大乱闘スマッシュブラザーズ Stern des Lichts   作:アヤ・ノア

86 / 92
ホントの最終決戦パートです。


85 ~ 光と闇を倒せ

 マスターハンド、クレイジーハンド、アイシャ、ドリィ、リドリー、

 ダークサムスが光と闇を打ち払いに行っている間、

 スマッシュブラザーズはキーラとダーズの下へ向かっていった。

 雲に覆われた地平線の向こうに太陽が見える。

 あの空の向こうに、全ての元凶であるキーラとダーズが待ち構えているのだ。

 

 一部のスマブラメンバーは、ちらちらと後ろを振り返っていた。

 後ろでは、マスターハンド達が光と闇のファイターに立ち向かっていた。

「大丈夫かなぁ……? マスター、クレイジー……」

「りょうさん、大丈夫です。あの方達なら、光と闇を倒せます。

 わたし達でできる事をやりましょう」

「……ありがとう、しずえ」

 不安になるりょうを、しずえは励ました。

 

「うわっ!?」

「りょうさん、危ない!」

 突然、りょうに向かってボコブリンが飛びかかってくる。

 しずえはりょうを庇い、シールドを張った。

 目の前にはオクタロックやチュチュなど、たくさんの魔物が立ち塞がっている。

「しずえ、ありがとう!」

「りょうさんは先に行ってください。ここは、わたし達が食い止めます」

「……うん」

 リトルマック、ファルコ、ウルフ、しずえ、トゥーンリンク、

 キングクルールが魔物に立ち向かった。

 りょう達は彼らが食い止めている間に、大急ぎで奥に向かっていった。

 

「そらよ!」

「ウルフフラッシュ!」

 ファルコは空中に飛び上がり、炎を纏った体当たりで魔物を一掃する。

 ウルフは体当たりして魔物をまとめて倒した。

「まさかこの俺様がお前と手を組むとはな」

「リドリーとマスターハンドが手を組んだんだ、今は敵味方の区別なんていらないぜ」

「……ああ、そうだな!」

 ファルコとウルフは互いに手を取り合う。

 ライバル同士が結託した瞬間である。

 

「おいおい、俺様を忘れたら困るぜ!」

「それ! えい! そおれっ!」

 キングクルールはファルコとウルフが取りこぼした魔物を倒していった。

 しずえはピコハンや傘を使って、一生懸命に魔物と渡り合っている。

「我らの邪魔はさせん!」

「散れ!」

「そうはいかねぇ!」

 道中、キーラとダーズの妨害が入るが、キングクルールがそれを阻止する。

「とりゃーっ!」

「たあーっ!」

 リトルマックの拳とトゥーンリンクの剣――どちらも「けん」と読む攻撃が、

 魔物を次々に吹っ飛ばしていく。

 それでも魔物は数の暴力で攻めてくるが、六人は攻撃の手を休めない。

「きゃ!」

「危ない!」

 しずえにボコブリンの棍棒が振り下ろされる直前、リトルマックが庇い、反撃する。

「マックさん、ありがとうございます」

「困った時はお互い様だろ?」

「……そうですね。わたしも、守られているだけじゃありません。

 りょうさんのためにも、必ず勝ちます!」

「ああ、その意気だ!」

 マックに応援されたしずえは、全力で魔物に立ち向かっていった。

 彼女としては、本当はウルフに応援してもらいたかったのが本音なのだが……。

 

