グリムロックは宇宙最強   作:オルペウス

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また緊急事態宣言の延長、もう一体どうなっちゃうのやら…。

今話は久々に短くなりました。襲来者については次回、更に掘り下げたいと思います。


Maximals!Roll out!

 オルクス大迷宮の入り口では現在、普段とは違い多数の衛兵と、そこそこ実力のある傭兵・冒険者達が待機していた。遠藤から魔人族襲来の知らせを受けたギルドが、万一に備えて見張りとして待機させていたのだ。彼らは皆、勇者一行が自力で脱出してくるか、若しくは魔人と配下の魔物達が這い出して来ないか、警戒しながら見張っていた。

 突如として、迷宮内から悲鳴が上がると共に、ドスドスと何かが近づいてくる足音が響いた。どんどん大きくなってゆくその音に、見張りの者達は身構えた。

 やがて迷宮の闇から、二つの黄色に輝く光が見えた。明らかに緑光石の光でも松明の炎でもない。生物の目の輝きだ。見張りは一斉に魔法を放とうとするが…

 

「チャクバラ〜イ!!!」

「「「「うわぁああああああっ!!?」」」」

 

 その生き物は、彼らが魔法を放つより先に迷宮から地上へと飛び出した。その桁外れの巨体と異形な姿を見て、見張りの者達は誰もが驚愕した。

 その生き物の姿は、一言で言い表すなら狼だ。但し、その全長は少なくとも20mは超えており、体高も3階建ての建物くらいはある。おまけに前足は猛禽の足のように鋭い鉤爪が生えており、肩からは折り畳まれてはいるが鳥のような翼が生えている。明らかに通常の狼とは異なる異形の存在だ。

 狼は目の前の見張り達を飛び越えると、彼らには目も暮れずホルアドの街へと駆け出した。何事かと遠巻きに眺めていた町民達は一転悲鳴を上げると、蜘蛛の子を散らすように逃げて行くが、狼は容赦なくそうした人々を踏み潰し、鋭い牙の生えた巨大な顎で喰らいついた。

 

「ッ⁉︎ボーとするなお前ら!早くあの化け物を止めるぞ!」

 

 見張りの者達は呆気に取られていたが、やがて衛兵の一人がハッとなると声を荒げた事で、他の衛兵や冒険者達も慌てて狼を止めようと攻撃態勢に入った。

 だが、彼らは狼に気を取られ、迷宮からまだ這い出して来る者に気づいていなかった。

 

「ぎ〜ちょんぎ〜ちょんぎっちょんちょん!!!」

「なっ⁉︎グワー!!!」

「アイエエエッ⁉︎」

「グギャアアア⁉︎」

「こ、こんなの割に合わねぇ⁉︎相手に出ひぎぃっ!!?」

 

 更に迷宮から這い出してきたのは、全長30mにもなる、毒々しい体色の巨大な蠍だった。但しその鋏脚はどことなく蛇の顎に似た形状となっており、尾の先端に至っては毒針ではなく、巨大なコブラの頭となっていた。

 狼に気を取られた見張り達は完全に不意を突かれた。号令をかけようとした衛兵はその鋏脚で上下真っ二つに切り裂かれ、ある者は同じような末路を遂げ、またある者はその尾に噛みつかれ、一口で飲み込まれてしまった。

 その内の一人、報酬目当てで見張りを引き受けた冒険者は、命惜しさに逃げようとするが、突如としてエネルギーの塊が直撃し、一瞬で焼き尽くされて骨と化した。犯人は蠍の背に乗りながら、片手にブラスターを構えたドレッドボットだ。

 

「さあ思う存分暴れろ‼︎ジェットストームにクイックストライク!この町の猿どもを殺し尽くせ!!!」

 

 歪んだ笑みを浮かべながらそう叫んだこのディセプティコンは、乗っていた蠍・クイックストライクから降りると、自分もまた殺戮を楽しむ為に駆け出すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見た事もない新種の魔物が迷宮から這い出してきて、町を襲っています!」

「何だと!!?」

 

