新訳・転生マブラヴ オルタネイティヴジェネレーション移設版 作:うさぎたるもの
1990年5月20日に佐渡島を出発したドライストレイガ-を中心とした大艦隊は中国からソ連に行き、そこから北極の基地に補給物資を渡した後、統一ドイツを超えたルートを進み、
ようやくマ・クベ司令がいるオデッサ基地に無事に二か月の旅を終えていたがここで大問題が発生していた、それは北極の補給物資の一部を使ってハロ達がなんと、佐渡島から一人の少女を連れ込んでいたのだ。
ハロ達にしてみれば、軍艦に乗っているために、モビルスーツの修理をするのも、また軍艦の警備にも使われているのは分かっているが、それでもハロ達独自に進化しているAI達にしてみれば、自らの遊び相手が欲しいと思ってしまって不思議ではない。
そもそもハロの人工知能の進化はアムロ・レイとテム・レイの2人の技術力によって宇宙世紀の時代より、より進んでいる、だからこそか・・・軍艦に配備されているハロ達は時々、暇になっているパイロット達や、整備士達と遊んでいるが、それでもその遊びが慣れてしまえば、つまらないと思ってしまうのは無理もない。
そこにだ、ヒミコ専用のハロが毎日、毎日たくさんの子供達と一緒になって遊ぶ映像と記憶がハロ達を統一している、ホストコンピューターにハロ達のバックアップ記憶共に送られているのだから、ほかのハロ達にしてみればたまったものではなかった。
結果今回の佐渡島でハロと一緒に遊んでいる少女は火星軍の最新鋭艦に極秘で密航者として最新鋭艦に乗せてしまったのだ。
では食べ物などはどうしたのかは簡単であった、北極に渡す物資から少しづつ出していたのだから、七歳の少女の食べる量なんてたかが知れている、つまりだ、あとは寝る所や風呂トイレがあれば充分であった。
ではそんな所は軍艦には存在しないと普通は思うが、捕虜を入れておく捕虜室や独房などがどこの軍艦にはついている、おまけにドライストレイガ-の大きさは全長二千メートル級である。
軍隊の規定通りに、捕虜を閉じ込めておく部屋を50室用意してもだ、そもそも最新鋭艦に捕虜として乗る人物はほぼ限られている可能性が高いのだ、
では独房はどうだろうか、軍艦の航行中で軍紀違反した者達を一時的に閉じ込めておく部屋が必要であったりするために、同じく300以上の部屋が用意されている。
ではどちらの部屋に一人少女が密航しても見つからないと思うか、それは・・・どちらの部屋には普通に監視カメラがあるために、それに細工をしない限りは基本一発でばれるように作られているが。
実際にMP達や整備士達が時々は見回りをしているのだ、その時に部屋の中のトイレなどはわざと使用する、これは本当に使用可能かどうか不具合が発生しないかどうか、目視で確認する必要もあるからだ。
それなのにここまで一人の少女が見つからなかったことは結局はハロ達が全面的に味方をしたのだ、つまり監視カメラなどの細工はあたり前に行われていた、結果複数の部屋を使用しながら1か月も見つからなかったわけだが、流石に、補給物資の減り方によって治安維持部隊やパイロット達、整備士達がドライストレイガ-の隅々まで調べた結果、ハロ達が一人の少女を密航させていたことが判明したのだ。
これにはさすがにマークをはじめとする、火星軍の上層部は頭を抱えるレベルであった。
「結局は・・・ホワイトベースやアーガマ・・・ネィル・アーガマ・・・ラー・カイラムのように少年・少女プラスα―でハロがついてくるのがお約束というわけかな・・・あははははははは」
ブライトもアムロも1年戦争やグリプス戦争、ネオ・ジオン抗争やシャアの反乱などでは普通に軍艦に子供とハロがセットで当たり前であったからだ。
「確かにマーク閣下のいうことは最もであるけど・・・今はこの子の処分の行方が大変だ、この船は最高軍事機密だ・・・俺達で言えばホワイトベースを民間人だけほぼ運用しているようなものだからな」
「確かに・・・しかもハロ達が協力的とはいえ・・・1か月も最新鋭艦に寝泊まりをしている時点で、この情報が漏れた時は・・・」
