おそらく来週は投稿が無理だと判断をして書き殴りましたので……ガバが酷いかも知れないが許して、許してぇ((
投稿についてはfgoの方が明日新章追加をしたらの話なので、もし追加しなかったら来週も投稿はするかも知れません……どうにしろ気長に待ってもらえると助かりますねっ!
そして私はハッピーエンド歴なので、私は信じなくてもこの言葉だけは信じて……ここさえ乗り越えれば当分はSEED味は消えるからっ!そしてヒロイン未定については……うんっ、当初の予定2人だったけど手遅れになってきたような気がするなぁ((決意が揺らいだ図
そしてみなさん鈴ちゃんに対してキラ君保護者認定高すぎない?((
……あと、今回は独自解釈&設定が強めだと思いますので寛大な心で読んでもらえると助かります((
(……ここ、は……ストライクのコックピットの中……っ?)
目を覚ませば何故かストライクのコックピットの中にいて困惑してしまう。さっきまで自室にいて、そしてシャルがそばにいたのに……?ストライクのコックピットで過ごした時期もあるから別に不便だとは思わないけど……。
「……でも、もうこれでいいんだ」
僕の世界でも、あの世界でも存在してはいけないのならこのままストライクのコックピットの中で過ごし続ければいいんだ。これが夢だとしても、僕自身の意思でこの場にいるのだから他人に迷惑をかけているわけじゃない。
「……ストライク、僕は疲れたんだ……もう嫌なんだ……生きていてもつらくて苦しいだけなんだ……僕は存在しちゃいけないから、だから……」
――――ううん、違う。キラは、貴方は存在しちゃいけない人なんかじゃない。
「……っ、フレ、イ?」
頭の中に直接入り込むように彼女の声が聞こえてくる。そんなはずはっとコックピット内を見渡すけれど、フレイの姿はどこにもいない。それなのに彼女がすぐそばにいるような気配を感じる。
――――貴方は存在しちゃいけない人なんかじゃない。私は知ってる、キラが強くてとても弱いのも。誰よりも優しくて、泣き虫で、寂しがり屋なのを知っているわ。……貴方が生きているのを苦しんでいるのも知ってる。
「……違う……これは、夢なんだ……だって、君は……っ」
――――ごめんなさい。私はずっとキラに謝りたかった……貴方がそうやって苦しんでいるのも全部私のせいなのに。それなのに私は貴方に何もしてあげられなかった……
「……違うっ……!僕が、僕が君を傷つけたんだっ!!僕が君との約束を守ることができなくて……っ!それなのにあの時君を利用したんだ……っ!君との約束は何も守れなくて……そして僕は君を守ることもできなくて……っ!!フレイは何も悪くない……っ……全部僕が悪いんだ……っ」
これが都合の良い夢だとしても、彼女が自身が悪いのだと後悔しているのを聞いているだけなんてできなかった。全部僕が悪いんだ……彼女のお父さんを守れなくて、彼女は1人だけになってしまった。優しくしてくれた彼女の事を僕は利用して……そして、何一つ約束を守ることもできずに、守らないといけなかったフレイを僕は守ることもできなかった。
――――ううん、わかっているの。毎日魘されているのも、苦しんでいるのも、悲しんでいるのも……つらくて泣いている貴方を知っているのに今の私は何もしてあげられない、見ていることしかできない。でもね……きっと、貴方のことを見てくれている人は他にもいる。誰よりも強いけど……誰よりも優しくて、誰よりも泣き虫で、誰よりも寂しがり屋の貴方のことを見ている人がきっと。
「……でも、僕は駄目なんだ……もう、疲れたんだよ……」
――――今の貴方に言うのはこれは卑怯なのはわかってる……生きて、苦しくても、つらくても、悲しくても生きて幸せになって。私の分まで生きて幸せになって……これは約束よ
「……やく、そく……」
――――ええ、約束。大丈夫、貴方は独りぼっちじゃない。私が傍にいるから、今度は私が守るから……私の本当の想いが貴方を守るから。だから、もう少しだけ頑張って、キラ。
