生命の灯火   作:ENDLICHERI

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 前書きから書いてるからアレやけど、多分次でこれ終わる・・・・・・はず。あ、もうすぐこれも終わりね。だから、もうすぐ綾斗は死にます。

 それと、配信してた『バンドリ夏の野外3DAYS』、チケット買っちゃった♪・・・・・・これからのお財布事情、大丈夫かな・・・?


 んじゃ、本編見ちゃって。







42話

 

 

 

 

 

 午前中でさえもかなり店の中を歩いて、ちょっと疲れた僕は、今井さ──じゃない、リサに連れられ、ショッピングモール内の飲食店に入った。時間としては13時だから、遅めのお昼になる。

 

 

「いらっしゃいませ~。ご注文は?」

 

「アタシはこれ。綾斗くんは?」

 

「えっと・・・・・・僕も同じのを。」

 

「かしこまりました。」

 

 

注文を済ませると、店員さんは厨房へと入っていった。このお店は若干個室っぽくなってるから、人目を気にせずにいられる。リサも、その辺はやっぱり心配してるんだね。

 

 

「大丈夫?疲れてない?」

 

「疲れてない、って言えば嘘になるかな。女性の買い物はあんなに長いの?」

 

「当たり前でしょ!綾斗くんも、アタシと付き合ってるんだから、そのぐらい覚悟してよ~?」

 

「はーい・・・。」

 

「・・・・・・ねぇ、1つ聞いていい?」

 

「どうぞ。」

 

「もしも、綾斗くんがまだ生きられるんだったら、何がしたい?」

 

 

もしも話か。・・・・・・でも、リサのせいで『もしもまだ生きれるのなら』って考えるようになったな・・・。

 

 

「そうだね・・・・・・この先結婚する相手とどこかのアミューズメントパークでデートしたり、結婚して子供も産んで、楽しい家庭を作ったりしたいな・・・・・・。」

 

「へぇ~。だったら、今度アミューズメントパークに行こうよ!」

 

「・・・・・・なんであなたと?」

 

「だって、『この先結婚する相手』ってアタシのことでしょ?」

 

「・・・・・・よく臆面なく言えるね。」

 

「う、うるさーい!」///

 

 

僕は『相手』の名前を言ってないってのに・・・。

 

 

「それとも、綾斗くんは浮気するような人なの?

 

 

怖い怖い怖い怖い!今井さんの目から光が消えてるんですけど!?

 

 

「・・・・・・正直、するかもね。でも、リサが彼女だったらしないよ。」

 

どうして?

 

「したら・・・・・・僕の命が危ういから。」

 

「・・・へっ?」

 

「っ・・・・・・。」

 

「・・・・・・ぷふっwそっかそっか~!って、どういう意味!?」

 

「だって、病室でギターの練習してたら圧かけて怒ったじゃん。そんな人相手に『浮気がバレたら』なんて想像すると、ゾッとする。」

 

「とりあえず、そのお口は閉じましょうかね~?」(圧)

 

「お待たせしました~。」

 

 

ナイスタイミング。

 

 

「口が閉じたままだと食べれないから、開けさせてね~。」

 

「もう!」

 

「・・・・・・そうだ、行ってみたいところがあるんだけど。」

 

「何々~?」

 

「学生らしく、ゲームセンターに行ってみたい。」

 

「オッケ~!任せといて!」

 

 

今井さんも、楽しそうな顔をしてる。こんなにも明るくて平和な時間が、いつまでも続いてくれればいいな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼食の後、綾斗くんのリクエストでゲームセンターに行った。UFOキャッチャーやレースゲーム、プリクラで学生らしく楽しんだ。その間、綾斗くんは笑ったり怒ったりと、表情豊かで、アタシも嬉しかった。『綾斗くんと一緒にいた』っていう証のプリクラ写真は、いまだに手の中にある。

 

 

「今日は、一緒に行ってくれてありがとう。」

 

「・・・!」

 

「どうしたの?」

 

「い、いや~・・・・・・まさか綾斗くんがアタシに『ありがとう』って素直に言ってくれる日が来るとは思わなくて・・・。」///

 

「そこまで僕は薄情じゃないよ。」

 

「・・・・・・そっか。それじゃあ、今度はどこに行く?」

 

「そうだね・・・・・・今井さんに──」

 

「リ・サ!」

 

「──リサに任せるよ。」

 

「そうだね~?じゃあ、夢の国に行こー!」

 

「うん、じゃあそれで。」

 

 

帰り道を歩きながら、アタシたちは他愛もない話をしていた。アタシは、この時間が永遠に続けばいいな、って思ったりもした。

 

 

「それじゃあ、この辺で。」

 

「大丈夫?送ってくよ?」

 

「さすがにこの距離なら倒れずに帰れるよ。何かあったら先生呼ぶし。」

 

「そっか・・・・・・それもそうだね。」

 

「相変わらず、お節介は変わらないね。」

 

「えっ?」

 

「だって、コンビニの店員と客の関係の時から僕の食事にお節介焼いていたじゃないか。」

 

「アッハハ、そういえばそうだったね!でも、そんなアタシたちがこんな関係になるとはね~?」

 

「あの頃の僕にメッセージが送れるなら、『コンビニのギャル店員には気を付けろ』って送るね。」

 

「じゃあアタシは、『身体が悪そうな同い年ぐらいの男の子の食事を管理しろ』かな~?」

 

「ふふっ。・・・・・・それじゃあ、また。」

 

「うん、またね。」

 

 

挨拶を交わした後、綾斗くんは振り向かずに帰路を歩いていった。

 

 きっと、不安なんだろうね。もしかすると、明日には亡くなるような命なのに、それでもアタシと一緒に今を生き抜いている。もしかしたら、綾斗くんは明日があると信じて、振り向かずに歩いているのかも。

 

 彼に対する色んな考えがアタシの中にあったけど、アタシも振り返らず、明日を信じて、今は帰ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~。」

 

「お帰り。リサ、ニュース見た?」

 

「うん?」

 

 

帰って早々に、お母さんからこんなことを聞かれた。

 

 

「さっきね、近くで連続通り魔殺人の犯人が捕まったらしいんだけど、また1人死んじゃったんだって。」

 

「嘘!?・・・・・・だからさっき、サイレンが鳴ってたんだ~。」

 

 

そんな通り魔が、アタシに来なくて良かったと心底思ったよ。まだ10代だし、色々やりたい事もあるからね。

 

 

「あ、ちょうどニュースやってるよ。」

 

「どれどれ~?・・・・・・えっ。」

 

「リサ?」

 

 

アタシは、今さっき『来なくて良かった』と思った自分が嫌になった。そう思わせる理由が、テレビに映っていたから・・・・・・。

 

 

『亡くなったのは、『紡木(つむぎ)綾斗(あやと)』18歳で──』

 

「綾斗、くんが・・・・・・!?」

 

 

あと1ヶ月と思ってた綾斗くんとの別れが、唐突に訪れてしまった。アタシの手から、綾斗くんとの写真が滑り落ちていった・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 
・・・・・・次回、最終回。
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