このすば ハード?モード   作:ひなたさん

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44話です。さあ、いってみよう。



44話

 

 

「大丈夫?」

 

「ああ、ちょっと夢見てただけだよ」

 

 ヒナが心配そうに俺を見て聞いてくる。

 

「どんな夢でしたか?」

 

「日本にいる夢だったよ」

 

「ニホン!?」

 

 日本オタクが激しく反応してくる。

 

「懐かしかったよ。夢の中とはいえ、ちゃんと家族にお別れも言えたしな」

 

「もう会えないってのに、お別れ言えないでこっち来ちゃったからさ。よかったよ」

 

 って、何話してんだ。みんな悲しげな表情に変わっちまった。

 

「まあ、あれだ。そこまで悲観するような話じゃ、うぐっ!」

 

 誤魔化して立とうとすると、腹部に鈍痛のようなものを感じ、全身に力が入らなくて立ち上がれずに膝をついた。

 

「だ、だだだだだだだ大丈夫!?」

 

「あ、ああ。なんだ…?毒とか悪夢の影響か?」

 

 ヒナがなんか動揺してるような気がするけど、どうしたんだ?

 

「ど、どうだろうね!?セ、『セイクリッド・ハイネスヒール』!」

 

 ヒナちゃん…とゆんゆんがなんか責めるような顔でヒナを見てるけど、俺が寝てる間に何があったんだ?わざわざ最上級の回復魔法までかけてくれたおかげでほとんど痛みも無くなった。

 

「ありがとな。じゃあ、操られてた人達確認して戻ろうか」

 

 

 

 

 

 

 それから俺達はナトリに戻り、数日間ナトリに滞在した。デストロイヤーで戻れなくなったと思っていたアクセルが無事だと知り、俺達はまたアクセルに戻ろうとしているのだが…。

 

「英雄様!行っちまうのかい!?」

 

「英雄様ーー!!」

 

「そうだよ!ここに残ろうぜ!」

 

 俺達はデモゴーゴンを倒して、街を救った英雄として扱われていた。何日も祝勝パーティーやら何やらで歓迎された。何度もこの話はしたはずなんだが…。

 

「悪いけど、アクセルに帰るところがあるんだ」

 

「申し訳ないです」

 

 是非また来てくれと言われながら、街を出ようとすると、ジョットと銀のわんころのギンが待っていた。

 

「本当に助かった。何度言っても足りない。俺の大好きな街を守ってくれてありがとう。また来てほしい」

 

「ワン!」

 

「はいはい、わかったよ。また来るさ」

 

 もう何度も聞いたセリフを聞き流して、ギンを満足するまで撫でた後、俺達はナトリを出た。

 

 

 

「『ライトオブセイバー』ッ!!」

 

 アクセル近くの平原。

 外は白一色。そんな雪景色の中、ゆんゆんの光の刃は一層映えて見えた。

 魔法の光の刃はカエルを切り刻み、次々とカエルを倒していく。

 上級魔法を覚えて一番披露したい相手がいるからだろう、随分張り切ってるように見える。

 ゆんゆんが切り刻んだカエルに食われそうになった奴等がカエルの口から投げ出されてゴロゴロと転がった。

 

「お前ら何してんの?」

 

 転がってるカズマ御一行にそう声をかけた。

 

「助かったよ、ゆんゆん」

 

「え、ええ、お久しぶりです、カズマさん!」

 

 ナトリのパーティーにフルタイムでフル参加して、それなりに人付き合いを経験したはずなのに、未だ人見知りというかコミュ症が根深いゆんゆん。少し顔を赤らめてカズマに挨拶していた。

 どうやったら直るのか、それとも一生このままなのかと思案する中、めぐみんの首元を触っていたカズマが立ち上がって話しかけてくる。

 

「久しぶりだな。どこ行ってたんだよ、こっちは大変だったんだぞ」

 

「こっちも大変だったよ。お前らに負けず劣らずな」

 