「……フレイとの約束なら、頑張るよ……もう少しだけ、頑張ってみるよ……」
彼女はいないはずなのに、背後から優しく抱きしめられる感覚がはっきりと感じる。生き残った意味も、今を生きている理由も何も分からない……でも、彼女との約束を破るわけにはいかない。例えこれが僕の見ている都合のいい夢だとしても。
「……また、君に会えるかな……」
――――待ってる。私はずっと待っているから。
「……うん……行ってくるよ、フレイ」
――――行ってらっしゃい、キラ。
ストライクのコックピットがゆっくりと開いていく。彼女から生きてっと言われただけでその活力が湧いてくるのは単純と思われるだろうか。……苦しいだけかも知れない、かなしいだけかも知れない、つらいだけかも知れない……だけど、フレイとのこの約束だけは守ってみせる――――
◇◇◇
「 ――――ラっ!!キラっ!!起きてよっ、キラっ!!」
「……ここはっ……そう、か……僕はっ……」
「キラ……っ!!よかった……キラが無事でよかった……っ!」
僅かに痛む頭を押さえながら目を覚ますと、涙ぐむシャルから抱きつかれる。突然の衝撃に耐え切れる事はできないで情けなくバランスが崩れて倒れてしまう。
「あっ、えっと……シャルの気持ちは嬉しいけど……そろそろ離れてくれると助かるかな……」
「ご、ごめん……っ」
彼女の心配してくれていた気持ちは嬉しいけどこの体勢は流石にまずい。誰かに見られたら言い訳するのは間違いないし、まずシャルの格好が制服を羽織っているだけなんだ。流石にそれを指摘する勇気は湧かず気まずそうに目を背けていたら、それに気づいた彼女は顔を赤くして制服をきちんと着る。
「その、僕ってどれぐらい意識を失ってたのかな……?」
「どうだろ……キラが意識を失ってから5分も経ってないとは思うよ?」
「……そっか」
意識を失ってからそんなに時間は経っていないようだ。さっきのストライクのコックピットにいた事は夢だとしても妙にリアルだったし……なにより彼女の声がスルリと自身の中へと入り込んで呑み込むことができた。
「……シャル、あんな自分を傷つけるような事をどうしてっ?」
「……キラが少しでも、生きる理由を作ってほしかったから……私にはキラしかいないから……」
「そんなことないよ……だってシャルには友達や、それに家族だって――――」
「……ううん、ないよ……そのどっちにも居場所なんてないよ……私は愛人の子で、望まれてない子だから……」
自虐的に疲れた顔に彼女は薄く笑う。望まれていない子だと言った事にそれは違うのだと答えようとしたものの、どんな言葉を伝えても今の彼女にはそれは何の慰めにもならないのだと気づく。何もかも溜め込んでいたものを吐き出すように、ポツリポツリと静かに話を続ける。
「私は母さんと普通に住んでたの……だけどお母さんは元々体が弱くて病気で亡くなったんだ。そして、お母さんが亡くなった後に身元引き受け人としてあの人が来たんだ……それがだいたい2年前の話かなぁ。キラも私の実家は知ってるよね……?」
「……うん」
「……引き取られた後にね、何の理由も言われないでISの適性検査を受けさせられて偶々適性が高かったから、非公式でデュノア社のテストパイロットをする事になった……そこに私の意思なんて必要ないって感じでね」
「君が前にISにしか居場所がないってのは……」
「私が実家にまだいられる理由は適性検査が高かったからが理由だと思うからだよ……ISに乗らないと私はきっとすぐに捨てられちゃうから。だから乗り続けた……それで私は今ここにいるの」
愛想笑いを続ける彼女に涙が頬を伝っていた。前にISにしか居場所がないとポツリと呟いた裏にはそんな事情があったのか……あの時にもっとシャルのことを気にしていれば何かが変わっていたのかも知れない。
「あの人に会ったのも両手で数えられる程度だし、会話ができたのもそう……IS学園に来るようになったのも突然だった。普段は別荘で生活しているんだけどね、急に本邸の方に呼ばれたら何の理由も言わないで、『IS学園に行け』だってさ。手続きも何もかも全部勝手に終わらせてて……だけどそこには私の意見はない、何一つ聞いてくれなかった。でもね……それにもある理由があったんだよ?」
