※この作品は煉瓦さんの作品である『美少女になってちやほやされて人生イージーモードで生きたい!』の二次創作です。原作未読の方は先に原作を読んできていただけると幸いです
https://syosetu.org/novel/217501/
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追記
箱庭さんと黒猫さんのマネージャーである九条兎角さんの名前と担当が分かる本家の#32より前に投稿された二次創作物です。そのため、マネージャーの名前、担当は違います。パラレルワールドと思ってお楽しみください
企業所属のVtuberには、芸能人同様マネージャーが付いている。企業によっては一人につき一人就くという人材にもお金にも余裕があるスーパー企業もあるが、A of the G株式会社が運営しているVtuberグループ“ULTIMA”、通称『あるてま』では一人のマネージャーにつき数人のVtuberのマネジメント業務を担当している。まあ、簡単に言えば、あるてま一期生担当のマネージャー、二期生担当のマネージャーがいるということだ。
「景くん、あるてまで二期生を募集することになったんだけど」
「あー、はい。選考の審査員になるってことですか?」
「それもそうだけど、君二期生のマネージャーにならない?」
特に問題もなかったため、二つ返事で了承した。それが、まさかあんなに大変だとは考えていなかった。
あるてま二期生の審査は書類審査と送られてきたPR動画から始まる。そこまでの人数がこないだろうと高を括っていたのだが、
「まさかの万越え…」
「また鯖が落ちたぞ!」
「ショタについて1時間以上語られたんだが…」
「こっちは歌ってみた、で癒された」
「貴様ァ!」
「なんか、すげぇ曲作ってきたやついるんだけど」
「ボカロpやれよ、そいつ」
一期生の応募のときと比べると、とてつもない数の応募である。あるてま一期生が人気になったからこその数だと思うと感慨深いところもある。
万を超える候補者から、二次審査である面談審査に進めるのはたった数十名。さらに、それを乗り越えてあるてま二期生となれるのは数名と狭き門なのである。
実際に対面して審査する人もいれば、住んでいる場所の都合上、ネットの画面越しに面接をする相手もいる。
「〜〜なのでショタには無限の可能性があるんです。つまりね、全人類がショタになれば全ての問題が解決するんです。わかります?」
「あるてま一期生の来宮きりんさんと世良祭さんが大好きで、初期の頃から見ています。特にこの配信が良くて。ええ、最高ですよね!」
「来宮きりんさんの配信をたまたま見て、これだ、と思って」
「ええ、はい、出来心だったんです…え、PR動画と全然違う?それはキャラを作ってたからで…」
実際に話してみると全員のキャラの濃さを感じる。特に最後の子なんて、PR動画ではあんなに厨二病みたいに「紅蓮の炎に抱かれろ」とノリノリに言っていたのが嘘みたいだ。最初のショタコン?PR動画に加えて、さらに数時間ショタについてマシンガントークされたよ…
「それで、二期生決まったの?」
「ええ、最終的に7名に決定しました」
「どんな名前のライバーになるん?」
「十六夜桜花、リース=エル=エルリット、黒猫燦、我王神太刀、夏波結、終理永歌、戸羽乙葉ですね」
「名前の癖がすごいな…」
「それ以上にキャラが濃ゆい一期生がいるでしょうが」
「それもそうか」
「一期生と言えば、先輩、この前、祭さんときりんさんがオフコラボしてましたけど」
「マジで?知らんかった」
「無関心すぎでしょ、先輩、一期生のマネージャーでしょ」
「いーや、お前もやってみたらわかるね。自分が受け持ってる子たちの配信を全て回ることの厳しさを」
やってみればわかるさ、と先輩は言いながら歩いていく。その後ろ姿に私は若干の寒気がした。
ついに二期生が初配信をする日を迎えた。
実際、ここまで大変だった。二期生の初配信が被らないようにスケジュール調整したりSNSでの宣伝、ライバーたちに機材を発注したり、と寝る暇を惜しんで仕事をしないと間に合わなかった。先輩が言うにはこれは序の口で活動が始まると、企業案件の仕分けなどでさらに忙しくなるらしい。マジで二期生の配信を追うことは厳しいかもしれない。
今回デビューする二期生のみなさんとは採用通知を送った後、個別で話す機会を設けた。話してみた限りはみんないい子たちだったし、二期生一発目の黒猫燐さんの中の子、黒音 今宵さんはおとなしめの子だったし問題はそんな起こらないだろう。
燦さんだと呼びづらいから燦ちゃんとか黒猫さんって呼んでくれると嬉しいにゃ♡
夢はお腹いっぱいのお菓子とたくさんの友達を作ることにゃので、みんな仲良くしてくれるとうれしいにゃ~。
少しでも私のことが気になったらチャンネル登録と高評価、ツイッターのフォローよろしくにゃ!
