こんにちは、作者の戌眞呂☆です。
こちらではお久しぶりです。
先日は、俺のわがままで新小説のほうに集中して投稿した影響により、こちらの更新がストップしてしまい申し訳ありませんでした。
今日は、更新再開の約束の日である19日。
影鬼の登場に、幻想郷の実力者たちはどのように立ち向かうのか…。
久々の更新をお楽しみください。
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振り下ろした剣を避け、欧我さんは真っ黒な弾幕を展開する。
盾で防ぎ、剣で切り払いながら弾幕をかわしていくが、徐々に後退していく。
これでは、文さんに近づくことができない。
「っ!?」
文さんを抱えた本体が動き出した。後ろを向いて、空間に裂け目を作り出す。
もしかしてあれは紫さんの…。一体いつ真似をしたの!?
弾幕をよけることに精一杯で、助けに行くことができない。
「文さーーーーん!!!」
私の悲痛な叫びもむなしく、文さんは欧我さんと共にスキマの中に消えていった。
「椛危ない!」
文さんが連れ去られたショックを受けたことで隙ができ、目の前から迫る光弾に気づくのが遅れた。
間に桔梗さんが割って入り、弾幕を放出して光弾を消滅させた。
「気を抜くな!」
「でも、文さんが…。」
「椛!」
大声で名前を呼ばれ、はっとして顔を上げた。
「欧我なら大丈夫だろう。あいつなら絶対に洗脳に打ち勝ってくれるはずだ。癪だが…ここは欧我を信じようぜ!」
「桔梗さん…。」
欧我さんを嫌っているはずの貴方がそんなことを言うなんてね。
やっぱり、欧我さんには人を引き付ける何かがある。文さんが欧我さんを好きになった理由がわかった気がする。
黒い弾幕が消えた時、目の前には分身体の欧我さん一人しかいなかった。
スキマの中に消えた本体はともかく、ほかの分身の2体はいったいどこへ…。
分身の行方を追おうと、能力を発動した。
しかし、欧我さんが放った弾幕によって集中が途切れてしまった。
もしかして追わせないつもりですか?
なら、早く倒すしかないですね…。
私たちを睨み、身体から炎を放出する。
火力を増す炎は激しさを増し、私たちを取り囲んだ。
額を流れる汗。灼熱の炎はものすごい熱気を帯びている。
このままじゃあ、私たちは…。
「洪水『デリューヴィアルメア』!!」
その時、上空から大量の水の弾幕が放たれ、周りの炎を次々と打ち消していった。
この弾幕は、もしかして!
「椛ー!助けに来たよ!」
「にとりさん!!」
上空を見上げると、こちらへ両手でピースを突きだすにとりさんが見えた。
ここに、駆けつけてきてくれたんだ!
欧我さんは黙ったまま右手をにとりさんに向けた。
「神具『洩矢の鉄の輪』!!」
その直後、欧我さんの背中に大型のリング状に並んだ光弾が大量に命中した。
弾幕が命中したことで苦痛に顔がゆがむ。
「へっへーん、私もいるもんね。」
「諏訪子様だけじゃありませんよ、秘術『グレイソーマタージ』!!」
攻撃が命中した隙を狙って、星形の弾幕が次々と欧我さんを襲う。
上空でバランスを崩し、あおむけに倒れた。
「止めと行きましょうかねぇ。神祭『エクスパンデッド・オンバシラ』!!」
その声とともに欧我さんのお腹に楕円状のレーザーが突き刺さる。
レーザーに貫かれ、欧我さんの分身は消滅した。
守矢神社の皆さんの連携攻撃によって、分身の1体は撃破することができた。
「にとりさん、諏訪子さん、早苗さん、神奈子さん、ありがとうございました。」
駆けつけてくれた4人に向け、頭を下げた。
このままじゃ、おそらく私たちは炎に巻き込まれ命を落としていただろう。
「いえ、困ったときはお互い様です。」
早苗さんは笑顔でそう言ってくれた。
その言葉が嬉しくて、思わず涙が溢れだす。
袖で涙をぬぐった。
「あれれ、椛も泣くんだね。」
「諏訪子ー、椛も女の子だから涙くらい流すよ。」
「そうだぞ。それよりも椛、影鬼という魔法使いはどこにいる?お前の能力があれば見つけられるだろう。」
影鬼…。
文さんは欧我さんに内緒で、影鬼がここに攻めてくること、欧我さんの正体をまとめた新聞を作り上げ、幻想郷中にばらまいてくれた。
そのおかげで、皆さんは幻想郷に危機が訪れることを理解し、それに備えて準備をしてくれた。
これは、新聞記者である文さんなりの戦いなのだ。
今、ついに影鬼が攻め込んできた。
文さんが残してくれた戦いを繋いで、絶対に幻想郷を護る!
能力を発動し、影鬼という人物を探した。
「っ!?」
見つけた…。
でも、私の目が捉えたこの光景は信じられなかった。
早く駆けつけないと!
「こちらです!ちょうど中央あたりに!」
私の声を聴き、みんなは頷いてくれた。
負傷の激しい柊さんと桔梗さんをここに残し、先頭に立って駆けだした。
霊夢さん…私たちが来るまで持ちこたえてください!!
「ふふふ…。博麗の巫女というのもその程度か。」
「ふっ、まだこんなものじゃないのよ。」
厄介ね。
こちらからの攻撃を完璧に防ぎ、密度の濃い弾幕を展開して攻撃を行うなんて。
こいつ、今までで一番強いかもしれない。
今はまだ大丈夫でも、この状態が長引けば動きが鈍るのはこっちの方。
そうなったら追い込まれ、敗北する。
早く流れを変えないと。
「魔理沙、妖夢、大丈夫?」
「ああ、私は大丈夫だが、妖夢が…。」
妖夢は地面に横たわったままピクリとも動かない。
周りの大地は焼け焦げ、あちこちから煙が上がっていた。
大地を変えるほどの激しい攻撃をよけきれずに喰らってしまったのだ。
これくらいでは死なないだろうけど、早く手当てをしなければ…。
懐から大量のお札を取り出した。
今度はこちらの番だ。
「行くわよ魔理沙、一緒に。」
「おう!」