「理由……?」
「……2人の男性操縦者から専用機のデータの確保、または盗んでくること。秘書の人からあの人からの命令だって言われたんだ……」
「……どうしてそんな事に?だってデュノア社はフランスのIS会社で――――」
「デュノア社は今経営危機なんだ……確かに量産機ISシェアは世界3位でも結局リヴァイヴは第二世代型なんだよ。デュノア社も第三世代型を開発しているけど元々遅れて第二世代型最後発だから、圧倒的にデータも時間も不足してて、なかなか結果や形にならなかった。それで、政府からの通達で予算を大幅にカットされて、そして次のトライアルに選ばれなかった場合は援助を全面カット、その上でIS開発許可も剥奪される事になるんだ……だから、私は2人に近づいたんだ。……今まで騙していてごめんね……」
頭を下げるシャルの体は震えていた。男性操縦者である僕ら2人に近づいたのは確かにそれが事実なのかも知れない。だけど……それでも僕は彼女が優しい人なんだってよく知っている。そんな彼女に声を掛けるのは初めから決まっているんだ。
「……話してくれてありがとう。確かにシャルが僕に近づいたのはデータを盗む為かも知れない……でもこんな僕のことを気にかけてくれて、優しくしてくれたのは君自身の意思じゃないか」
「違うよ優しくなんてない……騙していたんだよ……?キラのことをずっと私は……」
「それは僕もだよ。僕もみんなをずっと騙し続けてる。それはシャルのこともなんだ……だから、おあいこなんだよ。……君が優しいのは君自身だからだ、そうやって苦しんで悩んでいるのがシャルが人を想いやる心を持っている何よりの証だよ」
騙している事に苦しんで悩んで傷ついているのは誰かを思いやる事ができるからだ。前にラクスが言ってくれた受け売りになってしまったけれど……少しぐらいは多めに見てほしいかな。
「あはは……私って単純だな……キラにそう言われただけで救われた気がする……」
「これから君はどうしたいの?多分だけど……この事がバレたらただではすまないんだよね……?」
「……うん、きっとバレたら強制的に帰国する事になると思う。でも、もうどっちにしろ私には時間がないんだ……前にね、学年個別トーナメントまでにデータを手に入れろって命令されたの……だから、遅かれ早かれこうなる運命だったんだよ……キラに話を聞いてもらえたらスッキリした……聞いてくれてありがとうね」
これが最後だと言うかのように彼女は笑う。彼女のいうタイムリミットまでもう1週間もない……世界は違っても理不尽というものは突然だ。彼女はただ居場所が欲しいだけなんだ……それなら僕がやらないといけないのは決まっている。
「……シャルはさ、どうしたいの?家のこととかさ、そんなの関係なくて君自身の言葉を教えてくれないかな」
「……帰りたくない……あんな冷たくて、寂しい場所よりも……暖かくて、楽しくて……そしてキラの傍にいたい……傍にいたいよ……助けて……キラっ」
ポロポロと両目から涙が頬を伝う。今の言葉がシャルロット・デュノアという1人の少女の心の奥底からの願いなんだ。目の前に、大切な友達をこんな僕の事を想ってくれている彼女を見捨てるなんて選択肢はない。
「……うん、どんな事があっても僕が守るよ。だからこれから僕のやろうとしている事を信じてくれるかな?」
「……うんっ……信じる……キラのことを信じるよ……」
「ありがとう。……今からある人に相談したいと思ってる。これは僕たちだけじゃ解決するには難しいと思うから」
「……ある人って?」
「……更識生徒会長だよ」
「あの人に……っ?……そうする理由が、あるんだよね……っ?」
ピクリと体が震えて不安げに聞いてくる彼女に頷く。多分、あの人はシャルの事情をある程度察しているような気がする。それに2人しかいないはずなのにさっきから誰かに見られているか気配も感じる。守ると言いながらさっそく他人に頼ろうとしているけど……もう一つの方法は最終手段だ。
