新訳・転生マブラヴ オルタネイティヴジェネレーション移設版 作:うさぎたるもの
まちがっていたらすみません
八月二十日 地球上ではとあるハイヴを火星軍が主力として攻略するために、さまざまな地球の勢力が、自らの国家などが、自国で開発した第一世代機の改修機やカスタム機そして第二世代型と言える戦術機の三十機程度の部隊を出す予定であった。
だがアメリカだけは話は違っていた、元々第二世代型戦術機イーグルを開発して、それを各国に売りに出す計画が火星政府の下に存在する火星軍の圧倒的な軍事力等を見てあきらめるしかなかったのが本音である。
実際に日本には日米同盟の事もあり、無理やりイーグルを売りつけるという方法を企画立案の中身を考えている最中で有ったのだ。
それに火星軍が売っている61式戦車とアメリカ軍が売りに出している戦車では圧倒的な性能差で61式戦車が有利なのだ、流石に戦術機大隊相手にするは無理だったようだが。
それでも61式戦車を12両も並べてレーダーリンクで一斉砲撃すれば同じ数の戦術機ではギリギリの勝利でしかなかった。
ガンタンクとガンキャノンでは第二世代型戦術機を1ダース以上を用意しても無駄であると分かっていた、そもそも装甲の硬さによって守られているコクピットブロック周辺をどうやっても戦術機の持ち武器程度手は破壊できないのだ。
同じモビルスーツ用に武装であればヒートサーベルやヒートホークなどで接近戦で倒せるが、射撃戦用でくくるとしたら、アメリカ政府が威信をかけて軍と企業に作らせた第二世代型の戦術機イーグルでは無謀すぎると判断された。
「当たり前です・・・イーグルはあくまでも移動しつつ攻撃ができる程度の戦術機です、モビルスーツに乗っている連中の多くは元戦術機のパイロットですが、特にガンキャノンとガンタンクの総合リンク状態で撃たれる火力と射程の長さはわが軍の戦艦や巡洋艦に匹敵するほど正確な砲撃を飛ばせるんです」
「だから・・・それを上回る戦術機の開発が我々アメリカ軍には必須なのはわかるだろうが、あの戦術空母計画もいいが、あれはテストパイロット達がどうなったが、君達でもわかるだろう」
「あれは・・まだ制御系のプログラムがうまくいかないだけです、実際にカタログスペックでは・・・火星軍が契約者達に貸しているトルネードガンダムよりは性能は上です」
「もっとそれはアメリカ軍が使えると判断したらだ、3名以上のテストパイロット達をあんな状態にした、君たちの戦術空母計画はいずれはなくなるだろうな」
「だから絶対にそうはなりませんよ・・・仮想敵はBETAではなく今はどの国も火星軍が相手なんですよ」
「だがそれは分かっているが・・・だからと言って、今のBETA大戦で我らアメリカ軍が一つでもあるハイヴを自国のみで攻略しなければ・・・国際的にも国内的にもこれ以上火星派閥なる組織はいらないのだよ」
「・・・・・・・・・・・ええ・・・だからこそ元・・・第五派閥トップの・・・トラップ社長様が直々にこんな辺鄙な片田舎に来ているんですからね」
実際にトラップ社長と呼ばれた男性は白人であり、アメリカの主要な土地やビルなど経営や転売名で巨万の富や力を得ている男である、この白人の男性は自らの資金力のおかげで、様々な派閥にある程度の資金を支援しているのだ、その為かアメリカの三分の1の総資産を有しているのではないかと言われるほどの大富豪でもある。
ビジネスチャンスには自ら飛び込んでいくほど、積極的に行動するのだ、今次BETA大戦も軍関係者や技術者達に積極的に協力しているために、新しい新型爆弾の開発の協力も行っていた。
「それに見ろ新型爆弾の説明を・・・いいじゃないか・・・我が国以外は重力異変で済めない土地が増えるという事は・・・住める土地を持っているわが社や地主の奴らが喜びそうな話ではないか・・・ソ連を永久的に人が住めない土地にしてしまえば・・・米ソ冷戦と言われる戦いは2度と起きないだろう・・・結局は国力がものをいう時代がくるのだ」
実際にこのような最新鋭の軍事機密情報を入手できる地位にいる男がトラップという白人男性でもあった、ではなぜわざわざこんなアメリカの片田舎のアメリカ軍の実験基地にこの男性が来たのは簡単であった、いち早くこの爆弾を作るためにはこの目の前にいる技術者をこの戦術空母計画から引き抜く必要があったのだから。
「だから私が来たのだよ・・・へリック技術者よ・・・君のもつ 天才的な技術力があれば3年後とは言わずに1年後にこの新型爆弾が開発できるだろうな・・・そうすれば国連の名のもとにハイヴにこの新型爆弾を落として、アメリカ軍と国連軍がそのハイヴを攻略してしまえば・・・アメリカ軍に逆らう者達はいなくなるのだ」
「けっ・・・・・・だからってあんたのスカウトに乗りませんよ・・・人が住めないほど土地を汚染する新型爆弾なんていらないだろうが・・・現に火星軍は核兵器も使っていないのに、アンバール地方以外にもBETA群に襲われてそのままハイヴになりそうな場所を未然に防いでいるんだぜ、それにこの解体中の61戦車やガンタンクやガンキャノンも実弾しか打てないが、それでも十分な性能だ・・・アメリカの全ての技術者達が今は必死にこれの解体と解析の最中に、そんな新型爆弾なんてものに手を出すバカはいませんよ」
へリックの言って事はなにも間違いではない、火星軍の力を借りて地球の国家群や組織等は対BETA大戦の終結に終わりが近づいてきているのがわかりきっていたからだ。
火星軍の空飛ぶ母艦や地上と海を走るホバー走行の陸上戦艦シリーズ、そして宇宙に地球の惑星軌道上に存在する火星軍の地球を守るために用意された惑星軌道艦隊合計で150隻がいるために月から地球に目指してくるすべてのハイヴユニットは全て艦隊によって迎撃されて地球へ落ちては来ないことが、へリックでさえ知っている情報で有った。
つまり、そんな化物艦隊が地球の衛星軌道に居座っている時点で、どのように新型爆弾をハイヴにめがけて落とすというのだろうが?
