Octo Story   作:アヤ・ノア

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スプラトゥーン2における芸能イカ&タコ、テンタクルズの初登場です。


Mission3 テンタクルズ

「おめでとうございまス……。1つ目のチャレンジをクリアしましタ」

 最初の試練を突破したナマコ車掌が私を祝福してくれた。

 まあ、初めてにしては、上出来だという結果だったな。

「あなたが帰りのホームで受け取ったこのアイテムは、ネリメモリーといいまス。

 ネリメモリーとは、あなたのココロを読み取り、それを練り上げたモノ。

 チャレンジをクリアする度に、ネル社から記念として差し上げまス」

 つまり、ネル社は私の心を読んでいるという事か。

 私がネリメモリーの取得具合を確認していると、路線図の左右に赤いマークが現れた。

 チャレンジできる駅が増えたようだ。

「それでは、良い旅ヲ……」

 そう言って、ナマコ車掌はどこかに引っ込んだ。

 

「ん? あーあー?」

 アタリメ司令が通信機を確認する。

 見た感じ、ずっと昔に作られたものだと思われる。

「おお! 無線が繋がったようじゃ!

 3号、応答されたし!! 応答されたしーッ! ドーゾ!!」

 3号……? 一体、そいつは誰なんだ?

 私がアタリメ司令に話を聞こうとすると、携帯電話の中から女の声が聞こえてきた。

 

『るっっせぇー!!! 誰だテメーは!!!』

 声の主は、かなり怒っていた。

 3号に間違われた事が、よっぽど腹が立ったのだろうか。

「ぬわッ!!」

『セ、センパイ~……急におっきな声、出さないでくださいよ~』

 次に聞こえてきた声は、その女の後輩だった。

 後輩は、先輩とは反対に、落ち着いた声色をしている。

「おお……?! おヌシら……3号ではないな?!」

 今更気付いたのか、アタリメ司令。

「な、何者じゃ! 名を名乗れィ!!」

『テメーこそ誰だYo?! アタシはヒメ、Also known as MC Princess!!

 ショートでキュート、ドクゼツジョーゼツテンタクルバリバリ!

 ぬりたくるナワバリ! Yo!』

 アタリメ司令が女に名前を聞くと、女は激しい口調で自己紹介した。

 すると、アタリメ司令の闘志に火がついたのか、若気の至りなのか、

 彼もヒメに負けず劣らずの激しい口調でこう言った。

「YoYoYo! 若造がこのワシにラップでバトルと申すか!

 MCヨっちゃんこと、ワシの真の姿をとくと見よ!」

 ……痺れを切らした私は、ラップ勝負をやめるように言った。

 この二人よりも激しい口調だったという事は謝る。

「おお、すまんかったな、ポリュープ」

『アタリメさんに、ポリュープさん……でしたっけ?

 ワタシ達、今ここで通信機を拾ったんです。

 ワタシ達は今、ナンタイ山にいるんですけど、アタリメさん達はどこにおられるんですか?』

 ナンタイ山といえば、タコツボバレーの近くにある山だったな。

 私は知らなかったが、アタリメ司令が教えてくれたため今覚えた。

 そして、私とアタリメ司令はそこにいたが、何者かに連れ去られて地下に閉じ込められたとか。

『それは困りましたね……。大変そうなので……ワタシイイダ、

 Also known as DJ E-DAがサポートさせていただきます……!

 とりあえず、皆さんの現在地を調べてみますね♪

 ワタシのサポートがお役に立てばいいんですけど……!』

 イイダと名乗った女は、私達のこの状況を理解してくれたようだ。

 彼女は通信機を使い、私達の居場所を調べてくれるとか。

『ヘーイ! ジジィはそこでオハギでも食ってりゃ平気だYo!』

 そこに、ヒメが割って入ってきた。

 アタリメ司令は不服そうな表情をしたが、ラップができる奴に悪い奴はいないと結論付けた。

 ……会話は、ラップを使わないといけないのか?

「じゃ、ワシらは約束の地に行くため、チャレンジを進めるかのゥ!

 そんじゃポリュープ、イカよろしく~」

 そう言って、アタリメ司令は通信を切った。

 さて、私達はそろそろ、チャレンジの再開をしようか……。




ラップができる奴に悪い奴はいない。
アタリメ司令は良い(?)事を言いますね。
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