ブライトも頭を抱えるレベルである、この子の両親は行方不明届を1か月前にきちんと佐渡島の警察と軍の関係施設に出しているのだから、当たり前だが、このことはすでに日本帝国政府の耳に入れるしかないのが実情で有った。
しかも彼らがいるのはあの地球側から難攻不落オデッサ基地と呼ばれている場所だ、
既にドライストレイガ-を含めたラー級の艦隊は、次のBETAの間引き作戦に参加するつもりであった、だからこそ新型のトルネードガンダム開発チームもすでに2週間前にオデッサ基地に入っており、すでにこの地で4度目の間引き作戦を終えているのだ。
彼らテストチームの2個大隊の戦力はやはりガンダムといえるほど十分すぎる大戦果を叩きだすほどだ。
一回の間引き作戦で50,000のBETAの2個大隊のみの戦力で倒しているほどだ。こうして戦闘データや実戦後の機体の整備データ等を含めて、火星軍の上部部はかなり優秀な新戦力になると戦略パソコンの最新鋭の分析データからもわかっている事であった。
つまり最後の大詰めであり、あと一回出撃することで、テストチームは晴れて、この最新鋭のトルネードガンダムをそのまま受領した上で、テストパイロット達の腕や好みの戦い方によってはより機体を調整させていく、無論そのデータもきちんと【火星軍の契約者本部】に報告があがるシステムが作られている。
このようなシステムがあるからこそ、契約者の戦果と給料などは常に火星政府から契約者本部にマークがポイントで出した多くの物資や資金を提供しているが、その運用は主にゴップ提督をはじめとする背広組の多くがきちんと戦果と階級に見合った、給料分を常に【火星の契約者本部】で契約者達の査定や人事をきっちりと行っていたのだから。
それに対して、1990年8月20日までは本当にゆっくりしていたのだ、ドライストレイガ-に密航者がいるということが判明するまでは。
またそれと時を同じくして、ソ連は自国の科学技術力を世界に証明するためにも、ソ連は【第2・5世代戦術機MiG-31ブラーミャリサ】を正式に量産配備を開始するのであった。
元々はあの無茶ぶりを言われていた【ミヤコム・グルビッチ設計局】によるMig-25の強化改修型の第2世代機Mig-31の実戦配備が開始される。
実際に火星政府の戦力とハイヴつぶしのおかげで、ソ連は基礎技術の開発時間がかなりの時間を取られることになったのは言うまでもない、確かに元戦術機の売り場市場であったが、現状はその市場の開発は無理であった、特に統一ドイツや新しくなった中華国家などの後ろ側には確実に火星政府が存在していたのだから。
昔のようにスパイを送ってその国のトップや周辺を脅してソ連側に無理やり入れるようなことができなくなっていた、当たり前だが、ラトロア大尉達率いる契約者チーム達によって【量産型ガンキャノン】や【量産型ガンタンク】をはじめとする火星軍の軍事技術力をある程度入手することができた、ただし、航空輸送機である【ミディア級】は未だに火星軍は政治的な問題により、各国には貸し出してはいるが、売りには出していない。
つまり黙ってミディア級を分解することも、事故に見せかけて墜落した後に、そのミディア級の技術の一端のパーツを持って帰ることはできなくなっている。
当たり前だが、ミディア級も所詮は機械であり、故障することある、修理しなければ空を飛ぶこともできないだからこそ、一週間に一度は定期的にやってくる、佐渡島からやってくる護衛のラーカイラム級一隻に率いられたミディア輸送機三機に積んでいる予備パーツや修理パーツが運ばれて貸し出されているミディア級の修理を行っているのだ。
ではその壊れたパーツはどうするのか、佐渡島にそのまま持って帰り、きちんと処分するためにわざわざHLVに入れて地上から宇宙へと持って帰ることになる。
そして時は同じくして別の開発チームがソ連製の全く新しいハイヴ内戦闘を視野に入れて作られた開発が終わっていたのが、この同じく【第二・五世代機Su-27】であった、高い運動性と近接格闘能力が最大の特徴である。地上あるいはハイヴ内での密集戦を想定した上で、肩部装甲ブロック両端のベーン(×2)の他、膝及び下腿前縁、前腕部モーターブレード外縁の各所にスーパーカーボン製ブレードエッジを装備している。
