セントシュタイン城についたフィリスは、ルイーダの勧めにより、イアン、セルフィス、クルーヤとパーティを組んで世界を冒険することを決める。
すべては困っている人を多く救い、天使界に帰るためだ。
そんな中、セントシュタインは姫を狙う謎の黒騎士の存在におびえていることを知り、フィリスたちはその黒騎士を退治することになったのであった。
こうしてセントシュタイン王から黒騎士の話をきき、討伐を依頼されたフィリス一行は、黒騎士が現れるというシュタイン湖を訪れていた。
「噂の黒い騎士が現れるのって、このへんって噂だったよな?」
「ええ、情報によればこの湖に、姫様をつれてこいって言っていたみたいよ」
「よし、確認完了。 さぁーて……もしここにきたのがお目当てのお姫様じゃなくて、用心棒になったオレらと知ったら、あの黒騎士とやらはどうするつもりなんかねぇ?」
「い、イアンったら……怖いことを言わないでよ」
そんなやりとりをしているのは、簡単にいえば成り行きでフィリスと行動をともにすることになった武闘家の青年イアンと、魔法使いの少女クルーヤだった。
「今、ここはどうみても普通の湖ですしね……」
そう周囲をみながら呟いているのは、僧侶の少年セルフィスだった。 フィリスも剣を構えながら周囲を見渡して、どこかにいないものかと警戒しながらその黒騎士を探す。
「でもなぁ」
「てゆーか、黒騎士なんていなくない? 呼んどいてこないとかどゆコト?」
「人のセリフをパクんな」
そう、フィリスにしか聞こえないサンディの声にたいしフィリス自身がツッコミを入れる。 サンディはからかって笑いながら、さらに言葉を続ける。
「とかはなしていたら、振り返れば奴がいるとか………なーんちゃって」
「まっさかぁ?」
そう言いながら二人が振り返ると、そこには黒い馬にまたがった、黒い甲と鎧、ボロボロのマントを身につけた何者かがたっていた。
「まじっすか!」
「ホントに出たぁっ!」
「なにっ!?」
フィリスのその声に反応して、イアン達も彼女と合流しその視線の先を見る。 そして、そこに本当に黒い鎧の何者かがいたので、同じように驚く。
「誰だ貴様は………」
「しゃべった…」
「いや、そりゃ連れてこいって言ったくらいだから、喋れるだろ」
そうセルフィスにフィリスがツッコミを入れると、馬は嘶き黒騎士は槍を高く掲げあげながら、接近してきた。
「貴様にようはない……姫君はどこだ! 姫君を出せッ! わが麗しの姫をッ!!」
「…ッ!」
そう言って黒騎士は黒い鉄仮面をずらして、その顔を出した。 その顔は骸骨のようであり、ギロリと目に当たる部分が赤く光っていた。 やはりこの黒騎士は、魔物の類なのだろうか。
「うぉっと!」
そう相手を怪訝そうに見つめている間に、黒騎士はその手に持っていた槍でフィリスに攻撃を繰り出した。 フィリスはそれを咄嗟の判断で剣を向けて防ぎ、弾き飛ばす。 そこにイアンが黒騎士にたいし跳び蹴りを繰り出し、それを黒騎士は槍で防いで弾き飛ばす。 だがイアンは背後の木を利用して跳ね返り、棍を振り回して攻撃した。
「大丈夫ですか!」
「ああ、お前があらかじめ、スカラをかけてくれていたからな!」
そう言いながらイアンは棍を構え直し、その隙にフィリスが黒騎士に切りかかっていく。 槍と剣が衝突していった。
「メラーッ!」
そこでクルーヤは炎の魔法を放ち、黒騎士にダメージを与える。 それにたいし黒騎士はきかぬわ、と言って耐えきったかと思うと、そのままクルーヤにつっこんできた。 それをイアンは彼女の前にたち棍で強くつくことで防ぎ、その横からフィリスが飛び込んできて、黒騎士に切りかかった。
「うわぁぁあぁ!!」
「ぐぁぁぁっ!」
「ふぃ、フィリスーッ!」
