仕事の多忙、家庭内トラブル、体調不良などが重なり、中々執筆が進みませんでした。
私生活でも、映画にも行けず、折角買った『ゴッドオブウォーラグナロク』も遊べず、もう大変でした。
今年は今話が最終となります。クリスマスの合間に、楽しんで頂けると幸いです。
天頂に輝く月が照らす地上を、王都目掛けて全速力で駆ける者達がいた。ディセプティコン達と侵攻した魔人族の兵士だ。但し、その数は進軍時と比べ、数えられる程にまで激減していた。
無理もないだろう。頼みの綱であった配下の魔物達は、スラッグとスコーンの気迫に呑まれてしまい、蜘蛛の子を散らすように遁走してしまい、制御しようとして大半の兵士が八つ当たり混じりに殺されてしまったのだ。生き残った兵士達は、最早魔物達を宥めるのを諦め、こうして徒歩で再び王都まで進軍している始末だ。同盟軍であるディセプティコン達がいるものの、その同盟者達に任せて自分達は何一つ活躍出来ないのは、魔人族としてのプライドが許さなかった。
ふと、後方から青い光が広がった。魔人族達にはその光に見覚えがあった。たしか同盟軍であるディセプティコン達が転移によく使う、スペースブリッジと呼ばれるものだ。但しその大きさはかなりの規模だ。
「やったぞ、援軍だ!我々にも運が向いてきたぞ!」
一人の兵士が嬉々とした声を上げ、他の者達も同意するように疲れ切った顔に笑みを浮かべた。さっきまで敗残兵も同然の状況だったが、まだまだ援軍が来てくれるのなら、これ程頼りになる事はない。
だが、その考えは少々、楽観的過ぎた。ディセプティコン達にとっては、魔人族達など所詮捨て駒程度の価値しかないのだ。
地響きを上げながら出て来たその「援軍」に、魔人族達は言葉を失った。その大きさは、魔人族達の配下の魔物はおろか、ディセプティコン達が生み出したジェットストームやクイックストライクより遥かに巨大だった。そんな巨体を誇る怪物達が、大地を揺るがしながらスペースブリッジから大量に出て来たのだ。
しかも怪物達は、巨体故にか足元の魔人族達には一切気づいていなかった。魔人族達目掛けて真っ直ぐ駆けてくる。
「「「「「う、うわぁああああっ!!?」」」」」
呆気に取られていた魔人族達はハッとなり、慌てて避けようとしたが、疲弊していた上に現れた怪物達の数が多過ぎて逃げられなかった。一人、また一人とその巨大な足に、まるで地べたを這う蟻のように踏み潰されていき、あっという間に全滅した。
怪物達が目指す先、それは勿論、ハイリヒ王国の王都だ。
空間魔法が作り出した転移ゲートの奥へと消えていったシアとミハイルダウロス。そして二人を追って飛んでいった飛行艇部隊を横目に、スタースクリームは地上にいる敵三体を睨みつける。
スタースクリームは、ディセプティコンであることに誇りを持っており、例に漏れず、有機生命体を下に見ている。そんな彼でも、現在の戦況が悪い方向に傾きつつある事は、軍団の幹部を務めるだけあって嫌でも理解出来た。
当初の作戦としては、ショックウェーブが勧誘した地球人の内通者、そして密かに潜り込んだあの御方の存在もあり、自分達は簡単にこの原始的な国を陥落させるという、あまりにも簡単なものだった。だが、まさかこの国と敵対したと報告のあったマキシマルが乱入して来た事で、作戦は大きく狂ってしまった。
魔人族どもは端から当てにしてなかったし捨て駒に過ぎなかったので、全滅しても対して気にはしなかった。だが、自慢の空軍部隊やショックウェーブの生物兵器達は、現在も敵の応戦に追われており、肝心の王都への攻撃に割く余裕がない。先程サウンドウェーブに通信し、援軍を呼ぶよう指示を出したものの、その援軍が本当に目の前の敵に役立つか、正直怪しいものだ。
すると、少し離れた地点でスペースブリッジが開いた。スタースクリームはオプティックを見開き其方を見やると、一転して勝利を確信した不敵な笑みを浮かべた。