この画期的な固定武装は実戦に於いて非常に有効であったため、以降ソビエト製の標準仕様となった。その反面、無茶な要求仕様を力業で実現させたため、配備当初はトラブルが絶えず、前線の衛士には不評であった。
実際にソ連には複数の開発チームが存在しているのはあたり前である、日本やアメリカも同じなのだから、工業的にも産業的に同じ土台の企業に技術開発力を高めるためにも同じ商品【新型戦術機の開発】を命じていたのだ。
特にソ連は命がけである、開発に失敗すればどんなペナルティーが発生するか・・・下手すれば物理手的に首が飛ぶ国であるのは言うまでもなかった。
イゴーリ・ベリャーエフ技術開発部主任【表の所属部隊】に配備されている研究者はようやく、極秘裏に第三計画の技術で作られた最新鋭の戦術機の試作機の選定作業に入るところであった、そこへ現れたのこの開発計画をソ連の中央部に認められた男、イェージー・サンダーク上級中尉であるのだから、彼のわかるだけの経歴は簡単であった。
ソ連の上級士官育成計画に参加しており、その一環で特殊部隊の訓練を受けその非常に過酷な訓練を眉一つ動かさず完遂した男である、確かに年齢的には若いが、そこはBEAT大戦では当たり前の年齢であったからだ。
十代であれば、普通に今の世界情勢下であれば、よほどのことがなければ軍隊に入りはしない。
当たり前だが、火星政府と国連側の取り決めによって、多くの医療系物資や食料関係の物資、資材が大量に火星政府の三島の出島を通して、物資の売買が行われているのだ。しかもそのほとんどの物資をマークがBETA大戦で手に入れたポイントをゴップ率いる背広組の指示の下で行われている。
つまり火星政府にしてみれば物資切れはほぼ起きないのだから、余った物資を地球側に大量に配ることで各国の体力等を回復させる目論見がほぼ達成されつつあった。
つまり正史の世界のマブラヴオルタの世界よりもはるかに大量の物資は手に入りやすい、難民の受け入れ先にも、同じく物資の提供が滞る事は無くなっているほどであった。
そんな中で軍隊のエリート部隊を結成する計画が作られるのはどこの国でも不思議ではない、本来であれば三か月も経たないうちに衛士を育てる訓練のために大量の専門の薬などを使用するが、今ではそれをおこなっている国はほぼなくなっているのだ。
当たり前であるが、薬や条件付けでスパイ活動をされるとさすがに火星軍もその国に対して何かしらの軍事行動を起こしたうえでのペナルティーを与える必然が生まれる、火星政府は未だに地球の全ての人々に対して認められた組織ではない、火星軍は軍隊として認めるがその力を利用する者達や物資だけを手に入れるために一時的には火星政府として認めるが、本質的には認めてない国もある。
その後者がここソ連である、しかもソ連は普通に国連組織に対して、ソ連の国力を背景に一部の国やテロ組織等を吸収して、反火星派閥のまとめるトップ国として堂々としているのだ。
だからこそ、この男イェージー・サンダーク中尉は底知れぬ何かが各自に合ったのは間違いではない。
「同士・・・・・・ベリャーエフ主任・・・わかっていると思うが、この程度の戦術機では我々の領土を悠々と旅をした大艦隊を奇襲で倒せるほどではないぞ、彼等が売り出している、モビルスーツと呼ばれる機動兵器・・・遠距離射撃に特化した量産型ガンタンクは、わが軍には十分驚異以外の何物でもない、私も量産型ガンタンクの試射をさせてもらったが、あの射程力と砲撃力はわが軍の最新鋭の要塞砲と同等であるのは間違いではない」
「おまけにだ、その威力は・・・たった一人で行える代物だ、あのレーダー半径や射撃補正能力等の情報処理能力の化け物はな、おまけに量産型ガンタンクの一機を完全に解体した上で、装甲素材も不明であると、おまけに防弾仕様はけた違いにわが軍の全ての兵器の装甲よりも強い、よって格闘戦で倒せる保証もない」
「中距離専用の量産型ガンキャノンの方もより厄介なのは間違いではない、キャノン砲の射程は確かに量産型ガンタンクよりも短いが、キャノン砲その物の威力や、また相手が量産型ガンタンクよりも普通に動けるのが一番厄介なのだ、確かに移動速度はわが軍の戦術機よりも遅いが、同じくレーダー機器をはじめとする多くの性能か圧倒的に負けている」