「……その、ね……手を繋いで連れて行って……キラの事を信じてるけど……それでも怖いの……」
「わかったよ。行こうか、シャル」
「……うん……」
彼女がぎゅっと強く手を握ってきたのはこれからの不安や居場所を求めているからだ。それが今の僕にとっても堪らなく重く感じる……だけど、目の前の助けを求めている手を離すなんて二度と嫌なんだ。人の理想、業や望みを背負っている最高のコーディネイターなら……シャルの願いを叶えて見せろ。
「……キラ……」
「大丈夫だよ。……絶対に何があっても君の事を守るから」
目的地である生徒会まで辿り着く。案の定生徒会室の電気はついていてその先にきっとあの人が待っているのだと分かる。もしもの時に備えてストライクは持ってきた……そうなった時は迷う理由なんてない。最後にシャルに確認してコクリと小さく頷いて僕は生徒会室の扉を開ける。
「――――あらあら、ちゃんとノックしないで入らないのは駄目じゃない。ねえっ、シャルロット・デュノアちゃんにキラ・ヤマト君?」
「……っ……」
昼休みの時のように笑って迎えてくれる更識会長ではあるけど、その目は笑っておらず僕らを見定めるかのように見ている。シャルは声を詰まらせ僕の手を強く握り、今すぐにでもこの場から離れたいのを堪えてくれる。
「それについては謝ります……でも、更識さんは僕らが来るのを分かっていたからこの場所にいたんですよね?」
「ふふっ、たまたまかも知れないわよ?新しく生徒会のメンバーが増えたわけだし、それについての新しい書類とか作っていた可能性だってあるわ。……それにしても、一瞬本当の君か疑っちゃったわ。だって朝の時に比べれば見違えるぐらいに顔つきが違うもの。あんなに今すぐにでも死にたそうにしていたんだもんねぇ?タイミング的には意識を失った時に何かあったのかしら?」
「今だってそれは変わってませんよ……」
「……キラっ……」
心配してくれるシャルに僕は微笑んで、真っ直ぐと更識会長を見る。今だってそれは変わらない。僕が生きている理由、生き残ってしまった理由を見つけたわけじゃない。まだ心の何処かでは死にたいのだと思っている……でも、それでも――――
「――――約束したんです。苦しくても、悲しくても、つらくても生きるんだって……彼女の分まで生きるんだって。その先に答えがなくても、意味がなくても……もう逃げない、そう決めたんです」
「約束ね……キラ君がそう思うきっかけを作ったのが誰なのかは分からないけど、君の強さの理由が少しだけわかった気がするわ。迷いがなくて真っ直ぐと見てくる今のキラ君はとっても私好みよ?」
「こんな時でも冗談を言わないでくださいよ……」
「あらら、冗談なんかじゃなかったんだけど……それじゃあ、キラ君からのお願いを聞こうかしら?」
「彼女を、シャルを助ける為に力を貸してください……貴女はそれをできる力がある、そうですよね?」
扇子を開き怪しげに笑う更識会長を真っ直ぐと見つめる。この人は今僕のことを見極めているんだ。目を逸らしてしまえばこの話はなかったのにされるだろう、本能的にそれを理解してしまう。そして扇子をピシャリと扇子を閉じ、ニッコリと微笑みながらゆっくりと口を開く。
「ええ、キラ君のその覚悟に免じて手を貸しましょう。対暗部用暗部17代目当主である私、更識楯無が貴方達に協力します」
「ほん、とうですか……っ?」
「本当よ、シャルロットちゃん。だからそんなに不安そうな顔をしないで?貴女を怖がらせるとすぐ近くにいるキラ君に睨まれちゃうのよ。……ところで、これってカウントに入ってるからね?そこは忘れないように、キラ君」
「……はい、分かっています」
初めから取引で手に入れていたカードは切るつもりだった。時折見せるこの人の雰囲気はただ生徒会長とは思えない時がある……多分、この人は裏側の人間なんだと思う。
