヴ攻略戦だ・・・しかもだ確実に勝てるハイヴ攻略戦だ・・・勝てば自国の英雄どころではない、人類の英雄と言われるほどの称号が得られる戦いだ・・・席は少ない、篁あとは分かるな」
「大体な、分からない契約者達も何にはいるが、ハイヴの攻略戦の席もある程度はマーク中将閣下がすでに決めているだろうな」
「だろうな・・・こんな事を考える方が・・・決めてない方がおかしいだろうな」
「やはり・・・二十位の席は埋められていると考えて行動した方がいいな」
「そうだろうな・・・最初の契約者達をつれていかない理由はないからな、火星政府も軍隊もだ」
「そうだな、お前もこんな時期に日本に向かうとか・・・わかっているのか・・・それがどんな意味を持つのかは」
「わかっているが、ここでは言えないことだ」
「わかった行って来い親友」
「ああ、お前の嫁と娘は俺が命を懸けてもまってやる、だから無理はするなよ」
「わかっているさ、だが親友が日本にいてくれるからこそ俺は頑張れるんだ、そこは分かってくれるだろう」
「ではな」
「達者でな」
こうして【契約者巌谷 榮二】はこの時期に日本にわたり、しばらくの間火星の契約者という側面と日本の戦術機開発者兼テストパイロットとして日本で活躍をすることとなる。
後に日本の国産化を決めた試合1986年に北海道・矢臼別演習場で実施された模擬戦で当時の最新鋭機であるアメリカ軍のF-15C「イーグル」を相手に「瑞鶴」で勝利したほどの腕前で【国産戦術機開発の礎を築いた伝説の開発衛士】としても名高い名声を貰うことになるが。
本人曰くトルネードガンダムよりも反応速度があまりにも遅すぎたらしいとぼやく姿が試合後の強化服で言っていたのを目撃した整備兵が多くいたという伝説も残している。
こうして八月までそれぞれの事情を抱えた契約者達は佐渡島要塞でその腕をさらに鍛えまた連携等を取れるようになっていく。