このすば ハード?モード   作:ひなたさん

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このすば原作完結おめでとうございます
このファンにも影響を受けて二次創作に手を出してしまいましたとさ。

この物語は、もしもゆんゆんにもめぐみんと同じように仲間がいたら〜という感じのものになります。

設定等おかしいかもしれませんが、妄想を形にしてみました。お読みいただけると幸いです。


1章 『始まり』と『ぼっち達』
1話


 気付いたら見知らぬ場所にいた

 

 あたりは暗くて数メートル先の椅子しか見当たらない

 

「白銀光さん、ようこそ死後の世界へ」

 

 どこだここと独り言を発しそうになった時、背後から声が聞こえた。

 その人物は椅子へと座り

 

「あなたはつい先程不幸にも亡くなりました」

 

 随分と淡々と言ってくれた。

 

「短い人生でしたが

 

 あなたは死んだのです」

 

 何を馬鹿な、と思ったが、俺はその死をあっさり受け入れてしまっていた。

 やはり先程目が覚めるまでのことは夢ではなかったのか。

 仕事帰りに歩いて帰っている途中、随分と車のライトが近くまで来ているなと思い振り返るとトラックが目前に迫っていた。

 映画や漫画の主人公ばりに避けることが出来れば良かったのだが仕事の疲れからか、それとも恐怖からか身体は動かず、トラックにぶち当たる寸前───そこから俺の意識は無い。

 

 鈍い音が聞こえた気がしたが、気のせいだと思っておこう。

 

 あまりにも鮮明に覚えていた。残酷なくらいに。

 自分の死を自覚するには十分だった。

 

 

「私の名はアクア。日本において若くして死んだ人間を導く女神よ」

 

 ……神様か。

 確かに今までに見たことがないほどの美女だし、なんか後光的なのも見える。非現実的ではあるが、本当に神様なんだろう。

 良いことも悪いこともした覚えが無いけど、地獄とかに送られるのは勘弁願いたいね。

 

「あなたには幾つかの選択肢があります。ゼロから新たな人生を歩むか、天国的なところへ行っておじいちゃんみたいな生活をするか」

 

 おじいちゃんみたいな生活?? 

 

「でもね、実を言うと天国ってね。あなた達が想像しているような素敵なところではないの。ゲームや漫画の娯楽も無し。肉体が無いから美味しいものを食べたり、エッチなことだって出来ない。天国にはなーんもないの。永遠に日向ぼっこみたいな生活をするような場所なの」

 

 世の中くそだなぁとかぼんやり思いながら生きてきたが、どうやら天国にも救いは無いらしい。

 永遠に日向ぼっこなんて死んだ方がマシだろう。

 

 いや、まあ死んでるんですけど。

 

 俺の天国に対する反応を見て女神はニコニコと笑顔を浮かべ切り出してくる。

 

「そんな退屈なところ行きたくないわよね?」

 

 そりゃあまあそうだ。

 

「そこで一つ良い話があるのよ! あなたゲーム好きでしょ?」

 

 今の時代嫌いなやついるのか? 

 というかなんか胡散臭い感じがする。

 こいつ実は邪神とかじゃないだろうな。俺には少し間違えたら死んじまうようなゲームを解く知力もアイデアもないし、きっと俺のSAN値は低いぞ。

 

「実はね? 地球とは違う世界でちょっとマズイ事になってるのよね。って言うのも、俗に言う魔王ってのがいて、その連中にまあ、その世界の人類が随分数を減らされちゃってピンチなのよ」

 

 ……興味は出てきたけど。

 

「その星で死んだ人達って、まあほら魔王軍に殺された訳でしょう? もう一度あんな死に方はヤダって怖がっちゃって、死んだ人達は殆どがその星での生まれ変わりを拒否しちゃうの。このままだとその星滅びちゃうのよね」

 

 そんな世界規模なことを解決出来る能力もないし、出来る気もしないぞ。

 

「それで、ほかの世界で死んだ人なんかを肉体と記憶をそのままにして、そのままで送ってあげたらどうかってことになったの」

 

 なるほど。死んだのに此処に俺がいる理由はそういうことか。

 だが断る。トラックに押し潰されたってのに、また死ぬなんて御免だね。

 

「だから大サービス。何かひとつだけ好きなものを持っていける権利をあげているの。とんでもない武器だったり強力な才能だったり」

 

 ……。

 

「記憶を引き継いだまま人生をやり直せる」

 

 ……悪くない話なのではないか……? 

