「この食材…ふむ、買いだな」
「兄ちゃん、目利きすげーなぁ!」
「なんか、ある時から見れば解るようになって」
「もしかして伐刀者ってヤツかい?それなら納得ってもんだ」
「えぇ、まぁ。(無意識に能力使ってる?あとで確かめとこ)」
一輝は隙を晒したステラに対して《
(初撃は貰ったッ!)
しかし、その一撃は届くことはなく一輝はステージの壁に激突。そして前方には拳を突き出した状態のステラが。
咄嗟に後ろに飛んで威力を殺したものの完全ではなくダメージが入る。まさか拳が飛んでくるとは思わなかった一輝は再度、情報を修正する。
ダメージが殆どないだろうが、とりあえず1発。一輝の土手っ腹ブチかまして冷静さを取り戻したステラ。上下に別れさせるつもりで殴ったのだが威力を流されたことに一輝の異様さをさらに理解させられた。なるほど、実際に戦わないと理解できない強さだ。自分とは強さの方向性が違う。
「流石ね、イッキ。まさかここまでとは思わなかったわ」
「いや、ステラさんこそ凄いよ。完全に入ったと思ったのに僕の方が攻撃を受けてしまった」
「受け流しといて何言ってんのよ。嫌味?」
「ごめん、そんなつもりはないんだけど。どうやら僕は技術でステラさんを圧倒できると自惚れていたらしい」
「アタシもイッキのこと舐めてかかったようだし、お互い様よ」
ここからが本番だ。己の力で目の前の騎士に勝ってみせる!
「私の力を見せてあげる!」
「僕の
「我が身に宿せ!《
「《
名前は違うが身体強化の
膨大な魔力をもって己の身体強化を重ねがけするステラ。
脆弱な魔力を根源たる源流から無理やり引き出し一種のオーバーフローを起こして身の危険を省みず1分間だけ超強化した身体強化を行う一輝。
再び刃を交え合う2人。この光景を見て誰が苦戦するステラを嗤うだろうか?誰が一輝をFランク騎士と嗤えるだろうか?ただ目の前の強敵を倒したい。その意志が伝わらない筈がない。
「蒼天を
ステラはこの戦いを終わらせるために自身の最強の技を唱える。
「《
剣に纏わりついた炎の竜巻は天上を突き破り、轟轟と燃え盛る。ステラはその剣を一輝に向けて振り下ろした。
この攻撃を喰らえば一輝の敗北は決まりだ。《一刀修羅》の発動時間はあと10秒。ならばと、その10秒を圧縮し剣先に力を集中させた突きの一撃にかける。
「《第1秘剣・
衝撃が会場を揺るがし、煙が立ち込め2人の姿を隠す。勝利し立っているのは果たしてどちらか?肉体にダメージを与えない幻想形態を使ってるとはいえ、どちらも遠慮という言葉を一切チラつかせない攻撃を行ったのだ。まぁ、あの2人なら大丈夫だろうが。
歩太は状況を確認してステージに向かい、こう言った。
「惜しかったな」
そこには気絶して倒れた2人の姿だった。
最後の瞬間に何があったか説明しよう。一輝はステラの技を《
《
自身の魔力を喉に貯めて口から放つ。簡単に言うとビームだ。互いの技が突き刺さり両者ノックダウン。実に接戦した試合だった。
「2人ともお疲れさん。じゃあ運びますかね」
健闘を称えながら一輝とステラを俵持ちして運ぶ歩太であった。
「ちょっと待ってくれませんか?」
後ろから声をかけられ振り向くと
「
「出雲君、私と戦ってくれませんか?」
少数ではあるが一輝とステラの試合を客席から観ている生徒達がいた。その中の1人である刀華はAランク騎士のステラをFランク騎士の一輝が結果は引き分けだったがあっと一歩まで追い詰めた姿を見て興奮が収まらなかった。騎士として滾ってしまったのである。
彼は格上相手にあそこまで戦った。自分はどうだ?同じ学園に倒すべく頂きが目の前にいるチャンスを逃してこのまま帰してしまうのか?
ふざけるなッ!?良いわけないッ!!
ならば、することは1つ。挑むだけだ!
「俺も2人の試合を観て少し疼いてたんで良いですよ?やりましょう」
「先輩である私が言うのもあれですが…胸をお借りしますね」
「大会じゃ当たらなかったんで楽しみにしてますね」
《雷切》東堂刀華と《七星剣王》出雲歩太の戦いが始まる。
「その前に2人を医務室に連れて行くんで待っててくれません?」
「……私も手伝いますね」
もう少ししたら戦いが始まる。
~オリ技~
ステラ・ヴァーミリオン
《炎竜の化身》…魔力による身体強化の強化版
《砲竜の一撃》…喉に魔力を貯めてなんちゃってメガフレア
~オリ設定~
黒鉄一輝
《一刀修羅》…1分間だけの魔力を超倍加させてやる身体強化(これは原作と同じ)。
ただし、2秒~10秒まで力を圧縮して一時的に強化率を上げることが可能。最大5回まで。それ以上は負担がヤバイ。
以上!