「古代兵器破壊した後、牢屋にぶち込まれて裁判にかけられた俺に勝てるか?」

 

「いや、ごめん。流石にそれには勝てねえわ」

 

 どんなミラクル引き起こしたんだ、この後輩くんは。

 そんな世間話を始めると、アクアを目の敵にしている不機嫌なヒナと寒がっているトリスターノは部屋の暖炉に火を入れておくと言って先に帰っていった。

 クリスは当然のようにヒナに付いて行った。ここにいてもしょうがないしな。『先輩』もいるし。

 それに続くようにカエルの粘液でヌルヌルのアクアと巨乳の制服お姉さんが去っていった。

 

「あの目付きも胸元もキツい感じのお姉さんなに?新しいパーティーメンバー?」

 

「違うよ。ってか、どこに目付けてんだよ。あいつは王国検察官のセナ。ちなみにあいつが俺を牢屋にぶち込んで裁判にかけたんだよ」

 

「へえ、そういうプレイが好きなの?」

 

「違うわ!!あともう少しで死刑だっつーの!!」

 

 そんな本気の反応されると怪しいな。

 

「おいおい、そんな若いうちからスリル求めて変なプレイするのは関心しないぞ」

 

「プレイから離れろ!!」

 

 なんてやり取りをしていると。

 

「久しぶりね、めぐみん!今の私は上級魔法だって使いこなせる!さあ、今こそあの時の約束を果たすとき!今日こそは長きに亘った決着をつけるわよ!」

 

 ゆんゆんは実に嬉しそうにめぐみんへと指を突きつけて高らかに宣言した。

 ホースト戦の後、あの恥ずかし…じゃないカッコイー名乗りと約束に同伴した身としては是非ゆんゆんに勝ってほしいところだが。

 

「?どちら様でしょう?」

 

「ええっ!?」

 

 勝負すら出来なさそうだ。

 

「わ、私よ私!ほら紅魔の里の学園で同期だった!めぐみんが一番で、私が二番!上級悪魔を倒した後に約束を…!」

 

 涙目で必死に言ってるけど、めぐみんは知らんぷりしてる。

 

「…おい、今学園でお前が一番だとか、何か聞き捨てならない事が聞こえたんだが」

 

 カズマがめぐみんに近付いていき、当然の疑問を抱いていた。俺もそれはあり得ないと思ってた。

 

「今更何を。初めて出会った時に、紅魔族随一の魔法の使い手とちゃんと名乗ったはず。それを信じなかった、カズマが愚かなのです。ですが、長い付き合いの今なら信じられるでしょう?」

 

「今の粘液まみれのお前を見て、信じられるって言う奴の顔が見てみたい」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

 

 カズマとめぐみんが漫才をし始めたところを慌ててゆんゆんが慌てて入ってくる。

 

「本当に忘れちゃったの!?ほら、学園のテストでも何でも、あなたに勝負を挑んで、その度にあなたは、勝負を挑むなら対価が必要。弁当を賭けるなら受けて立つとか言って!よく私の弁当を巻き上げてたじゃない!」

 

 それは知らなかった。

 てか巻き上げられたってことは、ずっと負けてたんだな。

 

「大体、名前も名乗らないなんておかしいじゃないですか。これはきっと以前カズマが言っていたオレオレなんとかってヤツですよ」

 

「え、ちょっと待ってよ!わ、分かったわよ!名乗るわよ!」

 

 ゆんゆんは顔を赤くして、ふと俺と目が合う。

 頑張れよ、という思いを込めて頷いてやると、ゆんゆんは決心したように頷き返してくる。

 

「お控えなすって!」

 

「!?」

 

 ゆんゆんは右半身を半歩前に出し、中腰になった後、右手の手のひらを見せて名乗り続ける。そんなゆんゆんの姿に驚愕するめぐみん。

 

「私は生まれも育ちも紅魔の里。名はゆんゆんと申します!

