幻想郷文写帳   作:戌眞呂☆

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前半はちょっと欧我がメタな発言をしまくります。

かなりふざけちゃいました。
でも、たまにはこんな感じの話があってもいいよね?ね?


第13章 秋期特別企画『○○の秋』満喫特集! ~芸術の秋編~
レミリアさんの思い付き


 

あ、どうも皆さんこんにちは。

今を切り取る写真屋の葉月欧我です。

 

「今を切り取る」ですよ、今を切り取る。

手に持つものがカメラから筆に変わったって、この通り名は変わりません。

 

ここ、重要ですよ!

 

 

…え?なぜ筆を持っているのかって?

 

それは、紅魔館主催の『第1回 芸術の秋絵画大会』に参加したからです。

ルールは簡単。キャンバスに好きなものの絵を描くだけ。そして、主催者であるレミリアさんがその中でランキングをつけるというものだ。

優勝賞品はまさかの金一封。そう、お金だ。賞金、現金、貨幣、マネー。

 

だからなのか、霊夢さんは目の色を変えて絵を描きまくっていたな…。

 

 

レミリアさんの名前が出てきたこと、そしてこれが第1回だということ。

勘のいい皆さんならもうすでに気づいているのかもしれない。

そう…。

 

これはレミリアさんの思い付きで始まったものだ。

 

だから、近いうちに第2回が開かれるのか、これが最初で最後なのか、それは全く分からない。

全てはレミリアさんの気まぐれで決まるのだ。

 

 

 

レミリアさんの気まぐれで始まったのにもかかわらず、実に多くの参加者が現れた。

まずはレミリアさんの命令により紅魔館一同。永琳さんの独断で永遠亭の皆さん。皆さんとの親睦をより一層深めるためという理由で命蓮寺のメンバー。その他にも妖怪の山の神様たちや地霊殿のみんな、河童に犬、妖精など、俺の知っている人々のほとんどが参加を表明した。

 

まったく、金の力は恐ろしい…。

 

 

 

そして、今回のお題は「好きなもの」。

「もの」だから、「者」でも「物」でもオッケーだ。

もちろん、使う道具も絵具や色鉛筆、クレヨンなど何でもアリ。

 

そんな中で俺が選んだ道具、それは墨。

一度墨絵というものをやってみたかったんだよな。

墨の濃淡と線の太さだけで白い紙に風景を映し出す技術と美しさにあこがれたのだ。

 

 

 

 

 

あ、ちょっと皆さん!

俺は文さんが大好きだから、文さんを描くんじゃないかって思ったでしょ!?

 

いくらなんでもそんなこと・・・あるんだなぁこれが。

 

見せましょうか?

…やっぱ止めます。

 

 

だって、俺が描く文さんは何故かどれも小さくて子供っぽいんだから。

うーん、どうしてだろうなぁ。

これじゃあ射命丸じゃなくてちびぃ丸だよ…。

 

あ、言っておくけど俺はロ○コンじゃないからね!

断じて違うからね!

 

 

え?

文さん以外に、これまでで親しい関係になった人を思い出してみろって?

うーん…。

 

よく噛みに来るのはルーミアちゃんだし、助手の小傘ちゃんに、取材に一緒に行ったことのあるにとりさんでしょ。それに古明地姉妹に小鈴ちゃん。

 

ほとんど小さい(?)女の子じゃないか…。

俺ってホントに○リコンなのかな。

 

 

 

…え?絵?

 

あ、そうだった。

俺も今絵を描いているんだった。

 

ちびぃ丸事件があったから、もう人物画を描くのはあきらめた。

じゃあ風景画にしようと決めたのはいいものの、どこを描こうか迷ってしまった。

候補に挙がったのは、①いつも暮らしている文さんの家。②博麗神社。③命蓮寺。④滝の上。の4つ。

 

その中で俺が選んだ場所。

それは、⑤の命蓮寺へ続く道でした。

 

ちょ、ごめん!

謝る!

だから今その手に持っているものを投げないで!

 

 

 

どうしてここを選んだのか。

そう、ここはあの子と出会った場所だからだ。

 

そう、あの子。

俺のすぐ隣にキャンバスを置き、俺の顔を水色と赤のオッドアイで覗き込んでくるナス色の傘を担いだ女の子だよ。

 

 

「欧我、もっと真剣そうな顔をしてよ。」

 

 

「はいはい。」

 

 

そう、小傘ちゃんだ。

ここは、小傘ちゃんと初めて出会った場所。

俺に、大切な助手ができた思い出の場所。

 

俺が今描いている、ずらっと並んだ地蔵の間からにゅっと傘が顔を出していたな。

あの時の驚かし(物理)は俺の予想の斜め上を行くものだった。

 

 

「ちょっと、笑わないで。」

 

 

「あいよ。」

 

 

そんな小傘ちゃんが選んだもの、それはなんと俺だ。

「大好きな師匠の顔を描きたい!」と言ってきたときは驚いた。

 

そんなことを言われちゃったら、断れないじゃないか。

 

 

 

え、文さんはどこかって?

文さんならこの大会に参加していませんよ。

 

幻想郷中で絵を描いている人々の写真を撮り、それらをまとめて『文々。新聞秋期特別企画『○○の秋』満喫特集! ~芸術の秋編~』にするため、カメラを片手に幻想郷中を飛び回っている。

 

つまり、今俺達が絵を描いているこの場所にもやってくるというわけだ。

いつになるかは分からないけどね。

 

 

 

…さて、そろそろ絵の方に戻ろうか。

 

ずらっと一列に並ぶたくさんの地蔵は、背丈や表情など、一つ一つが微妙に違っている。だから、同じものは一つとして存在しない。

 

その違いを、墨の濃淡や線の細さで完璧に再現するためには相当の技術が必要になるわけで…。

 

 

「あー、難しい!!」

 

 

もう、自信が湧いてこないよ。

 

…ちょっと休憩しましょうか。

 

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