 慌てて駆け込んできた受付嬢からの報告に、ロアは驚愕の声を上げる。魔物が迷宮から這い出して地上を襲うなど、今までにない事態だ。

 

「それで⁉︎現在の状況はどうなってる⁉︎」

「は、はい!這い出して来たのはそれぞれ狼と蠍に似た2匹で、迷宮の入り口に配置させた見張りは全滅、現在町内を侵攻中です!それと、まるで意思のあるようなゴーレムも一体いるとの事です!」

「え…」

 

 意思のあるゴーレム、という受付嬢の報告を聞き、遠藤の顔が青ざめる。

 

「そ、そんな…何で奴等が…」

「どう考えてもテメェの後をつけて来たに決まってるだろうが」

 

 血の気が引いた顔でそう呟く遠藤に、亮牙が怒りを滲ませながらそう答えた。そう言われた遠藤は狼狽えながらも反論しようとする。

 

「で、でも、あの時奴は俺を見せしめに見逃すって…」

「そんなの嘘に決まってるだろうが!全部テメェを使って地上へのルートを確保するためだったんだよ!まんまと敵の策略にかかりやがって!」

「そ、そんな…!俺はみんなを助けるために…!」

「何が皆を助けるだ!救う立場にありながら守るべき連中を危険に晒しやがって!戦うと決めたのなら潔く玉砕すれば良かったものを!」

「俺の、俺のせいじゃない…」

 

 亮牙から容赦なくそう一蹴され、遠藤はその場に膝から崩れ落ちると、頭を掻きむしりながら「違う…違う…」と何度も壊れたラジオのように呟いた。

 亮牙はそんな遠藤にはもはや見向きもせず、仲間達に振り返った。彼もマキシマル一行も、外が騒がしくなって来た時点で、何が起きたのかすぐに悟り、どうするかを考えていた。

 皆の顔から考えは同じである事を悟ると、亮牙はロアに振り返った。

 

「バワビスとか言ったな。さっきの依頼についてだが、条件ありで考えてやってもいい」

「何⁉︎本当か⁉︎」

「ああ、どの道こんな状況じゃ出発は出来そうにない。それに、魔人族共の同盟者に心当たりがあるからな…。だが、あくまで依頼として引き受けるだけだぞ」

「上の連中に無条件で助けてくれるとは思われたくないからだな?分かった」

「…それと、引き受けるのはあくまで魔人族とその同盟者どもの掃討だ。みっともなく逃げ回ってこの事態を引き起こした勇者どもを助けるつもりは一切ない」

「…仕方ない。それで手を打とう。案内だが、其奴は連れて行くのか…?」

 

 勇者一行を助けるつもりはない、という亮牙の言葉に、ロアは残念そうな表情となりながらも了承した。こんな事態となっている今は我儘を言ってる場合ではない。

 案内に必要では、という形で未だ項垂れている遠藤を指差すロアだが、亮牙はゴミでも見るような目をしながら鼻で笑った。

 

「必要ない。牢屋にでもぶち込んで、この事態を招いた責任でも取らせろ」

 

 そう告げると亮牙は最早遠藤には見向きもせず、仲間達に向き直り準備を整えようとした。

 唯一、ミュウのみは突然の事態が上手く飲み込めず、それでも外の様子がおかしい事を本能的に感じ取ったのか、怯えた表情でハジメにギュ〜と抱きついており、ハジメが優しく宥めていた。

 

バァァァァァァンッ!!!

 

 すると突然、何かを突き破る音が聞こえた。音からして、ギルドのあの金属製の扉が突き破られた音だ。そこから更に、銃声らしき騒音や、冒険者達やギルド職員の悲鳴が響き渡る。

 

「ひうっ⁉︎パパぁ!」

「大丈夫、パパがいるから」

 

 怯えたミュウがハジメに抱きつく。ハジメはそんな彼女をあやしながらも、他の面々同様に身構えた。亮牙は嗅覚を研ぎ澄まし、乗り込んできた犯人が何者かを確かめた。

 

「この匂いは、あの時のチンピラディセプティコンか…」

 