だがその衝撃により、フィリスと黒騎士は絡み合いながら崖の下まで転がり落ちていった。 そして一番下までいってから、フィリスはボロボロになりながらもなんとか立ち上がり、荒い呼吸を繰り返す。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ…………!」
「ちょっとフィリス、ムチャすぎだって!」
彼女の戦いの様子を見ていたサンディが、フィリスに向かってそういった。
「いやぁ…気付いたときには…体が動いていたんだ…あははは」
「あははは、じゃないっつーの!」
そうやりとりをしているフィリスとサンディの横では、彼女と同じように傷だらけになっている黒騎士が、どこか絶望をしているかのようにうなだれていた。
「……何故………」
「?」
「何故、姫君は………貴様のようなものを…私の元へつかわした……。 メリア姫はもう私のことを…………」
「メリア姫…?」
「………あのとき交わした約束は……偽りだったというのか………?」
黒騎士の言葉に違和感を抱く。 フィリスは首を傾げ、その横でサンディはフィリスに確認するかのように話しかけてくる。
「ねぇ、フィリス。 この騎士きもくない?」
「ちょ、流石に言い過ぎだろ…」
「あの姫様の名前はたしか、フィオーネだよね? メリアってどこの誰って感じなんですケド……」
そのサンディの言葉が聞こえたらしい、黒騎士は驚き顔を上げ、問いかけてくる。
「なんと!? そ、それはまことなのか……!?」
「キャー!? なに、こいつ! アタシが見えるなんて、マジびっくりなんですけどっ!!」
「あ、サンディ…」
黒騎士に自分のことが見えているとサンディがフィリスの後ろに隠れた直後、フィリスを探しにきたイアン達が彼女に合流してきた。
「大丈夫かフィリス!?」
「ああ…でも待ってくれ、彼は様子がおかしい…話だけでも聞きたいんだ」
「どういうことなんですか?」
仲間達にそう呼びかけ、フィリスの言葉に対して仲間達が首を傾げていると、黒騎士は彼らにも確認をしたいかのように問いかける。
「そなた達にも、聞きたい……あの国にいるのはメリア姫ではなく…別の姫君というのは、真実なのか?」
「え、ええ。 あそこはセントシュタイン王国……そして、あそこの姫様の名前は…フィオーネ姫様よ……」
「……なんということだ………」
クルーヤの言葉を聞いた黒騎士は、がっくりと膝を折ってうなだれた。 彼の様子を見たフィリス達は戸惑う。
「え、なんなの?」
「あの姫君は……メリア姫ではなかったのか。 言われてみれば彼女は、ルディアノ王家に伝わるあの首飾りをしていなかった………」
「ルディアノ…?」
「どういうことなのでしょう?」
黒騎士は、フィリス達が自分の敵ではないと信用してくれたのか、事情を話してくれた。
「私は、深い眠りについていた。 そしてあの大地震と共に、何かから解き放たれるように、この見知らぬ地で目覚めたのだ……」
「やっぱり、大地震の影響が出ていたんだ…」
「…………しかし……その時の私は、自分が何者かわからないほど……記憶を失っていた………」
彼は、目覚めてからの記憶をたどりながら、話を聞かせる。 記憶もなく放浪しているうちに、あの姫と遭遇し、互いに目があったときのことも。
「そんな折、あの異国の姫を見かけ……自分とメリア姫のことを思いだしたのだ。 私の名が、レオコーンというものだということも……」
「レオコーン?」
「そして、メリア姫というのはわが祖国、ルディアノ王国の姫。 私とメリア姫は永遠の愛を誓い合い、祖国での婚礼を控えていたのだ…」
「まぁ……」
その話を聞いたクルーヤは口元に手を当てて、ほほえむ。 やはり年頃の女の子と言うだけあって、恋慕の話に興味津々のようだ。
「つまり、なに? ぶっちゃけこの黒騎士は、フィオーネ姫と元カノを間違えてたわけ? どんだけ似てたのよ、ふたりはー」
その横にいるフィリスの肩の上で、サンディはこの黒騎士の事情を簡単に要約してつっこむ。
