大乱闘スマッシュブラザーズ Stern des Lichts 作:アヤ・ノア
ベル一行はある女剣士を、仲間にします。
クレイジーハンドに仕えるメイド、ドリィを仲間にした一行は、広場を後にして東に歩いた。
古いパイプがたくさんあり、大小様々な歯車も置かれている。
「見て、スピリッツよ!」
すると、デデデのボディに宿ったクラッコのスピリッツを発見した。
「我輩が相手だ!」
クラッコのスピリッツにはクッパが挑戦し、デデデ(?)との重量級対決となった。
護衛のピカチュウがいたが、クッパはあっさりとクラッコの解放に成功した。
「伊達に大魔王と呼ばれてはいないのだ!」
クラッコを解放すると分厚い雲が晴れる。
しかし、見えない茶色の雲が邪魔をしていた。
ベルは精神を集中し、雲で隠れた場所を目星する。
「みんな、私についてらっしゃい」
「うん」
ベルは落ち着いて雲で覆われた道を通り抜け、それ以外の全員は彼女についていく。
(どんなに隠していようと、死神の目は誤魔化せないのよ)
死神であるベルは見えないものを見る事ができる。
それは、探索で大いに役立つ能力だった。
おかげで無駄に戦闘せずに済み、一行は無事に歯車エリアに着いた。
「なんと! これほどまでに機械が多いとは」
「まさに発条《ぜんまい》仕掛けね……」
(なんだか、緊張するわ……)
(そうだな……)
ベルとドリィが口を開けながら歩き、ピーチとオリマーは緊張している。
一方で、アルトリアとサムスは表情一つ変えずに淡々と歯車の上を歩いていた。
「皆、慌てないでくださいね」
「こういう時こそ落ち着くんだ」
「は~い」
一行が歯車の上を歩いていると、東にロキのスピリッツを発見した。
「こいつは俺が相手だ!」
エース級のロキには、フォックスが挑んだ。
カードと時空魔術を武器とするロキにフォックスは苦戦するが、
アイテムに気を取られている隙にダメージを与え続け、何とか彼を解放した。
ロキを解放すると分厚い雲が晴れ、たくさんの赤い水晶と大きな歯車が見えた。
「雲で覆われて見えないわね。でも、迷わないで」
「うん」
サムスを先頭に、歯車と霧の中を歩いていく。
途中でメタナイツ、デンリュウ、オメガリドリーのスピリッツと遭遇、
それぞれオリマー、ジョーカー、シュルクが解放した。
オメガリドリーはレジェンド級だったので、シュルクはかなり苦戦したようだ。
「はぁ、はぁ、はぁ……こんなの、何度も相手にしたから、ね……」
シュルクはふらつきながらも、しっかりモナドを持っている。
機械相手にはシュルクはそれなりに強いようだ。
すると、分厚い雲が晴れ、縛られているファイターが見えた。
クロムの長女で、未来を知る王女・ルキナだ。
「オトウ……サマ……イマ……ドコニ……」
ルキナは操られながらも、必死で抗っている。
この場にマルスやクロムがいたら、彼らはどんな反応をしていただろう。
「……彼女が苦しむ姿は見ていられません!」
そう言って、アルトリアはルキナを縛る黒い鎖を不可視の剣で切り裂いた。
「ウ……ウ……ウアアアアアアアアア!!」
すると、ルキナは両手で頭を押さえた後、裏剣ファルシオンを構えて襲ってきた。
そして、彼女の周囲にマーク、ウード、シンシアの幻影が現れる。
「今、助けます!」
「せめて痛みを知らずに安らかに死になさい」
「いや、ルキナが死んだらまずいってば!」
トゥーンリンクとアルトリアは剣、ドリィは杖を構える。
ジョーカーもペルソナ「アルセーヌ」を召喚した。
「いくぞ、ディディー!」
「おうっ!」
フォックス、ディディーも身構え、戦闘が始まる。
「ウアアアアアアアアアアアアア!!」
「はあああああああああああああ!!」
アルトリアの剣とルキナの剣がぶつかる。
二人は同時に飛び退き、様子を伺う。
「えいっ!」
「アアァッ!」
ディディーはルキナの攻撃をギリギリでかわし、
黒いペガサスに乗っているマークに同じくギリギリでキックを当てる。
「ペガサスが眩しいな……なら、これで!」
ジョーカーは漆黒の矢を放ちシンシアを攻撃する。
シンシアはギリギリで抵抗し、ダメージを抑える。
「はぁっ! はぁぁぁぁっ!」
フォックスはキックとパンチを駆使してウードを追い詰め、スマッシュ攻撃で吹っ飛ばした。
「サンダー」
「うわっ!」
マークはトゥーンリンクにサンダーを放つ。
トゥーンリンクが痺れた隙に、マークは槍で追撃。
「エェェェイッ!」
「うわっ!」
シンシアは光の槍でジョーカーを突き刺す。
闇属性のアルセーヌには効果が抜群だ。
「ジョーカーに何するんだ!」
「キャァァァァッ!」
フォックスはブラスターでシンシアが乗っているペガサスを撃ち、
墜落したシンシアを回し蹴りで吹っ飛ばした。
