幻想郷文写帳   作:戌眞呂☆

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結果発表

 

制限時間の午後5時が迫る。

紅魔館には、多くの参加者が絵を持って続々と集まっていた。

 

今回の絵画大会では、制限時間までに紅魔館まで完成した絵を持ってこないと、展示されないことになっている。

もちろん、評価の対象からも外される。

つまり、いかに優れた絵だったとしても、1秒でも5時を過ぎたら失格となるのだ。

 

 

「はぁ…。」

 

 

私はついため息を漏らした。

いくら何でも、失格というのはやり過ぎではないでしょうか。

 

まあでも、こうして時間に間に合うように出来上がった絵を持ってきてくれたのは本当にうれしかった。

 

どの絵も、本人の性格が現れていて、非常に素晴らしかった。

 

 

それに…。

 

 

「はい、絵を預かりまーす!」

 

 

美鈴も寝ていないでしっかりと任された仕事をこなしていることが嬉しかった。

後でご褒美でも用意しないとね。

 

 

「咲夜さん、どうしましたか?」

 

 

「いえ、なんでもありません。」

 

 

私も、任された仕事をこなさないと…。

美鈴が集めてくれた絵を、お嬢様の部屋へと運ぶ。

ここでお嬢様による評価が行われた後、絵を紅魔館のロビーに飾るのだ。

 

 

「あ、欧我君!」

 

 

美鈴の声が聞こえ、私は足を止めた。

正直に言って、私は欧我君の描いた絵に興味がある。

 

あれほどの写真を撮る腕前を持つ人間は、いったいどのような絵を描くのか。

 

 

「こんにちは!絵を持ってきました。」

 

 

そう言って欧我君は一枚の紙を差し出した。

 

さぁ、どんな絵を描いてきたのかしら?

 

 

「ぷっ…。」

 

 

欧我君の絵を見た時、思わず吹き出してしまった。

その紙に描かれている絵は、私の想像を絶していたからだ。

 

足を投げ出して座る文さんが描かれている。

足の間に両手を突き、こちらに向かって可愛い笑顔を見せているけど、これはどう見ても幼すぎる。

人間の年齢で言うと、6歳か7歳くらいだろうか。

 

 

「欧我君、これは一体…。」

 

 

あれ?いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~欧我視点~

 

 

うわーん!!

咲夜さんに笑われたぁ~!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~結果発表~

 

 

その後、レミリアさんによる評価も無事に終わり、絵がロビーに展示された。

 

優勝した絵には、レミリアマークのシールが張られ、一番目立つところに飾られている。

さあ、いったい誰が優勝したのだろう。

 

 

「もういいや。もういいやもういいや。」

 

 

そう何度もつぶやいた。

 

あの時咲夜さんに笑われたショックで、思わず最高速で逃げだして森の中で泣いちゃったけど、泣いたおかげなのか今は気分がすっきりしている。

 

俺の絵にどんな評価がつけられていても、誰かからどんなことを言われても、もう逃げ出したりしないぞ!泣いたりしないぞ!

 

 

そう自分に言い聞かせ、紅魔館の門をくぐった。

 

 

「こんにちはー。」

 

 

「あ、欧我君。楽しんで!」

 

 

今日は珍しく、美鈴さんが起きていた。

明日は嵐でしょうか。

 

それよりも、「楽しんで」とは一体…?

 

 

 

 

 

紅魔館のロビーには、たくさんの絵が飾られていた。

 

好きな人、好きな場所、好きな風景が描かれた絵は、広いロビーを埋め尽くしている。

絵の下には書いた人の名前と絵のタイトルが張られていた。

 

 

それぞれの絵の前で立ち止まりながら、1枚ずつじっくりと眺めていく。

 

 

へー、スターちゃんの絵はすごいな。サニーちゃんとルナちゃんの笑顔がまぶしい。

タイトルが「親友」っていうのもまた。

 

てゐちゃん、いくら何でも人参だけっていうのはどうかと。

まあ好きな物だからいいだろうけどさ。

 

ぬえさんったら、絵まで正体不明にしなくても…。

 

お、星さんとナズーリンちゃんはお互いを描いたんだね。

なんかラブラブでいいな。主従関係を超えた愛…ですか。

 

まさかもう一人いるとは…。

ザルに盛られたキュウリを描いたのは案の定にとりさんでした。

 

あ、こあさんも描いたんだね。

っていうか、パチュリーさんの寝顔っていつ、どのようにして描いたのだろう…。

 

 

その後も何枚もの絵を順番に眺めていく。

 

 

「あ、本人が来たよ!」

 

 

ふと誰かの声が耳に届いた。

…俺のこと?

 

 

優勝作品が飾られているところに人だかりができていた。

そして、その人たちの視線は俺に注がれていた。

 

まさか!?

 

 

「欧我、やったよー!!」

 

 

その人だかりの中から、小傘ちゃんが飛び出してきた。

まっすぐこちらに走ってきて、そして抱き着かれた。

 

 

「え?やったって?」

 

 

「私、優勝しちゃった!!」

 

 

「なんだって!?」

 

 

小傘ちゃんの腕を引っ張り、その人だかりの中に飛び込んだ。

 

そこに飾られている絵は、まぎれもなく小傘ちゃんが描いたものだ。

 

 

「すげぇ…。おめでとう!」

 

 

なんか、自分が描かれた絵が優勝するというのはちょっと恥ずかしいな。

でも、それよりもうれしいという気持ちの方が大きかった。

 

 

 

さあ、これで第1回芸術の秋絵画大会も無事に終了したわけだ。

もう秋も終わりに近づいている。

残された秋を楽しもうかな…。

 

 

 

 

 

「欧我…。」

 

 

「ん?」

 

 

肩に、ポンと手が置かれた。

 

この感じ…前にもあったような気が。

背中を冷たいものが走る。

 

 

恐る恐る後ろを振り返ると、そこには文さんがものすごい形相で立っていた。

手には、俺が描いた絵が…。

 

これ、ヤバい。

 

 

「この絵について説明してもらいましょうか。」

 

 

「あ、いや、それは…。」

 

 

どうしよう、何を言えばいいんだ?

 

 

「欧我には、私がこのように見えているってこと?」

(この嬉しさと恥ずかしさと怒りが混ざり合った不思議な気持ちは何?)

 

 

「そ、それだけ文さんが可愛いってことですよ!ね、だから落ち着いて!」

 

 

俺の言葉を聞き、文さんは怒ったまま顔を赤らめる。

 

 

「とにかく、外へ出なさい!」

 

 

「わ、ちょっと誰かー!」

 

 

(欧我、ご愁傷様。)

 

 

この後、欧我は文によってにピチューンされました。

 




誰か、できればこのちびぃ丸を描いてくれませんか?
俺が描いたら、ちめぇ丸(きめぇ丸+ちび)になってしまいますので・・・。

マジでお願いします。
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