「やったぜベイビー!これであの伝説の
一方、地上ではユエとスラッグ、スコーンが、ディセプティコンの軍団相手に大立ち回りしていた。敵はホルアドでスラッグが戦ったクイックストライクやジェットストームだが、今回は何十体もいる上、飛行艇のおまけ付きだ。
スコーンはその巨体に似合わず、バク転して背中の棘を剥き出しにして、クイックストライク共の硬い外骨格を貫いて押し潰していく。スラッグとユエは得意の電撃攻撃で、空中から攻め入る飛行艇やジェットストーム共を次々に撃墜していった。間一髪、雷撃の嵐を避けて肉薄しようとした飛行艇は、すかさずビーストモードに変形したスラッグの顎の餌食となった。
「ワハハハ!俺スラッグ、これで100体目!」
「ん、私は110体。私の勝ち」
「言ってる場合か!まあ俺も100体は倒したが!」
夜風に乗って生物兵器共の血飛沫が飛び散り、飛行艇が爆散して火花が飛び散る。そんな血生臭い戦況に、三人とも昂ってきたのか、お互いの撃破数を競い始めた。
シアは引き離されたものの、彼女の実力なら心配はいらない。此方も直に肩がつくだろう。三人が自分達の勝利を確信していた時だ。
「やったぜベイビー!これであの伝説の騎士どもも、永遠にグッドナイトってな!」
すると、上空高くで指揮を取っていたスタースクリームが、そんな事を曰いながら高笑いし始めた。「何言ってんだ此奴?」と三人が呆れた顔をして、スコーンが彼を撃ち落とそうとしたその時だ。
突如として地面が揺れ始めた。地震ではなくゆっくりとした揺れだが、ダイナボット達の足音とは明らかに違う。何かが大量に近づいてきている。
「スラッグ、お前の腹の音か?」
「俺スラッグ、違うぞ」
「ん!あれ見て!」
ふと、ユエが振り向いた方角に、地響きを起こした犯人達がいる事に気付いた。スコーンとスラッグもそちらの方角を振り向くと、近づいてくる敵の正体に驚愕した。
近づいてきたのは、途轍もない巨大な生き物だった。巨体を誇るダイナボット達の数倍もの巨体だ。外見は一言で言えば、海の王者・シャチそっくりだ。但し海洋生物であるシャチと違い、陸を突き進むだけあって、鰭の代わりに象のような太く逞しい四本の足が生えている。口元にも、同じく象のように長い一対の牙が生えている。
そんな異形の怪物共が少なくとも20体、大地を揺るがしながらゆっくりと此方に進軍してくる。どの個体にも、背中には巨大な金属製の櫓を背負っており、多数のプロトフォーム兵達が乗り込んでいる。巨大な砲台まで装備されたその姿は、最早軍艦と形容すべきだ。
「進め、エルファオルファ隊!この時代遅れの旧型どもを蹴散らして、この国を更地に変えちまえ!」
「「「「「ブオオオオオオオオオ!!!」」」」」
スタースクリームの号令に応えるかの如く、破壊獣エルファオルファの部隊は、鬨の声を彷彿とさせる雄叫びを上げながら突き進んできた。
「俺スラッグ、随分変わった鯨だなぁ」
「あんな鯨、いてたまるか!」
新たに導入された生物兵器・エルファオルファの巨体に、スラッグが呆けたような言葉を漏らし、スコーンがツッコんだ。そんな彼らに向け、櫓の上のディセプティコン達は、砲台の照準を定めた。
「ん、回避」
ユエのその号令と共に、スラッグとスコーンは咄嗟に人間態になって回避した。流石の彼らでも、軍艦級の砲弾を被弾すれば深傷は避けられないし、この状態なら敵も狙いを定め辛い。
狙い通り、砲弾はマキシマル達への照準を定め損なった。だが代わりに王都の都市部へと直ぐ様狙いを変えると、一斉照射を始めた。先程まで多少なりとも敵兵の残骸が墜落するのみで済まされた王都だったが、一転して爆撃の嵐に見舞われた。そこから更に追い討ちをかけるように、スタースクリームが焼夷弾を大量に投下していく。炎があちこちに燃え広がり、爆発音に悲鳴が大量に混ざり始めた。