そのへんはトラップは知ったことではない、ただ単に新型爆弾の性能とその技術に彼は投資するだけなのだから。
先をみる能力はトラップには確かにあるが、同時にそれはあくまでもこのアメリカという国内限定の話でしかないのだ、他国でしかも制空権も火星側に取られている状態で、宇宙から落とすとしても、スペースシャトルで打ち上げるのはいいかもしれないが、その中身を確実に火星軍が臨検する可能性をトラップは考えてはいなかった。
普通に考えれば、いきなり地球から宇宙空間に上がってくるスペースシャトルに疑問を持つ人間はあたり前だが出る、しかも軍事衛星を修理しないどころか、おかしな行動をとっているとなれば・・・火星軍は確実に臨検&拿捕する位はあたり前である。
アメリカ軍の内部でも実際に新型爆弾を開発しても、それをどのように戦場までもっていくのか? 新型爆弾の搭載する飛行機もいるのではないかという意見まである。
第二世代型の戦術機に持たせようとしても、そもそも初期型の新型爆弾の大きさと重さは大体リトルボーイと呼ばれる核爆弾と同じであるとデータなどからも出ていたのだ。
これは実際にG元素を使った新型爆弾なのだ、それをうまく爆発させるには核兵器よりより緻密で正確な演算能力などが必須であった、しかも初期型なのだ、爆発の際のデータが必須という事もあり、最低限の大きさがいまだにわからないのが新型爆弾でもあった。
「君の言いたいこは分かるがね、だが君の技術力が必要なんだよ・・・まぁ、いいさ、君が私のスカウトに応じなかったことを10月にわかるようになるさ、どうせ火星軍がハイヴを攻略なんてできないと踏んでいるからな あははははは」
こうして笑いながらトラップ社長は自らの護衛と共に基地の外に止めている高級車に乗ってそのまま帰っていく、そしてそれを見ながらへリックは黙りながらも、黙々と自らの作業に戻っていく。
『ばかが・・・やはり所詮は土地ころがしで築いただけの男か・・・世界を見据えてないな、確かにアメリカ一強の時代では国連側にあんたの協力者はたくさんいたさ、だがな火星軍の兵器の解体と解析を進めている上の連中はバカな爆弾の開発なんて興味はないさ・・・本命はこいつだろうな』
実際にアメリカ軍のトップ連中が考えているのは、戦術機を空母化したこの巨体にガンキャノンやガンタンクや火星軍の技術を解析して、投入することで今BETA大戦で地上の支配者と言われている【ライノサラス】と呼ばれる火星軍が戦場に投入した巨大な兵器を超える兵器を作り出すことであったのだ。
「ライノサラスか・・・・・・ホバー機能に巨砲といえる粒子兵器か・・・・こいつコンセプトは似ているが・・・向こうは試作機じゃない・・・限定量産型の兵器だ・・しかもだ戦場でしっかりとコンバートされていやがる・・・たった一射するだけで十万を超すBETAの群を消滅させるだけのエネルギーをどうやって確保しやがる・・・しかもあれは指揮車としても使えると火星軍が宣伝までしやがった」
実際に技術者のへリックはライノサラスの活躍を戦場で一度は目にした戦場に出たことがある技術者でもあったが、言ってみれば上がライノサラスと同じコンセプトを持っている戦術機空母の開発中の技術者達の一部を戦場に送り込むという方が、ある意味ではおかしかったりするが。
だが、技術者達が自らの目で見てそれで感じた違和感やなにかは流石に火星政府も契約の対象には入れてはいなかった、目で見て考えた程度ではわからない技術が多いからだ。
これでライノラスに乗り込んで技術を盗もうとしたら・・・その国は火星側の支援や契約者達も一気に失う事にはなった、だからこそライノサラスが戦場で戦っている映像は火星側が意図的にすべての国CМや配布した戦場の映像をそれぞれの国のトップや軍人や技術者達の多くが見て、驚きを隠せなかった存在であるのだ。
「絶対にこの欠陥機を・・・・作り直してアメリカ軍の・・・軍の・・・」
こうしてへリックはまだ解体や解析が途中のガンキャノンとガンタンクを徹底的に調べるために技術者のチームの中に入っていく。
本来ならばこの欠陥機と呼ばれる代物は後に第四計画で作られる予定の00ユニット専用機であるスサノウになる予定ではあったが、この時代では予算が打ち切られるどころか、どの国も火星軍が使っていた、ライノサラスのような超兵器を持ちたいと思って一部の軍部や技術者達は必死に作ることになる。
それが日本帝国では武者ガンダム系列と呼ばれたり、アメリカ軍では・・・ルシファーと呼ばれる超兵器のひな型機や新技術につながる旧技術の誕生がこの頃から生まれるようになっていく。