「キーラとダーズめ……」

「やっつけるでちゅ!」

 スマブラメンバーは魔物と戦っている他のメンバーを信じて、走り出す。

 次の瞬間、冥府軍と自然軍の魔物が一斉に襲ってきた。

「くそっ、敵か!」

「ここは俺達に任せろ! お前達は先に行け!」

「うん!」

 メタナイト、ブラックピット、リュウ、ケン、ピチュー、ゲッコウガ、ストームが身構え、

 他のスマブラメンバーを走らせる。

 ブラックピットとストームが後方から矢を放つ。

 ゲッコウガは隙を突いて背後を取り、音も立てずに冥府軍の敵を仕留めた。

「流石だな、ゲッコウガ」

「静かにしろ」

「……あ、ああ」

 リュウはゲッコウガに言われた通り、音を出さずに相手の出方を図る。

 すると、不気味な音と共にオーンが姿を現した。

「オーンだ! あいつに触ったら即死する!」

「どうすればいい?」

「浄化の力があれば倒せるが……」

 ブラックピットは神弓シルバーリップを引き、光の矢をオーンに放ち、消滅させた。

 しかし、オーンの数は減るどころか増えている。

「どうすればいいんだ」

「僕に任せろ。トルネイド・バリアー!」

 ストームはトルネイドのARTSを使い、七人全員に竜巻のバリアを張った。

「このバリアさえあれば、オーンの影響を受けずに戦う事ができる。

 ただし、このバリアの制限時間は5分だ。それまでに決着をつけろ!」

「ああ!」

 メタナイト達はオーンの群れに突っ込んでいった。

「ぴちゅぅぅ!」

 ピチューはかみなりで広範囲のオーンを一掃する。

「波動拳!」

「昇竜拳!」

「うりゃりゃりゃりゃ!!」

 リュウとケンの格闘技でオーンは消滅する。

 メタナイトは彼らが取りこぼしたオーンをギャラクシアで滅多切りにした。

「いくぜっ!」

「……」

 ブラックピットは神弓シルバーリップを双剣に変えオーンの群れを次々と切り刻む。

 ゲッコウガは静かに、確実にオーンを仕留める。

 

「お前らは早く先に行け!」

「ああ!」

 そんな仲間の勇気を見て、スマブラメンバーは先に進むのだった。

 

 スマブラメンバーはキーラとダーズを追い、空間を只管上へ上へ昇っていった。

 しかし、魔物は彼らの前に立ち塞がっていく。

 

「オレ達が相手だ!」

「まっけないぞ~!」

 魔物に立ち向かうは、ドンキー、ディディー、スネーク、ゼルダ、シーク、アイスクライマー。

 ディディーはピーナッツ・ポップガンを抜いてクリボーやノコノコを倒していく。

「いくぞ!」

「はぁっ!」

 シークが前に出てカキボーにダメージを与え、ゼルダが魔法でとどめを刺す。

 元は一つだったゼルダとシークの息はぴったりだ。

「「トルネードハンマー!」」

 息ぴったりなのはゼルダとシークだけではない。

 氷山を登るアイスクライマーも、だ。

 ポポとナナは二人同時にハンマーを振り回し、周囲にいたカロンが砕け散る。

「そこかっ」

 スネークは後方から冷静に魔物を狙撃する。

 魔物は叫ぶ暇もなく、ばたりと倒れた。

「このまま一気にいくよ!」

「ええ!」

 アイスクライマーは高く飛び上がり、二人同時にハンマーを振り下ろす。

 衝撃波が周囲に広がり、クリボー、ノコノコ、カロン、カキボーは一掃された。

「よし、やったぞ!」

「まだ敵は来ます!」

 ゼルダがそう言うと、ハンマーブロスとファイアブロスの群れが襲い掛かってきた。

 彼らは高くジャンプしながら、ハンマーやファイアボールを投げてくる。

「知恵の女神ネールよ、災厄から我らを守りたまえ」

「えい!」

「ふっ」

 ゼルダはネールの力を借りてバリアを張り、ハンマーとファイアボールを跳ね返す。

 ディディーとシークは遠くから飛び道具で攻撃。

 ドンキーとスネークは体術でハンマーブロスを吹っ飛ばし、

 アイスクライマーは氷の力でファイアブロスが投げたファイアボールを凍らせる。

 さらにアイスクライマーはトルネードハンマーでブロス達をまとめて吹っ飛ばした。

「危ないから下がっていろ」

 スネークは踏むと作動する地雷をブロス達がいる場所に設置する。

 すると、スネークの予測通り、ブロス達は地雷を踏んで場外に吹っ飛んだ。

「これで、終わりだ! ジャイアントパンチ!!」

 そして、ドンキーは渾身の力を込めたパンチをメガブロスにぶちかまし、吹っ飛ばした。

 次の瞬間、周囲から魔物の姿が消えた。

 これが最後の一匹だった事をスネークは改めて確認した。

 