マキシマル一行にとって、王都の連中は敵でしかないのでどうなろうが知ったことではないが、エルファオルファ達の背中から発射される砲撃や、櫓に乗ったディセプティコン達が乱射する機銃の嵐の巻き添えを受けては、黙っているわけにはいかない。
エルファオルファの一体が、怒れる巨象の如くスコーン目掛けて突進してきた。頭部にはディセプティコンの兵士が、まるで象使いのように騎乗しており、耳あたりに繋いだ鎖で操っている。
スコーンは人間態のまま、突進してくるエルファオルファに向き直ると、腕から槍を展開した。そしてそれを手に取ると、エルファオルファの頭上にいる騎手のディセプティコン兵目掛けて勢いよく投擲した。
「グワーッ!!?」
捕鯨用の銛の如く投擲された槍は、寸分違わずディセプティコン兵の胸の中心を貫き、スパークを破壊して絶命させた。騎手はそのままエルファオルファの頭上から転げ落ちるが、更なる悲劇がディセプティコン達に降りかかった。
「グモォオオオオオッ!!?」
なんと騎手が転げ落ちた事で、エルファオルファの耳に繋がれた鎖が引っ張られてしまったのだ。鎖の先端は、地球の象使いが使うブルフックと同じく鍵状になっており、それが数トンはあるディセプティコン兵の落下によって勢いよく引っ張られたことにより、エルファオルファに激しい痛みが襲いかかる。
痛みでパニックになったエルファオルファは平衡感覚を失い、一頭のエルファオルファ目掛けて突っ込んでいった。背上のディセプティコン達は必死に回避させようとするが、既に手遅れだった。
「「ブオオオオオッ!!?」」
「「「「「グワーッ!!?」」」」」
暴走したエルファオルファは、仲間の右脇腹に勢いよく激突してしまった。あまりの衝撃に、二頭は地響きを上げて倒れ込み、そのままお互いの牙や足が絡まって動けなくなる。その余波で背中の櫓も崩壊して、乗っていたディセプティコン達は下敷きになってしまった。
「おっしゃあ!これで俺が一歩リードだ!」
「俺スラッグ、こっちも負けないぞ!」
威勢よく勝利の雄叫びを上げるスコーンに、スラッグが負けじとそう叫ぶ。彼はすかさずビーストモードへと変形すると、自分目掛けて突進してくるエルファオルファに強烈なぶちかましを食らわせた。
「ブオオオオオッ!!!」
「グゥゥッ……のわぁああ〜!!?」
スラッグの体当たりは、クイックストライクやジェットストームぐらいなら吹き飛ばせる程の破壊力を誇るが、今回は相手が悪過ぎた。彼よりも倍以上の巨体と怪力を誇るエルファオルファは、その長い牙でクワガタムシの如くスラッグを投げ飛ばした。
吹き飛ばされたスラッグは素早く変形して受身を取ったが、そこへエルファオルファの背負う櫓からの集中砲火が襲いかかる。
「う〜、力負けしたの、悔しい!でも俺スラッグ、まだ負けたわけじゃないぞ!」
そう叫ぶと、再びビーストモードへと変形するスラッグ。だが、今度は両脇腹から、ドラゴンの翼の如くトレイルカッターソードが展開している。そして再び、エルファオルファ目掛けて突進していった。
エルファオルファの頭上に乗る騎手は、敵の行動を嘲笑った。先程力負けしたのは明白なのに、再び正面衝突してこようとは学習能力が無さすぎる。所詮は旧式の時代遅れか、そんな事を思いながら、エルファオルファに再び突進するよう命じる。
エルファオルファは再びその怪力で、突進してくるスラッグを吹き飛ばそうと真っ直ぐ突っ込んでくる。だが、それがスラッグの作戦だった。
「俺スラッグ、馬鹿ではない!同じ手は食わないぞ!」
そう言いながら、真っ直ぐ突っ込んでいたスラッグは、エルファオルファの横へと回り込んだ。それを見て、直ぐに敵の狙いに気づいた騎手は、慌ててエルファオルファに方向転換させようとするが、あまりにも巨体過ぎた事が災いして、手遅れであった。
そう、スラッグが横に回避した事で、エルファオルファの足は、彼の脇腹から展開したトレイルカッターソード目掛けて突っ込んでしまったのだ。
ズササササッ!!!
