新訳・転生マブラヴ オルタネイティヴジェネレーション移設版   作:うさぎたるもの

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新年あけましておめでとうございます 


すみません色々とありましてかなり投稿が遅れました、


今回はアメリカ側で色々と動きがあります。


ルシファー計画始動

全高は戦術機の約6.5倍(130m超)と非常に巨大である。

アメリカで1975年に始まったHI-MAERF計画が生み出した、戦略航空機動要塞の試作2号機。

オルタネイティヴ計画内部ではWS-110Aと呼称されている。

 

今ではアメリカ軍の内部では名称は正確にはXG-70b仮となっているは皮肉でしかない。

実際に二年前から反トラップ社長の派閥やこの計画を主導していた会社や整備士や科学者達がなんとか自国のみの技術革新でやろうとしていたが。

 

トラップ社長の派閥の多くがG弾【新型爆弾】の影響をはっきりと火星政府によって世界中にばれてしまった以上は、第五計画の内容の変更に合わせた結果。

 

 

戦略航空機動要塞再設計及び戦力化計画通称【ルシファー計画】が本格始動したのだ。

 

主に火星軍が地上に使っているライノサラス級と呼ばれる陸上砲撃兵器と浮遊射撃兵器と呼ばれているアプサラスの二つの切り札を見てしまったアメリカ政府と軍隊にしてみれば。

 

自分達が一度失敗兵器と呼んでいた超兵器の完成形であり、火星軍が作り上げた量産兵器が対BETA大戦においては圧倒的な戦果をだしているのだ。

 

 

その為かアメリカ軍も政府も失敗作と呼んでいた兵器を何とかして開発してアメリカもそのぐらいの兵器は開発できる実力があると火星やほかの国々対して開発力を示さないと、のちの戦後になればアメリカという国はどうなるか。

 

アメリカ軍の上層部や政府上層府もなんとかする必要があるのだ。だが既に【WS-110A型機】は【戦略宇宙機動要塞】として三機ある内二機はすでに再開発中であり、本命といえるほど宇宙機として二機が仕上がった後に様々な実験データを取った時こそ、残りの一機である、WS-110A型機をさらにバージョンアップした機体で月の奪還を目論んでいるのが、元第五計画の一派の連中である。

 

 

それに対して今回動いている派閥は同じ派閥であるが、こちらは地上のハイヴを攻撃するために作られたWS-110A型機の本来の使い方をする派閥である。

 

 

だからこそか、秘匿エリアといえるエリア51と言われる最高軍事エリアでは、WS-110A型機を六機新たに新規製造していたのだ。

 

「やはりか・・・・量産型ガンキャノン十機と量産型ガンタンク十機の突然の配置換え・・・しかもあのエリア51だと・・・」

 

 

「はいそうです、我々と同じ派閥で今では宇宙用にWS-110A型機を再設計している最中であるのにも関わらず、何名かの技術者達と設計者達がやはり軍上層部・・・通称ペンタゴンとアメリカ合衆国のホワイトハウス経緯の命令書が届いています」

 

 

「チッ・・・・・あいつら・・・・・・戦術機部隊の被害の大きさをハイヴ攻略作戦のシュミレーション結果で知ったからっと言って・・・・やり方を変えやがった」

 

 

この二人は最古組であり、元々このWS-110A型機の開発計画の初期段階からいた猛者である、ほかの派閥から新型爆弾開発や新型戦術機開発に引き抜かれた技術者仲間もいたが、だが最後まで抵抗してなんとか開発した結果はあのパイロットがスープになったのだから。ある意味では悲惨であり同時に悲劇でもあった。

 

 

つまり二人はWS-110A型機の開発計画の主任にあの悲劇が起きた後にプロジェクトメンバーリーダーに開発会社と軍関係者によって命令されてリーダーになった男達である。

 

 

つまり最後までほぼ凍結されたプロジェクトの責任を取れと言う感じで有ったが、実際にそうなる予定で有ったが、火星軍の登場と火星軍が持っていたライノサラスやアプサラスと超ド級の砲撃や戦艦によって難攻不落とされたハイヴが陥落したことで、WS-110A型機が再び日の目を見たのだから、人生は何が起きるかわからないのだ。

 

「だめですね、命令書は偽造ではなくて本物です・・・・トラップ一派の殆どが我々かそれとも新たなオルタ5計画派閥になっているために、このような命令書が送られてきているようです」

 

 

そういうとサブリーダーが手に入れた一部の者達への転属が書かれた命令書をプロジェクトリーダーに見せていたのだ。

 

 

「畜生が・・・・・あいつら・・・・我々がせっかく火星軍の技術で多少は使えるようになった、WS-110A型機の今までのデータすらもよこせと、この命令書には書いてあるぞ!!!!!」

 

ドン!!!!!!!!!!!!