「いずれにせよ、あの国のもの、そして姫君には迷惑をかけたようだ。 私はこの過ちを謝罪するために、あの国へ赴こうと思う……」
「え、いやいやいや! 待て!」
「どうしたのですか、イアンさん」
レオコーンの行動を、イアンがあわてて止める。
「今あの国の人たちは、俺達をあんたにけしかけて退治しようとしていたくらいに、あんたにおびえてる! あんたが直にいったら、例え謝罪のためだとしても、事態がややこしくなるだけだぜ! だから、できるなら近づかない方がいいとおもう、うんっ!」
「ややこしくなる? ………それもそうだな」
「納得はやっ!」
こうまで納得が早いとは、彼はやはり悪人ではなかったようだ。 イアンの言葉を受けたレオコーンは黒馬に再びまたがり、フィリス達に告げる。
「では、そなた達から伝えておいてはくれぬか、二度とあの国には近づかない……と………」
「わ、わかった………」
「でも、貴方はどうするつもりなんですか?」
「私は……」
セルフィスの問いに対し、レオコーンは遠くを見つめながら答える。
「ルディアノを探そうと思っている。 あの国ではきっと、本物のメリア姫が…私の帰りを待っているはずだ…」
「…………」
「さらばだ」
そう言って、レオコーンは別の方向へと走っていってしまった。 4人は、その後ろ姿を見送っていた。
とりあえず、単なる人違いだったのを理由に、もうレオコーンはこの国に敵意はないし、おそう気配もないようなので、そのことを報告するためにフィリス達はセントシュタイン城へ引き返した。
「ハア…………」
だが、セントシュタイン王に事の顛末を説明しても、王はそれも黒騎士のワナだと思いこんでしまっている。 横にいる王妃も完全にやせ細っており、あの黒騎士がまだいるというだけで食事がのどを通らない状態になっていた。 そこにフィオーネ姫が入ってきても、王は一向に黒騎士を敵だと思いこんでいる。
「どーするよ、アレ………」
そんな父王に対し姫は失望したかのように、走り去っていってしまった。 おまけに、王はフィリス達に再び黒騎士を始末するように告げてきたのである。 なにか打開策はないものかと皆で策を練ろうとしたときだった。
「ねぇ、みんな…」
「どうしたの、クルーヤ」
「さっきフィオーネ姫が、これを私達に……」
「えっ?」
クルーヤはフィリスに、先ほど姫がこっそり自分に手渡したメモを見せる。 そこには、城の東側にある自分の部屋にきてほしい
「自分の部屋にきてくれ………ねぇ………」
従ってみようかと決め、フィリスはフィオーネ姫の私室に向かう。 部屋の前には召使いであろう女性がたっており、彼女に名乗る。
「フィオーネ姫様からお話は伺っています、どうぞ」
「失礼します……」
招待された身であるとはいえ、相手は一国の王女。 だから礼儀正しく挨拶をして、部屋にはいった。 そんな彼らに対しフィオーネ姫はかしこまらなくてもいいですよ、と笑いかけながら楽にするように言い、扉を閉めてから、事情をはなす。
「フィオーネ姫様、私達をここに呼んだのは………」
「はい、あの黒騎士のことです」
「あなたは、彼を強く気にして入るみたいですね…」
「ええ…私は、初めて彼にお会いしたときから、胸がざわついたのです。 そして、思ったのです……彼は決して……悪人などではないと」
「まわりがあんなに怖がってるのに……貴女だけ、どうして?」
「それはわかりません……ただ、私は……悪い人ではないと、強く思ったんです」
フィオーネはそう首を横に振りながら、さらに話を続けた。
「そして……貴女達が口にした、ルディアノという地名に私はそれに聞き覚えがあるのです」
「え、本当に!?」
「幼い頃、私の世話役をしてくださったばあやが、いつも私に聞かせてくれた童歌に、その国の名前が入っていたのです」