 犯人の正体はすぐに分かった。この匂いの主はかつて、自分が仕留めたディセプティコンの一人の匂いだ。

 

「お前らは少し待ってろ。すぐに片付けてくる。安心しろミュウ、ぐりみぃがお外の悪〜い奴を懲らしめてやるからな」

 

 亮牙は未だハジメの腕の中で怯えているミュウの頭を優しく撫でると、部屋を出て侵入者をぶっ飛ばしに向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マキシマル一行がロアに案内されて奥の部屋に入った後、ギルド内の冒険者達は静まりながら、彼らがどんな決断を下すのかを待っていた。支部長であるロアまで出て来た以上、勇者一行の救出と魔人族の討伐に関する話である事は、単細胞な荒くれ者達でも容易く予想が出来た。

 最初は気に食わないガキ共かと思っていたが、紫ランクのアテウ・マデスを虫けらのように瞬殺する実力者で、しかも全員金ランクとの事だ。あれだけ期待していた勇者一行が全く役に立たなかった以上、自分達がどうにか出来るとは思っておらず、その場にいる全員が最後の希望として、マキシマル一行が引き受けてくれるを願っていた。

 だがそうしているうちに、外が騒がしくなって来た。怒声や悲鳴が響き渡り、何かが起きたのは明白だ。冒険者達や職員達が何事かとざわめき出すと、市民の一人が顔を真っ青にして飛び込んできた。

 

「助けてくれ!見たこともねえ魔物が迷宮から這い出して来やがった!見張りについてた連中を皆殺しにして、街を襲ってやがる!」

「「「「「ッ!!?」」」」」

 

 その知らせに、誰もが騒然となる。魔物が大迷宮から這い出して来るなど、今までにない非常事態だ。

 マキシマル一行の受付を担当した受付嬢は、ロアにその知らせを伝えるべく急いで奥の部屋に駆け込み、他の職員達はその場にいた冒険者達に直ぐ様迎撃するよう指示を出した。普段なら荒くれ者の冒険者達は、そんな一銭の利益にもならないような真似などしないが、今はそんな場合ではないと、それぞれ武器を手に取り外へ出ようとした。

 

バァァァァァァンッ!!!

 

「「「「「ぎゃあああああっ!!?」」」」」

 

 次の瞬間、凄まじい勢いでギルドの扉が突き破られた。吹き飛ばされた金属製の扉に、最初に外に出ようとした冒険者達が下敷きになって悲鳴をあげる。

 扉を突き破り侵入したのは勿論、ドレッドボットだ。その場にいた人間の大半は侵入したのは魔物かと思っていたので、目の前に身長5mもの巨大なゴーレムが現れた事に唖然となる。しかしこのディセプティコンを前に、そんな隙を見せてはいけなかった。

 

「おらおら死ねぇ!!!」

 

 ドレッドボットは狂気に満ちた顔でそう叫びながら、腕から展開したブラスターを乱射し始めた。テーブルやカウンターが木っ端微塵に砕け散り、弾丸が直撃した冒険者や職員は断末魔の悲鳴をあげる暇もなく骨まで焼き尽くされていく。運良く銃弾から逃れた者達は悲鳴をあげるが、逃げようにも逃げ場所がない。

 

「フハハハハ!ボーンクラッシャーやモホークもこっちに来りゃ良かったのによぉ!こんなに楽しいゲームは久々だぜ!アヒャヒャヒャヒャ!!!」

 

 銃を乱射しながら、狂ったように笑い出すドレッドボット。その顔は狂気と悪意によって悍ましく歪んでいた。彼は前世において、ただ殺戮を楽しみたいがために地球で銀行強盗を繰り返し、大勢の命を奪って来た。その後人間達によって捕まったが、メガトロンの手によって釈放され、ディセプティコンの悲願達成とともに再び人間達を殺し回れる事実に内心歓喜していた。

 だがその喜びも束の間、彼はオートボットとの戦いで無惨に戦死するという末路を遂げた。自業自得と言える最期だったが、とある因果でこのトータスに転生した彼は、その時の鬱憤をこの世界で思う存分晴らそうと考えていた。