 

プロジャクトリーダーが悔しそうに自らの拳を机にたたきつける音であるが、それをだれもが咎める必要はなかった、折角日の目を見たプロジェクトの成果ほぼ全てを勝手に命令書一つで奪われるのだから、誰だっていらだちを隠せないでいた。

 

またそうである言い切るとプロジェクトリーダーの彼はいらだちを覚えながらもきちんとした命令書である上とアメリカ合衆国という国を相手にする事は誰だってわかりきっていた。

 

またこのプロジェクトは極秘とはいえ、大量のアメリカの資産と物資を使って軍と政府の承認によってきめられていたのだ。

 

たかだが1軍事企業のプロジェクトリーダーの彼らだけでは圧倒的な権力差と軍事力の差は覆されなかった、しかも今はBETA大戦中である。

 

 

確かに平和の時では政府も軍隊も民間企業の顔色を疑うが、だが今は戦時であり、少しでも優秀な技術力や軍事力が少しでも必要な時であるのだ。

 

つまりだ、結果的にはこの命令書の命令は無事に実行されるしかなかったのだ、後にこの今までの改良済みのデータ込みでWS-110A型機の開発データも設計データも全て政府によって回収されることになる。

 

アメリカ政府も軍隊も焦っているのだ、なんせ戦後の事を考えれば、確実にアメリカの実力を世界中に知らしめないといけないからだ。

 

こうして、無事に配置換えになったガンキャノンとガンタンクはそのままエリア51に配置された後は、そのまま全機解体させられることになる

 

当たり前だが、今までの報告書や接収した、WS-110A型機のデータを全て新規設計と開発によって、新しいWS-110A型機の機体を通常の3倍の大きさで無事に4機を完成する予定である。

 

実際に今は完全に量産型ガンキャノン十機と量産型ガンタンク十機の合計二十機を慎重にしかも確実にエリア51でばらしている最中である。

 

 

 

「ようやくきたけどさ・・・・・・なんだよ・・・タンク型にもチタン合金製の装甲だぜ、流石は火星軍様様だぜ」

 

 

そういいつつ、無駄口を他叩きながら、しっかりと自らの仕事をきちんとしている時点で有能の整備士達である。

 

「だけどよ・・・これほどの高性能品だぜ、ただのタンク型にここまでの性能のコンピューターや精密射撃補正を積んでいるぞ」

 

 

実際にこのマブラヴの世界では、後方からの射撃は基本的に戦艦や要塞砲など、固定砲台で大量の砲弾を戦場に向かってばらまくだけである、なんたって数だけはいるBETAだ、一万以上の軍勢に好き勝手に砲撃しても基本的にどの種にも当たる可能性が存在するからだ。

 

 

戦車も同じである、基本的に量産型であり、ここまで高性能品をのせる必要はほほぼないからだ。戦車は正面から大量の砲撃をBETAに対してぶち込むだけであり、囮役が今の戦車や固定砲台にいえる存在であった。

 

 

逆にガンキャノン型はアメリカ軍も整備士達もなんとか理解できる代物である。

 

「けど・・・・・・・このガンキャノンという機体もここまで射撃特化にするなんてよ、戦術機でもタンクキラーは存在するけど、それとコンセプトは一緒だけど・・・」

 

 

「あああタンクキラーよりも生存率は上だな、中距離型と聞いてるが、射程距離はどの戦術機よりも上だぜ、流石にタンク型よりも射程は短いが・・・」

 

 

「ああそうだな、このエリア51の施設全てのエリア地域をたった一機のガンキャノンのレーダー半径内だぜ」

 

 

「・・・・・・・・・・・本当にな、俺なんてこの前フロリダの小さな軍事基地にいたんだけど、いきなり上から通達がきてよ、正式な命令書だからよ、最新鋭機を扱っているここへ来たけどな、まさかこんな代物をいじれるとはな」

 

 

実際に彼らは、今は火星軍から買った一機を確実に整備士達が火星軍が用意した整備の手引書を見ながら、ゆっくりとガンタンクの装甲と両腕のガトリング部分をねじ一本に至るまでばらしている最中である。

 

 

本当にすぐに手に入る機体とは違いガンタンクとガンキャノンの二機はあくまでも火星政府が売っている商品ではあるが、それでも簡単に手に入る機体ではない、それを新品の二十機を新たに作るWS-110A型機用にほぼすべての部品やパーツを流用する予定であるのだから、慎重すぎるばらしは仕方がないことでもある。

 

 

そうして一か月がなんとか過ぎると、ガンキャノンもガンタンクもすべてのフレームさえも綺麗にばらされていた、この辺はアメリカ中の全ての優秀な整備士達を無理やりエリア51に集めた軍上層部の結果であるともいえる。

 

 

 

 

 

 

 

 


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