「それとですけど……多分僕の部屋につけてるカメラとかもあとで外しておいてくださいね」
「……なんのことかお姉さんわからないかなー」
「さっきハッキリと僕が意識を失ったのを言ったじゃないですか……あの時に設置をしたんですよね。あの事を今すぐ報告してきますよ」
「うぐっ……それを持ち出してくるのは卑怯じゃないっ?あの時はお姉さんと2人だけの秘密にするって約束じゃない……」
「そんな約束はした覚えはありませんよ……まず、それをした貴女の自業自得じゃないですか……」
2度と無断で部屋に入ってくること、そして2度とあんな事をしないでくれと約束した覚えはあるけど、あの日のことを誰にも言わないだなんて約束した覚えはない。最悪は本当に織斑先生、更識さん、布仏さんの3人に報告するつもりだ。
「コホン……君たち2人が部屋で何を話していたのかは知っているから説明は不要よ。そして、なによりシャルロットちゃんに直接聞けるようになったのは私としても好都合だしね。……ところで、シャルロットちゃんはその秘書の人の名前は覚えてる?」
「は、はい……確か、イリス・マドレットだったと思います……」
「そのイリス・マドレットって名乗っている女性はこんな見た目じゃなかった?」
「髪の色とかは違いますけど……はい、この写真通りの人だと思います……」
更識会長は一枚の写真をシャルに見せる。1人の女性の写真でそれがどうしたんだろうと思うけど、シャルが頷いたことによりある事の確信を持てたのか、彼女は満足そうに笑みを浮かべる。
「やっぱり直接会ったことがあるシャルロットちゃんがいると調査してきた分が一瞬で確信になるから助かっちゃう。今回の黒幕を簡単に見つけたわよ?……キラ君は絶対に知らないとして、シャルロットちゃんは知ってる?
「……名前ぐらいなら。でもそれって都市伝説か何かだって……」
「ところが実在している組織なのよねぇ。そしてシャルロットちゃんにさっき見せた写真の人なんだけど………イリス・マドレットは偽名で、
「……ない、です……全部あの人からの連絡でした……」
「でしょうね。最近は専用機が狙われている事件があったでしょう?犯人は不明だって言われてるけど、それの黒幕が
「そ、それじゃあ私は……っ」
「利用されたのよ。運が良ければ男性操縦者である2人からデータを盗める事ができれば上々……まっ、それが失敗したとしても、いずれそれを直接報告するだろうシャルロットちゃんから専用機を奪えばいい話だもの」
専用機持ちである自身が狙われ、利用されていたという真実にシャルは力が抜けるようにその場に崩れそうになるが何とか支える。……やっぱり、この世界でも心のない人たちがいるんだ。
「さて、流石のキラ君も自分が今どれだけ危ないことに関与しようとしているぐらいはわかるでしょ?もう一度聞くけど……覚悟はある?」
「……覚悟ならあります。大切な友達をもう失いたくないんです……だから、守るために僕は戦います」
「ふふっ、百点満点の回答ね。それならキラ君にはちょっと危ない綱渡りをしてもらうことになるわ。君がシャルロットちゃんを守るなら、私が君を守るから安心してちょうだいな。今日はもう遅いし、この事はまた後日話をしましょう?ほらほら、消灯時間になる前に部屋に戻らないと怖い人に頭を叩かれるわよー」
その怖い人で頭を叩く人って間違いなく織斑先生のことなんじゃ……実はこの話を切り上げたのってそれが嫌だからとかじゃないよね?生徒会室を後にしシャルを部屋まで送ることにする。
「……私は、ここにいていいんだよねっ?」
「当たり前じゃないか。シャルはここにいていいんだよ」
「……そっか、私はいていいんだ……ありがとう、私のことを守るって言ってくれて。とっても嬉しかった……また明日、おやすみキラ」
「おやすみ、シャル」
名残惜しそうだけど小さく手を振ってシャルは自室へと入る。彼女が無事に自室へと入った姿に安心したのか、ふっと体の力が抜けてそのまま床へと倒れそうになる時に誰かが体を支えてくれる。