「ブオオオオオ〜!!?」
「「「「「アイエエエ〜!!?」」」」」
トレイルカッターソードは鎌付き戦車の如く、エルファオルファの太い足を切断した。何百トンもありそうな巨体に加え、背中に金属製の櫓を背負っている中、そんな怪我を負ってしまうのは致命的だった。
エルファオルファはバランスを崩してその場に崩れ落ち、櫓に乗っていたディセプティコン達が悲鳴を上げる。その間にも、スラッグは同じ戦法で、エルファオルファ達を殲滅していく。
スコーンも再びビーストモードになると、一頭のエルファオルファに「放射棘槍」を食らわせていた。波の敵なら瞬殺出来る技ではあるが、エルファオルファの巨体には擦り傷程度にしかならない。それでもあまりの手数の多さに、苛立ったエルファオルファは、後脚で立ち上がり、前足でスコーンを踏みつけようとした。
「ユエちゃん!今だ!」
「ん!任せて!」
スコーンの号令と共に、彼の頭上に飛び乗ったユエの眼がカッ!と見開らかれた。そして、その薄く可憐な唇が言葉を紡ぐ。
「斬羅!!!」
その瞬間、世界が一斉にずれた。まるで割れた鏡のように、何もない空間に無数の一線が引かれ、その線を起点に隣り合う空間が僅かにずれているのだ。そして、その空間の亀裂に重なっていたエルファオルファは一瞬の硬直の後、ズルっという生々しい音と共に空間ごと体を上下真っ二つに切断された。背中の櫓も真っ二つになり、掲載されていた弾薬が爆発、乗っていたディセプティコン達を吹き飛ばした。
これは空間魔法「斬羅」。空間に亀裂を入れてずらす事で、対象を問答無用に切断する、ユエによる防御不能の切断魔法だ。魔法に秀でた、彼女にしか出来ない発動速度・展開規模だ。
「ちょこざいなチビめ!調子に乗るんじゃねぇ!」
「んっ!!?」
「ユエちゃん!!?」
しかし、その勝利に水を刺すかのように、猛禽の如き勢いでスタースクリームが襲い掛かった。彼は素早い動きで、スコーンの頭上にいたユエを捕まえると、そのまま上空高くへと連れ去った。
凄まじい握力で握り締められ、流石の彼女も苦悶の表情を浮かべると、スタースクリームは心底愉快そうに下卑た笑みを浮かべた。
「あの化け物どもはやっぱり手に負えねえようだが、テメェだけでもぶっ殺してやるよ!」
そう吐き捨てると共にユエを投げ捨てると、スタースクリームは片腕からミサイルを展開し、彼女目掛けて発射した。ミサイルはユエに襲い掛かると大爆発し、彼女は火に呑み込まれた。
敵一人を仕留めたと確信したスタースクリームは、再び王都への空爆を行うため降下しようとするが…
「…やってくれたな、このカメムシ…!」
「なにっ!!?」
…爆発の中から、仕留めた筈のユエが、怒りに顔を歪めながら出てきた。これには彼も驚愕を隠せなかった。
確かにミサイルは直撃した筈だ。狼狽しつつもスタースクリームがユエを観察すると、衣服が破れて露わになった肌は酷く焼け焦げ、一部は肉も抉れていた。普通の人間ならとっくに致命傷だが、瞬く間にその傷が治癒し、目に見えて修復されていったのだ。
「ま、まさか!