 モホークやボーンクラッシャーも自分と同様こうした殺戮は大好きなので、自分と共に地上に上がっていればこんなにも楽しいゲームが出来たのにな。一瞬そう考えたドレッドボットだが、今はただ思う存分人間を殺せる事か楽しくて、すぐにどうでも良くなって来た。

 この狂気に満ちたディセプティコンの惨劇は永久に続くと思われたが…

 

「よう、錆まみれのガラクタ野郎。遊びはそこまでだ」

「あぁ⁉︎誰が錆まみれ──ぐほぉぉぉっ!!?」

 

 突如侮辱の言葉を浴びせられ、ドレッドボットが声のした方を睨みつけた瞬間、奥の部屋から何かが飛び出して来て、そのまま彼の腹部に激突した。あまりの威力にドレッドボットはそのままギルドから吹き飛ばされ、口から吐血するかのようにオイルを吐き散らしながら向かい側の建物に激突した。

 

「ぐうぅっ…一体何だってんだ…⁉︎」

 

 あまりの激痛に顔を歪ませながらも、瓦礫の中から這い出したドレッドボットは、自分に攻撃して来た犯人の正体を見極めようとギルド内を睨みつけた。

 やがて扉の壊れたギルド内から出て来たのは、身長190cm程の人間の男だった。銀髪で瞳は自分達と同様に赤く輝き、見た限りではまだ若いが筋肉隆々のそりゃ物凄い大男だ。とは言え、ドレッドボットからすれば所詮唯の人間だ。

 

「はぁ⁉︎たかが人間風情が、この俺に挑もうってのか⁉︎」

 

 嘲笑いながらも、猛獣の鋭い牙を如く鋭い牙を見せつけて威嚇するドレッドボット。目の前の人間は確かに只者ではなさそうだが所詮は人間、すぐに返り討ちに出来ると見做していたのだ。

 

「ククク、今はこんな姿とは言え、俺が誰だか忘れちまったのか?」

「は?」

 

 対して目の前の人間がそう嘲笑いながら告げた事に、ドレッドボットはキョトンとなる。この猿は一体、何を意味不明な事をほざいているのだろうか?

 すると、その人間の赤い瞳がギラっと輝き、瞬く間に無数の金属が展開してその身体中を覆い始めた。やがてドレッドボットの目の前に現れたのは、全長40m・体高20m近くにもなる金属の恐竜であった。

 

「なぁっ!!?お、お、お前は!!?」

 

 ドレッドボットは驚きを隠せなかった。何せ彼にとって目の前の恐竜型ロボットは忘れたくても忘れられない存在だからだ。前世において、自分の命を奪った相手である、ダイナボット指揮官グリムロックだ。

 

「な、何でお前が此処にいるんだよ!!?」

「俺グリムロック、お前は知る必要ない」

 

 思う存分殺戮を楽しんで愉悦に浸っていた先程とは一転、絶望した表情で呪詛の声を上げるが、グリムロックはお構いなしだ。彼は巨大な顎を大きく開くと、眼下で震え上がっていたディセプティコンにガブリと噛み付いた。

 

「グギャアアアアッ!!!」

 

 周囲にドレッドボットの断末魔の叫びが響き渡った。グリムロックは更に活力を強めると、バキリ!と音を立てて完全にドレッドボットを噛み砕いた。4つの瞳から光が消えて、頭と手足が口から零れ落ちた。口の中に残った胴体も、そのまま肉の塊のようにグリムロックにゴクンと飲み込まれた。

 強盗兵ドレッドボット、前世と同様あまりにも呆気ない最期であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…匂いからして、暴れてるのは2匹、いや、何か別のも増えてるな…」

 

 ドレッドボットを食い殺した後、鼻をくんくんと鳴らしながら周囲の匂いを嗅ぐグリムロック。ディセプティコンはドレッドボットのみだったようでそれらしき匂いはもうしないが、代わりに嗅いだ事のない2匹分の生き物の匂いがする。恐らく、受付嬢の報告にあった新種だろう。

 だが、それに混じって更に別の匂いも漂ってきた。人間の死臭は先程からどんどん増えているが、この匂いはそれと混ざり合わさった更に別の生き物の匂いだ。一体、どういう事だろうか…?

