時間は飛び、キリシュタリアの異聞帯を攻略したカルデアはブリーフィングを行っていた。
「次の異聞帯攻略だけど、おすすめは有るかな?キリシュタリアくん?」
「それを私に聞くのか?確かに情報を統括していた私はある程度、他の異聞帯の情報を持っているが、仮にも私は捕虜なのだが。」
ギリシャ異聞帯で捕縛したクリプターは、彼とカドック、そしてペペロンチーノ。ベリルはデイビットの異聞帯にコヤンスカヤと共に逃げたとの事。
「キリシュタリア、このお人好し達に正論を言っても無駄だ。だろう?」
「そうね。分かってるじゃな~い、カドックも。」
「ふん!ぺぺ、あんたほど打ち解けている訳ではないがな。」
同じく捕虜となっているクリプターも割と自由にしている。監視は就いているようだが、何故か信頼されているようだ。
「残る異聞帯は二つ。デイビットの異聞帯と
その言葉にカルデア勢は疑問を覚えた。
代表としてマシュが問いかけた。
「あのキリシュタリアさん、三つの間違いでは?」
カルデア勢の認識としては、攻略が残っているのは、
先程二つとベリルの異聞帯のはず。
「何も間違っていない。ベリルはカルデアとは関係ない所で異聞帯を失っている。」
この言葉にカルデア勢は沈黙した。
「そもそも空想樹の種は七つ。そしてクリプターは八人。数が合わないだろう?そこで、一人のみ指定した異聞帯と交戦し空想樹を奪い取れるようにしたのだ。」
「その結果が、ベリルの早期敗退となったのだ。まぁ、もっとも交戦らしい交戦も無く、全ては一瞬の出来事だったらしいが。」
カルデア勢は驚きを隠せない。
今まで彼等は異聞帯を一つ攻略するのに長い時間を掛けていたのに、一瞬で異聞帯を攻略することが出来るほどの力を持っている異聞帯があることを。
「おい!君達、朗報ではないかな!既に一つ、墜ちているのだ。時間の短縮になっていいだろう?」
カルデアの新所長は能天気に言いはなった。
マシュが、
「あの新所長?一つ減っていても強大な力を持つ異聞帯が有るだけで大変なのでは?」
マシュの言葉に対し、キリシュタリアが、
「その事で追加で言いたいことがあるのだが、良いかな?」
カルデア勢は返事を促した。
「それでは、そのベリルの異聞帯はイギリスの異聞帯で、上書きしたのは
「君達は、彼の異聞帯対し何か情報を持っているかな?」
キリシュタリアの問いかけに対し、
「そう言えばコヤンスカヤが言っていましたが、サーヴァントとして存在しにくいとの事ですが。後は、その構成上魔獣が売れないと、不満を漏らしていたのを聞きました。」
キリシュタリアはそこ発言に頷き、
「ああ、その通りだ。サーヴァントが存在しにくい、つまり魔力自体がないという一点は正しい。彼が言うには数千年前には霊脈及び星に存在した魔力が枯渇したとの事だ。」
魔力が無い=サーヴァントの存在維持が難しい、いや出来ないと言っても過言ではない。
「これだけでも常軌を逸していると言えるだろう。君達には言っておくが私は定期的に異星の神と交信していた。だが、それは半年前に何の連絡も無しに途絶えた。」
「確か、言峰神父も村正さんも異星の神と連絡がつかないと戦闘中溢していました。」
人理再編、クリプター達にそれを促した存在の連絡途絶を聞き、カルデアの名誉顧問は、
「それは…やはり…」
何かを、考えていた。
すると、ブリーフィングを行っていた部屋にスタッフが駆け込んできた。
「大変です!アメリカの異聞帯が消失!イギリスの異聞帯が今はゆっくりですが拡大を始めています!」
キリ公生存(捕虜)ルート