この作品は小説家になろうに投稿されている硬梨菜さんのシャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜の二次創作です。

 楽郎が新発売のライオットブラット・クロックを飲んでみる話。楽玲です。

1 / 1
第1話

 色々あってこりゃもう徹夜だなとマブダチと夜を明かし、丁度復活地点に送ってもらってログアウト。

 

 

 あーなんだかんだまだ飲んでなかったしライオットブラッド飲むか......お、そうだそうだ新作あるんだわ。

 

 

 ライオットブラッド・クロック。

 

 

 この度ガトリングドラム社が発売した新商品で日本ではまだ売られていないが、例によってわざわざ送られてきていた......

 

 のだが、なんか妙にざわざわするというか嫌な予感がするというか。

 いやライオットブラッドは完全に合法だし合法であって問題はないはずというか無い。合法です。

 

 とまあそんな理由で新しいライオットブラッドを買わずに、他のがなくなったら飲もうと思っていたのだが登校前に飲むことになるとは。

 

 

 

 キャッチコピーは「一本飲めば最好調!」......なのだが、片手で破城槌を抱え、もう片方の手で液体窒素らしきバケツを脳味噌に注いでいる研究者チックなその図はベストコンディションというよりはオーバークロック的な......あびびびび、ライオットブラッド・クロックはカフェイン含有率が低い代わりに色々な栄養成分が含まれていて、一本飲んだら肉体面も精神面も絶好調、ベストコンディションにチューニングしてくれる優れもの......あびびびび、っとまあそんな感じだ。

 「精密機器に接触させてしまったらよく冷却して下さい」という注意書きが異様さを出しているが......いや、ライオットブラッドは合法だ。合法だから合法なのであって、つまり何の問題もないということだ。

 

 ん? 今なにか電波を......いや、電波ぐらい普通だろどうした俺、なんかやっぱ疲れてるのかもな。

 

 

 「ふぅぅぅっ............」

 

 「おお偉大なるライオットブラッドユーザーの先達よ……合法の海に堕ちた英霊達よ……俺にカフェインのご加護を……!」

 

 

 いざ南無三!!

 

 

 

 

 

 おおこれはなんというか徹夜明けのはずなのに意識がスッキリしたというか思考速度が上がったというかこう色々なことに意識を向けやすくなったというか、今ならディプスロのマルチタスクも出来そうな気がするというかおっと時間は有限なんだから早速行動しようそうしよう。

 

 

 今日は玲さんとどこで会うかな。

 

 

 

 

 

 

 あーいつもならこの辺で玲さんと会ってた気がするけどどうだっけってあ、いた。

 

 

 「おっ、玲さんおはよう」

 

 

 「っ!!! ......おひゃ、ようございます......」

 

 

 軽く雑談をしようと口を開いたところでソレ(・・)が目の端に映った。なんだ、心のざわめきが止まらない。ただ声を出すだけなのに……何故だ、何故こうも……っ!?

 

 

 

 時が止まった。

 

 

 

 ......いやなんで時計で時が止まるんだよちゃんと刻んでけ?

 

 

 過去最大級の寒気とプレッシャーによって一瞬で脳が弾け思考が加速する。

 

 時計。目の端に映るソレは時計だ。時間を区切り時を刻み......とあるゲームにおいてプレイヤーの脳髄に時間という概念を強く強く刻み付けたもの。

 

 

 

 それがなぜ今ここにあるッ............!!!!!

 

 

 

 なぜ、何故、ここは現実のはず......ラブクロックじゃないはず..................

 

 

 

 ダメだ。

 

 

 

 いくら思考が加速しているからと言って、時間を無為にすることはタブー。それだけはやってはならない。だが、しかし、いや前にもフェアクソショックがあったんだから乗り越えられるだろサンラク!!!!! あっいや俺は今陽務楽郎であって......いや本質的には変わらないだろ俺は俺現役男子高校生のクソゲーハンターにして半裸の人間ドラッグカー幕末鯖癌農家......いや誰がクソゲーハッピーセットじゃ俺は

 

 

 

 じ か ん !!!!!!

 

 

 

 クッソこれ現実だよな、玲さんにチャートなんてないしこれ選択肢もないし歩く速度調整して会うタイミングを計るべきだったんじゃないのか? いやこっちから見つけて話しかけちゃったけどそもそもそこで間違いだった可能性も「あの、ピザ好きですか............?」。。。

 

 

 

 

 

 あ、、、終わった。

 

 

 

 

 

 熱を出して加速(オーバークロック)していた思考が急速に冷やされてそのまま脳味噌がボロボロと崩れ落ちていく............

 

 ああサイナ、脳味噌は高速道路がなくても倒壊するみたいだぞ..................

 

 

 

 「あっあの、時間がないなら良いんですけど、良いお店があるって聞いたので、一緒に食べっ......食べたいな、と............いやそデッ───」

 

 

 いやそで?????

 

 

 

 ......ふぅ。

 

 えーっと脳味噌も一回溶けたことだし、玲さんがバグってる間に考えようそうしよう。

 

 

 ただピザ屋の話をしただけであって留学は全く関係ないじゃないか、気を強く持て。

 

 

 

 時計が出ている以上攻略方法がある筈だが、そのチャートを知らないのだから時間自体を気にする必要はない。とすると方針を立てるぐらいしか出来ないのだが......どうすればいいんだ? 今のところキーになりそうなリアクションはバグぐらいしか無いんだが......バグを誘発する? ならもう色々アプローチして反応を見るしかないか。

 

 

 「玲さん」

 

 肩を掴む。

 

 「うびゅ............あっあっはっハイッ!」

 

 おーバグってるバグってる。心なしかいつもより顔も赤いしよく聞くと心拍数も上がってる気がするし瞳孔も開いてる気がする。続けよう。

 

 

 「ピザ、俺も好きだよ」

 

 「みぎゅっ────────────」

 

 

 賛同でロード入ったか。なら次いってみよう。

 

 

 「でも無理かな」

 

 「えっ......」

 

 あこれは違うわ。なんか真っ青になって今にもデスしそうな感じだからえっとそう今日は!