童歌、というのを聞いて4人は顔を合わせる。
「それが手がかりになるかもしれません。 ですから、貴女達でそのばあやに会って、お話をきいてくださいまし」
「それはいいのだけど、そのばあやというのは、今この国には……」
「ばあやは今は、私の世話役を辞し故郷であるエラフィタ村で、余生を過ごされています…」
「エラフィタ村、ですね」
そこへ行けばいいのだと意を決めた彼らは、次の目的地とその目的を決めて動き出そうとしていた。 そこでフィリスはふと、あることが気になり、部屋を出る前に彼女に問いかける。
「ですが、フィオーネ様……」
「なんでしょうか?」
「何故、この話をあたし達に? メモを用意していたってことも含めて、最初からあたし達に……この話をしたいと思っていたということでしょう?」
その言葉を聞き、フィオーネは、彼女達の目をまっすぐに見つめながら語る。
「貴女達はただの旅人ではない、と初めてお会いしたときから……思っていたからです。 そして、今回も…あの黒騎士の話を信じてくださった。 その姿から、私は、貴女達に私の願いを託したいと思ったのです」
「え、それってカケなんじゃあ……」
「はい、そうでしょう」
フィリスの言葉をフィオーネはあっさりと認めた。
「………ですが、私は今の貴女達の瞳を信じます。 貴女達は誤りのない人達だと」
「姫………」
その言葉を聞いたフィリスは、笑ってうなずくと、彼女の部屋、そしてセントシュタイン城をあとにした。
「姫様が信じてくれるのであれば、僕たちはそれに答えなくてはいけませんね」
「ああ、裏切れないぜ」
そうして、フィリス達は道中でウパソルジャーの群に追われたり、じんめんちょうに絡まれたりするハプニングに巻き込まれながらも、目的地であるエラフィタ村にたどり着くことができた。
「わぁ……小さいけどキレイな村ね」
「そうだな」
そこは範囲は狭いものの、明るい桃色の花が木々に咲き誇り、明るい空気と色に包まれている村だった。 おまけにその花から臭っているのだろうか、甘い香りもする。
「さて、そのばあやって人を捜さないとな」
「フィリスさん、その方はソナさん…て、名前だったはずでは」
「わかってるよ!」
「ホントなんでしょうか…」
そんなやりとりをして、ソナというお婆さんの家に行ってみると、そこでは彼女の娘にあたる女性がいて、母は今は友人のところに遊びに行っているという情報をもらい、それに従いフィリス達もその家に向かった。
「そうそう、それでね」
「うふふ」
その家では2人のお婆さんが、楽しそうに会話をしていた。
「仲が良さそうですね」
「みたいだな……さて、空気を壊すみたいで悪いけど、話を聞かなくちゃな」
そう言いつつ、フィリス達は扉をノックしてソナを呼び寄せ、そして扉が開き目が合うと、自分達はフィオーネ姫の知り合いだと告げた。 彼女はそれを聞いて家に上げた。
「フィオーネ姫様……懐かしい名前ですねぇ。 辞してからと言うもの、もう随分と長いこと…お会いしていませんが……お元気ですか?」
「ええ、とても美しくてお優しいお姫様で…国民からも慕われています」
「そうですかぁ。 よかった…」
フィオーネ姫のことを思いだしているようで、ソナは懐かしそうに目を細める。 そして本題として、自分達はフィオーネ姫のお願いで、ルディアノを探してみたいので、手がかりになるかもしれないあの童歌のことをききにきたのだと事情を説明する。
「あの歌ね……きかせてあげましょうか?」
「え、いいんですか?」
「もちろん」
そう言うとソナは、隣にいた親友であるお婆さん、クロエに相づちをお願いしてから歌い始めた。
「ヤミにひそんだまものをかりに、くろバラの~きしたちあがる。
みごとまものをうちほろぼせば~しらゆりひめとむすばれる~♪
きしのかえりをまちかねて、しろぢゅうみんなでうたげのじゅんび♪」