紅魔の里の長を目指し、修行の旅に出てる者でございます。

以後、面対お見知りおきの上、よろしくお願い申し上げます!」

 

 少し顔は赤かったが、ゆんゆんにしては堂々としていて淀みなく名乗った。

 

「ゆんゆんにも教えたんだな?」

 

 カズマとゆんゆんのファーストコンタクトは酷いガニ股を見せつけたからな。めぐみんにもカズマにも成長した姿を見せることができた。

 

「ああ。めんどくさ、いや教えるのに少し手間取ったがな」

 

「今、めんどくさいって言った?」

 

「言ってない」

 

「言ったろ」

 

「言ってない」

 

 俺とカズマのやり取りをしてる中、めぐみんは驚いて固まっている。

 ゆんゆんは俺にドヤ顔を見せつけた後、嬉しそうに笑いかけてきた。

 

 …いや、さっき頷いたのはその挨拶をしろっていう意味じゃないんだけど……まあ、いいか。満足そうだし、良い笑顔だ。自然と俺も笑顔になった。

 

「な、なななっ!ゆんゆんがこんな名乗りが出来るわけ…!あっ!貴方ですね、ヒカル!」

 

 何かしでかした犯人みたいな言い方するな。

 

「そういえばヒカルのこの名乗りは聞いたことが無いな」

 

「ほう、それなら私も見てあげましょう!」

 

「ふふん、私達のリーダーよ!心して聞きなさい!」

 

 なんか俺がやる流れになってる。

 そしてなんでゆんゆんが得意げなんだ。

 はあ、ため息をついてから例のポーズをとって高らかに名乗る。

 

「お控えなすって。

手前、生国と発しまするは日本の生まれ。姓はシロガネ、名はヒカリ。人呼んでヒカルと発する冒険者でございます。

以後、面対お見知りおきの上、よろしくお願い申し上げます」

 

「「おお!」」

 

 知ってる奴にわざわざこの名乗りやるの恥ずかしいな。もうやりたくない。

 

「さて、お久しぶりです。ゆんゆん」

 

「ちゃんと覚えてるじゃない!めぐみん!あなたと決着をつけに来たわよ!私はいずれ紅魔族の長になる者。それがあなたに勝てないままとあっては、おめおめと族長の椅子に座ることは出来ないわ!そして何より!」

 

 ビシッとめぐみんに指を差して続ける。

 

「あなたとの約束通り、私は上級魔法を習得したわ。あとはあなたに勝って、紅魔族一の座を手に入れる。そして、私が長となる時にはもう誰にも文句は言わせないわ。さあ、めぐみん。私と勝負なさい!!」

 

 ハイテンションだなぁ、ゆんゆん。

 そんな固い決意を見せられたら、友達として応援しないわけにはいかないな。

 

「嫌ですよ。もう体も冷えてきて寒いですし」

 

「そっか。じゃあ帰るか。風呂沸かしてやるから、先に入れよ。風呂がおわってから」

 

「ちょちょちょ!?ちょっと待って!?ねえ、なんで!?めぐみん、お願いよ、勝負してよー!」

 

 一瞬で帰ろうとしためぐみんとカズマに慌ててすがりつくゆんゆん。

 

 

 さっきから似たような流れが続いてるし、俺も先に帰ろうかな…。俺も体が冷えてきたし、お風呂入りたい。

 ここまで見てたし、一応見守っていると、めぐみんの魔力が枯渇したから武器無しの降参と言うまでの体術勝負をすることになった。

 

 

 そして

 

「いやああああああああ!!降参!降参するから!マナタイトあげるから、こっち来ないで!」

 

 カエルの粘液まみれのめぐみんに追いかけ回されるゆんゆんの姿がそこにあった。

 心待ちにしていたはずの勝負とやらは、しょーもない決着で幕を閉じた。

 

 アホくさ、帰ろうとアクセルに歩き始めたら、めぐみんの飛び付きにゆんゆんは捕まり、全身ネッチョリの姿に!!

 な、なんて、いやらし…!いや!なんて可哀想な姿だ!助けに行かなきゃ!