「これで、魔物は全滅した。だが、オレ達はここから先には行けない」

「後は、キミ達が頑張るんだよ……!」

 

「ドンキーやディディーが頑張ってくれた。その思いを無駄にはしない!」

 キーラとダーズを追いかけるスマブラメンバー。

 妨害はなおも激しくなってくるが、歩みを止めるわけにはいかない。

 二柱の攻撃をかわしながら進むスマブラメンバーの前に、

 多数の目玉がついた触手が生えた、小型ダーズを思わせる一つ目の魔物が現れた。

 りょう、デイジー、ダックハント、ロゼッタ、ガオガエン、

 ドクターが魔物の前に立ち塞がり、構える。

「君達は先に行って!」

「ああ!」

 りょう達が食い止めてくれるため、スマブラメンバーは先に行った。

 

「こいつの名は……」

「デイジー君、いけない、それは禁句だよ! あえて言うなら、『土下座君』だよ……うわ!

 Zzzzzzz……」

 土下座君は催眠光線を放ち、ドクター達を一斉に眠らせた。

 その隙にもう一体の土下座君がりょうに破壊光線、ドクターに石化光線を放つ。

「ぐっ、足が動かない……」

 ドクターは足が石になってしまい、動けない。

「ばう!」

「おりゃああああ!」

 ダックハントは土下座君の攻撃をかわすが、直後に催眠光線で眠ってしまい、

 さらにデイジーが無防備になり土下座君の触手攻撃を食らってしまう。

 ガオガエンはラリアットを仕掛けるが、躓いてしまい、土下座君には当たらなかった。

「せぇい、やぁ!」

 デイジーは野菜引っこ抜きでボム兵を抜き、土下座君の群れに投げつける。

 ボム兵の爆発で土下座君はまとめて吹っ飛んだ。

「せいやぁぁぁっ!」

 りょうは岩をも砕くような勢いでパチンコを連射する。

 土下座君の防御も崩して、ダメージを与える。

「当たるか」

「ばうばう!」

 一方、土下座君の攻撃は激しくなるが、ロゼッタとダックハントはかわして反撃する。

「応援ガンバやで!」

「うおーっ!!」

 デイジーは戦っているメンバーに激励を飛ばした。

 彼女の激励により、メンバーの士気は上昇した。

「DDラリアット!」

「えいっ!」

 ガオガエンは両腕を勢いよくぶん回し、土下座君を場外に吹っ飛ばす。

 りょうもガオガエンに続き、傘で土下座君を攻撃。

「何をしている、ドクター!」

「ぴぴぃぴぃ!」

 チコがドクターの周りをくるくる回り、石になっていたドクターの足を元に戻した。

「ああ、ありがとう、ロゼッタ」

「りょう、怪我はないか? ギャラクシーヒール!」

「ばうばーう!」

 ロゼッタはりょうの自然治癒力を活性化させる。

 ダックハントはワイルドガンマンを召喚し、土下座君を狙撃して安全にダメージを与えた。

「石化する……っ!」

「危ない!」

 土下座君がロゼッタ達に狙いを定め、石化光線を放とうとすると、

 ドクターはカプセルを投げて阻止した。

 威力は高くなかったが、土下座君を怯ませた。

「うわっ!」

「何するねん!」

 土下座君は触手から破壊光線を放ち、デイジーとダックハントに大ダメージを与える。

 しかし、スマブラメンバーの猛攻は止まらず、次第に土下座君は追い詰められていく。

「それ!」

 ドクターの心臓マッサージが、土下座君にとって致命的な攻撃となる。

「とどめだ! ハイパーダーククラッシャー!!」

 そして、ガオガエンが腕を振り回し続け、黒い衝撃波が辺りに広がった。

 衝撃波に巻き込まれた土下座君の触手はちぎれ、全て地面に落ち、

 土下座君の本体も黒い霧になって消滅した。

 

「僕達が行けるのは、ここまでだ」

「後は、頼んだよ……!」




「全員参戦」を表現するために、原作とは違い、
スマブラメンバー全員を決戦の場に乗り込ませました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。