「だったら何?」
目の前の少女が自分と同じく「不死身」だと悟り、狼狽するスタースクリーム。そんな彼を、今度はユエが不敵に嘲笑った。
そもそもユエの本当の防御力とは、その反則的な「再生力」だ。仲間がいれば障壁を張るし、服が破れるのは好ましくないので回避もするが、本来の彼女の戦闘スタイルは、相手の攻撃を無視して己の再生力に任せ、一方的に攻撃するというものだ。
先程のお返しと言わんばかりに、集中状態に入ったユエは、強い意志の宿った瞳を見開き、閃光と咆哮の轟く空間に可憐な声を響かせた。
「死ね、五天龍」
直後、暗雲が立ち込め雷鳴が轟き、渦巻く風が竜巻となって吹き荒れ、集う水流が冷気を帯びて凍りつき、灰色の砂煙が大蛇雲の如く棚引いて形を成し、蒼き殲滅の炎が大気すら焦がしながら圧縮される。
その結果、王都の夜天に出現したのは五体の魔龍。それぞれ、別の属性を持ち、重力魔法と複合された龍である。
凄まじい咆哮が五体の龍から発せられ、大気をビリビリと震わせる。巨体を誇り神々しくすらある魔龍の群れを召喚するという、非常識極まりない魔法の行使に、スタースクリームはポカンと口を開くという醜態を晒していた。その隙を逃さず、ユエは五天龍を強襲させる。
雷龍、蒼龍、嵐龍、氷龍、石龍は、まるでピラニアの如く、その巨大な顎門で哀れなスタースクリームに喰らい付いた。その業火を以て相対するアブソドを融解させていった。
「ウワァアアアアアアアア!!?」
ありとあらゆる攻撃がスタースクリームの金属のボディを破壊していき、王都上空に彼の凄まじい断末魔の悲鳴が響き渡った。やがて、9mはあるその巨体が跡形もなく破壊されると、五天龍は地上のエルファオルファ達にも襲い掛かり、あっという間にスタースクリームの道連れにしてしまった。
流石に、五天龍の行使はキツかったのか、額に大量の汗を浮かべて肩で息をしながら、ユエは地上へ降下してゆく。すかさずスコーンが水の玉を生み出して、優しく彼女をキャッチした。
「大丈夫かユエちゃん?にしても大金星だな」
「くそ〜!俺スラッグ、結構倒してたのに、ユエに逆転された!」
「ん、私の勝ち…」
疲れながらも笑みを浮かべ、得意げにするユエ。すると、戦場には似つかわしくない明るい声が響き渡った。
「皆さ〜ん!あのガラクタ野郎はいましたかぁ?いるなら一発殴らせ……うわぁ~何ですか、ここ?天変地異でもあったんですか?」
ウサミミをなびかせながら、「月の狩人」により大幅に強化された姿で跳躍してきたシアが、呆れたような声音で周囲を見渡しながら尋ねた。
「ん、お疲れ様」
「俺スラッグ、サイクロナスは見なかったぞ」
「にしても、シアちゃんも凄く変貌してるな」
「えへへ〜、惚れないでくださいよ〜。私には亮牙さんがいるんですから〜」
そんな呑気な会話をしつつ、失った魔力を補充しながらしばらく情報交換していると、凄まじい大爆発が王宮を一瞬で吹き飛ばした。それと同時に、今までに聴いたことのないような、禍々しい咆哮が響き渡った。
「グォオオオオオオオ!!!」
「「亮牙(さん)?」」
「「グリムロック?」」
声の主は、間違いなく自分達のリーダーだが、何処か様子がおかしい。凄まじい怒りと憎しみに満ちた、今まで聞いたことのないくらい禍々しい咆哮だ。
嫌な予感がした四人は、急いで王宮へ向かおうとする。すると急に
、空間魔法によるテレポートが四人を包み込んだ。ディセプティコンや魔人族のものではないようだが、動揺する四人は、その場から転移されたのであった。
〜用語集〜
・破壊獣エルファオルファ
ショックウェーブが変成魔法に生み出した生物兵器の一つ。外見はシャチの胴体に象の四肢と牙を生やしたような姿をしている。
体長90m・体高60mと、オクトパンチにも引けを取らない巨体を誇り、その体躯から繰り出すパワーはダイナボットをも凌ぐ。またその怪力から、ディセプティコンは背中に櫓を乗せ、さながら軍艦のように使役している。
モデルは『ビーストウォーズネオ』に登場した、ブレンドロン破壊忍者エルファオルファから。劇中での戦闘スタイルなどは、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作に登場したムマキル(オリファント)を参考としている。
感想、評価お待ちしております。