 

「降参、降参したのにぃ…」

 

「今日も勝ち!」

 

 俺はゆんゆん達のネッチョリ組んず解れつの近くに駆けつけた。

 おお!良いとこに手を回すじゃないか!

 いや、そうじゃない。助けたいが二人の勝負を邪魔するわけにはいかない…!俺が出来るのは見守ることだけ…!なんて辛いんだ!

 

「「…」」

 

 気付いたら二人が俺を睨み付けていた。

 どうしたんだろう。

 

「続けて?」

 

「続けるわけないでしょ!」

「成敗!」

 

「あああああああああ!!!目があ!目がああああああ!!」

 

 二人のネッチョリビンタを食らい、ネッチョリが目に入った俺は雪原を転げ回った。

 

「ヒカルって、結構欲望に素直だよな…」

 

 カズマが呆れた顔で俺を見下ろしてそう言った。

 

 

 

 

「へっくし!あー寒い」

 

「…」

 

 先程のことが起こった後の帰り道。

 未だネッチョリ赤面状態のゆんゆんは俺を睨み付けている。

 ゆんゆんは俺の上着を剥ぎ取り、ネッチョリのいやらしい姿を隠していた。

 

「なんだよこの野郎。上着貸したんだから、いい加減機嫌直してくれよ」

 

「…もうセクハラしないって言ったのに」

 

「何言ってんだ?俺は二人の勝負を見守ってただけだぞ?」

 

「い、いやらしい目で見てたでしょ!?」

 

「見てねえよ。被害妄想ですわ」

 

「だ、だって…!」

 

「見てませーん」

 

「ズ、ズボンが、そ、その!お、大きくなってたし!」

 

「な、なってねえよ!!お前ふざけんな!お前の方がいやらしい目で見てんだろうが!街の往来でなんてこと言うんだこの野郎!」

 

「私がいやらしい目なんてするわけないでしょ!?大きくなってました!見たもん!チ、チラッと見たもん!」

 

「嘘ついてんじゃねえよ!あれだろ!?ズボンのしわだろ!?どうせそれで勘違いしちゃったんだよこれだから覚えたてのジェイケーは!」

 

「そんなわけありませんー!絶対しわじゃありませんー!じぇいけーがなんだかわからないけど、バカにしてることだけはわかるわ!紅魔族は売られた喧嘩は買うんだからね!?」

 

「はいはい、そんなネッチョリの自称いやらしい体で何が出来るんですかー?というか紅魔族の長になる人がそんなネッチョリで恥ずかしくないんですかー?」

 

「言わせておけば!!」

 

 

「もう、何してるの?」

 

 いつの間にか俺達の家に着いていた俺とゆんゆんは掴みかかる一秒前にヒナに声をかけられて停止した。

 

「どうしたの!?ヒカルに何されたの!?」

 

 呆れた顔をして扉を開けていたヒナだが、ゆんゆんの姿を見て、何故だかゆんゆんの心配をし始めた。

 

「何言ってんだ?ただカエルの粘液が全身についただけだろうが」

 

「はあ!?そ、そんな!?変態!最低!」

 

 なんか急にディスられたんだけど…。いつもながら今日はまた理不尽すぎるだろ。

 ヒナは俺とゆんゆんの間に強引に入り込み、ゆんゆんを心配そうに声をかけて、部屋に入れた。

 騒いでるのを聞きつけたトリスターノが部屋の中から、こちらを覗き、ゆんゆんの姿を見た後、俺にヤバいものを見る目を向けてきた。

 

「ゆんゆんに何したの?場合によってはここでエリス様に変わり僕が罰を下します」

 

 ヒナに凄まれてるけど、訳がわからん。

 喧嘩したのが、そんなに駄目だったのか?

 それとも上着だけじゃ足りなかったとか?

