皇都クルセイダルよりかなり離れた辺境の地に彼等は上陸した。
異聞帯に侵入直後に攻撃を受け、逃げに徹するしかなかったカルデア一行。
彼等は本日正しくこの地に足をついたのだ。
されど彼等まだ、知らないことが多いそれ故に辺境の町へ足を運んだ。
「うわぁぁぁ。綺麗な町並みだな。」
「辺境の町っていっても現代の町に似ていますね。それも資料で見た
町の景観を
彼女の言ったその言葉が疑問として放たれる。
「何でこんなにも日本に似ているんだ。」
住んでいる民は明らかに日本人ではない。
されど、彼らの生活に、彼らの周囲に明らかに
「どうしましたか先輩?」
マシュが心配するように此方を見る。
「あ、いや。絶対に汎人類史を取り戻すって再確認してたから。」
「先輩?」
「マシュ……アレは……何で!……ここはイギリスの筈だろ!……アレは、アレは。」
彼の眼前には
日本の政治が行われる場所。
国会議事堂。
彼に対しても馴染みの深い
唐突に彼は走る。走る。走る。
「待ってください先輩?」
何時もは直ぐに気づく筈の制止の声も聞こえない。
彼は
そこには説明書きがあり、こう記されていた。
【かつて
「西暦が終わった世界?それじゃあ、ここは
敵の情報は無いに等しい。
過去からの別れた世界では、別れた時点までの
未来に生きた彼等だからこそ、赦された特権だった。
しかし、この異聞帯ではそれは通じない。
即ち、この地では彼等は無力に等しいのだ。
今まで巡った異聞帯は総じて汎人類史よりも過去に転換期が起きたもの。
重ねた歴史という面ではギリシャのそれより長いものはないだろう。
されど、ここは未来からの侵略者。
この地の
彼等を見下ろす者がいた。
「あ~あ、絶望しちまってるな。ありゃあ。」
「確かに駄目だな、気持ちが負けている。」
「隊長、やっぱムズいんじゃないですか?アレ。」
眼前の二人は何の力も感じられない。
されど、この地にいない。
確かに彼等と比べれば………
「いや、駄目だな。先入観に囚われるな。俺達はまだアイツラことは知らん。お前らは監視を続けていろ!」
「「「
この場を去ろうとする男に監視を命じられた一人が、
「おっと隊長は何処に?」
隊長と呼ばれた男は、ふっ!と笑い、
「お嬢のとこだよ。まだ本調子じゃねぇみたいだからな。」