何故こんなことになったのだろう。
自問しながら少女は走る。
国の中核を担っていた少女は自らに課せられた運命を友に話した。
「大丈夫ですの、
いつもと違う彼女が話した与太にしか思えない話を聞いても彼女は変わらなかった。
それどころか、頼ってくれて嬉しそうに、宣言する始末。
少女と親友は緻密に計画を練り、国を出る準備を進めた。
しかし、実行に移そうとした前日、奴等は現れた。
「何処に行く?いや、分かっていて聞いても無駄か。」
少女の祖にして彼女にとって受け入れがたい運命の相手が配下を連れて現れたのだ。
少女を庇うように親友が立ちはだかる。
「こんな夜中に何様ですの?ザンブレイブ夫人?」
この国の
「いい具合に育ったのに残念じゃないか。なあ!アンジェリカ!私はこうなって悲しいよ。」
イザナは笑顔でそう言い放った。対して、
「悲しい?冗談は止してください、お母様。私は素よりクソ食らえですわ。貴女に抱かれるなんて!」
少女、アンジェリカに担う運命とは、
成長するに当たって彼女はその忌むべき運命を覆そうと、表では忠実な
しかし、努力虚しく彼女の願いは叶えられなかった。
気を落とした彼女は闇を知らない親友を頼るに至ったのだ。
「アンジー、ここは私が引き受けますの!貴女だけでも幸せになって!」
親友、パトリシア・フォン・クイーングラスに言われて、
「ダメよ、パティ!貴女では敵いっこないわ。」
アンジェリカは当然、相手の実力は分かっている。親友であるパトリシアにもそれは伝えていたのだが、
「私の星は足止めに向いてますの。だからこそ貴女が逃げる時間くらいは稼いで見せますの。だから早く行けェェェーーーッ!」
走るアンジェリカの後ろで銃声がなる。
「クックックッ、アンジェリカも面白い友人を持ったものだ。だが始末するのが勿体無いな。そうだ!使徒ルーファス。」
名を呼ばれイザナの隣に騎士が現れる。
「さぁ、ルーファス。あの少女をお前にやろう。殺しても良いし、生かしても良い。さぁ、お前の好きにして見せろ。」
イザナの神と言うより悪魔の誘いのごとく彼の耳元で呟いた。
ここには白馬の王子様のような潔癖な男はいない。イザナに教えられた肉欲にまみれた男がいた。
「さて、クイーングラス卿。国家に反逆するなど騎士として黙っておれん。」
ルーファスは最もらしい理由を述べてパトリシアに相対するように位置をとる。
ルーファスが構えるは大剣。
パトリシアが構えるは銃。
時代が時代では勝つのは後者だろう。されど彼等達、
星の担い手達は基本となる
「「創星せよ、天に描いた星辰をーー我らは煌めく流れ星!!!」」
彼女も
されど、ルーファスは使徒である。
親友の助けを得て彼女は既に皇都を抜けていた。
始めに用意していた手段は、
しかし、やはりそれも読まれていたようで、
「まさか
彼女はイザナ・フォン・ザンブレイブの手足である
「やぁ、アンジェリカ。鬼ごっこはこれで終わりか?」
イザナは再び彼女の前に現れた。そして悪どい笑みを浮かべながら、
「お前の友人。確かパトリシアと言ったかな。」
アンジェリカはその笑みに恐怖を感じた。
「ああ、昨夜楽しませてもらったよ。今はルーファスが味わっていると思うがね。」
それは親友が既にイザナの手に落ちたことを意味していた。
アンジェリカは膝から崩れ落ちた。
そして彼女はまるで幼子の様に泣き叫んだ。
「嫌だ、嫌だ、嫌だ。私は………。」
イザナはその様子に、
「ああ、アンジェリカ。可哀想な娘、本当に昂ってくる。」
後付けした
アンジェリカは、遂に、
「助けて!」
と叫んだ。
そんな彼女をイザナは、助けなど来る筈もないと嘲笑う。
この国に彼女を助ける者はここには存在しない。
親友も既に敵の手に落ちている。
されどここに奇跡は舞い降りた。
「良いぜ、お嬢!」
アンジェリカを颯爽と抱え、包囲網の外に着地する。
「貴方は?」
自らを救った男にアンジェリカは問いかける。
「帝国のバーサーカーと名乗っておこうか。まあ、お嬢には
自らの腕の中にいるアンジェリカに青髪の巨漢は答える。
「待て、アンジェリカ!お前達やつらを捕らえろ!」
イザナは
「いきなりで悪いが逃げさせてもらうぜ。おい!お前ら、俺とお嬢の為に死んでくれ。」
次の瞬間、敵との間に数人の兵士が現れた。
「「「
「「「我ら
この日、この国に最大の反逆者が誕生した。
機械の巨人達こと、
不死身の