大乱闘スマッシュブラザーズ Stern des Lichts   作:アヤ・ノア

19 / 92
パンデミックはポケモン映画にまで影響を与えた、許すまじ!
予定が思い通りに進むまでリセットできる世界になったらなぁ……。


18 ~ ねずみポケモン・ピカチュウ

 スマブラ四天王の一角、ピカチュウとの戦いが、始まった。

 

「10マンボルト……」

「うわぁっ!」

 ピカチュウは電撃をマリオに放った。

 聖なる光を纏った電撃が命中すると、マリオの身体を包んで痺れさせる。

 キーラの力により、強化されたのだろう。

「えい!」

 カービィはイスナにパンチするが、イスナは空を飛んで攻撃をかわす。

 イスナはフォックスとファルコンの攻撃もかわした後、りょうの足元を狙って攻撃する。

「わっと!」

 その攻撃が命中したりょうは転んでしまい、ピカチュウの攻撃を許してしまう。

「いたた!」

「危ないですよ」

「やめろ、ピカチュウ」

「グッ!」

 ヨッシーとフォックスはピカチュウを蹴って吹っ飛ばす。

「今だ! ファイア掌底!!」

 マリオはピカチュウに近付き、炎を纏った掌底をピカチュウに当てようとした。

 しかしピカチュウはマリオの攻撃をジャストシールドで完全に防御した。

 

「オマエタチヲコロス……」

 キーラに操られたピカチュウは、マリオ達に殺意を向けていた。

 これは、本来のピカチュウなら絶対にしない事だ。

「ピカチュウ……待ってろよ、絶対に助けてやるぜ」

 マリオは、ぎゅっと握り拳を作った。

 カービィ、フォックス、ファルコン、りょうも、

 ピカチュウをキーラの呪縛から救いたいという意志を持っていた。

 特に、同じスマブラ四天王のマリオとカービィは、その思いをより強めていた。

「目を覚ませ! ピカチュウ!」

「ファルコンキック!」

 マリオとファルコンはピカチュウを蹴ろうとするが、

 イスナが二人の行く手を阻みピカチュウにダメージを与えられなかった。

「アイアンテール」

 ピカチュウは鋼のように硬くした尾をファルコンに振るい、大きく吹っ飛ばす。

 続けてカービィに電気を飛ばしたが、その電気はカービィが吸い込み、スパークをコピーした。

「スパークアロー!」

 スパークカービィは電撃の矢をピカチュウに向けて飛ばす。

 でんきタイプのピカチュウには効果は今一つで、麻痺もしなかったが、

 一瞬だけ怯ませる事ができた。

 おかげで隙ができたため、フォックスとファルコンは一気にピカチュウに突っ込んでいき、

 キックでピカチュウにダメージを与えた。

「グオォォォ!」

「待ってろよ、悪い夢から覚ましてやるからな」

 ピカチュウは他の操られたファイター同様、キーラの悪い夢を見ている。

 しかも、ピカチュウはスマブラ四天王の一角。

 彼を助け出せば、キーラ軍に大打撃を与える事ができるのだ。

「えい!」

「エレキボール」

「うわああ!」

 りょうはパチンコでピカチュウを狙い撃ちする。

 攻撃はギリギリで命中し、ピカチュウにダメージを与えたが、彼がエレキボールで反撃し、

 りょうのパチンコより大きいダメージを与えた。

「スベテハキーラサマノタメニ。アラタナルソウセイノタメニ」

「そんなの、ピカピカが言う事じゃないよ! 思い出して、ピカピカ!」

「そうだ! お前は、世界を滅ぼそうとする奴らの味方はしないだろ!?」

「ウ……グ……グググ……」

 マリオとカービィは、ピカチュウに呼びかける。

 同じスマブラ四天王の二人ならば、効果があると思ったからだ。

 ピカチュウは頭を押さえて蹲り、戦意を喪失した。

「よし、隙あり! アイスボール!」

 マリオはその隙にピカチュウにアイスボールを投げて凍らせる。

 そして流れるようにイスナを投げ、アイスボールで凍らせてとどめを刺した。

「ウオオオオォォォォ!」

「やっぱり駄目か……!」

「うわあぁぁぁぁ!」

 しかし、ピカチュウはすぐに戦意を取り戻し、ヨッシーに突っ込んで投げ飛ばす。

 キーラの力により筋力も強化されたのか、ヨッシーは地面に思い切り叩きつけられた。

「ピカチュウさ~ん、もうそれくらいにしてくださいよ~。ほらほら、平和に平和に~」

「オレヲバカニシテイルノカ……?」

 ヨッシーの言葉が気に障ったらしく、ピカチュウは彼の首を掴んで持ち上げ、

 彼に10万ボルトを放った。

「うわああああああああああ!!」

 ピカチュウはヨッシーに電撃を浴びせた後、アイアンテールで吹っ飛ばした。

 吹っ飛ぶヨッシーの身体をマリオは両手で受け止める。

「……お疲れさん。後は、俺達がやるぜ」

「ありがとうございます……マリオさん」

 マリオは、傷ついたヨッシーをゆっくりと地面に横たわらせた。

 そして、ピカチュウの方に振り向いてこう言った。

「お前は、操り人形なんかじゃない。立派なスマッシュブラザーズだ」

「ニ……ン……ギョ……ウ……」

「分かっているでしょ? 君が、キーラの味方になんかなりたくないって」

「ソ……ンナ、ワケ……ナ、イ……」

 マリオとカービィの説得に、ピカチュウは首を横に振る。

 それでも、二人は諦めずに説得する。

「分かってくれよ、ピカチュウ。俺達はスマブラ四天王なんだ。

 一緒に乱闘して、一緒に生活して、一緒に競い合った仲じゃないか」

「ピカピカ……こんなのって、ないよ……。お願い、ピカピカ、元に戻って……!」

 カービィの目から、一筋の涙がこぼれ落ちる。

 それが地面に雫となって落ちた途端、ピカチュウの中で何かが弾けた。

 

「ウ……グ……グアアァァァァァァァァァ!!」

「! 眩しいっ!!」

「この光は……!!」

 突然、ピカチュウの身体が眩く光り出し、その場にいた全員が目を覆った。

 ヘルメットを被っているファルコンも、その光に耐えられずに両手で顔を隠した。

 その光は、キーラのものとは異なる、優しく温かい光だった。

 そして、その光が消えると、ピカチュウの殺気が消滅した。

 今ここに、ピカチュウとの戦いが終わった。




~ベルのスピリッツ名鑑~

イスナ
出身世界:ヴィストラーダ
性別:女性
カーラ砂漠の小さな泉に棲んでいる水の精霊。
大樹の子と力を合わせオアシスを作る事ができる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。