 

「異世界の人にとっては即戦力になる人がやってくる。ね? お互いにメリットのある話でしょ?」

 

 チート能力を貰って無双するやつ。

 な◯う系か、あまり知らんけど。

 これは非常に悪くない話だ。今の自分が何かを為せるような人間ではないが、大きな力をもらった自分なら活躍出来るのでは? 

 ついでに色々と良い思いも出来るのでは? 

 

 俺は完全にやる気満々になっていた。

 

 

「さあ、選びなさい! あなたに一つだけ何者にも負けない力を授けてあげましょう!」

 

 

 能力やら武器やらが書いてあるチラシのようなものを紙吹雪のようにばらまく女神様。

 俺はそのチラシ達を眺めながら何にするか考え始めた。

 何にしようか。

 ここはオーソドックスに魔法だろうか。

 存在する魔法を全て使えるとか。一撃必殺の魔法か。

 それとも武器か。卍◯とかオーバーソ◯ルとか。

 やはり才能かな。スキルとかでも良い。

 筋力で全てを解決するのも面白い。時を止めるとか。もしくは───

 

 

「ねえー早くしてーどうせ何選んでもそんな変わらないわよ」

 

 ……。

 

「他の死んだ人の案内もあるんだから」

 

 

 ……わざわざ呼んだクセに、その態度はなんなんだ。このくs

 

 文句が喉まで出かかったが、飲み込んだ。確かに女神には女神の事情がある。俺一人に時間はかけられないだろうな。何を選んでも変わらないというのには同意できないが、何を選んでも後悔はしそうだ。

 

「それじゃあ女神様。選びきれないので女神様がテキトーに選んでください」

 

 

「いいのね? あとから変えられないわよ?」

 

 すっかり神様らしい態度を取るのをやめている。今更だが。

 

 ……よし、覚悟は決まった。

 

「はい、女神様が選んでください」

 

「わかったわ。じゃあ魔法陣から出ないようにね」

 

 俺の足元に幾何学模様のサークルみたいなものが浮かび上がり、俺の身体が浮き始めた。

 

「白銀光さんの希望は規定に則り受諾されました」

 

 今更女神ヅラするのか……。

 まあ、これも仕事の一つなのだろう。

 

「さあ勇者よ! 願わくば数多の勇者候補からあなたが魔王を倒すことを祈っています」

 

 どんどん俺の身体が地を離れて浮かんでいく。

 頭上の光へと飛んでいく。

 

「さすれば神々からの贈り物として、どんな願いでも叶えて差し上げましょう!」

 

 どんな願いでも? 

 マジか。余程キツイ案件らしい。

 少し怖くなってきたが、違う世界に少しだけワクワクしてきた。

 

「さあ旅立ちなさい!」

 

 俺は光へと飲み込まれていった。

 

 

 

 さあ俺の第二の人生

 

 俺の冒険が始まるのだ

 

 なんてな。

 




ここまで読んでくださった方ありがとうございます。

わたし個人の話になりますが、カズマ御一行のヒロイン達のことをあまりヒロインとして見れないので、今回のお話しでは原作では出番の少ないサブキャラ、もしくはオリキャラを活躍させたいなと思ってます。

カズマ達の活躍を見たかった方は申し訳ないです。

なるべく頑張って続けていきますので、興味を持ってくれた方は良ければお付き合いください。
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