 そう考えているうちに、他のマキシマルの面々がギルドから出てきた。グリムロックは一旦ロボットモードに戻ると、足元に転がるドレッドボットの頭を指差した。

 

「見ろ、此奴は昔俺がぶっ殺したディセプティコンのチンピラだ。この騒動はどうやらウルの時と同じく、ディセプティコン絡みで間違いないな…」

「成る程、道理で勇者一行が虫けら扱いされるわけだ…」

「ああ、今回は二手に分かれるぞ。地上に這い出た輩の対処はスラッグとストレイフに任せる。敵は報告にあった2体の他に、何か別の奴も増えてるみたいだから注意しとけよ」

「俺スラッグ、任せとけ!」

「ああ、俺も汚名返上したいからな」

「デカパイはミュウを守れ。ミュウ、すぐに悪者共を片付けてきてやるから、安心しな」

「承知したのじゃ」

「んみゅ、ぐりみぃ、気をつけてね」

「シアとユエは準備しろ。俺と共に迷宮に潜るぞ」

「はいですぅ!」

「ん、任せて」

「…最後にハジメ、お前はどうする?」

「僕…?」

 

 各々に指示を出したグリムロックから最後にそう問われ、キョトンとなるハジメ。

 

「迷宮に行くのは魔人族とディセプティコンの掃討が目的で、あのアホ共を救出するわけじゃない。とは言え、まだ奴らがしぶとく生きてやがったら、嫌でも再会することになる。地下を進む以上お前の助けが必要だが、お前は奴らに散々な目に遭わされてきたから、地上に留まった方がいいかと思ってな…」

「…僕は大丈夫だよ。彼らがディセプティコン相手に生きていられるとは思わないし、仮に生きていたとしても、今までの蹴りをつける良い機会だからね」

「…分かった。それじゃあお前も準備しろ。女性陣にはあれを渡してくれ」

「了解!ほらみんな、これを着て。ミュウも万が一があるから、これを着といてね」

 

 そう言うとハジメは、宝物庫から4着の鎧(うち一つは子ども用)を取り出した。どれも女性用でほっそりした、SFチックなフォルムが特徴だ。

 これはウルの町での戦いの後、今後ディセプティコンと戦う事になるだろうと想定して、ユエたち女性陣のためにとハジメが作ったバトルスーツ「アマゾン」だ。アザンチウム鉱石とオルクスの魔物の皮革を使っており、頑丈な上に軽快な動きを可能としている。

 一方のハジメも、人造トランスフォーマーを宝物庫から取り出して乗り込んだ。今回の機体はアイアンフィストやパイロとは異なる新たな機体だ。古代ギリシャの兜を彷彿とさせるモヒカン風の頭部に、黄色と紫色を基調としたカラーリング、右肩にカノン砲を装備し、右手は拳ではなく銛となっている。

 ハジメ作の人造トランスフォーマー第三号機「インパクター」だ!

 準備が整うと、ティオはミュウを連れてロアが用意してくれた部屋に避難し、スラッグとストレイフもロボットモードとなる。そしてグリムロックは再びビーストモードに変形すると、大きな声で号令をかけた。

 

Maximals(マキシマル)Roll out(出動)!」

 

 そして彼らは、それぞれの戦場目指して駆け出すのであった。

 

 

 

 

 




〜用語集〜
・インパクター
 ハジメがミュウ救出からひと段落した後に作り上げた人造トランスフォーマー第三号機。火力重視で考え、戦車に変形する。
 ロボットモードは他の2台よりパワフルで、右腕の銛(ハープーン)と右肩のカノン砲が武器となっており、特に銛は射出式で敵を貫く他、チェーン部分がワイヤーカッターのようになっており、絡め上げた敵を切り裂くことも出来る。
 モデルはアメコミでレッカーズの隊長として人気を博し、『ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー』でも『シージ』で大活躍したインパクターから。作者もNetflix版の玩具を購入している。





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