それじゃあ早速あとが閊えてるのでタグ決めとか色々やっていくのにゃ!
【初配信】初めまして、黒猫 燦にゃ【あるてま】
チャンネル登録者数 2,486人
「黒猫さぁん!!」
初っ端で台本バレということをやらかした。胃がキリキリしてくる。とりあえず、電話で叱っておかないと。
急いでスマホを取り出して黒音さんに支給したライバー用スマホに電話をかける。何回かコール音が鳴ったところで通話が繋がった。
「もしもし」
『も、もしもし』
「マネージャーの白井景です。初配信見ました」
『ひっ、ごめんなさい』
「配信が初ということで機材慣れしてないのも分かります。ただ、一発目にカンペバレはちょっと…」
『本当にごめんなさい!態とじゃなかったんです!』
「これから気をつけてください。もし、またやりそうだったら、パソコンのメモじゃなくて手書きにするとかスマホのメモ機能使うとか色々あるので」
『わ、わかりました!』
失敗したが、根はとてもいい子だ。今回が特殊だっただけで今後は大丈夫だろう。
気をとりなおして、二期生の配信を見に行こう。
二番手は十六夜 桜花さん。この子もちょっとキザついてるぐらいだったし…
「燦ちゃん! 燦ちゃん! 燦ちゃん! 燦ちゃぁぁぁあぁああああああああああああああああああああああん!!! あぁああああ…ああ…あっあっー! あぁああああああ!!! 燦ちゃん燦ちゃん燦ちゃぁああぁあぁああああん!!! あぁクンカクンカ! クンカクンカ! スーハースーハー! スーハースーハー! いい匂いだなぁ…くんくん ううっうぅうう!! 僕の想いよ黒猫燦へ届け!! 画面向こうの燦へ届け!」
「嘘だろぉ!!」
改変版ルイズコピペをかましてきた。や、やばい、い、胃薬。胃がキリキリするなんてレベルじゃない。もうすでに胃に穴が空いてるね、間違いない。
キャラが食われないように、我王 神太刀の厨二キャラのようにキャラが濃ゆい子を最後のほうにして、キャラがおとなしめな黒猫さんや十六夜さんを最初にしたのだが…完全に目論見が外れてしまった。逆に我王さんたちのキャラが食われてしまったのだ。
「あー、ミスった。厨二とショタコンを最後のほうにしたけど逆だったなぁ」
トレンドを見ると、あるてま二期生、黒猫燦、ルイズコピペ、ショタがランキングに上がっている。まあ、話題性もあったし良かったことにしよう。最後に二期生のチャンネル登録者数ぐらい確認しておくか、と思いパソコンを立ち上げた。
【初配信】初めまして、黒猫 燦にゃ【あるてま】
チャンネル登録者数 4,863人
「黒猫さん!!?」
この後、黒猫燦は炎上した。
景は吐血した。
実際、初配信でこの騒動ってめちゃくちゃ大変だったろうなぁと思って作りました。原作と二次創作、どちらにも目を通して作りました。
登場キャラ紹介(オリキャラ)
・白井景
あるてま二期生のマネージャー。二期生の初配信から吐血した。好きな食べ物はラーメン。これから、苦難の日々が続くことが確定している。好物のラーメンは胃のダメージ的に食べれなくなる模様。しょうがないね。性別は女。
・先輩
あるてま一期生のマネージャー。一期生の配信は基本見てない、だって忙しいから。仕事をこなしながら二期生の配信を全てチェックしている景のことを密かに尊敬している。実はちゃんとモデルがいる。