 

「何もしてねえよ。少し喧嘩するぐらい別に良いだろうが。寒いし、そろそろ入れてくれ」

 

「入れるわけないでしょ!ゆんゆんを、その…む、無理矢理襲っておいてっ!」

 

「は?」

「え?」

 

 部屋に入ってたゆんゆんもヒナのセリフを聞いて固まっていた。

 

「さ、最低だよ!あ、あんな格好にさせて!こ、こんなことするとは思わなかったよ!」

 

「おいこら、俺がなんで襲ったことになってんだよ」

 

「そそそうだよ!?なんでそんなことになったの!?」

 

 俺もゆんゆんもこれには黙ってられない。

 

「じゃあなんでゆんゆんがそんなあられもない姿になってるのさ!」

 

 事情を説明すると、疑わしそうな目を向けてくるが、ゆんゆんもその通りだと証言した後、風呂場へと消えていった。

 残ったのは気まずそうに顔を赤らめたヒナだった。トリスターノは事情を聞いてすぐに引っ込んでいった。

 

「え、えっと…」

 

「あれだよ。勘違いは誰にもある。そうだろ?」

 

「え!?う、うん!そうだね!」

 

 助かったと表情が明るくなるヒナ。

 俺は家に入っていき、暖炉で暖まりながら言葉を繋げた。

 

「まあ、そこまで勘違いしないと思うけどな。このむっつりスケベ」

 

「むっつ!?」

 

 再び、怒りと恥辱で顔を赤くするむっつりスケベ。何度も口をパクパクしてるヒナにニヤリと笑い、俺の怒涛の攻めは止まらない。

 

「今日からお前のあだ名は『ムッツリーニ』な」

 

 先程のゆんゆんばりにビシッとヒナに指差して宣言してやった。

 

「むっつりーに!?ちょ、ちょっと待って!?ご、ごめんなさい!変なこと言ってごめんなさ」

 

「気にしなくていいぞ。俺もお前のことそう呼ぶから」

 

 わあああああああ!とか言いながら、俺に向かって来たが、華麗に回避する。

 

「許してあげてくださいよ。正直なところ私も何をしたかと思いましたし」

 

 トリスターノが宥めに来た。

 

「お前もか。まあ変態だし、仕方ないか」

 

「ええっ!?だから何度も言ってますが、違いますよ!」

 

 今更何を。

 再び飛びかかって来たヒナを受け流し、一人ゆっくりしていたクリスの方へと突っ込んで行った。ヒナは勢い良くクリスを巻き込み、二人仲良くごろごろと床を転がった。

 

「あんな格好で、一体どんなプレイをしたのかと!」

 

「やっぱり変態じゃねえか。あのな、その変なプレイとやらをしたとして、なんで証拠アリアリの状態で帰ってくるわけ?」

 

 再三怒りに身を任せて突っ込んで来たヒナをはたまた回避。

 

「お前達みたいな変態やムッツリーニじゃないんだから、んなことするわけないだろうが」

 

 壁に激突するところをムッツリーニに反応したのか、壁にぶつかる反動を利用して性懲りもなくなんとか掴みかかって来ようとするのを逆に手首を掴んでトリスターノの方へ受け流す。

 

「おっと。でも、私達がいた時は普通の状態だったのに、あんなヌルヌル状態は流石に誤解を招きますよ!」

 

 トリスターノも華麗に回避し、ヒナは再びクリスにダイブして行った。ちっ。

 今度はヒナをしっかり抱きとめたクリスは片手でヒナの頭を撫でて落ち着くように言って、別の手で俺にサムズアップしながらウインクして来た。

 やめてくんない?なに俺が連携したみたいになってんの?三人目の変態は人じゃない分、更に業が深い。

 あと鼻血出てますよ。

 

 これから少しして風呂から上がったゆんゆんも加わり更に混沌と化した俺達の家は、まあなんというかいつも通りというか温かい空気だった。

 

 帰って来れて、本当によかった。

 最初はうんざりしていた異世界も、こいつらのおかげで俺の帰ってくるべき場所、帰って来たい場所になった。

 

 俺達の冒険はこれからも続いていく。

 





俺達の冒険はこれからだっ!
ご愛読ありがとうございました!
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