お報せです。
実は、新しい幻想入りの物語を投稿いたしました。
「フシギなスキマに誘われて」です!
ぜひ読んでください!
後、みなさんにお願いがあります。
新小説のほうに集中したいので、この1週間はそちらに取り掛からせてください。
つまり、5月18日までこちらの更新は行いません。
5月19日からは、交互に投稿していきたいと考えています。
ご理解とご協力をお願いいたします。
では、本編をお楽しみください。
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欧我さんと向き合い、剣を構える。
今日の欧我さんはいつもと違っていた。
なぜ…大好きな文さんに対してそんなにひどいことができるのだろう。
意識を失わせてどこかに連れ去るなんて…。
私は文さんの事が好きだった。
でも、文さんは私とではなく欧我さんと恋に落ちた。それからは一歩引いて2人の関係を見守ってきた。
…でも、今、この状況では見守るわけにはいかない。
欧我さん、あなたが文さんを好きじゃないなら、狼が牙をむきますよ。
欧我さんは何も言わずに生気の宿っていない目でこちらをじっと見つめていた。
そして口角を上げると、後ろから3体の分身が現れた。
「どうして!?」
あれは確か欧我さんの能力で真似たフランさんの技、禁忌「フォーオブアカインド」。
技を出すにはあらかじめイメージしないといけないはずなのに、今の欧我さんにはそのイメージをしたような様子は見られなかった。
3人の分身はこちらに真っ黒な弾幕を展開した。
反応が遅れ、躱すことができなかった。
弾幕が命中する衝撃に備え、盾を構えて姿勢を低くする。
「狼符『ハウリングエコー』!!」
「斬符『旋風乱れ斬り』!!」
この声は!?
目を開けると、私の後ろから大量の弾幕が飛んできて、欧我の放った黒い弾幕を次々と消滅させていく。
その直後、私の前に2人の白狼天狗が現れた。
「桔梗さん!柊さん!」
「俺達だけじゃないぜ!」
後ろを振り返ると、白狼天狗の仲間が続々と駆け付けてくれた。
この山の危機に、みんなが協力してくれる。嬉しさで思わずこぼれる涙。
そうだ。私は、一人じゃない。
「皆さん、ありがとうございます!」
でも、ここで戦っても敵うかどうかわからない。
相手は文さんと互角以上の戦いを繰り広げた欧我さんだ。
このまま戦っても負傷者が増えていくだけ。
…だったら、手分けして助けを呼んだ方が効率がいい。この幻想郷には、私たちよりも強い人がたくさんいる。
「皆さん、私の命令を聞いてください!」
一斉に集まる視線。
「幻想郷に危機が訪れたこと、欧我さんが洗脳されたこと、文さんが連れ去られたことを、幻想郷中に知らせてください!そして、助けを呼んできてください!!」
私の張り上げた大声に、みんなは黙ってうなずいてくれた。
そして一斉に幻想郷の各地に飛び去って行った。
「あなたたちは行かないのですか?」
しかし、柊さんと桔梗さんはその場を動かなかった。
「ああ、前々から欧我の事気に食わなかったしな。」
「それに、椛さんだけ残すのは危険ですよ。俺たちも協力します。」
「柊さん…桔梗さん…。」
そうですね。こんな時こそみんなで協力する。
私には強い仲間がいる。絶対に文さんを助け出す!
「行きますよ!!」
「はぁ…くそっ!」
さっきからこちらの攻撃を読まれ、ダメージを受け続けている。
このままじゃ勝てないのか!?
「もう終わりかなー?そりゃあそうだよね、俺には敵わないんだからねー。」
そうオーガは楽しそうに言う。
確かに、このままじゃこちらに勝ち目はない。どんな能力を真似しても、目の色を読んで俺の能力の弱点を突いてくる。
・・・目を読まれないようにすれば、勝てるかもしれない。
一か八か、やってみよう!
深呼吸をすると、目を閉じてうつむいた。
「おやぁ、あきらめたのかな?じゃあ、お望みどおり止めを刺してあげるよお。」
俺のすぐそばまで高速で移動し、手をかざした。
俺は黙ったまま能力を発動し、地面から水柱を出現させた。
「わぁぁ!!」
オーガは水柱によって吹き飛ばされた。
俺のイメージ通り、オーガは炎で攻撃してきた。
成功だ!
「くそっ、なぜ俺の攻撃が分かった!?」
「イマジネーションさ。お前の攻撃の動きをイメージして、それに対する反撃を行ったんだ。」
「なんだと!?俺の動きがイメージできるわけ…。」
「できるさ。言っただろ、俺はお前だって。それに、想像すれば不可能なんてない。きっと…いや、絶対にできる!さあ来い、イマジネーションの素晴らしさを教えてやる。」
目をつむったまま、オーガの気配に意識を集中させる。天子さんの能力を投影させて大地を出現させ、オーガからの雷を防ぐ。迫ってきた水弾にはチルノちゃんの冷気を投影させて一気に凍らせ、ヤマメちゃんの能力で糸を飛ばし、自在に操った。
「がぁ!」
体中に尖った氷が突き刺さる。
うん、イメージ通り!!これなら勝てそうだ。
この調子で次々とオーガの行動を読み、それらに対して弱点を突ける攻撃を繰り出した。
どこに飛んできて、どんな攻撃をするのかが分かり、そのイメージに従って体を動かす。
それだけで、オーガは徐々にダメージを負っていった。
次の攻撃は…。
「こうなったら…。」
っ!?まずい!!
「リミッターを解除した能力の恐ろしさを見せてやる。」
次々とイメージされるオーガの底知れない破壊力。
どの攻撃も威力がすさまじく、俺のどの能力でも太刀打ちできない。
このまま行ったら…10分後に、俺は負ける。