「ここまでおいで!」
「やっ!」
ディディーは仕掛けたバナナの皮をルキナに踏ませ、転ばせる。
その隙にトゥーンリンクはルキナを斬りつけ、ジョーカーはマークをナイフで攻撃する。
「マーベラス・コンビネーション」
「ぐああぁぁぁっ!」
ルキナはフォックスを流れるように連続で斬る。
シールドで防御する隙も無く、フォックスはまともに攻撃を食らい重傷を負う。
「ディア!」
ジョーカーはフォックスに回復魔法を唱えた後、マークをナイフで斬りつける。
「ラ・テラ・マ・ギ・ラ・テラ!」
ドリィは杖を振り、呪文を詠唱して杖をルキナ達に向ける。
すると、アルトリア達の目の前に情報が現れた。
魔法の目で全てを見通す呪文、サーチアイだ。
「ルキナはシールドで防御し、マークは
「ならば、これです!」
「ウアッ!」
アルトリアは防御するルキナを掴み、後ろに投げ飛ばす。
狙いは決まり、ルキナは転倒する。
「あったれ~!」
「それっ!」
ディディーは転倒したルキナにピーナッツ・ポップガンで追撃する。
さらにフォックスがファイアフォックスで攻撃。
トゥーンリンクはマークを勇者の弓で攻撃した。
「ド・ゲイト・デ・テラ・マ・ギ!」
「……」
「きゃあ!」
ドリィは魔法の矢を放ちマークに重傷を負わせる。
マークは最後の抵抗とばかりにドリィに渾身の一撃を放った後、倒れた。
「これでとどめです、
「ウワアアアアアアアアアアアア!!」
そして、アルトリアが剣を振り抜いて纏っている風をルキナに叩き付け、
ルキナを場外に吹っ飛ばすのだった。
「……はあ、はあ、はあ……あれ、私は一体……」
ダーズの呪縛から解放され、正気に戻ったルキナは、ぱちぱちと瞬きしていた。
アルトリアは笑みを浮かべてルキナに手を伸ばす。
「大丈夫でしたか、ルキナ殿?」
「ア、アルトリアさん……うぐっ!」
ルキナは先程の戦闘で受けた痛みが激しく、まだまともに立てなかった。
「分かりました、貴女が治るまで待ちましょう」
アルトリアはルキナの痛みが引くまで、彼女を待っている事にした。
しばらくして、ルキナの痛みが完全に引き、彼女はゆっくりと立ち上がった。
「私を助けてくれてありがとうございました」
ルキナはベル一行にお辞儀し笑顔でお礼を言った。
だが、この状況を見て、笑顔はすぐに消える。
「それにしても……ここは一体、どこでしょうか。ルフレさんも、お父様もいないなんて……」
この暗闇の世界に、クロムやルフレはいない。
ルキナは寂しさから、少し塞ぎ込んでしまう。
「確かに、あんたの仲間がいないのは寂しいわね。でも、私達だって同じ気持ちよ」
「えっ……? どういう事ですか?」
「私達は光の世界で大きな敵を倒したんだけど、触手と目玉の化け物・ダーズが出てきて、
みんながバラバラになっちゃったの」
ベルはルキナに簡潔に事情を話す。
世界に異変を起こしたキーラを倒したと思いきや、
新たな敵・ダーズが襲来してスマブラメンバーは散り散りになったのだ。
「貴女一人が辛い目に遭う必要はありません。苦しい事は分かち合いましょう」
「はい……」
ルキナは故郷では非常に辛い目に遭い、相当なストレスが溜まっていた。
それを知ったアルトリアは、ルキナの負担を少しでも和らげようとした。
「ありがとうございます。私、皆さんと一緒に行きますね!
お父様やルフレさんを見つけるために……」
ルキナは立ち上がるとアルトリアの手を握り、アルトリアについていく事を決めた。
クロムやルフレを見つける事ができる、と信じて。
「じゃあ、行きましょう、ルキナ!」
「はい! ベルさん!」
こうして、未来を知る王女が、死神一行の新たな仲間に加わるのだった。
~ベルのスピリッツ名鑑~
クラッコ
出身世界:ミルキーロード
性別:不明
棘の生えた雲に単眼がついた生物で、雨や雷を操る事ができる。
クラッコJr.という非完全形態が存在する。
ロキ
出身世界:こことは異なる世界
性別:男性
ノアトゥーンでベヨネッタが出会った銀髪の少年。
時空を操る能力を持ち、カードを武器として使う。
メタナイツ
出身世界:ミルキーロード
性別:男性?
メタナイトの配下である機械軍団。
アックスナイト、ジャベリンナイト、トライデントナイト、メイスナイトで構成されている。
デンリュウ
出身世界:ゲフリアース
性別:♂♀両方存在する
モココが進化した、ライトポケモン。
でんきタイプで、特性はせいでんき、隠れ特性はプラス。
尻尾の先が光り輝き、光は遥か遠くまで届き、迷った者の道標となる。
オメガリドリー
出身世界:メトロード
性別:♂
サムスが撃破したメタリドリーが、フェイゾン汚染を受けて誕生したもの。
胸部装甲は物理的パワーによって開放可能。