「――――なーにが、もう放っておいていいかしらぁ?今すぐにでも倒れそうな、キラ・ヤマトさんっ?」
「り、鈴……っ!?」
倒れそうなところを支えてくれたのはニコニコと目が笑っていない鈴だった。明らかに怒っているオーラを出していて今すぐにでも逃げ出したい衝動に駆られるけど体の方は思うように動かない。
「言われた通りに少しでも放っておいたら、この始末とか怒るのも通り越して呆れるわよ。後々冷静に考えたら、やっぱりアンタを放っておくとかできないに決まってるでしょ」
「い、いや、でも……」
「あー、もうっ!見てないと心配だからやらせろって言ってるのっ!!アタシはキラの事情とかは確かに知らないけど……それでも、生きている意味が分からないってアンタのことを放っておけるわけないでしょうがっ!!」
「……い、いつ、それを聞いたの……っ?」
「……前に弾の家に遊びに行った時よ。初対面の厳さんに呼び止められた時に何かあったと思ったから心配で戻ったその時に聞いたのよ」
黙ってて悪かったわねっと気まずそうに目を逸らす。あの時に厳さんの話を聞いていたのなら、今までの鈴が世話を見てくれていたことに納得がいくものがある。……そっか、だから鈴は僕のことを気にしてくれていたのか。
「アンタが本当に迷惑だって思ってるのなら面倒は見ないつもりよ。でも、もしそうじゃなかったら……キラの面倒ぐらい見させなさいよ」
「それなら鈴が納得するまで見てもらえればいいと思うよ。現に今の僕は支えられていてやっとだから……」
「んっ、ありがと……そうね、やっぱりキラには面倒見る人が必要なのよ。アンタにそんな相手ができるまでアタシが世話してやるから安心しなさい」
「あ、あははは……」
そんな相手を考える余裕はないと言えば彼女がどんな反応をするのか分からないから黙っておく事にしよう。鈴が僕1人でも大丈夫だと納得してもらえないと、彼女が一夏に告白できなかったら僕のせいになってしまう。
「……鈴……僕は生きていていいと思うかな……?」
「はぁ?そんなの当たり前でしょうが。むしろ、アンタは生きなさいよ。キラがそんな風に考えるようになった原因とか事情は知らないけど……それだけ頑張ってきたアンタが生きてちゃ駄目なんて理不尽よ。頑張ってきたやつが報われないなんてアタシは許せない。もし、そんなことを言ってくる奴がいるんだったらアタシに言いなさい……その時はアンタの分までぶん殴ってやるんだから」
「……あはは……鈴は頼もしくて、そして厳しいね……」
「甘やかすだけじゃないのよ、アタシは」
彼女だけではなく鈴も生きろと口にする。それが一番つらくて……それでいて僕は生きていてもいいのだと嬉しさが込み上げてくる。幸せだなんて考えることはまだできないけど……それでも逃げることだけはもうやめよう。
「ところで、アンタ今日の夕食は食べたわけ?」
「…………まだ、だね」
「ふーん……今度放っておけとか言ったらその時は次からグーで殴るから」
「……流石にそれは理不尽じゃないかな?」
「女の子からの可愛いグーパンだなんて笑って見逃しなさいよ、馬鹿」
鈴に支えられる形でゆっくりと自室へと戻ることにする。彼女から酷く理不尽な事を言われているけど……それでも彼女が楽しそうにしている姿を見れてつられて僕も笑ってしまう。
アレがキラ君の夢か、それとも誰かの介入なのかは想像にお任せしますよ()まぁ、ストライクのコックピットにいたんだから夢でしょう()精神バキバキ壊れたのにこれぐらいで一気に回復した事についてはバフ&呪い付けられたと思ってください。
ちなみに偽名云々は完全に適当に思いついた事なので特に意味はないです(真顔)そして、シャルロットちゃんをどうにかする回ですね。ここら辺は私にはこれぐらいが限界ですよ……多分次は一気に飛ばしてトーナメント前まではいくんじゃないかな……?多分ですけどネ!!
誤字&脱字報告いつもありがとうございますっ!!感想もとても励みになっておりますっ!次回の更新は未定ですが気長にお待ちくださいっ!