「アソーレ それからきしさま、どうなった?」
「きたゆくとりよ、つたえておくれ、ルディアノで~まつ、しらゆり姫に、くろバラちったとつたえておくれ♪
きたゆくとりよ…つたえておくれ…くろバラちったとつたえておくれ♪」
二人の雰囲気もどこか和やかで、ただきくだけなら楽しげな童歌だった。 だがその歌詞の一部に対し、4人は思わず口を開けてしまう。 そしてすべてを歌い終えた後、クロエは永遠に結ばれない2人を歌った、悲しい歌だと告げる。
「まぁ、実在するかはわからないけど、ルディアノを探すのなら、北ゆく鳥よ…という部分を手がかりにしてはいかがかしら」
「そ、そうですか……ありがとうございました」
「おほほ、フィオーネ姫様にも、久しぶりに会いたいですねぇ」
「そうですねっ! きっと姫様も同じことを思っていると思います」
そうなんとかして、話を合わせてから彼女達に別れを告げて、4人は家を後にする。 だが、その顔はどことなく悩ましげだった。
「黒バラちった、て………歌われてましたね…………」
「ああ……」
この歌のことを知ることができたのは、重宝できるものだろう。 だが、これをどう解釈し、どうしていけばいいのか。 今後どうするべきかを考えていると、叫び声が聞こえてきた。
「なに!?」
「誰か………誰かたすけておくれぇ!!」
そう叫び声をあげながら村の中に入ってきたのは、小太りの木こりだった。 フィリスがその場に駆けつけると、それに続いて蹄の音を響き渡されながら、黒い鎧の男レオコーンが現れた。
「木こりよ、なぜ逃げる……? 私は話を聞きたかっただけだ。 安心しろ、おまえにはなにもしない………」
「う、嘘こくでねぇ……! オラは森の中で………あんたのことをさがしてる女の魔物にあっただよっ!! …………真っ赤な目をひからせながら、わがしもべ……黒い騎士をみなかったか…………ってよ!」
びし、と木こりは顔を青ざめさせ体をふるわせながら、レオコーンを指さした。
「あんたはあの魔物のしもべなんだろっ!?」
「この私が魔物の僕だと!? なにをバカなことを…!」
「レオコーン!」
名前を呼ばれて、レオコーンがそちらを見ると、そこにはフィリス達がいたので近づいていく。
「そなた達は………何故ここに………」
「実は……」
フィリスは、彼と別れてからの一連の流れを彼に伝える。 今はルディアノという国の手がかりを探していることも。 そんな彼女達の行動にたいし、レオコーンは謝罪しつつも感謝を告げた。
「なぁ、あんたまさか……黒バラの騎士なんて、呼ばれてなかったか?」
「何故、そなた達がそれを知っているのだ」
「イアン…」
「話すしかねぇよ、事実を…」
主に、イアンが中心となって、童歌のことを伝える。 それをきいたレオコーンは、表情こそ見えないものの、声からしてうろたえているのが伝わってきた。
「私のことが童歌になっていただと? どういうことだ……私がお伽噺の住人だとでもいうのか?」
「あたしにもわからないだけど、あたし達が知ることができたのは、そういう話だよ。 それで、北ゆく鳥というのが歌詞にあったから…あたし達で真実を確かめようと、北を目指すことにしたんだ」
「北…か……よかろう! ならば北ゆく鳥を追うことにしよう! 真実をつかむためにな!」
「あっ…」
そう言ってレオコーンは、村を旅だっていってしまった。 しばらくその後ろ姿をみていたフィリス達だったが、ふっと我に返る。
「なんだか心配だわ、わたし達も後を追いかけましょう」
「うん!」
4人はレオコーンを追って、北の方角へ走り出した。
次回予告
黒騎士の正体、そして姫の願いを聞き、フィリスたちはルディアノという国を探すことにした。
だが、ようやく見つけたルディアノ王国は既に廃墟と化していた…。
長き歳月が経ったその国に眠る、真実とは…?