この程度の言葉言われなくても戦術機の開発チームはこの手のデータをすでに入手しているのだ、だが淡々としゃべる声やまたなにを考えているかわからないことを含めても、ベリャーエフ主任はサンダーク中尉を恐れていたのは間違いではない。
また確かに日本帝国にすべての第三計画の何から何まで全て奪われたソ連であったが、この程度は予想済みである、日本帝国に渡したすべてのデータのコピーを持っており、それをほとぼりが冷めたこの時期に堂々と計画を開始するのだから、流石ソ連というべきかもしれない。
「・・・わかっているが、だが今から素体を作るにしても時間がかかる、すべての生きている素体は全部第四計画を主導した日本帝国に奪われてしまったんだ、確かに素体以外・・・例えば機材の開発十分できるが、素体の開発はまだまだ時間がかかるぞ」
確かにそうだ、一度ソ連に存在する全ての研究ができる場所は国連軍が入って検査をして、機材を含めて素体も何もかも奪っていったのだから、流石に人材までは奪えなかった、その辺も影響して、ソ連は一時的に国連にペナルティーを支払った時期があった。
だからこそ、その時期を知っている研究者たちはサンダーク中尉に言葉で訴えるしかない、実力はそもそも違うのだ、相手は殺しのスペシャリスト、こっちは研究をする者達のスペシャリストなのだから。
「わかっている・・・・だからこそ戦術機の選定にはいれと言っている、素体は時間をかけるしかないが、今は最新鋭の戦術機の開発にソ連が開発競争で負けることがあれば、貴様たちはどうなるかわかるな」
「「「「「「「「「「「「「「「「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」」」」」」」」」」」」」」」」」」
サンダーク中尉の脅ともとれる、その異常すぎる殺気は十分すぎるほど、研究者たちに発破をかけるには十分であった。
これが後にソ連で生まれる特別の戦術機【Su-37 チェルミナートル】が生まれる切っ掛けでもあった。
実際にベース機である、ソビエト連邦軍の第二・五世代機Su-27を第三世代仕様にするための開発時間は十分にあった。
実際にアメリカはラプターをはじめとする多くの第三世代機の開発と量産を終えようとしているのだから、ソ連が焦るのは仕方がないことでもあった、おまけに一番最初に第三世代機を作り出したのは日本帝国で有ったのだから、ただしソ連をはじめとする多く工作や日本帝国その物の内ゲバの権力争いなとで、量産配備の時間はだいぶ遅れているが。
それでもソ連にしてみれば日本帝国はいつかは戦う日が来るために日本帝国の領土内付近にも軍隊をある程度は張り付けているのは仕方がない、つまり今戦争になってしまったら・・・日本とソ連だけならばなんとかソ連の方は国力が上なのだ、ただし軍事力は違う、日本帝国は軍事力であればアメリカの次にこの世界では二番手である。
第三世代機不知火と同じく第三世代機の練習機である吹雪の大量生産と配備が完了する時期はソ連のスパイ活動で簡単に情報は手に入るが、肝心の要の第三世代機の不知火と吹雪のデータはほぼ手に入らない。
国連にも売ってくれるのであれば、そこから情報が漏れる可能性があるが、そんな可能性はほぼないことがわかっているだからこそ第三世代機の開発という世界が動き出している時に、火星軍もようやく新型のトルネードガンダムの開発が終わろうとしていたのだ。
後はハイヴ内に突入させて、それでハイヴを攻略した部隊が使っていた開発中の最新鋭機という名誉と大儀が必要なのだ。
世界は未だに混乱中であるのは間違いではない、BETA大戦で一時的に世界は結託していると外から見れば思うが実は内側では全然結託などしていなかった、それで複数の国がBETAの軍勢によって滅びたのは皮肉でしかないが。
それがようやく火星軍と政府の絶妙のバランスによって、BETA大戦より前の各国家間の戦力の回復をさせている最中であるのだから。