 

 「今日は! ね、そう今日はちょっと」

 

 「あっ、ああはいそうですよね、急でしたよねすみません......」

 

 「いや、今日は家で遊びたいなって」

 

 「─────────────oooooooooooo」

 

 玲さん顔は真っ赤だしもう分からんしなんか口から漏れてるけどこのままいくしかねえッ、畳み掛けるッ!!!!!!

 

 出でよノベルゲー名台詞デッキ!!!!!!

 

 

 「俺、今までも玲さんのことスゲー尊敬してたし、これからもずっと仲良くしたいと思ってる。最初の阿修羅会のときも玲さんが来てくれなかったら死んでただろうし、リュカオーンのときも玲さんがいたから犬っころの鼻っ柱折ってやれた。クターニッドもそう。勇魚のときも玲さんの言葉が無かったらあそこまで上手く行ってなかったかもしれないし、この前も玲さんがいたからオルケストラクリアできた。本当に感謝してもしきれないほど感謝してる。でも学校じゃ玲さんは高嶺の華って言うか、ほら綺麗だし。下手なフラグ踏まない方が良いと思ってたけど、そんなん気にし過ぎだったと思ってさ。だからリアルでももっと遊びたいと思ったんだけど食べには何度か行ったことあるから、今までしてない初めてをしたいんだ、玲さんと」

 

 

 

 フッ、どうだ「今までの交流で起きた目玉イベントの感謝を延々伝えてなんか良いこと言った風に〆るの術」ッ!!!!!!!!!

 

 元ネタのクソゲーだと一時間以上も執拗に言ったせいで変質的な感じが強すぎた上に、プレイヤーは動けないまま棒立ちを強要されるわ、結局良いこと言っただけでさして意味もないわ、キメ顔に対して声が棒過ぎて違和感強すぎるわ、色々残念なクソ台詞だったがそれを上手いこと補って抑揚豊かに容姿を褒めるファインプレーも入れてさらに前後の文章をちゃんと繋げて終わるこの仕上がり!!!!!

 

 

 ......ん? いや結局良いこと言っただけじゃね???

 

 

 

 「───────楽朗くん」

 

 「あっはい玲さん」

 

 

 なんだろう。これ直ったのか? 

 そこはかと無い不安感が......

 

 

 「つまり、良いんですね?」

 

 「ああうん、いいよ」

 

 

 家来ても。

 

 あ、これ分かったデベリオンだ。

 あのときの黒歴史モードだこれ。いやでもなんか違うような......

 

 

 

 肩を掴まれた。

 

 

 目があった。

 

 

 あこれ全然再起動してないやつじゃん目がミラーサンラクぐらいギュルンギュルンに回ってるってミラーがそうなら俺もそうなんだがそこんとこどうなん───

 

 

 「んっ............」

 

 

 「?!??!!???!?!??!!」

 

 

 !?!?んな?!!?ん?!?!!!!!

 

 

 

 「そッ......それではまたッ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 玲さんは去っていった。

 

 

 

 

 

 

......

 

............

 

..................

 

 

 気が付くと邪悪なる時計は消え去っていた......って、

 

 

 現在時刻を確認(ホームルーム5分前)。

 

 

 ............。

 

 

 

 遅刻するわコラー!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ホームルームに遅れた楽郎はクラスメイト全員からフラフラとした足取りで登校してきた顔を真っ赤にした女子生徒について問い質され、クラスメイトは楽郎が頬を染めた奇跡的瞬間をその目に収めたという............

 

 雑ピはポエムを送った。だいたい当たってた。




 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 深夜テンションでパーッと書きました。文章が間違っていたり言動に違和感があったりしても許して下さい。


 時間はオルケストラのちょっと後ぐらいですかね。

 配信の存在を知ってサイナに危機感を抱いたヒロインちゃんは岩巻さんに相談。岩巻さんはラブクロックを意識させれたら良いぐらいの目論見でピザ屋を進める。
 しかし自分が伝えたと知られたら警戒されるだろうからと誤魔化すように言うのではと。


 そしたら楽郎は幻覚を見ていてクリーンヒット。


 勿論新作のライオットブラッド・クロックには時計の幻覚を出す効果なんてなく、体感的に思考速度が上がって頭部が熱を出しているような気がするだけで完全に合法です。
 というか、クロック自体が徹夜明けの楽郎が見た幻覚かもしれませんが。

 ヒロインちゃんは「(ピザが)好きだよ」「玲さんがいてくれたから(ここまで来れた、今までありがとう)」「玲さん綺麗(だからって配慮し過ぎてた)」「(外食はこの前したし、まだやってない)初めて(のこと)をしたいんだ」まあ肩掴まれて真剣な表情でこのぐらい聞いたら黒歴史モード出てくるかなと。



 「ヒロインちゃんに上げて落として上げるをされて欲しい」「黒歴史モードでも良いからヒロインちゃんに一歩踏み出して一転攻勢かけて欲しい」「サンラクにラブクロックナンデ!?をして欲しい」などの思いで書きました。


 まあ、硬梨菜さんがまだまだヒロインちゃんに出番をあげそうにないなっていう思いも少しはありましたけど。頑張れヒロインちゃん。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。